JPH04247447A - 感光感熱記録材料 - Google Patents
感光感熱記録材料Info
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- JPH04247447A JPH04247447A JP3031308A JP3130891A JPH04247447A JP H04247447 A JPH04247447 A JP H04247447A JP 3031308 A JP3031308 A JP 3031308A JP 3130891 A JP3130891 A JP 3130891A JP H04247447 A JPH04247447 A JP H04247447A
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- Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジアゾ化合物(ジアゾニ
ウム塩)の感光性を利用した記録材料に関し、特には赤
発色型感光感熱記録材料に関する。 【0002】 【従来の技術】ジアゾ化合物の感光性を利用した記録材
料として、大別すると三つのタイプが知られている。一
つは湿式現像型として知られているタイプで、支持体上
にジアゾ化合物、カップリング成分を主成分とする感光
層が設けられ、この材料を原稿と重合わせて露光後アル
カリ性の溶液にて現像するものである。二つめは乾式現
像型として知られているタイプで、湿式型と異なり現像
をアンモニアガスで行うものである。そして三つめは熱
現像型として知られているもので、感光層中に加熱によ
ってアンモニアガスを発生させることができる尿素のよ
うなアンモニアガス発生剤を含有するタイプや感光層中
にトリクロロ酢酸のような加熱によって酸としての性質
を失う酸のアルカリ塩を含有するタイプ、高級脂肪酸ア
ミドを発色助剤として用い加熱溶融によりジアゾ化合物
及びカップリング成分を活性化させることを利用したタ
イプなどがある。 【0003】湿式タイプは現像液を使用するために液の
補充や廃棄の手間が掛かること、装置が大きいことなど
の保守上の問題の他、コピー直後が湿っているために加
筆がすぐにできなかったり、コピー画像が長期保存に耐
えないなどいくつかの問題をを持っている。また、乾式
タイプは湿式タイプと同様に現像液の補充が必要なこと
、発生するアンモニアガスを外部に漏らさないようにガ
ス吸収設備が必要なこと、従って装置が大型化すること
などのほかに、コピー直後にアンモニアの臭いがするな
どの問題を持っている。一方、熱現像タイプは湿式タイ
プや乾式タイプと違い現像液不要のために保守上のメリ
ットを持っているものの、従来知られていたタイプはい
ずれも現像温度が150°C〜200°Cという高温が
必要で、しかも、温度が±10°C位に制御されないと
現像不足になったり色調が変化したりするため、装置コ
ストが高くなってしまう問題があった。また、このよう
な高温現像のため使用するジアゾ化合物にとっても耐熱
性の高いことが必要となるが、このような化合物は高濃
度形成には不利になることが多い。低温現像化(90°
C〜130°C)の試みも多くなされているが、材料自
体のシェルフライフの低下を伴う欠点があった。このよ
うに熱現像タイプは、湿式や乾式タイプに比べて保守上
のメリットは十分予想されながらいまだジアゾ記録シス
テムの主流を占めるに至っていないのが現状である。 さて、支持体上にジアゾ化合物、カップリング成分を含
有する層を設けた材料を加熱して所望の発色濃度を得る
ためには、加熱により各成分が瞬時に溶融、拡散、反応
して発色色素を生成させる必要があるが、この反応時に
系を塩基性にすることが反応を促進させる効果があり好
ましい。従って、低温加熱で実用上大きな障害とならな
い程度の記録速度をもつ感光感熱記録材料を作成するた
めには、塩基性物質を塗層中に含有させることが必須要
件となる。 【0004】一方、感光感熱記録材料にとってコピー前
保存中に地肌部が着色してきたり、発色濃度が低下して
きたりすることをできるだけ抑えることも必須要件であ
る。 【0005】このように良好なシェルフライフをもち、
かつ記録速度の速い感光感熱記録材料を作成するために
上述したいくつかの試みがされているが、依然として実
用に耐える迄に至っていないのが現状である。 【0006】加熱温度が低くても十分に発色して高濃度
が得られるような材料を設計すると、当然のことながら
コピー前に室温に保存している間でも発色反応が起こる
可能性があり、白くなければならない地肌部が着色して
くる現象として現れる。特に、赤発色型の記録材料の場
合には視感度が高いために僅かな地肌の着色(カブリ)
でも目立ってしまうという問題があった。この一見両立
し難い問題を解決するために本発明者らは鋭意検討した
結果、支持体上にジアゾ化合物、カップリング成分及び
塩基性物質を含有する熱現像し得る感光層を設けた記録
材料において、該ジアゾ化合物をマイクロカプセルの中
に含有させること、更に、塩基性物質の探索、マイクロ
カプセルの作り方などの観点からも検討を続け、コピ−
前保存中の地肌着色を抑えることに成功した(特開平2
−54251号)。また、ジアゾ化合物の保存安定性と
油溶性を高める目的で検討した結果、1−置換アミノ−
3−アルコキシベンゼン−4−ジアゾニウム塩が優れた
性能を示すことを見出した(特願平2−169490号
)。さらに本発明者らはカップリング成分との組み合わ
せを鋭意検討した結果、該ジアゾニウム塩が2−シクロ
ヘキセノン誘導体と色相が極めて良好な赤系色素を生成
することを見出し、本発明に至った。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第1
の目的は、特定のジアゾ化合物と特定のカップリング成
分の組み合わせを用いることによって良好な赤系発色色
相を与える感光感熱記録材料を提供することにある。本
発明の第2の目的は、記録前の保存性(生保存性)に優
れている感光感熱記録材料を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の上記諸目的は、
支持体上に、ジアゾ化合物、カップリング成分、及び有
機塩基を含有する記録層を設けた感光感熱記録材料にお
いて、該ジアゾ化合物が1−置換アミノ−3−アルコキ
シベンゼン−4−ジアゾニウム塩であり、且つ、該カッ
プリング成分が2種の2−シクロヘキセノン誘導体を含
む混合物であることを特徴とする感光感熱記録材料によ
って達成された。 【0009】本発明に係るジアゾ化合物のうち、下記一
般式〔I〕で表されるものが好ましい。 一般式〔I〕 【0010】 【化1】 【0011】(上式中、R1 、R2 およびR3 は
同一でも異なっていてもよく、アルキル基、アラルキル
基、アリール基を表し、これらは更に置換基を有してい
てもよく、Xは酸アニオンを表す。) 【0012】一般式〔I〕において、R1 、R2 お
よびR3 が置換基を有する場合、置換基としてはアル
キル基、アリール基、ヒドロキシ基、アルキルオキシ基
、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基
、アシル基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基
、カルバモイル基、アシルアミノ基、ハロゲン原子、シ
アノ基などが挙げられる。R1 、R2 およびR3
の炭素数の総和は油溶性の点から12以上が好ましく、
特には14以上が好ましい。 【0013】一般式〔I〕において、Xで表される酸ア
ニオンの酸の具体例としては、例えば、下記の例が挙げ
られる。炭素数1から9までのポリフルオロアルキルカ
ルボン酸、炭素数1から9までのポリフルオロアルキル
スルホン酸、四フッ化ホウ素,テトラフェニルホウ素,
ヘキサフルオロリン酸,芳香族カルボン酸,芳香族スル
ホン酸,更に、塩化亜鉛,塩化カドミウム,塩化スズな
どを用いて錯化合物を形成させジアゾニウム塩の安定化
を行うことも出来る。 【0014】本発明に係るジアゾ化合物は、融点30℃
ないし200℃のものが好ましいが、取り扱いの点から
50℃ないし150℃のものが好ましい。 【0015】また、マイクロカプセル中に含有させる際
、適当な溶剤(例えばリン酸トリクレジルなど)に溶解
せしめて用いるため、これらの溶剤に対する適当な溶解
度と、低い水溶性とを有していることが好ましい。具体
的には、該溶剤に5%以上の溶解度と、水に1%以下の
溶解度を有していることが好ましい。 【0016】本発明に係るジアゾ化合物は、感熱記録層
中に0.02〜3g/m2 の範囲で用いられることが
好ましく、発色濃度の点から0.1〜2g/m2 の範
囲で用いられることが好ましい。 【0017】以下に本発明に係るジアゾ化合物の具体例
を示すが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。 【0018】 【化2】 【0019】 【化3】 【0020】 【化4】 【0021】などが挙げられる。 【0022】本発明に係るジアゾ化合物は単独で用いて
もよいし、あるいは2種以上併用することも出来る。さ
らに色相調製等の諸目的に応じて本発明に係るジアゾ化
合物と既知のジアゾ化合物を併用することも出来る。 【0023】併用できるジアゾ化合物としてはつぎのも
の等が好ましい。4−ジアゾ−1−ジメチルアミノベン
ゼン,4−ジアゾ−2−ブトキシ−5−クロル−1−ジ
メチルアミノベンゼン,4−ジアゾ−1−メチルベンジ
ルアミノベンゼン,4−ジアゾ−1−エチルヒドロキシ
エチルアミノベンゼン,4−ジアゾ−1−ジエチルアミ
ノ−3−メトキシベンゼン,4−ジアゾ−1−モルホリ
ノベンゼン,4−ジアゾ−1−モルホリノ−2,5−ジ
ブトキシベンゼン,4−ジアゾ−1−トルイルメルカプ
ト−2,5−ジエトキシベンゼン,4−ジアゾ−1−ピ
ペラジノ−2−メトキシ−5−クロルベンゼン,4−ジ
アゾ−1−(N,N−ジオクチルアミノカルボニル)ベ
ンゼン,4−ジアゾ−1−(4−tert−オクチルフ
ェノキシ)ベンゼン,4−ジアゾ−1−(2−エチルヘ
キサノイルピペリジノ)−2,5−ジブトキシベンゼン
,4−ジアゾ−1−〔α−(2,4−ジtert−アミ
ルフェノキシ)ブチリルピペリジノ〕ベンゼン,4−ジ
アゾ−1−(4−メトキシ)フェニルチオ−2,5−ジ
エトキシベンゼン,4−ジアゾ−1−(4−メトキシ)
ベンズアミド−2,5−ジエトキシベンゼン,4−ジア
ゾ−1−ピロリジノ−2−メトキシベンゼン【0024
】上記ジアゾ化合物とジアゾニウム塩を形成する酸の具
体例としては、例えば、下記の例が挙げられる。炭素数
1から9までのポリフルオロアルキルカルボン酸、炭素
数1から9までのポリフルオロアルキルスルホン酸、四
フッ化ホウ素,テトラフェニルホウ素,ヘキサフルオロ
リン酸,芳香族カルボン酸,芳香族スルホン酸,更に、
塩化亜鉛,塩化カドミウム,塩化スズなどを用いて錯化
合物を形成させジアゾニウム塩の安定化を行うことも出
来る。 【0025】本発明に係る2種の2−シクロヘキセノン
誘導体から成る混合物はシクロヘキサン−1,3−ジオ
ンをエステル化またはエーテル化する際に得られる2種
の異性体である。出発物質のシクロヘキサン1,3−ジ
オンの4位は合成の容易さ、原材料の入手のし易さの点
からは、置換カルボニル基やシアノ基などの電子吸引性
基が好ましい。従って、4−置換−シクロヘキサン−1
,3−ジオンをエステル化またはエーテル化すると、4
−置換−2−シクロヘキセノン誘導体と6−置換−2−
シクロヘキセノン誘導体がエステル化混合物またはエー
テル化混合物で得られることになる。 【0026】4−置換−2−シクロヘキセノン誘導体と
6−置換−2−シクロヘキセノン誘導体の混合物の割合
はモル比で0.1:99.9〜99.9〜0.1が好ま
しく、特には、1:99〜99:1が好ましい。 【0027】本発明に係る4−置換−2−シクロヘキセ
ノン誘導体は、そのものの互変異性により2位の二重結
合が3位に異性化した構造や1位のカルボニル基がエノ
ール化したジエン構造を数%含んでいてもよく、6−置
換−2−シクロヘキセノン誘導体はそのものの互変異性
により1位のカルボニル基がエノール化したジエン構造
を数%含んでいてもよい。本発明に係る2種の2−シク
ロヘキセノン誘導体から成る混合物のうち、下記一般式
〔II〕及び〔III〕で表される化合物の混合物が好
ましい。 一般式〔II〕 【0028】 【化5】 【0029】(上式中、R1 、R2 およびR3 は
同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、
アリール基、アラルキル基、置換アミノ基、置換カルボ
ニル基、シアノ基を表し、X1 は置換カルボニル基、
シアノ基を表し、Y1 はアルキル基、アリール基、置
換カルボニル基、置換スルホニル基を表す。) 一般式〔III〕 【0030】 【化6】 【0031】(上式中、R4 、R5 およびR6 は
同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、
アリール基、アラルキル基、置換アミノ基、置換カルボ
ニル基、シアノ基を表し、X2 は置換カルボニル基、
シアノ基を表し、Y2 はアルキル基、アリール基、置
換カルボニル基、置換スルホニル基を表す。) 【0032】一般式〔II〕及び〔III〕においてR
1 、R2、R3 、R4 、R5 およびR6 で表
される基としては水素原子、炭素原子数1〜10のアル
キル基、炭素原子数6〜20のアリール基、炭素原子数
2〜25のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜2
5のアルキルカルボニル基、炭素原子数7〜35のアリ
ールカルボニル基、シアノ基が好ましい。 【0033】X1 、X2 で表される基のうち少なく
とも1つは炭素原子数2〜25のアルコキシカルボニル
基、炭素原子数2〜25のアルキルカルボニル基、炭素
原子数7〜30のアリールカルボニル基、シアノ基が好
ましい。R1 とR2 、R2 とR3 、R3 とX
1 、X1 とY1 、R4とR5 、R5 とR6
、R6 とX2 およびR4 とY2 、およびR5
とRは互いに結合してヘテロ原子を含む環を形成してい
てもよい。 【0034】Y1 、Y2 で表される置換カルボニル
基、置換スルホニル基の置換基としてはハロゲン原子、
アルキル基、アリール基、アルコキシ基、置換カルボニ
ル基、置換アミノ基、ヘテロ環残基が好ましい。これら
の置換基は更に、置換基を有していてもよい。 【0035】Y1 、Y2 で表されるアルキル基、ア
リール基は更に置換基を有していてもよく、置換基とし
てはハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキ
シ基、置換カルボニル基、置換アミノ基、ヘテロ環残基
が好ましい。これらの置換基は更に、置換基を有してい
てもよい。 【0036】Y1 、Y2 として炭素原子数1〜20
のアルキル基、炭素原子数6〜20のアルキル基、炭素
原子数2〜20のアルキルカルボニル基、炭素原子数7
〜20のアリールカルボニル基、炭素原子数2〜20の
アルキルスルホニル基、炭素原子数7〜20のアリール
スルホニル基、炭素原子数2〜20のアルコキシカルボ
ニル基、炭素原子数2〜20の置換カルバモイル基が好
ましい。 【0037】次に本発明に係るカップリング成分の具体
例を下記に示すが、本発明はこれによって限定されるも
のではない。 【0038】 【化7】 【0039】 【化8】 【0040】 【化9】 【0041】 【化10】 【0042】 【化11】 【0043】 【化12】 【0044】などが挙げられる。 【0045】本発明において一般式〔II〕及び〔II
I〕で表されるカップリング成分と共に色相調製等の目
的で用いることができるカップリング成分としては、塩
基性雰囲気でジアゾ化合物とカップリングして色素を形
成するものであればいずれの化合物も可能である。 【0046】例えば、カルボニル基の隣にメチレン基を
有するいわゆる活性メチレン化合物、フェノール誘導体
、ナフトール誘導体などがあり、具体例として下記のも
のが挙げられ本発明の目的に合致する範囲で使用される
。 【0047】レゾルシン、フロログルシン、2,3−ジ
ヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸ナトリウム、1
−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸モリホリノプロピルアミ
ド、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒド
ロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシ−6−スルホ
−ナフタレン、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸モルホ
リノプロピルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸
オクチルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸アニ
リド、ベンゾイルアセトニリド、1−フェニル−3−メ
チル−5−ピラゾロン、1−(2,4,6−トリクロロ
フェニル)−3−アニリノ−5−ピラゾロン、2−{3
−〔α−(2,4 −ジ−tert−アミるフェノキシ
)−ブタンアミド〕ベンヅアミド}フェノール、2,4
−ビス−(ベンゾイルアセトアミノ)トルエン、1,3
−ビス−(ピバロイルアセトアミノメチル)ベンゼン【
0048】本発明に使用されるマイクロカプセルは、常
圧で40〜95℃の沸点をもつ非水溶媒にジアゾニウム
塩及び互いに反応して高分子物質を生成する同種または
異種の化合物を溶解した溶液を、親水性保護コロイド溶
液中に乳化分散後、反応容器を減圧にしながら系を昇温
して溶媒を留去しつつ油滴表面に壁形成物質を移動させ
、かつ油滴表面で重付加及び重縮合による高分子生成反
応を進行させて壁膜を形成させることにより製造された
実質的に溶媒を含まないマイクロカプセルであることが
良好なシェルフライフを得る点からみて好ましい。また
、本発明においてマイクロカプセルの壁を形成する高分
子物質は、ポリウレタン、ポリウレアより選ばれる少な
くとも1種により形成されるものであることが好ましい
。 【0049】本発明において使用されるジアゾニウム塩
を溶解させる非水溶媒としては、ハロゲン化炭化水素、
脂肪酸エステル、ケトン類、エーテル類より選ばれる少
なくとも1種の化合物であることが好ましい。 【0050】本発明に用いられるマイクロカプセルの壁
を形成する互いに反応して高分子物質を生成する同種ま
たは異種の化合物は、ポリウレア、ウレタンが好ましく
それぞれ相当するモノマーとして芳香族または脂肪族イ
ソシアネート化合物から選択される。本発明のジアゾ化
合物を含有させたマイクロカプセルは、相当するモノマ
ーを重合し得ることができるが、モノマーの使用量は該
マイクロカプセルの平均粒径0.3μ〜12μ、壁厚0
.01〜0.3になるように決定される。またジアゾ化
合物は、0.05〜5.0g/m2 塗布することが好
ましい。 【0051】本発明において、熱現像時に系を塩基性に
しカップリング反応を促進する目的で有機塩基を加える
。これらの有機塩基は、単独でも2種以上併用でも用い
ることができる。塩基性物質としては、第3級アミン類
、ピペリジン類、ピペラジン類、アミジン類、フォルム
アミジン類、ピリジン類、グアニジン類、モルホリン類
等の含窒素化合物が挙げられる。 【0052】特には、N,N’ −ビス(3−フェノキ
シ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N,N’
−ビス〔3−(p−メチルフェノキシ)−2−ヒドロキ
シプロピル〕ピペラジン、N,N’ −ビス〔3−(p
−メトキシフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル〕ピ
ペラジン、N,N’ −ビス(3−フェニルチオ−2−
ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N,N’ −ビス〔
3−(β−ナフトキシ)−2−ヒドロキシプロピル〕ピ
ペラジン、N−3−(β−ナフトキシ)−2−ヒドロキ
シプロピル−N’ −メチルピペラジン、1,4−ビス
{〔3−(N−メチルピペラジノ)−2−ヒドロキシ〕
プロピルオキシ}ベンゼンなどのピペラジン類、N−〔
3−(β−ナフトキシ)−2−ヒドロキシ〕プロピルモ
ルホリン、1,4−ビス〔(3−モルホリノ−2−ヒド
ロキシ)プロピルオキシ〕ベンゼン、1,3−ビス〔(
3−モルホリノ−2−ヒドロキシ)プロピルオキシ〕ベ
ンゼンなどのモルホリン類、N−(3−フエノキシ−2
−ヒドロキシプロピル)ピペリジン、N−ドデシルピペ
リジンなどのピペリジン類、トリフエニルグアニジン、
トリシクロヘキシルグアニジン、ジシクロヘキシルフエ
ニルグアニジン等のグアニジン類等が具体的には好まし
い。 【0053】本発明において、ジアゾ化合物1重量部に
対してカップリング成分は、0.1〜30重量部、塩基
性物質は、0.1〜30重量部の割合で使用することが
好ましい。 【0054】本発明においては、有機塩基の他にも発色
反応を促進させる目的のために発色助剤を加えることが
できる。 【0055】本発明の発色助剤に含まれるものとして、
例えば低エネルギーで迅速かつ完全に熱現像が行われる
ように、感光層中にフェノール誘導体、ナフトール誘導
体、アルコキシ置換ベンゼン類、アルコキシ置換ナフタ
レン類、ヒドロキシ化合物、アミド化合物、スルホンア
ミド化合物を加えることができる。これらの化合物は、
カップリング成分あるいは、塩基性物質の融点を低下さ
せるか、あるいは、マイクロカプセル壁の熱透過性を向
上させ、その結果高い発色濃度が得られるものと考えら
れる。 【0056】本発明の発色助剤にはまた、熱融解性物質
も含まれる。熱融解性物質は、常温では固体であって加
熱により融解する融点50°C〜150°Cの物質であ
り、ジアゾ化合物、カップリング成分、或いは塩基性物
質を溶かす物質である。これらの化合物の具体例として
は、脂肪酸アミド、N置換脂肪酸アミド、ケトン化合物
、尿素化合物、エステル類等が挙げられる。 【0057】本発明に用いられるカップリング成分は、
塩基性物質、その他の発色助剤等とともに、サンドミル
等により水溶性高分子とともに固体分散して用いること
もできるが、適当な乳化助剤とともに乳化物にして用い
る目的に対して特に優れている。好ましい水溶性高分子
としては、マイクロカプセルを調製する時に用いられる
水溶性高分子が挙げられる(例えば、特開昭59−19
0886号参照)。この場合、水溶性高分子溶液に対し
てカップリング成分、塩基性物質,発色助剤はそれぞれ
5〜40重量%になるように投入される。分散されたあ
るいは乳化された粒子サイズは10μ以下になることが
好ましい。 【0058】本発明の記録材料には、コピー後の地肌部
の黄着色を軽減する目的で光重合性組成物等に用いられ
る遊離基発生剤(光照射により遊離基を発生する化合物
)を加えることができる。遊離基発生剤としては、芳香
族ケトン類、キノン類、ベンゾイン、ベンゾインエーテ
ル類、アゾ化合物、有機ジスルフィド類、アシルオキシ
ムエステル類などが挙げられる。添加する量は、ジアゾ
化合物1重量部に対して、遊離基発生剤を0.01〜5
重量部が好ましい。 【0059】また同様に黄着色を軽減する目的で、エチ
レン性不飽和結合を有する重合可能な化合物(以下、ビ
ニルモノマーと呼ぶ)を用いることができる。ビニルモ
ノマーとは、その化学構造中に少なくとも1個のエチレ
ン性不飽和結合(ビニル基、ビニリデン基等)を有する
化合物であって、モノマーやプレポリマーの化学形態を
もつものである。それらの例として、不飽和カルボン酸
及びその塩、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アルコール
とのエステル、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化
合物とのアミド等が挙げられる。ビニルモノマーはジア
ゾ化合物1重量部に対して0.2〜20重量部の割合で
用いる。前記遊離基発生剤やビニルモノマーは、ジアゾ
化合物と共にマイクロカプセル中に含有されて用いるこ
ともできる。 【0060】本発明では以上の素材の他に酸安定剤とし
てクエン酸、酒石酸、シュウ酸、ホウ酸、リン酸、ピロ
リン酸等を添加することができる。 【0061】本発明の記録材料は、ジアゾ化合物を含有
したマイクロカプセル、カップリング成分、及び有機塩
基、その他の添加物を含有した塗布液を調製し、紙や合
成樹脂フィルム等の支持体の上にバー塗布、ブレード塗
布、エアナイフ塗布、グラビア塗布、ロールコーティン
グ塗布、スプレー塗布、ディップ塗布、カーテン塗布等
の塗布方法により塗布乾燥して固分2.5〜30g/m
2 の感光層を設ける。本発明の記録材料においては、
マイクロカプセル、カップリング成分、塩基などが上記
方法に記したように同一層に含まれていても良いし、別
層に含まれるような積層型の構成をとることもできる。 また、支持体の上に特願昭59−177669号明細書
等に記載した中間層を設けた後感光層を塗布することも
できる。 【0062】本発明の支持体としては、通常の感圧紙や
感熱紙、乾式や湿式のジアゾ複写紙などに用いられる紙
支持体はいずれも使用することができる他、アルキルケ
テンダイマー等の中性サイズ剤によりサイジングされた
pH5〜9の中性紙(特願昭55−14281号記載の
もの)、特開昭57−116687号記載のステキヒト
サイズ度とメートル坪量との関係を満たし、かつベック
平滑度90秒以上の紙、特開昭58−136492号に
記載の光学的表面粗さが8μ以下で、かつ厚みが30〜
150μの紙、特開昭58−69091号記載の密度0
.9g/cm3 以下でかつ光学的接触率が15%以上
の紙、特開昭58−69097号に記載のカナダ標準濾
水度(JIS P8121)で400cc以上に叩解
処理したパルプより抄造し塗布液のしみこみを防止した
紙、特開昭58−65695号に記載のヤンキーマシー
ンにより抄造された原紙の光沢面を塗布面とし発色濃度
及び解像力を改良するもの、特開昭59−35985号
に記載の原紙にコロナ放電処理を施し、塗布適性を改良
した紙なども用いることができる。 【0063】また本発明で支持体として使用される合成
樹脂フィルムは、現像過程での加熱に対しても変形せず
、寸法安定性を有する公知の材料の中から任意に選択す
ることができる。このようなフィルムとしては、ポリエ
チレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等
のポリエステルフィルム、三酢酸セルロースフィルム等
のセルロース誘導体フィルム、ポリスチレンフィルム、
ポリプロピレンフィルム、ポリエチレン等のポリオレフ
ィンフィルム等が挙げられ、これら単体であるいは貼り
合わせて用いることができる。支持体の厚みとしては、
20〜200μのものが用いられる。 【0064】本発明の記録材料に画像を形成する場合、
下記の方法を用いることが出来る。1つは、原稿を用い
て露光して潜像を形成せしめた後、この像形成部以外に
光照射を行うことにより定着させる方法、もう1つは、
熱ペン、サーマルヘッド等の熱により発色画像を得た後
、画像部以外を光照射するうことにより定着させる方法
である。いずれの方法も好ましく用いることが出来る。 露光用光源としては、種々の蛍光灯、キセノンランプ、
水銀灯などが用いられ、この発光スペクトルが記録材料
で用いたジアゾ化合物の吸収スペクトルにほぼ一致して
いることが、像形成部以外を効率良く光定着させること
ができて好ましい。また、材料を加熱して現像する工程
において、加熱手段としては、熱ペン、サーマルヘッド
、赤外線、高周波、ヒートブロック、ヒートローラー等
を用いることができる。 【0065】以下、本発明を実施例によって更に詳述す
るが本発明はこれらの実施例によって制限されるもので
はない。 【0066】 【実施例】実施例1 〔本発明のカプセル液Aの調製〕:2−ヘキシルオキシ
−4−N,N−ジヘキシルアミノベンゼンジアゾニウム
ヘキサフルオロリン酸塩3.45部及びキシリレンジイ
ソシアネートとトリメチロールプロパン(3:1)付加
物18部を酢酸エチル10部に添加し、加熱溶解した。 このジアゾ化合物の溶液を、ポリビニルアルコール5.
2部が水58部に溶解されている水溶液に混合し、20
℃で乳化分散し、平均粒径2.5μの乳化液を得た。得
られた乳化液に水100部を加え、攪拌しながら50℃
に加温し、3時間後にジアゾ化合物を芯物質に含有した
カプセル液を得た。 【0067】〔カプラー/塩基乳化液Bの調製〕:本発
明カップリング成分具体的化合物例(8)10部(混合
物の割合はモル比で1:1)、トリフエニルグアニジン
5部、リン酸トリクレジル3部を酢酸エチル50部に溶
かし、15%ポリビニルアルコール水溶液200部に加
えてホモジナイザ−で乳化分散した。これを30℃に保
って酢酸エチルを除去し、乳化液Bを得た。乳化物の平
均粒子系は0.5μであった。 【0068】〔本発明の記録材料の作成〕:上記カプセ
ル液A50部に、乳化液B50部を加えて塗布液とした
。このとふ液を平滑透明なポリエチレンテレフタレート
フイルム(厚さ75μm)にコーティングバーを用いて
乾燥重量10g/m2 になるように塗布し、50℃1
分間乾燥し記録材料を作成した。 【0069】〔発色および定着の試験〕上記記録材料に
テスト用原稿(トレーシングペーパーに直径3cmの円
を2B鉛筆で均一に黒く塗ったもの)を上に重ねて蛍光
灯により露光した。このとき、蛍光灯の発光スペクトル
は420nmに極大値をもつランプを使用した。次いで
、120℃に加熱したヒートブロックにより3秒間加熱
して画像を形成した。また、先に120℃に加熱したヒ
ートブロックにより加熱した後、420nmに吸収極大
を持つランプで全面露光した場合にも、画像を形成した
。マクベス濃度計にて発色部の濃度を測定したところ、
それぞれ1.24であった。 【0070】実施例2、3 実施例1で用いた化合物(8)の代わりに、化合物(1
5)(実施例2)、化合物(26)(実施例3)を用い
てカプラー/塩基乳化液を得た他は実施例1と同様な操
作を行い、記録材料を作成し画像を形成させた。マクベ
ス濃度計にて発色部の濃度を測定したところ、それぞれ
1.25(実施例2)、1.22(実施例3)であった
。 【0071】実施例4、5 実施例1で用いた1−ジヘキシルアミノ−3−ヘキシル
オキシベンゼン−4−ジアゾニウムヘキサフルオロリン
酸塩の代わりに、1−ジブチルアミノ−3−ブトキシベ
ンゼン−4−ジアゾニウムヘキサフルオロリン酸塩(実
施例4)、1−ジオクチルアミノ−3−オクチルオキシ
ベンゼン−4−ジアゾニウムヘキサフルオロリン酸塩(
実施例5)を用いてカプセル液を得た他は実施例1と同
様な操作を行い、記録材料を作成し画像を形成させた。 マクベス濃度計にて発色部の濃度を測定したところ、そ
れぞれ1.23(実施例4)、1.22(実施例5)で
あった。 【0072】比較例1 実施例1で用いた化合物(8)の代わりに、1−フエニ
ル−3−オクチルオキシカルボニルピラゾリ−5−オン
を用いてカプラー/塩基乳化液を得た他は実施例1と同
様な操作を行い、画像を形成させた。マクベス濃度計に
て発色部の濃度を測定したところ1.21であった。 【0073】比較例 2、3 実施例1で用いた1−ジブチルアミノ−3−ブトキシベ
ンゼン−4−ジアゾニウムヘキサフルオロリン酸塩の代
わりに、1−モルホリノ−3−ブトキシベンゼン−4−
ジアゾニウムヘキサフルオロリン酸塩(比較例2)、1
−モルホリノ−2,5−ジブトキシベンゼン−4−ジア
ゾニウムヘキサフルオロリン酸塩(比較例3)を用いて
カプセル液を得た他は実施例1と同様な操作を行い、画
像を形成させた。マクベス濃度計にて発色部の濃度を測
定したところ、それぞれ1.20 【0074】(比較例2)、1.19(比較例3)であ
った。次に、得られた記録材料の発色色相の測定と生保
存性の比較試験を行った。発色色相の測定は形成した画
像を目視することにより行った。生保存性の試験は室温
保存した感熱記録シートと60℃、30%RHの条件下
72時間強制保存した感熱記録シートの熱板による発色
濃度の差で比較した。着色濃度の変化はマクベス反射濃
度計により測定した。 【0075】発色色相、着色濃度の結果を表1に示す。 【0076】 【表1】 【0077】これらの結果より本発明のジアゾ化合物と
カップリング成分の組み合わせを用いることにより、目
的とする赤系の発色色相が得られ、かつ感熱記録シート
の生保存性もすぐれていることがわかる。
ウム塩)の感光性を利用した記録材料に関し、特には赤
発色型感光感熱記録材料に関する。 【0002】 【従来の技術】ジアゾ化合物の感光性を利用した記録材
料として、大別すると三つのタイプが知られている。一
つは湿式現像型として知られているタイプで、支持体上
にジアゾ化合物、カップリング成分を主成分とする感光
層が設けられ、この材料を原稿と重合わせて露光後アル
カリ性の溶液にて現像するものである。二つめは乾式現
像型として知られているタイプで、湿式型と異なり現像
をアンモニアガスで行うものである。そして三つめは熱
現像型として知られているもので、感光層中に加熱によ
ってアンモニアガスを発生させることができる尿素のよ
うなアンモニアガス発生剤を含有するタイプや感光層中
にトリクロロ酢酸のような加熱によって酸としての性質
を失う酸のアルカリ塩を含有するタイプ、高級脂肪酸ア
ミドを発色助剤として用い加熱溶融によりジアゾ化合物
及びカップリング成分を活性化させることを利用したタ
イプなどがある。 【0003】湿式タイプは現像液を使用するために液の
補充や廃棄の手間が掛かること、装置が大きいことなど
の保守上の問題の他、コピー直後が湿っているために加
筆がすぐにできなかったり、コピー画像が長期保存に耐
えないなどいくつかの問題をを持っている。また、乾式
タイプは湿式タイプと同様に現像液の補充が必要なこと
、発生するアンモニアガスを外部に漏らさないようにガ
ス吸収設備が必要なこと、従って装置が大型化すること
などのほかに、コピー直後にアンモニアの臭いがするな
どの問題を持っている。一方、熱現像タイプは湿式タイ
プや乾式タイプと違い現像液不要のために保守上のメリ
ットを持っているものの、従来知られていたタイプはい
ずれも現像温度が150°C〜200°Cという高温が
必要で、しかも、温度が±10°C位に制御されないと
現像不足になったり色調が変化したりするため、装置コ
ストが高くなってしまう問題があった。また、このよう
な高温現像のため使用するジアゾ化合物にとっても耐熱
性の高いことが必要となるが、このような化合物は高濃
度形成には不利になることが多い。低温現像化(90°
C〜130°C)の試みも多くなされているが、材料自
体のシェルフライフの低下を伴う欠点があった。このよ
うに熱現像タイプは、湿式や乾式タイプに比べて保守上
のメリットは十分予想されながらいまだジアゾ記録シス
テムの主流を占めるに至っていないのが現状である。 さて、支持体上にジアゾ化合物、カップリング成分を含
有する層を設けた材料を加熱して所望の発色濃度を得る
ためには、加熱により各成分が瞬時に溶融、拡散、反応
して発色色素を生成させる必要があるが、この反応時に
系を塩基性にすることが反応を促進させる効果があり好
ましい。従って、低温加熱で実用上大きな障害とならな
い程度の記録速度をもつ感光感熱記録材料を作成するた
めには、塩基性物質を塗層中に含有させることが必須要
件となる。 【0004】一方、感光感熱記録材料にとってコピー前
保存中に地肌部が着色してきたり、発色濃度が低下して
きたりすることをできるだけ抑えることも必須要件であ
る。 【0005】このように良好なシェルフライフをもち、
かつ記録速度の速い感光感熱記録材料を作成するために
上述したいくつかの試みがされているが、依然として実
用に耐える迄に至っていないのが現状である。 【0006】加熱温度が低くても十分に発色して高濃度
が得られるような材料を設計すると、当然のことながら
コピー前に室温に保存している間でも発色反応が起こる
可能性があり、白くなければならない地肌部が着色して
くる現象として現れる。特に、赤発色型の記録材料の場
合には視感度が高いために僅かな地肌の着色(カブリ)
でも目立ってしまうという問題があった。この一見両立
し難い問題を解決するために本発明者らは鋭意検討した
結果、支持体上にジアゾ化合物、カップリング成分及び
塩基性物質を含有する熱現像し得る感光層を設けた記録
材料において、該ジアゾ化合物をマイクロカプセルの中
に含有させること、更に、塩基性物質の探索、マイクロ
カプセルの作り方などの観点からも検討を続け、コピ−
前保存中の地肌着色を抑えることに成功した(特開平2
−54251号)。また、ジアゾ化合物の保存安定性と
油溶性を高める目的で検討した結果、1−置換アミノ−
3−アルコキシベンゼン−4−ジアゾニウム塩が優れた
性能を示すことを見出した(特願平2−169490号
)。さらに本発明者らはカップリング成分との組み合わ
せを鋭意検討した結果、該ジアゾニウム塩が2−シクロ
ヘキセノン誘導体と色相が極めて良好な赤系色素を生成
することを見出し、本発明に至った。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第1
の目的は、特定のジアゾ化合物と特定のカップリング成
分の組み合わせを用いることによって良好な赤系発色色
相を与える感光感熱記録材料を提供することにある。本
発明の第2の目的は、記録前の保存性(生保存性)に優
れている感光感熱記録材料を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の上記諸目的は、
支持体上に、ジアゾ化合物、カップリング成分、及び有
機塩基を含有する記録層を設けた感光感熱記録材料にお
いて、該ジアゾ化合物が1−置換アミノ−3−アルコキ
シベンゼン−4−ジアゾニウム塩であり、且つ、該カッ
プリング成分が2種の2−シクロヘキセノン誘導体を含
む混合物であることを特徴とする感光感熱記録材料によ
って達成された。 【0009】本発明に係るジアゾ化合物のうち、下記一
般式〔I〕で表されるものが好ましい。 一般式〔I〕 【0010】 【化1】 【0011】(上式中、R1 、R2 およびR3 は
同一でも異なっていてもよく、アルキル基、アラルキル
基、アリール基を表し、これらは更に置換基を有してい
てもよく、Xは酸アニオンを表す。) 【0012】一般式〔I〕において、R1 、R2 お
よびR3 が置換基を有する場合、置換基としてはアル
キル基、アリール基、ヒドロキシ基、アルキルオキシ基
、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基
、アシル基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基
、カルバモイル基、アシルアミノ基、ハロゲン原子、シ
アノ基などが挙げられる。R1 、R2 およびR3
の炭素数の総和は油溶性の点から12以上が好ましく、
特には14以上が好ましい。 【0013】一般式〔I〕において、Xで表される酸ア
ニオンの酸の具体例としては、例えば、下記の例が挙げ
られる。炭素数1から9までのポリフルオロアルキルカ
ルボン酸、炭素数1から9までのポリフルオロアルキル
スルホン酸、四フッ化ホウ素,テトラフェニルホウ素,
ヘキサフルオロリン酸,芳香族カルボン酸,芳香族スル
ホン酸,更に、塩化亜鉛,塩化カドミウム,塩化スズな
どを用いて錯化合物を形成させジアゾニウム塩の安定化
を行うことも出来る。 【0014】本発明に係るジアゾ化合物は、融点30℃
ないし200℃のものが好ましいが、取り扱いの点から
50℃ないし150℃のものが好ましい。 【0015】また、マイクロカプセル中に含有させる際
、適当な溶剤(例えばリン酸トリクレジルなど)に溶解
せしめて用いるため、これらの溶剤に対する適当な溶解
度と、低い水溶性とを有していることが好ましい。具体
的には、該溶剤に5%以上の溶解度と、水に1%以下の
溶解度を有していることが好ましい。 【0016】本発明に係るジアゾ化合物は、感熱記録層
中に0.02〜3g/m2 の範囲で用いられることが
好ましく、発色濃度の点から0.1〜2g/m2 の範
囲で用いられることが好ましい。 【0017】以下に本発明に係るジアゾ化合物の具体例
を示すが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。 【0018】 【化2】 【0019】 【化3】 【0020】 【化4】 【0021】などが挙げられる。 【0022】本発明に係るジアゾ化合物は単独で用いて
もよいし、あるいは2種以上併用することも出来る。さ
らに色相調製等の諸目的に応じて本発明に係るジアゾ化
合物と既知のジアゾ化合物を併用することも出来る。 【0023】併用できるジアゾ化合物としてはつぎのも
の等が好ましい。4−ジアゾ−1−ジメチルアミノベン
ゼン,4−ジアゾ−2−ブトキシ−5−クロル−1−ジ
メチルアミノベンゼン,4−ジアゾ−1−メチルベンジ
ルアミノベンゼン,4−ジアゾ−1−エチルヒドロキシ
エチルアミノベンゼン,4−ジアゾ−1−ジエチルアミ
ノ−3−メトキシベンゼン,4−ジアゾ−1−モルホリ
ノベンゼン,4−ジアゾ−1−モルホリノ−2,5−ジ
ブトキシベンゼン,4−ジアゾ−1−トルイルメルカプ
ト−2,5−ジエトキシベンゼン,4−ジアゾ−1−ピ
ペラジノ−2−メトキシ−5−クロルベンゼン,4−ジ
アゾ−1−(N,N−ジオクチルアミノカルボニル)ベ
ンゼン,4−ジアゾ−1−(4−tert−オクチルフ
ェノキシ)ベンゼン,4−ジアゾ−1−(2−エチルヘ
キサノイルピペリジノ)−2,5−ジブトキシベンゼン
,4−ジアゾ−1−〔α−(2,4−ジtert−アミ
ルフェノキシ)ブチリルピペリジノ〕ベンゼン,4−ジ
アゾ−1−(4−メトキシ)フェニルチオ−2,5−ジ
エトキシベンゼン,4−ジアゾ−1−(4−メトキシ)
ベンズアミド−2,5−ジエトキシベンゼン,4−ジア
ゾ−1−ピロリジノ−2−メトキシベンゼン【0024
】上記ジアゾ化合物とジアゾニウム塩を形成する酸の具
体例としては、例えば、下記の例が挙げられる。炭素数
1から9までのポリフルオロアルキルカルボン酸、炭素
数1から9までのポリフルオロアルキルスルホン酸、四
フッ化ホウ素,テトラフェニルホウ素,ヘキサフルオロ
リン酸,芳香族カルボン酸,芳香族スルホン酸,更に、
塩化亜鉛,塩化カドミウム,塩化スズなどを用いて錯化
合物を形成させジアゾニウム塩の安定化を行うことも出
来る。 【0025】本発明に係る2種の2−シクロヘキセノン
誘導体から成る混合物はシクロヘキサン−1,3−ジオ
ンをエステル化またはエーテル化する際に得られる2種
の異性体である。出発物質のシクロヘキサン1,3−ジ
オンの4位は合成の容易さ、原材料の入手のし易さの点
からは、置換カルボニル基やシアノ基などの電子吸引性
基が好ましい。従って、4−置換−シクロヘキサン−1
,3−ジオンをエステル化またはエーテル化すると、4
−置換−2−シクロヘキセノン誘導体と6−置換−2−
シクロヘキセノン誘導体がエステル化混合物またはエー
テル化混合物で得られることになる。 【0026】4−置換−2−シクロヘキセノン誘導体と
6−置換−2−シクロヘキセノン誘導体の混合物の割合
はモル比で0.1:99.9〜99.9〜0.1が好ま
しく、特には、1:99〜99:1が好ましい。 【0027】本発明に係る4−置換−2−シクロヘキセ
ノン誘導体は、そのものの互変異性により2位の二重結
合が3位に異性化した構造や1位のカルボニル基がエノ
ール化したジエン構造を数%含んでいてもよく、6−置
換−2−シクロヘキセノン誘導体はそのものの互変異性
により1位のカルボニル基がエノール化したジエン構造
を数%含んでいてもよい。本発明に係る2種の2−シク
ロヘキセノン誘導体から成る混合物のうち、下記一般式
〔II〕及び〔III〕で表される化合物の混合物が好
ましい。 一般式〔II〕 【0028】 【化5】 【0029】(上式中、R1 、R2 およびR3 は
同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、
アリール基、アラルキル基、置換アミノ基、置換カルボ
ニル基、シアノ基を表し、X1 は置換カルボニル基、
シアノ基を表し、Y1 はアルキル基、アリール基、置
換カルボニル基、置換スルホニル基を表す。) 一般式〔III〕 【0030】 【化6】 【0031】(上式中、R4 、R5 およびR6 は
同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、
アリール基、アラルキル基、置換アミノ基、置換カルボ
ニル基、シアノ基を表し、X2 は置換カルボニル基、
シアノ基を表し、Y2 はアルキル基、アリール基、置
換カルボニル基、置換スルホニル基を表す。) 【0032】一般式〔II〕及び〔III〕においてR
1 、R2、R3 、R4 、R5 およびR6 で表
される基としては水素原子、炭素原子数1〜10のアル
キル基、炭素原子数6〜20のアリール基、炭素原子数
2〜25のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜2
5のアルキルカルボニル基、炭素原子数7〜35のアリ
ールカルボニル基、シアノ基が好ましい。 【0033】X1 、X2 で表される基のうち少なく
とも1つは炭素原子数2〜25のアルコキシカルボニル
基、炭素原子数2〜25のアルキルカルボニル基、炭素
原子数7〜30のアリールカルボニル基、シアノ基が好
ましい。R1 とR2 、R2 とR3 、R3 とX
1 、X1 とY1 、R4とR5 、R5 とR6
、R6 とX2 およびR4 とY2 、およびR5
とRは互いに結合してヘテロ原子を含む環を形成してい
てもよい。 【0034】Y1 、Y2 で表される置換カルボニル
基、置換スルホニル基の置換基としてはハロゲン原子、
アルキル基、アリール基、アルコキシ基、置換カルボニ
ル基、置換アミノ基、ヘテロ環残基が好ましい。これら
の置換基は更に、置換基を有していてもよい。 【0035】Y1 、Y2 で表されるアルキル基、ア
リール基は更に置換基を有していてもよく、置換基とし
てはハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキ
シ基、置換カルボニル基、置換アミノ基、ヘテロ環残基
が好ましい。これらの置換基は更に、置換基を有してい
てもよい。 【0036】Y1 、Y2 として炭素原子数1〜20
のアルキル基、炭素原子数6〜20のアルキル基、炭素
原子数2〜20のアルキルカルボニル基、炭素原子数7
〜20のアリールカルボニル基、炭素原子数2〜20の
アルキルスルホニル基、炭素原子数7〜20のアリール
スルホニル基、炭素原子数2〜20のアルコキシカルボ
ニル基、炭素原子数2〜20の置換カルバモイル基が好
ましい。 【0037】次に本発明に係るカップリング成分の具体
例を下記に示すが、本発明はこれによって限定されるも
のではない。 【0038】 【化7】 【0039】 【化8】 【0040】 【化9】 【0041】 【化10】 【0042】 【化11】 【0043】 【化12】 【0044】などが挙げられる。 【0045】本発明において一般式〔II〕及び〔II
I〕で表されるカップリング成分と共に色相調製等の目
的で用いることができるカップリング成分としては、塩
基性雰囲気でジアゾ化合物とカップリングして色素を形
成するものであればいずれの化合物も可能である。 【0046】例えば、カルボニル基の隣にメチレン基を
有するいわゆる活性メチレン化合物、フェノール誘導体
、ナフトール誘導体などがあり、具体例として下記のも
のが挙げられ本発明の目的に合致する範囲で使用される
。 【0047】レゾルシン、フロログルシン、2,3−ジ
ヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸ナトリウム、1
−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸モリホリノプロピルアミ
ド、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒド
ロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシ−6−スルホ
−ナフタレン、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸モルホ
リノプロピルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸
オクチルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸アニ
リド、ベンゾイルアセトニリド、1−フェニル−3−メ
チル−5−ピラゾロン、1−(2,4,6−トリクロロ
フェニル)−3−アニリノ−5−ピラゾロン、2−{3
−〔α−(2,4 −ジ−tert−アミるフェノキシ
)−ブタンアミド〕ベンヅアミド}フェノール、2,4
−ビス−(ベンゾイルアセトアミノ)トルエン、1,3
−ビス−(ピバロイルアセトアミノメチル)ベンゼン【
0048】本発明に使用されるマイクロカプセルは、常
圧で40〜95℃の沸点をもつ非水溶媒にジアゾニウム
塩及び互いに反応して高分子物質を生成する同種または
異種の化合物を溶解した溶液を、親水性保護コロイド溶
液中に乳化分散後、反応容器を減圧にしながら系を昇温
して溶媒を留去しつつ油滴表面に壁形成物質を移動させ
、かつ油滴表面で重付加及び重縮合による高分子生成反
応を進行させて壁膜を形成させることにより製造された
実質的に溶媒を含まないマイクロカプセルであることが
良好なシェルフライフを得る点からみて好ましい。また
、本発明においてマイクロカプセルの壁を形成する高分
子物質は、ポリウレタン、ポリウレアより選ばれる少な
くとも1種により形成されるものであることが好ましい
。 【0049】本発明において使用されるジアゾニウム塩
を溶解させる非水溶媒としては、ハロゲン化炭化水素、
脂肪酸エステル、ケトン類、エーテル類より選ばれる少
なくとも1種の化合物であることが好ましい。 【0050】本発明に用いられるマイクロカプセルの壁
を形成する互いに反応して高分子物質を生成する同種ま
たは異種の化合物は、ポリウレア、ウレタンが好ましく
それぞれ相当するモノマーとして芳香族または脂肪族イ
ソシアネート化合物から選択される。本発明のジアゾ化
合物を含有させたマイクロカプセルは、相当するモノマ
ーを重合し得ることができるが、モノマーの使用量は該
マイクロカプセルの平均粒径0.3μ〜12μ、壁厚0
.01〜0.3になるように決定される。またジアゾ化
合物は、0.05〜5.0g/m2 塗布することが好
ましい。 【0051】本発明において、熱現像時に系を塩基性に
しカップリング反応を促進する目的で有機塩基を加える
。これらの有機塩基は、単独でも2種以上併用でも用い
ることができる。塩基性物質としては、第3級アミン類
、ピペリジン類、ピペラジン類、アミジン類、フォルム
アミジン類、ピリジン類、グアニジン類、モルホリン類
等の含窒素化合物が挙げられる。 【0052】特には、N,N’ −ビス(3−フェノキ
シ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N,N’
−ビス〔3−(p−メチルフェノキシ)−2−ヒドロキ
シプロピル〕ピペラジン、N,N’ −ビス〔3−(p
−メトキシフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル〕ピ
ペラジン、N,N’ −ビス(3−フェニルチオ−2−
ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N,N’ −ビス〔
3−(β−ナフトキシ)−2−ヒドロキシプロピル〕ピ
ペラジン、N−3−(β−ナフトキシ)−2−ヒドロキ
シプロピル−N’ −メチルピペラジン、1,4−ビス
{〔3−(N−メチルピペラジノ)−2−ヒドロキシ〕
プロピルオキシ}ベンゼンなどのピペラジン類、N−〔
3−(β−ナフトキシ)−2−ヒドロキシ〕プロピルモ
ルホリン、1,4−ビス〔(3−モルホリノ−2−ヒド
ロキシ)プロピルオキシ〕ベンゼン、1,3−ビス〔(
3−モルホリノ−2−ヒドロキシ)プロピルオキシ〕ベ
ンゼンなどのモルホリン類、N−(3−フエノキシ−2
−ヒドロキシプロピル)ピペリジン、N−ドデシルピペ
リジンなどのピペリジン類、トリフエニルグアニジン、
トリシクロヘキシルグアニジン、ジシクロヘキシルフエ
ニルグアニジン等のグアニジン類等が具体的には好まし
い。 【0053】本発明において、ジアゾ化合物1重量部に
対してカップリング成分は、0.1〜30重量部、塩基
性物質は、0.1〜30重量部の割合で使用することが
好ましい。 【0054】本発明においては、有機塩基の他にも発色
反応を促進させる目的のために発色助剤を加えることが
できる。 【0055】本発明の発色助剤に含まれるものとして、
例えば低エネルギーで迅速かつ完全に熱現像が行われる
ように、感光層中にフェノール誘導体、ナフトール誘導
体、アルコキシ置換ベンゼン類、アルコキシ置換ナフタ
レン類、ヒドロキシ化合物、アミド化合物、スルホンア
ミド化合物を加えることができる。これらの化合物は、
カップリング成分あるいは、塩基性物質の融点を低下さ
せるか、あるいは、マイクロカプセル壁の熱透過性を向
上させ、その結果高い発色濃度が得られるものと考えら
れる。 【0056】本発明の発色助剤にはまた、熱融解性物質
も含まれる。熱融解性物質は、常温では固体であって加
熱により融解する融点50°C〜150°Cの物質であ
り、ジアゾ化合物、カップリング成分、或いは塩基性物
質を溶かす物質である。これらの化合物の具体例として
は、脂肪酸アミド、N置換脂肪酸アミド、ケトン化合物
、尿素化合物、エステル類等が挙げられる。 【0057】本発明に用いられるカップリング成分は、
塩基性物質、その他の発色助剤等とともに、サンドミル
等により水溶性高分子とともに固体分散して用いること
もできるが、適当な乳化助剤とともに乳化物にして用い
る目的に対して特に優れている。好ましい水溶性高分子
としては、マイクロカプセルを調製する時に用いられる
水溶性高分子が挙げられる(例えば、特開昭59−19
0886号参照)。この場合、水溶性高分子溶液に対し
てカップリング成分、塩基性物質,発色助剤はそれぞれ
5〜40重量%になるように投入される。分散されたあ
るいは乳化された粒子サイズは10μ以下になることが
好ましい。 【0058】本発明の記録材料には、コピー後の地肌部
の黄着色を軽減する目的で光重合性組成物等に用いられ
る遊離基発生剤(光照射により遊離基を発生する化合物
)を加えることができる。遊離基発生剤としては、芳香
族ケトン類、キノン類、ベンゾイン、ベンゾインエーテ
ル類、アゾ化合物、有機ジスルフィド類、アシルオキシ
ムエステル類などが挙げられる。添加する量は、ジアゾ
化合物1重量部に対して、遊離基発生剤を0.01〜5
重量部が好ましい。 【0059】また同様に黄着色を軽減する目的で、エチ
レン性不飽和結合を有する重合可能な化合物(以下、ビ
ニルモノマーと呼ぶ)を用いることができる。ビニルモ
ノマーとは、その化学構造中に少なくとも1個のエチレ
ン性不飽和結合(ビニル基、ビニリデン基等)を有する
化合物であって、モノマーやプレポリマーの化学形態を
もつものである。それらの例として、不飽和カルボン酸
及びその塩、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アルコール
とのエステル、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化
合物とのアミド等が挙げられる。ビニルモノマーはジア
ゾ化合物1重量部に対して0.2〜20重量部の割合で
用いる。前記遊離基発生剤やビニルモノマーは、ジアゾ
化合物と共にマイクロカプセル中に含有されて用いるこ
ともできる。 【0060】本発明では以上の素材の他に酸安定剤とし
てクエン酸、酒石酸、シュウ酸、ホウ酸、リン酸、ピロ
リン酸等を添加することができる。 【0061】本発明の記録材料は、ジアゾ化合物を含有
したマイクロカプセル、カップリング成分、及び有機塩
基、その他の添加物を含有した塗布液を調製し、紙や合
成樹脂フィルム等の支持体の上にバー塗布、ブレード塗
布、エアナイフ塗布、グラビア塗布、ロールコーティン
グ塗布、スプレー塗布、ディップ塗布、カーテン塗布等
の塗布方法により塗布乾燥して固分2.5〜30g/m
2 の感光層を設ける。本発明の記録材料においては、
マイクロカプセル、カップリング成分、塩基などが上記
方法に記したように同一層に含まれていても良いし、別
層に含まれるような積層型の構成をとることもできる。 また、支持体の上に特願昭59−177669号明細書
等に記載した中間層を設けた後感光層を塗布することも
できる。 【0062】本発明の支持体としては、通常の感圧紙や
感熱紙、乾式や湿式のジアゾ複写紙などに用いられる紙
支持体はいずれも使用することができる他、アルキルケ
テンダイマー等の中性サイズ剤によりサイジングされた
pH5〜9の中性紙(特願昭55−14281号記載の
もの)、特開昭57−116687号記載のステキヒト
サイズ度とメートル坪量との関係を満たし、かつベック
平滑度90秒以上の紙、特開昭58−136492号に
記載の光学的表面粗さが8μ以下で、かつ厚みが30〜
150μの紙、特開昭58−69091号記載の密度0
.9g/cm3 以下でかつ光学的接触率が15%以上
の紙、特開昭58−69097号に記載のカナダ標準濾
水度(JIS P8121)で400cc以上に叩解
処理したパルプより抄造し塗布液のしみこみを防止した
紙、特開昭58−65695号に記載のヤンキーマシー
ンにより抄造された原紙の光沢面を塗布面とし発色濃度
及び解像力を改良するもの、特開昭59−35985号
に記載の原紙にコロナ放電処理を施し、塗布適性を改良
した紙なども用いることができる。 【0063】また本発明で支持体として使用される合成
樹脂フィルムは、現像過程での加熱に対しても変形せず
、寸法安定性を有する公知の材料の中から任意に選択す
ることができる。このようなフィルムとしては、ポリエ
チレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等
のポリエステルフィルム、三酢酸セルロースフィルム等
のセルロース誘導体フィルム、ポリスチレンフィルム、
ポリプロピレンフィルム、ポリエチレン等のポリオレフ
ィンフィルム等が挙げられ、これら単体であるいは貼り
合わせて用いることができる。支持体の厚みとしては、
20〜200μのものが用いられる。 【0064】本発明の記録材料に画像を形成する場合、
下記の方法を用いることが出来る。1つは、原稿を用い
て露光して潜像を形成せしめた後、この像形成部以外に
光照射を行うことにより定着させる方法、もう1つは、
熱ペン、サーマルヘッド等の熱により発色画像を得た後
、画像部以外を光照射するうことにより定着させる方法
である。いずれの方法も好ましく用いることが出来る。 露光用光源としては、種々の蛍光灯、キセノンランプ、
水銀灯などが用いられ、この発光スペクトルが記録材料
で用いたジアゾ化合物の吸収スペクトルにほぼ一致して
いることが、像形成部以外を効率良く光定着させること
ができて好ましい。また、材料を加熱して現像する工程
において、加熱手段としては、熱ペン、サーマルヘッド
、赤外線、高周波、ヒートブロック、ヒートローラー等
を用いることができる。 【0065】以下、本発明を実施例によって更に詳述す
るが本発明はこれらの実施例によって制限されるもので
はない。 【0066】 【実施例】実施例1 〔本発明のカプセル液Aの調製〕:2−ヘキシルオキシ
−4−N,N−ジヘキシルアミノベンゼンジアゾニウム
ヘキサフルオロリン酸塩3.45部及びキシリレンジイ
ソシアネートとトリメチロールプロパン(3:1)付加
物18部を酢酸エチル10部に添加し、加熱溶解した。 このジアゾ化合物の溶液を、ポリビニルアルコール5.
2部が水58部に溶解されている水溶液に混合し、20
℃で乳化分散し、平均粒径2.5μの乳化液を得た。得
られた乳化液に水100部を加え、攪拌しながら50℃
に加温し、3時間後にジアゾ化合物を芯物質に含有した
カプセル液を得た。 【0067】〔カプラー/塩基乳化液Bの調製〕:本発
明カップリング成分具体的化合物例(8)10部(混合
物の割合はモル比で1:1)、トリフエニルグアニジン
5部、リン酸トリクレジル3部を酢酸エチル50部に溶
かし、15%ポリビニルアルコール水溶液200部に加
えてホモジナイザ−で乳化分散した。これを30℃に保
って酢酸エチルを除去し、乳化液Bを得た。乳化物の平
均粒子系は0.5μであった。 【0068】〔本発明の記録材料の作成〕:上記カプセ
ル液A50部に、乳化液B50部を加えて塗布液とした
。このとふ液を平滑透明なポリエチレンテレフタレート
フイルム(厚さ75μm)にコーティングバーを用いて
乾燥重量10g/m2 になるように塗布し、50℃1
分間乾燥し記録材料を作成した。 【0069】〔発色および定着の試験〕上記記録材料に
テスト用原稿(トレーシングペーパーに直径3cmの円
を2B鉛筆で均一に黒く塗ったもの)を上に重ねて蛍光
灯により露光した。このとき、蛍光灯の発光スペクトル
は420nmに極大値をもつランプを使用した。次いで
、120℃に加熱したヒートブロックにより3秒間加熱
して画像を形成した。また、先に120℃に加熱したヒ
ートブロックにより加熱した後、420nmに吸収極大
を持つランプで全面露光した場合にも、画像を形成した
。マクベス濃度計にて発色部の濃度を測定したところ、
それぞれ1.24であった。 【0070】実施例2、3 実施例1で用いた化合物(8)の代わりに、化合物(1
5)(実施例2)、化合物(26)(実施例3)を用い
てカプラー/塩基乳化液を得た他は実施例1と同様な操
作を行い、記録材料を作成し画像を形成させた。マクベ
ス濃度計にて発色部の濃度を測定したところ、それぞれ
1.25(実施例2)、1.22(実施例3)であった
。 【0071】実施例4、5 実施例1で用いた1−ジヘキシルアミノ−3−ヘキシル
オキシベンゼン−4−ジアゾニウムヘキサフルオロリン
酸塩の代わりに、1−ジブチルアミノ−3−ブトキシベ
ンゼン−4−ジアゾニウムヘキサフルオロリン酸塩(実
施例4)、1−ジオクチルアミノ−3−オクチルオキシ
ベンゼン−4−ジアゾニウムヘキサフルオロリン酸塩(
実施例5)を用いてカプセル液を得た他は実施例1と同
様な操作を行い、記録材料を作成し画像を形成させた。 マクベス濃度計にて発色部の濃度を測定したところ、そ
れぞれ1.23(実施例4)、1.22(実施例5)で
あった。 【0072】比較例1 実施例1で用いた化合物(8)の代わりに、1−フエニ
ル−3−オクチルオキシカルボニルピラゾリ−5−オン
を用いてカプラー/塩基乳化液を得た他は実施例1と同
様な操作を行い、画像を形成させた。マクベス濃度計に
て発色部の濃度を測定したところ1.21であった。 【0073】比較例 2、3 実施例1で用いた1−ジブチルアミノ−3−ブトキシベ
ンゼン−4−ジアゾニウムヘキサフルオロリン酸塩の代
わりに、1−モルホリノ−3−ブトキシベンゼン−4−
ジアゾニウムヘキサフルオロリン酸塩(比較例2)、1
−モルホリノ−2,5−ジブトキシベンゼン−4−ジア
ゾニウムヘキサフルオロリン酸塩(比較例3)を用いて
カプセル液を得た他は実施例1と同様な操作を行い、画
像を形成させた。マクベス濃度計にて発色部の濃度を測
定したところ、それぞれ1.20 【0074】(比較例2)、1.19(比較例3)であ
った。次に、得られた記録材料の発色色相の測定と生保
存性の比較試験を行った。発色色相の測定は形成した画
像を目視することにより行った。生保存性の試験は室温
保存した感熱記録シートと60℃、30%RHの条件下
72時間強制保存した感熱記録シートの熱板による発色
濃度の差で比較した。着色濃度の変化はマクベス反射濃
度計により測定した。 【0075】発色色相、着色濃度の結果を表1に示す。 【0076】 【表1】 【0077】これらの結果より本発明のジアゾ化合物と
カップリング成分の組み合わせを用いることにより、目
的とする赤系の発色色相が得られ、かつ感熱記録シート
の生保存性もすぐれていることがわかる。
Claims (4)
- 【請求項1】 支持体上に、ジアゾ化合物、カッ
プリング成分、及び有機塩基を含有する記録層を設けた
感光感熱記録材料において、該ジアゾ化合物が1−置換
アミノ−3−アルコキシベンゼン−4−ジアゾニウム塩
であり、且つ、該カップリング成分が2種の2−シクロ
ヘキセノン誘導体を含む混合物であることを特徴とする
感光感熱記録材料。 - 【請求項2】 混合物が4−置換−シクロヘキサ
ン−1,3−ジオンのエステル化混合物またはエーテル
化混合物であることを特徴とする請求項1に記載の感光
感熱記録材料。 - 【請求項3】 混合物の一方が4−置換−2−シ
クロヘキセノン誘導体で、他方が6−置換−2−シクロ
ヘキセノン誘導体であることを特徴とする請求項1に記
載の感光感熱記録材料。 - 【請求項4】 ジアゾ化合物がマイクロカプセル
中に含有されていることを特徴とする請求項1に記載の
感光感熱記録材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3031308A JPH04247447A (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 感光感熱記録材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3031308A JPH04247447A (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 感光感熱記録材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04247447A true JPH04247447A (ja) | 1992-09-03 |
Family
ID=12327661
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3031308A Pending JPH04247447A (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 感光感熱記録材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04247447A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0688759A1 (en) | 1994-06-23 | 1995-12-27 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Alpha-resorcylic acid ester derivatives and recording materials incorporating them |
-
1991
- 1991-02-01 JP JP3031308A patent/JPH04247447A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0688759A1 (en) | 1994-06-23 | 1995-12-27 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Alpha-resorcylic acid ester derivatives and recording materials incorporating them |
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