JPH0480138B2 - - Google Patents
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- JPH0480138B2 JPH0480138B2 JP18667187A JP18667187A JPH0480138B2 JP H0480138 B2 JPH0480138 B2 JP H0480138B2 JP 18667187 A JP18667187 A JP 18667187A JP 18667187 A JP18667187 A JP 18667187A JP H0480138 B2 JPH0480138 B2 JP H0480138B2
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- Japan
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- liquid
- latex
- rubber
- reinforcing fibers
- fibers
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- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
(産業上の利用分野)
本発明はゴムベルト、タイヤ等のゴム製品の補
強用に用いるゴム補強用繊維の製造法に関するも
のである。 (従来の技術) ゴムベルト、タイヤ等のゴム製品の強度を増大
させる為、ガラス繊維ヤーン等の補強繊維が広く
用いられる。 ゴムベルト等のゴム製品は繰返し屈曲応力を受
けるため屈曲疲労を生じて性能が低下し、補強材
とゴムマトリツクスの間に剥離が生じたり、補強
繊維が摩耗し、強度低下が生じ易い。このような
剥離を防止し、充分な補強効果を得るためには、
補強繊維とゴムとの馴染み、接着力を大きくする
必要があり、このため補強繊維表面に処理剤が塗
布される。 最近、自動車のカム軸駆動用に歯付ベルトがチ
エーンの代りに用いられるようになつて来たが、
メインテナンスフリーのための長寿命化及びター
ボチヤージ採用等による高出力化に伴ない、高性
能のベルトが要求されるようになつて来た。 処理剤としては従来各種組成のものが提案され
ているが、補強剤とゴムマトリツクスの間の結合
力が大きく、繰返し応力を受けても強度が低下せ
ず、或は補強繊維とゴムマトリツクスとの間の剥
離を生ずることなく、しかも充分な耐熱性を有す
る処理剤は知られていない。 例えばビニルピリジン−スチレン−ブタジエン
のターポリマーラテツクス及びレゾルシンとホル
ムアルデヒドの水溶性縮合物を併用した処理剤、
或はNBR(アクリロニトリル、ブタジエンゴム)、
SBR(スチレン、ブタジエンゴム)、CR(クロロ
プレンゴム)等のゴムラテツクスを添加した処理
剤等各種処理剤が提案されている。(特開昭55−
114551号参照) このような処理剤を用いることにより補強材と
ゴムマトリツクスの間の結合力(接着力)は充分
大きくすることはできるが、繰返し屈曲応力を受
けた場合強度が低下したり、補強繊維とゴムマト
リツクスの間に剥離が生じたりし易く、寿命が短
かくなり、又耐熱性が低く、又補強繊維が摩耗し
易く、強度の低下する欠点があり、前述したよう
な高性能のベルトを得ることはできなかつた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は従来技術の有していた前述の欠点を解
消することを目的とするものである。 [発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明は前述の問題点を解決すべくなされたも
のであり、弗素樹脂ラテツクスを含有する第1液
で繊維を処理した後乾燥して水分含有量を弗素樹
脂の2〜20wt%とし、次いでビニールピリジン
−スチレン−ブダジエンのターポリマーラテツク
ス、ゴムラテツクス、レゾルシン−ホルムアルデ
ヒドの水溶性縮合物を含む第2液で処理した後乾
燥することを特徴とするゴム補強用繊維の製造法
を提供するものである。 次に、本発明を更に具体的に説明する。 弗素樹脂ラテツクスとしてはポリテトラフルオ
ロエチレンラテツクス、テトラフルオロエチレン
−プロピレン共重合体ラテツクス、ポリヘキサフ
ルオロプロピレンラツテクス等を例示できるが、
ポリテトラフルオロエチレンラテツクスを使用し
た場合特に好適な結果をうることができる。 ラテツクスの濃度は20〜50wt%、好ましくは
25〜40wt%とするのが適当であり、この濃度が
あまり小さいと、ラテツクス粒子の沈降が発生し
たり、繊維への附着量が不足し易い。 又この濃度があまり大きいと繊維への附着量が
過大となり易い。 本発明において、第1液で処理すべき補強繊維
に特に限定はないが、ガラス繊維を用いるのが実
際的である。例えば、太さ9μのガラス繊維に集
束剤を附与して200本程度集束したガラス繊維束
を3本引揃えたものが好適に使用できる。補強繊
維を第1液で処理する手段に限定はないが補強繊
維を連続的に供給し、第1液を満した含浸槽中を
通過させるのが実際的であり、第1液を補強繊維
に均一に含浸させることができる。補強繊維に附
与すべき第1液の量は固型分として補強繊維の10
〜25wt%、好ましくは14〜20wt%とするの適当
であり、この量があまり少ないと本発明の効果が
充分でなく、又この量があまり多いとゴムマトリ
ツクスと補強繊維の剥離が生じ易くなる。 第2液で処理するに先立ち、第1液で処理した
補強繊維を乾燥し、補強繊維上に弗素樹脂層を形
成させる。 この際水分含有量が、弗素樹脂固型分の2〜
20wt%、望ましくは8〜10wt%となるよう乾燥
条件を定めることが肝要である。 このような乾燥(以下不完全乾燥という)を行
なつた後、以下述べる第2液で処理すると、弗素
樹脂層の表面部分では弗素樹脂と第2液の成分と
が混合し混合層が形成され、又補強繊維に接する
部分は弗素樹脂のみから構成される。そして混合
層の上に第2液の成分のみから構成される表面層
が形成される。 乾燥温度、乾燥時間は相関連して定められるが
好ましい乾燥条件は200〜350℃、1〜10sec.程度
である。 乾燥をあまり完全に行ない、水分の含有量が小
となると混合層の形成が不充分となり、弗素樹脂
層と第2液で形成される表面層が剥離し易くな
り、ベルトの寿命が低下する。 又乾燥の程度が低く、水分の含有量があまり多
くなると、第2液を含浸させるために用いられる
ガイドとの摩擦で弗素樹脂層が剥離、脱落し繰返
し応力を受けた場合の応力の緩和が不充分とな
り、寿命が低下し充分な効果が得られなくなる。 次に第2液について説明する。 ビニルピリジン−スチレン−ブタジエンのター
ポリマーラテツクス(以下ターポリマーラテツク
スと呼ぶ)としては、ビニルピリジン、スチレ
ン、ブタジエンの重量割合が10〜20:10〜20:60
〜80のものが特に適当であり、Pyratex(商品名、
住友ノーガタツク社製)、0650(商品名、日本合成
ゴム社製)、Nipol 2518FS(商品名、日本ゼオン
社製)等が好適に使用できる。 ゴムラテツクスとしては、ゴム補強繊維用処理
剤として使用される比較的低重合度のラテツク
ス、特にSBRゴムラテツクスが適当である。
0652(商品名、日本合成ゴム社製)、J−9049(商
品名、住友ノーガタツク社製)等が好適に使用で
きる。 レゾルシン−ホルマリンの水溶性縮合物(以下
単に縮合物という)としては、レゾルシンとホル
ムアルデヒドを水酸化アルカリ、アンモニア、ア
ミンなどのアルカリ性触媒の存在下で反応させて
得られるレゾルシンとホルムアルデヒドのオキシ
メチル基に富んだ水溶性の初期の付加縮合物(レ
ゾール)が好適に使用できる。特にレゾルシンと
ホルムアルデヒドをモル比で1:0.3〜2.5の割合
で反応させたものが好ましい。 本発明に第2液においてはターポリマーラテツ
クスとラテツクスの合計量(総ラテツクスと呼
ぶ)に対するラテツクスの割合を2.5〜50wt%、
総ラテツクスに対する縮合物の割合を2.5〜25wt
%の間となるよう三成分を常法に従い均一に混合
するのが適当である。なお上記比率はいずれも固
形分としての比率である。 総ラテツクスに対するラテツクスの割合があま
り大きいと、本発明第2液で処理された補強繊維
の粘着性が過大となり、撚糸工程でトラブルが発
生し易く、又耐熱性が低下し易い。 上記割合があまり小さいと繰返し応力を受けた
場合の剥離防止効果が不充分となり、特に高温多
湿環境で使用した場合の剥離が生じ易くなる。 総ラテツクスに対する縮合物の割合があまり大
きいと本発明処理剤で処理した補強繊維が固くな
り、屈曲疲労が生じ易くなる。 又この割合があまり小さいと、ゴムマトリツク
スとの接着力が低下し易い。 上述した混合物(本発明第2液)の濃度即ち第
2液中のターポリマーラテツクス、ラテツクス、
縮合物の合計量の重量%は10〜50%好ましくは20
〜40%とするのが適当である。 濃度があまり小さいと補強繊維への附着が不充
分となり、又濃度があまり大きいと安定性が悪く
なり、ゲル化し易くなる。 本発明第2液は上述したターポリマーラテツク
ス、ラテツクス、縮合物を必須成分とするもので
あるが必要に応じ、ラテツクスの安定剤、老化防
止剤等を添加することもできる。 第1液を塗布し、不完全乾燥した補強繊維を第
2液で処理する。処理手段に限定はないが補強繊
維を連続的に供給し、第2液を満した含浸槽中を
通過させるのが実際的である。 第2液附与量は固型分として補強繊維の1〜
10wt%、好ましくは2〜5wt%とするのが適当で
あり、この量があまり少いと本発明の効果が充分
でなく、又この量があまり多いと補強繊維が固く
なり、屈曲疲労を生じ易くなる。 第2液を附与した補強繊維を200〜350℃、好ま
しくは250〜300℃で乾燥する。乾燥所要時間は乾
燥温度等に応じて定められるが、通常2〜60sec.
程度であり、水分含有量を0.5wt%以下とするの
が適当である。このように完全に乾燥することに
より混合層中に含まれる第1液,第2液に含まれ
る成分は強固に結合一体化され、剥離を生ずるこ
とがない。又表面には第2液の成分のみから形成
される表面層が形成されるため、ゴムマトリツク
スとの馴染みが良好となる。 上述した本発明の方法によつて得られる補強用
繊維はそのままゴム補強用として用い優れた効果
を有するものであるが、クロロプレンゴム、クロ
ロスルフオニル化ポリエチレン、水素添加ニトリ
ルゴムのような接着性の小さい耐熱ゴムの補強用
に用いる場合、以下述べるように、オーバーコー
ト液を更に附与することにより一層良好な結果を
うることができる。 オーバーコート液としてはハロゲン含有ポリマ
ー、イソシアネートを含むものが特に好適な結果
を与える。 イソシアネートとしては、メチレンジフエニル
イソシアネート(MDI)又はトルエンジイソシ
アネート(TDI)、トリフエニルメタントリイソ
シアネート、ナフタリンジイソシアネート等が好
適に使用できる。イソシアネート単量体は揮発性
が大きいため2量体等の比較的分子量が小さく、
反応性に富んだポリイソシアネートが好適に使用
できる。好ましい重合度は2〜10である。 ハロゲン含有ポリマーとしては塩素化ゴム、ク
ロロプレン、塩素化ポリエチレン、塩素化エチレ
ン−プロピレン共重合体、塩素化ポリ塩化ビニ
ル、クロロスルフオニル化ポリエチレン等が使用
できるがクロロスルフオニル化ポリエチレンが特
に好適な結果を与える。 イソシアネートとハロゲン含有ポリマーの割合
は10〜100:100とするのが適当であり、イソシア
ネートの割合があまり大きいと屈曲疲労性並びに
耐熱性が悪化する。又イソシアネートの割合があ
まり小さいと接着性が低下し易い。 オーバーコート液の濃度(イソシアネートとハ
ロゲン含有ポリマーの合計量の重量%)は3〜
15wt%好ましくは5〜10wt%とするのが適当で
あり、この濃度があまり大きいと液の粘度が大と
なり、ムラが出来易くなり、又この濃度があまり
小さいと附着量が減少し、充分な効果が得難くな
る。 オーバーコート液中には更に、リサージ、マレ
イン酸鉛、フタル酸鉛のような鉛化合物を加える
こともでき、耐水性を向上させる効果を有する。 オーバーコート液中の鉛化合物の量は0.5〜5wt
%、好ましくは1〜3wt%とするのが適当であ
る。 オーバーコート液の塗布量は補強繊維に対し
0.5〜5wt%、望ましくは2〜4wt%とするのが適
当である。オーバーコート液を塗布した後好まし
くは120〜200℃において乾燥するのが適当であ
る。 なお、上述の第2液を塗布乾燥した補強繊維に
2.54cm(1インチ)当り0.5〜4.0程度のS、又は
Z撚り(下撚り)を与えたものを更に2〜13本程
度引揃えて2.54cm当り0.5〜3.0程度の、下撚りと
逆方向の撚り(上撚り)を与えてヤーンとし、こ
れにオーバーコート液を塗布するのが望ましい。 オーバーコート液を附与した補強繊維で補強す
べきゴムの種類に特に限定はないが、ハイパロ
ン、ニトリルゴム、水素添加ニトリルゴムの配合
組成物等が例示でき、極めて好適な結果をうるこ
とができ、耐熱性、耐久性の良好なタイミングベ
ルト等の補強ゴム製品が得られる。 (作用) 補強繊維を弗素樹脂ラテツクスを含有する第1
液で処理不完全乾燥するため、この表面に弗素樹
脂層が形成される結果、繊維同志或は繊維とゴム
マトリツクスとの間の摩擦が軽減される減摩効果
が発生する。又不完全乾燥された弗素樹脂層上に
ビニールピリジン−スチレン−ブタジエンのター
ポリマーラテツクス、ゴムラテツクス、レゾルシ
ン−ホルムアルデヒドを含む第2液が附与され、
これらと弗素樹脂の混合層が形成されるため両者
が均一に馴染み、乾燥することにより強固に結合
され、剥離を生ずることがない。 又表面には第2液のみからなる表面層が形成さ
れるため、ゴムマトリツクスとの馴染みが良好と
なる。 (実施例) 9μのガラス繊維を200本集束してなるガラス繊
維束を3本引揃え、ポリテトラエチレンラテツク
ス(AD−1商品名、旭硝子製、ラテツクス含有
量60wt%)を満した第1槽中を連続的に通過さ
せた後200℃に保たれたオーブン中で2sec.加熱し
た。 弗素樹脂の附着量は補強繊維の16wt%、又水
分含有量は弗素樹脂の5wt%であつた。 ついで次の組成を有する第2液を満した第2槽
中を通過させた後250℃に保たれたオーブン中で
20sec.加熱した。 第2液成分附着量は補強繊維に対し3wt%、水
分含有量は附着した全樹脂固型分に対し0.02wt%
であつた。 第2液組成 ビニルピリジン、スチレン及びブタジエンを
15:15:70の割合で含有するビニルピリジン−ス
チレン−ブタジエンのターポリマーラテツクス
(Pyratex、商品名、住友ノーガタツク社製、タ
ーポリマーの含有量41wt%)、146.3重量部、
SBRラテツクス(J9049、商品名、ラテツクスの
含有量49wt%)、81.6重量部、レゾルシンとホル
ムアルデヒドの附加縮合物(レゾール)を13.0wt
%含む水溶液を133重量部、水27.8重量部の混合
物に、更に老化防止剤として鉱油の乳化物(鉱油
の含有量55wt%)9重量部、アンモニア水(濃
度18wt%)を10重量受枠を混合したもの。 樹脂濃度30wt%。 このようにして得られた補強繊維を13本引揃え
て2.54cm当り2回のS撚りを与えたものを、次の
組成を有するオーバコート液で処理し、オーバコ
ート液を固型分として3%付着させ、250℃で
40sec.乾燥し、補強繊維とし、試験片を作成し
た。 オーバコート液の組成 クロロスルフオニル化ポリエレンゴム配合組成
物10重量部、ポリイソシアネート5重量部、トル
エンを加えて濃度を10%としたもの。 ゴムの種類 水素添加ニトリルゴム 試験片の仕様 自動車用歯付ベルト 巾25.4mm 上記試験片の接着試験、屈曲試験A,Bの結果
を別表に示す。 (比較例 1) 実施例の第2液を実施例と同一の補強繊維に
19wt%附与し、250℃に20sec.加熱したものを用
い、実施例と同じ試験を行つた結果を別表に示
す。 (比較例 2) 比較例1の第2液に代え、実施例の第1液を用
いたもの。実施例と同じ試験を行なつた結果を別
表に示す。 (比較例 3) 実施例における第1液塗布後の乾燥を250℃に
おいて30sec.行ない、水分を0.3wt%以下とした
以外、実施例と同一条件でテストを行なつた結果
を別表に示す。 【表】
強用に用いるゴム補強用繊維の製造法に関するも
のである。 (従来の技術) ゴムベルト、タイヤ等のゴム製品の強度を増大
させる為、ガラス繊維ヤーン等の補強繊維が広く
用いられる。 ゴムベルト等のゴム製品は繰返し屈曲応力を受
けるため屈曲疲労を生じて性能が低下し、補強材
とゴムマトリツクスの間に剥離が生じたり、補強
繊維が摩耗し、強度低下が生じ易い。このような
剥離を防止し、充分な補強効果を得るためには、
補強繊維とゴムとの馴染み、接着力を大きくする
必要があり、このため補強繊維表面に処理剤が塗
布される。 最近、自動車のカム軸駆動用に歯付ベルトがチ
エーンの代りに用いられるようになつて来たが、
メインテナンスフリーのための長寿命化及びター
ボチヤージ採用等による高出力化に伴ない、高性
能のベルトが要求されるようになつて来た。 処理剤としては従来各種組成のものが提案され
ているが、補強剤とゴムマトリツクスの間の結合
力が大きく、繰返し応力を受けても強度が低下せ
ず、或は補強繊維とゴムマトリツクスとの間の剥
離を生ずることなく、しかも充分な耐熱性を有す
る処理剤は知られていない。 例えばビニルピリジン−スチレン−ブタジエン
のターポリマーラテツクス及びレゾルシンとホル
ムアルデヒドの水溶性縮合物を併用した処理剤、
或はNBR(アクリロニトリル、ブタジエンゴム)、
SBR(スチレン、ブタジエンゴム)、CR(クロロ
プレンゴム)等のゴムラテツクスを添加した処理
剤等各種処理剤が提案されている。(特開昭55−
114551号参照) このような処理剤を用いることにより補強材と
ゴムマトリツクスの間の結合力(接着力)は充分
大きくすることはできるが、繰返し屈曲応力を受
けた場合強度が低下したり、補強繊維とゴムマト
リツクスの間に剥離が生じたりし易く、寿命が短
かくなり、又耐熱性が低く、又補強繊維が摩耗し
易く、強度の低下する欠点があり、前述したよう
な高性能のベルトを得ることはできなかつた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は従来技術の有していた前述の欠点を解
消することを目的とするものである。 [発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明は前述の問題点を解決すべくなされたも
のであり、弗素樹脂ラテツクスを含有する第1液
で繊維を処理した後乾燥して水分含有量を弗素樹
脂の2〜20wt%とし、次いでビニールピリジン
−スチレン−ブダジエンのターポリマーラテツク
ス、ゴムラテツクス、レゾルシン−ホルムアルデ
ヒドの水溶性縮合物を含む第2液で処理した後乾
燥することを特徴とするゴム補強用繊維の製造法
を提供するものである。 次に、本発明を更に具体的に説明する。 弗素樹脂ラテツクスとしてはポリテトラフルオ
ロエチレンラテツクス、テトラフルオロエチレン
−プロピレン共重合体ラテツクス、ポリヘキサフ
ルオロプロピレンラツテクス等を例示できるが、
ポリテトラフルオロエチレンラテツクスを使用し
た場合特に好適な結果をうることができる。 ラテツクスの濃度は20〜50wt%、好ましくは
25〜40wt%とするのが適当であり、この濃度が
あまり小さいと、ラテツクス粒子の沈降が発生し
たり、繊維への附着量が不足し易い。 又この濃度があまり大きいと繊維への附着量が
過大となり易い。 本発明において、第1液で処理すべき補強繊維
に特に限定はないが、ガラス繊維を用いるのが実
際的である。例えば、太さ9μのガラス繊維に集
束剤を附与して200本程度集束したガラス繊維束
を3本引揃えたものが好適に使用できる。補強繊
維を第1液で処理する手段に限定はないが補強繊
維を連続的に供給し、第1液を満した含浸槽中を
通過させるのが実際的であり、第1液を補強繊維
に均一に含浸させることができる。補強繊維に附
与すべき第1液の量は固型分として補強繊維の10
〜25wt%、好ましくは14〜20wt%とするの適当
であり、この量があまり少ないと本発明の効果が
充分でなく、又この量があまり多いとゴムマトリ
ツクスと補強繊維の剥離が生じ易くなる。 第2液で処理するに先立ち、第1液で処理した
補強繊維を乾燥し、補強繊維上に弗素樹脂層を形
成させる。 この際水分含有量が、弗素樹脂固型分の2〜
20wt%、望ましくは8〜10wt%となるよう乾燥
条件を定めることが肝要である。 このような乾燥(以下不完全乾燥という)を行
なつた後、以下述べる第2液で処理すると、弗素
樹脂層の表面部分では弗素樹脂と第2液の成分と
が混合し混合層が形成され、又補強繊維に接する
部分は弗素樹脂のみから構成される。そして混合
層の上に第2液の成分のみから構成される表面層
が形成される。 乾燥温度、乾燥時間は相関連して定められるが
好ましい乾燥条件は200〜350℃、1〜10sec.程度
である。 乾燥をあまり完全に行ない、水分の含有量が小
となると混合層の形成が不充分となり、弗素樹脂
層と第2液で形成される表面層が剥離し易くな
り、ベルトの寿命が低下する。 又乾燥の程度が低く、水分の含有量があまり多
くなると、第2液を含浸させるために用いられる
ガイドとの摩擦で弗素樹脂層が剥離、脱落し繰返
し応力を受けた場合の応力の緩和が不充分とな
り、寿命が低下し充分な効果が得られなくなる。 次に第2液について説明する。 ビニルピリジン−スチレン−ブタジエンのター
ポリマーラテツクス(以下ターポリマーラテツク
スと呼ぶ)としては、ビニルピリジン、スチレ
ン、ブタジエンの重量割合が10〜20:10〜20:60
〜80のものが特に適当であり、Pyratex(商品名、
住友ノーガタツク社製)、0650(商品名、日本合成
ゴム社製)、Nipol 2518FS(商品名、日本ゼオン
社製)等が好適に使用できる。 ゴムラテツクスとしては、ゴム補強繊維用処理
剤として使用される比較的低重合度のラテツク
ス、特にSBRゴムラテツクスが適当である。
0652(商品名、日本合成ゴム社製)、J−9049(商
品名、住友ノーガタツク社製)等が好適に使用で
きる。 レゾルシン−ホルマリンの水溶性縮合物(以下
単に縮合物という)としては、レゾルシンとホル
ムアルデヒドを水酸化アルカリ、アンモニア、ア
ミンなどのアルカリ性触媒の存在下で反応させて
得られるレゾルシンとホルムアルデヒドのオキシ
メチル基に富んだ水溶性の初期の付加縮合物(レ
ゾール)が好適に使用できる。特にレゾルシンと
ホルムアルデヒドをモル比で1:0.3〜2.5の割合
で反応させたものが好ましい。 本発明に第2液においてはターポリマーラテツ
クスとラテツクスの合計量(総ラテツクスと呼
ぶ)に対するラテツクスの割合を2.5〜50wt%、
総ラテツクスに対する縮合物の割合を2.5〜25wt
%の間となるよう三成分を常法に従い均一に混合
するのが適当である。なお上記比率はいずれも固
形分としての比率である。 総ラテツクスに対するラテツクスの割合があま
り大きいと、本発明第2液で処理された補強繊維
の粘着性が過大となり、撚糸工程でトラブルが発
生し易く、又耐熱性が低下し易い。 上記割合があまり小さいと繰返し応力を受けた
場合の剥離防止効果が不充分となり、特に高温多
湿環境で使用した場合の剥離が生じ易くなる。 総ラテツクスに対する縮合物の割合があまり大
きいと本発明処理剤で処理した補強繊維が固くな
り、屈曲疲労が生じ易くなる。 又この割合があまり小さいと、ゴムマトリツク
スとの接着力が低下し易い。 上述した混合物(本発明第2液)の濃度即ち第
2液中のターポリマーラテツクス、ラテツクス、
縮合物の合計量の重量%は10〜50%好ましくは20
〜40%とするのが適当である。 濃度があまり小さいと補強繊維への附着が不充
分となり、又濃度があまり大きいと安定性が悪く
なり、ゲル化し易くなる。 本発明第2液は上述したターポリマーラテツク
ス、ラテツクス、縮合物を必須成分とするもので
あるが必要に応じ、ラテツクスの安定剤、老化防
止剤等を添加することもできる。 第1液を塗布し、不完全乾燥した補強繊維を第
2液で処理する。処理手段に限定はないが補強繊
維を連続的に供給し、第2液を満した含浸槽中を
通過させるのが実際的である。 第2液附与量は固型分として補強繊維の1〜
10wt%、好ましくは2〜5wt%とするのが適当で
あり、この量があまり少いと本発明の効果が充分
でなく、又この量があまり多いと補強繊維が固く
なり、屈曲疲労を生じ易くなる。 第2液を附与した補強繊維を200〜350℃、好ま
しくは250〜300℃で乾燥する。乾燥所要時間は乾
燥温度等に応じて定められるが、通常2〜60sec.
程度であり、水分含有量を0.5wt%以下とするの
が適当である。このように完全に乾燥することに
より混合層中に含まれる第1液,第2液に含まれ
る成分は強固に結合一体化され、剥離を生ずるこ
とがない。又表面には第2液の成分のみから形成
される表面層が形成されるため、ゴムマトリツク
スとの馴染みが良好となる。 上述した本発明の方法によつて得られる補強用
繊維はそのままゴム補強用として用い優れた効果
を有するものであるが、クロロプレンゴム、クロ
ロスルフオニル化ポリエチレン、水素添加ニトリ
ルゴムのような接着性の小さい耐熱ゴムの補強用
に用いる場合、以下述べるように、オーバーコー
ト液を更に附与することにより一層良好な結果を
うることができる。 オーバーコート液としてはハロゲン含有ポリマ
ー、イソシアネートを含むものが特に好適な結果
を与える。 イソシアネートとしては、メチレンジフエニル
イソシアネート(MDI)又はトルエンジイソシ
アネート(TDI)、トリフエニルメタントリイソ
シアネート、ナフタリンジイソシアネート等が好
適に使用できる。イソシアネート単量体は揮発性
が大きいため2量体等の比較的分子量が小さく、
反応性に富んだポリイソシアネートが好適に使用
できる。好ましい重合度は2〜10である。 ハロゲン含有ポリマーとしては塩素化ゴム、ク
ロロプレン、塩素化ポリエチレン、塩素化エチレ
ン−プロピレン共重合体、塩素化ポリ塩化ビニ
ル、クロロスルフオニル化ポリエチレン等が使用
できるがクロロスルフオニル化ポリエチレンが特
に好適な結果を与える。 イソシアネートとハロゲン含有ポリマーの割合
は10〜100:100とするのが適当であり、イソシア
ネートの割合があまり大きいと屈曲疲労性並びに
耐熱性が悪化する。又イソシアネートの割合があ
まり小さいと接着性が低下し易い。 オーバーコート液の濃度(イソシアネートとハ
ロゲン含有ポリマーの合計量の重量%)は3〜
15wt%好ましくは5〜10wt%とするのが適当で
あり、この濃度があまり大きいと液の粘度が大と
なり、ムラが出来易くなり、又この濃度があまり
小さいと附着量が減少し、充分な効果が得難くな
る。 オーバーコート液中には更に、リサージ、マレ
イン酸鉛、フタル酸鉛のような鉛化合物を加える
こともでき、耐水性を向上させる効果を有する。 オーバーコート液中の鉛化合物の量は0.5〜5wt
%、好ましくは1〜3wt%とするのが適当であ
る。 オーバーコート液の塗布量は補強繊維に対し
0.5〜5wt%、望ましくは2〜4wt%とするのが適
当である。オーバーコート液を塗布した後好まし
くは120〜200℃において乾燥するのが適当であ
る。 なお、上述の第2液を塗布乾燥した補強繊維に
2.54cm(1インチ)当り0.5〜4.0程度のS、又は
Z撚り(下撚り)を与えたものを更に2〜13本程
度引揃えて2.54cm当り0.5〜3.0程度の、下撚りと
逆方向の撚り(上撚り)を与えてヤーンとし、こ
れにオーバーコート液を塗布するのが望ましい。 オーバーコート液を附与した補強繊維で補強す
べきゴムの種類に特に限定はないが、ハイパロ
ン、ニトリルゴム、水素添加ニトリルゴムの配合
組成物等が例示でき、極めて好適な結果をうるこ
とができ、耐熱性、耐久性の良好なタイミングベ
ルト等の補強ゴム製品が得られる。 (作用) 補強繊維を弗素樹脂ラテツクスを含有する第1
液で処理不完全乾燥するため、この表面に弗素樹
脂層が形成される結果、繊維同志或は繊維とゴム
マトリツクスとの間の摩擦が軽減される減摩効果
が発生する。又不完全乾燥された弗素樹脂層上に
ビニールピリジン−スチレン−ブタジエンのター
ポリマーラテツクス、ゴムラテツクス、レゾルシ
ン−ホルムアルデヒドを含む第2液が附与され、
これらと弗素樹脂の混合層が形成されるため両者
が均一に馴染み、乾燥することにより強固に結合
され、剥離を生ずることがない。 又表面には第2液のみからなる表面層が形成さ
れるため、ゴムマトリツクスとの馴染みが良好と
なる。 (実施例) 9μのガラス繊維を200本集束してなるガラス繊
維束を3本引揃え、ポリテトラエチレンラテツク
ス(AD−1商品名、旭硝子製、ラテツクス含有
量60wt%)を満した第1槽中を連続的に通過さ
せた後200℃に保たれたオーブン中で2sec.加熱し
た。 弗素樹脂の附着量は補強繊維の16wt%、又水
分含有量は弗素樹脂の5wt%であつた。 ついで次の組成を有する第2液を満した第2槽
中を通過させた後250℃に保たれたオーブン中で
20sec.加熱した。 第2液成分附着量は補強繊維に対し3wt%、水
分含有量は附着した全樹脂固型分に対し0.02wt%
であつた。 第2液組成 ビニルピリジン、スチレン及びブタジエンを
15:15:70の割合で含有するビニルピリジン−ス
チレン−ブタジエンのターポリマーラテツクス
(Pyratex、商品名、住友ノーガタツク社製、タ
ーポリマーの含有量41wt%)、146.3重量部、
SBRラテツクス(J9049、商品名、ラテツクスの
含有量49wt%)、81.6重量部、レゾルシンとホル
ムアルデヒドの附加縮合物(レゾール)を13.0wt
%含む水溶液を133重量部、水27.8重量部の混合
物に、更に老化防止剤として鉱油の乳化物(鉱油
の含有量55wt%)9重量部、アンモニア水(濃
度18wt%)を10重量受枠を混合したもの。 樹脂濃度30wt%。 このようにして得られた補強繊維を13本引揃え
て2.54cm当り2回のS撚りを与えたものを、次の
組成を有するオーバコート液で処理し、オーバコ
ート液を固型分として3%付着させ、250℃で
40sec.乾燥し、補強繊維とし、試験片を作成し
た。 オーバコート液の組成 クロロスルフオニル化ポリエレンゴム配合組成
物10重量部、ポリイソシアネート5重量部、トル
エンを加えて濃度を10%としたもの。 ゴムの種類 水素添加ニトリルゴム 試験片の仕様 自動車用歯付ベルト 巾25.4mm 上記試験片の接着試験、屈曲試験A,Bの結果
を別表に示す。 (比較例 1) 実施例の第2液を実施例と同一の補強繊維に
19wt%附与し、250℃に20sec.加熱したものを用
い、実施例と同じ試験を行つた結果を別表に示
す。 (比較例 2) 比較例1の第2液に代え、実施例の第1液を用
いたもの。実施例と同じ試験を行なつた結果を別
表に示す。 (比較例 3) 実施例における第1液塗布後の乾燥を250℃に
おいて30sec.行ない、水分を0.3wt%以下とした
以外、実施例と同一条件でテストを行なつた結果
を別表に示す。 【表】
Claims (1)
- 1 弗素樹脂ラテツクスを含有する第1液で繊維
を処理した後乾燥して水分含有量を弗素樹脂の2
〜20wt%とし、次いでビニルピリジン−スチレ
ン−ブダジエンのターポリマーラテツクス、ゴム
ラテツクス、レゾルシン−ホルムアルデヒドの水
溶性縮合物を含む第2液で処理した後乾燥するこ
とを特徴とするゴム補強用繊維の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18667187A JPS6433275A (en) | 1987-07-28 | 1987-07-28 | Production of rubber reinforcing fiber |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18667187A JPS6433275A (en) | 1987-07-28 | 1987-07-28 | Production of rubber reinforcing fiber |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6433275A JPS6433275A (en) | 1989-02-03 |
| JPH0480138B2 true JPH0480138B2 (ja) | 1992-12-17 |
Family
ID=16192625
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18667187A Granted JPS6433275A (en) | 1987-07-28 | 1987-07-28 | Production of rubber reinforcing fiber |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6433275A (ja) |
-
1987
- 1987-07-28 JP JP18667187A patent/JPS6433275A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6433275A (en) | 1989-02-03 |
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