JPH04336286A - 感熱転写記録用受像シート - Google Patents

感熱転写記録用受像シート

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JPH04336286A
JPH04336286A JP3109424A JP10942491A JPH04336286A JP H04336286 A JPH04336286 A JP H04336286A JP 3109424 A JP3109424 A JP 3109424A JP 10942491 A JP10942491 A JP 10942491A JP H04336286 A JPH04336286 A JP H04336286A
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JP
Japan
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Withdrawn
Application number
JP3109424A
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English (en)
Inventor
Toshihisa Takeyama
敏久 竹山
Tatsuichi Maehashi
達一 前橋
Hideki Inahata
稲畑 秀樹
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種プリンター用受像
シートあるいはIDカード類をはじめとする種々の感熱
転写記録画像形成シート類の作製に有利に用いられる感
熱転写記録用受像シートに関し、さらに詳しくは、白抜
けがなく、高転写濃度、高感度で保存性に優れる高性能
の転写画像が得られる感熱転写記録用受像シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、画像の形成(プリント・コピ
ー)方法として種々の方法が知られている。近年、モノ
クロ画像だけでなく高画質のフルカラー画像を効率よく
形成するための方法が種々検討されている。例えば、カ
ラーハードコピーを得る方式として、インクジェット、
電子写真、感熱転写記録等によるカラー記録技術が検討
されている。これらのうち、特に感熱転写記録方式は、
モノクロ記録の場合はもとより、カラー記録の場合にも
、操作や保守が容易であること、装置の小型化、低コス
ト化が可能であること等の利点を有している。
【0003】感熱転写記録方式は、基材上にインク層を
有する感熱転写記録用インクシート(転写シート)のイ
ンク層面と感熱転写記録用受像シートの受像層面を重ね
合わせ、該インクシートの背面からサーマルヘッド(あ
るいはレーザー等の熱供給手段)によってイメージワイ
ズに加熱し、インク(色素)を該受像シートに転写し、
所望の画像を形成する方法である。この感熱転写記録方
式には、熱溶融転写方式と熱拡散転写方式がある。前者
は、基材上に熱溶融性インク層を有するインクシートを
用いて、そのインク層のサーマルヘッド等によって加熱
された部分を受像シート上に溶融転写する方式であり、
後者は、基材上に熱拡散性色素(例えば昇華性色素)を
含むインク層を有するインクシートを用いて、該インク
層からサ−マルヘッド等による加熱によって熱拡散性色
素を昇華(気化)させて、受像シートに拡散転写する方
式である。なお、熱拡散転写方式は昇華転写方式とも呼
ばれている。
【0004】これらの中でも熱拡散転写方式は、サ−マ
ルヘッド等の熱的エネルギーの変化に応じて色素の転写
量を変化させて画像の階調をコントロールすることがで
きるので写真画像等の諧調性画像の形成に好適である。 また、この方式によればモノクロ画像はもちろん、フル
カラー画像の形成も容易であり、例えばシアン、マゼン
タ、イエロー等の3原色の重ね記録を行うことによって
、色の濃淡に連続的な変化を有する多色刷りのカラー画
像を容易に形成することができる。このような点から熱
拡散転写方式は、近年特に注目されている。
【0005】すなわち、この熱拡散転写方式の開発によ
って感熱転写記録方法は、単に熱溶融転写方式による文
字画像等の通常の画像の形成だけでなく、熱拡散転写方
式による多色の諧調性カラー画像(例えば、カラー顔写
真等)の形成にも利用できるようになった。しかも、こ
れらの異なる性格の画像の形成は、熱転写プリンターと
いう簡単な装置を用いて適宜にインクシ−トを選択する
という簡単な操作で極めて効率よく行うことができる。
【0006】こうした利点を有するがゆえに、最近、熱
拡散転写方式を用いる感熱転写記録方法を例えばカラ−
写真画像等の諧調性カラー画像を有する画像記録体の作
製に利用することが盛んに行われはじめた。中でも各種
プリンター用受像シートは言うまでもなく、会員証、身
分証明書等のIDカード類の場合には、身分を明らかに
するためのコード等の各種の情報のほかに顔写真の記録
が重要であることから、その応用分野として特に注目さ
れている。
【0007】しかしながら、こうした感熱転写記録方法
による画像記録においては、なお、種々の改善すべき点
があり、転写画像の鮮明度、耐久性等に対する要求が特
に厳しい分野においては、従来の熱拡散転写記録用受像
シートでは十分であり、そのような厳しい要求を満足す
る高性能の受像シートの開発が望まれてきた。すなわち
、この分野では、熱拡散転写記録方式により高性能の階
調性カラー画像の形成が可能な受像シートの開発が最も
重要な課題となっていた。
【0008】従来、そのような受像シートを開発すべく
、例えば、受像層に用いる樹脂の選択、受像層の多層化
など種々の試みがなされてきた。しかし、これら従来の
受像シートにおいては、(1) 画像濃度が全体に薄く
なる、(2) 記録画像の濃度が不均一になる(ムラの
発生)、(3) ドット状の白抜けが発生する、などの
問題点があった。そこで、こうした問題点を解決するた
めに、受像層と支持体(基材)の間に種々の材質からな
る中間層を設けることが試みられている。例えば、この
中間層の材料として、ゴム系のもの(特開昭61−25
8793号公報、同61−270192号公報、同62
−146693号公報、同62−151393号公報、
同64−5885号公報等)、ポリオレフィン系樹脂(
特開昭62−21590号公報、同64−27993号
公報等)を用いて断熱層、クッション層等を設けること
が検討されている。また、中間層の効果をより効果的に
するために、中間層をミクロボイドを有する多孔質層と
することも提案されている(特開昭61−270192
号公報、同63−87286号公報、同63−1267
88号公報、特開平1−145192号公報、同1−2
80586号公報、同2−248289号公報等)。な
お、その際、多孔質層を形成する方法として、溶剤塗工
により設ける方法、中空粒子を樹脂に混合することによ
って形成する方法、ミクロボイドを形成した樹脂フィル
ムを支持体(基材)と貼り合わせる方法などが考案され
ている。
【0009】しかしながら、これら従来の方法によって
多孔質層を中間層として設けた受像シートにおいては、
上記の(1) 〜(3) (画像濃度の不足、白抜けの
発生)等の問題はかなり改善される場合があるものの、
多孔質層の形成手法が面倒でしかも適当でないなどの理
由によって、(4) 多孔質層表面の平滑性が不十分と
なって、均一で平滑性に優れた受像層の形成が困難とな
る、(5) 受像シートの製造工程が著しく煩雑になる
、(6) 受像シートの積層強度が不十分である、(7
) シートにしばしばカールが発生する、などの新たな
問題が発生し、しかも、(8) 支持体(基材)や中間
層の材質によっては湿気、酸素ガス、転写色素等に対す
るバリア性が不十分となるなどの欠点があった。ここで
、上記8.の問題については、例えば、基材が紙で中間
層がポリオレフィンの場合にはバリア性が特に不十分と
なる点、また基材が紙の場合には転写した色素が保存時
に裏に抜けてしまう(いわゆる裏抜けの問題)点を特記
することができる。なお、上記(1) 〜(3)の問題
に対する改善効果についても、なおも十分とは言い難い
場合があった。
【0010】また、上記のような中間層を敢えて設ける
のではなく、受像層そのものをミクロボイドな多孔質層
とすることも提案されている(特開平1−295890
号公報)。しかしながら、この場合には、上記の(1)
 〜(3) の問題に対しては比較的十分な改善効果が
得られるものの、受像層自体をミクロボイド構造として
いるために、画像形成時および画像形成後保存時の転写
色素の拡散による画像の滲みが生じ易いという新たな問
題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情を改
善するためになされたものである。すなわち、本発明の
目的は、上記問題点を解決し、熱拡散転写方式により、
白抜けのない画像を高転写濃度で、しかも高感度で形成
することができ、かつ耐久性に優れた高性能の画像を安
定して形成することができる感熱転写記録用受像シート
を提供することにある。
【0012】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ための本発明は、インク層中に熱転写可能な色素を有す
る感熱転写記録用インクシートと対面させて、画像情報
に従ったエネルギーを付与することにより受像面に色素
画像を形成する感熱転写記録に用いられるところの、基
材上に少なくとも受像層を有する感熱転写記録用受像シ
ートにおいて、基材と受像層との間に、多孔質層を少な
くとも一層設けてなることを特徴とする感熱転写記録用
受像シートであり、また、インク層中に熱転写可能な色
素を有する感熱転写記録用インクシートと対面させて、
画像情報に従ったエネルギーを付与することにより受像
面に色素画像を形成する感熱転写記録に用いられるとこ
ろの、基材上に少なくとも受像層を有する感熱転写記録
用受像シートにおいて、基材に積層された受像層の外表
面に、多孔質層を設けてなることを特徴とする感熱転写
記録用受像シートである。
【0013】以下、本発明の感熱転写記録用受像シート
について詳細に説明し、次いで、この受像シートに感熱
転写記録を行う際に好適に使用される感熱転写記録用イ
ンクシートの代表的な例、また、その際に好適に使用さ
れる感熱転写記録方法の代表的な例について順次詳細に
説明する。A.感熱転写記録用受像シート本発明にかか
る感熱転写記録用受像シートの好ましい態様として、基
材と多孔質層と受像層とをこの順に積層してなる第一態
様と、基材と受像層と多孔質層とをこの順に積層してな
る第二態様とを挙げることができる。
【0014】−第一態様− 本発明の第一の態様である感熱転写記録用受像シートは
、基本的には、基材上に、多孔質層および受像層をこの
順に積層してなるが、例えば受像層の材質や組成等ある
いはその形成方式、さらには保護層やバッキング層を適
宜に設けることについては特に制限はなく、本発明の目
的を阻害しない範囲で、公知の技術をそのままあるいは
適宜に改善して使用目的等に合わせてそれらを採用する
ことができるし、基材や多孔質層の形成用材料等につい
ても、適宜に好ましいものが選定される。以下、基材、
多孔質層、受像層、その他の層について順次に説明する
。
【0015】(1) 基材 感熱転写記録用受像シートにおける基材は、多孔質層お
よび受像層に対する支持体としての機能を有する。かか
る基材の材質、層構成、およびサイズ等については特に
制限はなく、画像記録体の用途あるいは使用目的等に応
じて種々の材質、層構成およびサイズを適宜に選定する
ことができる。
【0016】前記基材としては、例えば、紙、コート紙
、および合成紙(ポリプロピレン、ポリスチレンもしく
は、それらを紙とはり合せた複合材料)等の各種紙類、
塩化ビニル系樹脂シート、ABS樹脂シート、ポリエチ
レンテレフタレートベースフィルム、ポリブチレンテレ
フタレートベースフィルム、ポリエチレンナフタレート
ベースフィルム、ポリアリレートベースフィルム、ポリ
カーボネートベースフィルム、ポリサルフォンベースフ
ィルム、ポリイミドベースフィルム等の単層あるいはそ
れらを2層以上に積層した各種プラスチックフィルムな
いしシート、各種の金属で形成されたフィルムないしシ
ート、各種のセラミックス類で形成されたフィルムない
しシート、あるいは前記記載のものの中から適当に組み
合わせ積層した複合材料等を挙げることができる。
【0017】これらの基材は場合に応じて適宜に選定さ
れ、例えば、感熱転写記録用受像シートの耐熱性が要求
される場合や、受像層に転写された色素の裏抜け防止性
、感熱転写記録用受像シートの耐湿性、酸素非透過性等
の高いバリア性が要求される場合には、通常、前記基材
として樹脂フィルム(この明細書においては、「フィル
ム」なる語は「シート」を含む用語として使用される。 )を使用することが好ましい。また、基材の形成材料と
して樹脂もしくは樹脂組成物を用いることによって、前
記多孔質層と基材とを同時押し出し法(共押出法)によ
って積層フィルム化することもできるので、この点にお
いても、基材として樹脂フィルムが好適に使用される。
【0018】なお、基材中には、後の工程で形成される
画像の鮮明性を高めるために、白色顔料例えば、チタン
ホワイト、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム
、シリカ、タルク、クレー、炭酸カルシウム等が添加さ
れているのが好ましい。基材の厚みは通常20〜1,0
00μm、好ましくは20〜800μmであり、このよ
うな範囲の中から適宜にに選定される。
【0019】(2) 多孔質層 本発明の感熱転写記録用受像シートにおいては、前記基
材上に、多孔質層を受像層と基材の中間層として設けら
れる。多孔質層を形成する際の多孔質層の穴の大きさは
、多孔質層の厚みにより一概に決めることは出来ないが
、受像層形成時に受像層表面の平滑性を持たせるために
は、好ましくは2μm以下、より好ましくは1μm以下
が良い。また、その際の空隙率は5〜60%、好ましく
は5〜30%が好ましい。前記多孔質層の形成用材料と
しては、特に制限はなく、適当な膜厚の多孔質層を形成
することができるのであれば、基本的にはどのような材
料をも使用することができ、例えば、樹脂系材料(樹脂
もしくは樹脂組成物)だけでなく、ゴム系材料など各種
の材料を使用することができるが、通常は、樹脂系材料
(樹脂もしくは樹脂組成物)を好適に使用することがで
き、特に、転写される色素に対して十分に染着性の低い
(あるいは染着性が殆どない)樹脂もしくは樹脂組成物
を使用することが好ましい。
【0020】つまり、受像層に使用する樹脂としては、
色素(染料)に対する染着性に優れた樹脂が好適に使用
されるのであるが、これに対して、前記多孔質層に使用
する樹脂は、受像層におけるのとは異なる染着性の低い
材質の樹脂(色素に対してバリア性の高いもの)がむし
ろ好適に使用される。このように染着性の低い材質の樹
脂を用いて多孔質層を形成すると、例えば画像の裏抜け
を防止することができるようになる。
【0021】主としてこのような点から、前記多孔質層
の形成に使用する樹脂として、例えば、ポリ塩化ビニル
樹脂(PVC)、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニ
リデン樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポリカーボネート
樹脂、ポリフェニルサルホン樹脂、ポリフェニレンスル
フィド樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレ
ン共重合体等のポリスチレン系樹脂、ポリアクリル酸メ
チル等のポリアクリレート系樹脂、(変性)ポリフェニ
レンオキシド、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレートなどを特に好ましいも
のとして例示することができる。なお、これらの樹脂等
の多孔質層形成用材料は、後述する多孔質層形成方法に
より、一種単独で使用してもよいし、二種以上を混合物
として適宜に併用することができる。
【0022】本発明においては、こうした樹脂もしくは
樹脂組成物等は多孔質層において多孔質化されるが、こ
の多孔質化の手法としては、特に制限はなく、公知の樹
脂の多孔質化手法等の各種の多孔質化方法によって行う
ことができるが、好ましくは、環境面あるいは製造時の
繁雑さから、塗工法以外の方法を取るのが好ましい。具
体的には、例えば、発泡剤を用いる方法などが好適に採
用される。
【0023】この発泡剤としては、例えば、アゾジカル
ボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)
、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、p−トルエン
スルホニルヒドラジド、p,p′−オキシビス(ベンゼ
ンスルホニルヒドラジド)、バリウムアゾジカルボキシ
レート等の市販の有機系発泡剤、重炭酸ナトリウム、ア
ジド化合物等の無機系発泡剤を挙げることができる。
【0024】発泡剤の使用による多孔質化(すなわち、
多孔質層の形成)は、例えば、次のようにして行うこと
ができる。例えば、基材として紙類を用いる場合には、
多孔質層形成用材料として発泡剤を添加した樹脂もしく
は樹脂組成物を用いて、これを該基材上に押し出し法に
よってコーティングして所望の多孔質層を形成する方法
、または、該多孔質層形成用材料を押し出し法によって
多孔質のフィルムに成形し、これを該基材に接着する方
法も好適に使用される。
【0025】また、基材として樹脂フィルムを用いる場
合にも、上記の紙類の場合と同様にして、発泡剤を含有
する多孔質層形成用材料を押し出して、基材上に直接コ
−ティングあるいは接着して所定の多孔質層を形成する
ことができる。一方、基材と多孔質層とを同時押し出し
法によって形成する場合には、基材形成用材料(樹脂系
材料)もしくは必要に応じて発泡剤を含有した多孔質層
形成用材料とを同時押し出しすることによって所定の基
材と多孔質層からなる積層フィルムを好適に得ることが
できる。その際、同時押し出しにより得た積層フィルム
を前記同時押し出し後に二軸延伸し、所望の厚みの基材
および多孔質層からなる二軸延伸積層フィルムとするこ
とが好ましい。この二軸延伸を行うことによって、その
積層フィルムの多孔質層におけるボイドサイズをより微
細なものへ容易に制御することができ、また、その後の
工程で受像層が設けられる該多孔質層の表面平滑性をよ
り一層良好のものとすることができ、さらにまた、この
積層フィルム(ひいては、感熱転写記録用受像シート)
の耐衝撃性等の機械的強度をより一層向上させることも
できるからである。もちろん、この二軸延伸後、必要に
応じて、フィルムの収縮性等の寸法安定性を確保するた
めに延伸フィルムに適宜に熱処理(熱固定処理)を施し
てもよい。
【0026】このように同時押し出し成形および二軸延
伸によって、基材と多孔質層との積層フィルムを得る場
合、該多孔質層形成用材料として少なくとも二種以上の
互いに相溶しない[あるいは相溶しにくい(以下同様)
]樹脂を使用することが特に好ましい。こうすることに
よって、多孔質層を形成する樹脂をミクロなレベルで互
いに相分離することができ、その結果、前記延伸の際に
多孔質層をより好適にミクロボイド構造にすることがで
きるからである。なお、その際に、二種以上の相溶しな
い樹脂に対して、適当な相溶化剤を添加して、相分離の
構造をより細かくする方法が好適に採用することができ
る。このように相分離構造をより微細化することによっ
て、より均一でかつ微小な多孔質構造を有する多孔質層
を基材上に形成することができるからである。
【0027】前記相溶しにくい樹脂の組合せの代表的な
例としては、例えば、ポリ塩化ビニル/ポリスチレン、
ポリ塩化ビニル/ポリカーボネート、ポリスチレン/ポ
リカーボネート、ポリスチレン/ポリエチレンテレフタ
レート、ポリフェニレンスルフィド/ポリメチルメタク
リレ−ト、ポリフェニレンスルフィド/ポリフェニレン
オキシド、ポリブチレンテレフタレート/アクリロニト
リルースチレン共重合体、スチレンーブタジエン共重合
体/ポリフッ化ビニリデンなどの組合せを例示すること
ができるが、これらに限定されるものではなく、種々の
二種もしくは三種以上の樹脂の組合せが可能である。
【0028】前記相溶化剤の代表例としては、例えば、
レゼタ[東亜合成化学工業(株)製]、モディパーA[
日本油脂(株)製]などの市販品があるが、これらの市
販品に限定されるものではなく、新たに合成して使用し
てもよい。なお、上記に例示の市販の相溶剤は、基本的
にはグラフトポリマーあるいはブロックポリマー型の構
造を有する樹脂改質剤であるが、必ずしもこうした構造
のものでなくても構わない。これらの相溶化剤の選定は
、使用樹脂の組合せ等に応じて適宜に決定すればよい。 この相溶化剤を含有させる場合、使用する樹脂の重量に
対して、通常、0.5〜10重量%の範囲に選定するの
が好ましい。
【0029】なお、上記いずれの場合にも多孔質層を形
成する材料としては、樹脂および発泡剤さらには上記の
場合により添加される相溶化剤のほかに、本発明の目的
を阻害しない範囲で必要に応じて添加されるところの、
他の各種の添加剤、例えば、無機または有機充填剤、酸
化防止剤、熱安定性剤、可塑剤、溶剤(ただし、本発明
においては、押し出し成形によって中間層となる前記多
孔質層を形成するので、通常は溶剤を使用する必要がな
く、この点、作業環境上等の利点があることにも注目す
べきである。)等を挙げることができる。このような添
加剤を適宜に添加することにより、該多孔質層の各種の
特性ひいては感熱転写記録用受像シートの性能をより一
層向上させることができる。
【0030】前記基材上への多孔質層の押し出し成形お
よび前記同時押し出し成形は、通常のフィルム成形用の
押出機あるいは共押出機を適宜に利用して好適に行うこ
とができる。例えば、同時押し出しの場合には、基材用
の樹脂もしくは樹脂組成物および各種添加物等の成分を
一方の押出機に供給し、それらを混練して基材形成用材
料を該押出機から押し出し、他の一方の押出機に多孔質
層用の樹脂もしくは樹脂組成物、発泡剤および各種添加
剤等の成分を供給し、それらを混練して多孔質層形成用
材料を該押出機から押し出し、これらの別々に押し出さ
れた基材形成用材料と多孔質層形成用材料をさらに別の
共押し出し機に供給し、該押出機から同時押し出し(共
押し出し)して前記積層フィルム(未延伸フィルム)を
得る方法などを好適に使用することができる。
【0031】前記押出機における押し出し温度は、樹脂
が十分に溶融し、かつ分解等の不都合な反応が起こらな
い温度範囲内で行えばよい。前記二軸延伸も、通常、公
知の樹脂フィルム等に対して常用される装置および方法
により好適に行うことができる。その際、延伸倍率とし
ては、縦横共に、通常、2.5〜4.0倍程度の範囲に
なるように設定するのが好ましい。延伸温度は、使用す
る樹脂の種類等のそれぞれの形成用材料の組成およびそ
の組合せ等に応じて適宜に選定すればよい。
【0032】なお、発泡剤は、前記押出機から延伸工程
を経て寸法安定させるための熱処理に至るいずれかの時
点で、熱により分解し、所望のボイド構造の多孔質層が
形成される。この発泡剤をより好適に分解させる目的で
、専用の熱処理を施すことも可能である。前記多孔質層
の最終的な膜厚としては、好ましくは5〜50μm、よ
り好ましくは10〜40μmの範囲に選定するのが好適
である。
【0033】なお、前記多孔質層は、単層として形成し
てもよく、あるいは必要に応じて、2層以上の多層構成
として形成させてもよい。以上のようにして、本発明の
感熱転写記録用受像シートの受像層の下地となる、押し
出し法で形成した多孔質層を基材上に有する積層シート
を好適に得ることができる。
【0034】このように基材上に押し出し法によって多
孔質層を形成することによって、塗工用溶剤を用いるこ
となく、基材との密着性に優れ、表面平滑性が著しく良
好で受像層の形成に有利で、クッション性、耐熱性等の
中間層としての特性に優れた高性能の多孔質層を容易に
形成することができ、ひいては感熱転写記録用受像シー
トの製造工程を著しく簡略化することができ、これらの
利点を含め前記目的を十分に達成することが可能となる
。本発明の感熱転写記録用受像シートは、基本的には、
こうして押し出し法によって形成された多孔質層の面上
に受像層を形成することによって得ることができる。
【0035】(3) 受像層 本発明の感熱転写記録用受像シートにおける受像層とし
ては、特に制限はなく、使用目的等に応じて、各種の材
質、組成、層構成等を有するものとすることができる。 例えば、従来のこの種の感熱転写記録用受像シートにつ
いて提案されている種々の材質、組成、層構成等を有す
る受像層と同様のものとしてもよいし、それらに適宜に
改善を加えたものとしてもよい。
【0036】言うまでもなく、本発明の感熱転写記録用
受像シートを例えば身分証明書等のIDカード類などの
カラー顔写真画像等の諧調性カラー画像の記録に利用す
る場合には、少なくとも熱拡散転写方式により鮮明なカ
ラー画像が容易に形成できるような受像層が設けられる
。そのような場合、受像層は、少なくともインクシート
から転写される熱拡散性色素(昇華性色素)に対して十
分な染着性を有する素材によって形成され、通常は、適
当な樹脂が主成分として用いられる。
【0037】そのような樹脂としては、例えば、ポリ塩
化ビニル樹脂、塩化ビニルと他のモノマー(例えばアル
キルビニルエーテル、アリルグリシジルエーテル、プロ
ピオン酸ビニル等)との共重合体樹脂、ポリ塩化ビニリ
デン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル酸エステル、
メタクリル酸エステル、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂
、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポリ
カーボネート、ポリサルフォン、ポリアリレート、ポリ
パラバン酸、三酢酸セルロース、スチレンアクリレート
樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリアミド樹脂、尿素樹脂、ポリカプロラクトン
樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ポリアクリロニ
トリル樹脂等を挙げることができる。なお、これらの樹
脂は一種を単独に用いることもできるし、二種以上を混
合するなどして併用することもできる。
【0038】上記各種の樹脂は新たに合成して使用して
もよいが、市販品を使用することもできる。なお、受像
層の形成に際しては、上述した各種の樹脂はその反応活
性点を利用して(反応活性点が無い場合はそれを樹脂に
付与する。)、放射線、熱、湿気、触媒等により架橋も
しくは硬化してもよい。その場合には、エポキシ、アク
リルの如き放射線活性モノマーや、イソシアナートの如
き架橋剤を用いることができる。
【0039】また、熱拡散性色素が金属イオンとキレー
ト化反応する場合には、前記樹脂に必要に応じて、例え
ば金属イオン含有化合物等を含有させてもよい。前記金
属イオン含有化合物を構成する金属イオンとしては、例
えば周期律表の第I〜第VIII族に属する2価および
多価の金属が挙げられるが、中でもCo、Cr、Cu、
Fe、Mg、Mn、Mo、Ni、Sn、Ti、Zn等が
好ましく、特にNi、Cu、Co、Cr、Zn等が好ま
しい。
【0040】これらの金属イオンを含有する化合物とし
ては、該金属の無機または有機の塩および該金属の錯体
が好ましい。具体例を挙げると、Ni2+,Cu2+,
Co2+,Cr2+およびZn2+を含有した下記一般
式で表される錯体が好ましく用いられる。 [M(Q1 )k (Q2 )m (Q3 )n ]p
+・p(L− )ただし、式中Mは金属イオンを表し、
Q1 、Q2 、Q3 は各々Mで表される金属イオン
と配位結合可能な配位化合物を表し、これらの配位化合
物としては例えば「キレート化学(5)(南江堂)」に
記載されている配位化合物から選択することができる。 特に好ましくは、金属と配位結合する少なくとも一個の
アミノ基を有する配位化合物を挙げることができ、更に
具体的には、エチレンジアミンおよびその誘導体、グリ
シンアミドおよびその誘導体、ピコリンアミドおよびそ
の誘導体が挙げられる。
【0041】Lは錯体を形成しうる対アニオンであり、
Cr、SO4 、ClO4 等の無機化合物アニオンや
ベンゼンスルホン酸誘導体、アルキルスルホン酸誘導体
等の有機化合物アニオンが挙げられるが、特に好ましく
はテトラフェニルホウ素アニオンおよびその誘導体、な
らびにアルキルベンゼンスルホン酸アニオンおよびその
誘導体である。kは1、2または3の整数を表し、mは
1、2または0を表し、nは1または0を表すが、これ
らは前記一般式で表される錯体が4座配位か、6座配位
かによって決定されるか、あるいはQ1 、Q2 、Q
3 の配位子の数によって決定される。pは1、2また
は3を表す。
【0042】この種の金属イオン含有化合物としては、
米国特許第4,987,049号明細書に例示されたも
のを挙げることができる。前記金属イオン含有化合物を
添加する場合、その添加量は受像層に対して、0.5〜
20g/m2 が好ましく、1〜15g/m2 がより
好ましい。
【0043】前記受像層には、必要に応じて、剥離剤、
酸化防止剤、UV吸収剤、光安定剤、フィラー(無機微
粒子、有機樹脂粒子)、顔料等の添加剤を添加してもよ
い。また増感剤として可塑剤、熱溶融性物質などを添加
してもよい。剥離剤は、感熱転写記録用インクシートと
感熱転写記録用受像シートとの剥離性を向上させるため
のものであり、本発明の場合には最外層に含有させるこ
とが好ましい。
【0044】このような剥離剤としては、シリコーンオ
イル(シリコーン樹脂と称されるものも含む。);ポリ
エチレンワックス、アミドワックス、テフロンパウダー
等の固型ワックス類;弗素系、燐酸エステル系の界面活
性剤等が挙げられ、中でもシリコーンオイルが好ましい
。このシリコーンオイルは、単に添加するタイプ(単純
添加型)と、硬化もしくは反応させるタイプ(硬化反応
型)とがある。
【0045】単純添加型の場合には、前記樹脂との相溶
性を向上させるために、変性シリコーンオイル(例えば
ポリエステル変性シリコン樹脂、ウレタン変性シリコン
樹脂、アクリル変性シリコン樹脂等)を使用するのが好
ましい。これらの単純添加型のシリコーンオイルの添加
量は、その種類に応じて様々に変化することがあるから
一律に決定することができないが、一般的にいうと、通
常、受像層用樹脂に対して0.1〜50重量%であり、
好ましくは0.5〜20重量%である。
【0046】硬化反応型のシリコーンオイルとしては、
反応硬化型(たとえばアミノ変性シリコーンオイルとエ
ポキシ変性シリコーンオイルとを反応硬化させたもの等
)、光硬化型、触媒硬化型等が挙げられる。これら硬化
型シリコーンオイルの添加量は受像層用樹脂の0.5〜
30重量%が好ましい。なお、受像層の表面の一部に、
上記剥離剤を適当な溶媒に溶解あるいは分散させて塗布
した後、乾燥させる等によって剥離剤層を設けることも
できる。
【0047】次に前記酸化防止剤としては、特開昭59
−182785、同60−130735、特開平1−1
27387等に記載の酸化防止剤、および写真その他の
画像記録材料における画像耐久性を改善するものとして
公知の化合物を挙げることができる。
【0048】前記UV吸収剤および光安定剤としては、
特開昭59−158287、同63−74686、同6
3−145089、同59−196292、同62−2
29594、63−122596、同61−28359
5、特開平1−204788などに記載の化合物、およ
び写真その他の画像記録材料における画像耐久性を改善
するものとして公知の化合物を挙げることができる。前
記フィラーとしては、無機微粒子や有機樹脂粒子を挙げ
ることができる。
【0049】この無機微粒子としてはシリカゲル、炭酸
カルシウム、酸化チタン、酸性白土、活性白土、アルミ
ナ等を挙げることができ、有機微粒子としてはフッ素樹
脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリ
コン樹脂粒子等の樹脂粒子を挙げることができる。これ
らの無機・有機樹脂粒子は比重により異なるが、0〜3
0重量%の添加が好ましい。
【0050】前記顔料としては、代表例としてチタンホ
ワイト、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シ
リカ、タルク、クレー、カオリン、活性白土、酸性白土
などを挙げることができる。前記可塑剤としてはフタル
酸エステル類、トリメリット酸エステル類、アジピン酸
エステル類、その他飽和あるいは不飽和カルボン酸エス
テル類、クエン酸エステル類、エポキシ化大豆油、エポ
キシ化アマニ油、エポキシステアリン酸エポキシ類、正
リン酸エステル類、亜燐酸エステル類、グリコールエス
テル類などが挙げられる。
【0051】前記熱溶融性物質としては、テルピネオー
ル、メントール、1,4−シクロヘキサンジオール、フ
ェノール等のアルコール類、アセトアミド、ベンズアミ
ド等のアミド類、クマリン、ケイ皮酸ベンジル等のエス
テル類、ジフェニルエーテル、クラウンエーテル等のエ
ーテル類、カンファー、p−メチルアセトフェノン等の
ケトン類、バニリン、ジメトキシベンズアルデヒド等の
アルデヒド類、ノルボルネン、スチルベン等の炭化水素
類、マルガリン酸等の高級脂肪酸、エイコサノール等の
高級アルコール、パルミチン酸セチル等の高級脂肪酸エ
ステル、ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、ベ
ヘニルアミン等の高級アミンなどに代表される単分子化
合物、カルナバロウ、蜜ロウ、パラフィンワックス、エ
ステルワックス、モンタンロウ、アミドワックスなどの
ワックス類、エステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロ
ジンフェノール樹脂等のロジン誘導体、フェノール樹脂
、ケトン樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂
、テルペン樹脂、脂肪族系炭化水素樹脂、シクロペンタ
ジエン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコールなどのポリオレフィ
ンオキサイドなどに代表される高分子化合物などを挙げ
ることができる。
【0052】本発明においては、上記記載の熱溶融性物
質の融点あるいは軟化点が10〜150℃のものが好ま
しい。
【0053】なお、本発明では、添加剤全体の添加量は
、通常、受像層用樹脂に対して0.1〜30重量%の範
囲に選定するのが好ましい。なお、受像層の厚みは、通
常、3〜30μm、好ましくは5〜20μmの範囲に選
定するのが適当である。また、受像層は、単層としてし
てもよく、あるいは必要に応じて、組成等が同一の、あ
るいは相違する2層以上の多層構造として設けてもよい
。
【0054】前記受像層の形成方法としては、特に制限
はなく、公知の手法等の各種の方法によって形成するこ
とができる。例えば、受像層は、その形成成分を溶媒に
分散あるいは溶解して受像層形成用塗工液を調製し、こ
の受像層形成用塗工液を前記基材上の多孔質層の面上に
塗布し乾燥する塗工法や、前記受像層の形成成分を有す
る混合物を溶融押出し、前記多孔質層の表面にラミネー
トするラミネート法等により、形成することができる。
【0055】上記塗工法に用いる溶媒としては、例えば
、水、アルコール類(例えばエタノール、プロパノール
等)、セロソルブ類(例えばメチルセロソルブ、エチル
セロソルブ等)、芳香族類(例えばトルエン、キシレン
、クロロベンゼン等)、ケトン類(例えばアセトン、メ
チルエチルケトン等)、エステル系溶剤(例えば酢酸エ
チル、酢酸ブチル等)、エーテル類(例えばテトラヒド
ロフラン、ジオキサン等)、塩素系溶剤(例えば塩化メ
チレン、クロロホルム、トリクロルエチレン等)などが
挙げられる。
【0056】前記塗工には、従来から公知のグラビアロ
ールによる塗布法、押し出し塗布法、ワイヤーバー塗布
法、ロール塗布法等を採用することができる。この塗工
後、適宜乾燥することによって、所定の乾燥膜厚の受像
層が形成される。なお、受像層は、単層構造に限られず
、二層以上の構成にすることもできる。また、受像層は
、前記基材上の多孔質層の表面全体に渡って形成しても
よく、必要に応じて、その一部の面に形成してもよい。
【0057】(4) その他の層 本発明の受像シートには、前記基材、多孔質層、受像層
の他に、必要に応じて、さらに、受像層と多孔質層との
間に接着性等の性質を付与する目的として中間層(下引
層)を設けてもよい。また、受像層の表面には、感熱転
写記録用インクシートと感熱転写記録用受像シートとの
融着防止等を目的にして、オーバーコート層が積層され
ていてもよい。上記の中間層(前記多孔質層以外の中間
層)やオーバーコート層を設ける場合、それぞれの厚み
は、通常、0.1〜20μmの範囲に選定するのが好適
である。
【0058】また、本発明の受像シートの裏面(前記多
孔質層とは反対側の基材面)には、必要に応じて、耐電
防止層、筆記層、カール防止層等のバッキング層を設け
てもよい。このバッキング層の材質、構成、形成方法等
については特に制限はなく、公知のこの種の受像シート
に用いられるバッキング層と同様なものとして形成して
もよいし、目的等に応じて適宜選定することもできる。 なお、バッキング層は、単層構造に限られず、二層以上
の構成にすることもできる。また、バッキング層は、通
常、前記基材の裏面全体に渡って形成されるが、場合に
よっては、その一部の面に形成してもよい。このバッキ
ング層は、本発明の受像シートの製造工程のいずれも時
点において形成してもよい。もちろん、予め所定のバッ
キング層を有する基材を用いて本発明の受像シートを製
造してもよいし、受像層の形成後に形成してもよい。
【0059】−感熱転写記録用受像シートの第二態様−
この第二態様の感熱転写記録用受像シートは、基本的に
は、基材上に、受像層および前記多孔質層がこの順に積
層されてなるものである。ここで重要な点は、少なくと
も1層の前記多孔質層を受像層上に設ける点であり、そ
の他の点、例えば基材や受像層の材質や組成等あるいは
その形成方式、さらには適宜中間層、保護層やバッキン
グ層を設けることについては特に制限はない。
【0060】(1) 基材 基材については前記第一態様の感熱転写記録用受像シー
トにおける基材と同様であるので、その詳細な説明を省
略する。 (2) 受像層 受像層については前記第一態様の感熱転写記録用受像シ
ートにおける受像層と同じ内容であるので、その詳細な
説明を省略する。
【0061】(3) 多孔質層 この第二態様の感熱転写記録用受像シートにおいては、
前記基材上に設けた受像層の面上に前記多孔質層を設け
る。この第二態様の多孔質層を形成する際の多孔質層の
穴の大きさは、多孔質層の厚みにより一概に決めること
は出来ないが、表面の平滑性を持たせるためには、好ま
しくは1μm以下、より好ましくは0.5μm以下が良
い。また、その際の空隙率は5〜50%、好ましくは5
〜30%が好ましい。前記多孔質層の形成用材料として
は特に制限はなく、少なくとも適当な膜厚の多孔質層が
形成可能なものであるならば、基本的にはどのような材
質のものも使用可能である。
【0062】この第二態様において、前記多孔質層を形
成する樹脂は、転写する色素に対して染着されやすい樹
脂で形成することが好ましい。そのような樹脂としては
、従来のこの種の受像層に使用可能な樹脂として提案さ
れているものを使用することができ、具体的には例えば
、ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂(たとえば
ポリ塩化ビニル、塩化ビニルーアリルグリシジルエーテ
ル共重合体、塩化ビニルーベンジルメタクリレート共重
合体、塩化ビニルーアルキルビニルエーテル共重合体な
ど)、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂(例えばポ
リウレタンなど)、ポリアミド系樹脂、ポリカプロラク
トン、ポリビニルピロリド、三酢酸セルロース、アクリ
ル系(ポリアクリレート系、ポリメタクリレート系)樹
脂、スチレン系樹脂、エポキシ系樹脂などを挙げること
ができる。
【0063】これらの中でも、ポリオレフィン系樹脂、
塩化ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、
スチレン系樹脂およびエポキシ系樹脂がより好ましい。 なお、これらの樹脂は、一種単独で使用してもよく、あ
るいは二種以上を混合物あるいは樹脂ブレンド等として
併用することもできる。
【0064】前記多孔質層において、多孔質層構造を形
成する方法としては、特に制限はなく、公知の方法など
各種の方法を使用することができる。具体的には、例え
ば、第一の態様で記載した溶融押し出し法、受像層上に
前記樹脂を含有する多孔質層形成用塗布液を塗工する方
法、多孔質フィルムを下地(受像層)面に貼り合わせて
形成する方法等がある。
【0065】この塗布法によって前記多孔質層を受像層
面上に形成する方法としては、例えば、(1)機械的撹
拌によって気泡を十分に含む多孔質層形成用塗布液を塗
布し乾燥させる方法、(2)発泡剤を含有させた多孔質
層形成用塗布液を塗布し、加熱によって発泡させて形成
する方法、(3)前記多孔質層形成用材樹脂を有機溶媒
に溶解した溶液と、該有機溶媒に比べて蒸発しにくく、
かつ該有機溶媒と相溶性を有し、しかも該樹脂に対して
溶解性の著しく低い(または有しない)貧溶媒(水を主
成分とするものも含む。)との混合液を、前記受像層上
に塗布し、乾燥させることによって、ミクロ状に凝集し
た塗膜に形成させてなるミクロポーラス層とする方法、
などが好適に採用される。これらの中でも、(3)の方
法がより均一でかつより微細な多孔質構造が安定に形成
できる点から特に好ましく使用される。
【0066】本発明の感熱転写記録用受像シートにおい
て、受像層上に形成する前記多孔質層の膜厚としては、
通常、5μm以下、好ましくは2μm以下の範囲に選定
するのが好適である。この多孔質層の厚みを2μm以下
にすることによって画像の滲みを著しく効果的に防止す
ることができる。なお、前記多孔質層は通常、1層設け
れば十分であるが必要に応じて、2層以上設けてもよい
。 (4) その他の層 その他の層についての説明は、前記第一態様における「
その他の層」の説明をもって代える。
【0067】B.感熱転写記録用インクシート感熱転写
記録用インクシートは、基本的に、支持体上にインク層
を積層してなる。感熱転写記録用インクシートには、熱
溶融記録方式に用いる溶融性インク層を有するもの(熱
溶融転写用インクシート)と熱拡散転写方式に用いる熱
拡散性色素含有インク層を有するもの(熱拡散転写用イ
ンクシート)などがある。画像記録体における階調画像
は熱拡散転写用インクシートを用いて形成することがで
き、階調性の要求されない画像たとえば文字、図形、記
号、罫線等は熱溶融転写用インクシートあるいは熱拡散
転写用インクシートで形成することができる。
【0068】−熱拡散転写用インクシート−(1) イ
ンクシート用支持体 このインクシート用支持体としては、寸法安定性がよく
、感熱ヘッドでの記録の際の熱に耐えるものならば何で
も良く、コンデンサー紙、グラシン紙のような薄葉紙、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリ
サルフォン、ポリビニルアルコールセロファン、ポリス
チレンのような耐熱性のプラスチックフィルムを用いる
ことができる。インクシート用支持体の厚さは、2〜1
0μmが好ましい。インクシート用支持体の形状につい
ては特に制限がなく、たとえば広幅のシートやフィルム
、細幅のテープやカードなど任意の形状がある。
【0069】(2) インク層 上記インク層は、熱拡散転写方式によって感熱転写記録
用受像シートに転写する場合には、必須成分として熱拡
散性色素とバインダーとを含有する。 〈熱拡散性色素〉昇華性色素としてはシアン色素、マゼ
ンタ色素、イエロー色素を挙げることができる。
【0070】前記シアン色素としては、特開昭59−7
8896号公報、同59−227948号公報、同60
−24966号公報、同60−53563号公報、同6
0−130735号公報、同60−131292号公報
、同60−239289号公報、同61−19396号
公報、同61−22993号公報、同61−31292
号公報、同61−31467号公報、同61−3599
4号公報、同61−49893号公報、同61−148
269号公報、同62−191191号公報、同63−
91288号公報、同63−91287号公報、同63
−290793号公報などに記載されているナフトキノ
ン系色素、アントラキノン系色素、アゾメチン系色素等
が挙げられる。
【0071】前記マゼンタ色素としては、特開昭59−
78896号公報、特開昭60−30392号公報、特
開昭60−30394号公報、特開昭60−25359
5号公報、特開昭61−262190号公報、特開昭6
3−5992号公報、特開昭63−205288号公報
、特開昭64−159号、特開昭64−63194号公
報等の各公報に記載されているアントラキノン系色素、
アゾ色素、アゾメチン系色素等が挙げられる。
【0072】イエロー色素としては、特開昭59−78
896号公報、特開昭60−27594号公報、特開昭
60−31560号公報、特開昭60−53565号公
報、特開昭61−12394号公報、特開昭63−12
2594号公報等の各公報に記載されているメチン系色
素、アゾ系色素、キノフタロン系色素、アントライソチ
アゾール系色素が挙げられる。
【0073】また、昇華性色素として特に好ましいのは
、開鎖型または閉鎖型の活性メチレン基を有する化合物
をp−フェニレンジアミン誘導体の酸化体またはp−ア
ミノフェノール誘導体の酸化体とのカップリング反応に
より得られるアゾメチン色素およびフェノールまたはナ
フトール誘導体またはp−フェニレンジアミン誘導体の
酸化体またはp−アミノフェノール誘導体の酸化体のと
のカップリング反応により得られるインドアニリン色素
である。
【0074】昇華性色素含有インク層に含有される昇華
性色素は、形成しようとする画像が単色であるならば、
イエロー色素、マゼンタ色素、およびシアン色素の何れ
であっても良い。感熱転写記録用受像シートにおける受
像層中に金属イオン含有化合物が含まれているときには
、昇華性色素としては、前記金属イオン含有化合物とキ
レートを形成することのできる色素化合物が好ましい。
【0075】金属イオン含有化合物とキレートを形成す
る色素化合物としては、公知の各種の化合物を適宜に選
定して使用することができる。具体的には例えば、特開
昭59−78893号、同59−109349号、同特
願平2−213303号、同2−214719号、同2
−203742号に記載されているシアン画像形成色素
(以下シアン色素と称す)、マゼンタ画像形成色素(以
下マゼンタ色素と称す)、イエロー画像形成色素(以下
イエロー色素と称す)などを挙げることができる。上記
の色素の中でも、少なくとも前記記載の金属イオン含有
化合物と2座のキレートを形成することができる色素化
合物を使用するのが好ましい。そのような色素として、
例えば、下記一般式で表される色素などを挙げることが
できる。
【0076】
【化1】
【0077】ただし、式中X1 は、少なくとも一つの
環が5〜7個の原子から構成される芳香族の炭素環、ま
たは複素環を完成するのに必要な原子の集まりを表わし
、アゾ結合に結合する炭素原子の隣接位の少なくとも一
つが、窒素原子またはキレート化基で置換された炭素原
子である。X2 は、少なくとも一つの環が5〜7個の
原子から構成される芳香族複素環または、芳香族炭素環
を表わす。Gはキレート化基を表す。
【0078】いずれの色素化合物を採用するにしても、
形成しようとする画像の色調によっては、前記三種の色
素のいずれか二種以上もしくは他の昇華性色素を含んで
いても良い。前記昇華性色素の使用量は、通常、支持体
1m2 当たり0.1〜20g、好ましくは0.2〜5
gである。
【0079】〈バインダー〉インク層のバインダーとし
てはセルロース付加化合物、セルロースエステル、セル
ロースエーテル等のセルロース系樹脂;ポリビニルアル
コール、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセトアセ
タール、ポリビニルブチラール等の、ポリビニルアセタ
ール樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポ
リアクリルアミド、スチレン系樹脂、ポリ(メタ)アク
リル酸系エステル、ポリ(メタ)アクリル酸、(メタ)
アクリル酸共重合体などのビニル系樹脂、ゴム系樹脂、
アイオノマー樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル樹
脂等が挙げられる。
【0080】これらの樹脂のうちでも保存性の優れたポ
リビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタールある
いはセルロース系樹脂が好ましい。前記各種のバインダ
ーは、その一種を単独で使用することもできるし、また
その二種以上を併用することもできる。バインダーと前
記熱拡散性色素との重量比は、1:10〜10:1が好
ましく、2:8〜7:3の範囲が特に好ましい。
【0081】〈その他の任意成分〉さらに前記インク層
には、各種の添加剤を適宜に添加することができる。そ
の添加剤としては、シリコン樹脂、シリコンオイル(反
応硬化タイプも可)、シリコン変性樹脂、フッ素樹脂、
界面活性剤、およびワックス類等の剥離性化合物、金属
微粉末、シリカゲル、金属酸化物、カーボンブラック、
および樹脂微粉末等のフィラー、バインダー成分と反応
可能な硬化剤(たとえばイソシアネート類やアクリル類
やエポキシ類等の放射線活性化合物)などを挙げること
ができる。
【0082】さらにまた、添加剤として転写を促進する
ための熱溶融性物質、たとえばワックスや高級脂肪酸エ
ステルなどの、特開昭59−106997号公報に記載
の化合物を挙げることができる。
【0083】(3) その他の層 なお、感熱転写記録用インクシートは、支持体とインク
層とからなる二層構成に限られず、その他の層が形成さ
れていてもよい。例えば、感熱転写記録用感熱転写記録
用受像シートとの融着や熱拡散性色素の裏移り(ブロッ
キング)を防止する目的で、インク層の表面にオーバー
コート層を設けてもよい。
【0084】また支持体にはバインダーとの接着性の改
良や色素の支持体側への転写、染着を防止する目的で下
引層を有していてもよい。さらに支持体の裏面(インク
層と反対側)には、走行安定性、寸法安定性、耐熱性、
帯電防止等の目的でバッキング層を設けてもよい。上記
のオーバーコート層、下引層およびバッキング層の厚み
は通常、0.1〜1μmである。
【0085】(4) 熱拡散転写用インクシートの製造
感熱転写記録用インクシートは、インク層を形成する前
記各種の成分を溶媒に分散ないし溶解してなるインク層
形成用塗工液を調製し、これを支持体の表面に塗工し、
乾燥することにより製造することができる。なお、前記
バインダーは、一種または二種以上を溶媒に溶解もしく
はラテックス状に分散させて用いる。
【0086】前記溶媒としては、水、エタノール、テト
ラヒドロフラン、メチルエチルケトン、トルエン、キシ
レン、クロロホルム、ジオキサン、アセトン、シクロヘ
キサン、酢酸ノルマルブチル等を挙げることができる。 前記塗工には、従来から公知のグラビアロールによる面
順次塗り別け塗布法、押し出し塗布法、ワイヤーバー塗
布法、ロール塗布法等を採用することができる。
【0087】インク層は、支持体の表面の全面あるいは
一部の表面に、単色の熱拡散性色素を含有する層として
形成されても良いし、また、バインダーとイエロー色素
とを含有するイエローインク層、バインダーとマゼンタ
色素とを含有するマゼンタインク層およびバインダーと
シアン色素とを含有するシアンインク層が、平面方向に
沿って一定の繰り返しで支持体の表面の全面あるいは一
部の表面に形成されていてもよい。
【0088】また、平面方向に沿って配列された前記三
層のインク層に加えて、黒色画像形成物質を含む黒色イ
ンク層が介在していても良い。なお、黒色インク層につ
いては、拡散転写型でも溶融転写型でも、鮮明な画像が
得られる。かくして形成されたインク層の膜厚は、通常
、0.2〜10μmであり、好ましくは、0.3〜3μ
mである。なお、感熱転写記録用インクシートに、パー
フォレーションを形成したり、あるいは色相の異なる区
域の位置を検出するための検知マークなどを設けること
によって、使用時の便を図ることもできる。
【0089】C.画像の形成 −階調画像の形成− (1) 第一態様の感熱転写記録用受像シートを使用す
る場合− 階調画像を形成するには、第一態様の感熱転写記録用受
像シートにおいては、熱拡散転写用インクシートのイン
ク層と感熱転写記録用受像シートの受像層とを重ねあわ
せ、インク層と受像層とにイメージワイズに熱エネルギ
ーを与える。すると、インク層中の熱拡散性色素は、こ
の画像形成時に加えられた熱エネルギーに応じた量だけ
気化あるいは昇華し、受像層側に移行され受容される結
果、受像層に色素画像が形成される。
【0090】感熱転写記録用受像シートとして、前記金
属イオン含有化合物を添加した受像層を有するものを使
用した場合、熱拡散性色素と金属イオン含有化合物とが
キレートを形成することにより定着性の良好な画像が形
成される。熱エネルギーを与える熱源としては、サーマ
ルヘッドが一般的であるが、このほかにレーザー光、赤
外線フラッシュ、熱ペンなどの公知のものを使用するこ
とができる。
【0091】熱エネルギーを与える熱源としてサーマル
ヘッドを用いるときは、サーマルヘッドに印加する電圧
あるいはパルス巾を変調することにより、与える熱エネ
ルギーを連続的にあるいは多段階に変化させることがで
きる。熱エネルギーを与える熱源としてレーザー光を用
いるときは、レーザー光の光量や照射面積を変化させる
ことにより与える熱エネルギーを変化させることができ
る。この場合、レーザー光を吸収し易くするため、レー
ザー光吸収材料(例えば、半導体レーザーの場合、カー
ボンブラックや近赤外線吸収物質など)をインク層中、
もしくはインク層近傍に存在せしめるとよい。なお、レ
ーザー光を用いるときは昇華型熱転写記録用インクシー
トと感熱転写記録用受像シートとを充分に密着させて行
うとよい。
【0092】音響光学素子を内蔵したドットジェネレー
ターを用いれば網点の大小に応じた熱エネルギーを与え
ることもできる。熱エネルギーを与える熱源として赤外
線フラッシュランプを用いるときは、レーザー光を用い
る場合と同様に、加熱を黒色などの着色層を介して行う
とよい。あるいは黒色などの、画像の濃淡を連続的に表
現したパターンあるいは網点パターンを介して加熱を行
なってもよいし、また一面の黒色などの着色層と前記の
パターンのネガに相当するネガパターンを組み合わせて
加熱を行なってもよい。熱エネルギーの与え方としては
昇華型熱転写記録用インクシート側から行なっても、感
熱転写記録用受像シート側から行なっても、あるいは両
側から行なってもよいが、熱エネルギーの有効利用を優
先させるなら、昇華型熱転写記録用インクシート側から
行なうのが望ましい。
【0093】以上の熱転写記録により、感熱転写記録用
受像シートの受像層に一色の画像を記録することができ
るが、下記の方法によると、各色の掛け合せからなるカ
ラー写真調のカラー画像を得ることもできる。たとえば
イエロー、マゼンタ、シアンおよび必要に応じて黒色の
感熱転写記録用感熱シートを順次取り換えて、各色に応
じた熱転写を行なうと、各色のかけあわせからなるカラ
ー写真調のカラー画像を得ることもできる。
【0094】それから、次の方法も有効である。すなわ
ち、上記のように各色の昇華型熱転写記録用インクシー
トを用いるかわりに、予め各色に塗り分けて形成した区
域を有する昇華型熱転写記録用インクシートを用いるの
である。そして、まずイエローの区域を用いてイエロー
の分色画像を熱転写し、次にマゼンタの区域を用いてマ
ゼンタの分色画像を熱転写し、以下、順次に繰り返すこ
とによりイエロー、マゼンタ、シアン、及び必要により
黒色の分色画像と順に熱転写する方法を採る。
【0095】この方法でも、カラー写真調のカラー画像
を得ることが可能であるが、さらに好都合なことに、こ
の方法には前記のような感熱転写記録用感熱シートの交
換が不要になるという利点がある。さらに上記記載の方
法で画像を形成した後に、画像保存性の向上の目的で、
上記記載の方法で加熱処理を施してもよい。たとえば、
画像形成面全面にわたって、サーマルヘッドでインクシ
ートのインク層を設けていない部分を用いて、加熱処理
したり、あるいは新たにヒートロール等の加熱処理を行
ってもよい。また、近赤外線吸収剤を含有している場合
には、赤外線フラッシュランプを用いて画像形成面を露
光させてもよい。いずれの場合も、加熱手段は問わない
が、受像層内部に色素をさらに拡散させるのが目的であ
るので、加熱方向は受像層の支持体側から加熱するのが
効果的で好ましい。
【0096】第一態様である感熱転写記録用受像シート
を使用して階調画像を形成する場合、感熱転写記録用受
像シートは、基材上に多孔質層と受像層とをこの順に積
層してなるので、断熱性、クッション性に優れるため高
感度、高濃度の画像を与えるのみならず、多孔質層の表
面凹凸が少ないために白抜けの発生のない良好な転写画
像を得ることができる。
【0097】(2) 第二態様の感熱転写記録用受像シ
ートを使用する場合− 第二態様の感熱転写記録用受像シートを使用する場合に
おいても、基本的には前記第一態様の感熱転写記録用受
像シートを使用する場合と同様にして階調画像を形成す
ることができる。ただし、第二態様の感熱転写記録用受
像シートにおいては、受像層の表面に多孔質層が形成さ
れているので、多孔質層の表面と熱拡散転写用インクシ
ートのインク層とを密着させて、イメージワイズに熱エ
ネルギーを与えることになる。
【0098】このとき、受像層表面に多孔質層が積層さ
れているので、熱の深さ方向の損失が少ないため、熱が
効率的に熱拡散性色素の拡散に使われるとともに、十分
な熱が多孔層表面に伝えられるので、多少表面平滑性が
劣る場合においても白抜けの発生のない、高感度、高濃
度の転写画像が得られる。
【0099】また、さらなる表面平滑性および画像保存
性の向上を図るのであれば、階調画像を形成した後に、
感熱転写記録用受像シートの表面を加熱加圧処理しても
よい。前記加熱加圧処理としては、カレンダーロールや
ヒートロールに階調画像を有する感熱転写記録用受像シ
ートを通過させたり、あるいは熱板間に感熱転写記録用
受像シートを挟んだりする処理を挙げることができる。 いずれにしても、加熱処理温度としては、通常、70〜
200℃、好ましくは100〜150℃の範囲であり、
加圧処理における圧力としては通常、0.05〜20K
g/cm2 、好ましくは0.5〜5Kg/cm2 で
ある。
【0100】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるもの
ではない。なお、以下において「部」は「重量部」を表
わす。 (実施例1) −感熱転写記録用インクシートの製造−支持体として厚
み6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東レ
(株)製、ルミラーF53N]のコロナ処理された表面
に、下記組成のインク層形成用塗工液をワイヤーバーコ
ーティング法により、乾燥後の厚みが1μmになるよう
に塗布、乾燥するとともに、コロナ処理されていない裏
面にシリコーン樹脂[大日精化工業(株)製、ダイアロ
マーSP−712]を50重量%含有するニトロセルロ
ース溶液をワイヤーバーコーティング法により、乾燥後
の厚みが0.5μmになるように塗布、乾燥して背面処
理コートを行なうことにより感熱転写記録用インクシー
トを得た。
【0101】   <インク層形成用塗工液>   熱拡散性色素・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・2.5部  [三井東圧染料(株)製、MS  
マゼンタVP]  熱拡散性色素・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・1.5部  [バイエルン社製、
マクロレックス  レッドバイオレットR]  ポリビ
ニルブチラ−ル・・・・・・・・・・・・・・・・4.
0部  [積水化学工業(株)製、エスレックBX−1
]  メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・
・・・82.0部  シクロヘキサノン・・・・・・・
・・・・・・・・・・10.0部。
【0102】−感熱転写記録用受像シートの製造−  
<多孔質層形成用組成物>   ポリ塩化ビニル樹脂・・・・・・・・・・・・・・
・・75部  [信越化学工業(株)製、TK300]
  可塑剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・15部  [大八化学(株)製、DOP]   有機発泡剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・10部  [大塚化学薬品工業(株)製、アゾカル
ボンアミド]。
【0103】上記の組成を有する粉状の多孔質層形成用
組成物を溶融混練した後、Tダイ成型機を用いてダイ温
度180℃で厚さ500μmのフィルムを成形し、次い
で120℃に加熱されると共にギャップ調整されたロー
ル間に前記フィルムを通過させることによって厚さ30
μmシートにした後、200℃に加熱し発泡剤を発泡さ
せ多孔質シートを作成した。倍率10000倍の電子顕
微鏡で観察した所、得られた多孔質シートは多孔質の孔
径が1.5μmであり、空隙率は30%であった。
【0104】次に基材として合成紙[商品名ユポFPG
−150;王子油化合成紙(株)製;厚み150μm]
を用い、その基材の表面に、上記の多孔質シートを熱圧
着させ、該基材上に多孔質層を設けた。次いで、上記の
基材に設けた多孔質層の表面上に、下記の組成を有する
受像層形成用塗工液を乾燥膜厚が10μmとなるように
塗布し、乾燥することによって、多孔質層上に受像層を
有する感熱転写記録用受像シートを作製した。
【0105】   <受像層形成用塗工液>   ポリ塩化ビニル樹脂・・・・・・・・・・・・・・
・・・4.5部  [信越化学工業(株)製、TK30
0]  ポリ塩化ビニル系樹脂・・・・・・・・・・・
・・・・・5.0部  [BASF社製、ラロフレック
スMP25]  ポリエステル変性シリコーン樹脂・・
・・・・・・・・・0.5部  [信越化学工業(株)
製、X−24−8300]  メチルエチルケトン・・
・・・・・・・・・・・・・・70.0部  シクロヘ
キサノン・・・・・・・・・・・・・・・・・20.0
部。
【0106】−画像形成− 上記感熱転写記録用受像シートをその受像面が前記感熱
転写記録用インクシートのインク層表面と相接して重ね
合わさるように供給し、感熱転写記録用インクシートの
支持体側から、下記の条件にて感熱ヘッドを当てて画像
を形成し、感熱転写記録用インクシートと感熱転写記録
用受像シートとを引き剥がし、階調画像を感熱転写記録
用受像シート上に転写した。
【0107】<画像形成条件> 主走査、副走査の線密度:8ドット/mm記録電力  
            :0.6W/ドット感熱ヘッ
ドの加熱時間  :20msec(印加エネルギー約1
1.2×10−3J)から2msec(印加エネルギー
約1.12×10−3J)の間で段階的に加熱時間を調
整した。
【0108】この画像形成前後における感熱転写記録用
受像シートの受像面の表面平滑性、画像形成における感
熱転写記録用受像シートの転写感度、転写色素濃度、白
抜けの発生について、最外層表面平滑性(態様一では受
像層表面、態様二では多孔質層表面)を下記の基準で評
価した。結果を表1に示す。 転写感度:光学濃度計で反射濃度1.0をあたえる印加
エネルギーを相対比較した。 ○・・・・相対比較した場合に低エネルギーで反射濃度
1.0を与える。 △・・・・相対比較した場合に中程度。 ×・・・・相対比較した場合に高エネルギーを必要とし
た。
【0109】転写色素濃度:光学濃度計で最高反射濃度
OD値を測定した。 ◎・・・・OD値が2.0以上。 〇・・・・OD値が2.0〜2.5。 △・・・・OD値が1.7〜2.0。 ×・・・・OD値が1.7以下。
【0110】白抜けの有無:印字した画像に、印字され
ていない白抜け部分があるかないかを黙視で判断。 ○・・・・白抜けが認められない。 △・・・・白抜けが若干認められた。 ×・・・・白抜けが多く認められた。
【0111】表面平滑性:光沢度計の60度の入反射光
で表面を測定した測定値で判断。 ○・・・・測定した値が80度以上。 △・・・・測定した値が65度以上、80度未満。 ×・・・・測定した値が65度未満。
【0112】(実施例2) −感熱転写記録用インクシートの製造−支持体として厚
み6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東レ
(株)製、ルミラーF53N]のコロナ処理された表面
に、下記組成のインク層形成用塗工液をワイヤーバーコ
ーティング法により、乾燥後の厚みが1μmになるよう
に塗布、乾燥するとともに、コロナ処理されていない裏
面にシリコーン樹脂[大日精化工業(株)製、ダイアロ
マーSP−712]を50重量%含有するニトロセルロ
ース溶液をワイヤーバーコーティング法により、乾燥後
の厚みが0.5μmになるように塗布、乾燥して背面処
理コートを行なうことにより感熱転写記録用インクシー
トを得た。
【0113】   <インク層形成用塗工液:>   熱拡散性色素・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・3部  [化2で示される化合物]
【0114】
【化2】
【0115】   ポリビニルブチラール・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・3部  [積水化学工業(株)製、エスレ
ックBX−1]  メチルエチルケトン・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・44部  ジオキサン・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40部  
シクロヘキサノン・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・10部。
【0116】−感熱転写記録用受像シートの製造−多孔
質層形成用組成物として、下記の組成物を用い、かつ、
基材として厚さ125μmの白色ポリエチレンテレフタ
レートフィルム[ダイアホイル(株)製、W400、#
125]を用いた以外は、実施例1と同様にして積層フ
ィルムを得た。
【0117】得られた多孔質シートは多孔質の孔径が1
.0μmであり、空隙率は25%であった。なお、基材
として合成紙を用いた実施例1の場合よりも、基材とし
てポリエチレンテレフタレートフィルムを用いたこの実
施例2の場合の方が、基材と多孔質層との密着性がより
良好であることも確認された。
【0118】   <多孔質層形成用組成物>   ポリスチレン・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・75部  [三井東圧化学(株)製、トーポレック
ス830]  有機発泡剤・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・15部  [大塚化学薬品工業(株)製
、アゾカルボンアミド]。
【0119】次いで、上記の基材に設けた多孔質層の表
面上に、下記の組成を有する受像層形成用塗工液を乾燥
膜厚が10μmとなるように塗布し、乾燥することによ
って、多孔質層上に受像層を有する感熱転写記録用受像
シートを作製した。   <受像層形成用塗工液>   ポリ塩化ビニル樹脂・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・2.0部  [信越化学工業(株)製、TK
300]  塩化ビニル−マレイン酸モノ−2−エチル
ヘキシル共重合体                 
                   ・・・・・・
・・・・・3.5部  [塩化ビニル含有量:85.1
%、Tg:75℃、重合度:500]  金属イオン含
有化合物・・・・・・・・・・・・・・・・・・4.0
部  [[Ni(C2 H5 NHCH2 CH2 N
H2 )]2+[(C6 H5 )4 B]2−]  
ポリエステル変性シリコ−ン樹脂・・・・・・・・・・
・・・0.5部  [信越化学工業(株)製、X−24
−8300]  メチルエチルケトン・・・・・・・・
・・・・・・・・・・80.0部  シクロヘキサノン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10.0部。
【0120】−画像形成− 上記のようにして得られた、感熱転写記録用インクシー
トおよび感熱転写記録用受像シートを用いて、実施例1
と同様にして画像を形成し、同様にして評価した。結果
を表1に示す。
【0121】(実施例3)基材として、平均粒径0.5
μmの微粉砕粒子状の酸化チタンを充填剤としてポリマ
ー重量に対して17%含有するポリエチレンテレフタレ
ートを270℃で十分に混練撹拌して第一の押出機に入
れ、一方、多孔質層形成用材料としてポリ塩化ビニル樹
脂[信越化学工業(株)製、TK300]90重量%お
よびポリカーボネート樹脂[帝人化成工業(株)製、パ
ンライトK1300]10重量%を180℃で十分に混
練撹拌した組成物を第二の押出機に入れ、それぞれの材
料(基材形成用材料と多孔質層形成用材料)をそれぞれ
の押出機から押し出した。
【0122】この押し出されたそれぞれの材料の流れを
同時押出機(共押出機)に供給し、フィルム形成用ダイ
を通して共押出して積層フィルムをにし、次いで、この
積層フィルムをテンダーオーブン内で3.2:1の引張
張力で縦方向に延伸した後、3.5:1の引張張力で横
方向に延伸した。次いで、この二軸延伸積層フィルムを
170℃に加熱したテンダ−オ−ブン内でヒートセット
した。
【0123】こうして得られた積層シートは、厚さ15
0μmの充填剤含有ポリエチレンテレフタレート層の片
面に厚み10μmのポリ塩化ビニル−ポリマーポリカー
ボネート系多孔質層を有するものであった。なお、得ら
れた多孔質シートは多孔質の孔径が0.8μmであり、
空隙率は20%であった。次に、この積層シートの多孔
質層の面上に、実施例1と同様の受像層形成塗工液を付
し受像層を形成し、感熱転写記録用受像シートを作製し
た。この得られた感熱転写記録用受像シートについて、
実施例1と同様のインクシートを用いて画像を形成し、
同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0124】(実施例4)実施例3において、多孔質層
形成用材料として、下記の組成の組成物を用いた以外は
、実施例3と同様にして同時二軸延伸積層フィルムを作
成した。こうして得られた積層シートは、厚さ340μ
mの充填剤含有ポリエチレンテレフタレート層の片面に
厚み20μmのポリ塩化ビニル/ポリカーボネート系多
孔質層を有するものであった。なお、得られた多孔質シ
ートは多孔質の孔径が0.3μmであり、空隙率は25
%であった。次に、この積層シートの多孔質層の面上に
、実施例2と同様の受像層形成塗工液を付し受像層を形
成し、感熱転写記録用受像シートを作製した。この得ら
れた感熱転写記録用受像シートについて、実施例2と同
様のインクシートを用いて画像を形成し、同様にして評
価した。結果を表1に示す。   <多孔質層形成用組成物>   ポリ塩化ビニル樹脂・・・・・・・・・・・・・・
・・70部  [信越化学工業(株)製、TK1000
]  ポリスチレン・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・25部  [三井東圧化学(株)製、トーポレッ
クス830]  合成樹脂改質剤・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・5部  [東亜合成(株)製、レゼ
タGP300]。
【0125】(実施例5)実施例3において、多孔質層
形成用材料として、下記の組成の組成物を用いた以外は
、実施例3と同様にして同時二軸延伸積層フィルムを作
成した。こうして得られた積層シートは、厚さ180μ
mの充填剤含有ポリエチレンテレフタレート層の片面に
厚み20μmのポリスチレン/ポリカーボネート系多孔
質層を有するものであった。なお、得られた多孔質シー
トは多孔質の孔径が0.4μmであり、空隙率は20%
であった。次に、この積層シートの多孔質層の面上に、
実施例1と同様の受像層形成塗工液を付し受像層を形成
し、感熱転写記録用受像シートを作製した。この得られ
た感熱転写記録用受像シートについて、実施例1と同様
のインクシートを用いて画像を形成し、同様にして評価
した。結果を表1に示す。
【0126】   <多孔質層形成用組成物>   ポリスチレン・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・75部  [三井東圧化学(株)製、トーポレック
ス830]  ポリカーボネート・・・・・・・・・・
・・・・・・・22部  [帝人化成(株)製、パンラ
イトK1300]  合成樹脂改質剤・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・3部  [東亜合成(株)製、
レゼタGP500]。
【0127】(実施例6)実施例3において、多孔質層
形成用材料として、下記の組成の組成物を用いた以外は
、実施例3と同様にして同時二軸延伸積層フィルムを作
成した。こうして得られた積層シートは、厚さ125μ
mの充填剤含有ポリエチレンテレフタレート層の片面に
厚み10μmのポリフェニレンスルフィド/ポリメタク
リル酸メチル系多孔質層を有するものであった。なお、
得られた多孔質シートは多孔質の孔径が0.3μmであ
り、空隙率は25%であった。次に、この積層シートの
多孔質層の面上に、実施例2と同様の受像層形成塗工液
を付し受像層を形成し、感熱転写記録用受像シートを作
製した。この得られた感熱転写記録用受像シートについ
て、実施例2と同様のインクシートを用いて画像を形成
し、同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0128】   <多孔質層形成用組成物>   ポリフェニレンスルフィド・・・・・・・・・・・
・・35部  [宇部興産(株)製、NR−04]  
ポリメタクリル酸メチル・・・・・・・・・・・・・・
60部  [住友化学(株)製、スミペック−B  M
H]  合成樹脂改質剤・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・5部  [東亜合成(株)製、レゼタGP3
00]。
【0129】(実施例7)実施例3において、多孔質層
形成用材料として、下記の組成の組成物を用いた以外は
、実施例3と同様にして同時二軸延伸積層フィルムを作
成した。こうして得られた積層シートは、厚さ500μ
mの充填剤含有ポリエチレンテレフタレート層の片面に
厚み30μmのポリスチレン/アクリロニトリルースチ
レン共重合体系多孔質層を有するものであった。なお、
得られた多孔質シートは多孔質の孔径が0.2μmであ
り、空隙率は25%であった。次に、この積層シートの
多孔質層の面上に、実施例1と同様の受像層形成塗工液
を付し受像層を形成し、感熱転写記録用受像シートを作
製した。この得られた感熱転写記録用受像シートについ
て、実施例1と同様のインクシートを用いて画像を形成
し、同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0130】   <多孔質層形成用組成物>   ポリスチレン・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・35部  [三井東圧化学(株)製、トーポレック
ス570]  アクリロニトリル−スチレン共重合体・
・・・・・・・60部  [住友化学(株)製、スミペ
ック−B  MH]  合成樹脂改質剤・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・5部  [東亜合成(株)製
、レゼタGP200]。
【0131】(比較例1)実施例1において、多孔質層
形成組成物として発泡剤を添加しないものを用いた以外
は、実施例1と同様にして感熱転写記録用受像シートを
作製し、同様にして画像形成および評価を行った。結果
を表1に示す。
【0132】
【表1】
【0133】(実施例8) −感熱転写記録用インクシートの製造−前記実施例1で
作成した感熱転写記録用インクシートを用いた。
【0134】−感熱転写記録用受像シートの製造−  
<受像層形成用塗工液>   ポリ塩化ビニル樹脂・・・・・・・・・・・・・・
・・・5.0部  [信越化学工業(株)製、TK60
0]  ポリ塩化ビニル系樹脂・・・・・・・・・・・
・・・・・5.0部  [BASF社製、ラロフレック
スMP25]  メチルエチルケトン・・・・・・・・
・・・・・・・・70.0部  シクロヘキサノン・・
・・・・・・・・・・・・・・・20.0部。
【0135】   <多孔質層形成用組成物>   ポリスチレン・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・18.0部  [三井東圧化学(株)製、トーポレ
ックス500−51]  ポリエステル変性シリコン樹
脂・・・・・・・・・・・・1.0部  [信越シリコ
ーン(株)製、X−24−8300]  AIBN(発
泡剤)・・・・・・・・・・・・・・・・・1.0部 
 メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・
・79.0部  シクロヘキサノン・・・・・・・・・
・・・・・・・・・1.0部。
【0136】基材である厚み125μmの白色ポリエチ
レンテレフタレート[ダイアホイル(株)製、W400
  #125]の表面に上記受像層形成用塗工液を受像
層の厚みが10μmになるように塗工し、これを乾燥し
て基材上に受像層を形成し、さらにこの受像層の表面に
上記多孔質層形成用組成物を厚みが1.5μmになるよ
うに塗布し、120℃に15分間加熱することによって
多孔質層を形成した。なお、得られた多孔質シートは多
孔質の孔径が1.5μmであり、空隙率は30%であっ
た。得られた感熱転写記録用受像シートを使用して前記
実施例1におけるのと同様にして画像を形成し、その画
像につき前記実施例1と同様にして転写濃度、感度、白
抜け、表面光沢につき評価した。また、下記の評価基準
によって「滲み」を評価した。結果を表2に示す。 色素の滲み防止性:画像を記録した感熱転写記録用受像
シートを、60℃・24時間放置後滲み具合を目視で判
断した。 ○・・・・滲みがほとんど認められない。 ×・・・・滲みが認められた。
【0137】(実施例9) −感熱転写記録用インクシートの製造−前記実施例2で
作成した感熱転写記録用インクシートを使用した。 −感熱転写記録用受像シートの製造− 下記組成の受像層形成塗工液および多孔質層形成用組成
物を、前記実施例9で使用した基材上に、同様の膜厚で
設けにた後、さらに、120℃に120分間加熱するこ
とにより、感熱転写記録用受像シートを得た。なお、得
られた多孔質シートは多孔質の孔径が1.0μmであり
、空隙率は25%であった。得られた感熱転写記録用受
像シートを使用して前記実施例2におけるのと同様にし
て画像を形成し、実施例8と同様にして評価した。結果
を表2に示す。
【0138】   <受像層形成塗工液>   エポキシ樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・6.0部  [東都化成(株)製、エポトート 
 YD−014]  金属イオン含有化合物・・・・・
・・・・・・・・・・・4.0部  [[Ni(NH2
 COCH2 NH2 )]2+[(C6 H5 )4
 B]2−]  メチルエチルケトン・・・・・・・・
・・・・・・・・・80.0部  シクロヘキサノン・
・・・・・・・・・・・・・・・・・10.0部。
【0139】   <多孔質層形成用組成物>   ポリ塩化ビニル樹脂・・・・・・・・・・・・・・
・・・9.5部  [信越化学工業(株)製、TK−3
00]  ポリエステル変性シリコン樹脂・・・・・・
・・・・・・0.5部  [信越シリコーン(株)製、
X−24−8300]  メチルエチルケトン・・・・
・・・・・・・・・・・・70.0部  アセトン・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・70.0部 
 水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・50.0部。
【0140】(実施例10)下記組成の多孔質層形成用
組成物をサンドグラインダーで分散調製し、前記実施例
8における受像層表面に、厚み1.5μmになるように
塗工し、100℃に120分間加熱することにより、感
熱転写記録用受像シートを得た。なお、得られた多孔質
シートは多孔質の孔径が1.0μmであり、空隙率は1
5%であった。得られた感熱転写記録用受像シートを使
用し、前記実施例1で使用したインクシートを用いて画
像を形成し、実施例8と同様にして評価した。結果を表
2に示す。
【0141】   <多孔質形成用組成物>   ポリプロピレン樹脂・・・・・・・・・・・・・・
・・・9.3部  [宇部興産(株)製、UBEポリプ
ロ  J105G]  ポリエステル変性シリコーン樹
脂・・・・・・・・・・・0.5部  [信越化学工業
(株)製、X−24−8300]  分散剤・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.2部  ヘ
プタン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
0.0部  水・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・40.0部。
【0142】(実施例11)下記組成の多孔質層形成用
組成物を、前記実施例9における受像層表面に、厚み1
.5μmになるように塗工し、120℃に120分間加
熱することにより、感熱転写記録用受像シートを得た。 なお、得られた多孔質シートは多孔質の孔径が1.5μ
mであり、空隙率は30%であった。得られた感熱転写
記録用受像シートを使用し、前記実施例2で使用したイ
ンクシートを用いて画像を形成し、実施例8と同様にし
て評価した。結果を表2に示す。
【0143】   <多孔質層形成用組成物>   アクリル樹脂系樹脂エマルジョン・・・・・・・・
・・18.0部  [東亜合成(株)製、A−1015
]  ポリエステル変性シリコーン樹脂・・・・・・・
・・・・2.0部  [信越化学工業(株)製、X−2
4−8300]  エチルアルコール・・・・・・・・
・・・・・・・・・40.0部  水・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・40.0部。
【0144】(実施例12)下記組成の受像層形成用組
成物を、前記実施例8における基材上に乾燥膜厚15μ
mになるように塗工し、実施例11と同様の多孔質層形
成用組成物を、前記受像層表面に、厚み1.5μmにな
るように塗工し、120℃に120分間加熱することに
より、感熱転写記録用受像シートを得た。なお、得られ
た多孔質シートは多孔質の孔径が1.5μmであり、空
隙率は30%であった。得られた感熱転写記録用受像シ
ートを使用し、前記実施例1で使用したインクシートを
用いて画像を形成し、実施例8と同様にして評価した。 結果を表2に示す。
【0145】   <受像層形成用塗工液>   塩化ビニル系ラテックス・・・・・・・・・・・・
・・25.0部  [日本ゼオン(株)製、Geon1
50×15]  アクリレートラテックス・・・・・・
・・・・・・・・15.0部  [日本ゼオン(株)製
、Nipol  LX857]  水・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・60.0部。
【0146】(実施例13)前記実施例8において、画
像を形成した後に、感熱転写記録用受像シートをヒート
ロール(加熱温度130℃)に通して搬送速度0.5m
m/秒で支持体側から熱処理した。結果を表2に示す。 (実施例14)前記実施例9において、画像を形成した
後に、感熱転写記録用受像シートをホットスタンプ(加
熱温度140℃、圧力1.5Kg/cm2 、加熱時間
5秒)で加熱加圧処理をした。結果を表2に示す。 (比較例2)下記の受像層形成用塗工液を使用し、また
多孔質層を形成しなかった他は前記実施例8と同様にし
て感熱転写記録用受像シートを作成した。
【0147】   <受像層形成用塗工液>   ポリ塩化ビニル・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・5.0部  [信越化学工業(株)製、TK−6
00]  塩化ビニル系樹脂・・・・・・・・・・・・
・・・・・・4.5部  [BASF社製、ラロフレッ
クスMP25]  ポリエステル変性シリコン樹脂・・
・・・・・・・・・・0.5部  [信越シリコーン(
株)製、X−24−8300]  メチルエチルケトン
・・・・・・・・・・・・・・・・70.0部  シク
ロヘキサノン・・・・・・・・・・・・・・・・・20
.0部。
【0148】得られた感熱転写記録用受像シートを使用
し、前記実施例1で使用したインクシートを用いて画像
を形成し、実施例8と同様にして評価した。結果を表2
に示す。
【0149】(比較例3)前記実施例8において、発泡
剤を含有しない他は前記実施例8における多孔質形成用
組成物と同様の多孔質形成用組成物を調製し、この多孔
質形成用組成物を使用して前記実施例8と同様にして感
熱転写記録用受像シートを作成した。得られた感熱転写
記録用受像シートを使用し、前記実施例1で使用したイ
ンクシートを用いて画像を形成し、実施例8と同様にし
て評価した。結果を表2に示す。
【0150】(比較例4)前記実施例9の多孔層形成組
成物中の水の部分を、アセトンに置き換えた他はこの実
施例9と同様の組成物を調製し、この組成物を使用した
他は前記実施例9と同様にして感熱転写記録用受像シー
トを作成した。この感熱転写記録用受像シートにおいて
は、前述のように水を含有していない組成物を使用して
いるので、受像層の表面に形成された層は多孔質になっ
ていなかった。得られた感熱転写記録用受像シートを使
用し、前記実施例2で使用したインクシートを用いて画
像を形成し、実施例9と同様にして評価した。結果を表
2に示す。
【0151】
【表2】
【0152】
【発明の効果】本発明によると、転写濃度が大きく、白
抜けのない画像を高感度で形成することのできる感熱転
写記録用受像シートを提供することができる。
【0153】特に、基材上に多孔質層と受像層とをこの
順に積層してなる感熱転写記録用受像シートにおいては
、受像層形成用塗工液を塗布して受像層を形成するにも
かかわらず、カールを生じることがない。さらに、画像
形成後においても、保存時における基材側への画像の裏
抜けを生じないという優れた効果も奏する。
【0154】特に、基材上に受像層と多孔質層とをこの
順に積層してなる感熱転写記録用受像シートにおいては
、画像形成時に受像層とインク層との間に多孔質層が介
在しているので、クッション性に優れ、受像層表面の凹
凸が多少あるにもかかわらず白抜けが発生せず、しかも
形成された画像に滲みを生じることがない。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  インク層中に熱転写可能な色素を有す
    る感熱転写記録用インクシートと対面させて、画像情報
    に従ったエネルギーを付与することにより受像面に色素
    画像を形成する感熱転写記録に用いられるところの、基
    材上に少なくとも受像層を有する感熱転写記録用受像シ
    ートにおいて、基材と受像層との間に、多孔質層を少な
    くとも一層設けてなることを特徴とする感熱転写記録用
    受像シート。
  2. 【請求項2】  前記基材が樹脂フィルムまたは紙であ
    る前記請求項1に記載の感熱転写記録用受像シート。
  3. 【請求項3】  前記基材が樹脂フィルムであり、前記
    多孔質層が樹脂で形成され、前記基材と前記多孔質層と
    が同時押出しにより積層される前記請求項1に記載の感
    熱転写記録用受像シート。
  4. 【請求項4】  前記多孔質層を形成する樹脂が二種以
    上の樹脂を含有し、かつそれらの樹脂のうちの少なくと
    も一種が、他の少なくとも一種の樹脂と均一に相溶しな
    い樹脂である前記請求項3に記載の感熱転写記録用受像
    シート。
  5. 【請求項5】  インク層中に熱転写可能な色素を有す
    る感熱転写記録用インクシートと対面させて、画像情報
    に従ったエネルギーを付与することにより受像面に色素
    画像を形成する感熱転写記録に用いられるところの、基
    材上に少なくとも受像層を有する感熱転写記録用受像シ
    ートにおいて、基材に積層された受像層の外表面に、多
    孔質層を設けてなることを特徴とする感熱転写記録用受
    像シート。
  6. 【請求項6】  前記多孔質層を形成する樹脂が、ポリ
    オレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂
    、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂およびエポキシ系樹
    脂よりなる群から選択される少なくとも1種の樹脂であ
    る前記請求項5に記載の感熱転写記録用受像シート。
  7. 【請求項7】  前記多孔質層の厚さが2μm以下であ
    る前記請求項5に記載の感熱転写記録用受像シート。
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