JPH0465670B2 - - Google Patents
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- JPH0465670B2 JPH0465670B2 JP59226886A JP22688684A JPH0465670B2 JP H0465670 B2 JPH0465670 B2 JP H0465670B2 JP 59226886 A JP59226886 A JP 59226886A JP 22688684 A JP22688684 A JP 22688684A JP H0465670 B2 JPH0465670 B2 JP H0465670B2
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- JP
- Japan
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- rice
- raw material
- producing
- sake
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- Alcoholic Beverages (AREA)
Description
本発明は、酒造原料米を直接過熱水蒸気で処理
して、こげ臭がなく、かつべとつかないα化米を
得、これを原料として使用する酒類の製造法に関
するものである。 更に詳細には、本発明は酒造原料米を直接過熱
水蒸気で加圧加熱し実質的に膨化させずに得られ
たα化米を原料として使用する酒類の製造法に関
するものである。 従来、精白米を密閉容器に入れ、加圧加熱した
後急激に常圧下に放出し、該精白米に含まれてい
る水分を瞬間的に蒸発させ、組織をスポンジ状に
膨化し、これを原料として清酒等を製造すること
が知られている。(特公昭41−19588) この方法は、(1)蒸食強並びに蒸米の冷却操作が
不要であること、及び(2)上記冷却工程に必要な装
置、労力が省略できる等の利点を有する反面、原
料となる膨化米が非常に軽く嵩ばつたものとなつ
ているので、該膨化米は保存中に空気による酸化
を受け、品質が劣化し易く、製麹の際膨化米に対
して適量の水を均一に吸水させることが困難で良
麺が得にくく、また、掛原料として醪に混和する
と均一に分散せず醪の上部に浮上するので作業性
が劣り、そして、膨化に必要な高圧高温で処理す
るため得られたα化米は、焦げ臭によく似た加熱
臭が有り、これを用いて製造された酒類には好ま
しくない焦げ臭がつき、また、淡褐色を呈し、酒
質も劣るという欠点を有する。 このような欠点を除くために、例えば掛原料と
して使用する場合、予め水分を充分に含んでいる
蒸気によつて加湿するか、温水中に入れて吸水さ
せるような加湿手段が取られているが、操作が頗
る煩雑となる欠点を有する。 そこで本発明者らは、このような現状に鑑み
種々検討を重ねた結果、酒造原料米をそのまま直
接過熱水蒸気で一定条件のもとで処理すれば、こ
げ臭がなく、かつ、べとつかないα化米が得ら
れ、これを原料とすればすぐれた酒類が得られる
ことを知ったのである。 即ち、酒造原料米をゲージ圧1〜6Kg/cm2、温
度105〜250℃の過熱水蒸気の存在下で2分以内加
圧加熱し、実質的に膨化させずに得られたα化米
を原料として製麺する場合、該α化米に適量の水
を散布すれば、均一に吸水して容易に良質の蒸米
のの状態になり、またこの状態で米粒同志が付着
して団子状となつたり、米粒組織が脆弱化して組
織間弾性が喪失することもなく、製麹が容易で良
麹が得られ、また掛原料として醪に混和する場
合、醪とよく混和し、更に得られた酒質は焦げ臭
が全く無く、色沢も淡麗で、従来法による酒類と
比べ遜色のない酒類が得られることを知つたので
ある。 本発明は、酒造原料米を混練りすることなくゲ
ージ圧力1〜6Kg/cm2、温度105〜250℃の過熱水
蒸気の存在下で2分以内加熱し、実質的に膨化さ
せずに得られた膨化度が1.5以下のα化米を原料
として使用することを特徴とする酒類の製造法で
ある。 以下、本発明を詳細に説明する。 先ず、本発明に用いられる酒造原料米として
は、屑米、砕米、小粒硬質米、未熟米、死米、被
害米、古米、粗白米等の低品位米、適正米及び玄
米等の1種或いは2種以上(以下、原料米と称
す)が挙げられる。 本発明を実施するには、これら原料米に加水又
は浸漬することなくそのままゲージ圧力1〜6
Kg/cm2好ましくは1〜4Kg/cm2、温度105〜250℃
好ましくは150〜240℃の過熱水蒸気の存在下で2
分以内好ましくは1分以内加圧加熱する。 この際、原料米の加熱媒体として過熱水蒸気を
用いることは極めて重要であつて、他の加熱媒
体、例えば加熱空気や飽和水蒸気を用いても、本
発明の目的を達成することはできない。即ち、加
熱空気の場合、熱伝導性が悪いので原料米の中心
まで品温を上昇させるのに長時間を要し、また部
分的に高温度となつて焦げが生じまた短時間に酸
化による褐変を招来し易く、これを原料とした酒
類は焦げ臭が強く、淡褐色を呈する。また飽和水
蒸気の場合は、原料米が水蒸気と接触すると飽和
蒸気が凝縮して原料米の表面をぬらし、表面の澱
粉を糊化するので、原料米が相互に付着結合し大
きな塊りとなつて均一なα化が行なわれにくいの
で麹原料として用いるとハゼ込みが不充分な麹と
なる危険性を有し、また掛原料として用いると、
醪中で溶けが悪く、醪中における糖化の速度が遅
くなる欠点を有する。 これに対して、過熱水蒸気を用いる場合には、
原料米の酸化による褐変、焦げ、蒸気の凝縮によ
る原料米表面のみの糊化、原料米の相互粘着、α
化ムラ等、原料米の品質劣化を極力防止しつつ、
短時間に原料米の品質を上昇させ、酒類の製造に
際し、麺原料及び掛原料として非常に好ましいα
化原料米とすることができる。 本発明で用いる過熱水蒸気の加熱条件はゲージ
圧力1〜6Kg/cm2、温度105〜250℃で2分以内と
する。温度及び時間が上記範囲の上限を越える
と、原料米が焦げ易くなり、そのような原料米を
使用して造つた清酒や焼酎等は香りが焦げ臭を伴
い、着色する場合が多くなる。またゲージ圧力が
6Kg/cm2を越える場合は加熱後の解圧を徐々にし
なければならないので、品質劣化を防止すること
ができなくなる欠点を有する。 一方、これとは反対に圧力及び温度が上記範囲
の下限より低いと原料米の内部までα化が完全に
行なわれにくく、また清酒にとつて好ましくない
雑味成分が多くなり香味も良くないものとなる欠
点を有する。 これに対し、上記のゲージ圧力、温度範囲の過
熱蒸気の存在下において、処理される原料米の種
類、粒の大きさ等を考慮し、各ゲージ圧、温度に
対応して選択された上記範囲内の時間、加熱処理
するときは、初めてα化が完結し、かつ褐変によ
る着色の度合を最小限にとどめた優れた品質のα
化米が得られる。そして、特に185℃以上の温度
条件を採用するときは原料米中の蛋白質や組織な
どが好ましい状態に変化し、脂質は減少し、こう
して得られた原料米は麹の酵素により容易に消化
され、アミノ酸の少ない清酒が得られる。 次に、上記のようにゲージ圧力1〜6Kg/cm2、
温度105〜250℃の過熱水蒸気の存在下で2分以内
加圧加熱した原料米は、実質的に膨化させない手
段により加圧加熱缶より取り出し、α化米を得
る。 上記実質的に膨化させない手段としては、任意
の方法が採用され、例えば原料米をオートクレー
ブなどの密閉式加圧加熱装置に収容し、過熱水蒸
気の存在下で加圧過熱した後拝蒸して常圧に戻す
迄の時間が少くとも10秒を要する程度に、徐々に
解圧して冷却する方法、及び原料米のα化は完結
するが膨化は起らない加圧過熱条件、例えばゲー
ジ圧力1〜3Kg/cm2、温度180〜200℃で10秒以
内、特に5〜10秒、加圧加熱した後、急激に解圧
する方法が挙げられる。 また、各種連続式気流加熱装置(例えば特公昭
46−347473、同55−33622、特開昭56−26180、同
57−82686等)によつて、連続的にゲージ圧力1
〜6Kg/cm2、温度105〜250℃の過熱水蒸気で2分
以内処理して、実質的に膨化させずにα化米を取
出すのが好ましい。 本発明におけるα化米は、急激に圧力を解除し
て得た膨化米とはちがつて、実質的に膨化されず
に得るものである。本発明におけるα化米は、
105〜250℃の過熱水蒸気による処理であるため
に、徐々に解圧しても、わずかな膨張はさけられ
ないが、大約1.1〜1.5倍程度の膨張に抑え、実質
的に膨化させないものである。 上記方法によつて、膨化による原料米組織の脆
弱化げ防止でき、吸水したときに米粒に適度の組
織間弾性があつて粘着性が少なくベタつかないの
で、清酒及び焼酎の製麹工程、仕込工程等におけ
る大量機械処理に適した蒸米状態となるα化米が
得られる。 次に、このようにして得られたα化米は、清酒
及び焼酎等の酒類の製造法における麹原料及び/
又は掛原料の、一部又は全部として使用すること
ができる。 麹原料として用いるときは、上記で得られたα
化米に水又は温湯を、水分が30〜40%となるよう
に均一に散布、吸水させ、以下通常の米麺の製造
法に準じて行えばよい。 また、上記で得たα化米を掛原料として用いる
ときは、そのままで、又は加水をして蒸米状態と
した後、通常の清酒又は焼酎の製造法に従つて、
蒸米と同様に取扱えば良い。 以下、実験例を示して本発明を具体的に説明す
る。 実験例 1 昭和58年度北海道産キタヒカリを精米機にかけ
75%の精米歩合に精白し、下記第1表記載の各加
熱処理条件にて加熱処理し、それぞれ第1表記載
の如き外観、特徴を有するα化米が得られた。 それらの成分及び酵素剤による消化性(酒米研
究会「酒米統一分析法」による)は第1表に示す
通りである。 第1表の結果から、飽和水蒸気を用いる区分2
(比較例)は、α化米がベトベトして部分的な塊
りとなり、また消化性においてアミノ酸度がやや
高い難点を有し、また加熱空気を用いる区分3
(比較例)はα化米が全体的に淡褐色になり、か
なりの焦臭を呈するが、過熱水蒸気を用いる区分
1(本発明)はα化米の特徴が全体的にサラサラ
して塊状物はなく、白色で異臭もなく、また消化
性においてボーメ、直接還元糖が高く、アミノ酸
度が低い値を示すことが判る。
して、こげ臭がなく、かつべとつかないα化米を
得、これを原料として使用する酒類の製造法に関
するものである。 更に詳細には、本発明は酒造原料米を直接過熱
水蒸気で加圧加熱し実質的に膨化させずに得られ
たα化米を原料として使用する酒類の製造法に関
するものである。 従来、精白米を密閉容器に入れ、加圧加熱した
後急激に常圧下に放出し、該精白米に含まれてい
る水分を瞬間的に蒸発させ、組織をスポンジ状に
膨化し、これを原料として清酒等を製造すること
が知られている。(特公昭41−19588) この方法は、(1)蒸食強並びに蒸米の冷却操作が
不要であること、及び(2)上記冷却工程に必要な装
置、労力が省略できる等の利点を有する反面、原
料となる膨化米が非常に軽く嵩ばつたものとなつ
ているので、該膨化米は保存中に空気による酸化
を受け、品質が劣化し易く、製麹の際膨化米に対
して適量の水を均一に吸水させることが困難で良
麺が得にくく、また、掛原料として醪に混和する
と均一に分散せず醪の上部に浮上するので作業性
が劣り、そして、膨化に必要な高圧高温で処理す
るため得られたα化米は、焦げ臭によく似た加熱
臭が有り、これを用いて製造された酒類には好ま
しくない焦げ臭がつき、また、淡褐色を呈し、酒
質も劣るという欠点を有する。 このような欠点を除くために、例えば掛原料と
して使用する場合、予め水分を充分に含んでいる
蒸気によつて加湿するか、温水中に入れて吸水さ
せるような加湿手段が取られているが、操作が頗
る煩雑となる欠点を有する。 そこで本発明者らは、このような現状に鑑み
種々検討を重ねた結果、酒造原料米をそのまま直
接過熱水蒸気で一定条件のもとで処理すれば、こ
げ臭がなく、かつ、べとつかないα化米が得ら
れ、これを原料とすればすぐれた酒類が得られる
ことを知ったのである。 即ち、酒造原料米をゲージ圧1〜6Kg/cm2、温
度105〜250℃の過熱水蒸気の存在下で2分以内加
圧加熱し、実質的に膨化させずに得られたα化米
を原料として製麺する場合、該α化米に適量の水
を散布すれば、均一に吸水して容易に良質の蒸米
のの状態になり、またこの状態で米粒同志が付着
して団子状となつたり、米粒組織が脆弱化して組
織間弾性が喪失することもなく、製麹が容易で良
麹が得られ、また掛原料として醪に混和する場
合、醪とよく混和し、更に得られた酒質は焦げ臭
が全く無く、色沢も淡麗で、従来法による酒類と
比べ遜色のない酒類が得られることを知つたので
ある。 本発明は、酒造原料米を混練りすることなくゲ
ージ圧力1〜6Kg/cm2、温度105〜250℃の過熱水
蒸気の存在下で2分以内加熱し、実質的に膨化さ
せずに得られた膨化度が1.5以下のα化米を原料
として使用することを特徴とする酒類の製造法で
ある。 以下、本発明を詳細に説明する。 先ず、本発明に用いられる酒造原料米として
は、屑米、砕米、小粒硬質米、未熟米、死米、被
害米、古米、粗白米等の低品位米、適正米及び玄
米等の1種或いは2種以上(以下、原料米と称
す)が挙げられる。 本発明を実施するには、これら原料米に加水又
は浸漬することなくそのままゲージ圧力1〜6
Kg/cm2好ましくは1〜4Kg/cm2、温度105〜250℃
好ましくは150〜240℃の過熱水蒸気の存在下で2
分以内好ましくは1分以内加圧加熱する。 この際、原料米の加熱媒体として過熱水蒸気を
用いることは極めて重要であつて、他の加熱媒
体、例えば加熱空気や飽和水蒸気を用いても、本
発明の目的を達成することはできない。即ち、加
熱空気の場合、熱伝導性が悪いので原料米の中心
まで品温を上昇させるのに長時間を要し、また部
分的に高温度となつて焦げが生じまた短時間に酸
化による褐変を招来し易く、これを原料とした酒
類は焦げ臭が強く、淡褐色を呈する。また飽和水
蒸気の場合は、原料米が水蒸気と接触すると飽和
蒸気が凝縮して原料米の表面をぬらし、表面の澱
粉を糊化するので、原料米が相互に付着結合し大
きな塊りとなつて均一なα化が行なわれにくいの
で麹原料として用いるとハゼ込みが不充分な麹と
なる危険性を有し、また掛原料として用いると、
醪中で溶けが悪く、醪中における糖化の速度が遅
くなる欠点を有する。 これに対して、過熱水蒸気を用いる場合には、
原料米の酸化による褐変、焦げ、蒸気の凝縮によ
る原料米表面のみの糊化、原料米の相互粘着、α
化ムラ等、原料米の品質劣化を極力防止しつつ、
短時間に原料米の品質を上昇させ、酒類の製造に
際し、麺原料及び掛原料として非常に好ましいα
化原料米とすることができる。 本発明で用いる過熱水蒸気の加熱条件はゲージ
圧力1〜6Kg/cm2、温度105〜250℃で2分以内と
する。温度及び時間が上記範囲の上限を越える
と、原料米が焦げ易くなり、そのような原料米を
使用して造つた清酒や焼酎等は香りが焦げ臭を伴
い、着色する場合が多くなる。またゲージ圧力が
6Kg/cm2を越える場合は加熱後の解圧を徐々にし
なければならないので、品質劣化を防止すること
ができなくなる欠点を有する。 一方、これとは反対に圧力及び温度が上記範囲
の下限より低いと原料米の内部までα化が完全に
行なわれにくく、また清酒にとつて好ましくない
雑味成分が多くなり香味も良くないものとなる欠
点を有する。 これに対し、上記のゲージ圧力、温度範囲の過
熱蒸気の存在下において、処理される原料米の種
類、粒の大きさ等を考慮し、各ゲージ圧、温度に
対応して選択された上記範囲内の時間、加熱処理
するときは、初めてα化が完結し、かつ褐変によ
る着色の度合を最小限にとどめた優れた品質のα
化米が得られる。そして、特に185℃以上の温度
条件を採用するときは原料米中の蛋白質や組織な
どが好ましい状態に変化し、脂質は減少し、こう
して得られた原料米は麹の酵素により容易に消化
され、アミノ酸の少ない清酒が得られる。 次に、上記のようにゲージ圧力1〜6Kg/cm2、
温度105〜250℃の過熱水蒸気の存在下で2分以内
加圧加熱した原料米は、実質的に膨化させない手
段により加圧加熱缶より取り出し、α化米を得
る。 上記実質的に膨化させない手段としては、任意
の方法が採用され、例えば原料米をオートクレー
ブなどの密閉式加圧加熱装置に収容し、過熱水蒸
気の存在下で加圧過熱した後拝蒸して常圧に戻す
迄の時間が少くとも10秒を要する程度に、徐々に
解圧して冷却する方法、及び原料米のα化は完結
するが膨化は起らない加圧過熱条件、例えばゲー
ジ圧力1〜3Kg/cm2、温度180〜200℃で10秒以
内、特に5〜10秒、加圧加熱した後、急激に解圧
する方法が挙げられる。 また、各種連続式気流加熱装置(例えば特公昭
46−347473、同55−33622、特開昭56−26180、同
57−82686等)によつて、連続的にゲージ圧力1
〜6Kg/cm2、温度105〜250℃の過熱水蒸気で2分
以内処理して、実質的に膨化させずにα化米を取
出すのが好ましい。 本発明におけるα化米は、急激に圧力を解除し
て得た膨化米とはちがつて、実質的に膨化されず
に得るものである。本発明におけるα化米は、
105〜250℃の過熱水蒸気による処理であるため
に、徐々に解圧しても、わずかな膨張はさけられ
ないが、大約1.1〜1.5倍程度の膨張に抑え、実質
的に膨化させないものである。 上記方法によつて、膨化による原料米組織の脆
弱化げ防止でき、吸水したときに米粒に適度の組
織間弾性があつて粘着性が少なくベタつかないの
で、清酒及び焼酎の製麹工程、仕込工程等におけ
る大量機械処理に適した蒸米状態となるα化米が
得られる。 次に、このようにして得られたα化米は、清酒
及び焼酎等の酒類の製造法における麹原料及び/
又は掛原料の、一部又は全部として使用すること
ができる。 麹原料として用いるときは、上記で得られたα
化米に水又は温湯を、水分が30〜40%となるよう
に均一に散布、吸水させ、以下通常の米麺の製造
法に準じて行えばよい。 また、上記で得たα化米を掛原料として用いる
ときは、そのままで、又は加水をして蒸米状態と
した後、通常の清酒又は焼酎の製造法に従つて、
蒸米と同様に取扱えば良い。 以下、実験例を示して本発明を具体的に説明す
る。 実験例 1 昭和58年度北海道産キタヒカリを精米機にかけ
75%の精米歩合に精白し、下記第1表記載の各加
熱処理条件にて加熱処理し、それぞれ第1表記載
の如き外観、特徴を有するα化米が得られた。 それらの成分及び酵素剤による消化性(酒米研
究会「酒米統一分析法」による)は第1表に示す
通りである。 第1表の結果から、飽和水蒸気を用いる区分2
(比較例)は、α化米がベトベトして部分的な塊
りとなり、また消化性においてアミノ酸度がやや
高い難点を有し、また加熱空気を用いる区分3
(比較例)はα化米が全体的に淡褐色になり、か
なりの焦臭を呈するが、過熱水蒸気を用いる区分
1(本発明)はα化米の特徴が全体的にサラサラ
して塊状物はなく、白色で異臭もなく、また消化
性においてボーメ、直接還元糖が高く、アミノ酸
度が低い値を示すことが判る。
【表】
【表】
実施例 2
昭和58年北海道産キタヒカリを精米機にかけ75
%の精米歩合に精白し、下表記載と如き膨化度
(精白米の容積に対するα化米のそれの割合)と
なるように、過熱水蒸気を用いて加圧加熱した後
解圧し、それぞれの膨化度の異なるα化米を調製
した。 次に、上記で得られたα化米を掛原料として使
用し、均一に撹拌した留時の醪1を、2容メ
スシリンダーにとり、1時間静置後の醪の状態、
即ちα化米の分散安定性を観察したところ、下表
に示す如き結果が得られた。 この結果から、過熱水蒸気により加熱処理して
得られた膨化度が1.5を越えるα化米は分散安定
性が悪く短時間に醪表面に浮上分離するが、膨化
度が1.5以下のα化米は分散安定性が良いことが
判る。
%の精米歩合に精白し、下表記載と如き膨化度
(精白米の容積に対するα化米のそれの割合)と
なるように、過熱水蒸気を用いて加圧加熱した後
解圧し、それぞれの膨化度の異なるα化米を調製
した。 次に、上記で得られたα化米を掛原料として使
用し、均一に撹拌した留時の醪1を、2容メ
スシリンダーにとり、1時間静置後の醪の状態、
即ちα化米の分散安定性を観察したところ、下表
に示す如き結果が得られた。 この結果から、過熱水蒸気により加熱処理して
得られた膨化度が1.5を越えるα化米は分散安定
性が悪く短時間に醪表面に浮上分離するが、膨化
度が1.5以下のα化米は分散安定性が良いことが
判る。
【表】
実施例 1
上記実験例1で得た第1表の区分1〜3の3種
類のα化米を用い、次のような仕込配合で清酒仕
込みを行つた。
類のα化米を用い、次のような仕込配合で清酒仕
込みを行つた。
【表】
なお、こうじは、精米歩合73%の「五百万石」
白米を常法どおり製きく(麹)したもので、添時
で乳酸0.5mlを加え、あらかじめ培養した清酒酵
母(協会7号)を108細胞/gになるように接種
し、添時の品温15℃、第2日15℃、留時8℃と
し、以降1.5℃/日の割合で昇温し、15℃に達し
たら以後15℃を保つた。対照として、昭和58年度
産キタニカリ白米(精米歩合75%)の蒸米飽和水
蒸気を用いて常法により30分蒸食強して得られた
ものを上記α化米に代えて用い、仕込みを行つ
た。なお、蒸し工程までに吸収した水分(白米重
量×0.4)をくみ水から除いた。α化米仕込みと
もろみ経過は、いずれの区分も白米(対照)区分
に比べて速く、もろみ日数は14日と白米区分の16
日より2日間短縮された。製成酒の分析値、及び
官能上の特徴について調べたところ第2表に示す
如き結果が得られた。 第2表の結果から、飽和水蒸気で処理したα化
米を用いる区分2(比較例)の製成酒はアミノ酸
度が2.2と高く、やや強い雑味とくどい風味を呈
し、また加熱空気で処理したα化米を用いる区分
3(比較例)の製成酒は、強い焦臭を呈し、いず
れも好ましくないが、過熱水蒸気で処理したα化
米を用いる本発明の区分1は常法により得られた
蒸米を用いる対照区分に比べて成分分析値が好ま
しい結果を示し、製成酒についても異味、異臭が
なく、軽味な風味を呈し、高品質の清酒が得られ
ることが判る。
白米を常法どおり製きく(麹)したもので、添時
で乳酸0.5mlを加え、あらかじめ培養した清酒酵
母(協会7号)を108細胞/gになるように接種
し、添時の品温15℃、第2日15℃、留時8℃と
し、以降1.5℃/日の割合で昇温し、15℃に達し
たら以後15℃を保つた。対照として、昭和58年度
産キタニカリ白米(精米歩合75%)の蒸米飽和水
蒸気を用いて常法により30分蒸食強して得られた
ものを上記α化米に代えて用い、仕込みを行つ
た。なお、蒸し工程までに吸収した水分(白米重
量×0.4)をくみ水から除いた。α化米仕込みと
もろみ経過は、いずれの区分も白米(対照)区分
に比べて速く、もろみ日数は14日と白米区分の16
日より2日間短縮された。製成酒の分析値、及び
官能上の特徴について調べたところ第2表に示す
如き結果が得られた。 第2表の結果から、飽和水蒸気で処理したα化
米を用いる区分2(比較例)の製成酒はアミノ酸
度が2.2と高く、やや強い雑味とくどい風味を呈
し、また加熱空気で処理したα化米を用いる区分
3(比較例)の製成酒は、強い焦臭を呈し、いず
れも好ましくないが、過熱水蒸気で処理したα化
米を用いる本発明の区分1は常法により得られた
蒸米を用いる対照区分に比べて成分分析値が好ま
しい結果を示し、製成酒についても異味、異臭が
なく、軽味な風味を呈し、高品質の清酒が得られ
ることが判る。
【表】
実施例 2
上記実施例1で得た第1表の区分1〜3のα化
米を掛原料として使用し、下記第3表に示す如き
仕込配合にて常法通り焼酎の仕込を行つた。また
比較のため対照区分として飽和水蒸気を用いて常
法により30分蒸〓したものを掛原料として使用
し、通常の焼酎の製造法に従つて仕込を行つた。 なお酵母は「No.A−12」(鹿児島工業試験場)
を用いた。
米を掛原料として使用し、下記第3表に示す如き
仕込配合にて常法通り焼酎の仕込を行つた。また
比較のため対照区分として飽和水蒸気を用いて常
法により30分蒸〓したものを掛原料として使用
し、通常の焼酎の製造法に従つて仕込を行つた。 なお酵母は「No.A−12」(鹿児島工業試験場)
を用いた。
【表】
得られた熟成もろみのアルコール濃度、発酵歩
合、及び該熟成もろみを減圧な蒸留して得られた
焼酎の官能上の評価をしたところ第4表に示す如
き結果が得られた。 尚、発酵歩合は次式により求めたものである。 醪アルコール生成量/原料より得られる理論アルコール
生成量×100 第4表の結果から、過熱水蒸気で処理したα化
米を使用した本発明の第1区分は、他の区分に比
べて発酵歩合が高く、製品焼酎の官能評価も異
味、異臭もなく、軽快な風味を有し、従来の米焼
酎と異なる新しいタイプの焼酎が得られることが
判る。
合、及び該熟成もろみを減圧な蒸留して得られた
焼酎の官能上の評価をしたところ第4表に示す如
き結果が得られた。 尚、発酵歩合は次式により求めたものである。 醪アルコール生成量/原料より得られる理論アルコール
生成量×100 第4表の結果から、過熱水蒸気で処理したα化
米を使用した本発明の第1区分は、他の区分に比
べて発酵歩合が高く、製品焼酎の官能評価も異
味、異臭もなく、軽快な風味を有し、従来の米焼
酎と異なる新しいタイプの焼酎が得られることが
判る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 酒造原料米を混練りすることなくゲージ圧力
1〜6Kg/cm2、温度105〜250℃の過熱水蒸気の存
在下で2分以内加圧加熱し、実質的に膨化させず
に得られた膨化度が1.5以下のα化米を原料とし
て使用することを特徴とする酒類の製造法。 2 得られたα化米を掛原料として使用すること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の酒類の
製造法。 3 得られたα化米を麹原料として使用すること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の酒類の
製造法。 4 酒類が清酒である特許請求の範囲第1項記載
の酒類の製造法。 5 酒類が焼酎である特許請求の範囲第1項記載
の酒類の製造法。 6 酒造原料米が屑米、砕米、小粒硬質米、未熟
米、死米、被害米、古米、粗白米、適正米及び玄
米からなる群より選ばれた1種以上である特許請
求の範囲第1項記載の酒類の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59226886A JPS61108367A (ja) | 1984-10-30 | 1984-10-30 | 酒類の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59226886A JPS61108367A (ja) | 1984-10-30 | 1984-10-30 | 酒類の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61108367A JPS61108367A (ja) | 1986-05-27 |
| JPH0465670B2 true JPH0465670B2 (ja) | 1992-10-20 |
Family
ID=16852120
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59226886A Granted JPS61108367A (ja) | 1984-10-30 | 1984-10-30 | 酒類の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61108367A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5299661B2 (ja) * | 2007-03-19 | 2013-09-25 | 霧島酒造株式会社 | 甘藷を用いた焼酎の製造方法 |
| JP2015216920A (ja) * | 2014-05-14 | 2015-12-07 | 幸蔵 倉持 | 焦がし玄米の製造方法 |
| CN104152323B (zh) * | 2014-08-28 | 2016-04-27 | 龙运川 | 清香型小曲白酒粮食蒸粮糊化工艺 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55111784A (en) * | 1979-02-19 | 1980-08-28 | Tax Adm Agency | Production of alcoholic liquor |
| JPS59140841A (ja) * | 1983-01-28 | 1984-08-13 | Kikkoman Corp | 粉粒物質の落下式加熱処理方法及び装置 |
| JPS60172270A (ja) * | 1984-02-17 | 1985-09-05 | Kikkoman Corp | 醸造食品の製造法 |
-
1984
- 1984-10-30 JP JP59226886A patent/JPS61108367A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61108367A (ja) | 1986-05-27 |
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