JPH0426839B2 - - Google Patents
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- JPH0426839B2 JPH0426839B2 JP14157482A JP14157482A JPH0426839B2 JP H0426839 B2 JPH0426839 B2 JP H0426839B2 JP 14157482 A JP14157482 A JP 14157482A JP 14157482 A JP14157482 A JP 14157482A JP H0426839 B2 JPH0426839 B2 JP H0426839B2
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Description
本発明は一般式
(式中Xは低級アルキル基、Yは置換又は未置
換アルキル基、アルケニル基或いは置換又は未置
換芳香族炭化水素基)で表わされるオキサゾリジ
ノン誘導体に、化合物〔〕を不斉的に加水分解
して、一般式 (式中、Xは前記と同じ)で表わされる光学活性
(+)−3−アルキル置換−5−ヒドロキシメチル
オキサゾリジン−2−オンを生成させる立体選択
的エステラーゼ活性を有するブレビバクテリウム
属又はコリネバクテリウム属に属する微生物又は
該微生物より得られた酵素を作用させる事によ
り、化合物〔〕を生成させ、これを採取するこ
とを特徴とする光学活性(+)−3−アルキル置
換−5−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−
オンを製造する方法に関する。 化合物〔〕は光学活性なβ−受容体遮断薬の
重要な中間体である。 従来、光学活性なβ−受容体遮断薬の製法とし
ては、例えば下記の方法が知られている。 1 β−受容体遮断薬ラセミ体を光学分割する方
法。 (文献、特開昭55−149233、米国特許第
3655663号) 2 3−アルキル置換アミノ−1,2−プロパン
ジオールラセミ体を光学分割し、この活性体か
ら誘導していく方法。 (文献、特開昭51−118711) 3 D−マンニトールよりD−グルセロールアセ
トニドを経て誘導していく方法。 (文献、ジヤーナル・オブ・オーガニツク・ケ
ミストリー(J.O.C.)41(19),3121−3124
(1976)エル・エム・ワインストツク(L.M.
Weinstock)ら;ケミカル アンド フアーマ
シユテカル ブレチン(Chmical&
Pharmaceutical Bulletin)29(12)3593−
3600(1981)津田喜典ら) しかしながら、1は最終製品ラセミ体を光学分
割する点でコスト的に不利である。 2は3−アルキル置換アミノ−1,2−プロパ
ンジオールが吸湿性であり、M旦吸湿すると結晶
性が悪く、光学分割法では、容易に収率良く高純
度の光学活性体を得られない。 又、3はD−マンニトールからD−グリセロー
ルアセトニドに誘導する際、多量の四酢酸鉛を必
要とし、工業的規模で行うには廃棄物処理の点で
問題がある。 以上挙げたいずれの方法も一長一短があつた。
ところで、光学活性なβ−受容体遮断薬の合理的
な合成経路として下記のような経路が知られてい
る。 (ケミカル アンドフアーマシユテカルブレチ
ン(Chemiical&Pharmaceutical Bulletin)29
(12)3593−3600(1981)津田喜典ら;カナダ特許
第965787号) 光学活性β−受容体遮断薬 (式中、Xは前記と同じ)……反応経路〔A〕 そこで本発明者らは、化合物〔〕に着目し、
化合物〔〕の簡便な新規製造法の開発を目的と
して研究に着手した。化合物〔〕の5位にヒド
ロキシメチル基があることに着目し、化合物
〔〕のラセミ体をエステル化させ、化合物〔〕
を合成し、この化合物〔〕を不斉的に加水分解
するエステラーゼ活性を有する微生物又は酵素を
作用させれば、化合物〔〕が簡単に得られるの
ではないかと考え、そのスクリーニング実験を試
みた。 その結果、化合物〔〕の不斉的に加水分解し
化合物〔〕を生成させる立体選択的エステラー
ゼ活性を有するブレビバクテリウム属又はコリネ
バクテリウム属に属する微生物及び該微生物より
得られた酵素を見いし、更に簡単な分離操作によ
つて目的物である化合物〔〕を採取できること
が判明し、本発明を完成させるに至つた。 即ち、本発明は化合物〔(オ)〕を不斉的に加水分
解して、化合物〔〕を生成させる立体選択的エ
ステラーゼ活性を有する微生物又は該微生物より
得られた酵素を作用せる事により、化合物〔〕
を生成させ、次いで化合物〔〕と生成した有機
酸及び未反応の化合物〔′〕を有機溶媒で抽出
分離する方法或いは反応液を一旦有機溶媒で転溶
するか、又はそのまま反応液をカラムクロマトグ
ラフイ−処理するか、又は分溜操作を行い分離す
る方法等により化合物〔〕を生成有機酸及び未
反応の化合物(′〕とから分離し、化合物〔
(ウ)を採取することを特徴とする光学活性(+)−
3−アルキル置−5−ヒドロキシメチルオキサゾ
リジン−2−オンの新規製造方法に関するもので
ある。 本製造方法の発明により、従来法と比べ高純度
でかつ安価な光学活性β−受容体遮断薬の合成が
可能になつた。 本発明の基質として用いられる一般式 で表わされるオキサゾリジノン誘導体における置
換基Xとしては、低級アルキル基が用いられる。
例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基又はt−ブチル基等が挙げ
られるが、中でもイソプロピル基或いはt−ブチ
ル基が好ましい。一方置換基Yとしては、置換又
は未置換アルキル基、アルケニル基或いは置換又
は未置換芳香族炭化水素基が挙げられる。更に詳
しくは、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、又はブチル基の如き未置換アルキル基;例え
ばクロロメチル基、ジクロロメチル基、トリフル
オロメチル基又はβ,β,β−トリクロロエトキ
シメチル基の如きハロゲン基、水酸基或いはアル
コキシ基で置換された置換アルキル基;例えばア
リル(Allyl)基の如きアルケニル基;例えばフ
エニル基、p−メチルフエニル基、p−クロロフ
エニル基又はp−メトキシフエニル基の如き未置
換又はアルキル基、ハロゲン基、水酸基或いはア
ルコキシ基で置換されたアリール(Aryl)基;
例えば、ベンジル基、p−メチルベンジル基、p
−クロロベンジル基、p−ヒドロキシベンジル基
又はp−メトキシベンジル基の如き未置換又はア
ルキル基、ハロゲン基、水酸基、或いはアルコキ
シ基で置換されたアラルキル基を例示することが
できる。化合物〔〕を不斉的に加水分解し、化
合物〔〕を生成させる立体選択的エステラーゼ
活性を有する微生物は次の様なスクリーニングを
行えば容易に見い出すことができる。例えばその
具体的一例として基質に3−t−ブチル−5−ア
セトキシメチルオキサゾリジン−2−オンを用い
る場合、先づ菌が生育可能な栄養培地で、10ml/
大型チユーブ中、25〜35℃、1〜2日間、振とう
培養により菌体培養を行う。この培養液に3−t
−ブチル−5−アセトキシメチルオキサゾリジン
−2−オン(ラセミ体)を2%(w/v)添加
し、更に20〜35℃、PHをNaOH溶液で5〜7に
調整しながら、1〜3日間反応させる。そしてガ
スクロマトグラフイ−(充填剤、Silicone OV−
17、1m×3%カラム、温度180℃)により、各反
応液の経時変価をとり、3−t−ブチル−5−ヒ
ドロキシメチルオキサゾリジン−2−オンが約50
%生成したところで、反応が極端に遅くなる菌株
を1次選抜する。更にスケールを400mlにかえて、
前記同様の培養及び加水分解反応を行い、終了後
酢酸エチル400mlで抽出濃縮し、この濃縮液をシ
リカゲルカラムに負荷し、ヘキサン/アセトン混
液で未反応の3−t−ブチル−5−アセトキシメ
チルオキサゾリジン−2−オンを溶出分離し、3
−t−ブチル−5−ヒドロキシメチルオキサゾリ
ジン−2−オン画分を濃縮し、ヘキサンを徐々に
添加していくと結晶が析出してくる。 この結晶物を真空乾燥後、その比旋光度を測定
すれば立体選択的エステラーゼを有する微生物か
否か容易に判断できる。 立体選択的加水分解能を有するエステラーゼは
めずらしくないがβ−受容体遮断薬の重要な中間
体である(+)3−アルキル置換−5−ヒドロキ
シメチルオキサゾリジン−2−オンの生産に着目
し、スクリーニングを実施し、かつ見い出したと
ころに本発明の特徴がある。 更に、前記と同様のスクリーニングを実施すれ
ば、化合物〔〕を不斉的に加水分解する立体選
択的エステラーゼ活性を有する微生物を見い出す
ことができる。化合物〔〕を不斉的に加水分解
して化合物〔〕を生成させる立体選択択的エス
テラーゼ活性を有する微生物としては、細菌酵
母、かび又は放線菌等があるが、実施例に示す通
り、ブレビバクテリウム属又はコリネバクテリウ
ム属に属する微生物が明らかに効果を発揮してお
り、特にブレビバクテリウム・プロトフオルミエ
(Brevibacterium Protophorimae)IFO12128;
コリネバクテリウム・パウロメタボルム
(Corynebacterium paurometabolum)IFO
12160がある。 これら微生物の培養液は通常資化しうる有機及
び無機の炭素源、窒素源及びビタミン・ミネラル
等を適宜配合したものを用い、培養温度は20〜40
℃、PH3〜11、好ましくはPH4〜8の範囲が用い
られる。 又通気撹拌により、微生物の生育を促進させる
こともできる。化合物〔〕の不斉加水分解反応
においては、培養の開始時に培地中に基質即ち化
合物〔〕を添加し、培養と並行して加水分解を
行う方法、或いは前記のようにして培養液菌体を
化合物〔〕と接触させ、加水分解を行う方法と
がある。 望ましくは、菌体を遠心分離等で濃縮後、高濃
度菌体液とし、このものに化合物〔〕を添加す
る方法が反応後の生産物の回収の立場から好まし
い。一方、前記微生物より得られた酵素として
は、例えば、前記微生物の培養液を遠心分離して
菌体を得、この菌体をリン酸緩衝液で均一になる
よう懸濁させ、次いで氷冷下、ブラウンホモジナ
イザー等で破砕し、遠心分離して得た無細胞抽出
酵素液か、或いは更にこの無細胞抽出液を30〜70
%の硫安分画処理を行い、塩析した画分をリン酸
緩衝液に溶解させ、一昼夜、冷所で透析処理して
得た部分精製酵素液等が用いられ、これら酵素液
に化合物〔〕を接触させ、加水分解反応を行う
こともできる。更にこれら微生物又は該微生物よ
り得られた酵素を用いて、例えば固定化させるこ
とにより、不斉加水分解反応を繰り返し行うこと
もできる。 化合物〔〕の反応液中での濃度は0.1%から
30%程度の高濃度まで用いることができる。 又、化合物〔〕の水に対する溶解度は、一般
に低いが撹拌により混合を行うことにより、菌体
又は酵素との接触を充分保つようにすれば、本反
応にとつては、支障とはならない。又、アセトン
等の親水性溶剤や界面活性剤等を反応に支障とな
らない程度加えても良い。 加水分解反応を行う際のPHは4〜8の範囲が好
ましい。化合物〔〕を高濃度で反応させる場
合、加水分解された有機酸が次第に反応液中に蓄
積し、PHが低下してくるので、適当な中和剤例え
ばNaOH溶液等で最適PHを保持するのが好まし
い。 加水分解反応は通常10〜50℃の範囲が用いられ
るが、使用する菌株又は酵素に適した温度が採用
される。 化合物〔〕を生成する有機酸及び未反応の化
合物〔′〕とから単離し、採取する方法として
は一般的精製方法を用いれば良い。 例えば、反応液より遠心分離処理によつて、菌
体等の不溶性物質を除去した後、一般によく使用
される有機溶媒、ヘキサン、シクロヘキサン、エ
ーテル、酢酸ブチル、クロロホルム、ジクロロメ
タン、ベンゼン又はトルエン等で未反応の化合物
〔′〕を抽出除去し、更に目的物即ち化合物
〔〕を含んだ水溶液を減圧濃縮した後、化合物
〔〕が微溶であるヘキサン、シクロヘキサン又
はエーテル等の有機溶媒を徐々に添加すると化合
物〔〕が析出しだし、採取することができる。 又、化合物〔〕の種類例えば置換基Yがメチ
ル基、エチル基又はプロピル基等の低級アルキル
基の場合、前記有機溶媒抽出分離操作では完全に
分離しがたい。この場合には、前記と同様不溶性
物質を除去した後、減圧濃縮し、そのままカラム
クロマトグラフイ−処理を行うか、或いは一旦有
機溶媒例えば酢酸エチル等で転溶、次いで減圧濃
縮し、カラムクロマトグラフイ−処理を行えば簡
単に分離し、化合物〔〕を採取することができ
る。カラムクロマトグラフイ−としては通常よく
使われるシリカゲル、アルミナ又はフロリジル等
の担体を用いることができる。一方、又、化合物
〔〕の種類により化合物〔′〕と化合物〔〕
の沸点に差がある場合には、分溜操作により、容
易に分離し、化合物〔〕を採取することもでき
る。 以下、実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。 実施例 1 下記の組成からなる栄養液体培地を調製し、2
坂口フラスコに400mlずつ分注後、120℃、15分
殺菌した。 〔培地組成〕グルコース4%、イーストエキス
0.3%、肉エキス0.3%、ペプトン0.3%、リン酸二
アンモニウム0.2%、リン酸一カリウム0.1%(PH
7.0)これとは別に同じ組成の培地にて、前培養
をしたブレビバクテリウム・プロトフオルミエ
IFO 12128の種菌液10mlを前記培養培地に接種
し、30℃、24時間振とう培養を行つた。合計10本
培養し、培養液計4を得た。これから遠心分離
によつて菌体を集めた。この菌体をM/10リン酸
緩衝液(PH7.0)400mlに懸濁し、基質3−t−ブ
チル−5−アセトキシメチルオキサゾリジン−2
−オン
換アルキル基、アルケニル基或いは置換又は未置
換芳香族炭化水素基)で表わされるオキサゾリジ
ノン誘導体に、化合物〔〕を不斉的に加水分解
して、一般式 (式中、Xは前記と同じ)で表わされる光学活性
(+)−3−アルキル置換−5−ヒドロキシメチル
オキサゾリジン−2−オンを生成させる立体選択
的エステラーゼ活性を有するブレビバクテリウム
属又はコリネバクテリウム属に属する微生物又は
該微生物より得られた酵素を作用させる事によ
り、化合物〔〕を生成させ、これを採取するこ
とを特徴とする光学活性(+)−3−アルキル置
換−5−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−
オンを製造する方法に関する。 化合物〔〕は光学活性なβ−受容体遮断薬の
重要な中間体である。 従来、光学活性なβ−受容体遮断薬の製法とし
ては、例えば下記の方法が知られている。 1 β−受容体遮断薬ラセミ体を光学分割する方
法。 (文献、特開昭55−149233、米国特許第
3655663号) 2 3−アルキル置換アミノ−1,2−プロパン
ジオールラセミ体を光学分割し、この活性体か
ら誘導していく方法。 (文献、特開昭51−118711) 3 D−マンニトールよりD−グルセロールアセ
トニドを経て誘導していく方法。 (文献、ジヤーナル・オブ・オーガニツク・ケ
ミストリー(J.O.C.)41(19),3121−3124
(1976)エル・エム・ワインストツク(L.M.
Weinstock)ら;ケミカル アンド フアーマ
シユテカル ブレチン(Chmical&
Pharmaceutical Bulletin)29(12)3593−
3600(1981)津田喜典ら) しかしながら、1は最終製品ラセミ体を光学分
割する点でコスト的に不利である。 2は3−アルキル置換アミノ−1,2−プロパ
ンジオールが吸湿性であり、M旦吸湿すると結晶
性が悪く、光学分割法では、容易に収率良く高純
度の光学活性体を得られない。 又、3はD−マンニトールからD−グリセロー
ルアセトニドに誘導する際、多量の四酢酸鉛を必
要とし、工業的規模で行うには廃棄物処理の点で
問題がある。 以上挙げたいずれの方法も一長一短があつた。
ところで、光学活性なβ−受容体遮断薬の合理的
な合成経路として下記のような経路が知られてい
る。 (ケミカル アンドフアーマシユテカルブレチ
ン(Chemiical&Pharmaceutical Bulletin)29
(12)3593−3600(1981)津田喜典ら;カナダ特許
第965787号) 光学活性β−受容体遮断薬 (式中、Xは前記と同じ)……反応経路〔A〕 そこで本発明者らは、化合物〔〕に着目し、
化合物〔〕の簡便な新規製造法の開発を目的と
して研究に着手した。化合物〔〕の5位にヒド
ロキシメチル基があることに着目し、化合物
〔〕のラセミ体をエステル化させ、化合物〔〕
を合成し、この化合物〔〕を不斉的に加水分解
するエステラーゼ活性を有する微生物又は酵素を
作用させれば、化合物〔〕が簡単に得られるの
ではないかと考え、そのスクリーニング実験を試
みた。 その結果、化合物〔〕の不斉的に加水分解し
化合物〔〕を生成させる立体選択的エステラー
ゼ活性を有するブレビバクテリウム属又はコリネ
バクテリウム属に属する微生物及び該微生物より
得られた酵素を見いし、更に簡単な分離操作によ
つて目的物である化合物〔〕を採取できること
が判明し、本発明を完成させるに至つた。 即ち、本発明は化合物〔(オ)〕を不斉的に加水分
解して、化合物〔〕を生成させる立体選択的エ
ステラーゼ活性を有する微生物又は該微生物より
得られた酵素を作用せる事により、化合物〔〕
を生成させ、次いで化合物〔〕と生成した有機
酸及び未反応の化合物〔′〕を有機溶媒で抽出
分離する方法或いは反応液を一旦有機溶媒で転溶
するか、又はそのまま反応液をカラムクロマトグ
ラフイ−処理するか、又は分溜操作を行い分離す
る方法等により化合物〔〕を生成有機酸及び未
反応の化合物(′〕とから分離し、化合物〔
(ウ)を採取することを特徴とする光学活性(+)−
3−アルキル置−5−ヒドロキシメチルオキサゾ
リジン−2−オンの新規製造方法に関するもので
ある。 本製造方法の発明により、従来法と比べ高純度
でかつ安価な光学活性β−受容体遮断薬の合成が
可能になつた。 本発明の基質として用いられる一般式 で表わされるオキサゾリジノン誘導体における置
換基Xとしては、低級アルキル基が用いられる。
例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基又はt−ブチル基等が挙げ
られるが、中でもイソプロピル基或いはt−ブチ
ル基が好ましい。一方置換基Yとしては、置換又
は未置換アルキル基、アルケニル基或いは置換又
は未置換芳香族炭化水素基が挙げられる。更に詳
しくは、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、又はブチル基の如き未置換アルキル基;例え
ばクロロメチル基、ジクロロメチル基、トリフル
オロメチル基又はβ,β,β−トリクロロエトキ
シメチル基の如きハロゲン基、水酸基或いはアル
コキシ基で置換された置換アルキル基;例えばア
リル(Allyl)基の如きアルケニル基;例えばフ
エニル基、p−メチルフエニル基、p−クロロフ
エニル基又はp−メトキシフエニル基の如き未置
換又はアルキル基、ハロゲン基、水酸基或いはア
ルコキシ基で置換されたアリール(Aryl)基;
例えば、ベンジル基、p−メチルベンジル基、p
−クロロベンジル基、p−ヒドロキシベンジル基
又はp−メトキシベンジル基の如き未置換又はア
ルキル基、ハロゲン基、水酸基、或いはアルコキ
シ基で置換されたアラルキル基を例示することが
できる。化合物〔〕を不斉的に加水分解し、化
合物〔〕を生成させる立体選択的エステラーゼ
活性を有する微生物は次の様なスクリーニングを
行えば容易に見い出すことができる。例えばその
具体的一例として基質に3−t−ブチル−5−ア
セトキシメチルオキサゾリジン−2−オンを用い
る場合、先づ菌が生育可能な栄養培地で、10ml/
大型チユーブ中、25〜35℃、1〜2日間、振とう
培養により菌体培養を行う。この培養液に3−t
−ブチル−5−アセトキシメチルオキサゾリジン
−2−オン(ラセミ体)を2%(w/v)添加
し、更に20〜35℃、PHをNaOH溶液で5〜7に
調整しながら、1〜3日間反応させる。そしてガ
スクロマトグラフイ−(充填剤、Silicone OV−
17、1m×3%カラム、温度180℃)により、各反
応液の経時変価をとり、3−t−ブチル−5−ヒ
ドロキシメチルオキサゾリジン−2−オンが約50
%生成したところで、反応が極端に遅くなる菌株
を1次選抜する。更にスケールを400mlにかえて、
前記同様の培養及び加水分解反応を行い、終了後
酢酸エチル400mlで抽出濃縮し、この濃縮液をシ
リカゲルカラムに負荷し、ヘキサン/アセトン混
液で未反応の3−t−ブチル−5−アセトキシメ
チルオキサゾリジン−2−オンを溶出分離し、3
−t−ブチル−5−ヒドロキシメチルオキサゾリ
ジン−2−オン画分を濃縮し、ヘキサンを徐々に
添加していくと結晶が析出してくる。 この結晶物を真空乾燥後、その比旋光度を測定
すれば立体選択的エステラーゼを有する微生物か
否か容易に判断できる。 立体選択的加水分解能を有するエステラーゼは
めずらしくないがβ−受容体遮断薬の重要な中間
体である(+)3−アルキル置換−5−ヒドロキ
シメチルオキサゾリジン−2−オンの生産に着目
し、スクリーニングを実施し、かつ見い出したと
ころに本発明の特徴がある。 更に、前記と同様のスクリーニングを実施すれ
ば、化合物〔〕を不斉的に加水分解する立体選
択的エステラーゼ活性を有する微生物を見い出す
ことができる。化合物〔〕を不斉的に加水分解
して化合物〔〕を生成させる立体選択択的エス
テラーゼ活性を有する微生物としては、細菌酵
母、かび又は放線菌等があるが、実施例に示す通
り、ブレビバクテリウム属又はコリネバクテリウ
ム属に属する微生物が明らかに効果を発揮してお
り、特にブレビバクテリウム・プロトフオルミエ
(Brevibacterium Protophorimae)IFO12128;
コリネバクテリウム・パウロメタボルム
(Corynebacterium paurometabolum)IFO
12160がある。 これら微生物の培養液は通常資化しうる有機及
び無機の炭素源、窒素源及びビタミン・ミネラル
等を適宜配合したものを用い、培養温度は20〜40
℃、PH3〜11、好ましくはPH4〜8の範囲が用い
られる。 又通気撹拌により、微生物の生育を促進させる
こともできる。化合物〔〕の不斉加水分解反応
においては、培養の開始時に培地中に基質即ち化
合物〔〕を添加し、培養と並行して加水分解を
行う方法、或いは前記のようにして培養液菌体を
化合物〔〕と接触させ、加水分解を行う方法と
がある。 望ましくは、菌体を遠心分離等で濃縮後、高濃
度菌体液とし、このものに化合物〔〕を添加す
る方法が反応後の生産物の回収の立場から好まし
い。一方、前記微生物より得られた酵素として
は、例えば、前記微生物の培養液を遠心分離して
菌体を得、この菌体をリン酸緩衝液で均一になる
よう懸濁させ、次いで氷冷下、ブラウンホモジナ
イザー等で破砕し、遠心分離して得た無細胞抽出
酵素液か、或いは更にこの無細胞抽出液を30〜70
%の硫安分画処理を行い、塩析した画分をリン酸
緩衝液に溶解させ、一昼夜、冷所で透析処理して
得た部分精製酵素液等が用いられ、これら酵素液
に化合物〔〕を接触させ、加水分解反応を行う
こともできる。更にこれら微生物又は該微生物よ
り得られた酵素を用いて、例えば固定化させるこ
とにより、不斉加水分解反応を繰り返し行うこと
もできる。 化合物〔〕の反応液中での濃度は0.1%から
30%程度の高濃度まで用いることができる。 又、化合物〔〕の水に対する溶解度は、一般
に低いが撹拌により混合を行うことにより、菌体
又は酵素との接触を充分保つようにすれば、本反
応にとつては、支障とはならない。又、アセトン
等の親水性溶剤や界面活性剤等を反応に支障とな
らない程度加えても良い。 加水分解反応を行う際のPHは4〜8の範囲が好
ましい。化合物〔〕を高濃度で反応させる場
合、加水分解された有機酸が次第に反応液中に蓄
積し、PHが低下してくるので、適当な中和剤例え
ばNaOH溶液等で最適PHを保持するのが好まし
い。 加水分解反応は通常10〜50℃の範囲が用いられ
るが、使用する菌株又は酵素に適した温度が採用
される。 化合物〔〕を生成する有機酸及び未反応の化
合物〔′〕とから単離し、採取する方法として
は一般的精製方法を用いれば良い。 例えば、反応液より遠心分離処理によつて、菌
体等の不溶性物質を除去した後、一般によく使用
される有機溶媒、ヘキサン、シクロヘキサン、エ
ーテル、酢酸ブチル、クロロホルム、ジクロロメ
タン、ベンゼン又はトルエン等で未反応の化合物
〔′〕を抽出除去し、更に目的物即ち化合物
〔〕を含んだ水溶液を減圧濃縮した後、化合物
〔〕が微溶であるヘキサン、シクロヘキサン又
はエーテル等の有機溶媒を徐々に添加すると化合
物〔〕が析出しだし、採取することができる。 又、化合物〔〕の種類例えば置換基Yがメチ
ル基、エチル基又はプロピル基等の低級アルキル
基の場合、前記有機溶媒抽出分離操作では完全に
分離しがたい。この場合には、前記と同様不溶性
物質を除去した後、減圧濃縮し、そのままカラム
クロマトグラフイ−処理を行うか、或いは一旦有
機溶媒例えば酢酸エチル等で転溶、次いで減圧濃
縮し、カラムクロマトグラフイ−処理を行えば簡
単に分離し、化合物〔〕を採取することができ
る。カラムクロマトグラフイ−としては通常よく
使われるシリカゲル、アルミナ又はフロリジル等
の担体を用いることができる。一方、又、化合物
〔〕の種類により化合物〔′〕と化合物〔〕
の沸点に差がある場合には、分溜操作により、容
易に分離し、化合物〔〕を採取することもでき
る。 以下、実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。 実施例 1 下記の組成からなる栄養液体培地を調製し、2
坂口フラスコに400mlずつ分注後、120℃、15分
殺菌した。 〔培地組成〕グルコース4%、イーストエキス
0.3%、肉エキス0.3%、ペプトン0.3%、リン酸二
アンモニウム0.2%、リン酸一カリウム0.1%(PH
7.0)これとは別に同じ組成の培地にて、前培養
をしたブレビバクテリウム・プロトフオルミエ
IFO 12128の種菌液10mlを前記培養培地に接種
し、30℃、24時間振とう培養を行つた。合計10本
培養し、培養液計4を得た。これから遠心分離
によつて菌体を集めた。この菌体をM/10リン酸
緩衝液(PH7.0)400mlに懸濁し、基質3−t−ブ
チル−5−アセトキシメチルオキサゾリジン−2
−オン
【式】40gを添加
した。これを1容器内で撹拌下PHをNaOH溶
液で5〜7に調整しながら、30℃、18時間反応さ
せた。反応後、遠心分離して得た上清を酢酸エチ
ル400mlで2回抽出し、減圧濃縮した。この濃縮
物をシリカゲルカラムに負荷し、ヘキサン/アセ
トン(3:1)混液で先づ未反応物3−t−ブチ
ル−5−アセトキシメチルオキサゾリジン−2−
オンを溶出させ、次いでヘキサン/アセトン
(1:1)混液で溶出される3−t−ブチル−5
−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン画
分を集め、減圧濃縮し、溶媒を除去すると無色の
油状物15.5gが得られた。これを一旦50℃に加温
しながら、約20mlの酢酸エチルを加える。次いで
ヘキサンを徐々に加えていくと、無色の結晶が析
出した。これを集めて真空乾燥したところ、〔α〕
16 D+40.6゜(C,1.0、クロロホルム)の比旋光度を
有する(+)−3−t−ブチル−5−ヒドロキシ
メチルオキサゾリジン−2−オン13.6gを得た。
NMR測定値は以下の通りであつた。 NMR(90MHz、CDCl3);δ(ppm) 1.4(9H,S,C(CH3)3),3.4−3.95(5H,−
CH2N−,−CH2O−,−OH)4.3〜4.6(1H,
m,CH2CH(O−)CH2−) 実施例 2〜5 菌株及び基質をかえて、実施例1と同様の操作
を行い、表1の結果を得た。
液で5〜7に調整しながら、30℃、18時間反応さ
せた。反応後、遠心分離して得た上清を酢酸エチ
ル400mlで2回抽出し、減圧濃縮した。この濃縮
物をシリカゲルカラムに負荷し、ヘキサン/アセ
トン(3:1)混液で先づ未反応物3−t−ブチ
ル−5−アセトキシメチルオキサゾリジン−2−
オンを溶出させ、次いでヘキサン/アセトン
(1:1)混液で溶出される3−t−ブチル−5
−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン画
分を集め、減圧濃縮し、溶媒を除去すると無色の
油状物15.5gが得られた。これを一旦50℃に加温
しながら、約20mlの酢酸エチルを加える。次いで
ヘキサンを徐々に加えていくと、無色の結晶が析
出した。これを集めて真空乾燥したところ、〔α〕
16 D+40.6゜(C,1.0、クロロホルム)の比旋光度を
有する(+)−3−t−ブチル−5−ヒドロキシ
メチルオキサゾリジン−2−オン13.6gを得た。
NMR測定値は以下の通りであつた。 NMR(90MHz、CDCl3);δ(ppm) 1.4(9H,S,C(CH3)3),3.4−3.95(5H,−
CH2N−,−CH2O−,−OH)4.3〜4.6(1H,
m,CH2CH(O−)CH2−) 実施例 2〜5 菌株及び基質をかえて、実施例1と同様の操作
を行い、表1の結果を得た。
【表】
実施例 6
下記の組成からなる栄養液体培地を調製し、2
坂口フラスコに400mlずつ分注後、120℃15分殺
菌した。 〔培地組成〕グルコール4%、イーストエキス
0.3%、肉エキス0.3%、ペプトン0.3%、リン酸二
アンモニウム0.2%、リン酸一カリウム0.1%、
(PH7.0)これとは別に同じ組成の培地にて、前培
養をしたブレビバクテリウム・プロトフオルミエ
IFO 12128の種菌液10mlを前記培養培地に接種
し、30℃、24時間振とう培養を行つた。合計10本
培養し、培養液計4を得た。これから遠心分離
によつて菌体を集めた。この菌体をM/10リン酸
緩衝液(PH7.0)400mlに懸濁し、基質3−t−ブ
チル−5−ベンゾイロキシメチルオキサゾリジン
−2−オン
坂口フラスコに400mlずつ分注後、120℃15分殺
菌した。 〔培地組成〕グルコール4%、イーストエキス
0.3%、肉エキス0.3%、ペプトン0.3%、リン酸二
アンモニウム0.2%、リン酸一カリウム0.1%、
(PH7.0)これとは別に同じ組成の培地にて、前培
養をしたブレビバクテリウム・プロトフオルミエ
IFO 12128の種菌液10mlを前記培養培地に接種
し、30℃、24時間振とう培養を行つた。合計10本
培養し、培養液計4を得た。これから遠心分離
によつて菌体を集めた。この菌体をM/10リン酸
緩衝液(PH7.0)400mlに懸濁し、基質3−t−ブ
チル−5−ベンゾイロキシメチルオキサゾリジン
−2−オン
【式】40gを添
加した。これを1容器内で撹拌下、PH円
NaOH溶液で5〜7に調整しながら、30℃、40
時間反応させた。 反応後、遠心分離して得た上清をトルエン400
mlで未反応物3−t−ブチル−5−ベンゾイロキ
シメチルオキサゾリジン−2−オンを抽出除去
し、目的物即ち、3−t−ブチル−5−ヒドロキ
シメチルオキサゾリジン−2−オンを含んだ水溶
液を60℃、減圧濃縮した。この濃縮物に約100ml
の酢酸エチルを加え、溶解し、不溶物を過し再
び50℃、減圧濃縮し、黄色味を帯びた油状物
10.8gが得られた。これを一旦50℃に加温しなが
ら約20mlの酢酸エチルを加え溶解させる。次にヘ
キサンを徐々に加えていくと、無色の結晶が析出
した。これを集めて真空乾燥したところ、〔α〕16 D
+38.3゜(C,1.0、クロロホルム)の比旋光度を有
する(+)−3−t−ブチル−5−ヒドロキシメ
チルオキサゾリジン−2−オン8.1gを得た。 実施例 7〜15 菌株及び基質をかえて、実施例6と同様の操作
を行い、表2の結果を得た。
NaOH溶液で5〜7に調整しながら、30℃、40
時間反応させた。 反応後、遠心分離して得た上清をトルエン400
mlで未反応物3−t−ブチル−5−ベンゾイロキ
シメチルオキサゾリジン−2−オンを抽出除去
し、目的物即ち、3−t−ブチル−5−ヒドロキ
シメチルオキサゾリジン−2−オンを含んだ水溶
液を60℃、減圧濃縮した。この濃縮物に約100ml
の酢酸エチルを加え、溶解し、不溶物を過し再
び50℃、減圧濃縮し、黄色味を帯びた油状物
10.8gが得られた。これを一旦50℃に加温しなが
ら約20mlの酢酸エチルを加え溶解させる。次にヘ
キサンを徐々に加えていくと、無色の結晶が析出
した。これを集めて真空乾燥したところ、〔α〕16 D
+38.3゜(C,1.0、クロロホルム)の比旋光度を有
する(+)−3−t−ブチル−5−ヒドロキシメ
チルオキサゾリジン−2−オン8.1gを得た。 実施例 7〜15 菌株及び基質をかえて、実施例6と同様の操作
を行い、表2の結果を得た。
【表】
*表1と同じ
実施例 16 ブレビバクテリウム・プロトフオルミエIFO
12128を用いて前記実施例1と同様の培養を行い、
培養液400mlを得た。この培養液に基質3−t−
ブチル−5−アセトキシメチルオキサゾリジン−
2−オン
実施例 16 ブレビバクテリウム・プロトフオルミエIFO
12128を用いて前記実施例1と同様の培養を行い、
培養液400mlを得た。この培養液に基質3−t−
ブチル−5−アセトキシメチルオキサゾリジン−
2−オン
【式】4.0gを添
加した。
これを1容器内で、通気撹拌下PHをNaOH
溶液で5〜7に調整しながら、30℃、18時間反応
させた。反応液は以下実施例1と同様の精製操作
を行い、〔α〕16 D+39.9゜(C,1.0,クロロホルム)
の比旋光度を有する(+)−3−t−ブチル−5
−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン
1.05gを得た。 実施例 17〜20 菌株及び基質をかえて、実施例16と同様の操作
を行い、表3の結果を得た。
溶液で5〜7に調整しながら、30℃、18時間反応
させた。反応液は以下実施例1と同様の精製操作
を行い、〔α〕16 D+39.9゜(C,1.0,クロロホルム)
の比旋光度を有する(+)−3−t−ブチル−5
−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オン
1.05gを得た。 実施例 17〜20 菌株及び基質をかえて、実施例16と同様の操作
を行い、表3の結果を得た。
【表】
*表1と同じ
実施例 21 グルコース4%、イーストエキス0.3%、肉エ
キス0.3%、ペプトン0.3%、リン酸二アンモニウ
ム0.2%、リン酸一カリウム0.1%(PH7.0)含有す
る培地10mlにブレビバクテリウム・プロトフオル
ミエIFO 12128を植菌し、30℃、24時間振とう前
培養を行つた。次に前記培養培地400mlに前培養
液を接種し、同時に基質3−t−ブチル−5−ア
セトキシメチルオキサゾリジン−2−オン
実施例 21 グルコース4%、イーストエキス0.3%、肉エ
キス0.3%、ペプトン0.3%、リン酸二アンモニウ
ム0.2%、リン酸一カリウム0.1%(PH7.0)含有す
る培地10mlにブレビバクテリウム・プロトフオル
ミエIFO 12128を植菌し、30℃、24時間振とう前
培養を行つた。次に前記培養培地400mlに前培養
液を接種し、同時に基質3−t−ブチル−5−ア
セトキシメチルオキサゾリジン−2−オン
【式】4.0gを添加し、30
℃、48時間培養及び反応を並行して行つた。
以下、実施例1と同様の精製操作を行い、〔α〕
16 D+35.8゜(C,1.0,クロロホルム)の比旋光度を
有する(+)−3−t−ブチル−5−ヒドロキシ
メチルオキサゾリジン−2−オン0.81gを得た。 実施例 22〜24 菌株及び基質をかえて、実施例21と同様の操作
を行い、表4の結果を得た。
16 D+35.8゜(C,1.0,クロロホルム)の比旋光度を
有する(+)−3−t−ブチル−5−ヒドロキシ
メチルオキサゾリジン−2−オン0.81gを得た。 実施例 22〜24 菌株及び基質をかえて、実施例21と同様の操作
を行い、表4の結果を得た。
【表】
*表1と同じ
実施例 25 ブレビバクテリウム・プロトフオルミエIFO
12128を用いて前記実施例‘と同様にして得た培
養液4を遠心分離し、菌体を集めた。この菌体
とM/10リン酸緩液(PH7.0)400mlに懸濁し、氷
冷しながらブラウンホモジナイザーで菌体破砕
し、遠心分離して無細胞抽出酵素液を得た。この
酵素液に基質3−t−ブチル−5−アセトキシメ
チルオキサゾリジン−2−オンを4.0g添加し、撹
拌下PHをNaOH溶液で5〜7に調整しながら、
30℃、18時間反応を行つた。この反応液を減圧濃
縮し、シリカゲルカラムに負荷し、以下実施例1
と同様の操作を行い、〔α〕16 D+38.6゜(C,1.0、ク
ロロホルム)の比旋光度を有する(+)−3−t
−ブチル−5−ヒドロキシメチルオキサゾリジン
−2−オン1.12gを得た。 実施例 26〜28 菌株及び基質をかえて、前記実施例25と同様の
操作を行い、表5の結果を得た。
実施例 25 ブレビバクテリウム・プロトフオルミエIFO
12128を用いて前記実施例‘と同様にして得た培
養液4を遠心分離し、菌体を集めた。この菌体
とM/10リン酸緩液(PH7.0)400mlに懸濁し、氷
冷しながらブラウンホモジナイザーで菌体破砕
し、遠心分離して無細胞抽出酵素液を得た。この
酵素液に基質3−t−ブチル−5−アセトキシメ
チルオキサゾリジン−2−オンを4.0g添加し、撹
拌下PHをNaOH溶液で5〜7に調整しながら、
30℃、18時間反応を行つた。この反応液を減圧濃
縮し、シリカゲルカラムに負荷し、以下実施例1
と同様の操作を行い、〔α〕16 D+38.6゜(C,1.0、ク
ロロホルム)の比旋光度を有する(+)−3−t
−ブチル−5−ヒドロキシメチルオキサゾリジン
−2−オン1.12gを得た。 実施例 26〜28 菌株及び基質をかえて、前記実施例25と同様の
操作を行い、表5の結果を得た。
【表】
*表1と同じ
実施例 29 ブレビバクテリウム・プロトフオルミエIFO
12128を用いて前記実施例1と同様にして得た培
養液4を遠心分離し、菌株を集めた。この菌体
をM/10リン酸緩衝液(PH7.0)400mlに懸濁し、
氷冷しながらブラウンホモジナイザーで破砕し、
遠心分離して無細胞抽出液を得た。次いで硫安分
画を行い、30〜70%濃度で塩析した画分をM/10
リン酸緩衝液(PH7.0)40mlに溶解させ、一昼夜
冷所で透析して部分精製した酵素液を得た。この
酵素液に基質3−t−ブチル−5−アセトキシメ
チルオキサゾリジン−2−オンを4.0g添加し、撹
拌下PHをNaOH溶液で5〜7に調整しながら30
℃、18時間反応を行つた。 反応液は以下実施例25と同様の操作を行い、
〔α〕16 D+38.6゜(C,1.0,クロロホルム)の比旋光
度を有する(+)−3−t−ブチル−5−ヒドロ
キシメチルオキサゾリジン−2−オン1.12gを得
た。 実施例 30〜32 菌株及び基質をかえて前記実施例29と同様の操
作を行い、表6の結果を得た。
実施例 29 ブレビバクテリウム・プロトフオルミエIFO
12128を用いて前記実施例1と同様にして得た培
養液4を遠心分離し、菌株を集めた。この菌体
をM/10リン酸緩衝液(PH7.0)400mlに懸濁し、
氷冷しながらブラウンホモジナイザーで破砕し、
遠心分離して無細胞抽出液を得た。次いで硫安分
画を行い、30〜70%濃度で塩析した画分をM/10
リン酸緩衝液(PH7.0)40mlに溶解させ、一昼夜
冷所で透析して部分精製した酵素液を得た。この
酵素液に基質3−t−ブチル−5−アセトキシメ
チルオキサゾリジン−2−オンを4.0g添加し、撹
拌下PHをNaOH溶液で5〜7に調整しながら30
℃、18時間反応を行つた。 反応液は以下実施例25と同様の操作を行い、
〔α〕16 D+38.6゜(C,1.0,クロロホルム)の比旋光
度を有する(+)−3−t−ブチル−5−ヒドロ
キシメチルオキサゾリジン−2−オン1.12gを得
た。 実施例 30〜32 菌株及び基質をかえて前記実施例29と同様の操
作を行い、表6の結果を得た。
【表】
*表1と同じ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Xは低級アルキル基、Yは置換又は未
置換アルキル基、アルケニル基或いは置換又は未
置換芳香族炭化水素基)で表わされるオキサゾリ
ジノン誘導体に、化合物[]を不斉的に加水分
解して一般式 (式中、Xは前記と同じ)で表わされる光学活
性(+)−3−アルキル置換−5−ヒドロキシメ
チルオキサゾリジン−2−オンを生成させる立体
選択的エステラーゼ活性を有するブレビバクテリ
ウム属又はコリネバクテリウム属に属する微生物
又は該微生物より得られた酵素を作用させる事に
より、化合物[]を生成させ、これを採取する
ことを特徴とする光学活性(+)−3−アルキル
置換−5−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2
−オンの製造方法。 2 化合物[]の式中Xがt−ブチル基又はイ
ソプロピル基である特許請求の範囲第1項記載の
製造方法。 3 化合物[]の式中Yの置換又は未置換芳香
族炭化水素基が、アリール基(Aryl)、置換アリ
ール基(Aryl)、アラルキル基又は置換アラルキ
ル基である特許請求の範囲第1項記載の製造方
法。 4 微生物がブレビバクテリウム・プロトフオル
ミエ又はコリネバクテリウム・パウロメタボルム
である特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 5 酵素が微生物菌体を破砕処理して得た無細胞
抽出液の酵素、或いは更にこの無細胞抽出液を硫
安分画処理して得た部分精製された酵素である特
許請求の範囲第1項記載の製造方法。 6 化合物[]を添加した培地で、PH4〜8の
範囲で微生物を培養し、作用させる特許請求の範
囲第1項記載の製造方法。 7 微生物を栄養培地で培養して得た培養液又は
この培養液から、微生物菌体を分離して、菌体懸
濁液を調製し、それを化合物[]に作用させる
特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 8 微生物の培養をPH3〜11の範囲で行い、培養
液又は菌体懸濁液と化合物[]との反応をPH4
〜8の範囲で行う特許請求の範囲第7項記載の製
造方法。 9 酵素と化合物[]との反応を10〜50℃、PH
4〜8の範囲で行う特許請求の範囲第1項又は第
5項記載の製造方法。 10 化合物[]を採取する方法において、化
合物[]と生成する有機酸及び未反応の一般式 (式中、X及びYは前記と同じ)で表わされる
オキサゾリジノン誘導体を分離する特許請求の範
囲第1項記載の製造方法。 11 化合物[]と生成する有機酸及び未反応
の化合物[′]を分離する方法において、有機
溶媒で抽出分離する特許請求の範囲第10項記載
の製造方法。 12 化合物[]と生成する有機酸及び未反応
の化合物[′]を分離する方法において、反応
液を一旦有機溶媒で転溶するか、又はそのまま反
応液をカラムクロマトグラフイ−処理で分離する
特許請求の範囲第1項又は第10項記載の製造方
法。 13 化合物[]と生成する有機酸及び未反応
の化合物[′]を分離する方法において、反応
液を一旦有機溶媒で転溶するか、又はそのまま反
応液を分溜操作により分離する特許請求の範囲第
1項又は第10項記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14157482A JPS5931692A (ja) | 1982-08-13 | 1982-08-13 | 光学活性(+)−3−アルキル置換−5−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14157482A JPS5931692A (ja) | 1982-08-13 | 1982-08-13 | 光学活性(+)−3−アルキル置換−5−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5931692A JPS5931692A (ja) | 1984-02-20 |
| JPH0426839B2 true JPH0426839B2 (ja) | 1992-05-08 |
Family
ID=15295140
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14157482A Granted JPS5931692A (ja) | 1982-08-13 | 1982-08-13 | 光学活性(+)−3−アルキル置換−5−ヒドロキシメチルオキサゾリジン−2−オンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5931692A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110628743A (zh) * | 2019-08-20 | 2019-12-31 | 浙江工业大学 | 一种立体选择性酯酶、编码基因、载体、工程菌与应用 |
-
1982
- 1982-08-13 JP JP14157482A patent/JPS5931692A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5931692A (ja) | 1984-02-20 |
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