JPH0437868B2 - - Google Patents
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- JPH0437868B2 JPH0437868B2 JP59174400A JP17440084A JPH0437868B2 JP H0437868 B2 JPH0437868 B2 JP H0437868B2 JP 59174400 A JP59174400 A JP 59174400A JP 17440084 A JP17440084 A JP 17440084A JP H0437868 B2 JPH0437868 B2 JP H0437868B2
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- G11B5/68—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent
- G11B5/70—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer
- G11B5/702—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the bonding agent
- G11B5/7023—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the bonding agent containing polyesters, polyethers, silicones, polyvinyl resins, polyacrylresins or epoxy resins
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- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、塩化ビニル系樹脂を磁性粉末のバイ
ンダーとする磁性塗料に関する。 〔従来の技術〕 磁気テープや磁気カードなどの磁気記録媒体
は、一般にポリエステルフイルムのような基体上
に磁性層として磁性粉及びそのバインダーを含む
磁性塗料を塗布することによつて製造されている
が、近年、保磁力及び最大飽和磁化量を高め、
SN比や記録密度の向上を図るために、上記の磁
性粉として抗磁力が大きく、かつ比表面積の大き
い微細化された磁性粉が用いられるようになつて
きた。 ところが、このような微細磁性粉は、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸三元共
重合体やニトロセルロ−スといつた通常のバイン
ダーと共に磁性塗料を調製する際に塗料が増粘し
たり分散性が未だ不足しているといつた難点があ
る。また分散性改良のために低分子量の界面活性
剤が分散剤として使用されるが、これらの分散剤
を多量使用すると、磁気記録媒体の耐久性、ヘツ
ド汚れなどを起こすため、その使用量にはおのず
と限界がある。 一方、磁気記録媒体の耐久性、信頼性を高める
ために、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、
アクリロニトリル−ブタジエンゴムなどの可撓性
材料及びバインダーの一部もしくは全てと反応し
て架橋結合を生ずる様な架橋剤を磁性塗料中に添
加し磁性層を加橋塗膜化することが、特に録画用
磁気記録テープでは一般に行われている。したが
つて、これらの可撓性材料と相溶し、かつ、架橋
剤との適当な反応性を有することがバインダーの
機能として要求される。さらに、化学的安定性に
優れること、及び磁性粉の劣化やヘツドの腐食の
原因になる様な分解物を発生しにくいことがテー
プの信頼性向上の点より、ますます要求されるよ
うになつてきている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者は、こういつた磁気記録媒体の高性能
化に応えるバインダーを開発すべく鋭意検討した
結果、特定の塩化ビニル共重合体を用いることに
より、高い分散性を保持し、増粘が防止され、し
かも架橋剤との反応性に優れた磁性塗料が得られ
ること、そしてその塗料を用いて得られる磁気記
録媒体は、塗膜の表面平滑性及び耐久性が良好で
あり、かつ、走行性、磁性特性、電磁変換特性が
優れていることを見い出し、本発明に到達した。 〔問題点を解決するための手段〕 すなわち、塩化ビニルとカルボン酸基含有ラジ
カル重合性単量体及びエポキシ基含有ラジカル重
合性単量体との共重合体(A)または塩化ビニルとエ
ポキシ基含有ラジカル重合性単量体との共重合体
にカルボン酸基含有化合物を付加させた共重合体
(B)であつて、該共重合体(A)または(B)における結合
カルボン酸基が0.3〜5.0重量%、結合エポキシ基
が0.5重量%以上で、かつ、塩化ビニル単量体単
位の含有量が60重量%以上である共重合体を磁性
粉のバインダーとして用いることを特徴とする磁
性塗料が提供される。 本発明に係る共重合体の樹脂は、塩化ビニル、
カルボン酸基を有するラジカル重合性単量体、エ
ポキシ基を有するラジカル重合性単量体及び必要
に応じこれらと共重合可能な単量体を重合開始剤
により共重合させることによつて得ることができ
る。 カルボン酸基を有するラジカル重合性単量体と
しては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、イタコン酸、クロトン酸、などの不飽和モノ
又はジカルボン酸、マレイン酸、イタコン酸など
の不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステルや
モノアルカノールエステルなどが使用できる。こ
の単量体は、共重合体中のカルボン酸基が0.3〜
5.0重量%となる範囲で使用される。これより少
ないと磁性粉の分散性が不良であり、これより多
いと、塗料が増粘しやすい。 また、エポキシ基を有するラジカル重合性単量
体の例としては、アリルグリシジルエーテル、メ
タリルグリシジルエーテルなどの不飽和アルコー
ルのグリシジルエーテル類、グリシジルアクリレ
ート、グリシジルメタクリレート、グリシジル−
p−ビニルベンゾエート、メチルグリシジルイタ
コネート、グリシジルエチルマレート、グリシジ
ルビニルスルホネート、グリシジル(メタ)アリ
ルスルホネートなどの不飽和酸のグリシジルエス
テル類、ブタジエンモノオキサイド、ビニルシク
ロヘキセンモノオキサイド、2−メチル−5,6
−エポキシヘキセンなどのエポキシドオレフイン
類などがあげられる。 カルボン酸基とエポキシ基とを有する単量体を
用いることも可能である。 本発明に係る樹脂の製造において使用すること
のできる他の単量体の例としては、酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエス
テル;メチルビニルエーテル、イソブチルビニル
エーテル、セチルビニルエーテルなどのビニルエ
ーテル;塩化ビニリデン、弗化ビニリデンなどの
ビニリデン;マレイン酸ジエチル、マレイン酸ブ
チルベンジル、イタコン酸ジメチル、(メタ)ア
クリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)
アクリル酸ラウリルなどの不飽和カルボン酸エス
テル;エチレン、プロピレンなどのオレフイン;
アリルアルコール、3−ブテン−1−オール、5
−ヘキセン−1−オールなどの不飽和アルコー
ル;(メタ)アクリロニトリルなどの不飽和ニト
リル;スチレン、α−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレンなどの芳香族ビニルなどがあげられ
る。これらの単量体は、本発明に係る樹脂と他の
樹脂とを混合したときの両者の相溶性及び軟化点
を調節しつつ樹脂の溶解性を向上させる目的のほ
か、塗膜の特性や塗工工程の改善などの必要性に
応じて適当に選択される。 本発明に係る樹脂は、公知のいずれの重合方法
を用いても製造し得るが、重合体の溶解性の点か
らは、溶液重合、乳化重合や重合媒体としてメタ
ノール、エタノールなどの低級アルコール単独、
あるいはこれと脱イオン水との組合せを使用した
懸濁重合方法によつて製造するのが好ましい。樹
脂の製造に使用される重合開始剤としては、例え
ばラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオ
キサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイル
パーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカ
ーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシ
ジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルパーオ
キシジカーボネイト、t−ブチル−パーオキシピ
バレート、t−ブチルパ−オキシネオデカノエー
トのごとき有機過酸化物;2,2′−アゾビスイソ
ブチロニトリル、2,2′−アゾビス−2,4−ジ
メチルバレロニトリル、4,4−アゾビス−4−
シアノバレリン酸の如きアゾ化合物;過硫酸アン
モニウム、過硫酸カリウム、過リン酸アンモニウ
ムなどの無機過酸化物などがあげられる。 懸濁安定剤としては、例えば、ポリビニルアル
コール、ポリ酢酸ビニルの部分ケン化物、メチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導
体、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミ
ド、マレイン酸−スチレン共重合体、マレイン酸
−メチルビニルエーテル共重合体、マレイン酸−
酢酸ビニル共重合体のごとき合成高分子物質、及
びデンプン、ゼラチンなどの天然高分子物質など
があげられる。また、乳化剤としては、アルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナ
トリウムなどのアニオン性乳化剤やポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸部分エステルなどの非イオン性乳
化剤などがあげられる。また必要に応じてトリク
ロルエチレン、チオグリコールなどの分子量調整
剤を用いることもできる。前記した重合開始剤、
塩化ビニルおよびその他の単量体、懸濁剤、乳化
剤、分子量調整剤などは重合開始時に一括して重
合系に添加してもよいし、重合中に分割して添加
することもできる。重合は通常35〜80℃の温度で
撹拌下に行われる。 本発明に係る樹脂はまた、塩化ビニルとエポキ
シ基を有する単量体と必要に応じこれらと共重合
可能な単量体とを、重合開始剤により共重合して
得たエポキシ基含有の塩化ビニル共重合体に、カ
ルボン酸を有する化合物を付加させることによつ
ても得られる。この場合の共重合における単量体
例および重合方法例は先に述べたと同様のものが
挙げられる。 エポキシ基含有の塩化ビニル共重合体に付加さ
せるカルボン酸を有する化合物の例としては、し
ゆう酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、マレ
イン酸、フマール酸、フタル酸、トリメリツト酸
などの2つ以上のカルボン酸基を有するポリカル
ボン酸類、スルホ安息香酸などのスルホカルボン
酸類が使用されるが、付加反応時の架橋反応を抑
制し効果的にカルボン酸基を導入するには、化合
物中の2つの酸の解離定数の差が大きく、また強
酸側の解離定数(PKa1)が4以下の化合物を使
うのが好ましい。付加反応は水や非水媒体を使つ
た溶液あるいは懸濁(乳化)状態でも進めること
ができるし、ミキシングロール、バンバリーある
いは押出機などの樹脂の混練機によりエポキシ基
含有の塩化ビニル共重合体と前述したカルボン酸
を有する化合物を直接混合反応させることも可能
である。 本発明の樹脂は、平均重合度が100〜900、好ま
しくは200〜500、塩化ビニル単量体単位の含有量
が60重量%以上のものである。重合度が100未満
では、磁性層の耐摩耗性が不充分であり、900を
越えると塗料の粘度が高く、磁性粉の分散が不充
分になりやすい。一方、塩化ビニル単量体単位の
含有量が60重量%より少ないと、可撓性材料との
相溶性が低下したり、塗膜の溶剤離れの低下が著
しくなつたりして不都合を生ずる。 また樹脂に結合したカルボン酸基の量は、0.3
〜5.0重量%であることが必要である。これより
少ないと磁性粉の分散性が不良でありこれより多
いと塗料がゲル化増粘しやすい。また、樹脂に結
合したエポキシ基の量は0.5重量%以上であるこ
とが必要である。0.5重量%未満の場合には耐熱
安定性が不充分である。 このようにして得られた本発明に係る樹脂は、
通常の磁性塗料用塩化ビニル系樹脂バインダーと
同様、一般には、ポリウレタン樹脂、ポリエステ
ル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体
などの可撓性材料、ポリイソシアネート系に代表
される架橋剤及び磁性粉、さらには必要に応じ潤
滑剤、分散剤、帯電防止剤、研摩剤などの公知の
材料と共に任意の溶剤溶液として調製され使用に
供される。 なお本発明に係るの樹脂は、樹脂中のエポキシ
基により優れた耐熱安定性を発揮することができ
るので、信頼性に優れた、ヘツド腐食をおこしに
くい磁気記録媒体の製造が可能になる。またエポ
キシ基の反応性を活用して、ポリアミン化合物や
ポリカルボン酸化合物による塗膜の架橋が可能で
ある。さらに、本発明の共重合体は、カルボン酸
基とエポキシ基とを有しているため、これらの架
橋剤を加えることなしに架橋する性質、すなわち
自己架橋性を有している。 また所望に応じて、本発明に係るの樹脂と共
に、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化
ビニル−ビニルアルコール−酢酸ビニル共重合体
樹脂、繊維素樹脂、フエノキシ樹脂、アミノ樹
脂、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂およびアクリ
ル樹脂などの通常の磁性塗料用樹脂バインダーを
本発明の目的が達成される範囲で併用することも
可能である。 また、磁性粉としては、γ−Fe2O3,Fe3O4,
Co含有γ−Fe2O3,Co含有Fe3O4,バリウムフエ
ライトなどの酸化鉄の粉末及びCrO2粉末のほか、
Fe粉末、Co粉末、Ni−Fe粉末などの金属磁性粉
末も使用される。 〔実施例〕 以下に本発明の実施例によつて具体的に説明す
る。なお、部数は重量基準である。 (樹脂合成例) 実施例 1 酢酸ビニル5部、イタコン酸3部、メタノール
100部、脱イオン水100部、メチルセルロース0.6
部、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル0.2部、トリクロルエチレン0.35部、3,5,
5−トリメチルヘキサノイルパーオキシド0.42
部、重炭酸ナトリウム1.0部をオートクレーブに
仕込み、脱気後、塩化ビニル100部を加えて58℃
で重合を開始させるとともに、2−ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート5部とグリシジルメタクリ
レート10部とメタノール25部との混合液を連続的
にオートクレーブに注入し、オートクレーブの圧
力が5Kg/cm2になるまでに注入を終えた。しかる
後、オートクレーブの圧力が3Kg/cm2になつたと
き末反応の塩化ビニルを回収し、脱液して共重合
体を回収し、冷水で洗滌した後、乾燥し、共重合
体Aを得た。 実施例 2 アリルグリシジエーテル10部、脱イオン水250
部、過硫酸カリウム2部、ラウリル硫酸ナトリウ
ム3部、水酸化ナトリウム0.7部をオートクレー
ブに仕込み、脱気後、塩化ビニル100部と塩化ビ
ニリデン10部を加えて60℃で重合を開始させると
ともに、アクリル酸3部、脱イオン水27部の混合
物を連続的にオートクレーブの圧力が6Kg/cm2に
なるまでに注入し終えた。しかる後、オートクレ
ーブの圧力が3Kg/cm2になつたときに末反応の塩
化ビニルを回収して、得られた分散液を凍結解凍
して脱液し、共重合体を回収、温水洗滌した後乾
燥し、共重合体Bを得た。 比較例 1 アリルグリシジルエーテル20部、ポリアクリル
アミド0.5部、ポリオキシエチレンラウリルエー
テル0.2部、脱イオン水200部、t−ブチルパ−オ
キシピバレート1部、重炭酸ナトリウム1部をオ
ートクレーブに仕込み、脱気後塩化ビニル50部を
加えて52℃にて重合を開始させた。重合開始後2
時間毎に塩化ビニル10部を5回に分けてオートク
レーブ内に注入し、オートクレーブの圧力が5
Kg/cm2になつたところで末反応の塩化ビニルを回
収して、脱液し、水洗した後乾燥し共重合体Cを
得た。 実施例 3 比較例1で得られた共重合体C10部をテトラヒ
ドロフラン40部に溶解し、マロン酸1.0部を加え
て、60℃で2時間混合した後、500部の脱イオン
水中に投じ沈でんを脱液回収した後、再びテトラ
ヒドロフラン40部に溶解し、500部の脱イオン水
に投じ析出した沈でんを脱液回収して乾燥し、変
性共重合体Dを得た。 比較例 2 イタコン酸の量を20部、3,5,5−トリメチ
ルヘキサノイルパーオキシド1.0部とし、トリク
ロルエチレンを用いなかつた以外は実施例1と同
様に操作して共重合体Eを得た。 比較例 3 グリシジルメタクリレートを用いなかつた以外
は実施例1と同様に操作して共重合体Fを得た。 比較例 4 塩化ビニルを70部、塩化ビニリデンを40部とし
た以外は実施例2と同様に操作して共重合体Gを
得た。 これらの樹脂の性状を市販の塩化ビニル−酢酸
ビニル−マレイン酸三元共重合体(H)及び塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合体
(I)とともに表に示した。なお、樹脂中塩化ビニル
量は燃焼による塩素量の定量とC13−NMRとに
より、エポキシ基の量およびカルボン酸の量は滴
定により、それぞれ求めた。 (樹脂、磁性塗料または磁気記録媒体特性の評
価) 次に各樹脂を磁性塗料及び磁気記録媒体として
の評価に供した。その結果を表に示す。なお、評
価方法は下記に依つた。 1 溶解性 塩化ビニル共重合体100部、メチルエチルケト
ン200部、トルエン200部よりなる溶液をつくり、
この溶液の透明性の程度を目視して〇△×の三段
階で判定した。 2 熱安定性 塩化ビニル共重合体1.0グラムを15c.c.試験管に
採り、その開口部をコンゴーレツド試験紙をはさ
んだ脱紙綿で栓をして150℃のオイルバス中に置
き、発生する塩酸によつてコンゴーレツド試験紙
が変色するまでの時間を測定した。 3 分散安定性 コバルト被着磁性酸化鉄粉400部、塩化ビニル
共重合体100部、メチルエチルケトン300部、メチ
ルイソブチルケトン300部、トルエン300部からな
る混合物を90分間高速剪断分散させた。この分散
塗料をサンプル瓶に採取して25℃の恒温槽内に保
存し、ゲルの発生状況を観察した。ゲルが発生し
ているか否かは、分散塗料の一部をガラス板上に
取出し、約5倍量のメチルエチルケトンで希釈
し、ガラス棒を用いて混合して目視する方法によ
つた。ゲルの発生の少ない順に〇△×で示す。 4 光沢性(1) コバルト被着磁性酸化鉄粉末400部(比表面積
30m2/g)、塩化ビニル系重合体60部、ポリウレ
タン樹脂(日本ポリウレタン工業(株)製ニツポラン
2304)40部、メチルエチルケトン300部、メチル
イソブチルケトン300部、トルエン300部、レシチ
ン4部よりなる混合物を90分間高速剪断分散した
後、15部のポリイソシアネート(日本ポリウレタ
ン工業(株)製コロネートL)を加え、更に15分間分
散させ磁性塗料とした。得られた磁性塗料をポリ
エステルフイルム上に塗膜厚5μmとなるように
塗布し磁場配向処理後乾燥した。その磁性塗膜
60゜反射角の反射率を光沢計を用いて測定した。 5 光沢性(2) ポリイソシアネートにかえてポリアミド(ゼネ
ラルミルズ社製バーサミド125)を使用して、ポ
リウレタン樹脂を20部とした以外は光沢性(1)と同
様の方法で磁性塗膜を得て、反射率を測定した。 6 角型比(Br/Bm) 光沢性の評価に使用した磁性塗膜を12.5mm×50
mmに切出して、磁性特性測定機により測定した。 7 耐久性 光沢性評価に用いた磁性塗膜をカレンダーロー
ルで平滑化処理してから65℃で65時間加熱処理し
た後、荷重100gをかけ、研摩紙を張り付けた回
転ドラムに接触させて、150rpmで30分間回転さ
せ、磁性塗料が研摩紙に付着した程度を目視して
〇△×の三段階で判定した。 8 走行性 耐久性評価と同じ方法で塗膜と回転ドラム間に
発生する力を65℃、相対湿度80%の雰囲気でUゲ
ージにより測定し、走行抵抗が少ない順に〇△×
の三段階で判定した。 【表】
ンダーとする磁性塗料に関する。 〔従来の技術〕 磁気テープや磁気カードなどの磁気記録媒体
は、一般にポリエステルフイルムのような基体上
に磁性層として磁性粉及びそのバインダーを含む
磁性塗料を塗布することによつて製造されている
が、近年、保磁力及び最大飽和磁化量を高め、
SN比や記録密度の向上を図るために、上記の磁
性粉として抗磁力が大きく、かつ比表面積の大き
い微細化された磁性粉が用いられるようになつて
きた。 ところが、このような微細磁性粉は、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸三元共
重合体やニトロセルロ−スといつた通常のバイン
ダーと共に磁性塗料を調製する際に塗料が増粘し
たり分散性が未だ不足しているといつた難点があ
る。また分散性改良のために低分子量の界面活性
剤が分散剤として使用されるが、これらの分散剤
を多量使用すると、磁気記録媒体の耐久性、ヘツ
ド汚れなどを起こすため、その使用量にはおのず
と限界がある。 一方、磁気記録媒体の耐久性、信頼性を高める
ために、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、
アクリロニトリル−ブタジエンゴムなどの可撓性
材料及びバインダーの一部もしくは全てと反応し
て架橋結合を生ずる様な架橋剤を磁性塗料中に添
加し磁性層を加橋塗膜化することが、特に録画用
磁気記録テープでは一般に行われている。したが
つて、これらの可撓性材料と相溶し、かつ、架橋
剤との適当な反応性を有することがバインダーの
機能として要求される。さらに、化学的安定性に
優れること、及び磁性粉の劣化やヘツドの腐食の
原因になる様な分解物を発生しにくいことがテー
プの信頼性向上の点より、ますます要求されるよ
うになつてきている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者は、こういつた磁気記録媒体の高性能
化に応えるバインダーを開発すべく鋭意検討した
結果、特定の塩化ビニル共重合体を用いることに
より、高い分散性を保持し、増粘が防止され、し
かも架橋剤との反応性に優れた磁性塗料が得られ
ること、そしてその塗料を用いて得られる磁気記
録媒体は、塗膜の表面平滑性及び耐久性が良好で
あり、かつ、走行性、磁性特性、電磁変換特性が
優れていることを見い出し、本発明に到達した。 〔問題点を解決するための手段〕 すなわち、塩化ビニルとカルボン酸基含有ラジ
カル重合性単量体及びエポキシ基含有ラジカル重
合性単量体との共重合体(A)または塩化ビニルとエ
ポキシ基含有ラジカル重合性単量体との共重合体
にカルボン酸基含有化合物を付加させた共重合体
(B)であつて、該共重合体(A)または(B)における結合
カルボン酸基が0.3〜5.0重量%、結合エポキシ基
が0.5重量%以上で、かつ、塩化ビニル単量体単
位の含有量が60重量%以上である共重合体を磁性
粉のバインダーとして用いることを特徴とする磁
性塗料が提供される。 本発明に係る共重合体の樹脂は、塩化ビニル、
カルボン酸基を有するラジカル重合性単量体、エ
ポキシ基を有するラジカル重合性単量体及び必要
に応じこれらと共重合可能な単量体を重合開始剤
により共重合させることによつて得ることができ
る。 カルボン酸基を有するラジカル重合性単量体と
しては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、イタコン酸、クロトン酸、などの不飽和モノ
又はジカルボン酸、マレイン酸、イタコン酸など
の不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステルや
モノアルカノールエステルなどが使用できる。こ
の単量体は、共重合体中のカルボン酸基が0.3〜
5.0重量%となる範囲で使用される。これより少
ないと磁性粉の分散性が不良であり、これより多
いと、塗料が増粘しやすい。 また、エポキシ基を有するラジカル重合性単量
体の例としては、アリルグリシジルエーテル、メ
タリルグリシジルエーテルなどの不飽和アルコー
ルのグリシジルエーテル類、グリシジルアクリレ
ート、グリシジルメタクリレート、グリシジル−
p−ビニルベンゾエート、メチルグリシジルイタ
コネート、グリシジルエチルマレート、グリシジ
ルビニルスルホネート、グリシジル(メタ)アリ
ルスルホネートなどの不飽和酸のグリシジルエス
テル類、ブタジエンモノオキサイド、ビニルシク
ロヘキセンモノオキサイド、2−メチル−5,6
−エポキシヘキセンなどのエポキシドオレフイン
類などがあげられる。 カルボン酸基とエポキシ基とを有する単量体を
用いることも可能である。 本発明に係る樹脂の製造において使用すること
のできる他の単量体の例としては、酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエス
テル;メチルビニルエーテル、イソブチルビニル
エーテル、セチルビニルエーテルなどのビニルエ
ーテル;塩化ビニリデン、弗化ビニリデンなどの
ビニリデン;マレイン酸ジエチル、マレイン酸ブ
チルベンジル、イタコン酸ジメチル、(メタ)ア
クリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メ
タ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)
アクリル酸ラウリルなどの不飽和カルボン酸エス
テル;エチレン、プロピレンなどのオレフイン;
アリルアルコール、3−ブテン−1−オール、5
−ヘキセン−1−オールなどの不飽和アルコー
ル;(メタ)アクリロニトリルなどの不飽和ニト
リル;スチレン、α−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレンなどの芳香族ビニルなどがあげられ
る。これらの単量体は、本発明に係る樹脂と他の
樹脂とを混合したときの両者の相溶性及び軟化点
を調節しつつ樹脂の溶解性を向上させる目的のほ
か、塗膜の特性や塗工工程の改善などの必要性に
応じて適当に選択される。 本発明に係る樹脂は、公知のいずれの重合方法
を用いても製造し得るが、重合体の溶解性の点か
らは、溶液重合、乳化重合や重合媒体としてメタ
ノール、エタノールなどの低級アルコール単独、
あるいはこれと脱イオン水との組合せを使用した
懸濁重合方法によつて製造するのが好ましい。樹
脂の製造に使用される重合開始剤としては、例え
ばラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオ
キサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイル
パーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカ
ーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシ
ジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルパーオ
キシジカーボネイト、t−ブチル−パーオキシピ
バレート、t−ブチルパ−オキシネオデカノエー
トのごとき有機過酸化物;2,2′−アゾビスイソ
ブチロニトリル、2,2′−アゾビス−2,4−ジ
メチルバレロニトリル、4,4−アゾビス−4−
シアノバレリン酸の如きアゾ化合物;過硫酸アン
モニウム、過硫酸カリウム、過リン酸アンモニウ
ムなどの無機過酸化物などがあげられる。 懸濁安定剤としては、例えば、ポリビニルアル
コール、ポリ酢酸ビニルの部分ケン化物、メチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導
体、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミ
ド、マレイン酸−スチレン共重合体、マレイン酸
−メチルビニルエーテル共重合体、マレイン酸−
酢酸ビニル共重合体のごとき合成高分子物質、及
びデンプン、ゼラチンなどの天然高分子物質など
があげられる。また、乳化剤としては、アルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナ
トリウムなどのアニオン性乳化剤やポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸部分エステルなどの非イオン性乳
化剤などがあげられる。また必要に応じてトリク
ロルエチレン、チオグリコールなどの分子量調整
剤を用いることもできる。前記した重合開始剤、
塩化ビニルおよびその他の単量体、懸濁剤、乳化
剤、分子量調整剤などは重合開始時に一括して重
合系に添加してもよいし、重合中に分割して添加
することもできる。重合は通常35〜80℃の温度で
撹拌下に行われる。 本発明に係る樹脂はまた、塩化ビニルとエポキ
シ基を有する単量体と必要に応じこれらと共重合
可能な単量体とを、重合開始剤により共重合して
得たエポキシ基含有の塩化ビニル共重合体に、カ
ルボン酸を有する化合物を付加させることによつ
ても得られる。この場合の共重合における単量体
例および重合方法例は先に述べたと同様のものが
挙げられる。 エポキシ基含有の塩化ビニル共重合体に付加さ
せるカルボン酸を有する化合物の例としては、し
ゆう酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、マレ
イン酸、フマール酸、フタル酸、トリメリツト酸
などの2つ以上のカルボン酸基を有するポリカル
ボン酸類、スルホ安息香酸などのスルホカルボン
酸類が使用されるが、付加反応時の架橋反応を抑
制し効果的にカルボン酸基を導入するには、化合
物中の2つの酸の解離定数の差が大きく、また強
酸側の解離定数(PKa1)が4以下の化合物を使
うのが好ましい。付加反応は水や非水媒体を使つ
た溶液あるいは懸濁(乳化)状態でも進めること
ができるし、ミキシングロール、バンバリーある
いは押出機などの樹脂の混練機によりエポキシ基
含有の塩化ビニル共重合体と前述したカルボン酸
を有する化合物を直接混合反応させることも可能
である。 本発明の樹脂は、平均重合度が100〜900、好ま
しくは200〜500、塩化ビニル単量体単位の含有量
が60重量%以上のものである。重合度が100未満
では、磁性層の耐摩耗性が不充分であり、900を
越えると塗料の粘度が高く、磁性粉の分散が不充
分になりやすい。一方、塩化ビニル単量体単位の
含有量が60重量%より少ないと、可撓性材料との
相溶性が低下したり、塗膜の溶剤離れの低下が著
しくなつたりして不都合を生ずる。 また樹脂に結合したカルボン酸基の量は、0.3
〜5.0重量%であることが必要である。これより
少ないと磁性粉の分散性が不良でありこれより多
いと塗料がゲル化増粘しやすい。また、樹脂に結
合したエポキシ基の量は0.5重量%以上であるこ
とが必要である。0.5重量%未満の場合には耐熱
安定性が不充分である。 このようにして得られた本発明に係る樹脂は、
通常の磁性塗料用塩化ビニル系樹脂バインダーと
同様、一般には、ポリウレタン樹脂、ポリエステ
ル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体
などの可撓性材料、ポリイソシアネート系に代表
される架橋剤及び磁性粉、さらには必要に応じ潤
滑剤、分散剤、帯電防止剤、研摩剤などの公知の
材料と共に任意の溶剤溶液として調製され使用に
供される。 なお本発明に係るの樹脂は、樹脂中のエポキシ
基により優れた耐熱安定性を発揮することができ
るので、信頼性に優れた、ヘツド腐食をおこしに
くい磁気記録媒体の製造が可能になる。またエポ
キシ基の反応性を活用して、ポリアミン化合物や
ポリカルボン酸化合物による塗膜の架橋が可能で
ある。さらに、本発明の共重合体は、カルボン酸
基とエポキシ基とを有しているため、これらの架
橋剤を加えることなしに架橋する性質、すなわち
自己架橋性を有している。 また所望に応じて、本発明に係るの樹脂と共
に、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化
ビニル−ビニルアルコール−酢酸ビニル共重合体
樹脂、繊維素樹脂、フエノキシ樹脂、アミノ樹
脂、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂およびアクリ
ル樹脂などの通常の磁性塗料用樹脂バインダーを
本発明の目的が達成される範囲で併用することも
可能である。 また、磁性粉としては、γ−Fe2O3,Fe3O4,
Co含有γ−Fe2O3,Co含有Fe3O4,バリウムフエ
ライトなどの酸化鉄の粉末及びCrO2粉末のほか、
Fe粉末、Co粉末、Ni−Fe粉末などの金属磁性粉
末も使用される。 〔実施例〕 以下に本発明の実施例によつて具体的に説明す
る。なお、部数は重量基準である。 (樹脂合成例) 実施例 1 酢酸ビニル5部、イタコン酸3部、メタノール
100部、脱イオン水100部、メチルセルロース0.6
部、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル0.2部、トリクロルエチレン0.35部、3,5,
5−トリメチルヘキサノイルパーオキシド0.42
部、重炭酸ナトリウム1.0部をオートクレーブに
仕込み、脱気後、塩化ビニル100部を加えて58℃
で重合を開始させるとともに、2−ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート5部とグリシジルメタクリ
レート10部とメタノール25部との混合液を連続的
にオートクレーブに注入し、オートクレーブの圧
力が5Kg/cm2になるまでに注入を終えた。しかる
後、オートクレーブの圧力が3Kg/cm2になつたと
き末反応の塩化ビニルを回収し、脱液して共重合
体を回収し、冷水で洗滌した後、乾燥し、共重合
体Aを得た。 実施例 2 アリルグリシジエーテル10部、脱イオン水250
部、過硫酸カリウム2部、ラウリル硫酸ナトリウ
ム3部、水酸化ナトリウム0.7部をオートクレー
ブに仕込み、脱気後、塩化ビニル100部と塩化ビ
ニリデン10部を加えて60℃で重合を開始させると
ともに、アクリル酸3部、脱イオン水27部の混合
物を連続的にオートクレーブの圧力が6Kg/cm2に
なるまでに注入し終えた。しかる後、オートクレ
ーブの圧力が3Kg/cm2になつたときに末反応の塩
化ビニルを回収して、得られた分散液を凍結解凍
して脱液し、共重合体を回収、温水洗滌した後乾
燥し、共重合体Bを得た。 比較例 1 アリルグリシジルエーテル20部、ポリアクリル
アミド0.5部、ポリオキシエチレンラウリルエー
テル0.2部、脱イオン水200部、t−ブチルパ−オ
キシピバレート1部、重炭酸ナトリウム1部をオ
ートクレーブに仕込み、脱気後塩化ビニル50部を
加えて52℃にて重合を開始させた。重合開始後2
時間毎に塩化ビニル10部を5回に分けてオートク
レーブ内に注入し、オートクレーブの圧力が5
Kg/cm2になつたところで末反応の塩化ビニルを回
収して、脱液し、水洗した後乾燥し共重合体Cを
得た。 実施例 3 比較例1で得られた共重合体C10部をテトラヒ
ドロフラン40部に溶解し、マロン酸1.0部を加え
て、60℃で2時間混合した後、500部の脱イオン
水中に投じ沈でんを脱液回収した後、再びテトラ
ヒドロフラン40部に溶解し、500部の脱イオン水
に投じ析出した沈でんを脱液回収して乾燥し、変
性共重合体Dを得た。 比較例 2 イタコン酸の量を20部、3,5,5−トリメチ
ルヘキサノイルパーオキシド1.0部とし、トリク
ロルエチレンを用いなかつた以外は実施例1と同
様に操作して共重合体Eを得た。 比較例 3 グリシジルメタクリレートを用いなかつた以外
は実施例1と同様に操作して共重合体Fを得た。 比較例 4 塩化ビニルを70部、塩化ビニリデンを40部とし
た以外は実施例2と同様に操作して共重合体Gを
得た。 これらの樹脂の性状を市販の塩化ビニル−酢酸
ビニル−マレイン酸三元共重合体(H)及び塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合体
(I)とともに表に示した。なお、樹脂中塩化ビニル
量は燃焼による塩素量の定量とC13−NMRとに
より、エポキシ基の量およびカルボン酸の量は滴
定により、それぞれ求めた。 (樹脂、磁性塗料または磁気記録媒体特性の評
価) 次に各樹脂を磁性塗料及び磁気記録媒体として
の評価に供した。その結果を表に示す。なお、評
価方法は下記に依つた。 1 溶解性 塩化ビニル共重合体100部、メチルエチルケト
ン200部、トルエン200部よりなる溶液をつくり、
この溶液の透明性の程度を目視して〇△×の三段
階で判定した。 2 熱安定性 塩化ビニル共重合体1.0グラムを15c.c.試験管に
採り、その開口部をコンゴーレツド試験紙をはさ
んだ脱紙綿で栓をして150℃のオイルバス中に置
き、発生する塩酸によつてコンゴーレツド試験紙
が変色するまでの時間を測定した。 3 分散安定性 コバルト被着磁性酸化鉄粉400部、塩化ビニル
共重合体100部、メチルエチルケトン300部、メチ
ルイソブチルケトン300部、トルエン300部からな
る混合物を90分間高速剪断分散させた。この分散
塗料をサンプル瓶に採取して25℃の恒温槽内に保
存し、ゲルの発生状況を観察した。ゲルが発生し
ているか否かは、分散塗料の一部をガラス板上に
取出し、約5倍量のメチルエチルケトンで希釈
し、ガラス棒を用いて混合して目視する方法によ
つた。ゲルの発生の少ない順に〇△×で示す。 4 光沢性(1) コバルト被着磁性酸化鉄粉末400部(比表面積
30m2/g)、塩化ビニル系重合体60部、ポリウレ
タン樹脂(日本ポリウレタン工業(株)製ニツポラン
2304)40部、メチルエチルケトン300部、メチル
イソブチルケトン300部、トルエン300部、レシチ
ン4部よりなる混合物を90分間高速剪断分散した
後、15部のポリイソシアネート(日本ポリウレタ
ン工業(株)製コロネートL)を加え、更に15分間分
散させ磁性塗料とした。得られた磁性塗料をポリ
エステルフイルム上に塗膜厚5μmとなるように
塗布し磁場配向処理後乾燥した。その磁性塗膜
60゜反射角の反射率を光沢計を用いて測定した。 5 光沢性(2) ポリイソシアネートにかえてポリアミド(ゼネ
ラルミルズ社製バーサミド125)を使用して、ポ
リウレタン樹脂を20部とした以外は光沢性(1)と同
様の方法で磁性塗膜を得て、反射率を測定した。 6 角型比(Br/Bm) 光沢性の評価に使用した磁性塗膜を12.5mm×50
mmに切出して、磁性特性測定機により測定した。 7 耐久性 光沢性評価に用いた磁性塗膜をカレンダーロー
ルで平滑化処理してから65℃で65時間加熱処理し
た後、荷重100gをかけ、研摩紙を張り付けた回
転ドラムに接触させて、150rpmで30分間回転さ
せ、磁性塗料が研摩紙に付着した程度を目視して
〇△×の三段階で判定した。 8 走行性 耐久性評価と同じ方法で塗膜と回転ドラム間に
発生する力を65℃、相対湿度80%の雰囲気でUゲ
ージにより測定し、走行抵抗が少ない順に〇△×
の三段階で判定した。 【表】
Claims (1)
- 1 塩化ビニルとカルボン酸基含有ラジカル重合
性単量体及びエポキシ基含有ラジカル重合性単量
体との共重合体(A)または塩化ビニルとエポキシ基
含有ラジカル重合性単量体との共重合体にカルボ
ン酸基含有化合物を付加させた共重合体(B)であつ
て、該共重合体(A)または(B)における結合カルボン
酸基が0.3〜5.0重量%、結合エポキシ基が0.5重量
%以上で、かつ、塩化ビニル単量体単位の含有量
が60重量%以上である共重合体を磁性粉のバイン
ダーとして用いることを特徴とする磁性塗料。
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