JPH04237495A - ジアルコールの製造方法 - Google Patents
ジアルコールの製造方法Info
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- JPH04237495A JPH04237495A JP1674991A JP1674991A JPH04237495A JP H04237495 A JPH04237495 A JP H04237495A JP 1674991 A JP1674991 A JP 1674991A JP 1674991 A JP1674991 A JP 1674991A JP H04237495 A JPH04237495 A JP H04237495A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微生物によって脂肪酸
またはそのエステルもしくは塩、メチルケトンないしは
モノヒドロキシメチルケトン、またはそれらの混合物か
ら、対応するジアルコールを製造する方法に関する。ジ
アルコールは例えばアジピン酸やテレフタル酸のような
二塩基酸と縮重合させる合成高分子物質原料としての用
途が期待される。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ジアルコール類は化学合成法によりわずかに製造された
に過ぎず、その一般的性質、用途などについては未だ有
効な情報は得られていない。本ジアルコールは微生物の
脂肪酸の代謝産物の一つであるが、微生物によるその中
間代謝物であるメチルケトン、ヒドロキシメチルケトン
の生産は本発明者らによって提案されている(特願昭6
3−320694、特願平2−44386他)。 【0003】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、脂肪酸も
しくはそのエステル等を資化して対応するメチルケトン
に変換する能力を有する微生物の性質について、詳細な
研究を進めるなかで、フザリウム属等に属する微生物等
のいくつかがジアルコール類を高収率で生成することを
見いだし本発明を完成した。すなわち、一般式が化学式
1 R1−CH2−R2−(CH2)2−COOH(
式中、R1は炭素−炭素二重結合を有してもよい炭素数
1〜4の脂肪族炭化水素基、R2は炭素−炭素二重結合
を有してもよい炭素数3〜12の二価の脂肪族炭化水素
基であり、かつR1とR2の炭素数の合計は4以上、1
3以下である)で示される脂肪酸またはそのエステルも
しくは塩、もしくは一般式が 化学式2 R1−CH2−R2−CO−CH3(式中
、R1及びR2は前記と同義である)で示されるメチル
ケトン、もしくは一般式が 化学式3 R1−CH(OH)−R2−CO−CH3
(式中、R1及びR2は前記と同義である)で示される
モノヒドロキシメチルケトン、またはそれらの混合物を
、一般式が 化学式4 R1−CH(OH)−R2−OH(式中、
R1及びR2は前記と同義である)で示されるジアルコ
ールに変換する能力を有する微生物を、該脂肪酸または
そのエステルもしくは塩、メチルケトン、ないしはモノ
ヒドロキシメチルケトン、またはそれらの混合物を含有
する培地に培養するか、該微生物の培養物またはその処
理物と該脂肪酸またはそのエステルもしくは塩、メチル
ケトン、ないしはモノヒドロキシメチルケトン、または
それらの混合物とを水性媒体中で接触させて、菌体外に
該ジアルコールを生成蓄積させ、次いでこれらを採取ま
たは分取することを特徴とするジアルコールの製造方法
である。 【0004】かかる微生物としては上記変換能力を有す
るものであればいずれでもよいが、例えばペニシリウム
属、アスペルギルス属、フザリウム属、トリコデルマ属
、クラドスポリウム属、またはこれらの完全世代を示す
属に属するものがあり、具体的な菌株としてはペニシリ
ウム・デカンベンス(Penicillium dec
umbens) IFO7091、アスペルギルス・ホ
エニシス(Aspergillus hoenicis
) IFO 7523、フザリウム・アベナシューム・
エフ・エスピー・ファーバー(Fsarium ave
naceum f.sp. fabae)IFO 71
58、トリコデルマポリスポラム(Trichoder
ma polysporum)IFO 9322、クラ
ドスポリウム・クラドスポリオイデス(Cladosp
orium cladosporioides)IFO
6535等を挙げることができる。 【0005】本発明によるジアルコールの生産は、前記
前駆体を含有した培地で上記微生物を培養することによ
って行ってもよく(以下、第1法という)、また微生物
を通常の培地で培養した後、引き続きもしくは集菌して
水性媒体中で前駆体と接触させることによって行っても
よい(以下、第2法という)。 【0006】まず、第1法について述べるならば、これ
らの微生物を、前駆体としての一般式が化学式1で示さ
れる脂肪酸またはそのエステルもしくは塩、もしくは一
般式が化学式2で示されるメチルケトン、もしくは一般
式が化学式3で示されるモノヒドロキシメチルケトン、
またはそれらの混合物、窒素源、無機物、微量栄養素等
を程よく含有する培地中において、好気的条件下に温度
、pH等を調節しつつ培養する。炭素源としては他にグ
ルコース、スクロース、グリセリン、デキストリン、カ
ルボキシメチルセルロース、ケロシン等、糸状菌の培養
に通常用いられる炭素源を併用してもよい。窒素源とし
ては硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、酒石酸アン
モニウム、硝酸ナトリウム、アスパラギン、ペプトン、
コーンスティープリカー等が、無機物、微量栄養素とし
ては硫酸マグネシウム、リン酸二水素カリウム、リン酸
水素二カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、硫
酸マンガン、硫酸亜鉛、硫酸銅、塩化第二鉄、モリブデ
ン酸アンモニウム、ヨウ化カリウム、ホウ酸、種々のビ
タミン(パントテン酸カルシウム、イノシトール、ピリ
ドキシン等)等が用いられる。培地中の上記前駆体の濃
度は、通常1〜100g/リットルが適当である。 【0007】第1法における前記微生物の培養は好気的
条件下での液体培養、例えば振とう培養法、通気攪拌培
養法により行う。培養は通常温度20〜35℃、pH4
.0〜7.5で行うことができる。培養は定常期まで行
うのが好ましく、培養時間は通常3〜14日である。 これにより一般式が化学式3で示されるジアルコールを
主として菌体外に生成蓄積させることができる。 【0008】次に第2法について述べるならば、まず本
発明に使用する前記微生物を炭素源、窒素源、無機物・
微量栄養素等を程よく含む培地中において、好気的条件
下に温度、pH等を調節しつつ培養する。炭素源、窒素
源及び無機物・微量栄養素は、前記した糸状菌の培養に
通常使用されるものをそのまま用いることがができる。 培養条件もまた前記第1法と同様であるが、培養期間に
ついては対数増殖期の後半から定常期まで行うのがよく
、通常3〜7日程度である。このようにして得られた微
生物の培養物は、そのまままたは該培養物を種々処理し
て得られる処理物を、前駆体である化学式1で示される
脂肪酸またはそのエステルもしくは塩、もしくは一般式
が化学式2で示されるメチルケトン、もしくは一般式が
化学式3で示されるモノヒドロキシメチルケトン、ある
いはこれらの混合物と接触させる。処理物としては、培
養物の濃縮物、培養物を遠心分離等に付して得られる菌
体、固定化菌体あるいは菌体の破砕物もしくは菌体から
の抽出酵素標品等を挙げることができる。接触反応は水
性媒体中であればいずれでも行うことができるが、好適
には使用菌の培養液またはその濃縮液、または集菌後水
または炭素源をのぞいた培地(炭素源を欠く以外前段の
培養におけると同様の培地でよい)に懸濁した懸濁液な
どに、一般式が化学式1で示される脂肪酸またはそのエ
ステルもしくは塩、もしくは一般式が化学式2で示され
るメチルケトン、もしくは一般式が化学式3で示される
モノヒドロキシメチルケトン、またはそれらの混合物を
存在せしめ、pHを4.0〜7.5、より好ましくは6
.0〜7.5に調節しつつ、20〜32℃で1〜7日、
振とうもしくは通気攪拌下に反応させることにより、化
学式4で示されるジアルコールを主として菌体外に蓄積
させることができる。反応液中における前記前駆体の濃
度は1〜500g/リットルが適当である。また、上記
第2法は本発明の使用菌を常法により固定化して得た固
定化菌体を用いるバイオリアクター方式によって前駆体
を目的物へ連続的に変換することによって行うこともで
きる。 【0009】本発明で目的化合物の前駆体として用いら
れる化合物は、前述のように一般式が化学式1で示され
る脂肪酸またはそのエステルもしくは塩、もしくは一般
式が化学式2で示されるメチルケトン、もしくは一般式
が化学式3で示されるモノヒドロキシメチルケトン、ま
たはそれらの混合物である。前述のように、化学式1〜
3中のR1は炭素−炭素二重結合を有してもよい炭素数
1〜4の脂肪族炭化水素基、R2は炭素−炭素二重結合
を有してもよい炭素数3〜12の二価の脂肪族炭化水素
基であり、かつR1とR2の炭素数の合計は4以上、1
3以下であり、いずれも直鎖状または分枝状のアルキル
(アルキデン)、アルケニル(アルケニデン)、アルカ
ジエニル(アルカジエニデン)、アルカトリエニル(ア
ルカトリエニデン)等を包含する。一般式が化学式1で
示される脂肪酸は、典型的には油脂を形成する脂肪酸を
包含し、そのエステルとしては炭素数1〜6の直鎖状も
しくは分枝状のアルキルエステル(例えばメチルエステ
ル、エチルエステル等)に他、グリセリンエステルであ
るトリグリセリド、ジグリセリド及びモノグリセリド等
を用いることができる。また、化学式1の酸の塩として
は、例えばナトリウムやカリウムの如きアルカリ金属塩
、カルシウムの如きアルカリ土類金属塩、アンモニウム
塩等が用いられる。一般式が化学式2及び3で示される
メチルケトン及びモノヒドロキシメチルケトンのR1及
びR2も前記したとおりであり、かかる構造を有するも
のであればいずれをも用いることができるが、特に前記
化学式1の脂肪酸もしくはその誘導体を原料として、特
願昭63−320694、特願平2−44386等の方
法により製造されたものが好適に用いることができる。 【0010】第1法、第2法とも、変換反応終了液から
目的物の単離精製は常法により行うことができる。すな
わち、変換反応終了液またはその菌体除去液等から目的
物をクロロホルム、ヘキサン、石油エーテル等の溶剤で
抽出し、抽出液を更に例えばシリカゲルを用いた液体ク
ロマトグラフィー、分子蒸留等を行うことにより、目的
物を得ることができる。 【0011】 【発明の効果】本発明によれば、従来その生産性が知ら
れていなかった微生物を用い、一般式が化学式1で示さ
れる脂肪酸またはそのエステルもしくは塩、化学式2で
示されるメチルケトン、もしくは化学式3で示されるモ
ノヒドロキシメチルケトン、またはこれらの混合物を前
駆体として化学式4で示される脂肪族ジアルコールを生
産することができる。 【0012】 【実施例】実施例1 フザリウム・アベナシューム・エフ・エスピー・ファー
バー(Fsariumavenaceum f. sp
. fabae)IFO 7158 を500ml容坂
口フラスコ中の基本培地(組成下記)100mlに接種
し、28℃で4日間往復振とう培養(120rpm,7
cm)した。 使用培地組成(以下を脱イオン水で100mlとする)
:グルコース 1
.0 gリン酸水素二カリウム 0.
7硫酸ナトリウム 0.2
硝酸ナトリウム 0.2リ
ン酸二水素カリウム 0.2硫酸マグネ
シウム(7水塩) 0.06塩化ナトリウム
0.05塩化カルシウム(2水塩
) 0.01ビタミン保存液
0.1 mlミネラル保存液
0.1 ビタミン保存液の組成(m
g/l) ビオチン
2パントテン酸カルシウム 400葉
酸
2イノシトール
2000ナイアシン
400p−アミノ安息香酸
200ピリドキシン塩酸塩 40
0リボフラビン 20
0チアミン塩酸塩 400
ミネラル保存液の組成(mg/l) 硫酸マンガン(4〜5水塩) 60硫酸亜鉛(7
水塩) 300硫酸銅(5水塩)
40塩化第二鉄(6水塩)
250ホウ酸
60モリブデン酸アンモニ
ウム(4水塩)25ヨウ化カリウム
100菌体を遠心分離して集め、滅菌水で洗
浄後、100mlの1gのメチルケトンを含有する培地
(前記基本培地のグルコースをメチルケトンに置き換え
たもの)に移し、更に28℃で4日間振とう培養した。 培養終了液を20mlのクロロホルムで抽出した液をガ
スクロマトグラフィー(カラム:ユニポートHPS上の
5%OV−17、2m ガラスカラム カラム温度:
70〜210℃、昇温速度5℃/min 注入口及
び検出器温度:230℃ 検出器:FID キ
ャリアーガス 窒素)に付し、生成したジオールを測
定した。結果は、表1に示すようにそれぞれのメチルケ
トンに対応する脂肪族ジアルコールが10%程度の収率
で得られた。 【表1】 ─────────────────────────
────────── メチルケトンの種類
生成ジアルコール 生成
量(mg)────────────────────
─────────────── メチルヘキシ
ルケトン 1,5−ヘキサンジオール
0.4
1,4−ヘキサンジオ
ール 0.1 メチルオクチルケ
トン 1,7−オクタンジオール
2.6
1,6−オクタンジオール
7.7
1,5−オクタン
ジオール 0.2 メチルノニル
ケトン 1,8−ノナンジオール
4.2
1,7−ノナンジ
オール 4.0
1,6
−ノナンジオール 2.0
メチルウンデシルケトン 1,9−ウンデカン
ジオール 0.2
1,8−ウン
デカンジオール 0.3
1,7
−ウンデカンジオール 0.3────
─────────────────────────
────── 【0013】実施例2 フザリウム・アベナシューム・エフ・エスピー・ファー
バーIFO 7158、ペニシリウム・デカンベンス
IFO 7091 及びクラドスポリウム・クラドスポ
リオイデスIFO 6535 、アスペルギルス・ホエ
ニシスIFO 7523、トリコデルマポリスポラムI
FO 9322を、グルコース量を0.1gとした以外
は実施例1の基本培地と同一の培地に接種し、28℃で
3日間往復振とう培養(120rpm,7cm)した。 次いで該培養液にメチルノニルケトンのモノヒドロキシ
体の混合物100mg(10−ヒドロキシ−ウンデカン
−2−オン 42mg、9−ヒドロキシ−ウンデカン−
2−オン 39mg、8−ヒドロキシ−ウンデカン−2
−オン 19mg、)を加え、更に28℃で1日間振と
う培養を継続した。培養液中のジアルコールの生成量を
実施例1と同様の方法で測定した結果を表2に示した。 【表2】
またはそのエステルもしくは塩、メチルケトンないしは
モノヒドロキシメチルケトン、またはそれらの混合物か
ら、対応するジアルコールを製造する方法に関する。ジ
アルコールは例えばアジピン酸やテレフタル酸のような
二塩基酸と縮重合させる合成高分子物質原料としての用
途が期待される。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ジアルコール類は化学合成法によりわずかに製造された
に過ぎず、その一般的性質、用途などについては未だ有
効な情報は得られていない。本ジアルコールは微生物の
脂肪酸の代謝産物の一つであるが、微生物によるその中
間代謝物であるメチルケトン、ヒドロキシメチルケトン
の生産は本発明者らによって提案されている(特願昭6
3−320694、特願平2−44386他)。 【0003】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、脂肪酸も
しくはそのエステル等を資化して対応するメチルケトン
に変換する能力を有する微生物の性質について、詳細な
研究を進めるなかで、フザリウム属等に属する微生物等
のいくつかがジアルコール類を高収率で生成することを
見いだし本発明を完成した。すなわち、一般式が化学式
1 R1−CH2−R2−(CH2)2−COOH(
式中、R1は炭素−炭素二重結合を有してもよい炭素数
1〜4の脂肪族炭化水素基、R2は炭素−炭素二重結合
を有してもよい炭素数3〜12の二価の脂肪族炭化水素
基であり、かつR1とR2の炭素数の合計は4以上、1
3以下である)で示される脂肪酸またはそのエステルも
しくは塩、もしくは一般式が 化学式2 R1−CH2−R2−CO−CH3(式中
、R1及びR2は前記と同義である)で示されるメチル
ケトン、もしくは一般式が 化学式3 R1−CH(OH)−R2−CO−CH3
(式中、R1及びR2は前記と同義である)で示される
モノヒドロキシメチルケトン、またはそれらの混合物を
、一般式が 化学式4 R1−CH(OH)−R2−OH(式中、
R1及びR2は前記と同義である)で示されるジアルコ
ールに変換する能力を有する微生物を、該脂肪酸または
そのエステルもしくは塩、メチルケトン、ないしはモノ
ヒドロキシメチルケトン、またはそれらの混合物を含有
する培地に培養するか、該微生物の培養物またはその処
理物と該脂肪酸またはそのエステルもしくは塩、メチル
ケトン、ないしはモノヒドロキシメチルケトン、または
それらの混合物とを水性媒体中で接触させて、菌体外に
該ジアルコールを生成蓄積させ、次いでこれらを採取ま
たは分取することを特徴とするジアルコールの製造方法
である。 【0004】かかる微生物としては上記変換能力を有す
るものであればいずれでもよいが、例えばペニシリウム
属、アスペルギルス属、フザリウム属、トリコデルマ属
、クラドスポリウム属、またはこれらの完全世代を示す
属に属するものがあり、具体的な菌株としてはペニシリ
ウム・デカンベンス(Penicillium dec
umbens) IFO7091、アスペルギルス・ホ
エニシス(Aspergillus hoenicis
) IFO 7523、フザリウム・アベナシューム・
エフ・エスピー・ファーバー(Fsarium ave
naceum f.sp. fabae)IFO 71
58、トリコデルマポリスポラム(Trichoder
ma polysporum)IFO 9322、クラ
ドスポリウム・クラドスポリオイデス(Cladosp
orium cladosporioides)IFO
6535等を挙げることができる。 【0005】本発明によるジアルコールの生産は、前記
前駆体を含有した培地で上記微生物を培養することによ
って行ってもよく(以下、第1法という)、また微生物
を通常の培地で培養した後、引き続きもしくは集菌して
水性媒体中で前駆体と接触させることによって行っても
よい(以下、第2法という)。 【0006】まず、第1法について述べるならば、これ
らの微生物を、前駆体としての一般式が化学式1で示さ
れる脂肪酸またはそのエステルもしくは塩、もしくは一
般式が化学式2で示されるメチルケトン、もしくは一般
式が化学式3で示されるモノヒドロキシメチルケトン、
またはそれらの混合物、窒素源、無機物、微量栄養素等
を程よく含有する培地中において、好気的条件下に温度
、pH等を調節しつつ培養する。炭素源としては他にグ
ルコース、スクロース、グリセリン、デキストリン、カ
ルボキシメチルセルロース、ケロシン等、糸状菌の培養
に通常用いられる炭素源を併用してもよい。窒素源とし
ては硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、酒石酸アン
モニウム、硝酸ナトリウム、アスパラギン、ペプトン、
コーンスティープリカー等が、無機物、微量栄養素とし
ては硫酸マグネシウム、リン酸二水素カリウム、リン酸
水素二カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、硫
酸マンガン、硫酸亜鉛、硫酸銅、塩化第二鉄、モリブデ
ン酸アンモニウム、ヨウ化カリウム、ホウ酸、種々のビ
タミン(パントテン酸カルシウム、イノシトール、ピリ
ドキシン等)等が用いられる。培地中の上記前駆体の濃
度は、通常1〜100g/リットルが適当である。 【0007】第1法における前記微生物の培養は好気的
条件下での液体培養、例えば振とう培養法、通気攪拌培
養法により行う。培養は通常温度20〜35℃、pH4
.0〜7.5で行うことができる。培養は定常期まで行
うのが好ましく、培養時間は通常3〜14日である。 これにより一般式が化学式3で示されるジアルコールを
主として菌体外に生成蓄積させることができる。 【0008】次に第2法について述べるならば、まず本
発明に使用する前記微生物を炭素源、窒素源、無機物・
微量栄養素等を程よく含む培地中において、好気的条件
下に温度、pH等を調節しつつ培養する。炭素源、窒素
源及び無機物・微量栄養素は、前記した糸状菌の培養に
通常使用されるものをそのまま用いることがができる。 培養条件もまた前記第1法と同様であるが、培養期間に
ついては対数増殖期の後半から定常期まで行うのがよく
、通常3〜7日程度である。このようにして得られた微
生物の培養物は、そのまままたは該培養物を種々処理し
て得られる処理物を、前駆体である化学式1で示される
脂肪酸またはそのエステルもしくは塩、もしくは一般式
が化学式2で示されるメチルケトン、もしくは一般式が
化学式3で示されるモノヒドロキシメチルケトン、ある
いはこれらの混合物と接触させる。処理物としては、培
養物の濃縮物、培養物を遠心分離等に付して得られる菌
体、固定化菌体あるいは菌体の破砕物もしくは菌体から
の抽出酵素標品等を挙げることができる。接触反応は水
性媒体中であればいずれでも行うことができるが、好適
には使用菌の培養液またはその濃縮液、または集菌後水
または炭素源をのぞいた培地(炭素源を欠く以外前段の
培養におけると同様の培地でよい)に懸濁した懸濁液な
どに、一般式が化学式1で示される脂肪酸またはそのエ
ステルもしくは塩、もしくは一般式が化学式2で示され
るメチルケトン、もしくは一般式が化学式3で示される
モノヒドロキシメチルケトン、またはそれらの混合物を
存在せしめ、pHを4.0〜7.5、より好ましくは6
.0〜7.5に調節しつつ、20〜32℃で1〜7日、
振とうもしくは通気攪拌下に反応させることにより、化
学式4で示されるジアルコールを主として菌体外に蓄積
させることができる。反応液中における前記前駆体の濃
度は1〜500g/リットルが適当である。また、上記
第2法は本発明の使用菌を常法により固定化して得た固
定化菌体を用いるバイオリアクター方式によって前駆体
を目的物へ連続的に変換することによって行うこともで
きる。 【0009】本発明で目的化合物の前駆体として用いら
れる化合物は、前述のように一般式が化学式1で示され
る脂肪酸またはそのエステルもしくは塩、もしくは一般
式が化学式2で示されるメチルケトン、もしくは一般式
が化学式3で示されるモノヒドロキシメチルケトン、ま
たはそれらの混合物である。前述のように、化学式1〜
3中のR1は炭素−炭素二重結合を有してもよい炭素数
1〜4の脂肪族炭化水素基、R2は炭素−炭素二重結合
を有してもよい炭素数3〜12の二価の脂肪族炭化水素
基であり、かつR1とR2の炭素数の合計は4以上、1
3以下であり、いずれも直鎖状または分枝状のアルキル
(アルキデン)、アルケニル(アルケニデン)、アルカ
ジエニル(アルカジエニデン)、アルカトリエニル(ア
ルカトリエニデン)等を包含する。一般式が化学式1で
示される脂肪酸は、典型的には油脂を形成する脂肪酸を
包含し、そのエステルとしては炭素数1〜6の直鎖状も
しくは分枝状のアルキルエステル(例えばメチルエステ
ル、エチルエステル等)に他、グリセリンエステルであ
るトリグリセリド、ジグリセリド及びモノグリセリド等
を用いることができる。また、化学式1の酸の塩として
は、例えばナトリウムやカリウムの如きアルカリ金属塩
、カルシウムの如きアルカリ土類金属塩、アンモニウム
塩等が用いられる。一般式が化学式2及び3で示される
メチルケトン及びモノヒドロキシメチルケトンのR1及
びR2も前記したとおりであり、かかる構造を有するも
のであればいずれをも用いることができるが、特に前記
化学式1の脂肪酸もしくはその誘導体を原料として、特
願昭63−320694、特願平2−44386等の方
法により製造されたものが好適に用いることができる。 【0010】第1法、第2法とも、変換反応終了液から
目的物の単離精製は常法により行うことができる。すな
わち、変換反応終了液またはその菌体除去液等から目的
物をクロロホルム、ヘキサン、石油エーテル等の溶剤で
抽出し、抽出液を更に例えばシリカゲルを用いた液体ク
ロマトグラフィー、分子蒸留等を行うことにより、目的
物を得ることができる。 【0011】 【発明の効果】本発明によれば、従来その生産性が知ら
れていなかった微生物を用い、一般式が化学式1で示さ
れる脂肪酸またはそのエステルもしくは塩、化学式2で
示されるメチルケトン、もしくは化学式3で示されるモ
ノヒドロキシメチルケトン、またはこれらの混合物を前
駆体として化学式4で示される脂肪族ジアルコールを生
産することができる。 【0012】 【実施例】実施例1 フザリウム・アベナシューム・エフ・エスピー・ファー
バー(Fsariumavenaceum f. sp
. fabae)IFO 7158 を500ml容坂
口フラスコ中の基本培地(組成下記)100mlに接種
し、28℃で4日間往復振とう培養(120rpm,7
cm)した。 使用培地組成(以下を脱イオン水で100mlとする)
:グルコース 1
.0 gリン酸水素二カリウム 0.
7硫酸ナトリウム 0.2
硝酸ナトリウム 0.2リ
ン酸二水素カリウム 0.2硫酸マグネ
シウム(7水塩) 0.06塩化ナトリウム
0.05塩化カルシウム(2水塩
) 0.01ビタミン保存液
0.1 mlミネラル保存液
0.1 ビタミン保存液の組成(m
g/l) ビオチン
2パントテン酸カルシウム 400葉
酸
2イノシトール
2000ナイアシン
400p−アミノ安息香酸
200ピリドキシン塩酸塩 40
0リボフラビン 20
0チアミン塩酸塩 400
ミネラル保存液の組成(mg/l) 硫酸マンガン(4〜5水塩) 60硫酸亜鉛(7
水塩) 300硫酸銅(5水塩)
40塩化第二鉄(6水塩)
250ホウ酸
60モリブデン酸アンモニ
ウム(4水塩)25ヨウ化カリウム
100菌体を遠心分離して集め、滅菌水で洗
浄後、100mlの1gのメチルケトンを含有する培地
(前記基本培地のグルコースをメチルケトンに置き換え
たもの)に移し、更に28℃で4日間振とう培養した。 培養終了液を20mlのクロロホルムで抽出した液をガ
スクロマトグラフィー(カラム:ユニポートHPS上の
5%OV−17、2m ガラスカラム カラム温度:
70〜210℃、昇温速度5℃/min 注入口及
び検出器温度:230℃ 検出器:FID キ
ャリアーガス 窒素)に付し、生成したジオールを測
定した。結果は、表1に示すようにそれぞれのメチルケ
トンに対応する脂肪族ジアルコールが10%程度の収率
で得られた。 【表1】 ─────────────────────────
────────── メチルケトンの種類
生成ジアルコール 生成
量(mg)────────────────────
─────────────── メチルヘキシ
ルケトン 1,5−ヘキサンジオール
0.4
1,4−ヘキサンジオ
ール 0.1 メチルオクチルケ
トン 1,7−オクタンジオール
2.6
1,6−オクタンジオール
7.7
1,5−オクタン
ジオール 0.2 メチルノニル
ケトン 1,8−ノナンジオール
4.2
1,7−ノナンジ
オール 4.0
1,6
−ノナンジオール 2.0
メチルウンデシルケトン 1,9−ウンデカン
ジオール 0.2
1,8−ウン
デカンジオール 0.3
1,7
−ウンデカンジオール 0.3────
─────────────────────────
────── 【0013】実施例2 フザリウム・アベナシューム・エフ・エスピー・ファー
バーIFO 7158、ペニシリウム・デカンベンス
IFO 7091 及びクラドスポリウム・クラドスポ
リオイデスIFO 6535 、アスペルギルス・ホエ
ニシスIFO 7523、トリコデルマポリスポラムI
FO 9322を、グルコース量を0.1gとした以外
は実施例1の基本培地と同一の培地に接種し、28℃で
3日間往復振とう培養(120rpm,7cm)した。 次いで該培養液にメチルノニルケトンのモノヒドロキシ
体の混合物100mg(10−ヒドロキシ−ウンデカン
−2−オン 42mg、9−ヒドロキシ−ウンデカン−
2−オン 39mg、8−ヒドロキシ−ウンデカン−2
−オン 19mg、)を加え、更に28℃で1日間振と
う培養を継続した。培養液中のジアルコールの生成量を
実施例1と同様の方法で測定した結果を表2に示した。 【表2】
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式が 化学式1 R1−CH2−R2−(CH2)2−CO
OH(式中、R1は炭素−炭素二重結合を有してもよい
炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基、R2は炭素−炭素二
重結合を有してもよい炭素数3〜12の二価の脂肪族炭
化水素基であり、かつR1とR2の炭素数の合計は4以
上、13以下である)で示される脂肪酸またはそのエス
テルもしくは塩、もしくは一般式が 化学式2 R1−CH2−R2−CO−CH3(式中
、R1及びR2は前記と同義である)で示されるメチル
ケトン、もしくは一般式が 化学式3 R1−CH(OH)−R2−CO−CH3
(式中、R1及びR2は前記と同義である)で示される
モノヒドロキシメチルケトン、またはそれらの混合物を
一般式が 化学式4 R1−CH(OH)−R2−OH(式中、
R1及びR2は前記と同義である)で示されるジアルコ
ールに変換する能力を有する微生物を、該脂肪酸または
そのエステルもしくは塩、メチルケトン、ないしはモノ
ヒドロキシメチルケトン、またはそれらの混合物を含有
する培地に培養するか、該微生物の培養物またはその処
理物と該脂肪酸またはそのエステルもしくは塩、メチル
ケトン、ないしはモノヒドロキシメチルケトン、または
それらの混合物とを水性媒体中で接触させて、菌体外に
該ジアルコールを生成蓄積させ、次いでこれらを採取ま
たは分取することを特徴とするジアルコールの製造方法
。 - 【請求項2】 微生物がペニシリウム属、アスペルギ
ルス属、フザリウム属、トリコデルマ属、クラドスポリ
ウム属、またはこれらの完全世代を示す属に属するもの
である請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1674991A JP3069965B2 (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | ジアルコールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1674991A JP3069965B2 (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | ジアルコールの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04237495A true JPH04237495A (ja) | 1992-08-25 |
| JP3069965B2 JP3069965B2 (ja) | 2000-07-24 |
Family
ID=11924919
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1674991A Expired - Fee Related JP3069965B2 (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | ジアルコールの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3069965B2 (ja) |
-
1991
- 1991-01-18 JP JP1674991A patent/JP3069965B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3069965B2 (ja) | 2000-07-24 |
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Legal Events
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