JPH0415215B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0415215B2 JPH0415215B2 JP63183943A JP18394388A JPH0415215B2 JP H0415215 B2 JPH0415215 B2 JP H0415215B2 JP 63183943 A JP63183943 A JP 63183943A JP 18394388 A JP18394388 A JP 18394388A JP H0415215 B2 JPH0415215 B2 JP H0415215B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- perfluoro
- propene
- disubstituted
- formula
- yield
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Hydrogenated Pyridines (AREA)
- Pyrrole Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は新規なジ置換アミノ基含有ペルフルオ
ロオレフイン類の製造方法に関するものである。
さらに詳しくいえば、本発明は、例えば界面活性
剤、染料、農薬、医薬品、光学活性分析試薬など
のフツ素含有製品の合成中間体や、含フツ素高分
子化合物製造用単量体などとして有用なペルフル
オロオレフイン類を簡単にかつ効率よく製造する
方法に関するものである。 従来の技術 近年、含フツ素オレフイン化合物は、種々のフ
ツ素含有製品の合成中間体や原料として脚光を浴
びており、例えば界面活性剤、染料、農薬、医薬
品などの合成中間体として、あるいは含フツ素高
分子化合物製造用単量体などとして広く用いられ
ている。 ところで、ペルフルオロ(N,N−ジアルキ
ル)アミノ基をもつペルフルオロオレフイン類
は、反応部位として二重結合を有しているため、
この化合物を中間原料として用いることによつ
て、該ペルフルオロ(N,N−ジアルキルアミ
ノ)基を有する種々の有用な化合物の製造が可能
である。また、該ペルフルオロオレフイン類を他
のフルオロオレフイン類と共重合させて、重合体
中にペルフルオロ(N,N−ジアルキルアミノ)
基を導入することにより、該重合体の結晶性低下
や機械的特性の改善が可能になる。 しかしながら、このようなペルフルオロオレフ
イン類としては、これまで、ペルフルオロ(N,
N−ジメチルビニルアミン)(米国特許第3311599
号明細書)、ペルフルオロ(N−ビニルピロリジ
ン)(特願昭60−162632号)、ペルフルオロ(N−
ビニルモルホリン)〔「ジヤーナル・オブ・ケミカ
ル・ソサエテイ、パーキンI(J.Chem.Soc.、
Perkin I)」第5ページ(1973年)〕、ペルフル
オロ(N−ビニルピペリジン)〔「ジヤーナル・オ
ブ・ケミカル・ソサエテイ(J.Chem.Soc.、(C))」
第2608ページ(1968年)〕などのペルフルオロ
(N−ビニルアミン)類やペルフルオロ〔3−
(N,N−ジメチルアミノ)−2−プロペン〕〔「ジ
ヤーナル・オブ・ケミカル・ソサエテイ(J.
Chem.Soc.、Perkin I)」第1633ページ(1975
年)〕などが知られている。このうち、唯一のペ
ルフルオロ〔(N,N−ジアルキル)プロペニル
アミン〕として知られるペルフルオロ〔3−(N,
N−ジメチルアミノ)−2−プロペン〕は、まず
N−ブロモビストリフルオロメチルアミンを
1H−ペンタフルオロプロペン−1とラジカル的
に付加反応させることにより1:1付加体を合成
し、次いで得られた1:1付加体を脱臭化水素
反応することによつて不飽和結合を形成させると
いう2段階反応によつて合成されている。 すなわち として (CF3)2NBr+cis/transCF3CF=CHFhν ――→ (CF3)2NCHFCFBrCF3、(CF3)2CH2CFBrCF3、 CF3CFBrCHFBr、(CF3)2NN(CF3)2 として threo(CF3)2NCHFCFBrCF3KOH ――――――→ cis(CF3)2NCF=CFCF3 収率=78% erythro(CF3)2NCHFCFBrCF3KOH ――――――→ cis/trans(CF3)2NCF=CFCF3 収率=100% (cis/trans=38:62) しかしながら、この方法は、何よりもまず末端
オレフインである(CF3)2NCF2CF=CF2を合成
できないという本質的な欠点を有しており、また
原料の(CF3)2NBr及びCF3CF2=CHFの合成に
は複雑で多段階の工程を必要とする上、さらに前
記2段階反応を必要とし、操作が煩雑になるとい
う欠点がある。さらに、他の種類のペルフルオロ
アルケニルアミン
ロオレフイン類の製造方法に関するものである。
さらに詳しくいえば、本発明は、例えば界面活性
剤、染料、農薬、医薬品、光学活性分析試薬など
のフツ素含有製品の合成中間体や、含フツ素高分
子化合物製造用単量体などとして有用なペルフル
オロオレフイン類を簡単にかつ効率よく製造する
方法に関するものである。 従来の技術 近年、含フツ素オレフイン化合物は、種々のフ
ツ素含有製品の合成中間体や原料として脚光を浴
びており、例えば界面活性剤、染料、農薬、医薬
品などの合成中間体として、あるいは含フツ素高
分子化合物製造用単量体などとして広く用いられ
ている。 ところで、ペルフルオロ(N,N−ジアルキ
ル)アミノ基をもつペルフルオロオレフイン類
は、反応部位として二重結合を有しているため、
この化合物を中間原料として用いることによつ
て、該ペルフルオロ(N,N−ジアルキルアミ
ノ)基を有する種々の有用な化合物の製造が可能
である。また、該ペルフルオロオレフイン類を他
のフルオロオレフイン類と共重合させて、重合体
中にペルフルオロ(N,N−ジアルキルアミノ)
基を導入することにより、該重合体の結晶性低下
や機械的特性の改善が可能になる。 しかしながら、このようなペルフルオロオレフ
イン類としては、これまで、ペルフルオロ(N,
N−ジメチルビニルアミン)(米国特許第3311599
号明細書)、ペルフルオロ(N−ビニルピロリジ
ン)(特願昭60−162632号)、ペルフルオロ(N−
ビニルモルホリン)〔「ジヤーナル・オブ・ケミカ
ル・ソサエテイ、パーキンI(J.Chem.Soc.、
Perkin I)」第5ページ(1973年)〕、ペルフル
オロ(N−ビニルピペリジン)〔「ジヤーナル・オ
ブ・ケミカル・ソサエテイ(J.Chem.Soc.、(C))」
第2608ページ(1968年)〕などのペルフルオロ
(N−ビニルアミン)類やペルフルオロ〔3−
(N,N−ジメチルアミノ)−2−プロペン〕〔「ジ
ヤーナル・オブ・ケミカル・ソサエテイ(J.
Chem.Soc.、Perkin I)」第1633ページ(1975
年)〕などが知られている。このうち、唯一のペ
ルフルオロ〔(N,N−ジアルキル)プロペニル
アミン〕として知られるペルフルオロ〔3−(N,
N−ジメチルアミノ)−2−プロペン〕は、まず
N−ブロモビストリフルオロメチルアミンを
1H−ペンタフルオロプロペン−1とラジカル的
に付加反応させることにより1:1付加体を合成
し、次いで得られた1:1付加体を脱臭化水素
反応することによつて不飽和結合を形成させると
いう2段階反応によつて合成されている。 すなわち として (CF3)2NBr+cis/transCF3CF=CHFhν ――→ (CF3)2NCHFCFBrCF3、(CF3)2CH2CFBrCF3、 CF3CFBrCHFBr、(CF3)2NN(CF3)2 として threo(CF3)2NCHFCFBrCF3KOH ――――――→ cis(CF3)2NCF=CFCF3 収率=78% erythro(CF3)2NCHFCFBrCF3KOH ――――――→ cis/trans(CF3)2NCF=CFCF3 収率=100% (cis/trans=38:62) しかしながら、この方法は、何よりもまず末端
オレフインである(CF3)2NCF2CF=CF2を合成
できないという本質的な欠点を有しており、また
原料の(CF3)2NBr及びCF3CF2=CHFの合成に
は複雑で多段階の工程を必要とする上、さらに前
記2段階反応を必要とし、操作が煩雑になるとい
う欠点がある。さらに、他の種類のペルフルオロ
アルケニルアミン
【式】の合
成にこの方法を適用しようとしても、前駆体とな
る1:1付加体を合成するためのペルフルオロア
ルキルアミノラジカル供与体
(
る1:1付加体を合成するためのペルフルオロア
ルキルアミノラジカル供与体
(
【式】Br又はF)の合成が難しく
一般には利用し難いという問題もある。
このように含窒素オレフインとして限られた種
類のペルフルオロ(ジ置換アミノ−アルケン)が
得られているにすぎないため、その利用範囲が著
しく制御されるのを免れず、さらに入手が容易で
汎用性のあるペルフルオロ化合物の出現が望まれ
ていた。 発明は解決しようとする課題 本発明はこのような事情のもとで、種々の含フ
ツ素化合物の合成中間体として、あるいは含フツ
素高分子化合物の単量体として有用な第三級アミ
ノ基を有するペルフルオロオレフイン類を容易に
入手しうる原料から、簡単な処理により収率よく
製造することができる工業的方法を提供すること
を目的としてなされたものである。 課題を解決するための手段 本発明者らは、このようなペルフルオロオレフ
イン類の工業的製法を開発するために、鋭意研究
を重ねた結果、原料とした3位にペルフルオロ第
三級アミノ基を有するペルフルオロ(イソ酪酸)
の酸フルオリド、ペルフルオロアルキルエステル
又は塩を用い、これらの特定の温度で加熱処理す
ることにより、意外にも極めて簡単にペルフルオ
ロアルケニルアミンが得られることを見出し、こ
の知見に基づいて本発明を完成するに至つた。 すなわち、本発明は、一般式 〔式中のR1とR2はそれぞれ炭素数1〜5のペル
フルオロアルキル基であり、両者は直接に、ある
いは酸素原子又は窒素原子を介して結合し、両者
が結合している窒素原子とともに五員環、六員環
又は七員環の複素環を形成していてもよく、Xは
フツ素原子、ペルフルオロアルコキシ基又は−
OM(ただし、Mは一価に相当するアルカリ金属
若しくはアルカリ土類金属)である〕 で表わされるペルフルオロ(3−ジ置換イソ酪
酸)誘導体を、100〜500℃の温度で加熱処理する
ことを特徴とする、一般式 (式中のC3F5は1−ペルフルオロプロペニル基
又は2−ペルフルオロプロペニル基、R1及びR2
は前記と同じ意味をもつ) で表わされるペルフルオロ(3−ジ置換アミノプ
ロペン)の製造方法を提供するものである。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明の前記一般式()で表わされる化合物
における
類のペルフルオロ(ジ置換アミノ−アルケン)が
得られているにすぎないため、その利用範囲が著
しく制御されるのを免れず、さらに入手が容易で
汎用性のあるペルフルオロ化合物の出現が望まれ
ていた。 発明は解決しようとする課題 本発明はこのような事情のもとで、種々の含フ
ツ素化合物の合成中間体として、あるいは含フツ
素高分子化合物の単量体として有用な第三級アミ
ノ基を有するペルフルオロオレフイン類を容易に
入手しうる原料から、簡単な処理により収率よく
製造することができる工業的方法を提供すること
を目的としてなされたものである。 課題を解決するための手段 本発明者らは、このようなペルフルオロオレフ
イン類の工業的製法を開発するために、鋭意研究
を重ねた結果、原料とした3位にペルフルオロ第
三級アミノ基を有するペルフルオロ(イソ酪酸)
の酸フルオリド、ペルフルオロアルキルエステル
又は塩を用い、これらの特定の温度で加熱処理す
ることにより、意外にも極めて簡単にペルフルオ
ロアルケニルアミンが得られることを見出し、こ
の知見に基づいて本発明を完成するに至つた。 すなわち、本発明は、一般式 〔式中のR1とR2はそれぞれ炭素数1〜5のペル
フルオロアルキル基であり、両者は直接に、ある
いは酸素原子又は窒素原子を介して結合し、両者
が結合している窒素原子とともに五員環、六員環
又は七員環の複素環を形成していてもよく、Xは
フツ素原子、ペルフルオロアルコキシ基又は−
OM(ただし、Mは一価に相当するアルカリ金属
若しくはアルカリ土類金属)である〕 で表わされるペルフルオロ(3−ジ置換イソ酪
酸)誘導体を、100〜500℃の温度で加熱処理する
ことを特徴とする、一般式 (式中のC3F5は1−ペルフルオロプロペニル基
又は2−ペルフルオロプロペニル基、R1及びR2
は前記と同じ意味をもつ) で表わされるペルフルオロ(3−ジ置換アミノプ
ロペン)の製造方法を提供するものである。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明の前記一般式()で表わされる化合物
における
【式】の例としては、
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
(式中のn及びmは1〜5の整数である)
などを挙げることができる。
本発明においては、これらの化合物を製造する
ために、原料として前記一般式()で表わされ
るペルフルオロ(3−ジ置換アミノイソ酪酸)誘
導体が用いられる。このものは、例えば一般式 (式中のR3とR4はそれぞれ炭素数1〜5のアル
キル基であり、両者は直接に、あるいは酸素原子
又は窒素原子を介して結合し、両者が結合してい
る窒素原子とともに五員環、六員環又は七員環の
複素環を形成していてもよい) で表わされる3−ジ置換アミノイソ酪酸の反応性
誘導体、例えば酸ハライドやエステルなどをフツ
化水素中で電解フツ素化することにより、容易に
製造することができる。この場合、例えばメチル
エステルを原料とすると、ペルフルオロ(3−ジ
置換アミノイソ酪酸フルオリド)と共に、少量の
ペルフルオロ(3−ジ置換イソ酪酸メチル)が副
生するが、このものも原料として使用することが
できるので特に分離する必要はない。 また、ペルフルオロ(3−ジ置換アミノイソ酪
酸)の塩は、前記のようにして得られたペルフル
オロ(3−ジ置換アミノイソ酪酸フルオリド)及
びペルフルオロ(3−ジ置換アミノイソ酪酸メチ
ル)に、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水
酸化物などを反応させることにより製造すること
ができる。 本発明においては、前記一般式()で表わさ
れるペルフルオロ(3−ジ置換アミノイソ酪酸)
誘導体を、単に100〜500℃の範囲の温度において
加熱処理することにより、前記一般式()で表
わされるペルフルオロ(3−ジ置換アミノプロペ
ン)類を容易に製造することができる。この際、
原料として、熱分解が容易に進行する点から、ペ
ルフルオロ(3−ジ置換アミノイソ酪酸フルオリ
ド)、ペルフルオロ(3−ジ置換アミノイソ酪酸
ナトリウム)、ペルフルオロ(3−ジ置換アミノ
イソ酪酸カリウム)を用いるのが有利である。 熱分解反応温度は、100〜500℃、好ましくは
200〜300℃の範囲で選ぶ必要がある。この温度が
100℃未満では転化率が低すぎて実用的でないし、
500℃を超えると好ましくない分解などの副反応
が生じやすくなる。また、反応時間は処理温度に
よつて左右されるが、通常10秒ないし2時間の範
囲内である。処理温度が高い場合は反応時間は短
くなるし、一方処理温度が低い場合には反応時間
は長くなり、適当な条件を適宜採用することが望
ましい。 この熱分解反応においては、反応圧は重要な因
子でなく、減圧下、大気圧下又は加圧下のいずれ
の圧力下においても反応を行うことができるが、
反応生成物の回収が比較的容易な点から、大気圧
下又は減圧下で反応を行うことが好ましい。ま
た、該熱分解反応は反応形態に応じて、窒素、ヘ
リウム、アルゴン、二酸化炭素などの不活性ガス
や、ポリエーテル類、テトラクロロエチレン、n
−ヘプタンなどの非プロトン性液状化合物を希釈
剤として用いて行つてもよい。この場合、希釈倍
率としては100倍以下が好ましい。 本発明方法において、原料としてペルフルオロ
(3−ジ置換アミノイソ酪酸フルオリド)を使用
する場合には、金属塩又は金属酸化物の存在下に
熱分解反応を行うことが好ましい。この場合、所
定温度に保持された金属塩又は金属酸化物の充て
ん層に、原料を連続的に供給して熱分解反応を行
うことにより、容易に所望の一般式()で表わ
されるペルフルオロ(3−ジ置換アミノプロペ
ン)類が混合物として得られる。熱分解反応器の
材質については、特に制限はないが、通常ステン
レス鋼製やハステロイ製のものが用いられる。ま
た該充てん層の形式については特に制限はなく、
固定床、移動床、流動床など、いずれの形式のも
のも用いることができる。 前記金属塩としては、例えば炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸リチウム、リン酸ナトリウ
ム、リン酸カリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、硫酸カリウム、硫酸ナ
トリウムなどが、金属酸化物としては、例えば酸
化亜鉛、酸化カドミウムなどが挙げられるが、こ
れらの中で炭酸ナトリウムや炭酸カリウムなどの
固体塩基は、熱分解反応で発生する有毒性の
COF2を分解しうるので、特に好適である。また、
この場合、本熱分解反応において、反応中間体と
して生成すると考えられるペルフルオロアルキル
カルボアニオン
ために、原料として前記一般式()で表わされ
るペルフルオロ(3−ジ置換アミノイソ酪酸)誘
導体が用いられる。このものは、例えば一般式 (式中のR3とR4はそれぞれ炭素数1〜5のアル
キル基であり、両者は直接に、あるいは酸素原子
又は窒素原子を介して結合し、両者が結合してい
る窒素原子とともに五員環、六員環又は七員環の
複素環を形成していてもよい) で表わされる3−ジ置換アミノイソ酪酸の反応性
誘導体、例えば酸ハライドやエステルなどをフツ
化水素中で電解フツ素化することにより、容易に
製造することができる。この場合、例えばメチル
エステルを原料とすると、ペルフルオロ(3−ジ
置換アミノイソ酪酸フルオリド)と共に、少量の
ペルフルオロ(3−ジ置換イソ酪酸メチル)が副
生するが、このものも原料として使用することが
できるので特に分離する必要はない。 また、ペルフルオロ(3−ジ置換アミノイソ酪
酸)の塩は、前記のようにして得られたペルフル
オロ(3−ジ置換アミノイソ酪酸フルオリド)及
びペルフルオロ(3−ジ置換アミノイソ酪酸メチ
ル)に、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水
酸化物などを反応させることにより製造すること
ができる。 本発明においては、前記一般式()で表わさ
れるペルフルオロ(3−ジ置換アミノイソ酪酸)
誘導体を、単に100〜500℃の範囲の温度において
加熱処理することにより、前記一般式()で表
わされるペルフルオロ(3−ジ置換アミノプロペ
ン)類を容易に製造することができる。この際、
原料として、熱分解が容易に進行する点から、ペ
ルフルオロ(3−ジ置換アミノイソ酪酸フルオリ
ド)、ペルフルオロ(3−ジ置換アミノイソ酪酸
ナトリウム)、ペルフルオロ(3−ジ置換アミノ
イソ酪酸カリウム)を用いるのが有利である。 熱分解反応温度は、100〜500℃、好ましくは
200〜300℃の範囲で選ぶ必要がある。この温度が
100℃未満では転化率が低すぎて実用的でないし、
500℃を超えると好ましくない分解などの副反応
が生じやすくなる。また、反応時間は処理温度に
よつて左右されるが、通常10秒ないし2時間の範
囲内である。処理温度が高い場合は反応時間は短
くなるし、一方処理温度が低い場合には反応時間
は長くなり、適当な条件を適宜採用することが望
ましい。 この熱分解反応においては、反応圧は重要な因
子でなく、減圧下、大気圧下又は加圧下のいずれ
の圧力下においても反応を行うことができるが、
反応生成物の回収が比較的容易な点から、大気圧
下又は減圧下で反応を行うことが好ましい。ま
た、該熱分解反応は反応形態に応じて、窒素、ヘ
リウム、アルゴン、二酸化炭素などの不活性ガス
や、ポリエーテル類、テトラクロロエチレン、n
−ヘプタンなどの非プロトン性液状化合物を希釈
剤として用いて行つてもよい。この場合、希釈倍
率としては100倍以下が好ましい。 本発明方法において、原料としてペルフルオロ
(3−ジ置換アミノイソ酪酸フルオリド)を使用
する場合には、金属塩又は金属酸化物の存在下に
熱分解反応を行うことが好ましい。この場合、所
定温度に保持された金属塩又は金属酸化物の充て
ん層に、原料を連続的に供給して熱分解反応を行
うことにより、容易に所望の一般式()で表わ
されるペルフルオロ(3−ジ置換アミノプロペ
ン)類が混合物として得られる。熱分解反応器の
材質については、特に制限はないが、通常ステン
レス鋼製やハステロイ製のものが用いられる。ま
た該充てん層の形式については特に制限はなく、
固定床、移動床、流動床など、いずれの形式のも
のも用いることができる。 前記金属塩としては、例えば炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸リチウム、リン酸ナトリウ
ム、リン酸カリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、硫酸カリウム、硫酸ナ
トリウムなどが、金属酸化物としては、例えば酸
化亜鉛、酸化カドミウムなどが挙げられるが、こ
れらの中で炭酸ナトリウムや炭酸カリウムなどの
固体塩基は、熱分解反応で発生する有毒性の
COF2を分解しうるので、特に好適である。また、
この場合、本熱分解反応において、反応中間体と
して生成すると考えられるペルフルオロアルキル
カルボアニオン
【式】を、より安
定できるアルカリ金属(例えばK+>Na+)の炭
酸塩を選択すると生成するペルフルオロオレフイ
ンは、内部オレフインである一般式()で表わ
されるペルフルオロ(3−ジ置換アミノ−2−プ
ロペン)が生成物として得られる。 発明の効果 本発明方法によると、ペルフルオロ(3−ジ置
換−2−プロペン)及びペルフルオロ(3−ジ置
換アミノ−2−プロペン)を、容易に入手しうる
原料から極めて簡単なプロセスにより高収率で得
ることができるので、該方法はこれらの化合物の
工業的製法として有用である。 また該ペルフルオロ(3−ジ置換アミノプロペ
ン)は、界面活性剤、農薬、医薬品、光学活性分
析試薬などのフツ素含有製品の合成中間体や高分
子単量体などとして工業的価値の極めて高いもの
である。 例えば、ペルフルオロ(3−ジ置換アミノ−2
−プロペン)は、以下の反応式に示すように、ペ
ルフルオロカルボン酸へ容易に誘導でき、この酸
は不斉炭素原子を有し、アミン類の光学純度を測
定しうる光学活性物質として利用できることか
ら、かかる最終物質の合成中間体として有用なも
のである。 さらに、この光学活性物質としての性能は、か
さ高い基を有するものが良好である傾向があり、
この点からもかさ高な上記本発明化合物は光学活
性物質を製造するための合成中間体としてより高
い性能をもたらすことができる。 また、ペルフルオロ(3−ジ置換アミノ−1−
プロペン)は、触媒(フツ素イオン)により容易
にペルフルオロ(3−ジ置換アミノ−2−プロペ
ン)へ異性化することができるので、同様に用い
ることができる。 実施例 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明す
るが、本発明はこれらの例によつてなんら限定さ
れるものではない。 実施例 1 原料を気化させるための瞬間蒸発器及び希釈ガ
スの流量制御装置が入口側に接続され、出口側に
は反応生成物を凝縮捕集するための低温トラツプ
が備えられた長さ48.0cm、内径2.5cmのステンレ
ス鋼製の管を横据型熱分解反応器として用いた。 この中に、粉末状無水炭酸ナトリウム87.6gを
水平レベルで反応器のほぼ中間までくるように充
てんし、両端には金属ウールをつめ、ヘリウムガ
スを100ml/minの割合で流しながら2時間ほど
300℃に保ち、炭酸ナトリウムを乾燥させた。 原料として3−ジメチルアミノイソ酪酸メチル
エステルを電解フツ素化して得た生成物(セルド
レイン化合物)をそのまま用いた。前記生成物に
はペルフルオロ(3−ジメチルアミノイソ酪酸フ
ルオリド)及びペルフルオロ(3−ジメチルアミ
ノイソ酪酸メチル)が、それぞれ84.4重量%及び
7.8重量%含まれていた。 まず、前記反応器を220℃に保ち、ヘリウムガ
スを100ml/minで流しておき、前記フルオロカ
ーボン混合物5.03gを微量定量ポンプを用いて40
分間要して瞬間蒸発器に供給し、気化させて定量
的に逆入されるヘリウムガスと混合したのち、前
記反応器へ導入した。該フルオロカーボン混合物
5.03g中のペルフルオロ(3−ジメチルアミノイ
ソ酪酸フルオリド)及びペルフルオロ(3−ジメ
チルアミノイソ酪酸メチル)はそれぞれ4.24g及
び0.39gである。反応生成物は出口側の−78℃に
冷却したトラツプに凝縮捕集したところ、フルオ
ロカーボン混合物が2.67g得られた。 このものを、ガスクロマトグラフイー〔液相:
1,6−ビス(1,1,12−トリヒドロペルフル
オロドデシルオキシ)ヘキサン、担体:60〜80メ
ツシユクイロモソープPAW、キヤリアー:ヘリ
ウム〕、IR、19FNMR、Massなどにより分析した
ところ、トランス−ペルフルオロ(3−ジメチル
アミノ−2−プロペン)(沸点30〜32℃)0.50g
(収率13.5%)、シス−ペルフルオロ(3−ジメル
アミノ−2−プロペン)(沸点33〜34℃)1.38g
(収率37.3%)、及びペルフルオロ(3−ジメチル
アミノプロペン)(沸点42〜43℃)0.35g(収率
9.5%)が含まれていた。この際の転化率は100%
であつた。 それらの分光学的データは次のようである。 トランス−ペルフルオロ(3−ジメチルアミノ
−2−プロペン):19 F NMRデータ ケミカルシフト(ppm、CFCl3基準) −57.6(d、d) −113.4(d、q) −69.3(d、d) −156.2(d) カツプリングコンスタント(Hz) −=3.7、−=3.7、−=22.3、
−=135、−=9.9 質量分析データ m/z 283M+ 264〔M−F〕+ 245C5F9N+ 赤外吸収スペクトルデータ 1756cm-1(C=C) シス−ペルフルオロ(3−ジメチルアミノ−2
−プロペン):19 F NMRデータ ケミカルシフト(ppm、CFCl3基準) −57.5(m) −97.7(m) −142.1(q、d) −69.0(t、hept) カツプリングコンスタント(Hz) −=20.6、−=10.4、−=10.6、
−=2 質量分析データ m/z 283M+ 264〔M−F〕+ 195C4F7N+ 赤外吸収スペクトルデータ 1759cm-1(C=C) ペルフルオロ〔3−(ジメチルアミノ)〕−1−
プロペン:19 F NMRデータ ケミカルシフト(ppm、CFCl3基準) −53.9(t) −81.0(m) −186.2(d、d、t) −92.2(d、d、t) −104.6(d、d、t) カツプリングコンスタント(Hz) −=12.0、−=12.0、−=15.8、
−=7.4、−=28.3、−=40.7、−
=118.7、−54.2 質量分析データ m/z 283M+ 264〔M−F〕+ 202C3F8N+ 赤外吸収スペクトルデータ 1791cm-1(C=C) 実施例 2 還流冷却器を備えた50mlフラスコに、ペルフル
オロ(3−ジメチルアミノイソ酪酸)のメチルエ
ステル6.16g、メタノール20ml、水酸化カリウム
1.20g及び水1mlを仕込み、磁気かくはんしなが
ら室温で20時間けん化反応を行つた。反応後、ロ
ータリーエバポレーターで大部分のメタノールを
除去したのち、室温で4時間真空乾燥したとこ
ろ、フラスコ内に4.11gの白色固体物質が得られ
た。 このものの熱分解は、オイルバスを用い、真空
下(3torr)に、約25分間を要して140℃から200
℃に昇温し、さらに30分間要して200℃から240℃
に昇温加熱することにより行つた。生成物は液体
窒素で冷却したトラツプで凝縮捕集した。まず、
粗生成物を含む冷却トラツプをエタノール/ドラ
イアイス浴に浸して、数分間減圧(3torr)吸引
することにより混在する炭酸ガスを除去した。こ
のようにして得られた生成物の量は2.18gであつ
た。このものを実施例1と同様に分析したとこ
ろ、トランス−ペルフルオロ(3−ジメチルアミ
ノ−2−プロペン)が0.46g(収率11.2%)、シ
ス−ペルフルオロ(3−ジメチルアミノ−2−プ
ロペン)が1.36g(収率33.2%)、ペルフルオロ
(3−ジメチルアミノ−1−プロペン)が0.32g
(収率7.7%)含まれていた。 実施例 3 実施例1と同様の反応器を用い、原料として3
−ジエチルアミノイソ酪酸メチルエステルを電解
フツ素化して得た生成物(セルドレイン化合物)
を用いた以外は、実施例1と同様の方法で反応を
行つた。前記生成物には、ペルフルオロ(3−ジ
エチルアミノイソ酪酸フルオリド)が79.4重量%
含まれていた。 前記フルオロカーボン混合物6.71g〔ペルフル
オロ(3−ジエチルアミノイソ酪酸フルオリド)
5.33g含有〕を30分間要して反応器に供給し、熱
分解させたところ、冷却トラツプ中にフルオロカ
ーボン4.43gが得られた。 このものを実施例1と同様に分析したところ、
トランス−ペルフルオロ(3−ジエチルアミノ−
2−プロペン)(沸点74.0〜74.5℃)0.99g(収率
23.2%)、シス−ペルフルオロ(3−ジエチルア
ミノ−2−プロペン)(沸点77.5〜78.5℃)3.47g
(収率31.0%)、ペルフルオロ(3−ジエチルアミ
ノ−1−プロペン)(沸点85.5〜86.5℃)1.00g
(収率23.3%)及びペルフルオロ(N,N−ジエ
チルビニルアミン)0.14gが得られた。この場合
の転化率は90.2%であつた。 実施例 4 実施例1と同様の反応器を用い、原料として3
−ピロリジノイソ酪酸メチルエステルを電解フツ
素化して得た生成物(セルドレイン化合物)を用
いた以外は、実施例1と同様の方法で反応を行つ
た。前記生成物には、ペルフルオロ(3−ピロリ
ジノイソ酪酸フルオリド)が83.7重量%含まれて
いた。 前記フルオロカーボン混合物6.95g〔ペルフル
オロ(3−ピロリジノイソ酪酸フルオリド)6.07
g含有〕を30分間要して反応器に供給し、熱分解
させたところ、冷却トラツプ中にフルオロカーボ
ン4.64gが得られた。 このものを実施例1と同様に分析したところ、
トランス−ペルフルオロ(3−ピロリジノ−2−
プロペン)(沸点75.5〜76.5℃)4.06g(収率27.5
%)、シス−ペルフルオロ(3−ピロリジノ−2
−プロペン)(沸点77.0〜78.0℃)5.07g(収率
34.3%)、ペルフルオロ(3−ピロリジノ−1−
プロペン)(沸点78.5〜80.0℃)2.23g(収率15.1
%)及びペルフルオロ(N−ビニルピロリジン)
0.10gが得られた。転化率は100%であつた。 実施例 5 実施例1と同様の反応器を用い、充てん剤とし
て炭酸カルシウム(47.7g)を用い、また反応温
度として300℃を採用し、さらに原料として3−
モルホリノ−イソ酪酸メチルを電解フツ素化して
得た生成物(セルドレイン化合物)を用いた以外
は、実施例1と同様の方法で行つた。前記生成物
には、ペルフルオロ(3−モルホリノ−イソ酪酸
フルオリド)が84.3重量%含まれていた。 前記フルオロカーボン混合物8.38g〔ペルフル
オロ(3−モルホリノイソ酪酸フルオリド)7.06
g含有〕を38分間要して反応器に供給し、熱分解
させたところ、冷却トラツプ中にフルオロカーボ
ン5.74gが得られた。 このものを実施例1と同様に分析したところ、
トランス−ペルフルオロ(3−モルホリノ−2−
プロペン)(沸点83.0〜83.5℃)0.96g(収率16.1
%)、シス−ペルフルオロ(3−モルホリノ−2
−プロペン)(沸点85.5〜86.5℃)1.96g(収率
32.8%)、ペルフルオロ(3−モルホリノ−1−
プロペン)(沸点89.5〜91.0℃)1.66g(収率27.8
%)及びペルフルオロ(N−ビニルモルホリン)
0.31gが含まれていた。転化率は、100%であつ
た。 実施例 6 実施例1と同様の反応器を用い、原料として3
−ピペリジノイソ酪酸メチルを電解フツ素化して
得た生成物(セルドレイン化合物)を用いた以外
は、実施例5と同様の方法で反応を行つた。 前記生成物には、ペルフルオロ(3−ピペリジ
ノイソ酪酸フルオリド)が76.5重量%含まれてい
た。 前記フルオロカーボン混合物6.37g〔ペルフル
オロ(3−ピペリジノイソ酪酸フリオリド)4.88
g含有〕を28分間要して反応器に供給し、熱分解
させたところ、冷却トラツプ中にフルオロカーボ
ン4.00gが得られた。 このものを実施例1と同様に分析したところ、
トランス−ペルフルオロ(3−ピペリジノ−2−
プロペン)(沸点95.0〜95.5℃)0.80g(収率19.2
%)、シス−ペルフルオロ(3−ピペリジノ−2
−プロペン)(沸点97.5〜98.5℃)1.87g(収率
44.7%)、ペルフルオロ(3−ピペリジノ−1−
プロペン)(沸点107.0〜108.0℃)0.37g(収率
8.9%)及びペルフルオロ(N−ビニルピペリジ
ン)0.49gが得られた。 実施例 7 実施例1と同様な反応器を用いて、反応温度と
して250℃を採用し、原料としてGCにより精製し
たペルフルオロ〔3−(N′−メチルピペラジノ)
−イソ酪酸フルオリド〕を用いた以外は、実施例
1と同様の方法で反応を行つた。 ペルフルオロ〔3−(N′−メチルピペラジノ)
−イソ酪酸フルオリド〕2.14gを9分間要して反
応器に供給し、熱分解させたところ、冷却トラツ
プにはフルオロカーボン1.30gが得られた。 このものを実施例1と同様に分析したところ、
トランス−ペルフルオロ〔3−(N′−メチルピペ
ラジノ)−2−プロペン〕(沸点106.5〜108.5℃)
0.41g(収率21.9%)、シス−ペルフルオロ〔3
−(N′−メチルピペラジノ)−2−プロペン〕(沸
点110.5〜111.5℃)、0.68g(収率36.7%)及びペ
ルフルオロ〔3−(N′−メチルピペラジノ)−1
−プロペン〕(沸点116.5〜117.5℃)0.50g(収率
11.6%)が得られた。
酸塩を選択すると生成するペルフルオロオレフイ
ンは、内部オレフインである一般式()で表わ
されるペルフルオロ(3−ジ置換アミノ−2−プ
ロペン)が生成物として得られる。 発明の効果 本発明方法によると、ペルフルオロ(3−ジ置
換−2−プロペン)及びペルフルオロ(3−ジ置
換アミノ−2−プロペン)を、容易に入手しうる
原料から極めて簡単なプロセスにより高収率で得
ることができるので、該方法はこれらの化合物の
工業的製法として有用である。 また該ペルフルオロ(3−ジ置換アミノプロペ
ン)は、界面活性剤、農薬、医薬品、光学活性分
析試薬などのフツ素含有製品の合成中間体や高分
子単量体などとして工業的価値の極めて高いもの
である。 例えば、ペルフルオロ(3−ジ置換アミノ−2
−プロペン)は、以下の反応式に示すように、ペ
ルフルオロカルボン酸へ容易に誘導でき、この酸
は不斉炭素原子を有し、アミン類の光学純度を測
定しうる光学活性物質として利用できることか
ら、かかる最終物質の合成中間体として有用なも
のである。 さらに、この光学活性物質としての性能は、か
さ高い基を有するものが良好である傾向があり、
この点からもかさ高な上記本発明化合物は光学活
性物質を製造するための合成中間体としてより高
い性能をもたらすことができる。 また、ペルフルオロ(3−ジ置換アミノ−1−
プロペン)は、触媒(フツ素イオン)により容易
にペルフルオロ(3−ジ置換アミノ−2−プロペ
ン)へ異性化することができるので、同様に用い
ることができる。 実施例 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明す
るが、本発明はこれらの例によつてなんら限定さ
れるものではない。 実施例 1 原料を気化させるための瞬間蒸発器及び希釈ガ
スの流量制御装置が入口側に接続され、出口側に
は反応生成物を凝縮捕集するための低温トラツプ
が備えられた長さ48.0cm、内径2.5cmのステンレ
ス鋼製の管を横据型熱分解反応器として用いた。 この中に、粉末状無水炭酸ナトリウム87.6gを
水平レベルで反応器のほぼ中間までくるように充
てんし、両端には金属ウールをつめ、ヘリウムガ
スを100ml/minの割合で流しながら2時間ほど
300℃に保ち、炭酸ナトリウムを乾燥させた。 原料として3−ジメチルアミノイソ酪酸メチル
エステルを電解フツ素化して得た生成物(セルド
レイン化合物)をそのまま用いた。前記生成物に
はペルフルオロ(3−ジメチルアミノイソ酪酸フ
ルオリド)及びペルフルオロ(3−ジメチルアミ
ノイソ酪酸メチル)が、それぞれ84.4重量%及び
7.8重量%含まれていた。 まず、前記反応器を220℃に保ち、ヘリウムガ
スを100ml/minで流しておき、前記フルオロカ
ーボン混合物5.03gを微量定量ポンプを用いて40
分間要して瞬間蒸発器に供給し、気化させて定量
的に逆入されるヘリウムガスと混合したのち、前
記反応器へ導入した。該フルオロカーボン混合物
5.03g中のペルフルオロ(3−ジメチルアミノイ
ソ酪酸フルオリド)及びペルフルオロ(3−ジメ
チルアミノイソ酪酸メチル)はそれぞれ4.24g及
び0.39gである。反応生成物は出口側の−78℃に
冷却したトラツプに凝縮捕集したところ、フルオ
ロカーボン混合物が2.67g得られた。 このものを、ガスクロマトグラフイー〔液相:
1,6−ビス(1,1,12−トリヒドロペルフル
オロドデシルオキシ)ヘキサン、担体:60〜80メ
ツシユクイロモソープPAW、キヤリアー:ヘリ
ウム〕、IR、19FNMR、Massなどにより分析した
ところ、トランス−ペルフルオロ(3−ジメチル
アミノ−2−プロペン)(沸点30〜32℃)0.50g
(収率13.5%)、シス−ペルフルオロ(3−ジメル
アミノ−2−プロペン)(沸点33〜34℃)1.38g
(収率37.3%)、及びペルフルオロ(3−ジメチル
アミノプロペン)(沸点42〜43℃)0.35g(収率
9.5%)が含まれていた。この際の転化率は100%
であつた。 それらの分光学的データは次のようである。 トランス−ペルフルオロ(3−ジメチルアミノ
−2−プロペン):19 F NMRデータ ケミカルシフト(ppm、CFCl3基準) −57.6(d、d) −113.4(d、q) −69.3(d、d) −156.2(d) カツプリングコンスタント(Hz) −=3.7、−=3.7、−=22.3、
−=135、−=9.9 質量分析データ m/z 283M+ 264〔M−F〕+ 245C5F9N+ 赤外吸収スペクトルデータ 1756cm-1(C=C) シス−ペルフルオロ(3−ジメチルアミノ−2
−プロペン):19 F NMRデータ ケミカルシフト(ppm、CFCl3基準) −57.5(m) −97.7(m) −142.1(q、d) −69.0(t、hept) カツプリングコンスタント(Hz) −=20.6、−=10.4、−=10.6、
−=2 質量分析データ m/z 283M+ 264〔M−F〕+ 195C4F7N+ 赤外吸収スペクトルデータ 1759cm-1(C=C) ペルフルオロ〔3−(ジメチルアミノ)〕−1−
プロペン:19 F NMRデータ ケミカルシフト(ppm、CFCl3基準) −53.9(t) −81.0(m) −186.2(d、d、t) −92.2(d、d、t) −104.6(d、d、t) カツプリングコンスタント(Hz) −=12.0、−=12.0、−=15.8、
−=7.4、−=28.3、−=40.7、−
=118.7、−54.2 質量分析データ m/z 283M+ 264〔M−F〕+ 202C3F8N+ 赤外吸収スペクトルデータ 1791cm-1(C=C) 実施例 2 還流冷却器を備えた50mlフラスコに、ペルフル
オロ(3−ジメチルアミノイソ酪酸)のメチルエ
ステル6.16g、メタノール20ml、水酸化カリウム
1.20g及び水1mlを仕込み、磁気かくはんしなが
ら室温で20時間けん化反応を行つた。反応後、ロ
ータリーエバポレーターで大部分のメタノールを
除去したのち、室温で4時間真空乾燥したとこ
ろ、フラスコ内に4.11gの白色固体物質が得られ
た。 このものの熱分解は、オイルバスを用い、真空
下(3torr)に、約25分間を要して140℃から200
℃に昇温し、さらに30分間要して200℃から240℃
に昇温加熱することにより行つた。生成物は液体
窒素で冷却したトラツプで凝縮捕集した。まず、
粗生成物を含む冷却トラツプをエタノール/ドラ
イアイス浴に浸して、数分間減圧(3torr)吸引
することにより混在する炭酸ガスを除去した。こ
のようにして得られた生成物の量は2.18gであつ
た。このものを実施例1と同様に分析したとこ
ろ、トランス−ペルフルオロ(3−ジメチルアミ
ノ−2−プロペン)が0.46g(収率11.2%)、シ
ス−ペルフルオロ(3−ジメチルアミノ−2−プ
ロペン)が1.36g(収率33.2%)、ペルフルオロ
(3−ジメチルアミノ−1−プロペン)が0.32g
(収率7.7%)含まれていた。 実施例 3 実施例1と同様の反応器を用い、原料として3
−ジエチルアミノイソ酪酸メチルエステルを電解
フツ素化して得た生成物(セルドレイン化合物)
を用いた以外は、実施例1と同様の方法で反応を
行つた。前記生成物には、ペルフルオロ(3−ジ
エチルアミノイソ酪酸フルオリド)が79.4重量%
含まれていた。 前記フルオロカーボン混合物6.71g〔ペルフル
オロ(3−ジエチルアミノイソ酪酸フルオリド)
5.33g含有〕を30分間要して反応器に供給し、熱
分解させたところ、冷却トラツプ中にフルオロカ
ーボン4.43gが得られた。 このものを実施例1と同様に分析したところ、
トランス−ペルフルオロ(3−ジエチルアミノ−
2−プロペン)(沸点74.0〜74.5℃)0.99g(収率
23.2%)、シス−ペルフルオロ(3−ジエチルア
ミノ−2−プロペン)(沸点77.5〜78.5℃)3.47g
(収率31.0%)、ペルフルオロ(3−ジエチルアミ
ノ−1−プロペン)(沸点85.5〜86.5℃)1.00g
(収率23.3%)及びペルフルオロ(N,N−ジエ
チルビニルアミン)0.14gが得られた。この場合
の転化率は90.2%であつた。 実施例 4 実施例1と同様の反応器を用い、原料として3
−ピロリジノイソ酪酸メチルエステルを電解フツ
素化して得た生成物(セルドレイン化合物)を用
いた以外は、実施例1と同様の方法で反応を行つ
た。前記生成物には、ペルフルオロ(3−ピロリ
ジノイソ酪酸フルオリド)が83.7重量%含まれて
いた。 前記フルオロカーボン混合物6.95g〔ペルフル
オロ(3−ピロリジノイソ酪酸フルオリド)6.07
g含有〕を30分間要して反応器に供給し、熱分解
させたところ、冷却トラツプ中にフルオロカーボ
ン4.64gが得られた。 このものを実施例1と同様に分析したところ、
トランス−ペルフルオロ(3−ピロリジノ−2−
プロペン)(沸点75.5〜76.5℃)4.06g(収率27.5
%)、シス−ペルフルオロ(3−ピロリジノ−2
−プロペン)(沸点77.0〜78.0℃)5.07g(収率
34.3%)、ペルフルオロ(3−ピロリジノ−1−
プロペン)(沸点78.5〜80.0℃)2.23g(収率15.1
%)及びペルフルオロ(N−ビニルピロリジン)
0.10gが得られた。転化率は100%であつた。 実施例 5 実施例1と同様の反応器を用い、充てん剤とし
て炭酸カルシウム(47.7g)を用い、また反応温
度として300℃を採用し、さらに原料として3−
モルホリノ−イソ酪酸メチルを電解フツ素化して
得た生成物(セルドレイン化合物)を用いた以外
は、実施例1と同様の方法で行つた。前記生成物
には、ペルフルオロ(3−モルホリノ−イソ酪酸
フルオリド)が84.3重量%含まれていた。 前記フルオロカーボン混合物8.38g〔ペルフル
オロ(3−モルホリノイソ酪酸フルオリド)7.06
g含有〕を38分間要して反応器に供給し、熱分解
させたところ、冷却トラツプ中にフルオロカーボ
ン5.74gが得られた。 このものを実施例1と同様に分析したところ、
トランス−ペルフルオロ(3−モルホリノ−2−
プロペン)(沸点83.0〜83.5℃)0.96g(収率16.1
%)、シス−ペルフルオロ(3−モルホリノ−2
−プロペン)(沸点85.5〜86.5℃)1.96g(収率
32.8%)、ペルフルオロ(3−モルホリノ−1−
プロペン)(沸点89.5〜91.0℃)1.66g(収率27.8
%)及びペルフルオロ(N−ビニルモルホリン)
0.31gが含まれていた。転化率は、100%であつ
た。 実施例 6 実施例1と同様の反応器を用い、原料として3
−ピペリジノイソ酪酸メチルを電解フツ素化して
得た生成物(セルドレイン化合物)を用いた以外
は、実施例5と同様の方法で反応を行つた。 前記生成物には、ペルフルオロ(3−ピペリジ
ノイソ酪酸フルオリド)が76.5重量%含まれてい
た。 前記フルオロカーボン混合物6.37g〔ペルフル
オロ(3−ピペリジノイソ酪酸フリオリド)4.88
g含有〕を28分間要して反応器に供給し、熱分解
させたところ、冷却トラツプ中にフルオロカーボ
ン4.00gが得られた。 このものを実施例1と同様に分析したところ、
トランス−ペルフルオロ(3−ピペリジノ−2−
プロペン)(沸点95.0〜95.5℃)0.80g(収率19.2
%)、シス−ペルフルオロ(3−ピペリジノ−2
−プロペン)(沸点97.5〜98.5℃)1.87g(収率
44.7%)、ペルフルオロ(3−ピペリジノ−1−
プロペン)(沸点107.0〜108.0℃)0.37g(収率
8.9%)及びペルフルオロ(N−ビニルピペリジ
ン)0.49gが得られた。 実施例 7 実施例1と同様な反応器を用いて、反応温度と
して250℃を採用し、原料としてGCにより精製し
たペルフルオロ〔3−(N′−メチルピペラジノ)
−イソ酪酸フルオリド〕を用いた以外は、実施例
1と同様の方法で反応を行つた。 ペルフルオロ〔3−(N′−メチルピペラジノ)
−イソ酪酸フルオリド〕2.14gを9分間要して反
応器に供給し、熱分解させたところ、冷却トラツ
プにはフルオロカーボン1.30gが得られた。 このものを実施例1と同様に分析したところ、
トランス−ペルフルオロ〔3−(N′−メチルピペ
ラジノ)−2−プロペン〕(沸点106.5〜108.5℃)
0.41g(収率21.9%)、シス−ペルフルオロ〔3
−(N′−メチルピペラジノ)−2−プロペン〕(沸
点110.5〜111.5℃)、0.68g(収率36.7%)及びペ
ルフルオロ〔3−(N′−メチルピペラジノ)−1
−プロペン〕(沸点116.5〜117.5℃)0.50g(収率
11.6%)が得られた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中のR1とR2はそれぞれ炭素数1〜5のペル
フルオロアルキル基であり、両者は直接に、ある
いは酸素原子又は窒素原子を介して結合し、両者
が結合している窒素原子とともに五員環、六員環
又は七員環の複素環を形成していてもよく、Xは
フツ素原子、ペルフルオロアルコキシ基又は−
OM(ただし、Mは一価に相当するアルカリ金属
若しくはアルカリ土類金属)である〕 で表わされるペルフルオロ(3−ジ置換イソ酪
酸)誘導体を、100〜500℃の温度で加熱処理する
ことを特徴とする、一般式 (式中のC3F5は1−ペルフルオロプロペニル基
又は2−ペルフルオロプロペニル基、R1及びR2
は前記と同じ意味をもつ) で表わされるペルフルオロ(3−ジ置換アミノプ
ロペン)の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63183943A JPS6470445A (en) | 1988-07-23 | 1988-07-23 | Novel perfluoroalkenylamine and production thereof |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63183943A JPS6470445A (en) | 1988-07-23 | 1988-07-23 | Novel perfluoroalkenylamine and production thereof |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6470445A JPS6470445A (en) | 1989-03-15 |
| JPH0415215B2 true JPH0415215B2 (ja) | 1992-03-17 |
Family
ID=16144524
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63183943A Granted JPS6470445A (en) | 1988-07-23 | 1988-07-23 | Novel perfluoroalkenylamine and production thereof |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6470445A (ja) |
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-
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- 1988-07-23 JP JP63183943A patent/JPS6470445A/ja active Granted
Also Published As
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|---|---|
| JPS6470445A (en) | 1989-03-15 |
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