JPH0445555B2 - - Google Patents
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- JPH0445555B2 JPH0445555B2 JP60015471A JP1547185A JPH0445555B2 JP H0445555 B2 JPH0445555 B2 JP H0445555B2 JP 60015471 A JP60015471 A JP 60015471A JP 1547185 A JP1547185 A JP 1547185A JP H0445555 B2 JPH0445555 B2 JP H0445555B2
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- Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
- Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
Description
技術分野
本発明は、石炭や石油コークスに代表されるよ
うな炭素質微粉体の水スラリーに用いられる分散
剤に関する。 従来技術 石油価格の高騰やエネルギー資源の多様化の観
点から、近年、石炭の利用が注目されている。石
炭は固体燃料でありハンドリングの点で難点があ
るので、これを微粉砕して水スラリーとすること
が提案されてきた。石炭や石油コークスのような
固体燃料を水スラリーとすることにより、パイプ
輸送が可能となり液体燃料と同様に扱うことがで
きる。水スラリーは、脱水処理することなくその
ままボイラ等で燃焼したり、あるいは輸送効率の
観点から高濃度化することが必要となる。しか
し、石炭や石油コークスなどの炭素質微粉体をそ
のまま水中に分散しただけでは50%以上の高濃度
スラリーを得ることは困難であり、また、静置し
ておくと炭素質微粉体が沈降して不均一になり貯
蔵安定性の点でも問題がある。 そこで、スラリー中に分散安定剤を添加して高
濃度化および分散安定性を改善することが提案さ
れてきている。このような分散安定剤としては、
たとえば、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物((特開昭56−21636号公報)、アクリル酸また
はメタクリル酸と他のビニルモノマーとの共重合
物(特開昭56−57890号公報)、アクリル酸とマレ
イン酸との共重合物(特開昭56−57890号公報)、
分子内に活性水素基を有する化合物のアルキレン
オキシド付加物を架橋して架橋ポリエーテル化合
物(特開昭58−118893号公報)、スルホン化コー
ルタールまたはホルムアルデヒド縮合物(特開昭
58−23889号公報)、スチレンスルホン酸とビニル
化合物との共重合物の塩のような水溶性芳香族重
合物、およびα−オレフインと無水マレイン酸や
アクリル酸などとの共重合物のような水溶性脂肪
族重合物を含む添加剤(特開昭59−166591号公
報)が報告されている。 しかしながら、これら従来の分散剤は相応の効
果が見受けられるものの、スラリーの高濃度化お
よび静置安定性のいずれにおいても未だ不十分で
あり、いつそうの改善がまたれていた。 発明の目的 本発明は、炭素質微粉体の水スラリーに添加し
たとき、スラリーの低粘度化および流動性の向上
性に優れて高濃度化が実現でき、しかも、長期間
における静置安定性が得られる分散剤を提供する
ことを目的とする。 発明の構成 本発明の炭素質微粉体の水スラリー用分散剤
は、以下の(A)成分と(B)成分とを含有することを特
徴とする。 (A)成分:次の(A1)および(A2)の重合体の中
から選ばれる1種または2種以上のスルホン酸
基含有芳香族炭化水素系重合体 (A)1:(a)重合性芳香族スルホン酸系モノマー群
および(b)重合性炭化水素系モノマー群の
中から選ばれた1種または2種以上のモ
ノマーを重合して得られる重合体であつ
て、前記(a)成分を必須成分として含む重
合体 (A)2:重合性炭化水素系モノマー群の中から選
ばれた1種または2種以上のモノマーを
重合して得られるポリマーであつて、重
合性芳香族系モノマーを少なくとも1種
必須成分として含むポリマーをスルホン
化して得られる重合体 (B)成分:一般式 (式中、R1,R2,R3は−H,−CH3,−COO
(R4O)nHおよび −CH2COO(R5O)oの中から選ばれ、しかも少
なくとも1つの−Hと少なくとも1つの−COO
(R4O)nまたは −CH2COO(R5O)oH基を含む。但し、mおよび
nは1〜60であり、R4OおよびR5は炭素数2〜
4のアルキレン基であり、mまたはnが2以上の
ときは、繰返される複数のR5およびR6は同一の
アルキレン基でもよく、また、炭素数の異なるア
ルキレン基でもよい。) で示される不飽和カルボン酸エステルの中から選
ばれた1種または2種以上のモノマーの重合体。 以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
(A)成分の重合体は、分子内にスルホン酸基を含む
芳香族炭化水素を構成単位として含むものであ
る。そして、このスルホン酸基がモノマーに由来
するもの、即ち、スルホン酸基を含む芳香族炭化
水素モノマーを単独であるいは他のモノマーとと
もに重合せしめたものが、(A1)の重合体であ
る。一方、モノマーを重合して重合体を得たのち
に、重合体中の芳香族基にスルホン酸基を導入し
たものが、(A1)の重合体である。 (A1)の重合体は、以下の(a)群および(b)群の
中から選ばれた1種以上のモノマーからなる重合
体であつて、少なくとも(a)群モノマーに由来する
構成単位を含むものである。 (a) 重合性芳香族スルホン酸系モノマー (b) 重合性炭化水素系モノマー (A1)の重合体中における(a)群の芳香族スル
ホン酸系モノマーの占める割合は、40〜100モル
%が好ましく、より好ましくは50〜100モル%で
ある。このように(b)群のモノマーを用いることな
く、(a)群の芳香族スルホン酸系モノマーだけで、
(A1)の重合体を構成することもできる。 (a)群モノマーの具体例としてはスチレンスルホ
ン酸、α−メチルスチレンスルホン酸、ビニルト
ルエンスルホン酸、ビニルナルタレンスルホン
酸、またはこれらの塩が挙げられる。塩を形成す
る対イオンとしては、ナトリウム、カリウムなど
の1価金属、マグネシウム、カルシウムなどの2
価金属、アルミニウムなどの3価金属、アンモニ
ウム、有機アミンなどが例示され、これらの中で
もナトリウム、カリウム、アンモニウムが好まし
い。 (b)群モノマーの具体例としては、スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエン、エチレン、
ブテン、ブタジエン、ジイソブチレンが挙げられ
る。 (a)群モノマーと(b)群モノマーとの共重合体とし
ては、スチレンスルホン酸・スチレン共重合体、
スチレンスルホン酸・ブタジエン共重合体、スチ
レンスルホン酸・ブテン共重合体、α−メチルス
チレンスルホン酸・エチレン共重合体、α−メチ
ルスチレンスルホン酸・ジイソブチレン共重合体
が例示される。 (A1)の重合体の分子量は、重量平均分子量
で700〜70万が適当であり、好ましくは1000〜50
万である。 (A2)の重合体は、炭化水素系モノマーの少
なくとも1種のポリマーであつて、芳香族系モノ
マーを少なくとも1種を必須成分として含むポリ
マーのスルホン化物、またはその塩である。この
芳香族系モノマーとしては、スチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレ
ン、インデンなどが挙げられ、また、芳香族以外
の炭化水素系モノマーとしては、エチレン、ブテ
ン、ブタジエン、ジイソブチレンが挙げられる。
これらモノマーの重合体中に占める芳香族系モノ
マーの割合は30〜100モル%が適当であり、好ま
しくは50〜100モル%である。この重合体の具体
例としては、ポリスチレン、スチレン・エチレン
共重合体、スチレン・ジイソブチレン共重合体、
スチレン・ビニルトルエン・α−メチルスチレ
ン・インデン共重合体のような石油樹脂が挙げら
れる。このような重合体をスルホン化し、または
さらに塩とすることにより(A2)の重合体が得
られる。スルホン化は、無水硫酸、クロルスルホ
ン酸、無水硫酸・ルイス塩基錯体などのスルホン
化剤を用い、任意のスルホン化方法を適用するこ
とにより行うことができる。(A2)の重合体の分
子量は、重量平均分子量で700〜70万が適当であ
り、好ましくは1000〜50万である。(A2)の重合
体の塩としては、(A1)の重合体と同じものが例
示される。 (A)成分のスルホン酸基含有芳香族炭化水素系重
合体は、(A1)の重合体と(A2)の重合体を任意
の割合で混合して用いることもできる。 (A)分の不飽和カルボン酸エステルモノマーの重
合体は、α,β−不飽和カルボン酸に炭素数2〜
4のアルキレンオキシドを付加重合させるか、ポ
リオキシアルキレングリコールとエステル化反応
させることにより得られる。α,β−不飽和カル
ボン酸の具体例としては、アクリル酸、メタクリ
ル酸、クロトン酸などのモノカルボン酸、フマル
酸、マレイン酸、イタコン酸などのジカルボン酸
が例示される。また、アルキレンオキシドの具体
例としては、エチレンオキシド(EO)、プロピレ
ンオキシド(PO)、1,2−ブチレノキシド
(BO)が挙げられる。アルキレンキシドは単独
で、あるいは2種以上のアルキレンオキシドを混
合して付加させることができる。(B)成分の水への
溶解性を考慮して少なくともエチレンオキシドを
用いることが好ましく、付加アルキレンオキシド
の50モル%以上がエチレンオキシドであることが
より好ましい。アルキレンオキシドの付加形態
は、ブロツク重合でもランダム重合でもよいが、
末端にエチレンオキシドが付加するようにするこ
とが好ましい。アルキレンオキシドの付加モル数
は、カルボキシル基に対し1〜60モルの範囲であ
る。60モルを越えると、(A)成分に配合したとき
に、炭素数微粉体の水スラリーの分散性が劣化す
る。 (B)成分の具体例としては、次のものが例示され
る。 ポリオキシエチレンモノアクリレート(アクリ
ル酸1分子当りEO単位2個付加)の重合体(平
均分子量6000)、 ポリオキシプロピレンポルオキシエチレンメタ
クリレート(メタクリル酸1分子当りPO単位10
個続いてEO単位20個をブロツク付加させたもの)
の重合体(平均分子量20万)、 (イ)マレイン酸のEO付加体(マレイン酸1分子
の2つの活性水素に各々EO単位を2個ずつ付加)
と(ロ)ポリオキシエチレンモノアクリレート(アク
リル酸1分子当りEO単位5個付加)との共重合
体{(イ)/(ロ)=1/3で平均分子量10万}、 イタコン酸のEO付加体(活性水素2個に各々
EO単位を1個ずつ付加)の重合体(平均分子量
2000)、 アクリル酸のブチレンオキシド((B)O)、EO付
加体(アクリル酸1分子に(B)O2モル、EO20モル
をランダム付加)の重合体(平均分子量10万)、 クロトン酸のEO付加体(1モル当りEO単位を
1個付加)とメタクリル酸のEO付加体(1モル
当りEO単位を5個付加)との共重合体(平均分
子量4万)。 (B)成分の不飽和カルボン酸エステルモノマーの
重合体は、重量平均分子量で分子量1000〜40万の
ものが適当であり、好ましくは2000〜30万であ
る。分子量が1000未満であると、(A)成分と配合し
たときに静置安定性が劣り、また分子量が40万を
越えると分散性が劣る。 (A)成分と(B)成分との配合は重量比で(A)成分/(B)
成分=1/9〜20/1の範囲が適当であり、好ま
しくは1/5〜15/1の範囲である。この比率が
1/9より小さいと分散性が劣化し、また、15/
1より大きいと静置安定性が劣る。 本発明の(A)成分または(B)成分は、その重合時に
架橋剤を用いることができ、架橋剤としてはジビ
ニルベンゼン、メチレンビスアクリルアミド、エ
チレングリコールジメタクリレート、ジエチレン
グリコールジメタクリレート、ポリエチレングリ
コールジメタクリレート、トリメチルロールプロ
パンジメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリメタクリレート、ジアリルフタレートなどが
例示できる。(A),(B)成分のいずれの場合も、架橋
剤は、0〜5モル%用いるのが適当であり、好ま
しくは0.01〜3モル%である。架橋剤の配合量が
多くなりすぎると水溶性が低下し、好ましくな
い。 本発明の分散剤は、炭素質微粉体の水スラリー
中に、0.05〜3重量%、好ましくは0.1〜2重量
%の範囲で含まれるように添加するのが適当であ
る。 炭素質微粉体としては、無煙炭、瀝青炭、亜瀝
青炭、褐炭などの石炭;石油コークス、化学プラ
ントから副生するカーボンブラツク、有機物を炭
化して得られるカーホンブラツク、木炭などエネ
ルギー源として用いられものが使用される。 また、石炭のように灰分を多く含むものは、浮
選法、水中造粒法(Oil (A)gglomeration法)な
どを適用して脱灰ならびに脱硫処理を施し、クリ
ーン化することが好ましい。これらの炭素質は、
実質上1mm以上のものが含まれないように微粉化
されるが、燃料としての燃焼性を考慮して74μm
以下の含有量が50重量%以上とすることが好まし
く、さらに好ましくは60〜100重量%である。 炭素質微粉体の水スラリーは、乾式粉砕法また
は湿式粉粉砕法により炭素質を粉砕して水スラリ
ー化することに得ることができ、分散剤は最終水
スラリーに含まれるように適宜の工程で添加する
ことができる。たとえば、乾式粉砕法で炭素質微
粉体を得た場合は、分散剤を水に溶解または分散
させ、これに微粉体を加えて適当な混合装置によ
り高濃度水スラリーを調製すればよい。また、湿
式粉砕法を採用する場合は、湿式粉砕に用いる水
中に分散剤を予め添加するようにしてもよいし、
湿式粉砕中もしくは粉砕後に添加するようにして
もよい。 水スラリー中の炭素質微粉体の濃度は、微粉体
の種類、平均粒径、粒度分布などにもよるが、本
発明の分散剤を添加することにより十分に高める
ことができ、たとえば80重量%程度まで可能であ
る。 発明の効果 本発明の分散剤によれば、(A)スルホン酸基含有
芳香族炭化水素系重合体と(B)不飽和カルボン酸エ
ステルモノマーの重合体とを併用することによ
り、炭素質微粉体水スラリーの流動性および静置
安定性を相剰的に改善することができる。よつ
て、従来よりも高濃度の水スラリーが得られると
ともに、長期に亘つて安定に貯蔵することができ
る。 本発明の安定剤を添加した炭素質微粉体水スラ
リーは、電力や一般産業用のボイラー燃料として
のみならず、製鉄分野における高炉や冶金炉で使
用されるコークスの節減のための助燃剤などとし
ても有用である。 実施例 所定の分散剤を水に溶解し、これに炭素質微粉
体を所定量(乾燥基準)になるように室温にて少
量づつ加えた。全量加え終つた後、ホモミキサー
(特殊機化工業製)にて3000rpmで10分間攪拌し
て高濃度水スラリーを約500g調整した。 次に、このスラリーの流動性および静置安定性
を評価した。 (1) 流動性 25℃にて粘度を測定した。 ○:良好 △:不十分 ×:不良 (2) 静置安定性 スラリーを内径6cmの500mlシリンダーに全量
入れ、直径5mm、長さ40cmで重量を50gに調整し
たガラス棒を上記スラリーの表面から自然落下さ
せ、シリンダーの底部に到達するまでの時間を調
整直後と室温で1ケ月静置後の2回測定して、棒
貫入時間とした。計測は最長180秒までとし、こ
れ以上要するものはこの時の底部からの高さを、
圧密層の高さとして測定した。 ○:良好 ×:不良 水スラリーの調整に用いた炭素質微粉体の粒度
分布を表−1に、また石炭の分析値を表−2に示
した。 本発明の分散剤の(A)成分の性状を表−3に、ま
た、(B)成分の性状を表−4に示した。 (A)成分および(B)成分を配合した本発明の分散剤
を用いた水スラリーの測定結果を表−5に示し
た。なお、表−6に比較例として、分散剤無添加
のもの(実験No.65)、本発明の(A)成分または(B)成
分を単独で使用したもの(実験No.66,67)、公知
の分散剤の代表例(実験No.68〜70)についての測
定結果を示した。
うな炭素質微粉体の水スラリーに用いられる分散
剤に関する。 従来技術 石油価格の高騰やエネルギー資源の多様化の観
点から、近年、石炭の利用が注目されている。石
炭は固体燃料でありハンドリングの点で難点があ
るので、これを微粉砕して水スラリーとすること
が提案されてきた。石炭や石油コークスのような
固体燃料を水スラリーとすることにより、パイプ
輸送が可能となり液体燃料と同様に扱うことがで
きる。水スラリーは、脱水処理することなくその
ままボイラ等で燃焼したり、あるいは輸送効率の
観点から高濃度化することが必要となる。しか
し、石炭や石油コークスなどの炭素質微粉体をそ
のまま水中に分散しただけでは50%以上の高濃度
スラリーを得ることは困難であり、また、静置し
ておくと炭素質微粉体が沈降して不均一になり貯
蔵安定性の点でも問題がある。 そこで、スラリー中に分散安定剤を添加して高
濃度化および分散安定性を改善することが提案さ
れてきている。このような分散安定剤としては、
たとえば、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物((特開昭56−21636号公報)、アクリル酸また
はメタクリル酸と他のビニルモノマーとの共重合
物(特開昭56−57890号公報)、アクリル酸とマレ
イン酸との共重合物(特開昭56−57890号公報)、
分子内に活性水素基を有する化合物のアルキレン
オキシド付加物を架橋して架橋ポリエーテル化合
物(特開昭58−118893号公報)、スルホン化コー
ルタールまたはホルムアルデヒド縮合物(特開昭
58−23889号公報)、スチレンスルホン酸とビニル
化合物との共重合物の塩のような水溶性芳香族重
合物、およびα−オレフインと無水マレイン酸や
アクリル酸などとの共重合物のような水溶性脂肪
族重合物を含む添加剤(特開昭59−166591号公
報)が報告されている。 しかしながら、これら従来の分散剤は相応の効
果が見受けられるものの、スラリーの高濃度化お
よび静置安定性のいずれにおいても未だ不十分で
あり、いつそうの改善がまたれていた。 発明の目的 本発明は、炭素質微粉体の水スラリーに添加し
たとき、スラリーの低粘度化および流動性の向上
性に優れて高濃度化が実現でき、しかも、長期間
における静置安定性が得られる分散剤を提供する
ことを目的とする。 発明の構成 本発明の炭素質微粉体の水スラリー用分散剤
は、以下の(A)成分と(B)成分とを含有することを特
徴とする。 (A)成分:次の(A1)および(A2)の重合体の中
から選ばれる1種または2種以上のスルホン酸
基含有芳香族炭化水素系重合体 (A)1:(a)重合性芳香族スルホン酸系モノマー群
および(b)重合性炭化水素系モノマー群の
中から選ばれた1種または2種以上のモ
ノマーを重合して得られる重合体であつ
て、前記(a)成分を必須成分として含む重
合体 (A)2:重合性炭化水素系モノマー群の中から選
ばれた1種または2種以上のモノマーを
重合して得られるポリマーであつて、重
合性芳香族系モノマーを少なくとも1種
必須成分として含むポリマーをスルホン
化して得られる重合体 (B)成分:一般式 (式中、R1,R2,R3は−H,−CH3,−COO
(R4O)nHおよび −CH2COO(R5O)oの中から選ばれ、しかも少
なくとも1つの−Hと少なくとも1つの−COO
(R4O)nまたは −CH2COO(R5O)oH基を含む。但し、mおよび
nは1〜60であり、R4OおよびR5は炭素数2〜
4のアルキレン基であり、mまたはnが2以上の
ときは、繰返される複数のR5およびR6は同一の
アルキレン基でもよく、また、炭素数の異なるア
ルキレン基でもよい。) で示される不飽和カルボン酸エステルの中から選
ばれた1種または2種以上のモノマーの重合体。 以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
(A)成分の重合体は、分子内にスルホン酸基を含む
芳香族炭化水素を構成単位として含むものであ
る。そして、このスルホン酸基がモノマーに由来
するもの、即ち、スルホン酸基を含む芳香族炭化
水素モノマーを単独であるいは他のモノマーとと
もに重合せしめたものが、(A1)の重合体であ
る。一方、モノマーを重合して重合体を得たのち
に、重合体中の芳香族基にスルホン酸基を導入し
たものが、(A1)の重合体である。 (A1)の重合体は、以下の(a)群および(b)群の
中から選ばれた1種以上のモノマーからなる重合
体であつて、少なくとも(a)群モノマーに由来する
構成単位を含むものである。 (a) 重合性芳香族スルホン酸系モノマー (b) 重合性炭化水素系モノマー (A1)の重合体中における(a)群の芳香族スル
ホン酸系モノマーの占める割合は、40〜100モル
%が好ましく、より好ましくは50〜100モル%で
ある。このように(b)群のモノマーを用いることな
く、(a)群の芳香族スルホン酸系モノマーだけで、
(A1)の重合体を構成することもできる。 (a)群モノマーの具体例としてはスチレンスルホ
ン酸、α−メチルスチレンスルホン酸、ビニルト
ルエンスルホン酸、ビニルナルタレンスルホン
酸、またはこれらの塩が挙げられる。塩を形成す
る対イオンとしては、ナトリウム、カリウムなど
の1価金属、マグネシウム、カルシウムなどの2
価金属、アルミニウムなどの3価金属、アンモニ
ウム、有機アミンなどが例示され、これらの中で
もナトリウム、カリウム、アンモニウムが好まし
い。 (b)群モノマーの具体例としては、スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエン、エチレン、
ブテン、ブタジエン、ジイソブチレンが挙げられ
る。 (a)群モノマーと(b)群モノマーとの共重合体とし
ては、スチレンスルホン酸・スチレン共重合体、
スチレンスルホン酸・ブタジエン共重合体、スチ
レンスルホン酸・ブテン共重合体、α−メチルス
チレンスルホン酸・エチレン共重合体、α−メチ
ルスチレンスルホン酸・ジイソブチレン共重合体
が例示される。 (A1)の重合体の分子量は、重量平均分子量
で700〜70万が適当であり、好ましくは1000〜50
万である。 (A2)の重合体は、炭化水素系モノマーの少
なくとも1種のポリマーであつて、芳香族系モノ
マーを少なくとも1種を必須成分として含むポリ
マーのスルホン化物、またはその塩である。この
芳香族系モノマーとしては、スチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレ
ン、インデンなどが挙げられ、また、芳香族以外
の炭化水素系モノマーとしては、エチレン、ブテ
ン、ブタジエン、ジイソブチレンが挙げられる。
これらモノマーの重合体中に占める芳香族系モノ
マーの割合は30〜100モル%が適当であり、好ま
しくは50〜100モル%である。この重合体の具体
例としては、ポリスチレン、スチレン・エチレン
共重合体、スチレン・ジイソブチレン共重合体、
スチレン・ビニルトルエン・α−メチルスチレ
ン・インデン共重合体のような石油樹脂が挙げら
れる。このような重合体をスルホン化し、または
さらに塩とすることにより(A2)の重合体が得
られる。スルホン化は、無水硫酸、クロルスルホ
ン酸、無水硫酸・ルイス塩基錯体などのスルホン
化剤を用い、任意のスルホン化方法を適用するこ
とにより行うことができる。(A2)の重合体の分
子量は、重量平均分子量で700〜70万が適当であ
り、好ましくは1000〜50万である。(A2)の重合
体の塩としては、(A1)の重合体と同じものが例
示される。 (A)成分のスルホン酸基含有芳香族炭化水素系重
合体は、(A1)の重合体と(A2)の重合体を任意
の割合で混合して用いることもできる。 (A)分の不飽和カルボン酸エステルモノマーの重
合体は、α,β−不飽和カルボン酸に炭素数2〜
4のアルキレンオキシドを付加重合させるか、ポ
リオキシアルキレングリコールとエステル化反応
させることにより得られる。α,β−不飽和カル
ボン酸の具体例としては、アクリル酸、メタクリ
ル酸、クロトン酸などのモノカルボン酸、フマル
酸、マレイン酸、イタコン酸などのジカルボン酸
が例示される。また、アルキレンオキシドの具体
例としては、エチレンオキシド(EO)、プロピレ
ンオキシド(PO)、1,2−ブチレノキシド
(BO)が挙げられる。アルキレンキシドは単独
で、あるいは2種以上のアルキレンオキシドを混
合して付加させることができる。(B)成分の水への
溶解性を考慮して少なくともエチレンオキシドを
用いることが好ましく、付加アルキレンオキシド
の50モル%以上がエチレンオキシドであることが
より好ましい。アルキレンオキシドの付加形態
は、ブロツク重合でもランダム重合でもよいが、
末端にエチレンオキシドが付加するようにするこ
とが好ましい。アルキレンオキシドの付加モル数
は、カルボキシル基に対し1〜60モルの範囲であ
る。60モルを越えると、(A)成分に配合したとき
に、炭素数微粉体の水スラリーの分散性が劣化す
る。 (B)成分の具体例としては、次のものが例示され
る。 ポリオキシエチレンモノアクリレート(アクリ
ル酸1分子当りEO単位2個付加)の重合体(平
均分子量6000)、 ポリオキシプロピレンポルオキシエチレンメタ
クリレート(メタクリル酸1分子当りPO単位10
個続いてEO単位20個をブロツク付加させたもの)
の重合体(平均分子量20万)、 (イ)マレイン酸のEO付加体(マレイン酸1分子
の2つの活性水素に各々EO単位を2個ずつ付加)
と(ロ)ポリオキシエチレンモノアクリレート(アク
リル酸1分子当りEO単位5個付加)との共重合
体{(イ)/(ロ)=1/3で平均分子量10万}、 イタコン酸のEO付加体(活性水素2個に各々
EO単位を1個ずつ付加)の重合体(平均分子量
2000)、 アクリル酸のブチレンオキシド((B)O)、EO付
加体(アクリル酸1分子に(B)O2モル、EO20モル
をランダム付加)の重合体(平均分子量10万)、 クロトン酸のEO付加体(1モル当りEO単位を
1個付加)とメタクリル酸のEO付加体(1モル
当りEO単位を5個付加)との共重合体(平均分
子量4万)。 (B)成分の不飽和カルボン酸エステルモノマーの
重合体は、重量平均分子量で分子量1000〜40万の
ものが適当であり、好ましくは2000〜30万であ
る。分子量が1000未満であると、(A)成分と配合し
たときに静置安定性が劣り、また分子量が40万を
越えると分散性が劣る。 (A)成分と(B)成分との配合は重量比で(A)成分/(B)
成分=1/9〜20/1の範囲が適当であり、好ま
しくは1/5〜15/1の範囲である。この比率が
1/9より小さいと分散性が劣化し、また、15/
1より大きいと静置安定性が劣る。 本発明の(A)成分または(B)成分は、その重合時に
架橋剤を用いることができ、架橋剤としてはジビ
ニルベンゼン、メチレンビスアクリルアミド、エ
チレングリコールジメタクリレート、ジエチレン
グリコールジメタクリレート、ポリエチレングリ
コールジメタクリレート、トリメチルロールプロ
パンジメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリメタクリレート、ジアリルフタレートなどが
例示できる。(A),(B)成分のいずれの場合も、架橋
剤は、0〜5モル%用いるのが適当であり、好ま
しくは0.01〜3モル%である。架橋剤の配合量が
多くなりすぎると水溶性が低下し、好ましくな
い。 本発明の分散剤は、炭素質微粉体の水スラリー
中に、0.05〜3重量%、好ましくは0.1〜2重量
%の範囲で含まれるように添加するのが適当であ
る。 炭素質微粉体としては、無煙炭、瀝青炭、亜瀝
青炭、褐炭などの石炭;石油コークス、化学プラ
ントから副生するカーボンブラツク、有機物を炭
化して得られるカーホンブラツク、木炭などエネ
ルギー源として用いられものが使用される。 また、石炭のように灰分を多く含むものは、浮
選法、水中造粒法(Oil (A)gglomeration法)な
どを適用して脱灰ならびに脱硫処理を施し、クリ
ーン化することが好ましい。これらの炭素質は、
実質上1mm以上のものが含まれないように微粉化
されるが、燃料としての燃焼性を考慮して74μm
以下の含有量が50重量%以上とすることが好まし
く、さらに好ましくは60〜100重量%である。 炭素質微粉体の水スラリーは、乾式粉砕法また
は湿式粉粉砕法により炭素質を粉砕して水スラリ
ー化することに得ることができ、分散剤は最終水
スラリーに含まれるように適宜の工程で添加する
ことができる。たとえば、乾式粉砕法で炭素質微
粉体を得た場合は、分散剤を水に溶解または分散
させ、これに微粉体を加えて適当な混合装置によ
り高濃度水スラリーを調製すればよい。また、湿
式粉砕法を採用する場合は、湿式粉砕に用いる水
中に分散剤を予め添加するようにしてもよいし、
湿式粉砕中もしくは粉砕後に添加するようにして
もよい。 水スラリー中の炭素質微粉体の濃度は、微粉体
の種類、平均粒径、粒度分布などにもよるが、本
発明の分散剤を添加することにより十分に高める
ことができ、たとえば80重量%程度まで可能であ
る。 発明の効果 本発明の分散剤によれば、(A)スルホン酸基含有
芳香族炭化水素系重合体と(B)不飽和カルボン酸エ
ステルモノマーの重合体とを併用することによ
り、炭素質微粉体水スラリーの流動性および静置
安定性を相剰的に改善することができる。よつ
て、従来よりも高濃度の水スラリーが得られると
ともに、長期に亘つて安定に貯蔵することができ
る。 本発明の安定剤を添加した炭素質微粉体水スラ
リーは、電力や一般産業用のボイラー燃料として
のみならず、製鉄分野における高炉や冶金炉で使
用されるコークスの節減のための助燃剤などとし
ても有用である。 実施例 所定の分散剤を水に溶解し、これに炭素質微粉
体を所定量(乾燥基準)になるように室温にて少
量づつ加えた。全量加え終つた後、ホモミキサー
(特殊機化工業製)にて3000rpmで10分間攪拌し
て高濃度水スラリーを約500g調整した。 次に、このスラリーの流動性および静置安定性
を評価した。 (1) 流動性 25℃にて粘度を測定した。 ○:良好 △:不十分 ×:不良 (2) 静置安定性 スラリーを内径6cmの500mlシリンダーに全量
入れ、直径5mm、長さ40cmで重量を50gに調整し
たガラス棒を上記スラリーの表面から自然落下さ
せ、シリンダーの底部に到達するまでの時間を調
整直後と室温で1ケ月静置後の2回測定して、棒
貫入時間とした。計測は最長180秒までとし、こ
れ以上要するものはこの時の底部からの高さを、
圧密層の高さとして測定した。 ○:良好 ×:不良 水スラリーの調整に用いた炭素質微粉体の粒度
分布を表−1に、また石炭の分析値を表−2に示
した。 本発明の分散剤の(A)成分の性状を表−3に、ま
た、(B)成分の性状を表−4に示した。 (A)成分および(B)成分を配合した本発明の分散剤
を用いた水スラリーの測定結果を表−5に示し
た。なお、表−6に比較例として、分散剤無添加
のもの(実験No.65)、本発明の(A)成分または(B)成
分を単独で使用したもの(実験No.66,67)、公知
の分散剤の代表例(実験No.68〜70)についての測
定結果を示した。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (A):次の(A1)および(A2)の重合体の中
から選ばれる1種または2種以上のスルホン酸
基含有芳香族炭化水素系重合体 (A1):(a)重合性芳香族スルホン酸系モノマー
群および(b)重合性炭化水素系モノマー群
の中から選ばれた1種または2種以上の
モノマーを重合して得られる重合体であ
つて、前記(a)成分を必須成分として含む
重合体 (A2):重合性炭化水素系モノマー群の中から
選ばれた1種または2種以上のモノマー
を重合して得られるポリマーであつて、
重合性芳香族系モノマーを少なくとも1
種必須成分として含むポリマーをスルホ
ン化して得られる重合体 と、 (B):一般式 (式中、R1,R2,R3は−H,−CH3,−COO(R4
O)nHおよび −CH2COO(R5O)oの中から選ばれ、しかも少な
くとも1つの−Hと少なくとも1つの−COO(R4
O)nまたは −CH2COO(R5O)oH基を含む。但し、mおよび
nは1〜60であり、R4およびR5は炭素数2〜4
のアルキレン基であり、mまたはnが2以上のと
きは、繰返される複数のR5およびR6は同一のア
ルキレン基でもよく、また、炭素数の異なるアル
キレン基でもよい。) で示される不飽和カルボン酸エステルの中から選
ばれた1種または2種以上のモノマーの重合体。 とを含有することを特徴とする炭素質微粉体の水
スラリー用分散剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60015471A JPS61176697A (ja) | 1985-01-31 | 1985-01-31 | 炭素質微粉体の水スラリ−用分散剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60015471A JPS61176697A (ja) | 1985-01-31 | 1985-01-31 | 炭素質微粉体の水スラリ−用分散剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61176697A JPS61176697A (ja) | 1986-08-08 |
| JPH0445555B2 true JPH0445555B2 (ja) | 1992-07-27 |
Family
ID=11889709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60015471A Granted JPS61176697A (ja) | 1985-01-31 | 1985-01-31 | 炭素質微粉体の水スラリ−用分散剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61176697A (ja) |
-
1985
- 1985-01-31 JP JP60015471A patent/JPS61176697A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61176697A (ja) | 1986-08-08 |
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