JPH0447300B2 - - Google Patents
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- JPH0447300B2 JPH0447300B2 JP62061480A JP6148087A JPH0447300B2 JP H0447300 B2 JPH0447300 B2 JP H0447300B2 JP 62061480 A JP62061480 A JP 62061480A JP 6148087 A JP6148087 A JP 6148087A JP H0447300 B2 JPH0447300 B2 JP H0447300B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- lithographic printing
- printing
- undercoat layer
- support
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Description
(A) 産業上の利用分野
本発明は銀錯塩拡散転写法(DTR法)を利用
した平版印刷材料に関する。 (B) 従来技術及びその問題点 DTR法を利用した平版印刷材料、詳しくは、
支持体上に少なくとも一層の感光層とその上に該
感光層に感光記録された像を反転、転写記録すべ
き物理現像核の層とから成る材料を画像状に露光
後、銀拡散転写現像処理を行い、該材料の外部表
面上に金属銀画像を形成せしめることにより得ら
れる平版印刷材料は、ダイレクト製版法と呼ば
れ、リスフイルムを中間プロセスとして使用する
ことに特徴付けられる従来の平版印刷材料(PS
版)に較べ、簡便さ、及び迅速性という利点を有
している。 このようなDTR法を利用した平版印刷材料は、
原稿像が左右逆像とならないように、プリズムあ
るいは反射ミラーなどの像反転機構を内蔵した専
用の製版カメラで撮影から製版処理まで自動的に
行われている。 このような製版カメラは、高価であるだけでな
く、像反転機構により像の解像性を低下させると
いう欠点がある。 像反転機構を有しない製版カメラで正像の平版
印刷版を得るためには、特開昭48−89007に記載
されている様に、平版印刷材料の支持体を介し
て、即ち、支持体裏側から原稿の像様露光を行う
方法が公知である。本明細書に於ては、この露光
方法を裏焼きという。 一法、DTR法を利用した平版印刷材料は機械
的摩耗に対する抵抗性が不十分でインキ像を担持
する疎水性部域が欠落したり、あるいは、徐々に
そのインキ受容性を失わせしめる為、耐刷力の低
下を招く欠点を有する。親水性部域に於ては、機
械的摩耗に依り、徐々に疎水化し、非画線地部域
がインキで汚れる様になり、疎水性像部域に於て
は、均一脂性インキ受理性に欠陥を生じ、これが
上記像部域にインキ受理性の変動を生ぜしめ、従
つて印刷される部域が均一量のインキを受け入れ
られない様になる。その他の平版印刷版でもそう
である様に、DTR法を利用した平版印刷材料に
於ても版材の構成、処理液の構成あるいは印刷条
件等により耐刷力を増強せしめる事が要求され、
各種改良がされてきた。特公昭48−30562に基本
的に記述されている平版印刷材料についても同様
で特公昭51−15765、同51−16803、特開昭51−
111103、同52−150105、同53−9603、同54−
135002、同55−7704、同55−100554、同56−
27151、同57−86835、同58−196548など印刷性は
著しく向上している。特に特開昭55−100554、同
58−196548に教示されている下塗層への2〜10μ
のマツト剤の添加は版面の保水性の向上及び著し
い耐刷力の向上をもたらす。 しかし、この様なマツト剤を含む下塗り層を用
い、うら焼きでの高い細線の再現性及び耐刷力を
得る為に、下塗り層にハレーシヨン防止剤を通常
の濃度で適用した場合、うら焼きでの写真特性の
軟調化を引き起こした。DTR法を利用した平版
印刷材料に於て、写真特性の軟調化は、細線の耐
刷の低下を引き起こすものであり、本来の目的と
相反するものである。その為、高い細線の耐刷力
を持つ、うら焼き用のDTR法を利用した平版印
刷材料が必要となつている。 (C) 発明の目的 本発明の目的は、細線再現性に優れ、写真特性
が硬調で高耐刷のうら焼き用のDTR法を利用し
た平版印刷材料を提供することである。 (D) 発明の構成 本発明の目的は、支持体上に順に下塗層ハロゲ
ン化銀乳剤層及び物理現像核層を少なくとも有す
るうら焼き可能な平版印刷材料に於て、前記下塗
層に0.1〜0.5の透過濃度を与えるハレーシヨン防
止剤と平均粒径2〜10μmのマツト剤を含む事を
特徴とするうら焼き用平版印刷材料に依り達成さ
れた。 通常、表(乳剤層の側)から露光を行う場合の
細線再現性の低下の原因としては、支持体での光
の反射に依るハレーシヨン、乳剤層のハロゲン化
銀粒子での光散乱に依るイラジエーシヨンが知ら
れている。 イラジエーシヨン防止染料又は顔料をうら焼き
用のDTR法を利用した平版印刷材料に適用する
事は、特開昭48−89007に示されているが、下塗
り層に2〜10μのマツト剤を用いた高耐刷、高保
水性のDTR法を利用した平版印刷材料に於いて
は、良好な細線の耐刷は得られない。 ハレーシヨン防止剤は、下塗り層に加える方法
とうら塗り層へ加える方法が公知であるが、ここ
で述べる高耐刷、高保水性のうら焼き用のDTR
法を利用した平版印刷材料に於ては、うら塗り層
でのハレーシヨン防止は効果が小さく、下塗り層
でのハレーシヨン防止のみが有効であつた。 更に通常の表(乳剤層側)から露光を行う場合
には、ハレーシヨン防止層は、光学濃度を高く
し、支持体からの反射光の吸収を大きくする程、
良好な細線再現性が得られる。特開昭57−35854
号には、表から露光を行うDTR法を利用した平
版印刷材料に於て、耐刷力の充分に強い細線の
DTR画像を得るには、支持体(ハレーシヨン防
止層を含む)が0.6以上の光学濃度(好ましくは、
1.0以上の光学濃度)である事が必要であると示
されている。 ところが、下塗り層に2〜10μのマツト剤を含
む、高耐刷、高保水性のうら焼き用のDTR法を
利用した平版印刷材料に於いて、この様な高濃度
のハレーシヨン防止下塗り層を用いると、うら焼
き時の写真感度を低下させるだけでなく、著しい
写真特性の軟調化を示した。DTR刷版での写真
特性の軟調化は、細線、網点等の耐刷力を低下さ
せるとともに「貼込み原稿」を使用した場合、
「貼込み跡」を刷版上に記録するという重大な欠
陥をもたらすものである。 又、下塗り層へ2〜10μのマツト剤を用いない
場合は前述の写真特性の軟調化は起こらなくなる
が、この場合、特開昭58−196548に示されている
様に耐刷力、保水性の平版印刷版としての基本的
な性能が著しく低下する。 従つて、高耐刷、高保水性で写真特性が硬調
で、且つ細線再現性の優れた高品質のうら焼き用
のDTR法を利用した平版印刷材料を得る為には、
下塗り層に2〜10μのマツト剤を用い、より低い
光学濃度のハレーシヨン防止下塗層を用いて、良
好な細線再現性と細線の耐刷を得る事が必要であ
る。 ハレーシヨン防止下塗層の光学濃度は、0.1〜
0.5に設定される必要があり、0.1以下では充分な
細線再現性及び耐刷が得られず、0.5以上では写
真特性が軟調化し、種々の問題をひき起こす。光
学濃度0.1〜0.5は表から露光されるべきDTR法を
利用した平版印刷材料のハレーシヨン防止層の濃
度(1.0以上)に比べ著しく小さい値であるが、
うら焼きの場合、支持体は感光層より、製版カメ
ラ上での光路では前法(原稿側)に存在する為、
比較的、支持体での反射光の細線再現性への影響
は小さいのであろう。 ハレーシヨン防止剤としては、任意のハレーシ
ヨン防止染料又は顔料を用いることができるが、
カーボンブラツクを用いるのが最も好ましい。カ
ーボンブラツクはバインダー(ゼラチンが好まし
い)に対して1〜5重量%の範囲で用いるのが好
ましい。 本発明に於ける平均粒径2〜10μのマツト剤と
しては、シリカ、クレー、タルク、ジークライド
などの無機マツト剤及び米でんぷん、ポリメチル
メタクリレート、ポリスチレン、セルロースアセ
テートプロピオネートなどの有機マツト剤が挙げ
られるが特に好ましくは、平均粒径4〜10μmの
シリカ粒子である。これらのマツト剤の使用量は
下塗層には親水性コロイドバインダーに対して5
〜40重量%程度である。ハロゲン化銀乳剤に含む
場合には親水性コロイドバインダーに対して1〜
20重量%程度であり、下塗層に用いたマツト剤よ
りも少なく用いる。一般的に、親水性コロイドバ
インダーに対する割合として、1/2〜1/10程
度を目安とすることが出来る。 本発明に於ける下塗層はゼラチン単独又はゼラ
チンと特開昭55−100554に記載の如き親水性コロ
イドやアルギン酸ナトリウム、繊維素誘導体、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなど
親水性コロイドとの組合わせで用いることが出来
る。ゼラチン層の硬化剤としては、ホルマリン、
ムコクロル酸、グルタールアルデヒド、グリオキ
サール、特開昭54−130936に記載の如き初期縮合
物、活性ハロゲン型、エチレンイキン型、ビニル
スルホン型、エポキシ型、あるいはクロム塩の様
な公知のものを使用できる。 本発明の平版印刷材料に用いられる支持体は、
原稿からの撮影光が支持体を介してハロゲン化銀
乳剤層に到達する必要があるため、光透過性の支
持体が用いられ、例えばフイルム(酢酸セルロー
スフイルム、ポリビニルアセタールフイルム、ポ
リスチレンフイルム、ポリプロピレンフイルム、
ポリエチレンテレフタレートフイルム)、ポリエ
ステル、ポリプロピレン又はポリスチレンフイル
ム等をポリエチレンフイルムで被覆した複合フイ
ルム等が挙げられる。厚みは任意であるが、50〜
200μmの範囲が好ましい。 感光性ハロゲン化銀乳剤層は当分野で公知のも
のが全て用いることが出来るが、好ましくは特開
昭49−55402に記載のようなものである。 物理現像核層も特開昭48−30562、特開昭49−
55402、同53−21602等に記載されている全てが用
いられる。 硝酸銀として表わしたハロゲン化銀に対する親
水性コロイドの重量比は、一般に3〜0.2、好ま
しくは1.5〜0.3である。支持体上に存在させるハ
ロゲン化銀の量は約0.2〜約5g/m2、好ましく
は0.5〜3g/m2の硝酸銀に等しくなるように被
覆する。 物理現像核としては、アンチモン、ビスマス、
カドミウム、コバルト、パラジウム、ニツケル、
銀、鉛、亜鉛などの金属およびそれらの硫化物な
ど公知のものが使用しうる。物理現像核層には、
親水性コロイドを含んでいなくてもよく、ゼラチ
ン、カルボキシメチルセルロース、アラビアゴ
ム、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシエチル澱
粉、デキストリン、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ポリスチレンスルホン酸、ビニルイミダゾー
ルとアクリルアミドとの共重合体、ポリビニルア
ルコール等の親水性コロイドを含むこともでき
る。 核層中には、吸湿性物質、例えばソルビトー
ル、グリセロールなどの湿潤剤を存在させてもよ
い。 さらに、核層中には、硫酸バリウム二酸化チタ
ン、チヤイナクレーおよび銀などのスカミング防
止のための顔料およびホルムアルデヒドの如き硬
膜剤さらには錯化剤も含有しうる。 本発明で使用するDTR処理溶液は、アルカリ
性物質、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、第三燐酸ナトリウム等、保恒剤としての亜硫
酸塩、濃稠剤、例えばヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、かぶり防止
剤、例えば臭化カリウム、1−フエニル−5−メ
ルカプトテトラゾール、錯化剤、例えばチオ硫酸
塩、チオシアン酸塩、環状イミド、チオサリチル
酸等現像剤例えばハイドロキノン、1−フエニル
−3−ピラゾリドン、p−メチルフエノール等、
現像変性剤、例えばポリオキシアルキレン化合
物、オニウム化合物等を含むことができる。 本発明の平版印刷版は、例えば特公昭48−
29723、米国特許第3721559号明細書に記載されて
いる如き化合物でインキ受理性に変換ないしは増
強しうる。印刷方法あるいは使用する不感脂化
液、給湿液などは普通によく知られた方法による
事が出来る。 (E) 実施例 以下に本発明を実施例に依り説明するが、勿論
これだけに限定されるものではない。 175μmのポリエステルフイルムの両面に20μm
のポリエチレンを被覆し、支持体裏面をコロナ放
電処理後、うら塗り層を設けた後、支持体表面を
コロナ放電後、カーボンブラツクの添加量を変え
た(表1、A〜E)、平均粒径7μmのシリカ(0.6
g/m2)を含む下塗り層(ゼラチン3.5g/m2)
と、その上にオルソ増感された高コントラスト塩
化銀乳剤(ゼラチン1.0g/m2)を硝酸銀として
1.5g/m2で塗布した。加温硬膜後、特開昭57−
86835の実施例1の試料Jと同じ核塗液を塗布し
て平版印刷材料とした。
した平版印刷材料に関する。 (B) 従来技術及びその問題点 DTR法を利用した平版印刷材料、詳しくは、
支持体上に少なくとも一層の感光層とその上に該
感光層に感光記録された像を反転、転写記録すべ
き物理現像核の層とから成る材料を画像状に露光
後、銀拡散転写現像処理を行い、該材料の外部表
面上に金属銀画像を形成せしめることにより得ら
れる平版印刷材料は、ダイレクト製版法と呼ば
れ、リスフイルムを中間プロセスとして使用する
ことに特徴付けられる従来の平版印刷材料(PS
版)に較べ、簡便さ、及び迅速性という利点を有
している。 このようなDTR法を利用した平版印刷材料は、
原稿像が左右逆像とならないように、プリズムあ
るいは反射ミラーなどの像反転機構を内蔵した専
用の製版カメラで撮影から製版処理まで自動的に
行われている。 このような製版カメラは、高価であるだけでな
く、像反転機構により像の解像性を低下させると
いう欠点がある。 像反転機構を有しない製版カメラで正像の平版
印刷版を得るためには、特開昭48−89007に記載
されている様に、平版印刷材料の支持体を介し
て、即ち、支持体裏側から原稿の像様露光を行う
方法が公知である。本明細書に於ては、この露光
方法を裏焼きという。 一法、DTR法を利用した平版印刷材料は機械
的摩耗に対する抵抗性が不十分でインキ像を担持
する疎水性部域が欠落したり、あるいは、徐々に
そのインキ受容性を失わせしめる為、耐刷力の低
下を招く欠点を有する。親水性部域に於ては、機
械的摩耗に依り、徐々に疎水化し、非画線地部域
がインキで汚れる様になり、疎水性像部域に於て
は、均一脂性インキ受理性に欠陥を生じ、これが
上記像部域にインキ受理性の変動を生ぜしめ、従
つて印刷される部域が均一量のインキを受け入れ
られない様になる。その他の平版印刷版でもそう
である様に、DTR法を利用した平版印刷材料に
於ても版材の構成、処理液の構成あるいは印刷条
件等により耐刷力を増強せしめる事が要求され、
各種改良がされてきた。特公昭48−30562に基本
的に記述されている平版印刷材料についても同様
で特公昭51−15765、同51−16803、特開昭51−
111103、同52−150105、同53−9603、同54−
135002、同55−7704、同55−100554、同56−
27151、同57−86835、同58−196548など印刷性は
著しく向上している。特に特開昭55−100554、同
58−196548に教示されている下塗層への2〜10μ
のマツト剤の添加は版面の保水性の向上及び著し
い耐刷力の向上をもたらす。 しかし、この様なマツト剤を含む下塗り層を用
い、うら焼きでの高い細線の再現性及び耐刷力を
得る為に、下塗り層にハレーシヨン防止剤を通常
の濃度で適用した場合、うら焼きでの写真特性の
軟調化を引き起こした。DTR法を利用した平版
印刷材料に於て、写真特性の軟調化は、細線の耐
刷の低下を引き起こすものであり、本来の目的と
相反するものである。その為、高い細線の耐刷力
を持つ、うら焼き用のDTR法を利用した平版印
刷材料が必要となつている。 (C) 発明の目的 本発明の目的は、細線再現性に優れ、写真特性
が硬調で高耐刷のうら焼き用のDTR法を利用し
た平版印刷材料を提供することである。 (D) 発明の構成 本発明の目的は、支持体上に順に下塗層ハロゲ
ン化銀乳剤層及び物理現像核層を少なくとも有す
るうら焼き可能な平版印刷材料に於て、前記下塗
層に0.1〜0.5の透過濃度を与えるハレーシヨン防
止剤と平均粒径2〜10μmのマツト剤を含む事を
特徴とするうら焼き用平版印刷材料に依り達成さ
れた。 通常、表(乳剤層の側)から露光を行う場合の
細線再現性の低下の原因としては、支持体での光
の反射に依るハレーシヨン、乳剤層のハロゲン化
銀粒子での光散乱に依るイラジエーシヨンが知ら
れている。 イラジエーシヨン防止染料又は顔料をうら焼き
用のDTR法を利用した平版印刷材料に適用する
事は、特開昭48−89007に示されているが、下塗
り層に2〜10μのマツト剤を用いた高耐刷、高保
水性のDTR法を利用した平版印刷材料に於いて
は、良好な細線の耐刷は得られない。 ハレーシヨン防止剤は、下塗り層に加える方法
とうら塗り層へ加える方法が公知であるが、ここ
で述べる高耐刷、高保水性のうら焼き用のDTR
法を利用した平版印刷材料に於ては、うら塗り層
でのハレーシヨン防止は効果が小さく、下塗り層
でのハレーシヨン防止のみが有効であつた。 更に通常の表(乳剤層側)から露光を行う場合
には、ハレーシヨン防止層は、光学濃度を高く
し、支持体からの反射光の吸収を大きくする程、
良好な細線再現性が得られる。特開昭57−35854
号には、表から露光を行うDTR法を利用した平
版印刷材料に於て、耐刷力の充分に強い細線の
DTR画像を得るには、支持体(ハレーシヨン防
止層を含む)が0.6以上の光学濃度(好ましくは、
1.0以上の光学濃度)である事が必要であると示
されている。 ところが、下塗り層に2〜10μのマツト剤を含
む、高耐刷、高保水性のうら焼き用のDTR法を
利用した平版印刷材料に於いて、この様な高濃度
のハレーシヨン防止下塗り層を用いると、うら焼
き時の写真感度を低下させるだけでなく、著しい
写真特性の軟調化を示した。DTR刷版での写真
特性の軟調化は、細線、網点等の耐刷力を低下さ
せるとともに「貼込み原稿」を使用した場合、
「貼込み跡」を刷版上に記録するという重大な欠
陥をもたらすものである。 又、下塗り層へ2〜10μのマツト剤を用いない
場合は前述の写真特性の軟調化は起こらなくなる
が、この場合、特開昭58−196548に示されている
様に耐刷力、保水性の平版印刷版としての基本的
な性能が著しく低下する。 従つて、高耐刷、高保水性で写真特性が硬調
で、且つ細線再現性の優れた高品質のうら焼き用
のDTR法を利用した平版印刷材料を得る為には、
下塗り層に2〜10μのマツト剤を用い、より低い
光学濃度のハレーシヨン防止下塗層を用いて、良
好な細線再現性と細線の耐刷を得る事が必要であ
る。 ハレーシヨン防止下塗層の光学濃度は、0.1〜
0.5に設定される必要があり、0.1以下では充分な
細線再現性及び耐刷が得られず、0.5以上では写
真特性が軟調化し、種々の問題をひき起こす。光
学濃度0.1〜0.5は表から露光されるべきDTR法を
利用した平版印刷材料のハレーシヨン防止層の濃
度(1.0以上)に比べ著しく小さい値であるが、
うら焼きの場合、支持体は感光層より、製版カメ
ラ上での光路では前法(原稿側)に存在する為、
比較的、支持体での反射光の細線再現性への影響
は小さいのであろう。 ハレーシヨン防止剤としては、任意のハレーシ
ヨン防止染料又は顔料を用いることができるが、
カーボンブラツクを用いるのが最も好ましい。カ
ーボンブラツクはバインダー(ゼラチンが好まし
い)に対して1〜5重量%の範囲で用いるのが好
ましい。 本発明に於ける平均粒径2〜10μのマツト剤と
しては、シリカ、クレー、タルク、ジークライド
などの無機マツト剤及び米でんぷん、ポリメチル
メタクリレート、ポリスチレン、セルロースアセ
テートプロピオネートなどの有機マツト剤が挙げ
られるが特に好ましくは、平均粒径4〜10μmの
シリカ粒子である。これらのマツト剤の使用量は
下塗層には親水性コロイドバインダーに対して5
〜40重量%程度である。ハロゲン化銀乳剤に含む
場合には親水性コロイドバインダーに対して1〜
20重量%程度であり、下塗層に用いたマツト剤よ
りも少なく用いる。一般的に、親水性コロイドバ
インダーに対する割合として、1/2〜1/10程
度を目安とすることが出来る。 本発明に於ける下塗層はゼラチン単独又はゼラ
チンと特開昭55−100554に記載の如き親水性コロ
イドやアルギン酸ナトリウム、繊維素誘導体、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなど
親水性コロイドとの組合わせで用いることが出来
る。ゼラチン層の硬化剤としては、ホルマリン、
ムコクロル酸、グルタールアルデヒド、グリオキ
サール、特開昭54−130936に記載の如き初期縮合
物、活性ハロゲン型、エチレンイキン型、ビニル
スルホン型、エポキシ型、あるいはクロム塩の様
な公知のものを使用できる。 本発明の平版印刷材料に用いられる支持体は、
原稿からの撮影光が支持体を介してハロゲン化銀
乳剤層に到達する必要があるため、光透過性の支
持体が用いられ、例えばフイルム(酢酸セルロー
スフイルム、ポリビニルアセタールフイルム、ポ
リスチレンフイルム、ポリプロピレンフイルム、
ポリエチレンテレフタレートフイルム)、ポリエ
ステル、ポリプロピレン又はポリスチレンフイル
ム等をポリエチレンフイルムで被覆した複合フイ
ルム等が挙げられる。厚みは任意であるが、50〜
200μmの範囲が好ましい。 感光性ハロゲン化銀乳剤層は当分野で公知のも
のが全て用いることが出来るが、好ましくは特開
昭49−55402に記載のようなものである。 物理現像核層も特開昭48−30562、特開昭49−
55402、同53−21602等に記載されている全てが用
いられる。 硝酸銀として表わしたハロゲン化銀に対する親
水性コロイドの重量比は、一般に3〜0.2、好ま
しくは1.5〜0.3である。支持体上に存在させるハ
ロゲン化銀の量は約0.2〜約5g/m2、好ましく
は0.5〜3g/m2の硝酸銀に等しくなるように被
覆する。 物理現像核としては、アンチモン、ビスマス、
カドミウム、コバルト、パラジウム、ニツケル、
銀、鉛、亜鉛などの金属およびそれらの硫化物な
ど公知のものが使用しうる。物理現像核層には、
親水性コロイドを含んでいなくてもよく、ゼラチ
ン、カルボキシメチルセルロース、アラビアゴ
ム、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシエチル澱
粉、デキストリン、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ポリスチレンスルホン酸、ビニルイミダゾー
ルとアクリルアミドとの共重合体、ポリビニルア
ルコール等の親水性コロイドを含むこともでき
る。 核層中には、吸湿性物質、例えばソルビトー
ル、グリセロールなどの湿潤剤を存在させてもよ
い。 さらに、核層中には、硫酸バリウム二酸化チタ
ン、チヤイナクレーおよび銀などのスカミング防
止のための顔料およびホルムアルデヒドの如き硬
膜剤さらには錯化剤も含有しうる。 本発明で使用するDTR処理溶液は、アルカリ
性物質、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、第三燐酸ナトリウム等、保恒剤としての亜硫
酸塩、濃稠剤、例えばヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、かぶり防止
剤、例えば臭化カリウム、1−フエニル−5−メ
ルカプトテトラゾール、錯化剤、例えばチオ硫酸
塩、チオシアン酸塩、環状イミド、チオサリチル
酸等現像剤例えばハイドロキノン、1−フエニル
−3−ピラゾリドン、p−メチルフエノール等、
現像変性剤、例えばポリオキシアルキレン化合
物、オニウム化合物等を含むことができる。 本発明の平版印刷版は、例えば特公昭48−
29723、米国特許第3721559号明細書に記載されて
いる如き化合物でインキ受理性に変換ないしは増
強しうる。印刷方法あるいは使用する不感脂化
液、給湿液などは普通によく知られた方法による
事が出来る。 (E) 実施例 以下に本発明を実施例に依り説明するが、勿論
これだけに限定されるものではない。 175μmのポリエステルフイルムの両面に20μm
のポリエチレンを被覆し、支持体裏面をコロナ放
電処理後、うら塗り層を設けた後、支持体表面を
コロナ放電後、カーボンブラツクの添加量を変え
た(表1、A〜E)、平均粒径7μmのシリカ(0.6
g/m2)を含む下塗り層(ゼラチン3.5g/m2)
と、その上にオルソ増感された高コントラスト塩
化銀乳剤(ゼラチン1.0g/m2)を硝酸銀として
1.5g/m2で塗布した。加温硬膜後、特開昭57−
86835の実施例1の試料Jと同じ核塗液を塗布し
て平版印刷材料とした。
【表】
像反転機構を有しない製版カメラの原稿架に濃
度巾0.15のウエツジ画像と線幅の異なる細線及び
アミ点画像とを含む版下原稿を準備し、これらの
試料の裏側から原稿を反射光にて撮影し、下記の
転写現像液で30℃、20秒間現像処理した。 現像処理後、該原版を2本の絞りローラー間を
通し、余分の現像液を除去し、直ちに下記組成を
有する中和液で25℃、20秒間処理し、絞りローラ
ーで余分の液を除去し、室温で乾燥した。 転写現像液 水 750ml 水酸化ナトリウム 20g 無水亜硫酸ナトリウム 60g 臭化カリウム 0.5g 2−メルカプト安息香酸 10ミリモル 3−メルカプト−4−アセトアミド−5−n
−ヘプチル−1,2,4−トロアゾール 0.15g 水を加えて1とする。 中和液 水 600ml クエン酸 10g クエン酸ナトリウム 35g コロイダルシリカ(20%液) 5ml エチレングリコール 5ml 水を加えて1とする。 以上の操作により作製した平版印刷版をオフセ
ツト印刷機に装着し、下記不感脂化液を版面にく
まなく与え、下記給湿液を用いて印刷を行なつ
た。 不感脂化液 水 600ml イソプロピルアルコール 400ml エチレングリコール 50g 3−メルカプト−4−アセトアミド−5−n
−ヘプチル−1,2,4−トロアゾール 1g 給湿液 O−リン酸 10g 硝酸ニツケル 5g 亜硫酸ナトリウム 5g エチレングリコール 100g コロイダルシリカ(20%液) 28g 水を加えて2とする。
度巾0.15のウエツジ画像と線幅の異なる細線及び
アミ点画像とを含む版下原稿を準備し、これらの
試料の裏側から原稿を反射光にて撮影し、下記の
転写現像液で30℃、20秒間現像処理した。 現像処理後、該原版を2本の絞りローラー間を
通し、余分の現像液を除去し、直ちに下記組成を
有する中和液で25℃、20秒間処理し、絞りローラ
ーで余分の液を除去し、室温で乾燥した。 転写現像液 水 750ml 水酸化ナトリウム 20g 無水亜硫酸ナトリウム 60g 臭化カリウム 0.5g 2−メルカプト安息香酸 10ミリモル 3−メルカプト−4−アセトアミド−5−n
−ヘプチル−1,2,4−トロアゾール 0.15g 水を加えて1とする。 中和液 水 600ml クエン酸 10g クエン酸ナトリウム 35g コロイダルシリカ(20%液) 5ml エチレングリコール 5ml 水を加えて1とする。 以上の操作により作製した平版印刷版をオフセ
ツト印刷機に装着し、下記不感脂化液を版面にく
まなく与え、下記給湿液を用いて印刷を行なつ
た。 不感脂化液 水 600ml イソプロピルアルコール 400ml エチレングリコール 50g 3−メルカプト−4−アセトアミド−5−n
−ヘプチル−1,2,4−トロアゾール 1g 給湿液 O−リン酸 10g 硝酸ニツケル 5g 亜硫酸ナトリウム 5g エチレングリコール 100g コロイダルシリカ(20%液) 28g 水を加えて2とする。
試料Aを良好○とした場合の相対評価で、△は
やや劣る、×は著しく劣るを表わす。 〔耐刷力〕 50μの細線での評価を行なつた。 1……5000枚以下 2……5000〜10000枚 3……10000枚以上 (F) 発明の効果 本発明は、像反転機構を有しない製版カメラと
DTR法を用いて左右正像が得られる裏焼用平版
印刷材料であり、細線再現性にすぐれ、写真特性
が硬調で高耐刷、高保水性の平版印刷材料であ
る。
やや劣る、×は著しく劣るを表わす。 〔耐刷力〕 50μの細線での評価を行なつた。 1……5000枚以下 2……5000〜10000枚 3……10000枚以上 (F) 発明の効果 本発明は、像反転機構を有しない製版カメラと
DTR法を用いて左右正像が得られる裏焼用平版
印刷材料であり、細線再現性にすぐれ、写真特性
が硬調で高耐刷、高保水性の平版印刷材料であ
る。
Claims (1)
- 1 支持体上に順に下塗層、ハロゲン化銀乳剤層
及び物理現像核層を少なくとも有する裏焼き可能
な平版印刷版に於て、前記下塗層に0.1〜0.5の透
過濃度を与えるハレーシヨン防止剤と、平均粒径
2〜10μmのマツト剤を含む事を特徴とする裏焼
き用平版印刷材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6148087A JPS63226658A (ja) | 1987-03-16 | 1987-03-16 | 裏焼き用平版印刷材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6148087A JPS63226658A (ja) | 1987-03-16 | 1987-03-16 | 裏焼き用平版印刷材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63226658A JPS63226658A (ja) | 1988-09-21 |
| JPH0447300B2 true JPH0447300B2 (ja) | 1992-08-03 |
Family
ID=13172281
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6148087A Granted JPS63226658A (ja) | 1987-03-16 | 1987-03-16 | 裏焼き用平版印刷材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63226658A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2549784B2 (ja) * | 1991-10-14 | 1996-10-30 | 三菱製紙株式会社 | 平版印刷版 |
| JP2549779B2 (ja) * | 1991-09-19 | 1996-10-30 | 三菱製紙株式会社 | 裏焼き用平版印刷版 |
| JP2549781B2 (ja) * | 1991-09-19 | 1996-10-30 | 三菱製紙株式会社 | 平版印刷版 |
| JP2549777B2 (ja) * | 1991-09-10 | 1996-10-30 | 三菱製紙株式会社 | 平版印刷版 |
| JP2549783B2 (ja) * | 1991-10-04 | 1996-10-30 | 三菱製紙株式会社 | 平版印刷版 |
| CN102411262A (zh) * | 2010-09-26 | 2012-04-11 | 比亚迪股份有限公司 | 一种菲林及其制备方法和使用方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58196548A (ja) * | 1982-05-13 | 1983-11-16 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 平版印刷版 |
| JPS6025777A (ja) * | 1983-07-22 | 1985-02-08 | Janome Sewing Mach Co Ltd | インクプラテン式プリンタのインク含浸プラテン用ナイロン焼結体 |
-
1987
- 1987-03-16 JP JP6148087A patent/JPS63226658A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63226658A (ja) | 1988-09-21 |
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| JPH0562983B2 (ja) |
Legal Events
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |