JPH05105705A - 吸湿性複合体の製法 - Google Patents

吸湿性複合体の製法

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JPH05105705A
JPH05105705A JP3269380A JP26938091A JPH05105705A JP H05105705 A JPH05105705 A JP H05105705A JP 3269380 A JP3269380 A JP 3269380A JP 26938091 A JP26938091 A JP 26938091A JP H05105705 A JPH05105705 A JP H05105705A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】吸湿時にも液ダレがなく、高度に吸湿性を発揮
する取扱い性良好な吸湿性複合体の製法を提供すること
にある。 【構成】水溶性不飽和単量体、架橋剤および潮解性無機
塩を含んでなる水性液を繊維状基材に施した後重合する
ことを特徴とする吸湿性複合体の製法により上記目的は
達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸湿性複合体の製法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、吸湿性を有する物質として塩化カ
ルシウム、シリカゲル等の無機化合物が利用されてい
る。中でも塩化カルシウムは安価で吸湿能力が大きいた
めに広く使用されている。しかしながら、塩化カルシウ
ムは吸湿により液状化するため、こぼれたり他のものを
汚損したりして不都合なことが多かった。
【0003】一方ではいわゆる吸水性樹脂に代表される
有機系の吸湿剤も提案されているが、このものはなる程
吸水性は高いものの低湿度雰囲気における吸湿性は満足
ゆくものではなく、例えば乾燥剤としては利用できなか
った。
【0004】更に最近では粉末状の吸水性樹脂や水溶性
樹脂と塩化カルシウム粉末を混合するといった方法も提
案されているが、前者は吸湿速度が遅く、後者は液ダレ
が起こるといった問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するものである。従って、本発明の目的は、液ダ
レがなく、吸湿特性に優れ、加工特性にも優れた吸湿性
複合体を容易に製造する方法を提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段及び作用】本発明者ら
は、上記問題点を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、水
溶性不飽和単量体、架橋剤および潮解性無機塩を含んで
なる水性液を繊維状基材に施した後、該単量体の重合を
行うことにより、上記目的にかなう新規な吸湿性複合体
を製造できることを見出し本発明に到達した。
【0007】即ち本発明は、水溶性不飽和単量体、架橋
剤および潮解性無機塩を含んでなる水性液を繊維状基材
に施した後重合することを特徴とする吸湿性複合体の製
法である。
【0008】本発明で用いられる水溶性不飽和単量体と
しては、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸等のカル
ボキシル基を有する単量体;(メタ)アクリル酸ナトリ
ウム塩、(メタ)アクリル酸カリウム塩、(メタ)アク
リル酸アンモニウム塩、マレイン酸ナトリウム塩等の塩
の形のカルボキシル基を有する単量体;ビニルスルホン
酸、スチレンスルホン酸、(メタ)アクリル酸スルホプ
ロピル等のスルホン酸基を有する単量体;ビニルスルホ
ン酸ナトリウム塩、ビニルスルホン酸メチルアミン塩、
(メタ)アクリル酸スルホプロピルナトリウム塩等のス
ルホン酸塩を有する単量体;(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル等
の水酸基を有する単量体;(メタ)アクリル酸エチレン
グリコ−ルモノメチルエ−テル、(メタ)アクリル酸ト
リオキシエチレングリコ−ル等のエ−テル基を有する単
量体;(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メ
タ)アクリル酸ジエチルアミノエチル等のアミノ基を有
する単量体;N,N’−ジメチルアクリルアミド、(メ
タ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−メチ
ロ−ル化アクリルアミド等のアミド基を有する単量体;
N,N’,N”−トリメチル−N−(メタ)アクリロイ
ロキシエチルアンモニウムクロライド等の四級アンモニ
ウム塩基を有する単量体等を挙げることができる。好ま
しくは(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸等のカルボ
キシル基を有する単量体;(メタ)アクリル酸ナトリウ
ム塩、(メタ)アクリル酸カリウム塩、(メタ)アクリ
ル酸アンモニウム塩、マレイン酸ナトリウム塩等の塩の
形のカルボキシル基を有する単量体;N・N’−ジメチ
ルアクリルアミド、(メタ)アクリルアミド、N−ビニ
ルピロリドン、N−メチロ−ル化アクリルアミド等のア
ミド基を有する単量体;スルホン酸(塩)基を有する単
量体である。
【0009】架橋剤としては、エチレングリコ−ル、ト
リメチロ−ルプロパン、グリセリン、ポリオキシエチレ
ングリコ−ル、ポリオキシプロピレングリコ−ル等のポ
リオ−ル類のジまたはトリ−(メタ)アクリル酸エステ
ル類;前記ポリオ−ル類とマレイン酸等の不飽和酸類と
を反応させて得られる不飽和ポリエステル類;N,N’
−メチレン−ビスアクリルアミド等のビスアクリルアミ
ド類;テトラアリロキシエタン、トリアリルアミン、ア
リル化セルロ−ス等のアリル化合物類;ポリエポキシド
と(メタ)アクリル酸とを反応させて得られるジ−また
はトリ−(メタ)アクリル酸エステル類等が挙げられる
が、場合によってはメチロ−ル化(メタ)アクリルアミ
ド、グリオキザ−ル、エチレングリコ−ル、エチレング
リコ−ルジグリシジルエ−テル等の二官能性化合物や水
酸化カルシウム等も使用できる。好ましくは前記水溶性
不飽和単量体と共重合可能な少なくとも2個の重合性二
重結合を有する架橋剤である。
【0010】本発明において使用される潮解性無機塩と
は、その飽和水溶液の水蒸気圧が大気の水蒸気分圧より
も小さい無機の塩をさし、具体的にはカルシウム、マグ
ネシウム、リチウム、亜鉛、アルミニウム、スズなどの
塩化物、臭化物、ヨウ化物等のハロゲン化物を挙げるこ
とができる。中でも価格、吸湿能力の点から塩化マグネ
シウム、塩化カルシウムが好適に使用できる。
【0011】本発明における水溶性不飽和単量体、架橋
剤、潮解性無機塩の組成は特に限定されるものではない
が、水溶性不飽和単量体と架橋剤と潮解性無機塩の重量
割合は、水溶性不飽和単量体100に対して架橋剤は
0.0001〜10、潮解性無機塩は10〜1000の
範囲が好ましい。
【0012】本発明において使用される繊維状基材とし
ては、具体的には繊維を成形してなるもの、例えば、パ
ット、カ−ディングもしくはエアレイディングしたウエ
ブ、紙、紐、木綿ガ−ゼの様な織布、メリヤス地または
不織布である。使用される素材としては、木材パルプ等
の天然繊維、ポリエステルやポリオレフィン等の合成繊
維、無機繊維などいずれもが使用可能である。
【0013】本発明の吸湿性複合体は、前記水溶性不飽
和単量体、架橋剤および潮解性無機塩を含んでなる水性
液を該繊維状基材に施した後重合を行うことにより得る
ことができる。単量体を含む水性液を繊維状基材に施す
方法としては、単量体が繊維状基材中に均一に分散保持
され、そして重合しうる限り合目的的な任意の手段ない
し態様によることができる。そのための典型的な方法の
一つは、水性液を繊維状基材に含浸させるかあるいは噴
霧する方法である。尚水性液に使用される溶媒としては
水以外に親水性有機溶媒が少量溶在したものであっても
よい。水性液と繊維状基材の比率については特に制限な
いが、通常繊維状基材100部にたいし水性液10〜1
000部の範囲である。
【0014】繊維状基材に施された水溶性不飽和単量
体、架橋剤および潮解性無機塩を含む水性液の重合方法
は、前記水溶性不飽和単量体の重合に関し従来から知ら
れているいかなる方法でもよく、例えば放射線、電子
線、紫外線等を照射する方法;過酸化水素、過硫酸アン
モニウム等のラジカル重合開始剤を用いて重合させる方
法等が挙げられる。放射線、電子線、紫外線等を照射し
重合させる方法は通常の方法でよい。またラジカル重合
開始剤を用いて重合させる方法も特に限定されず、例え
ば温度は、用いる開始剤の種類によって異なるが、通常
10〜150℃、好ましくは20〜100℃でよい。開
始剤量も通常でよく、レドックス系の重合開始剤も使用
できる。開始剤はあらかじめ水性液中に含有させておい
てもよく、重合時に後添加することも可能である。
【0015】この様にして得られた吸湿性複合体は、熱
風、マイクロ波、赤外線等の手段により乾燥されるのが
普通である。得られた吸湿性複合体に更に、消臭剤、防
腐・防カビ剤、芳香剤、着色剤等を重合時に或いは重合
後に添加して本発明の吸湿性複合体とすることもでき
る。
【0016】場合によっては得られた吸湿性複合体の少
なくとも一方に熱可塑性樹脂シ−ト層、粘着剤層、不織
布層、紙等を種々の方法で貼り合わせておくこともでき
る。
【0017】本発明の方法で得られた吸湿性複合体は、
居室、押入れ、ゲタ箱、靴の中、ロッカ−の中等、除湿
したい場所で有効に使用できる。又、繊維状基材に高吸
湿性を有する樹脂が重合により一体化されているので、
取扱い・加工性に優れる。著しく吸湿速度が早く優れた
吸湿能力を有しているのみならず、吸湿後にも液状化す
る心配がないので例えば、のり、せんべい等吸湿を嫌っ
て密閉容器に販売されている商品、発錆を嫌う機器類の
梱包等、従来シリカゲルを使用していた食品や工業用品
類に使用して、より強力な効果を発揮するものである。
更に本発明の吸湿性複合体は、吸湿後も乾燥することに
より初期の吸湿能力を失うことなく繰り返し使用可能で
ある。
【0018】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。実施例および比較例中の部および%は重量による。
【0019】
【実施例1】37%アクリル酸ナトリウム水溶液80
部、アクリル酸8部、メチレンビスアクリルアミド0.
007部、30%塩化マグネシウム水溶液125部およ
び過硫酸ナトリウム0.5部からなる単量体水性液を、
坪量23g/m2のポリプロピレン不織布に固形分量が
34g/m2となるように付着せしめて120℃で重合
を行い、坪量が57g/m2である本発明の吸湿性複合
体(1)を得た。
【0020】
【実施例2】37%アクリル酸ナトリウム水溶液40
部、アクリル酸4部、エチレングリコ−ルジアクリレ−
ト0.64部、30%塩化マグネシウム水溶液100
部、ヒドロキシエチルセルロ−ス0.6部および過硫酸
ナトリウム0.5部からなる単量体水性液を、坪量76
g/m2の難燃紙に固形分量が34g/m2となるように
付着せしめて120℃で重合を行い、坪量が110g/
2である本発明の吸湿性複合体(2)を得た。
【0021】
【実施例3】実施例1および実施例2で得られた本発明
の吸湿性複合体(1)および(2)を1.0gずつそれ
ぞれ500mlのガラス容器に入れ、25℃、相対湿度
90%の恒温恒湿槽に放置して重量増加量を経時的に測
定して吸湿量を調べた。この結果および10時間後の吸
湿状態を表1に示す。なおブランクとして、塩化マグネ
シウムおよびシリカゲルのみの場合の結果も表1に併記
した。表1から明らかな様に本発明の吸湿性複合体は吸
湿速度・吸湿量に優れ、また吸湿後の液ダレがない。
【0022】
【実施例4】30cm×30cmに裁断した実施例1で
得られた本発明の吸湿性複合体(1)の片面に粘着剤層
を設け、マンション北側の壁の結露区域に貼付したとこ
ろ、その部分の結露が防止できた。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明は、水溶性不飽和単量体、架橋剤
および潮解性無機塩を含んでなる水性液を繊維状基材に
施した後重合することを特徴とする吸湿性複合体の製法
である。本発明の方法により、液ダレがなく、吸湿速度
・吸湿量に優れた吸湿性複合体を容易に製造することが
可能となった。したがって本発明の方法によれば、以下
の特徴を有する吸湿性複合体を簡便かつ安価に製造でき
る。
【0025】1)吸湿特性に優れた吸湿性樹脂を繊維状
基材中に分散固定しているので、吸放湿速度が著しく早
い。
【0026】2)吸湿後も液だれがなく、周囲を濡らす
ことがない。
【0027】3)シ−ト状に成形されているので取扱い
やすく、貼付したり包材としても使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下村 忠生 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒中央研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性不飽和単量体、架橋剤および潮解
    性無機塩を含んでなる水性液を繊維状基材に施した後重
    合することを特徴とする吸湿性複合体の製法。
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