JPH04360847A - ベンジルアルコール類の立体選択的合成法 - Google Patents

ベンジルアルコール類の立体選択的合成法

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JPH04360847A
JPH04360847A JP3134888A JP13488891A JPH04360847A JP H04360847 A JPH04360847 A JP H04360847A JP 3134888 A JP3134888 A JP 3134888A JP 13488891 A JP13488891 A JP 13488891A JP H04360847 A JPH04360847 A JP H04360847A
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JP
Japan
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group
lower alkyl
halogen
compound
formula
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JP3134888A
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English (en)
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Kazuo Sato
一雄 佐藤
Hisayoshi Kajino
久喜 梶野
Hideo Takeshiba
英雄 竹柴
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、殺菌活性若しくは抗菌
活性を有し農業用殺菌剤若しくは医薬用抗菌剤として、
又は殺菌活性若しくは抗菌活性を有するトリアゾール系
誘導体の中間体として有用な化合物の立体選択的合成法
に関する。
【0003】詳しくは下記一般式(III)
【0004
【化4】
【0005】[式中、Aはハロゲン原子、アリール基(
該アリール基は、1乃至3個のハロゲン原子又は低級ア
ルキル基で置換されていてもよい。)又は5乃至6員複
素環基(該複素環基は1乃至3個の窒素原子又は0又は
1個の硫黄原子若しくは酸素原子を含有し、1乃至3個
の低級アルキル基又はハロゲン原子で置換されていても
よい。)を示し、R1 、R2 及びR3 は互いに同
一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基(該低級アルキル基又は低級ア
ルコキシ基は、1乃至3個のハロゲン原子で置換されて
いてもよい)、アリール基又はアリールオキシ基(該ア
リール基又はアリールオキシ基は、1乃至3個のハロゲ
ン原子又は低級アルキル基で置換されていてもよい。)
を示し、R4 は低級アルキル基を示し、R5 は水素
原子又は低級アルキル基を示す。]で表わされる化合物
の2位及び3位の不斉炭素における2つのジアステレオ
マーのうちエリスロ体[(2R* ,3S* )体]を
優先的に製造する方法に関する。
【0006】上記一般式(III)で表わされる化合物
のうち、例えば式(IV)の化合物
【0007】
【化5】
【0008】は、特開昭60−36468号公報に医用
、獣医用又は農業用殺菌剤として知られている。したが
って本発明は医用、獣医用もしくは農業用殺菌性化合物
のうち、一方のジアステレオマーを優先的に製造する方
法を提供する。
【0009】
【従来の技術】特開昭60−36468号公報には、上
記式(IV)の化合物の製造方法が示されており、具体
的には以下の工程である(式中、立体はすべて相対立体
配位を示す。)。
【0010】
【化6】
【0011】工程Aは、臭化クロチルと金属マグネシウ
ムから常法によって得られるクロチルグリニャールをケ
トン(V)に付加しクロロヒドリン(VIa)及び(V
Ib)を得る工程である。工程Bは、クロロヒドリン(
VIa)及び(VIb)を分子内置換反応によってエポ
キシド(VIIa)及び(VIIb)に変換する工程で
ある。工程Dはエポキシド(VIIa)及び(VIIb
)に対してトリアゾールを求核的に付加させ(IVa)
及び(IVb)を得る工程である。
【0012】工程Bおよび工程Dは立体特異的な反応工
程であり、最終目的物(IVa)及び(IVb)の立体
はそれぞれ(VIa)及び(VIb)の立体をそのまま
反映している。したがって、最終目的化合物のエリスロ
体(IVa)あるいはスレオ体(IVb)のどちらか一
方が優先的に得られるかどうかは、ケトン(V)とクロ
チルグリニャールとの反応における工程Aの立体選択性
に依存する。しかし、特開昭60−36468号公報に
示された方法、すなわち工程Aの反応は立体非選択的で
あり、エリスロ体(VIa)とスレオ体(VIb)はほ
ぼ1:1の比率で生成する。また、上記一般式(III
)で示される化合物も同様の方法で製造可能だが、(I
V)の場合と同様、エリスロ体、スレオ体いずれをも優
先的に得ることはできない。
【0013】しかし、殺菌活性若しくは抗菌活性を有す
るトリアゾール系誘導体は、立体配位によって異性体ど
うしの生物活性が異なることはよく知られている。例え
ば、第8回メディシナルシンポジウム講演要旨集第9ペ
ージには、一般式(III)で表わされる化合物と同様
の作用性を有すると考えられる一般式(VIIIa)及
び(VIIIb)
【0014】
【化7】
【0015】[式中、X1 はフッ素原子又は塩素原子
を示し、R6 はアルキルスルフィド基、アルキルスル
ホキシ基またはアルキルスルホニル基を示す。]で表わ
される化合物について記載されており、この場合(VI
IIa)で表わされる相対立体配位を有するものが(V
IIIb)で表わされる相対立体配位を有する化合物よ
り高活性であることが述べられている。そこで一般式(
III)で表わされる化合物についても、2種のジアス
テレオマーのうちどちらか一方、エリスロ体あるいはス
レオ体の選択的な製造が必要とされるが、特開昭60−
36468号公報に示されている方法ではそのいずれの
目的も達することができなかった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、一般式(I
II)で表わされる化合物の2種のジアステレオマーの
うち一方、特に本発明では(VIIIa)と同様の立体
配位を有するエリスロ体[(2R* ,3S* )体]
を優先的に得ることがその目的である。
【0017】
【発明の構成】
【0018】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は一般
式(I)
【0019】
【化8】
【0020】[式中、Aはハロゲン原子、アリール基(
該アリール基は、1乃至3個のハロゲン原子又は低級ア
ルキル基で置換されていてもよい。)又は5乃至6員複
素環基(該複素環基は1乃至3個の窒素原子又は0又は
1個の硫黄原子若しくは酸素原子を含有し、1乃至3個
の低級アルキル基又はハロゲン原子で置換されていても
よい。)を示し、R1 、R2 及びR3 は互いに同
一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基(該低級アルキル基又は低級ア
ルコキシ基は、1乃至3個のハロゲン原子で置換されて
いてもよい)、アリール基又はアリールオキシ基(該ア
リール基又はアリールオキシ基は、1乃至3個のハロゲ
ン原子又は低級アルキル基で置換されていてもよい。)
を示す。]で表わされる化合物と一般式(II)
【00
21】
【化9】 R4 CH=CHCHR5 M           
 (II)[式中、R4 は低級アルキル基を示し、R
5 は水素原子又は低級アルキル基を示し、MはMgX
基(Xは、ハロゲン原子を示す。)、トリ低級アルキル
シリル基又はトリ低級アルキルスタニル基を示す。]で
表わされる有機金属化合物とをルイス酸存在下反応し、
一般式(III)
【0022】
【化10】
【0023】[式中、Aはハロゲン原子、アリール基(
該アリール基は、1乃至3個のハロゲン原子又は低級ア
ルキル基で置換されていてもよい。)又は5乃至6員複
素環基(該複素環基は1乃至3個の窒素原子又は0又は
1個の硫黄原子若しくは酸素原子を含有し、1乃至3個
の低級アルキル基又はハロゲン原子で置換されていても
よい。)を示し、R1 、R2 及びR3 は互いに同
一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基(該低級アルキル基又は低級ア
ルコキシ基は、1乃至3個のハロゲン原子で置換されて
いてもよい)、アリール基又はアリールオキシ基(該ア
リール基又はアリールオキシ基は、1乃至3個のハロゲ
ン原子又は低級アルキル基で置換されていてもよい。)
を示し、R4 は低級アルキル基を示し、R5 は水素
原子又は低級アルキル基を示す。]で表わされる化合物
の2位及び3位の不斉炭素における2つのジアステレオ
マーのうちエリスロ体[(2R* ,3S* )体]を
優先的に製造する方法である。
【0024】A、R1 、R2 、R3 及びXの定義
における「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子
、臭素原子又は沃素原子であり、好適にはフッ素原子、
塩素原子又は臭素原子であり、更に好適には塩素原子で
ある。
【0025】A、R1 、R2 及びR3 の定義にお
ける「アリール」とは、例えばフェニル、インデニル、
ナフチル、フェナンスレニル、アントラセニルのような
、炭素数5乃至14個の芳香族炭化水素基であり、好適
にはフェニル基である。
【0026】R1 、R2 及びR3 の定義における
「アリールオキシ」とは、上記「アリール」に酸素原子
が結合した基である。
【0027】Aの定義における「5乃至6員複素環基」
とは、1乃至3個の窒素原子又は0又は1個の硫黄原子
若しくは酸素原子を含有しする5乃至6員複素環基であ
り、例えばピロリル、アゼピニル、ピラゾリル、イミダ
ゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、
イソチアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、トリ
アゾリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、ピラニル、
 ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル
のような芳香族複素環基及びモルホリニル、チオモルホ
リニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル
、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピ
ペリジル、ピペラジニルのような、芳香族複素環基に対
応する、部分若しくは完全還元型の基であり、好適には
、窒素原子を1乃至3個含有し酸素原子又は硫黄原子を
含有しない5乃至6員複素環基であり、例えばピロリル
、アゼピニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリ
ル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジ
ニル、ピラジニルのような芳香族複素環基及びピロリジ
ニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル
、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペリジル、ピペラ
ジニルのような芳香族複素環基に対応する、部分若しく
は完全還元型の基であり、さらに好適には、イミダゾリ
ル、トリアゾリル及びこれらの基に対応する、部分若し
くは完全還元型の基である。
【0028】A、R1 、R2 、R3 、R4 、R
5 及びMの定義における「低級アルキル」とは、例え
ばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペ
ンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、ネオペンチ
ル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、4−メチルペ
ンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1
−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−
ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジ
メチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメ
チルブチル、2−エチルブチルのような、炭素数1乃至
6個の直鎖又は分枝鎖アルキルであり、好適には炭素数
1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルキルである。
【0029】R1 、R2 及びR3 の定義における
「低級アルコキシ」とは、上記「低級アルキル」に酸素
原子が結合した基である。
【0030】Mの定義における「トリ低級アルキルシリ
ル」とは、上記「低級アルキル」が3個けい素原子と結
合した基であり、例えばトリメチルシリル、トリエチル
シリル、トリプロピルシリル、トリイソプロピルシリル
、t−ブチルジメチルシリルの様な基であり、好適には
トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリルである。
【0031】Mの定義における「トリ低級アルキルスタ
ニル」とは、上記「低級アルキル」が3個スズ原子と結
合した基であり、例えばトリメチルスタニル、トリエチ
ルスタニル。トリプロピルスタニル、トリイソプロピル
スタニル、トリブチルスタニル、トリイソブチルスタニ
ルであり、好適にはトリメチルスタニル、トリエチルス
タニル、トリブチルスタニルの様な基である。
【0032】本反応に用いる「ルイス酸」とは、通常ル
イス酸と呼ばれるものすべてを示すが、好適には乾燥可
能なものであり、例えば塩化リチウム、臭化リチウム、
塩化マグネシウム、臭化マグネシウム−ジエチルエーテ
ル錯体、三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体、三塩
化ホウ素、三臭化ホウ素、塩化アルミニウム、塩化ジエ
チルアルミニウム、クロロトリメチルシラン、トリメチ
ルシリルトリフロロメタンスルホナート、t−ブチルジ
メチルシリルトリフロロメタンスルホナート、四塩化チ
タン、三塩化チタン、チタノセンジクロリド、塩化亜鉛
、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛、塩化イットリウム、ジルコノ
センジクロリド、二塩化スズ、四塩化スズ、塩化ランタ
ン、三塩化ランタノイドであり、更に好適には三フッ化
ホウ素−ジエチルエーテル錯体、四塩化チタン、塩化亜
鉛、臭化亜鉛である。
【0033】本発明の製造方法は、式(I)の化合物の
カルボニル基に対する式(II)の有機金属化合物の付
加反応を、ルイス酸を共存させることによってエリスロ
選択的に行ない、式(III)の化合物の2種のジアス
テレオマーのうちエリスロ体[(2R* ,3S* )
体]を優先的に得ることからなる。
【0034】本発明において『*』印はラセミ体を示す
。即ち、(2R* ,3S* )という表示は、(2R
,3S) と(2S,3R)の異性体の1:1の混合物
を意味し、これは、(2S* ,3R* )と同意義で
ある。一方、(2R* ,3R* )という表示は、(
2R,3R) と(2S,3S) の異性体の1:1の
混合物を意味し、これは、(2S* ,3S*)と同意
義である。
【0035】カルボニル化合物に対するエリスロ選択的
な付加反応としてはルイス酸存在下に有機スズ化合物を
用いる方法が知られている(Aldrichimica
 Acta20巻2号(1987年)45項., Te
trahedron Lett.25巻(1984年)
18号 1879 項.)。しかしこれらの方法で用い
られているカルボニル化合物はすべてアルデヒドの例で
あり、この反応条件をケトンに適用した場合、反応の選
択性は低下することが一般的に知られている。また、求
核反応剤として用いる有機スズ化合物は近年その毒性が
問題視されており、かつ高価である。
【0036】本発明者等は上記反応のこのような欠点を
克服し、より一般的に、より有利にかつ工業的なレベル
で一般式(III)の化合物をエリスロ選択的に合成で
きるよう検討した。特開昭60−36468号公報では
、α−メチルアリル基を導入するための有機金属化合物
として有機マグネシウム反応剤、すなわちグリニャール
試薬を用いて、非選択的ではあるが式(III)の化合
物を得ている。文献(Comprehensive O
rganometallicChemistry   
第1巻、173頁)によれば(IIa)で表わされるグ
リニャール試薬は(IIb)で表わされるグリニャール
試薬との平衡混合物であり、その平衡は常温では(II
a)の方に80〜90%以上傾いていることが知られて
いる。
【0037】
【化11】
【0038】(式中、Yはハロゲン原子を示す。)また
、このグリニャール試薬(IIa)は、この形からマグ
ネシウムが結合している炭素からみてγ位で反応する。 以上の知見から、アリルグリニャール類の反応性は、結
果的にはアリルスタナン類やアリルシラン類と同様の反
応性を示すことがわかる。そこで、有機スズ化合物を用
いる方法においてルイス酸を用いている点に注目し、ケ
トン(I)とグリニャール試薬(IIa)との反応をル
イス酸存在下に行なう事を検討した。
【0039】まず、ケトン(I)とクロチルグリニャー
ルとの反応を触媒量のルイス酸存在下に行なうと、反応
が極めて短時間に高収率で完了し、若干のエリスロ選択
性が観察されることがわかった。そこでさらに鋭意検討
を重ねた結果、ケトン(I)に対して化学量論量以上の
ルイス酸を溶媒中で混合したのち、ここへクロチルグリ
ニャールを滴下すると高いエリスロ選択性が観察される
事を見い出した。そして、ケトン(I)においてAが1
,2,4−トリアゾール−1− イル基の場合は選択性
はさらに向上し、フェニル基の置換基によっては9:1
と極めて高いエリスロ選択性を達成することができるこ
とを見出した。なお、エリスロ:スレオの比率は、NM
Rスペクトルの積分値及び高速液体クロマトグラフィー
により決定した。
【0040】すなわち、本発明の方法は、特開昭60−
36468号公報に記載された方法と比較して、反応時
間が短縮されかつ反応自体もほぼ定量的に進行するよう
になる上に、目的とするエリスロ体を高い選択性で得る
ことができる。高価なアリルスズ類やアリルシラン類等
を用いずとも安価で容易に調製可能なグリニャール試薬
を用いて、また、カルボニル化合物として立体選択性が
発現しやすいアルデヒドではなく、ケトンに対して反応
を行なっているにもかかわらず、このような高いエリス
ロ選択性が観察されたことは驚くべき事実である。
【0041】本発明の方法は高収率、高選択的、短反応
時間の利点を有する他、高価な反応剤を用いず、また反
応のスケールアップが容易であり、工業的製造法として
経済的にも技術的にも有利である。
【0042】本反応に用いるルイス酸としては、通常の
ルイス酸であれば用いることができるが、好適には乾燥
可能なものが望ましく、そのようなルイス酸としては例
えば塩化リチウム、臭化リチウム、塩化マグネシウム、
臭化マグネシウム−ジエチルエーテル錯体、三フッ化ホ
ウ素−ジエチルエーテル錯体、三塩化ホウ素、三臭化ホ
ウ素、塩化アルミニウム、塩化ジエチルアルミニウム、
クロロトリメチルシラン、トリメチルシリルトリフロロ
メタンスルホナート、t−ブチルジメチルシリルトリフ
ロロメタンスルホナート、四塩化チタン、三塩化チタン
、チタノセンジクロリド、塩化亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化
亜鉛、塩化イットリウム、ジルコノセンジクロリド、二
塩化スズ、四塩化スズ、塩化ランタン、三塩化ランタノ
イドであり、更に好適には三フッ化ホウ素−ジエチルエ
ーテル錯体、四塩化チタン、塩化亜鉛、臭化亜鉛である
【0043】本発明の方法で用いるルイス酸の量は特に
限定はなく、触媒量、化学量論量又は化学量論量以上い
ずれでもよい。ただし、触媒量の使用においても反応促
進効果および若干のエリスロ選択性は観察されるが、エ
リスロ選択性を高めるためには化学量論量又は化学量論
量以上の使用が望ましく、好適には式(I)の化合物に
対して1から10当量であり、更に好適には2から5当
量である。
【0044】本発明の反応は、反応に不活性な溶媒であ
れば特に限定はないが、好適な溶媒としてはヘキサン、
ペンタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭
化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエ
タン、テトラクロロエタン等のハロゲン化溶媒、ジオキ
サン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF
)、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアセトアミ
ド、ヘキサメチルリン酸アミド(HMPA)等のアミド
類又はこれらの混合物であり、更に好適には、MがMg
Xの場合、エーテル類であり、Mがトリアルキルシリル
又はトリアルキルスタニル基の場合、ハロゲン化溶媒で
ある。
【0045】本発明の方法で用いる式(II)で表わさ
れる有機金属化合物の量は、式(I)の化合物に対して
化学量論量以上であれば特に限定はないが、好適には1
から10当量であり、さらに好適には1から2当量であ
る。
【0046】式(II)で表わされる有機金属化合物は
、通常、溶液として(I)とルイス酸の混合溶液あるい
は懸濁液中に滴下される。この場合の溶液の溶媒として
用いられるものとしては、ペンタン、ヘキサン、シクロ
ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素類、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、テトラクロロエタン等のハロ
ゲン化溶媒、ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン(THF)、エチレングリコールジメチルエ
ーテル等のエーテル類又はこれらの混合溶媒であり、M
がMgXの場合、好適にはエーテル類であり、Mがトリ
アルキルシリル又はトリアルキルスタニル基の場合、好
適にはハロゲン化溶媒である。滴下時間は特に限定はな
いが、概して時間をかけた方が好結果を与える。好適な
滴下時間は反応規模によって異なり、例えば0.2 ミ
リモルの規模で30秒間から5分間、0.5 から1モ
ルの規模で30分間から5時間である。反応時間には限
定はないが、反応自体は式(II)の有機金属化合物の
滴下終了時にはほぼ完了している。通常、反応を完結さ
せる目的で(II)の滴下終了後さらに5分間から一昼
夜、好適には5分間から4時間撹拌を続ける。
【0047】反応温度は特に限定はないが、室温以下で
行なうのが好ましく、更に好適には−100℃から10
℃である。
【0048】なお、本発明の反応で用いる一般式(I)
で表わされる化合物のうち、Aが塩素原子以外のものは
特公昭63−46075号公報および特公昭63−53
90 号公報に開示された方法に準じてAがハロゲン原
子のものから1工程で合成される。
【0049】本発明の反応後は、通常の後処理によって
式(III)の化合物を得ることができる。さらに精製
が必要な場合はクロマトグラフィー、再結晶等の通常の
精製法によって、より純度の高いものを得ることができ
る。また、Aが1,2,4 − トリアゾール−1− 
イル基の様な塩基性を示す5乃至6員複素環基の場合に
は、種々の酸の塩とすることによって他の有機不純物と
容易に分離することが可能である。その場合の酸として
は無機酸、有機酸いずれを用いてもよく、例えば塩酸、
臭素酸、硫酸、硝酸、シュウ酸等が用いられる。精製し
た式(III)の化合物の塩は、塩基により、容易に精
製された(III)とすることができる。用いられる塩
基としては特に限定はないが通常、無機塩基、例えば炭
酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸水素カリウム等が用いられる。さらにAが1,2,4
−トリアゾール−1− イル基の場合には、適当な溶媒
で再結晶を行なうことによりエリスロ体の比率を向上さ
せることができる。 再結晶溶媒は式(III)の化合物を溶解するものであ
れば特に限定はないが、好適にはトルエン、ベンゼン等
の芳香族系溶媒である。
【0050】
【実施例】本発明の方法を実施例によりさらに詳しく説
明する。
【0051】実施例1 2−(2,4− ジフロロフェニル)−3−メチル−1
− (1,2,4− トリアゾール−1− イル)−4
− ペンテン−2− オール塩化亜鉛(203g)のT
HF(750ml)懸濁液を室温で2時間撹拌し、ここ
へα−(1,2,4− トリアゾール−1− イル)−
2,4− ジフロロアセトフェノン(100g)のTH
F(250ml)溶液を30分間かけて滴下した。この
混合液を−18℃に冷却し、ここへ塩化クロチル(90
ml)、マグネシウム(23.5g)、およびTHF(
570ml)から調整した塩化クロチルマグネシウムの
THF溶液を2時間かけて滴下し、同温度でさらに1時
間撹拌した。反応混合液に飽和塩化アンモニウム水(1
L)を加え、さらに不溶物が溶解するまで2規定塩酸を
加え、(pH約3)、酢酸エチルで抽出した。抽出液の
極一部を用いて高速液体クロマトグラフィー(固定相:
ODS逆相シリカゲルカラム、移動相:水−メタノール
系、検出波長:220nm)で分析したところエリスロ
体とスレオ体の比率は89対11であった。抽出液を無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマグラフィー(ヘキサン〜(酢酸
エチル−ヘキサン)で溶出)で精製し目的化合物(13
4g)を得た。
【0052】NMR (270MHz)(エリスロ体)
δ(CDCl3) ppm: 0.84(d,3H,J
=6.9Hz),2.79(dt,1H,J=8.8H
z,J=6.9Hz),4.48(d,1H,J=14
.1Hz),4.81(d,1H,J=14.1Hz)
,5.19(dd,1H,J=1.6Hz,J=10.
1Hz),5.21(dd,1H,J=1.6Hz,J
=17.0Hz),6.06(ddd,1H,J=8.
8Hz,10.1Hz,17.0Hz),6.73(m
,2H),7.37(m,1H),7.77(s,1H
),7.93(s,1H).実施例2以下は、核磁気共
鳴スペクトルのカップリングコンスタントの「J=」は
省略する。
【0053】実施例2 2−(4− クロロフェニル)−3− メチル−1−(
1,2,4−トリアゾール−1− イル)−4− ペン
テン−2− オール塩化亜鉛(203g)のTHF(7
50ml)懸濁液を室温で2.5時間撹拌し、ここへα
−(1,2,4− トリアゾール−1− イル)−4−
 クロロアセトフェノン(106g)のTHF(300
ml)溶液を45分間かけて滴下した。この混合液を−
18℃に冷却し、ここへ塩化クロチル(95ml)、マ
グネシウム(24g)、およびTHF(570ml)か
ら調整した塩化クロチルマグネシウムのTHF溶液を3
時間かけて滴下し、同温度でさらに2時間撹拌した。反
応混合液に飽和塩化アンモニウム水(1L)を加え、さ
らに不溶物が溶解するまで2規定塩酸を加え、(pH約
3)、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、濃縮し淡黄色結晶を得た。この結晶をエ
ーテル(1.5L)に溶解し、ここへ濃硝酸(100m
l)のエーテル(500ml)溶液を20分間かけて加
え、2時間撹拌した。晶出した白色粉末を濾取し、エー
テルで洗浄した。得られた白色粉末を水 (1.5 L
)に分散し、ここへ炭酸ナトリウムを加え、酢酸エチル
で抽出した。最終的には二層の溶液となり、水層がアル
カリ性となるまで(pH約10)炭酸ナトリウムを加え
、抽出した。抽出層の極一部をとって高速液体クロマト
グラフィー(分析条件は実施例1に同じ)で分析したと
ころ、エリスロ体とスレオ体の比率は70対30であっ
た。抽出層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し目的
化合物を白色結晶(103g)として得た。この白色結
晶をトルエンから再結晶するとエリスロ体とスレオ体の
比率が89対11の白色結晶(82g)を得た。再結母
液を濃縮するとエリスロ体とスレオ体の比率が43対5
7の白色結晶(18g)が得られた。
【0054】NMR (270MHz)(エリスロ体)
δ(CDCl3)  ppm:  0.85(d,3H
,J=6.9Hz),2.58(dt,1H,8.9H
z,6.9Hz),4.42(d,1H,14.1Hz
),4.54(d,1H,14.1Hz),5.19(
dd,1H,1.6Hz,9.8Hz),5.20(d
d,1H,1.6Hz,15.7Hz),6.01(d
dd,1H,8.9Hz,9.8Hz,15.7Hz)
,7.20(d,2H,9.3Hz),7.22(d,
2H,9.3Hz),7.74(s,1H),7.79
(s,1H). (スレオ体)(270MHz),  δ(CDCl3)
 ppm: 1.04(d,3H,6.9Hz),2.
65(dt,1H,8.5Hz,6.9Hz),4.5
2(d,1H,14.1Hz),4.65(d,1H,
14.1Hz),5.06(d,1H,15.9Hz)
,5.09(d,1H,10.4Hz),5.59(d
dd,1H,8.5Hz,10.4Hz,15.9Hz
),7.24(s,4H),7.81(s,1H),7
.86(s,1H).実施例3 1−クロロ−2−(2,4−ジフロロフェニル)−3−
 メチル−4− ペンテン−2− オール α−クロロ−2,4− ジフロロアセトフェノン(61
.7 mg)と塩化亜鉛(240.9mg)のTHF(
1.5ml)溶液に−78℃で0.944 規定−塩化
クロチルマグネシウムのTHF溶液(0.52 ml)
を30秒間かけて滴下した。反応混合液を飽和アンモニ
ウム水で処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮
後、目的化合物を得た。これを高速液体クロマトグラフ
ィー(分析条件は実施例1に同じ)で分析したところエ
リスロ体とスレオ体の比率は77対22であった。
【0055】NMR (270MHz)(エリスロ体、
スレオ体の混合物)δ(CDCl3) ppm: 0.
84(d,5.8Hz),1.09(d,6.9Hz)
,2.61(brs),2.67(brs),2.76
(brm),3.91(dd,1.2Hz,11.3H
z),3.94(dd,1.2Hz,11.3Hz),
4.27(d,11.3Hz),4.30(d,11.
3Hz),4.92(brd,11.7Hz),4.9
4(brd,16.1Hz),5.11(m),5.1
6(m),5.55−5.69(m),5.85−6.
01(m),6.73−6.95(m),7.48−7
.52(m). 実施例4 2−(4− メトキシフェニル)−3− メチル−1−
(1,2,4−トリアゾール−1− イル −4−ペン
テン−2− オール塩化亜鉛(4.56 g)とα−(
1,2,4− トリアゾール−1− イル)−4− メ
トキシアセトフェノン(2.17 g)のTHF(40
ml)懸濁液に−15℃で0.89規定−塩化クロチル
マグネシウムのTHF溶液(17.1 ml)を45分
間かけて滴下し、同温度で45分間撹拌した。反応混合
液に水を注ぎ2規定塩酸でpH約3としたのち酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を一部とりNMRを測定したとこ
ろ、エリスロ体とスレオ体の比率は86対24であった
。抽出層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し目的
化合物を淡黄色粘性液体(2.86 g)として得た。 これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル−ヘキサンで溶出)で精製しエリスロ体(2.0g)
、スレオ体(88mg)および両異性体の混合物(73
1mg)をそれぞれ淡黄色粘性液体として得た。 NMR (270MHz), (エリスロ体)δ(CD
Cl3) ppm: 0.87(d,3H,6.9Hz
),2.59(dq,1H,9.3Hz,6.9Hz)
,3.75(s,3H),4.39(d,1H,13.
9Hz),4.54(d,1H,13.9Hz),5.
17(dd,1H,1.6Hz,9.3Hz),5.1
9(dd,1H,1.6Hz,16.5Hz),6.0
3(ddd,1H,9.3Hz,9.3Hz,16.5
Hz),6.78(d,2H,8.9Hz),7.15
(d,2H,8.9Hz),7.62(s,1H),7
.79(s,1H).(270MHz), (スレオ体
)δ(CDCl3) ppm: 1.05(d,3H,
6.9Hz),2.65(brq,1H,6.9Hz)
,3.76(s,3H),4.50(d,1H,14.
1Hz),4.63(d,1H,14.1Hz),5.
06(d,1H,18.5Hz),5.08(d,1H
,10.1Hz),5.62(ddd,1H,8.1H
z,10.1Hz,18.5Hz),6.79(d,2
H,8.7Hz),7.20(d,2H,8.7Hz)
,7.80(s,2H).実施例3および4の方法に準
じ、下記式に示される反応の実施例を以下の表1に示す
【0056】表1において、Trizは1,2,4−ト
リアゾリル基を、Imidはイミダゾリル基を、THF
 はテトラヒドロフランを、Et2Oはジエチルエーテ
ルを、HMPAはヘキサメチルホスホリックトリアミド
を、それぞれ示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【化12】
【0059】 ─────────────────────────
───────────実施例番号  A    Ar
          ルイス酸  反応温度    溶
媒    エリスロ:スレオ  ──────────
─────────────────────────
─    5    Triz  2,4−F2−Ph
         ZnBr2    −78℃   
   THF     76:24    6    
Triz  2,4−F2−Ph         T
iCl4    −78℃      THF    
 67:33    7    Triz  2,4−
F2−Ph       BF3・OEt2   −7
8℃      THF     71:29    
8    Triz  2,4−F2−Ph     
    ZnCl2   −78 〜 0℃  Et2
O    83:17    9    Triz  
2,4−F2−Ph         ZnCl2  
  −78℃    THF−HMPA  76:24
  10    Imid  2,4−F2−Ph  
       ZnCl2    −78℃     
 THF     71:29  11    Tri
z    Ph              ZnCl
2    −78℃      THF     85
:15  12    Triz  4−F−Ph  
          ZnCl2    −78℃  
    THF     89:11  13    
Triz  2−Cl−Ph           Z
nCl2    −78℃      THF    
 68:32  14    Triz  4−Br−
Ph           ZnCl2    −78
℃      THF     75:25  15 
   Triz  4−CH3−Ph        
  ZnCl2    −78℃      THF 
    79:21  16    Triz  4−
iPr−Ph          ZnCl2    
−78℃      THF     81:19  
17    Triz  4−CF3−Ph     
     ZnCl2    −78℃      T
HF     78:22  18    Triz 
 4−OCF3−Ph         ZnCl2 
   −78℃      THF     80:2
0  19    Triz  2−Cl,4−F−P
h       ZnCl2    −78℃    
  THF     62:38  20    Tr
iz  4−Cl,2−F−Ph       ZnC
l2    −78℃      THF     8
4:16  21    Triz  2−Cl,6−
F−Ph       ZnCl2    −78℃ 
     THF     72:28  22   
 Triz  3−Cl,4−Cl−Ph      
ZnCl2    −78℃      THF   
  76:24  23    Triz  3,5−
Cl2,4−CH3−Ph  ZnCl2    −7
8℃      THF     79:21  24
    Triz  2,4−Cl2,3−CH3−P
h  ZnCl2    −78℃      THF
     67:33参考例1   Cl   2,4
−F2−Ph           −       
0℃      THF     51:49────
─────────────────────────
───────表1において、参考例1は、特開昭60
−36468号公報に記載の方法に準じた方法により行
なった。
【0060】表1の各化合物のNMRスペクトルデータ
を表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】
【参考例】
立体配位の決定について 立体配位は、実施例1の化合物をオキセタン誘導体  
IXおよびXとし、X線結晶解析およびNMRでNOE
を測定する事により確認した。その他の実施例について
は、実施例1とのNMRスペクトルでの比較から、容易
に立体を確認することができた。
【0063】a)(2R* ,3S* )−2−(2,
4−ジクロロフェニル)−4,5−エポキシ−3− メ
チル−1−(1,2,4−トリアゾール−1− イル)
−2−ペンタノール実施例1で得られた(2R* ,3
S* )−2−(2,4−ジフロロフェニル)−3−メ
チル−1−(1,2,4−トリアゾール−1− イル)
−4−ペンテン−2− オール(960mg)のジクロ
ロメタン(30ml)溶液に0℃で80%メタクロロ過
安息香酸(1,360mg)を加え5分間、さらに室温
で12時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、亜
硫酸ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽
和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン〜酢酸エチルで溶出)
で精製し目的化合物の低極性異性体(320mg)と高
極性異性体(206mg)を得た。
【0064】低極性異性体のNMRスペクトル(90M
Hz ),(CDCl3 )δppm :0.82(d
,3H,7.3Hz),1.74(quint,1H,
7.3Hz),2.54(dd,1H,4.4Hz),
3.3−3.4(m,1H),6.6−6.8(m,2
H),7.3−7.5(m,1H),7.79(s,1
H),7.80(s,1H). 高極性異性体のNMRスペクトル(90MHz ),(
CDCl3 )δppm :0.94(d,3H,6.
9Hz),1.86(quint,1H,6.9Hz)
,2.74(dd,1H,4.8Hz,2.8Hz),
2.95(t,1H,4.8Hz),4.80(d,2
H,13.7Hz),4.92(s,1H),7.6−
7.8(m,2H).。
【0065】b)(2R* ,3S* ,4S* )−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−1
−(1,2,4−トリアゾール−1− イル)−2,4
−ペンタンジオールa)で得た低極性異性体(320m
g)のエーテル(20ml)溶液に氷冷下、水素化リチ
ウムアルミニウム(84mg)を加え、1時間還流した
。ふたたび氷冷したのち、水(2ml)をゆっくり加え
10分間攪拌した。セライトろ過後、酢酸エチルで抽出
した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チル−クロロホルム−ヘキサンで溶出)で精製し目的化
合物(240mg)を得た。
【0066】NMR(90MHz ),δ(CDCl3
 )ppm :0.80(dd,3H,6.9Hz,3
.0Hz),2.00(dq,1H,6.9Hz,1.
6Hz),3.86(dd,1H,6.9Hz,1.6
Hz),4.62(d,1H,14.0Hz),4.9
3(s,2H),6.7−6.9(m,2H),7.5
0(dt,1H,8.9Hz,6.5Hz)7.82(
s,1H),8.13(s,1H).。
【0067】c)(2R* ,3S* ,4S*)−2
−(2,4−ジフロロフェニル)−4−( メタンスル
ホニルオキシ)−3−メチル−1−(1,2,4−トリ
アゾール−1− イル)−2−ペンタノールb)で得た
(2R* ,3S* ,4S* )−2−(2,4−ジ
フロロフェニル)−3−メチル−1−(1,2,4−ト
リアゾール−1− イル)−2,4−ペンタンジオール
(213mg)のピリジン(4ml)溶液に0℃で塩化
メタンスルホニル(140mg)を加え、2.5時間攪
拌した。反応終了後ピリジンを減圧下留去し、残留物に
希炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出
した。抽出層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し
目的化合物(270mg)を得た。
【0068】NMR(90MHz ),δ(CDCl3
 )ppm :0.79(dd,3H,6.5Hz,0
.8Hz),1.49(d,3H,6.5Hz),2.
6−2.8(m,1H),3.08(s,3H),4.
85(d,2H,13.9Hz),5.3−5.4(m
,1H),6.6−6.8(m,2H),7.2−7.
4(m,1H),7.76(s,1H),7.81(s
,1H).。
【0069】d)(2R* ,3S* ,4R* )−
2−(2,4−ジフロロフェニル)−3,4−ジメチル
−2−[(1,2,4− トリアゾール−1− イル)
 メチル] オキセタン(IX)c)で得た(2R* 
,2S* ,4S* )−2−(2,4−ジフロロフェ
ニル)−4−( メタンスルホニルオキシ)−3−メチ
ル−1−(1,2,4−トリアゾール−1− イル)−
2−ペンタノール(389mg)のメタノール(10m
l)溶液に15%−メチルメルカプタンナトリウム水溶
液(309mg)を加え、室温で12時間攪拌した。反
応液を氷冷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン〜
(酢酸エチル−ヘキサン)で溶出)で精製し、目的化合
物(143mg)を得た。
【0070】MASS(m/z):279(M+ ),
246,231,224,213,197,182,1
67,149,141,127,113,101,83
.NMR(90MHz ),δ(CDCl3 )ppm
 :0.83(brd,3H,7.2Hz),1.18
(d,3H,7.0Hz),3.18(quint,1
H,7Hz),4.50(d,1H,14.5Hz),
4.58(quint,1H,7.0Hz),4.94
(d,1H,14.5Hz),6.8−6.9(m,2
H),7.4−7.5(m,1H),7.87(s,1
H),8.24(s,1H). e)(2R* ,3S* ,4S* )−2−(2,4
−ジフロロフェニル)−3,4−ジメチル−2−[(1
,2,4− トリアゾール−1− イル) メチル] 
オキセタン(X) a)で得た(2R* ,3S* )−2−(2,4−ジ
クロロフェニル)−4,5−エポキシ−3−メチル−1
−(1,2,4−トリアゾール−1− イル)−2−ペ
ンタノールの高極性異性体を、b)からd)と同様に反
応を行ない目的化合物を得た。
【0071】MASS(m/z):279(M+ ),
270,256,234,224,197,179,1
65,151,142,127,113,101,82
.NMR(90MHz ),δ(CDCl3 )ppm
 :0.86(dd,1H,7.0Hz,2.5Hz)
,1.11(d,3H,7Hz),2.73(quin
t,1H,7Hz),4.23(quint,1H,7
.0Hz),4.42(d,1H,14.5Hz),4
.81(d,1H,14.5Hz),6.8−7.0(
m,2H),7.5−7.7(m,1H),7.93(
s,1H),8.28(s,1H).。
【0072】(IX)および(X)はNOE(核オーバ
ーハウザー効果)を測定することによってその立体配位
を決定した。
【0073】
【化13】
【0074】また(X)についてはX線結晶解析も行な
いこの立体を確認した。
【0075】
【化14】
【0076】
【効果】以上の実施例から明らかなように、本発明によ
れば、(III)の化合物のエリスロ体の工業的実施に
有利な製造方法が提供可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 [式中、Aはハロゲン原子、アリール基(該アリール基
    は、1乃至3個のハロゲン原子又は低級アルキル基で置
    換されていてもよい。)又は5乃至6員複素環基(該複
    素環基は1乃至3個の窒素原子又は0又は1個の硫黄原
    子若しくは酸素原子を含有し、1乃至3個の低級アルキ
    ル基又はハロゲン原子で置換されていてもよい。)を示
    し、R1 、R2 及びR3 は互いに同一又は異なっ
    て、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ア
    ルコキシ基(該低級アルキル基又は低級アルコキシ基は
    、1乃至3個のハロゲン原子で置換されていてもよい)
    、アリール基又はアリールオキシ基(該アリール基又は
    アリールオキシ基は、1乃至3個のハロゲン原子又は低
    級アルキル基で置換されていてもよい。)を示す。]で
    表わされる化合物と一般式(II) 【化2】 R4 CH=CHCHR5 M          (
    II)[式中、R4 低級アルキル基を示し、R5 は
    水素原子又は低級アルキル基を示し、MはMgX基(X
    は、ハロゲン原子を示す。)、トリ低級アルキルシリル
    基又はトリ低級アルキルスタニル基を示す。]で表わさ
    れる有機金属化合物とをルイス酸存在下反応し、一般式
    (III)【化3】 [式中、Aはハロゲン原子、アリール基(該アリール基
    は、1乃至3個のハロゲン原子又は低級アルキル基で置
    換されていてもよい。)又は5乃至6員複素環基(該複
    素環基は1乃至3個の窒素原子又は0又は1個の硫黄原
    子若しくは酸素原子を含有し、1乃至3個の低級アルキ
    ル基又はハロゲン原子で置換されていてもよい。)を示
    し、R1 、R2 及びR3 は互いに同一又は異なっ
    て、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ア
    ルコキシ基(該低級アルキル基又は低級アルコキシ基は
    、1乃至3個のハロゲン原子で置換されていてもよい)
    、アリール基又はアリールオキシ基(該アリール基又は
    アリールオキシ基は、1乃至3個のハロゲン原子又は低
    級アルキル基で置換されていてもよい。)を示し、R4
     は低級アルキル基を示し、R5 は水素原子又は低級
    アルキル基を示す。]で表わされる化合物の2位及び3
    位の不斉炭素における2つのジアステレオマーのうちエ
    リスロ体[(2R* ,3S* )体]を優先的に製造
    する方法。
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