JPH0415217B2 - - Google Patents
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- JPH0415217B2 JPH0415217B2 JP57002255A JP225582A JPH0415217B2 JP H0415217 B2 JPH0415217 B2 JP H0415217B2 JP 57002255 A JP57002255 A JP 57002255A JP 225582 A JP225582 A JP 225582A JP H0415217 B2 JPH0415217 B2 JP H0415217B2
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- dinitro
- reaction
- diaminobenzophenone
- dihalogenobenzophenone
- catalyst
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
本発明は3,3′−ジアミノベンゾフエノンの新
規な製造方法に関する。さらに詳しくは、一般式
() (式中、X、Yは同一もしくは異なるハロゲン原
子を示す)で表わされるベンゾフエノン化合物を
還元触媒および脱ハロゲン化水素剤の存在下に接
触還元、脱ハロゲン化させることを特徴とする
3,3′−ジアミノベンゾフエノンの製造方法に関
する。 3,3′−ジアミノベンゾフエノンは耐熱性高分
子単量体、農医薬および染料中間体等に有用であ
り、特に耐熱性のポリアミドやポリイミド樹脂の
原料となる重要な物質である。3,3′−ジアミノ
ベンゾフエノンは、従来、ベンゾフエノンをニト
ロ化して得られる3,3′−ジニトロベンゾフエノ
ンを還元して製造する方法が高知である。この方
法では、ベンゾフエノンをニトロ化して得られる
反応生成物が、異性体等を含む混合物であるため
に、3,3′−ジニトロベンゾフエノンを単離する
ためには多量の溶剤を使用し、再結晶精製を繰り
返し行なわなければならない〔E.Barnattや、J.
Chem.Soc 125 767(1924)〕。このため3,3′−ジ
ニトロベンゾフエノンの収率は大巾に低下し、ま
た、精製に用いた溶剤の回収および残査の処理等
の煩雑な工程を必要とするため、経済的でなく、
3,3′−ジニトロベンゾフエノンの工業的な規模
の製造法には適さないという欠点がある。さら
に、3,3′−ジニトロベンゾフエノンから3,
3′−ジアミノベンゾフエノンを製造するために多
量の濃塩酸中、大過剰の塩化第1スズにより還元
を行なつている(L.H.Klemmら、J.org.chem23
351(1958))。 しかしながら、スズ化合物が高価なことと廃金
属および廃酸処理等の問題があり、工業的に利用
するには経済的にも環境保護の点からも極めて不
利である。 本発明者らは、上記のような欠点のない、3,
3′−ジアミノベンゾフエノンの製造方法について
鋭意検討した。その結果、4,4′−ジハロゲノベ
ンゾフエノンのニトロ化によつて容易に製造でき
る3,3′−ジニトロ−4,4′−ジハロゲノベンゾ
フエノンを原料とし、これを還元触媒および脱ハ
ロゲン化水素剤の存在下で接触還元、脱ハロゲン
化させることにより、高収率で3,3′−ジアミノ
ベンゾフエノンを製造しうることを見出し、本発
明の方法を完成した。 すなわち、本発明の方法は一般式() (式中、X、Yは同一もしくは異なるハロゲン原
子を示す)で表わされるベンゾフエノン化合物を
還元触媒および脱ハロゲン化水素剤の存在下に接
触還元、脱ハロゲン化させることによつて、3,
3′−ジアミノベンゾフエノンを製造する方法であ
る。 本発明の方法で使用する3,3′−ジニトロ−
4,4′−ジハロゲノベンゾフエノンは、4,4′−
ジハロゲノベンゾフエノンのニトロ化により容易
に製造される。 例えば、4,4′−ジクロロベンゾフエノンを混
酸によつてニトロ化すると、3,3′−ジニトロ
4,4′−ジクロロベンゾフエノンが95〜98%の収
率で得られる〔E.R.Kofanovら、J.Org.Chem of
USSR 15 98〜100(1979)〕。 この3,3′−ジニトロ−4,4′−ジハロゲノベ
ンゾフエノンについては、3,3′−ジニトロ−
4,4′−ジクロロベンゾフエノンまたは3,3′−
ジニトロ−4,4′−ジブロモベンゾフエノンにつ
いて、塩酸中、塩化亜鉛を使用して還元すれば、
対応する3,3′−ジアミノ−4,4′−ジハロゲノ
ベンゾフエノンが製造できること、また、3,
3′−ジニトロ−4,4′−ジブロモベンゾフエノン
をナトリウムアマルガムで還元すると、3,3′−
ジアミノベンゾヒドロールが得られること等が知
られている〔Ber 48 1027(1915)〕。 このように、3,3′−ジニトロ−4,4′−ジハ
ロゲノベンゾフエノンの還元において、ニトロ基
がアミノ酸へ還元されること反応条件および還元
剤によつては還元、脱ハロゲン化反応が進行する
が、ベンゾフエノンのカルボニル基がさらにベン
ゾヒドロール化合物まで還元されてしまうことが
知られている。 しかしながら、3,3′−ジニトロ−4,4′−ジ
ハロゲノベンゾフエノンより3,3′−ジアミノベ
ンゾフエノンを製造すること、および3,3′−ジ
ニトロ−4,4′−ジハロゲノベンゾフエノンの還
元において、カルボニル基の還元反応を抑制し、
ニトロ基のアミノ基への還元と脱ハロゲン化反応
のみを進行させる方法については全く知られてお
らず、本願発明は3,3′−ジアミノベンゾフエノ
ンを工業的に製造しうる新規な方法である。 本発明の方法に使用する原料は、前記一般式
()で表わされる3,3′−ジニトロ−4,4′−
ジハロゲノベンゾフエノンであつて、一般式
()において、X、Yが示すハロゲン原子は塩
素、弗素、沃素、臭素のいずれのものも用いられ
る。例えば、3,3′−ジニトロ−4,4′−ジクロ
ロベンゾフエノン、3,3′−ジニトロ−4,4′−
ジブロモベンゾフエノン、3,3′−ジニトロ−
4,4′−ジフルオロベンゾフエノン、3,3′−ジ
ニトロ−4,4′−ジヨードベンゾフエノン、3,
3′−ジニトロ−4−クロロ−4′−ブロモベンゾフ
エノン、3,3′−ジニトロ−4−クロロ−4′−ヨ
ードベンゾフエノンのようにハロゲン種が同一ま
たは異なるものがあげられる。なかでも、ハロゲ
ンが塩素原子であるものが工業的に有利に使用さ
れる。 本発明の方法で使用される還元触媒としては、
一般に接触還元に使用されている金属触媒、例え
ば、ニツケル、パラジウム、白金、ロジウム、ル
テニウム、コバルト、銅等を使用することができ
る。 工業的にはパラジウム触媒を使用するのが好ま
しい。これらの触媒は金属の状態でも使用するこ
とができるが、通常はカーボン、硫酸バリウム、
シリカゲル、アルミナ等の担体表面に付着させて
用いたり、また、ニツケル、コバルト、銅等はラ
ネー触媒としても用いられる。触媒の使用量は、
原料の3,3′−ジニトロ−4,4′−ジハロゲノベ
ンゾフエノンに対して、金属として、0.01〜10重
量%の範囲であり、通常、金属の状態で使用する
場合は2〜8重量%、担体に付着させた場合では
0.1〜5重量%の範囲である。 本発明の方法に使用される脱ハロゲン化水素剤
としては、アルカリ金属またはアルカリ土類金属
の酸化物、水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、あるい
はアンモニアまたは通常の有機アミン類等であ
る。例えば、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウ
ム、酸化マグネシウム、重炭酸アンモン、酸化カ
ルシウム、水酸化リチウム、水酸化バリウム、炭
酸カリウム、水酸化カリウム、アンモニア、トリ
エチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリエ
タノールアミン、ピリジンおよびN−メチルモル
ホリンがあげられる。これら脱ハロゲン化水素剤
は必要により2種以上を混合してもよい。脱ハロ
ゲン化水素剤の使用量は原料の3,3′−ジニトロ
−4,4′−ジハロゲノベンゾフエノンに対して、
通常0.5〜5倍モル、好ましくは2〜3倍モル使
用する。 本発明の方法は、通常、反応溶媒を使用する。
反応溶媒としては、反応に不活性なものであれ
ば、特に限定されるものでなく、例えばメタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール等のア
ルコール類、エチレングリコール、プロピレング
リコール等のグリコール類、エーテル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、メチルセロソルブ等の
エーテル類、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪
族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等
のエステル類、ジクロロメタン、クロロホルム、
四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、1,1,
2−トリクロロエタン、テトラクロロエタン等の
ハロゲン化炭化水素類およびN,N−ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド等が使用出来
る。なお、水と混和しない反応溶媒を使用した際
に、反応の進行が遅い場合は四級アンモニウム
塩、四級ホスホニウム塩のような一般に使用され
ている相間移動触媒を加えることによつて速める
ことが出来る。溶媒の使用量は、原料の3,3′−
ジニトロ−4,4′−ジハロゲノベンゾフエノンを
懸独させるか、あるいは完全に溶解させるに足る
量で十分であり、特に限定されないが、通常、原
料に対して0.5〜10重量倍で十分である。 反応温度は、特に限定はない。一般的には20〜
200℃の範囲、特に20〜100℃の範囲が好ましい。 また、反応圧力は、通常、常圧〜50Kg/cm2・G
程度である。 本発明の方法の一般的な実施態様として3,
3′−ジニトロ−4,4′−ジハロゲノベンゾフエノ
ンを溶媒に溶解または懸独した状態下に、還元触
媒を添加し、ついで撹拌下、所定の温度で水素を
導入してニトロ基の還元を行なわしめた後、脱ハ
ロゲン化水素剤を加え、引き続き脱ハロゲン化反
応を行なうか、還元触媒の添加時に脱ハロゲン
化水素剤を加えついで撹拌下、所定の温度で水素
を導入してニトロ基の還元と脱ハロゲン化反応を
同時に行なう等の方法があげられる。いずれの場
合も反応は円滑に進行し、目的物の3,3′−ジア
ミノベンゾフエノンが製造出来る。しかしなが
ら、原料である3,3′−ジニトロ−4,4′−ジハ
ロゲノベンゾフエノンの4,4′−位のハロゲン原
子は求核性を有するために、条件によつては脱ハ
ロゲン化水素剤との副反応を起し、目的物の収率
を低下させる場合があるので、の方法が好まし
い。反応の進行は理論量の水素吸収量によるか、
あるいは薄層クロマトグラフイーにより追跡する
ことが出来る。上記の方法によつて得られた反応
液を熱ロカ、または抽出等によつて触媒および無
機塩を除いたのち、必要に応じて濃縮を起ない
3,3′−ジアミノベンゾフエノンを結晶として析
出させる。または触媒および無機塩を除いた反応
液に塩化水素ガスを吹き込み、3,3′−ジアミノ
ベンゾフエノンの塩酸塩として単離することも出
来る。 本発明の方法は、3,3′−ジアミノベンゾフエ
ノンを高収率で安価に製造しうる方法であり、従
来法にともなう廃棄物による環境汚染の問題もな
く、また、単離した製品の純度も高く、煩雑な精
製工程を必要としない等、工業的な製造方法とし
て好適である。 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。 実施例 1 3,3′−ジニトロ−4,4′−ジクロロベンゾフ
エノン50g(0.15モル)、酸化カルシウム21g
(0.38モル)、5%パラジウム/アルミナ触媒(日
本エンゲルハルド社)1gおよび1,2−ジクロ
ロエタン350mlをオートクレーブに装入する。30
〜50℃の温度範囲において、かきまぜながら水素
を導入して、圧力を常時10Kg/cm2・Gに保ちつ
つ、10時間反応を行なつた。反応終了後、反応混
合物を70℃に昇温し、熱ロカして触媒および無機
塩を除去した。放冷することにより3,3′−ジア
ミノベンゾフエノンが黄色針状結晶として得られ
た。結晶をロ別、1,2−ジクロロエタン10mlで
洗浄後、乾燥した。 収量21.2g(収率67%)、融点149−150.5℃エ
タノールから再結晶して黄色針状結晶の純品を得
た。融点150−151℃ 元素分析 C H N 計算値(%) 73.5 5.7 13.2 測定値(%) 73.4 6.0 12.7 実施例 2 温度計、撹拌器を備えたガラス製密閉容器に、
3,3′−ジニトロ−4,4′−ジクロロベンゾフエ
ノン102g(0.3モル)、5%パラジウム/活性炭
触媒(日本エンゲルハルド社)5gおよびジオキ
サン300mlを装入し、70〜80℃の温度において、
かきまぜながら水素を導入すると約8時間で41.5
(1.85モル)の水素を吸収した。次に、40%苛
性ソーダー水溶液80g(0.8モル)を加えて、引
き読き70〜80℃の温度でかきまぜながら水素を導
入すると、3時間で13.8(0.62モル)吸収し
た。 同温度で反応溶液をロ過して触媒を除去し、放
冷すると3,3′−ジアミノベンゾフエノンが黄色
針状結晶として析出した。結晶をロ別、50%ジオ
キサン水溶液30mlで洗浄後、乾燥した。収量59.2
g(収率93%)融点149−151℃ 実施例 3〜10 原料の3,3′−ジニトロ−4,4′−ジハロゲノ
ベンゾフエノンの種類、触媒の種類と使用量、溶
媒の種類と使用量、脱ハロゲン化水素剤の種類と
使用量、反応温度および圧力を表−1のようにか
えたほかは実施例2と同様に反応を行ない目的物
を得た。 結果を表−1に示した。
規な製造方法に関する。さらに詳しくは、一般式
() (式中、X、Yは同一もしくは異なるハロゲン原
子を示す)で表わされるベンゾフエノン化合物を
還元触媒および脱ハロゲン化水素剤の存在下に接
触還元、脱ハロゲン化させることを特徴とする
3,3′−ジアミノベンゾフエノンの製造方法に関
する。 3,3′−ジアミノベンゾフエノンは耐熱性高分
子単量体、農医薬および染料中間体等に有用であ
り、特に耐熱性のポリアミドやポリイミド樹脂の
原料となる重要な物質である。3,3′−ジアミノ
ベンゾフエノンは、従来、ベンゾフエノンをニト
ロ化して得られる3,3′−ジニトロベンゾフエノ
ンを還元して製造する方法が高知である。この方
法では、ベンゾフエノンをニトロ化して得られる
反応生成物が、異性体等を含む混合物であるため
に、3,3′−ジニトロベンゾフエノンを単離する
ためには多量の溶剤を使用し、再結晶精製を繰り
返し行なわなければならない〔E.Barnattや、J.
Chem.Soc 125 767(1924)〕。このため3,3′−ジ
ニトロベンゾフエノンの収率は大巾に低下し、ま
た、精製に用いた溶剤の回収および残査の処理等
の煩雑な工程を必要とするため、経済的でなく、
3,3′−ジニトロベンゾフエノンの工業的な規模
の製造法には適さないという欠点がある。さら
に、3,3′−ジニトロベンゾフエノンから3,
3′−ジアミノベンゾフエノンを製造するために多
量の濃塩酸中、大過剰の塩化第1スズにより還元
を行なつている(L.H.Klemmら、J.org.chem23
351(1958))。 しかしながら、スズ化合物が高価なことと廃金
属および廃酸処理等の問題があり、工業的に利用
するには経済的にも環境保護の点からも極めて不
利である。 本発明者らは、上記のような欠点のない、3,
3′−ジアミノベンゾフエノンの製造方法について
鋭意検討した。その結果、4,4′−ジハロゲノベ
ンゾフエノンのニトロ化によつて容易に製造でき
る3,3′−ジニトロ−4,4′−ジハロゲノベンゾ
フエノンを原料とし、これを還元触媒および脱ハ
ロゲン化水素剤の存在下で接触還元、脱ハロゲン
化させることにより、高収率で3,3′−ジアミノ
ベンゾフエノンを製造しうることを見出し、本発
明の方法を完成した。 すなわち、本発明の方法は一般式() (式中、X、Yは同一もしくは異なるハロゲン原
子を示す)で表わされるベンゾフエノン化合物を
還元触媒および脱ハロゲン化水素剤の存在下に接
触還元、脱ハロゲン化させることによつて、3,
3′−ジアミノベンゾフエノンを製造する方法であ
る。 本発明の方法で使用する3,3′−ジニトロ−
4,4′−ジハロゲノベンゾフエノンは、4,4′−
ジハロゲノベンゾフエノンのニトロ化により容易
に製造される。 例えば、4,4′−ジクロロベンゾフエノンを混
酸によつてニトロ化すると、3,3′−ジニトロ
4,4′−ジクロロベンゾフエノンが95〜98%の収
率で得られる〔E.R.Kofanovら、J.Org.Chem of
USSR 15 98〜100(1979)〕。 この3,3′−ジニトロ−4,4′−ジハロゲノベ
ンゾフエノンについては、3,3′−ジニトロ−
4,4′−ジクロロベンゾフエノンまたは3,3′−
ジニトロ−4,4′−ジブロモベンゾフエノンにつ
いて、塩酸中、塩化亜鉛を使用して還元すれば、
対応する3,3′−ジアミノ−4,4′−ジハロゲノ
ベンゾフエノンが製造できること、また、3,
3′−ジニトロ−4,4′−ジブロモベンゾフエノン
をナトリウムアマルガムで還元すると、3,3′−
ジアミノベンゾヒドロールが得られること等が知
られている〔Ber 48 1027(1915)〕。 このように、3,3′−ジニトロ−4,4′−ジハ
ロゲノベンゾフエノンの還元において、ニトロ基
がアミノ酸へ還元されること反応条件および還元
剤によつては還元、脱ハロゲン化反応が進行する
が、ベンゾフエノンのカルボニル基がさらにベン
ゾヒドロール化合物まで還元されてしまうことが
知られている。 しかしながら、3,3′−ジニトロ−4,4′−ジ
ハロゲノベンゾフエノンより3,3′−ジアミノベ
ンゾフエノンを製造すること、および3,3′−ジ
ニトロ−4,4′−ジハロゲノベンゾフエノンの還
元において、カルボニル基の還元反応を抑制し、
ニトロ基のアミノ基への還元と脱ハロゲン化反応
のみを進行させる方法については全く知られてお
らず、本願発明は3,3′−ジアミノベンゾフエノ
ンを工業的に製造しうる新規な方法である。 本発明の方法に使用する原料は、前記一般式
()で表わされる3,3′−ジニトロ−4,4′−
ジハロゲノベンゾフエノンであつて、一般式
()において、X、Yが示すハロゲン原子は塩
素、弗素、沃素、臭素のいずれのものも用いられ
る。例えば、3,3′−ジニトロ−4,4′−ジクロ
ロベンゾフエノン、3,3′−ジニトロ−4,4′−
ジブロモベンゾフエノン、3,3′−ジニトロ−
4,4′−ジフルオロベンゾフエノン、3,3′−ジ
ニトロ−4,4′−ジヨードベンゾフエノン、3,
3′−ジニトロ−4−クロロ−4′−ブロモベンゾフ
エノン、3,3′−ジニトロ−4−クロロ−4′−ヨ
ードベンゾフエノンのようにハロゲン種が同一ま
たは異なるものがあげられる。なかでも、ハロゲ
ンが塩素原子であるものが工業的に有利に使用さ
れる。 本発明の方法で使用される還元触媒としては、
一般に接触還元に使用されている金属触媒、例え
ば、ニツケル、パラジウム、白金、ロジウム、ル
テニウム、コバルト、銅等を使用することができ
る。 工業的にはパラジウム触媒を使用するのが好ま
しい。これらの触媒は金属の状態でも使用するこ
とができるが、通常はカーボン、硫酸バリウム、
シリカゲル、アルミナ等の担体表面に付着させて
用いたり、また、ニツケル、コバルト、銅等はラ
ネー触媒としても用いられる。触媒の使用量は、
原料の3,3′−ジニトロ−4,4′−ジハロゲノベ
ンゾフエノンに対して、金属として、0.01〜10重
量%の範囲であり、通常、金属の状態で使用する
場合は2〜8重量%、担体に付着させた場合では
0.1〜5重量%の範囲である。 本発明の方法に使用される脱ハロゲン化水素剤
としては、アルカリ金属またはアルカリ土類金属
の酸化物、水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、あるい
はアンモニアまたは通常の有機アミン類等であ
る。例えば、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウ
ム、酸化マグネシウム、重炭酸アンモン、酸化カ
ルシウム、水酸化リチウム、水酸化バリウム、炭
酸カリウム、水酸化カリウム、アンモニア、トリ
エチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリエ
タノールアミン、ピリジンおよびN−メチルモル
ホリンがあげられる。これら脱ハロゲン化水素剤
は必要により2種以上を混合してもよい。脱ハロ
ゲン化水素剤の使用量は原料の3,3′−ジニトロ
−4,4′−ジハロゲノベンゾフエノンに対して、
通常0.5〜5倍モル、好ましくは2〜3倍モル使
用する。 本発明の方法は、通常、反応溶媒を使用する。
反応溶媒としては、反応に不活性なものであれ
ば、特に限定されるものでなく、例えばメタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール等のア
ルコール類、エチレングリコール、プロピレング
リコール等のグリコール類、エーテル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、メチルセロソルブ等の
エーテル類、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪
族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等
のエステル類、ジクロロメタン、クロロホルム、
四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、1,1,
2−トリクロロエタン、テトラクロロエタン等の
ハロゲン化炭化水素類およびN,N−ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド等が使用出来
る。なお、水と混和しない反応溶媒を使用した際
に、反応の進行が遅い場合は四級アンモニウム
塩、四級ホスホニウム塩のような一般に使用され
ている相間移動触媒を加えることによつて速める
ことが出来る。溶媒の使用量は、原料の3,3′−
ジニトロ−4,4′−ジハロゲノベンゾフエノンを
懸独させるか、あるいは完全に溶解させるに足る
量で十分であり、特に限定されないが、通常、原
料に対して0.5〜10重量倍で十分である。 反応温度は、特に限定はない。一般的には20〜
200℃の範囲、特に20〜100℃の範囲が好ましい。 また、反応圧力は、通常、常圧〜50Kg/cm2・G
程度である。 本発明の方法の一般的な実施態様として3,
3′−ジニトロ−4,4′−ジハロゲノベンゾフエノ
ンを溶媒に溶解または懸独した状態下に、還元触
媒を添加し、ついで撹拌下、所定の温度で水素を
導入してニトロ基の還元を行なわしめた後、脱ハ
ロゲン化水素剤を加え、引き続き脱ハロゲン化反
応を行なうか、還元触媒の添加時に脱ハロゲン
化水素剤を加えついで撹拌下、所定の温度で水素
を導入してニトロ基の還元と脱ハロゲン化反応を
同時に行なう等の方法があげられる。いずれの場
合も反応は円滑に進行し、目的物の3,3′−ジア
ミノベンゾフエノンが製造出来る。しかしなが
ら、原料である3,3′−ジニトロ−4,4′−ジハ
ロゲノベンゾフエノンの4,4′−位のハロゲン原
子は求核性を有するために、条件によつては脱ハ
ロゲン化水素剤との副反応を起し、目的物の収率
を低下させる場合があるので、の方法が好まし
い。反応の進行は理論量の水素吸収量によるか、
あるいは薄層クロマトグラフイーにより追跡する
ことが出来る。上記の方法によつて得られた反応
液を熱ロカ、または抽出等によつて触媒および無
機塩を除いたのち、必要に応じて濃縮を起ない
3,3′−ジアミノベンゾフエノンを結晶として析
出させる。または触媒および無機塩を除いた反応
液に塩化水素ガスを吹き込み、3,3′−ジアミノ
ベンゾフエノンの塩酸塩として単離することも出
来る。 本発明の方法は、3,3′−ジアミノベンゾフエ
ノンを高収率で安価に製造しうる方法であり、従
来法にともなう廃棄物による環境汚染の問題もな
く、また、単離した製品の純度も高く、煩雑な精
製工程を必要としない等、工業的な製造方法とし
て好適である。 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。 実施例 1 3,3′−ジニトロ−4,4′−ジクロロベンゾフ
エノン50g(0.15モル)、酸化カルシウム21g
(0.38モル)、5%パラジウム/アルミナ触媒(日
本エンゲルハルド社)1gおよび1,2−ジクロ
ロエタン350mlをオートクレーブに装入する。30
〜50℃の温度範囲において、かきまぜながら水素
を導入して、圧力を常時10Kg/cm2・Gに保ちつ
つ、10時間反応を行なつた。反応終了後、反応混
合物を70℃に昇温し、熱ロカして触媒および無機
塩を除去した。放冷することにより3,3′−ジア
ミノベンゾフエノンが黄色針状結晶として得られ
た。結晶をロ別、1,2−ジクロロエタン10mlで
洗浄後、乾燥した。 収量21.2g(収率67%)、融点149−150.5℃エ
タノールから再結晶して黄色針状結晶の純品を得
た。融点150−151℃ 元素分析 C H N 計算値(%) 73.5 5.7 13.2 測定値(%) 73.4 6.0 12.7 実施例 2 温度計、撹拌器を備えたガラス製密閉容器に、
3,3′−ジニトロ−4,4′−ジクロロベンゾフエ
ノン102g(0.3モル)、5%パラジウム/活性炭
触媒(日本エンゲルハルド社)5gおよびジオキ
サン300mlを装入し、70〜80℃の温度において、
かきまぜながら水素を導入すると約8時間で41.5
(1.85モル)の水素を吸収した。次に、40%苛
性ソーダー水溶液80g(0.8モル)を加えて、引
き読き70〜80℃の温度でかきまぜながら水素を導
入すると、3時間で13.8(0.62モル)吸収し
た。 同温度で反応溶液をロ過して触媒を除去し、放
冷すると3,3′−ジアミノベンゾフエノンが黄色
針状結晶として析出した。結晶をロ別、50%ジオ
キサン水溶液30mlで洗浄後、乾燥した。収量59.2
g(収率93%)融点149−151℃ 実施例 3〜10 原料の3,3′−ジニトロ−4,4′−ジハロゲノ
ベンゾフエノンの種類、触媒の種類と使用量、溶
媒の種類と使用量、脱ハロゲン化水素剤の種類と
使用量、反応温度および圧力を表−1のようにか
えたほかは実施例2と同様に反応を行ない目的物
を得た。 結果を表−1に示した。
【表】
実施例 11
温度計、撹拌器を備えたガラス製密閉容器に
3,3′−ジニトロ−4−クロロ−4′−フルオロベ
ンゾフエノン49g(0.15モル)、パラジウムブラ
ツク触媒1gおよびベンゼン300mlを装入し、65
〜70℃の温度においてかきまぜながら水素を導入
すると、約6時間で20.2(0.9モル)の水素を
吸収した。 次に、35%炭酸カリウム水溶液180g(0.45モ
ル)およびトリオクチルメチルアンモニウムクロ
リド90℃水溶液(東京化成試薬)3gを加えて、
引き読き65〜70℃の温度でかきまぜながら水素を
導入し、約5時間で7.4(0.33モル)吸収した。
同温度で反応溶液をロ過し、触媒を除去したの
ち、ロ液の有機層を分液する。 その有機層に硫酸マグネシウムを加え脱水した
のち、乾燥塩化水素ガスを十分飽和となるまで吹
き込んだ。析出した結晶をロ別、ベンゼン50mlで
洗浄後、乾燥して3,3′−ジアミノベンゾフエノ
ン塩酸塩の結果を得た。収量33.2g(収率78%)
20%含水イソプロパノールより再結晶して淡黄色
針状結晶の純品を得た。融点265−267℃(分解) 元素分析 C H N 計算値(%) 54.7 4.9 24.9 測定値(%) 54.2 5.1 15.1
3,3′−ジニトロ−4−クロロ−4′−フルオロベ
ンゾフエノン49g(0.15モル)、パラジウムブラ
ツク触媒1gおよびベンゼン300mlを装入し、65
〜70℃の温度においてかきまぜながら水素を導入
すると、約6時間で20.2(0.9モル)の水素を
吸収した。 次に、35%炭酸カリウム水溶液180g(0.45モ
ル)およびトリオクチルメチルアンモニウムクロ
リド90℃水溶液(東京化成試薬)3gを加えて、
引き読き65〜70℃の温度でかきまぜながら水素を
導入し、約5時間で7.4(0.33モル)吸収した。
同温度で反応溶液をロ過し、触媒を除去したの
ち、ロ液の有機層を分液する。 その有機層に硫酸マグネシウムを加え脱水した
のち、乾燥塩化水素ガスを十分飽和となるまで吹
き込んだ。析出した結晶をロ別、ベンゼン50mlで
洗浄後、乾燥して3,3′−ジアミノベンゾフエノ
ン塩酸塩の結果を得た。収量33.2g(収率78%)
20%含水イソプロパノールより再結晶して淡黄色
針状結晶の純品を得た。融点265−267℃(分解) 元素分析 C H N 計算値(%) 54.7 4.9 24.9 測定値(%) 54.2 5.1 15.1
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式() (式中、X、Yは同一もしくは異なるハロゲン原
子を示す)で表わされるベンゾフエノン化合物を
還元触媒および脱ハロゲン化水素剤の存在下に接
触還元、脱ハロゲン化させることを特徴とする
3,3′−ジアミノベンゾフエノンの製造方法。
Priority Applications (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57002255A JPS58121256A (ja) | 1982-01-12 | 1982-01-12 | 3,3′−ジアミノベンゾフエノンの製造方法 |
| US06/454,973 US4556738A (en) | 1982-01-12 | 1983-01-03 | Process for preparation of 3,3'- or 3,4'-diamino benzophenone |
| GB08300598A GB2116168B (en) | 1982-01-12 | 1983-01-11 | Process for preparing of 3,3'- or 3,4' -diamino benzophenone |
| KR1019830000075A KR860001857B1 (ko) | 1982-01-12 | 1983-01-11 | 3,3'-또는 3,4'-디아미노벤조페논(diamino benzophenone)의 제조방법 |
| NLAANVRAGE8300074,A NL189406C (nl) | 1982-01-12 | 1983-01-11 | Werkwijze voor de bereiding van 3,3'- of 3,4'-diaminobenzofenon. |
| FR8300403A FR2519631B1 (fr) | 1982-01-12 | 1983-01-12 | Procede de preparation de 3,3'- ou 3,4'-diamino benzophenone |
| CA000419346A CA1182129A (en) | 1982-01-12 | 1983-01-12 | Process for preparation of 3,3'-or 3,4'- diaminobenzophenones |
| CH137/83A CH655304A5 (fr) | 1982-01-12 | 1983-01-12 | Procede de preparation de la diamino-3,3' ou -3,4' benzophenone. |
| DE3300821A DE3300821C2 (de) | 1982-01-12 | 1983-01-12 | Verfahren zur Herstellung von 3,3'- oder 3,4'-Diaminobenzophenon |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57002255A JPS58121256A (ja) | 1982-01-12 | 1982-01-12 | 3,3′−ジアミノベンゾフエノンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58121256A JPS58121256A (ja) | 1983-07-19 |
| JPH0415217B2 true JPH0415217B2 (ja) | 1992-03-17 |
Family
ID=11524248
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57002255A Granted JPS58121256A (ja) | 1982-01-12 | 1982-01-12 | 3,3′−ジアミノベンゾフエノンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58121256A (ja) |
-
1982
- 1982-01-12 JP JP57002255A patent/JPS58121256A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58121256A (ja) | 1983-07-19 |
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