JPH04115987U - 車体パネルの抱き合わせ接合部の構造 - Google Patents

車体パネルの抱き合わせ接合部の構造

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JPH04115987U
JPH04115987U JP2741591U JP2741591U JPH04115987U JP H04115987 U JPH04115987 U JP H04115987U JP 2741591 U JP2741591 U JP 2741591U JP 2741591 U JP2741591 U JP 2741591U JP H04115987 U JPH04115987 U JP H04115987U
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恵一 塩野
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日産デイーゼル工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防錆性能と作業性の向上を図る。 【構成】 鋼板よりもイオン化傾向の高い断面が略U字
型の金属製のクリップ8を内板3の端縁部に沿って嵌合
し、このクリップ8の外側から外板1の端縁部で包み込
んで圧着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車の車体パネルの抱き合わせ接合部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車体構造の一部として、ドアを構成するアウタパネルとインナパネル との接合部は、たとえば図4、図5のように構成されている(実願平2−128 926号)。
【0003】 アウタパネル(外板)1の端縁部を折り曲げ、ここに防錆シーラント2を塗布 しておき、インナパネル(内板)3の端縁部を重ね合わせて、ヘミング用加工プ レスでアウタパネル1の端縁部でインナパネル3を抱き込むようにして圧着固定 し、抱き合わせ接合部4を構成している。
【0004】 アウタパネル1とインナパネル3には予め表面処理5を施してあるが、この抱 き合わせ接合後にカチオン電着塗装によりパネル表面に塗膜6を形成し、さらに ヘミング加工部の腐食防止のために抱き合わせ部分の内側に防錆ワックス7を塗 布している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
アウタパネル1とインナパネル3との抱き合わせ接合部4の接合面は、自動車 の走行中に路面に散布される凍結防止剤、あるいは海塩粒子等の影響を受けて腐 食しやすく、このため上記のように、防錆シーラント2や防錆ワックス7を塗布 しているが、これら防錆シーラント2やワックス7の塗布はすべて人的作業に頼 らざるをえず、塗布むらによる品質の不安定化や、コストアップの問題があった 。
【0006】 本考案は、抱き合わせ接合部の防錆性能と作業性の向上を図ることを目的とす る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、車体の一部を構成する鋼板製の外板及び内板との抱き合わせ 接合部の構造において、鋼板よりもイオン化傾向の高い断面が略U字型の金属製 のクリップを前記内板の端縁部に沿って嵌合し、このクリップの外側から外板の 端縁部で包み込んで圧着する。
【0008】
【作用】
クリップは鋼板製の外板、内板よりもイオン化傾向が高く、抱き合わせ接合部 の内側に侵入した海塩粒子を含んだ水分で濡れた状態になったとき、イオン化傾 向の強いアルミが犠牲腐食することにより、鋼板製の外板、内板の腐食を防止す ることができる。
【0009】
【実施例】
図1〜図3は本考案をドアパネルの端部に適用した実施例を示すもので、アウ タパネル(外板)1とインナパネル(内板)3との抱き合わせ接合部4には、予 めインナパネル3の端縁部にはアルミ、亜鉛、亜鉛とアルミの合金等の、鋼板よ りもイオン化傾向の高い金属板で形成したクリップ8を嵌合しておき、この外側 からヘミング加工用プレスによってプレスし、インナパネル3の端縁部をサンド イッチにして互いに圧着固定する。
【0010】 クリップ8は断面がU字型をした板材で作られ、たとえばアルミの場合は引き 抜き加工により形成する。なお、クリップ8はインナパネル3の端縁部に機械的 作業により装着される。
【0011】 このようにして抱き合わせ接合したのち、カチオン電着塗装により塗膜6を形 成する。9はアウタパネル1の抱き込み隙間から水等の侵入を防ぐボディシーリ ングである。
【0012】 自動車の走行中などにドアウェザーストリップとウインドガラスの隙間から侵 入した海塩粒子を含んだ水等が、インナパネル3とアウタパネル1の間に入り込 み、抱き合わせ接合部4の内側を濡らすと、クリップ8と、カチオン電着塗膜が 付着していないか、あるいは薄くなったアウタパネル1またはインナパネル3の 対峙部分とにおいて電池が形成され、イオン化傾向が鋼板よりも高いクリップ8 の自身が犠牲腐食して、アウタパネル1、インナパネル3(鋼板)の腐食を抑制 する。
【0013】 また、アウタパネル1とインナパネル3との間に介在するクリップ8は、両接 合面に対するスペーサとなり、クリップ8の部分に隣接する接合面に所定の間隙 をつくり、これにより電着塗装に必要な間隙(例えば400ミクロン)を確保し て、狭い隙間の部分にも確実な塗膜6の形成を可能とする。
【0014】 インナパネル3の端縁部に対するクリップ8の装着は、従来の防錆シーラント 2やワックス7の塗布と異なり、機械的な作業により実施でき、しかもクリップ 8の形状も一定品質に容易に加工できることなどから、組み立て加工性が向上す るばかりか、抱き合わせ接合部4の防錆性能にも安定した品質が保証される。
【0015】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、鋼板よりもイオン化傾向の高い断面が略U字型 の金属製のクリップを前記内板の端縁部に沿って嵌合し、このクリップの外側か ら外板の端縁部で包み込んで圧着したので、抱き合わせ接合部の内側が侵入した 海塩粒子を含んだ水分で濡れた状態になったとき、イオン化傾向の強いアルミが 犠牲腐食することにより、鋼板製の外板、内板の腐食を防止し、安定した防錆性 能を発揮することができる一方、クリップの装着やヘミング加工が容易に実施で き、作業性も改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】(A)、(B)、(C)は抱き合わせ接合部の
加工工程を示す説明図である。
【図3】クリップの斜視図である。
【図4】従来例の断面図である。
【図5】同じく従来例の抱き合わせ接合部の加工工程を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 アウタパネル(外板) 3 インナパネル(内板) 4 抱き合わせ接合部 8 クリップ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の一部を構成する鋼板製の外板及び
    内板との抱き合わせ接合部の構造において、鋼板よりも
    イオン化傾向の高い断面が略U字型の金属製のクリップ
    を前記内板の端縁部に沿って嵌合し、このクリップの外
    側から外板の端縁部で包み込んで圧着したことを特徴と
    する車体パネルの抱き合わせ接合部の構造。
JP2741591U 1991-03-28 1991-03-28 車体パネルの抱き合わせ接合部の構造 Expired - Lifetime JP2527435Y2 (ja)

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JPH04115987U true JPH04115987U (ja) 1992-10-15
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