JPH0510375B2 - - Google Patents
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- JPH0510375B2 JPH0510375B2 JP59064631A JP6463184A JPH0510375B2 JP H0510375 B2 JPH0510375 B2 JP H0510375B2 JP 59064631 A JP59064631 A JP 59064631A JP 6463184 A JP6463184 A JP 6463184A JP H0510375 B2 JPH0510375 B2 JP H0510375B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymerization
- weight
- butylazo
- molded product
- particles
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Polymerization Catalysts (AREA)
Description
本発明は、耐熱性・耐溶剤性に優れ、かつ発泡
性・成形性の良好な発泡性熱可塑性共重合体粒子
の工業的に有利な製造方法に関するものである。
発泡性重合体粒子としては、発泡性ポリスチレン
樹脂粒子がよく知られており、該粒子を用いるこ
とによつて安価で容易に型発泡成形体を得ること
が出来る。しかしながら、該発泡成形体は、重合
物を構成する単量体がスチレンであるため、比較
的温度の高い配管の保温材、屋根用断熱材、自動
車部材、ソーラーシステム用保温材等の耐熱性を
要求される用途には使用できない欠点がある。ま
た、特に自動車部材等において、他素材と貼り合
わせて用いる場合、耐溶剤性が劣るので、接着材
の選択が困難であるという欠点も有している。 本発明者らは、実用性に於て、充分な耐熱性と
耐溶剤性を有する発泡性熱可塑性重合体粒子を得
るには、重合体を構成する単量体組成として、ア
ルフアメチルスチレン10%以上、かつアクリロニ
トリルを5%以上含有してなる共重合体粒子を
得、この樹脂粒子に易揮発性発泡剤を含有せしめ
る必要があると考えた。しかるに、かかる観点に
基づいて、従来アルフアメチルスチレンを上記の
如く多量使用し、耐熱性の優れた共重合体を懸濁
重合により得るには、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−
ブチルパーオキシアセテート等の有機過酸化物を
重合開始剤として用いる方法があるが、これらの
開始剤を用いる方法においては、重合温度の如何
に拘らず、はなはだ多量用いることが必要であ
り、従つて得られる共重合体は、その重合度が極
度に低くなり、該共重合体粒子に易揮発性発泡剤
を含浸せしめて発泡性熱可塑性樹脂粒子となした
ものは、発泡性が著しく悪く、満足な発泡成形体
が得難いのみならず、その成形体も弱いものにな
つてしまう。更にこれらの開始剤を用いて重合度
を上げる為に、その使用量を少なくすると、いわ
ゆるdead end重合となり、工業的に高転化率は
得られず、従つて満足な発泡成形体は得難い。
又、ベンゾイルパーオキサイドの如き有機過酸化
物を使用すれば、これに適する重合温度に於ても
工業的に利用し得る高転化率の共重合体は全く得
られないのである。 一方、高重合度で、かつ高転化率のアルフアメ
チルスチレン−アクリロニトリル系共重合体を得
る方法として乳化重合法があるが、この方法によ
つて発泡性熱可塑性重合体粒子を製造するには、
特開昭57−65735に見られるごとく、乳化重合し
た後、凝固、ペレツト化を行ない、得られたペレ
ツトに発泡剤含浸を行なうという極めて煩雑なプ
ロセスが必要となり、製造コストが高くなるのみ
ならず、得られる樹脂には乳化剤、凝固剤等が多
量混入してしまう為、発泡性、強度等の劣つたも
のしか得られないという欠点を有する。 本発明者等は、かかる欠点に鑑み鋭意研究をし
た結果、特定のアゾ系開始剤を用い、アクリロニ
トリルを併用することによつて、多量のアルフア
メチルスチレンを用いても高重合度、かつ高転化
率を共重合体が得られる懸濁重合方法を見出し、
得られる共重合体粒子に易揮発性発泡剤を含浸せ
しめることによつて耐熱性に優れた発泡性熱可塑
性共重合体粒子を得ることに成功し、本発明をな
すに到つた。 すなわち本発明は、アルフアメチルスチレン10
〜80重量%、アクリロニトリル5〜50重量%、更
にスチレン、クロルスチレン、パラメチルスチレ
ン、t−ブチルスチレン、アクリル酸エステル、
メタクリル酸エステルから選ばれた少なくとも1
種の化合物0〜70重量%の使用割合にある単量体
を用い、1,1′−アゾビスシクロヘキサン−1−
カルボニリトリル、2−t−ブチルアゾ−2−シ
アノプロパン、2−t−ブチルアゾ−2−シアノ
ブタン、1−t−ブチルアゾ−1−シアノシクロ
ヘキサンから選ばれる1種以上を開始剤として重
合温度80〜150℃で共重合を行なわせ、重合中又
は重合後、易揮発性発泡剤を含浸せしめることを
特徴とする発泡性熱可塑性重合体粒子製造の方法
を要旨とする。 本発明に使用されるアルフアメチルスチレンの
量は10〜80重量%の範囲で、所望する耐熱性と発
泡倍率によつて決められるが、10重量%未満であ
ると耐熱性向上の効果が見られなくなり、80重量
%をこえると重合転化率が低下し、樹脂中に多量
の単量体が残つて耐熱性が悪化する。50倍発泡成
形体で100℃の耐熱性を得る為には、アルフアメ
チルスチレン20〜50重量%を用いる必要があり、
5〜15倍発泡成形体で110℃の耐熱性を得る為に
は50〜80重量%のアルフアメチルスチレンを用い
る必要がある。 又、本発明に使用されるアクリロニトリルは、
組成物の重合転化率を向上させる為、及び耐油性
を発揮させる為に必要である。その量が5重量%
未満では、組成物の重合転化率が低くなり、かつ
耐油性において効果が発揮できなくなり好ましく
ない。又、50重量%をこえて用いても重合転化率
は変らず、樹脂が黄褐色に着色するので好ましく
ない。 アルフアメチルスチレン、アクリロニトリル以
外の単量体としては、スチレン、クロルスチレ
ン、パラメチルスチルン、t−ブチルスチレン等
の各種置換スチレン、メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、ブチルアクリレート等のアクリ
ル酸エステル、メチルメタクリレート、エチルメ
タクリレート、ブチルメタクリレート等のメタク
リル酸エステルの中の1種又は2種以上を適宜用
いることができる。 本発明に用いられる開始剤の選択は、重合度が
高く、かつ高い重合転化率の重合体を効率よく得
る為に重要である。重合転化率が低く単量体が5
%以上樹脂中に残存している場合、満足な発泡成
形体を得ることが困難であり、かろうじて発泡成
形体を得ることが出来ても著しく耐熱性の悪いも
のになつてしまう。かかる観点から、使用される
べき開始剤としては、特に、1,1′−アゾビスシ
クロヘキサン−1−カルボニトリル、2−t−ブ
チルアゾ−2−シアノプロパン、2−t−ブチル
アゾ−2−シアノブタン、1−t−ブチルアゾ−
1−シアノシクロヘキサンが採用される。これら
の開始剤の使用量は、用いる単量体に対して0.05
〜3.0重量%が好ましい。0.05重量%以下では工
業的に実用性のある重合転化率が全く得られない
か、もしくは長時間を要し、著しく生産性の悪い
ものとなつてしまい、また3.0重量%以上では分
子量が著しく低下し、満足な発泡成形が行なえな
いか、もしくはかろうじて発泡成形が行なえても
強度が大巾に劣つた発泡成形体しか得られない。 本発明における開始剤を用いる場合の重合温度
は80〜150℃が採用される。80℃未満では重合転
化率が極めて低くなり、また150℃をこえると分
子量が低下して満足な発泡成形体が得難い。 本発明に於て、かかる発泡性熱可塑性共重合体
粒子を得る方法としては懸濁重合法が採用され
る。乳化重合法に於ては、先に述べたごとくプロ
セスの煩雑さによるコストアツプと、乳化剤、凝
固剤の混入による品質の低下があり、塊状重合法
に於ては、重合後ペレツト化を行なつた後、発泡
剤含浸を行なわなければならないというプロセス
の煩雑さの点で懸濁重合法に劣つている。 懸濁重合に用いられる分散剤としては、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチル
セルロース等の有機分散剤;第三リン酸カルシウ
ム、ピロリン酸カルシウム、ケイ酸ソーダ、酸化
亜鉛、炭酸マグネシウム等の無機分散剤等を用い
ることが出来るが、無機分散剤を用いる場合に
は、アルキルベンゼンスルフオン酸ソーダ、α−
オレフインスルフオン酸ソーダ等のアニオン界面
活性剤を用いることにより分散剤の効果は著しく
良好となる。分散剤を用いて上記組成の共重合体
粒子を懸濁重合にて得ようとする場合、粒子径が
非常に小さくなつてしまう傾向にあり、比較的大
粒子を得ようとして分散剤を減少すれば、重合後
半に懸濁異常を起こして、所望する比較的大粒子
径の粒子を得ることが困難である。従つて、所望
する粒子径の粒子を得ようとする場合には、重合
初期に少量の分散剤を用いて重合を行ない、重合
後半に分散剤を追加することが好ましい。 本発明に用いられる易揮発性発泡剤としては、
プロパン、ブタン、ペンタン等の脂肪族炭化水
素;シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキ
サン等の環式脂肪族炭化水素、及びトリクロルフ
ルオルメタン、ジクロルフルオルメタン、ジクロ
ルジフルオルメタン、メチルクロライド、ジクロ
ルテトラフルオルメタン、エチルクロライド等の
ハロゲン化炭化水素があげられる。これら発泡剤
の用いられるべき量は、所望する発泡成形体の発
泡倍率によつて異なるが、2重量%から15重量%
を含有させることにより2倍から100倍の発泡成
形体を得ることが可能である。しかして、これら
の発泡剤を添加する時期は、重合中あるいは重合
後のいずれの時期でもよい。 一方、本発明において、高度に発泡した成形体
を目的とする場合には、トルエン、キシレン、エ
チルベンゼン、ヘプタン、オクタン等の溶剤;ス
チレン、アルフアメチルスチレン、アクリロニト
リル等の単量体;又はフタル酸エステル、アジピ
ン酸エステル等の可塑剤を、該発泡性熱可塑性共
重合体粒子中に含有せしめることが好ましい。こ
れらの溶剤、単量体、可塑剤を含有せしめる方法
としては、あらかじめ単量体に混合して、重合せ
しめる方法、発泡剤含浸と同時に含浸せしめる方
法等がある。又、単量体を含有せしめる方法とし
ては、重合後、未反応の単量体を残こすことにな
るが、その残存量のコントロールが難かしい。こ
れら溶剤、可塑剤の使用量は3重量%以下である
ことが好ましい。 かくして得られた発泡性熱可塑性樹脂粒子は、
水蒸気、熱風等の加熱媒体により所望する倍率ま
で予備発泡せしめた後、閉塞し得るが密閉し得な
い型中に充填され、水蒸気等の加熱媒体によつて
再び加熱することによつて、所望の形状を有する
耐熱性発泡体となし得る。 以下、本発明を実施例にて説明する。 実施例 1 撹拌機付きオートクレーブに水110重量部、第
三リン酸カルシウム0.08重量部、ドデシルベンゼ
ンスルフオン酸ソーダ0.003重量部、塩化ナトリ
ウム0.2重量部を入れ、次いで撹拌状態で1,
1′−アゾビスシクロヘキサン−1−カルボニトリ
ル0.5重量部と、トルエン1.0重量部を溶解したア
ルフアメチルスチレン30重量部、アクリロニトリ
ル20重量部、スチレン50重量部の混合系単量体を
該系に導入し、懸濁状態とし、直ちに100℃に昇
温し、3時間後に第三リン酸カルシウム0.3重量
部を追加した。その後、更に4時間の重合を行な
つた後、更に115℃に昇温して3時間の後重合を
行なつた。得られた樹脂の重合転化率は99.4%で
あつた。次いで、100℃に温度を下げ、ブタン10
重量部を加え、100℃で8時間の発泡剤含浸を行
なつた。得られた発泡性熱可塑性重合体を水蒸気
で加熱して見掛倍率50倍に予備発泡した後、閉塞
し得るが密閉し得ない金型に充填し、水蒸気で加
熱することにより45cm×30cm×2cmの板状発泡成
形体を得た。この成形体を100℃の熱風式均熱乾
燥機内に1週間放置した後の、初期寸法に対する
寸法変化率は、−1.5%であつた。 実施例 2〜4 実施例1において、1,1′−アゾビスシクロヘ
キサン−1−カルボニトリルを、夫々、表−1に
示す物質と重合温度に変えた以外は実施例1と同
様に実施した。結果を表−1に示す。 比較例 1 実施例1において、1,1′−アゾビスシクロヘ
キサン−1−カルボニトリルをベンゾイルパーオ
キサイドに変え、90℃で7時間の重合を行なつた
が、重合添加率は78%までしか上がらず、発泡成
形体を得るに到らなかつた。 実施例 5 単量体組成をアルフアメチルスチレン50重量
部、アクリロニトリル25重量部、スチレン25重量
部とした以外は実施例1と同様にして発泡成形体
を得た。この成形体を100℃の熱風式均熱乾燥機
内に1週間放置した後の、初期寸法に対する寸法
変化率は、−1.8%であつた。
性・成形性の良好な発泡性熱可塑性共重合体粒子
の工業的に有利な製造方法に関するものである。
発泡性重合体粒子としては、発泡性ポリスチレン
樹脂粒子がよく知られており、該粒子を用いるこ
とによつて安価で容易に型発泡成形体を得ること
が出来る。しかしながら、該発泡成形体は、重合
物を構成する単量体がスチレンであるため、比較
的温度の高い配管の保温材、屋根用断熱材、自動
車部材、ソーラーシステム用保温材等の耐熱性を
要求される用途には使用できない欠点がある。ま
た、特に自動車部材等において、他素材と貼り合
わせて用いる場合、耐溶剤性が劣るので、接着材
の選択が困難であるという欠点も有している。 本発明者らは、実用性に於て、充分な耐熱性と
耐溶剤性を有する発泡性熱可塑性重合体粒子を得
るには、重合体を構成する単量体組成として、ア
ルフアメチルスチレン10%以上、かつアクリロニ
トリルを5%以上含有してなる共重合体粒子を
得、この樹脂粒子に易揮発性発泡剤を含有せしめ
る必要があると考えた。しかるに、かかる観点に
基づいて、従来アルフアメチルスチレンを上記の
如く多量使用し、耐熱性の優れた共重合体を懸濁
重合により得るには、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−
ブチルパーオキシアセテート等の有機過酸化物を
重合開始剤として用いる方法があるが、これらの
開始剤を用いる方法においては、重合温度の如何
に拘らず、はなはだ多量用いることが必要であ
り、従つて得られる共重合体は、その重合度が極
度に低くなり、該共重合体粒子に易揮発性発泡剤
を含浸せしめて発泡性熱可塑性樹脂粒子となした
ものは、発泡性が著しく悪く、満足な発泡成形体
が得難いのみならず、その成形体も弱いものにな
つてしまう。更にこれらの開始剤を用いて重合度
を上げる為に、その使用量を少なくすると、いわ
ゆるdead end重合となり、工業的に高転化率は
得られず、従つて満足な発泡成形体は得難い。
又、ベンゾイルパーオキサイドの如き有機過酸化
物を使用すれば、これに適する重合温度に於ても
工業的に利用し得る高転化率の共重合体は全く得
られないのである。 一方、高重合度で、かつ高転化率のアルフアメ
チルスチレン−アクリロニトリル系共重合体を得
る方法として乳化重合法があるが、この方法によ
つて発泡性熱可塑性重合体粒子を製造するには、
特開昭57−65735に見られるごとく、乳化重合し
た後、凝固、ペレツト化を行ない、得られたペレ
ツトに発泡剤含浸を行なうという極めて煩雑なプ
ロセスが必要となり、製造コストが高くなるのみ
ならず、得られる樹脂には乳化剤、凝固剤等が多
量混入してしまう為、発泡性、強度等の劣つたも
のしか得られないという欠点を有する。 本発明者等は、かかる欠点に鑑み鋭意研究をし
た結果、特定のアゾ系開始剤を用い、アクリロニ
トリルを併用することによつて、多量のアルフア
メチルスチレンを用いても高重合度、かつ高転化
率を共重合体が得られる懸濁重合方法を見出し、
得られる共重合体粒子に易揮発性発泡剤を含浸せ
しめることによつて耐熱性に優れた発泡性熱可塑
性共重合体粒子を得ることに成功し、本発明をな
すに到つた。 すなわち本発明は、アルフアメチルスチレン10
〜80重量%、アクリロニトリル5〜50重量%、更
にスチレン、クロルスチレン、パラメチルスチレ
ン、t−ブチルスチレン、アクリル酸エステル、
メタクリル酸エステルから選ばれた少なくとも1
種の化合物0〜70重量%の使用割合にある単量体
を用い、1,1′−アゾビスシクロヘキサン−1−
カルボニリトリル、2−t−ブチルアゾ−2−シ
アノプロパン、2−t−ブチルアゾ−2−シアノ
ブタン、1−t−ブチルアゾ−1−シアノシクロ
ヘキサンから選ばれる1種以上を開始剤として重
合温度80〜150℃で共重合を行なわせ、重合中又
は重合後、易揮発性発泡剤を含浸せしめることを
特徴とする発泡性熱可塑性重合体粒子製造の方法
を要旨とする。 本発明に使用されるアルフアメチルスチレンの
量は10〜80重量%の範囲で、所望する耐熱性と発
泡倍率によつて決められるが、10重量%未満であ
ると耐熱性向上の効果が見られなくなり、80重量
%をこえると重合転化率が低下し、樹脂中に多量
の単量体が残つて耐熱性が悪化する。50倍発泡成
形体で100℃の耐熱性を得る為には、アルフアメ
チルスチレン20〜50重量%を用いる必要があり、
5〜15倍発泡成形体で110℃の耐熱性を得る為に
は50〜80重量%のアルフアメチルスチレンを用い
る必要がある。 又、本発明に使用されるアクリロニトリルは、
組成物の重合転化率を向上させる為、及び耐油性
を発揮させる為に必要である。その量が5重量%
未満では、組成物の重合転化率が低くなり、かつ
耐油性において効果が発揮できなくなり好ましく
ない。又、50重量%をこえて用いても重合転化率
は変らず、樹脂が黄褐色に着色するので好ましく
ない。 アルフアメチルスチレン、アクリロニトリル以
外の単量体としては、スチレン、クロルスチレ
ン、パラメチルスチルン、t−ブチルスチレン等
の各種置換スチレン、メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、ブチルアクリレート等のアクリ
ル酸エステル、メチルメタクリレート、エチルメ
タクリレート、ブチルメタクリレート等のメタク
リル酸エステルの中の1種又は2種以上を適宜用
いることができる。 本発明に用いられる開始剤の選択は、重合度が
高く、かつ高い重合転化率の重合体を効率よく得
る為に重要である。重合転化率が低く単量体が5
%以上樹脂中に残存している場合、満足な発泡成
形体を得ることが困難であり、かろうじて発泡成
形体を得ることが出来ても著しく耐熱性の悪いも
のになつてしまう。かかる観点から、使用される
べき開始剤としては、特に、1,1′−アゾビスシ
クロヘキサン−1−カルボニトリル、2−t−ブ
チルアゾ−2−シアノプロパン、2−t−ブチル
アゾ−2−シアノブタン、1−t−ブチルアゾ−
1−シアノシクロヘキサンが採用される。これら
の開始剤の使用量は、用いる単量体に対して0.05
〜3.0重量%が好ましい。0.05重量%以下では工
業的に実用性のある重合転化率が全く得られない
か、もしくは長時間を要し、著しく生産性の悪い
ものとなつてしまい、また3.0重量%以上では分
子量が著しく低下し、満足な発泡成形が行なえな
いか、もしくはかろうじて発泡成形が行なえても
強度が大巾に劣つた発泡成形体しか得られない。 本発明における開始剤を用いる場合の重合温度
は80〜150℃が採用される。80℃未満では重合転
化率が極めて低くなり、また150℃をこえると分
子量が低下して満足な発泡成形体が得難い。 本発明に於て、かかる発泡性熱可塑性共重合体
粒子を得る方法としては懸濁重合法が採用され
る。乳化重合法に於ては、先に述べたごとくプロ
セスの煩雑さによるコストアツプと、乳化剤、凝
固剤の混入による品質の低下があり、塊状重合法
に於ては、重合後ペレツト化を行なつた後、発泡
剤含浸を行なわなければならないというプロセス
の煩雑さの点で懸濁重合法に劣つている。 懸濁重合に用いられる分散剤としては、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチル
セルロース等の有機分散剤;第三リン酸カルシウ
ム、ピロリン酸カルシウム、ケイ酸ソーダ、酸化
亜鉛、炭酸マグネシウム等の無機分散剤等を用い
ることが出来るが、無機分散剤を用いる場合に
は、アルキルベンゼンスルフオン酸ソーダ、α−
オレフインスルフオン酸ソーダ等のアニオン界面
活性剤を用いることにより分散剤の効果は著しく
良好となる。分散剤を用いて上記組成の共重合体
粒子を懸濁重合にて得ようとする場合、粒子径が
非常に小さくなつてしまう傾向にあり、比較的大
粒子を得ようとして分散剤を減少すれば、重合後
半に懸濁異常を起こして、所望する比較的大粒子
径の粒子を得ることが困難である。従つて、所望
する粒子径の粒子を得ようとする場合には、重合
初期に少量の分散剤を用いて重合を行ない、重合
後半に分散剤を追加することが好ましい。 本発明に用いられる易揮発性発泡剤としては、
プロパン、ブタン、ペンタン等の脂肪族炭化水
素;シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキ
サン等の環式脂肪族炭化水素、及びトリクロルフ
ルオルメタン、ジクロルフルオルメタン、ジクロ
ルジフルオルメタン、メチルクロライド、ジクロ
ルテトラフルオルメタン、エチルクロライド等の
ハロゲン化炭化水素があげられる。これら発泡剤
の用いられるべき量は、所望する発泡成形体の発
泡倍率によつて異なるが、2重量%から15重量%
を含有させることにより2倍から100倍の発泡成
形体を得ることが可能である。しかして、これら
の発泡剤を添加する時期は、重合中あるいは重合
後のいずれの時期でもよい。 一方、本発明において、高度に発泡した成形体
を目的とする場合には、トルエン、キシレン、エ
チルベンゼン、ヘプタン、オクタン等の溶剤;ス
チレン、アルフアメチルスチレン、アクリロニト
リル等の単量体;又はフタル酸エステル、アジピ
ン酸エステル等の可塑剤を、該発泡性熱可塑性共
重合体粒子中に含有せしめることが好ましい。こ
れらの溶剤、単量体、可塑剤を含有せしめる方法
としては、あらかじめ単量体に混合して、重合せ
しめる方法、発泡剤含浸と同時に含浸せしめる方
法等がある。又、単量体を含有せしめる方法とし
ては、重合後、未反応の単量体を残こすことにな
るが、その残存量のコントロールが難かしい。こ
れら溶剤、可塑剤の使用量は3重量%以下である
ことが好ましい。 かくして得られた発泡性熱可塑性樹脂粒子は、
水蒸気、熱風等の加熱媒体により所望する倍率ま
で予備発泡せしめた後、閉塞し得るが密閉し得な
い型中に充填され、水蒸気等の加熱媒体によつて
再び加熱することによつて、所望の形状を有する
耐熱性発泡体となし得る。 以下、本発明を実施例にて説明する。 実施例 1 撹拌機付きオートクレーブに水110重量部、第
三リン酸カルシウム0.08重量部、ドデシルベンゼ
ンスルフオン酸ソーダ0.003重量部、塩化ナトリ
ウム0.2重量部を入れ、次いで撹拌状態で1,
1′−アゾビスシクロヘキサン−1−カルボニトリ
ル0.5重量部と、トルエン1.0重量部を溶解したア
ルフアメチルスチレン30重量部、アクリロニトリ
ル20重量部、スチレン50重量部の混合系単量体を
該系に導入し、懸濁状態とし、直ちに100℃に昇
温し、3時間後に第三リン酸カルシウム0.3重量
部を追加した。その後、更に4時間の重合を行な
つた後、更に115℃に昇温して3時間の後重合を
行なつた。得られた樹脂の重合転化率は99.4%で
あつた。次いで、100℃に温度を下げ、ブタン10
重量部を加え、100℃で8時間の発泡剤含浸を行
なつた。得られた発泡性熱可塑性重合体を水蒸気
で加熱して見掛倍率50倍に予備発泡した後、閉塞
し得るが密閉し得ない金型に充填し、水蒸気で加
熱することにより45cm×30cm×2cmの板状発泡成
形体を得た。この成形体を100℃の熱風式均熱乾
燥機内に1週間放置した後の、初期寸法に対する
寸法変化率は、−1.5%であつた。 実施例 2〜4 実施例1において、1,1′−アゾビスシクロヘ
キサン−1−カルボニトリルを、夫々、表−1に
示す物質と重合温度に変えた以外は実施例1と同
様に実施した。結果を表−1に示す。 比較例 1 実施例1において、1,1′−アゾビスシクロヘ
キサン−1−カルボニトリルをベンゾイルパーオ
キサイドに変え、90℃で7時間の重合を行なつた
が、重合添加率は78%までしか上がらず、発泡成
形体を得るに到らなかつた。 実施例 5 単量体組成をアルフアメチルスチレン50重量
部、アクリロニトリル25重量部、スチレン25重量
部とした以外は実施例1と同様にして発泡成形体
を得た。この成形体を100℃の熱風式均熱乾燥機
内に1週間放置した後の、初期寸法に対する寸法
変化率は、−1.8%であつた。
【表】
* 重合転化率が低くかつた為、発泡剤含浸
を行なわなかつた。従つて、成形体は得ら
れず、耐熱試験も行なわなかつた。
を行なわなかつた。従つて、成形体は得ら
れず、耐熱試験も行なわなかつた。
Claims (1)
- 1 アルフアメチルスチレン10〜80重量%、アク
リロニトリル5〜50重量%、更にスチレン、クロ
ルスチレン、パラメチルスチレン、t−ブチルス
チレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エス
テルから選ばれた少なくとも1種の化合物0〜70
重量%の使用割合にある単量体を用い、1,1′−
アゾビスシクロヘキサン−1−カルボニトリル、
2−t−ブチルアゾ−2−シアノプロパン、2−
t−ブチルアゾ−2−シアノブタン、1−t−ブ
チルアゾ−1−シアノシクロヘキサンから選ばれ
る1種以上を開始剤として重合温度80〜150℃で
共重合を行なわせ、重合中又は重合後、易揮発性
発泡剤を含浸せしめることを特徴とする発泡性熱
可塑性樹脂粒子製造の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6463184A JPS60206848A (ja) | 1984-03-30 | 1984-03-30 | 発泡性熱可塑性共重合体粒子製造の方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6463184A JPS60206848A (ja) | 1984-03-30 | 1984-03-30 | 発泡性熱可塑性共重合体粒子製造の方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60206848A JPS60206848A (ja) | 1985-10-18 |
| JPH0510375B2 true JPH0510375B2 (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=13263804
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6463184A Granted JPS60206848A (ja) | 1984-03-30 | 1984-03-30 | 発泡性熱可塑性共重合体粒子製造の方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60206848A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPH0660259B2 (ja) * | 1988-04-26 | 1994-08-10 | 積水化成品工業株式会社 | 発泡性アクリロニトリル−スチレン系共重合樹脂粒子の製造方法 |
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| KR100837549B1 (ko) * | 2006-01-20 | 2008-06-12 | 주식회사 엘지화학 | 착색성이 우수한 발포 스티렌 중합체 및 이의 제조방법 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA1074050A (en) * | 1976-05-24 | 1980-03-18 | Arco Polymers | Phenolic antioxidants for non-polymeric halogen compounds during impregnation of styrene polymer particles |
| JPS55725A (en) * | 1978-06-19 | 1980-01-07 | Denki Kagaku Kogyo Kk | Copolymerization |
| DE2906336C3 (de) * | 1979-02-19 | 1982-01-07 | Chemische Werke Hüls AG, 4370 Marl | Feinteilige selbstverlöschende expandierbare Styrolpolymerisate |
| JPS5850663B2 (ja) * | 1979-07-12 | 1983-11-11 | 日立化成工業株式会社 | 発泡性スチレン系樹脂粒子 |
| JPS5765735A (en) * | 1980-09-13 | 1982-04-21 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | Heat-resistant expandable synthetic resin particle and molded article thereof |
| JPS58122932A (ja) * | 1982-01-14 | 1983-07-21 | Hitachi Chem Co Ltd | 発泡性スチレン系樹脂粒子 |
| JPS5829331B2 (ja) * | 1982-04-07 | 1983-06-22 | ザ、ダウ、ケミカル、コンパニ− | 発泡性合成樹脂粒子を有する連通気泡発泡体 |
-
1984
- 1984-03-30 JP JP6463184A patent/JPS60206848A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60206848A (ja) | 1985-10-18 |
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