JPH0429100Y2 - - Google Patents

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JPH0429100Y2
JPH0429100Y2 JP5880386U JP5880386U JPH0429100Y2 JP H0429100 Y2 JPH0429100 Y2 JP H0429100Y2 JP 5880386 U JP5880386 U JP 5880386U JP 5880386 U JP5880386 U JP 5880386U JP H0429100 Y2 JPH0429100 Y2 JP H0429100Y2
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compressor
rotation speed
pressure
crank chamber
cycle load
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、自動車用冷房サイクルに使用され、
圧縮室内容積を変化させることが可能な容量可変
斜板式コンプレツサの制御装置に関する。
(従来の技術) 第6図は一般の自動車用空気調和装置に使用さ
れる冷房サイクル1を示す図である。図示しない
エンジンによりベルト、プーリ2及びマグネツト
クラツチ2aを介してコンプレツサ3が駆動され
ると、このコンプレツサ3で断熱圧縮して高温高
圧となつたガス状冷媒はコンデンサ4に供給され
る。このコンデンサ4において冷媒は外部の空気
と熱交換して冷却され、高圧の液状冷媒となる。
この液状冷媒を一時貯留して冷媒中の水分や塵埃
を取り除くリキツドタンク5を通過した冷媒は、
膨張弁6において絞り膨脹され、低圧霧状の冷媒
となつてエバポレータ7内に流入する。これによ
り、車室内に流入する空気は、このエバポレータ
7で冷却されて冷風となり、車室内の冷房が行な
われる。
このような冷房サイクル1を作動させると、車
室内に流入される空気を除湿する効果があること
から、冷房サイクル1を夏期のみならず、春、
秋、及び冬期においても作動させるようにしてい
る。通常のコンプレツサ3では、コンプレツサ3
のロータ部の1回転当りの冷媒の吐出量は常に一
定となつており、エバポレータ7に流入する冷媒
の量は熱負荷に応じて膨張弁6により制御される
ようになつている。そして、エバポレータ7の外
表面に付着した凝縮水が凍結しないようにするた
めに、エバポレータ7の外表面が所定の温度以下
となつた場合には、サーモスイツチ8及びアンプ
9によつてコンプレツサ3を停止させるようにし
ている。このため、冬期等のように外気温度が低
くエバポレータ7の熱負荷が小さい場合には、夏
期等のように熱負荷が大きい場合に比してコンプ
レツサ3は、より頻繁にクラツチ2aによつてオ
ンオフを繰り返すことになる。これによつて、エ
バポレータの熱負荷すなわち冷房サイクルの熱負
荷(以下、「サイクル負荷」という)に応じた消
費動力を得るようにして省エネルギーを図つてい
る。
しかしながら、このような従来のコンプレツサ
3にあつては、1回転あたりの冷媒の吐出量が常
に一定となつているため、特にエンジンの回転数
が高い場合に、コンプレツサも高回転で回転せざ
るを得ず、膨脹弁のみでサイクル負荷に応じた冷
媒流量の制御が困難となり、消費動力が増大せざ
るを得なかつた。
そこで、このような冷房サイクル1に使用され
るコンプレツサ3として、最近では、特開昭58−
158382号公報に示される構造の容量可変斜板式コ
ンプレツサが提案されている。この容量可変斜板
式コンプレツサでは、ピストンを往復動させる駆
動斜板が内部に装着されたクランク室内の圧力を
変化させることにより、ピストンのストロークを
コンプレツサの吸込圧に応じて変化させて、ロー
タ1回転あたりのコンプレツサの吐出量が変化す
るようにしてある。したがつて、このような容量
可変コンプレツサにあつては、コンプレツサの吸
込圧を一定としつつ、サイクル負荷に応じた所望
の量の冷媒が冷房サイクル内を循環することとな
る。
このような容量可変式のコンプレツサによれ
ば、例えば、外気温度が低くて熱負荷は小さい
が、エバポレータ7で除湿を行なうために冷房サ
イクル1を作動した場合には、冷房サイクル1全
体を流れる冷媒の量が少量となることから、膨張
弁6における絞り過ぎによつてエバポレータ7内
における冷媒の蒸発圧力が低くなり過ぎることが
回避される。したがつて、これに起因してエバポ
レータ7に凝縮水を凍結させてしまういわゆる低
負荷時のエバポレータ7の凍結現象を避けること
ができるので、これを防止するためのサーモスイ
ツチ等が不要となる。
また、外気温度が高くて熱負荷が大きい場合で
あつても、それに応じてコンプレツサの容量が変
化するため、結果的に、消費動力を低減すること
ができる。
(考案が解決しようとする問題点) しかして最近では、エンジンの回転数の高速化
が進んだ車両が開発されているが、このような車
両に上記容量可変斜板式コンプレツサを搭載した
場合には、サイクル負荷が高負荷の状態でエンジ
ンの回転数(すなわちコンプレツサの回転数)が
上昇した時に、コンプレツサのなす仕事量が大き
くなり、当該コンプレツサにおける摺動部分での
摩擦による発熱が大きくなると共にその部分での
潤滑が不十分となり、コンプレツサの耐久性を損
う虞れがあつた。
本考案は、このような実情に鑑みてなされたも
のであり、省エネルギーに寄与すると共に、コン
プレツサにおける摺動部分の潤滑を向上させて耐
久性の向上を図ることができる容量可変斜板式コ
ンプレツサの制御装置を提供することを目的とす
る。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) かかる目的を達成するために、本考案は、シリ
ンダブロツク内に軸方向に往復動自在に装着され
た複数のピストンを、駆動軸と一体に回転すると
共に傾斜角度が可変自在に取付けられた駆動斜板
により往復動するようにし、前記ピストンの前方
に形成された圧縮室内の圧力と、前記ピストンの
後方に形成されたクランク室内の圧力との差圧の
変化により前記駆動斜板の傾斜角度を変化させて
前記ピストンのストロークを変化させるようにし
た容量可変斜板式コンプレツサにおいて、 前記容量可変斜板式コンプレツサが装着された
冷房サイクルの熱負荷を検知するサイクル負荷検
知手段と、 このサイクル負荷検知手段で検知したサイクル
負荷が所定値以上かどうかを比較するサイクル負
荷比較手段と、 前記コンプレツサの実際の回転数を検知するコ
ンプ回転数検知手段と、 前記サイクル負荷検知手段により検知したサイ
クル負荷に基づいて、当該サイクル負荷における
限界のコンプレツサ回転数を求める限界回転数算
出手段と、 前記コンプ回転数検知手段で検知した実際の回
転数が前記限界回転数算出手段により算出した限
界回転数以下かどうかを比較するコンプ回転数比
較手段と、 前記コンプ回転数比較手段及びサイクル負荷比
較手段からの出力信号に応じて前記クランク室内
の圧力を変化させるクランク室圧制御手段とから
なり、 前記コンプ回転数比較手段で比較した前記実際
の回転数が限界回転数より大きい場合には、当該
クランク室圧比較手段からの出力信号に基づいて
優先的に、前記クランク室圧制御手段によりクラ
ンク室内の圧力を増大させ、コンプレツサの吐出
容量が減少するように制御することを特徴とす
る。
(作用) 次に本考案の作用を第1図を基に説明する。
まず、冷房サイクルにおけるエバポレータに作
用する熱負荷をサイクル負荷として、これをサイ
クル負荷検知手段70により検知する。同時に、
コンプ回転数検知手段73で、コンプレツサの実
際の回転数(エンジン回転数に対応する)を検知
する。次に、前記サイクル負荷検知手段により検
知したサイクル負荷に基づいて、当該サイクル負
荷における限界のコンプレツサ回転数を、限界回
転数算出手段74により算出する。次に、前記コ
ンプ回転数検知手段73で検知したコンプレツサ
の実際の回転数(以下、「コンプ回転数」という)
が前記限界回転数算出手段74により算出した限
界回転数よりも大きいかどうかをコンプ回転数比
較手段75により比較する。そして、この実際の
コンプ回転数が限界回転数よりも大きい場合に
は、コンプレツサにおける摺動部分での摩擦によ
る発熱が大きく好ましい状態でないので、この場
合には、強制的にクランク室圧制御手段72を用
いて、クランク室の圧力を増大させるのである。
これによつて、ピストンの往復動ストロークが変
化し、コンプレツサの吐出容量が減少することに
なる。このため、コンプレツサの回転数は変化し
なくとも、コンプレツサ自身の仕事量が減少する
ので、摺動部分での発熱を抑制することができる
と共に、その部分での潤滑状態を良好に保つこと
が可能となる。
また、前記コンプ回転数比較手段75で比較演
算した前記コンプ回転数が限界回転数以下の場合
には、サイクル負荷比較手段71の出力信号に応
じて、クランク室圧制御手段72が制御される。
このサイクル負荷比較手段72では、サイクル負
荷検知手段70により検知したサイクル負荷が所
定値以上かどうかを比較演算する。このサイクル
比較手段71で比較演算したサイクル負荷が所定
値以上の場合には、冷房サイクルに多大な負荷が
作用していると考えられるので、この場合には、
クランク室圧制御手段72でクランク室内の圧力
を調節し、往復動するピストンのストロークを大
きくし、多大な負荷に応じた適正な冷媒流量をサ
イクル内に流す。また、サイクル比較手段71で
比較演算したサイクル負荷が所定値以下の場合に
は、冷房サイクルに作用する熱負荷が比較的少な
いと考えられるので、この場合には、クランク室
圧制御手段72で、クランク室の圧力を制御し、
往復動するピストンのストロークを小さくし、少
ない熱負荷に応じた適正な冷媒流量をサイクル内
に流すことになる。したがつて、コンプレツサを
駆動するエンジンの省燃費、ひいては省エネルギ
ーに寄与することとなる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について説明する。
第1図は本考案の構成を示すブロツク図、第2
図は本考案の一実施例に係る容量可変斜板式コン
プレツサ及びその制御装置の概略構成図、第3図
は同実施例に係る作用を示すフローチヤート図、
第4図A〜Cは同実施例に係る容量可変斜板式コ
ンプレツサの概略断面図、第5図は同実施例に係
る限界回転数算出手段の作用を示すグラフであ
り、第6図に示す部材と共通する部材には同一符
号を付し、その説明は一部省略する。
第2,4図に示すように、本実施例に係る容量
可変斜板式コンプレツサ50は、シリンダブロツ
ク24と、これの後端に取付けられたクランクケ
ース17と、シリンダブロツク24の先端に取付
けられたヘツド30とからなるコンプレツサ本体
10を有している。シリンダブロツク24に形成
されたシリンダ25内には、軸方向に往復動自在
に例えば5つのピストン23が装着してある。一
方、クランクケース17内にはクランク室12が
形成してあり、シリンダブロツク24とクランク
ケース17に回転自在に支持された駆動軸11に
は、駆動棒11aが固着され、この駆動棒11a
にピン11bを中心に回動自在に駆動斜板13が
クランクケース12内に位置して取付けてある。
したがつて、この駆動斜板13は駆動軸11によ
つて、これと一体に回転すると共に、駆動軸11
に対する傾斜角度が可変自在となつている。
駆動斜板13には非回転ウオブル板16がその
径方向端面はスラスト軸受14を介し、その内周
面はラジアル軸受15を介して接触しており、こ
の非回転ウオブル板16は駆動斜板13の傾斜角
度が変化することによつて角度が変化するように
なつている。尚、非回転ウオブル板16のスラス
ト方向の移動は、スラストワツシヤ20及びスナ
ツプリング21によつて規制されている。そし
て、非回転ウオブル板16は、ケーシング17に
固着された案内ピン18に対して滑動自在に連結
されたシユー19に連結されており、シユー19
により回転が防止されると共に駆動軸11方向の
移動が案内されるようになつている。
前記ピストン23と非回転ウオブル板16はロ
ツド22により連結されており、駆動斜板13の
傾斜角度が変化することによつて、非回転ウオブ
ル板16を介してそれぞれのピストン23の往復
動ストロークが変化するようになつている。
シリンダブロツク24とヘツド30との間に
は、弁板27が取付けられており、この弁板27
とピストン23の前面に圧縮室26が形成される
ことになり、ピストン23の後面はクランク室1
2と連通している。この弁板27には図示するよ
うに、ヘツド30に形成された吸入ポート29と
連通する吸入口28aが形成され、ヘツド30に
形成された吐出ポート33と連通する吐出口28
bが形成されている。更にこの弁板27には、ピ
ストン23が後退移動する吸入工程時に吸入口2
8aを開き吐出工程の時に吸入口28bを閉じる
吸入弁34aが取付けられると共に、ピストン2
3が前進移動する吐出工程時に吐出口28bを開
き吸入工程時に吐出口28bを閉じる吐出弁34
bが取付けられている。
駆動斜板13の傾斜角度は、ピストン23の前
後の圧力差を変化させることにより、すなわちク
ランク室12内の圧力を変化させることによつて
変化することになる。この圧力を制御するために
ヘツド30には圧力制御弁51が取付けられてお
り、ヘツド30に埋め込まれた弁本体52には、
吸入ポート29に対して連通路31を介して連通
される吸入側圧力室32が形成されている。この
弁本体52にはシリンダブロツク24及びヘツド
30に形成された供給路53と、吸入ポート29
とを吸入圧力室32及び連通路31を介して連通
させる吸入側連通路54が形成されている。ま
た、弁本体52には、ヘツド30に形成された吐
出側圧力室35を介して吐出ポート33と前記供
給路53とを連通させる吐出側連通路55が形成
されている。なお、前記供給路53は、吸入側連
通路54及び吐出側連通路55に対応してそれぞ
れ一個ずつ形成しても良い。
弁本体52内に設けられた筒体56内には、吸
入側連通路54を開閉するための第1電磁弁57
が設けられ、更に吐出側連通路55を開閉するた
めの第2電磁弁58が設けられている。これらの
電磁弁57,58には、コイルばね59によつて
それぞれの連通路54,55を閉じる方向の弾発
力が付与されている。
第1電磁弁57の開閉を制御するために、圧力
制御弁51には、実際には第1図に示すように、
電磁コイル60が設けてある。また、第2電磁弁
58の開閉を制御するために、弁本体52には電
磁コイル61が設けてある。これら電磁コイル6
0,61は、クランク室圧制御手段72に相当す
る回路が内蔵された第2図に示すマイクロコンピ
ユータ(以下、単に「マイコン」という)62に
接続してあり、これにより通電制御がなされるよ
うになつている。このマイコン62には、第1図
に示すクランク室圧制御手段72の他に、サイク
ル負荷比較手段71、限界回転数算出手段74、
及びコンプ回転数比較手段75に相当する回路が
内蔵してある。また、このマイコン62には、第
2図に示すように、エバポレータ7の出口側冷媒
の圧力を検知する圧力センサ63が接続してあ
る。この圧力センサ63は、第1図に示すサイク
ル負荷検知手段70に相当し、冷房サイクルに作
用する熱負荷を検知することになる。さらに、マ
イコン62には、プーリ2aないし駆動軸11に
装着されてコンプレツサ50の回転数を検知する
回転数センサ64が接続してある。この回転数セ
ンサ64は、第1図に示すコンプ回転数検知手段
73に相当するものである。
次に、このような容量可変斜板式コンプレツサ
の制御装置の作用を、第3図に示すフローチヤー
ト図に基づいて説明する。
ステツプ80において、自動車用冷房サイクルを
作動させると同時に、本実施例に係る制御装置を
作動させると、まず、第2図に示す圧力センサ6
3からエバポレータ7の吐出側冷媒圧力すなわち
コンプレツサ50の吸入側冷媒圧力(コンプ吸入
圧)Psをマイコン62内に読み込む(ステツプ
81)。この圧力Psは、エバポレータ7に作用する
熱負荷すなわち冷房サイクルの熱負荷(サイクル
負荷)と相関関係にあり、これによつてサイクル
負荷を知ることができる。
次にステツプ82では、前記コンプ吸入圧Psに
基づいて、そのサイクル負荷におけるコンプレツ
サの限界回転数Ncを算出する。この演算は、第
2図に示すマイコン62内に内蔵してある第1図
に示す限界回転数算出手段74により行われる。
限界回転数Ncは、コンプレツサの耐久性に悪影
響を与えない限界の回転数であり、第5図に示す
ように、サイクル負荷の関数として表わせる。第
5図に示すサイクル負荷と限界回転数Ncとの関
係を示す直線aは、たとえば実験等により決定さ
れ、サイクル負荷が大きい程限界回転数が低くな
るのが分る。このような第5図に示すデータがマ
イコン62内に記憶してあるので、前記限界回転
数算出手段74は、このデータに基づいて限界回
転数Ncを算出することになる。
次にステツプ83では、マイコン62に接続して
ある回転数センサ64により実際のコンプレツサ
の回転数(コンプ回転数)Nをマイコン62内に
読み込む。
次にステツプ84では、ステツプ83で読み込んだ
コンプ回転数Nが、ステツプ82で算出した限界回
転数Nc以下かどうかを、第1図に示すコンプ回
転数比較手段75で比較する。そして、コンプ回
転数Nが限界回転数Nc以下である場合には、ス
テツプ85へ行き、そうでない場合には優先的にス
テツプ89,90へ行くようになつている。
次にステツプ85では、このコンプ吸入圧Psが
所定の目標吸入圧力Peより大きいかどうかを判
断する。この判断は、マイコン62内に内蔵され
た第1図に示すサイクル負荷比較手段71が行
う。コンプ吸入圧Psが目標吸入圧力Peよりも大
きい場合には、サイクル負荷が高負荷であること
を示している。そこで、このような場合には、ス
テツプ86,87へ行くようにする。また、逆の場合
には、サイクル負荷が低負荷であると判断される
ので、この場合にはステツプ89,90へ行く。
ステツプ86,87では、第1図に示すクランク室
圧制御手段72の働きで、第4図Aに示すよう
に、第1電磁弁57を開き、第2電磁弁58を閉
じる。このように第1電磁弁57が開くことによ
つて、クランク室12内にはコンプ吐出圧Pdよ
りも圧力が低いコンプ吸入圧Psが吸入側連通路
54及び供給路53を介して案内されることか
ら、第4図Bに示すような吸入工程にあるピスト
ンの後面に作用する圧力と前面に作用する圧力と
の差圧が小さくなり、第4図A,Bに示すように
駆動斜板13、つまり非回転ウオブル板16の駆
動軸11に対する傾斜角度が大きくなる。これに
よつて、往復動するピストン23のストロークが
長くなり、同一回転数に対するコンプレツサ吐出
容量が増大し、高負荷に応じた適正な冷媒流量を
サイクル内に流すことになる。尚、第4図Aは図
示するピストン23が上死点にまで前進した状態
を示し、第4図Bは図示するピストン23が下死
点にまで後退した状態を示す。
次にステツプ88では、制御を終了するかどうか
を判断し、続行する場合には、ステツプ82へ戻
り、そうでない場合には制御を終了する(ステツ
プ100)。この制御を続行するかどうかの判断は、
たとえば、エアコンスイツチがオン状態にあるか
どうかに基づいて行われる。
前記ステツプ85でコンプ吸入圧Psが所定圧Po
以下と判断された場合には、サイクル負荷が低い
場合と考えられるが、その場合にはステツプ89,
90へ行く。そこでは、第1図に示すクランク室圧
制御手段72の働きで、第4図Cに示すように、
第1電磁弁57を閉じ、第2電磁弁58を開く。
このように第2電磁弁58が開くと、比較的高い
圧力である吐出ポート33のコンプ吐出圧Pdが
供給路53を介してクランク室12内に供給され
る。そうすると、吸入工程にあるピストン23
(第4図Bで示すような状態)にあるピストンの
前後の圧力差が多大になり、非回転ウオブル板1
6を立てる方向のモーメントが作用する。これに
よつて、非回転ウオブル板16の傾斜角度は、駆
動軸11に対して直角に近い角度となる。したが
つて、ピストンの往復動ストロークが短くなり、
同一回転数に対するコンプレツサの吐出容量が減
少し、低負荷に応じた適正な冷媒流量をサイクル
内に流すことになる。
次に、ステツプ89,90が終了すると、ステツプ
88へ行き、制御が終了しない場合には、上述した
ステツプを繰り返す。
このような制御によれば、ステツプ84で、コン
プ回転数が限界回転数以下かどうかが判断され、
限界回転数より大きい場合には、ステツプ89,90
へ行き、強制的にクランク室12へコンプ吐出圧
を導入し続けてクランク室12の圧力を上昇さ
せ、ピストン23の往復動ストロークを最小限に
する。ピストン23の往復動ストロークが最小に
なれば、例えコンプレツサの回転数が高くとも、
吐出容量は減少し、コンプレツサのなす仕事量は
減少することになる。コンプレツサの仕事量が減
少すれば、その状態での限界回転数が相対的に上
昇し、結果的にコンプレツサの回転数は限界回転
数以下に抑えられる。したがつて、この場合に
は、サイクル負荷に応じたコンプレツサの吐出容
量制御ができず、充分な冷房を行えない虞れがあ
るが、コンプレツサの耐久性を損うような状態で
コンプレツサを稼働することを避けることができ
る。
なお、本考案は、上述した実施例に限定される
ものではなく、種々に改変することが可能であ
る。
例えば、前記サイクル負荷検知手段70として
は、圧力センサ63に限定されず、エバポレータ
7の吐出側の冷媒の温度を検知する温度センサで
あつても良いし、また、これらの圧力センサと温
度センサとからなる冷媒のサブクール量検出手段
であつても良い。さらには、前記クランク室12
内の圧力を検知することにより、サイクル負荷を
推測することもできるため、前記サイクル負荷検
知手段70としては、クランク室内に設けた圧力
センサであつても良い。また、コンプレツサの圧
縮比を検出することによつてもサイクル負荷を推
測することができるため、前記サイクル負荷検知
手段70としては、コンプレツサの圧縮比検出手
段であつても良い。さらには、コンプレツサの吐
出圧自身からも前記サイクル負荷を推測すること
ができるので、サイクル負荷検知手段としては、
コンプレツサの吐出圧力を検知する圧力センサで
あつても良い。
また、上述した実施例では、クランク室12の
圧力を圧力制御弁51を用いてクランク室圧制御
手段72により電気的に制御するようにしたが、
本考案はこれに限定されず、クランク室圧制御手
段72としては、周囲の圧力によつて自動的に開
閉するベローズ等を用いた自立式の制御弁であつ
ても良い。
[考案の効果] 以上説明してきたように、本考案によれば、容
量可変斜板式コンプレツサにおいて、コンプレツ
サの回転数が常に限界回転数以下になるようにし
たので、コンプレツサにおける摺動部分に過大な
摩擦熱を発生させることがなくなると共に、この
摺動部分での潤滑不良を引き起すことがなくな
り、コンプレツサの耐久性の向上を図ることがで
きるという優れた効果を奏する。また、コンプレ
ツサの回転数が限界回転数以下になる限りにおい
て、冷房サイクルにおける熱負荷に応じてコンプ
レツサの吐出容量も制御するため、コンプレツサ
を駆動するエンジンの省燃費ないし省エネルギー
にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の構成を示すブロツク図、第2
図は本考案の一実施例に係る容量可変斜板式コン
プレツサ及びその制御装置の概略構成図、第3図
は同実施例に係る作用を示すフローチヤート図、
第4図A〜Cは同実施例に係る容量可変斜板式コ
ンプレツサの概略断面図、第5図は同実施例に係
る限界回転数算出手段の作用を示すグラフ、第6
図は自動車用冷房サイクルを示す概略図である。 11……駆動軸、12……クランク室、13…
…駆動斜板、16……ウオブル板、23……ピス
トン、26……圧縮室、28a……吸入ポート、
28b……吐出ポート、54……吸入側連通路、
55……吐出側連通路、57……第1電磁弁、5
8……第2電磁弁、62……マイコン、63……
圧力センサ、64……回転数センサ、70……サ
イクル負荷検知手段、71……サイクル負荷比較
手段、72……クランク室圧制御手段、73……
コンプ回転数検知手段、74……限界回転数算出
手段、75……コンプ回転数比較手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 シリンダブロツク24内に軸方向に往復動自在
    に装着された複数のピストン23を、駆動軸11
    と一体に回転すると共に傾斜角度が可変自在に取
    付けられた駆動斜板13により往復動するように
    し、前記ピストン23の前方に形成された圧縮室
    26内の圧力と、前記ピストン23の後方に形成
    されたクランク室12内の圧力との差圧の変化に
    より前記駆動斜板13の傾斜角度を変化させて前
    記ピストン23のストロークを変化させるように
    した容量可変斜板式コンプレツサにおいて、 前記容量可変斜板式コンプレツサが装着された
    冷房サイクルの熱負荷を検知するサイクル負荷検
    知手段63,70と、 このサイクル負荷検知手段で検知したサイクル
    負荷が所定値以上かどうかを比較するサイクル負
    荷比較手段71と、 前記コンプレツサの実際の回転数を検知するコ
    ンプ回転数検知手段64,73と、 前記サイクル負荷検知手段により検知したサイ
    クル負荷に基づいて、当該サイクル負荷における
    限界のコンプレツサ回転数を求める限界回転数算
    出手段74と、 前記コンプ回転数検知手段73で検知した実際
    の回転数が前記限界回転数算出手段74により算
    出した限界回転数以下かどうかを比較するコンプ
    回転数比較手段75と、 前記コンプ回転数比較手段75及びサイクル負
    荷比較手段71からの出力信号に応じて前記クラ
    ンク室12内の圧力を変化させるクランク室圧制
    御手段72とから成り、 前記コンプ回転数比較手段75で比較した前記
    実際の回転数が限界回転数より大きい場合には、
    当該クランク室圧比較手段75からの出力信号に
    基づいて優先的に、前記クランク室圧制御手段7
    2によりクランク室12内の圧力を増大させ、コ
    ンプレツサの吐出容量が減少するよう制御するこ
    とを特徴とする容量可変斜板式コンプレツサの制
    御装置。
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