JPH051136A - 全芳香族ポリエステルの製造方法 - Google Patents
全芳香族ポリエステルの製造方法Info
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- JPH051136A JPH051136A JP2750091A JP2750091A JPH051136A JP H051136 A JPH051136 A JP H051136A JP 2750091 A JP2750091 A JP 2750091A JP 2750091 A JP2750091 A JP 2750091A JP H051136 A JPH051136 A JP H051136A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、少ない工程で簡易に全芳香族ポリエ
ステルを製造することができるような、全芳香族ポリエ
ステルの製造方法を提供することを目的としている。 【構成】本発明の全芳香族ポリエステルの製造方法は、
例えばパラヒドロキシ安息香酸、ハイドロキノン、およ
び4,4’ージヒドロキシフェニルエーテルなどのOH
基含有化合物と、酸無水物とを反応させて、これらのO
H基の少なくとも1部をアシル化させ、次いでテレフタ
ル酸などと反応させて全芳香族ポリエステルを製造する
に際して、第1反応器中で、 極限粘度[η]が0.3〜
2.0dl/g(ペンタフロロフェノール中、60℃で
測定)であるオリゴマーを、合成最終段階の合成温度が
該オリゴマーの融点以上となるような温度で合成し、次
いで得られたオリゴマーを第2反応器に導入し、第2反
応器中で、該オリゴマーを該オリゴマーの融点以下の温
度で重合させて、極限粘度[η]が2.5〜5.0dl/
g[ペンタフロロフェノール中、60℃で測定]である
ようなポリエステルを製造することを特徴とする。
ステルを製造することができるような、全芳香族ポリエ
ステルの製造方法を提供することを目的としている。 【構成】本発明の全芳香族ポリエステルの製造方法は、
例えばパラヒドロキシ安息香酸、ハイドロキノン、およ
び4,4’ージヒドロキシフェニルエーテルなどのOH
基含有化合物と、酸無水物とを反応させて、これらのO
H基の少なくとも1部をアシル化させ、次いでテレフタ
ル酸などと反応させて全芳香族ポリエステルを製造する
に際して、第1反応器中で、 極限粘度[η]が0.3〜
2.0dl/g(ペンタフロロフェノール中、60℃で
測定)であるオリゴマーを、合成最終段階の合成温度が
該オリゴマーの融点以上となるような温度で合成し、次
いで得られたオリゴマーを第2反応器に導入し、第2反
応器中で、該オリゴマーを該オリゴマーの融点以下の温
度で重合させて、極限粘度[η]が2.5〜5.0dl/
g[ペンタフロロフェノール中、60℃で測定]である
ようなポリエステルを製造することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は全芳香族ポリエステルの製
造方法に関し、さらに詳しくは溶融成形可能な全芳香族
ポリエステルの製造方法に関する。
造方法に関し、さらに詳しくは溶融成形可能な全芳香族
ポリエステルの製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景ならびにその問題点】パラオキシ安
息香酸ポリエステル等の全芳香族ポリエステルは一般
に、耐熱性等の特性に優れているが溶融成形性に劣る傾
向がある。そのためかかる全芳香族ポリエステルの特性
を改良しようとする試みが種々なされている。
息香酸ポリエステル等の全芳香族ポリエステルは一般
に、耐熱性等の特性に優れているが溶融成形性に劣る傾
向がある。そのためかかる全芳香族ポリエステルの特性
を改良しようとする試みが種々なされている。
【0003】例えば、特開昭55ー94930号公報に
は、塊状重合法による芳香族ポリエステルの製造法が開
示されている。この方法では、ポリエステルを製造する
に際し、3段階の重合方法が採用されている。
は、塊状重合法による芳香族ポリエステルの製造法が開
示されている。この方法では、ポリエステルを製造する
に際し、3段階の重合方法が採用されている。
【0004】すなわち、下記一般式(II)、(II
I)および(IV)で表わされる化合物群; 一般式
I)および(IV)で表わされる化合物群; 一般式
【0005】
【化1】
【0006】(式中R1は水素原子、ベンジル基、低級
アルキル基、またはフェニル基である。)で表わされる
化合物、 一般式
アルキル基、またはフェニル基である。)で表わされる
化合物、 一般式
【0007】
【化2】
【0008】(式中R2およびR3は水素原子、ベンジル
基、低級アルキル基、またはフェニル基である。)で表
わされる化合物、および 一般式
基、低級アルキル基、またはフェニル基である。)で表
わされる化合物、および 一般式
【0009】
【化3】
【0010】(式中、Xは−O−、−S0−、−S−お
よび−CO−、mおよびnは0または1の整数を表わ
す。)で表わされる化合物からなる群から選ばれた化合
物を出発原料として用い、塊状重縮合法によって 一般式(I)
よび−CO−、mおよびnは0または1の整数を表わ
す。)で表わされる化合物からなる群から選ばれた化合
物を出発原料として用い、塊状重縮合法によって 一般式(I)
【0011】
【化4】
【0012】(式中、p=0のときq=r=3〜60
0、q=r=0のときp=3〜600、p+q+r=3
〜600であり、m,nおよびXは一般式(IV)で定
義したとおりである。)で表わされる芳香族ポリエステ
ルを製造するに際して、第1段階の反応槽において一般
式(II),(III),および(IV)で表わされる
化合物群から選ばれた化合物と酸無水物とを反応させ
て、アセチル化反応を行いモノマーを調製し、その際副
生する酸を除去し、さらに該モノマーの一部または全部
からオリゴマーを生成させまたは生成させないで、つい
で第1段階の反応生成物を第2段階の反応槽に移し、第
2段階の反応槽においてモノマーおよびまたはオリゴマ
ーを重縮合させプレポリマーを生成させ、ついで第2段
階の反応生成物を第3段階の反応槽に移し、第3段階の
反応槽においてプレポリマーを高分子量化している。
0、q=r=0のときp=3〜600、p+q+r=3
〜600であり、m,nおよびXは一般式(IV)で定
義したとおりである。)で表わされる芳香族ポリエステ
ルを製造するに際して、第1段階の反応槽において一般
式(II),(III),および(IV)で表わされる
化合物群から選ばれた化合物と酸無水物とを反応させ
て、アセチル化反応を行いモノマーを調製し、その際副
生する酸を除去し、さらに該モノマーの一部または全部
からオリゴマーを生成させまたは生成させないで、つい
で第1段階の反応生成物を第2段階の反応槽に移し、第
2段階の反応槽においてモノマーおよびまたはオリゴマ
ーを重縮合させプレポリマーを生成させ、ついで第2段
階の反応生成物を第3段階の反応槽に移し、第3段階の
反応槽においてプレポリマーを高分子量化している。
【0013】このように特開昭55−94930号公報
に開示された方法には、製造工程が多く複雑であるとい
う問題点がある。
に開示された方法には、製造工程が多く複雑であるとい
う問題点がある。
【0014】
【発明の目的】本発明は上記のような従来技術に伴う問
題点を解決しようとするものであって、少ない工程で簡
易に全芳香族ポリエステルを製造することができるよう
な、全芳香族ポリエステルの製造方法を提供することを
目的としている。
題点を解決しようとするものであって、少ない工程で簡
易に全芳香族ポリエステルを製造することができるよう
な、全芳香族ポリエステルの製造方法を提供することを
目的としている。
【0015】
【発明の概要】本発明に係る全芳香族ポリエステルの製
造方法は、下記式(A)、(B)および(C)で表され
る化合物と、酸無水物とを反応させて(A)、(B)、
および(C)の少なくとも1部をアシル化させ、次いで
下記式(D)で表される芳香族ジカルボン酸と反応させ
て全芳香族ポリエステルを製造するに際して、第1反応
器中で、極限粘度[η]が0.3〜2.0dl/g(ペン
タフロロフェノール中、60℃で測定)であるオリゴマ
ーを、合成最終段階の合成温度が該オリゴマーの融点以
上となるような温度で合成した後、得られたオリゴマー
を第1反応器から取り出して、第2反応器に導入し、次
いで、第2反応器中で、該オリゴマーを該オリゴマーの
融点以下の温度で固相重合させて、極限粘度[η]が
2.5〜5.0dl/g[(ペンタフロロフェノール中、
60℃で測定]であるポリエステルを製造することを特
徴としている。
造方法は、下記式(A)、(B)および(C)で表され
る化合物と、酸無水物とを反応させて(A)、(B)、
および(C)の少なくとも1部をアシル化させ、次いで
下記式(D)で表される芳香族ジカルボン酸と反応させ
て全芳香族ポリエステルを製造するに際して、第1反応
器中で、極限粘度[η]が0.3〜2.0dl/g(ペン
タフロロフェノール中、60℃で測定)であるオリゴマ
ーを、合成最終段階の合成温度が該オリゴマーの融点以
上となるような温度で合成した後、得られたオリゴマー
を第1反応器から取り出して、第2反応器に導入し、次
いで、第2反応器中で、該オリゴマーを該オリゴマーの
融点以下の温度で固相重合させて、極限粘度[η]が
2.5〜5.0dl/g[(ペンタフロロフェノール中、
60℃で測定]であるポリエステルを製造することを特
徴としている。
【0016】
HOOC−Ar11−OH ・・・(A)
(式(A)中、Ar11は二価の芳香族炭化水素基であ
り、Ar11はアルキル基等の置換基を有していてもよ
い)、で表される芳香族オキシカルボン酸。 下記式(B) HO−Ar21−OH ・・・(B) (式(B)中、Ar21は芳香族基であり、アルキル基な
どの置換基を有していてもよい)、で表される芳香族ジ
オール。 下記式(C) HO−Ar31−O−Ar31−OH ・・・(C) (式(C)中、Ar31はフェニレン基であり、アルキル
基等の置換基を有していてもよい)で表される4,4'-ジ
ヒドロキシジフェニルエーテル。 下記式(D) HOOC−Ar41−COOH ・・・(D) (式(D)中、AR41はp-フェニレン基等の2価の芳香
族基であり、Ar41はアルキル基等の置換基を有してい
てもよい)で表わされる芳香族ジカルボン酸。
り、Ar11はアルキル基等の置換基を有していてもよ
い)、で表される芳香族オキシカルボン酸。 下記式(B) HO−Ar21−OH ・・・(B) (式(B)中、Ar21は芳香族基であり、アルキル基な
どの置換基を有していてもよい)、で表される芳香族ジ
オール。 下記式(C) HO−Ar31−O−Ar31−OH ・・・(C) (式(C)中、Ar31はフェニレン基であり、アルキル
基等の置換基を有していてもよい)で表される4,4'-ジ
ヒドロキシジフェニルエーテル。 下記式(D) HOOC−Ar41−COOH ・・・(D) (式(D)中、AR41はp-フェニレン基等の2価の芳香
族基であり、Ar41はアルキル基等の置換基を有してい
てもよい)で表わされる芳香族ジカルボン酸。
【0017】また、本発明の好ましい態様においては、
上記式(D)で表される芳香族ジカルボン酸に代えて、
下記式(Y)で表されるカルボン酸フェニルエステル化
合物が用いられる。 下記式(Y) Ar51−OOC−Ar52−COO−Ar53 ・・・(Y) (ここで、Ar51およびAr53の少なくとも一方はフェ
ニル基であり、他方は水素であってもよく、Ar52はp-
フェニレン基等の2価の芳香族基であり、Ar 51、Ar
52およびAr53はアルキル基等の置換基を有していても
よい)で表わされる芳香族カルボン酸フェニルエステル
化合物。
上記式(D)で表される芳香族ジカルボン酸に代えて、
下記式(Y)で表されるカルボン酸フェニルエステル化
合物が用いられる。 下記式(Y) Ar51−OOC−Ar52−COO−Ar53 ・・・(Y) (ここで、Ar51およびAr53の少なくとも一方はフェ
ニル基であり、他方は水素であってもよく、Ar52はp-
フェニレン基等の2価の芳香族基であり、Ar 51、Ar
52およびAr53はアルキル基等の置換基を有していても
よい)で表わされる芳香族カルボン酸フェニルエステル
化合物。
【0018】本発明においては、上記のような方法で全
芳香族ポリエステルを製造しているので、特に弾性率、
引張強度などの機械的性質に優れ、しかも耐熱性に優
れ、溶融成形可能な全芳香族ポリエステルを、少ない工
程で簡易に得ることができる。
芳香族ポリエステルを製造しているので、特に弾性率、
引張強度などの機械的性質に優れ、しかも耐熱性に優
れ、溶融成形可能な全芳香族ポリエステルを、少ない工
程で簡易に得ることができる。
【0019】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る全芳香族ポリ
エステルの製造方法について具体的に説明するが、まず
始めに本発明で用いられる原料について説明する。
エステルの製造方法について具体的に説明するが、まず
始めに本発明で用いられる原料について説明する。
【0020】原料
下記式(A)
HOOC−Ar11−OH ・・・(A)
(ここで、Ar11はp-フェニレン基等の二価の芳香族炭
化水素基である)、で表わされる芳香族オキシカルボン
酸が用いられる。
化水素基である)、で表わされる芳香族オキシカルボン
酸が用いられる。
【0021】上記式(A)で表わされる芳香族オキシカ
ルボン酸としては、例えばp-オキシ安息香酸、m-オキシ
安息香酸あるいは6-オキシ-2-ナフトエ酸等を挙げるこ
とができる。
ルボン酸としては、例えばp-オキシ安息香酸、m-オキシ
安息香酸あるいは6-オキシ-2-ナフトエ酸等を挙げるこ
とができる。
【0022】本発明においては、このような芳香族オキ
シカルボン酸から誘導される化合物を用いることもで
き、このような化合物としては、これらの芳香族オキシ
カルボン酸のオキシ基においてエステル結合を形成した
エステル、例えば炭素数2〜6の低級アルカノイルエス
テル、ベンゾイルエステル、あるいはこれらの芳香族オ
キシカルボン酸のカルボキシル基においてエステル結合
を形成したエステル、例えば炭素数2〜6の低級アルキ
ルエステル、フェニルエステル、ベンゾイルエステル等
を挙げることができる。
シカルボン酸から誘導される化合物を用いることもで
き、このような化合物としては、これらの芳香族オキシ
カルボン酸のオキシ基においてエステル結合を形成した
エステル、例えば炭素数2〜6の低級アルカノイルエス
テル、ベンゾイルエステル、あるいはこれらの芳香族オ
キシカルボン酸のカルボキシル基においてエステル結合
を形成したエステル、例えば炭素数2〜6の低級アルキ
ルエステル、フェニルエステル、ベンゾイルエステル等
を挙げることができる。
【0023】このような芳香族オキシカルボン酸のうち
では、パラヒドロキシ安息香酸、6-オキシ-2-ナフトエ
酸などが好ましく用いられる。本発明においてはこのよ
うな芳香族オキシカルボン酸を1種または2種以上組み
合わせて用いることができる。 下記式(B) HO−Ar21−OH ・・・(B) (ここで、Ar21はp-フェニレン基または4,4'-ジフェ
ニレン基等の二価の芳香族基である)、で表わされる芳
香族ジオールが用いられる。
では、パラヒドロキシ安息香酸、6-オキシ-2-ナフトエ
酸などが好ましく用いられる。本発明においてはこのよ
うな芳香族オキシカルボン酸を1種または2種以上組み
合わせて用いることができる。 下記式(B) HO−Ar21−OH ・・・(B) (ここで、Ar21はp-フェニレン基または4,4'-ジフェ
ニレン基等の二価の芳香族基である)、で表わされる芳
香族ジオールが用いられる。
【0024】上記(B)で表わされる芳香族ジオールと
しては、ハイドロキノン、4,4'-ジヒドロキシジフェニ
ルなどを挙げることができる。また芳香族ジオールから
誘導される化合物、例えば、炭素数2〜6の低級アルカ
ノイルエステルあるいはベンゾイルエステルを用いるこ
ともできる。
しては、ハイドロキノン、4,4'-ジヒドロキシジフェニ
ルなどを挙げることができる。また芳香族ジオールから
誘導される化合物、例えば、炭素数2〜6の低級アルカ
ノイルエステルあるいはベンゾイルエステルを用いるこ
ともできる。
【0025】上記以外のジオールとしては、例えばレゾ
ルシン、3,4'-ジヒドロキシジフェニル、2,6-ジヒドロ
キシナフタレン、3,4'-ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、フェニルハイドロキノン、クロルハイドロキノン、
メチルハイドロキノン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)プロパン等、炭素数6〜15の芳香族ジオールを好
ましい化合物として挙げることができる。
ルシン、3,4'-ジヒドロキシジフェニル、2,6-ジヒドロ
キシナフタレン、3,4'-ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、フェニルハイドロキノン、クロルハイドロキノン、
メチルハイドロキノン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)プロパン等、炭素数6〜15の芳香族ジオールを好
ましい化合物として挙げることができる。
【0026】これらのジオールの誘導体としては、例え
ば炭素数1〜6の低級アルカノイルエステルあるいはベ
ンゾイルエステルを挙げることができる。本発明におい
てはこのような芳香族ジオールのうちでは、ハイドロキ
ノン、4,4'-ジヒドロキシジフェニルなどが好ましく用
いられる。
ば炭素数1〜6の低級アルカノイルエステルあるいはベ
ンゾイルエステルを挙げることができる。本発明におい
てはこのような芳香族ジオールのうちでは、ハイドロキ
ノン、4,4'-ジヒドロキシジフェニルなどが好ましく用
いられる。
【0027】本発明においては、このような芳香族ジオ
ールを1種または2種以上組み合わせて用いることがで
きる。 また、下記式(C) HO−Ar31−O−Ar31−OH ・・・(C) (式(C)中、Ar31はフェニレン基であり、アルキル
基等の置換基を有していてもよい)で表される4,4'-ジ
ヒドロキシジフェニルエーテルが用いられる。
ールを1種または2種以上組み合わせて用いることがで
きる。 また、下記式(C) HO−Ar31−O−Ar31−OH ・・・(C) (式(C)中、Ar31はフェニレン基であり、アルキル
基等の置換基を有していてもよい)で表される4,4'-ジ
ヒドロキシジフェニルエーテルが用いられる。
【0028】本発明においては、上記4,4'-ジヒドロキ
シジフェニルエーテルから誘導される化合物を用いるこ
ともでき、このような化合物としては、例えば上記式
(C)で表わされる4,4'-ジヒドロキシジフェニルエー
テルから誘導される炭素数2〜6の低級アルカノイルエ
ステルあるいはベンゾイルエステルが挙げられる。この
ような化合物の内では4,4'-ジヒドロキシジフェニルエ
ーテルが好ましく用いられる。
シジフェニルエーテルから誘導される化合物を用いるこ
ともでき、このような化合物としては、例えば上記式
(C)で表わされる4,4'-ジヒドロキシジフェニルエー
テルから誘導される炭素数2〜6の低級アルカノイルエ
ステルあるいはベンゾイルエステルが挙げられる。この
ような化合物の内では4,4'-ジヒドロキシジフェニルエ
ーテルが好ましく用いられる。
【0029】下記式(D)
HOOC−Ar41−COOH ・・・(D)
(ここで、AR41はp-フェニレン基等の二価の芳香族基
である。)で表わされる芳香族ジカルボン酸が用いられ
る。
である。)で表わされる芳香族ジカルボン酸が用いられ
る。
【0030】上記式(D)で表わされる芳香族ジカルボ
ン酸としては、例えばテレフタル酸、4,4'-ジカルボキ
シジフェニルエーテル、3,4'-ジカルボキシジフェニル
エーテル、4,4'-ジカルボキシジフェニル、イソフタル
酸、2,6-ジカルボキシナフタレン、2,7-ジカルボキシナ
フタレンのような炭素数8〜15の芳香族ジカルボン酸
を挙げることができる。
ン酸としては、例えばテレフタル酸、4,4'-ジカルボキ
シジフェニルエーテル、3,4'-ジカルボキシジフェニル
エーテル、4,4'-ジカルボキシジフェニル、イソフタル
酸、2,6-ジカルボキシナフタレン、2,7-ジカルボキシナ
フタレンのような炭素数8〜15の芳香族ジカルボン酸
を挙げることができる。
【0031】また、このような芳香族ジカルボン酸から
誘導される化合物を用いることもできる。このような化
合物としては、例えば炭素数2〜6の低級アルキルエス
テルの他、ベンジルエステル、フェニルエステル等を挙
げることができる。
誘導される化合物を用いることもできる。このような化
合物としては、例えば炭素数2〜6の低級アルキルエス
テルの他、ベンジルエステル、フェニルエステル等を挙
げることができる。
【0032】カルボン酸のフェニルエステル化合物とし
ては、下記式(Y) Ar51−OOC−Ar52−COO−Ar53 ・・・(Y) (ここで、Ar51およびAr53の少なくとも一方はフェ
ニル基であり、他方は水素であってもよく、Ar52はp-
フェニレン基等の2価の芳香族基であり、Ar51、Ar
52およびAr53はアルキル基等の置換基を有していても
よい)で表わされる芳香族カルボン酸フェニルエステル
化合物、トリエステル化合物、イソブチルハーフエステ
ル化合物等が挙げられる。
ては、下記式(Y) Ar51−OOC−Ar52−COO−Ar53 ・・・(Y) (ここで、Ar51およびAr53の少なくとも一方はフェ
ニル基であり、他方は水素であってもよく、Ar52はp-
フェニレン基等の2価の芳香族基であり、Ar51、Ar
52およびAr53はアルキル基等の置換基を有していても
よい)で表わされる芳香族カルボン酸フェニルエステル
化合物、トリエステル化合物、イソブチルハーフエステ
ル化合物等が挙げられる。
【0033】さらに具体的にはジフェニルテレフタレー
ト、テレフタル酸モノフェニルエステル、ジp-トリル
(4,4'-ジカルボキシジフェニル)、モノイソブチルテレ
フタレート、1,6-ナフタリンジカルボン酸ジフェニルな
どを挙げることができる。
ト、テレフタル酸モノフェニルエステル、ジp-トリル
(4,4'-ジカルボキシジフェニル)、モノイソブチルテレ
フタレート、1,6-ナフタリンジカルボン酸ジフェニルな
どを挙げることができる。
【0034】これらのフェニルエステル化合物の内で
は、ジフェニルテレフタレート、ジフェニル-1,6-ナフ
タレンジカルボキシレートが好ましく用いられる。この
ようなジフェニルエステルは1種または2種以上組み合
わせて用いられる。
は、ジフェニルテレフタレート、ジフェニル-1,6-ナフ
タレンジカルボキシレートが好ましく用いられる。この
ようなジフェニルエステルは1種または2種以上組み合
わせて用いられる。
【0035】酸無水物としては、無水酢酸、無水プロピ
オン酸、無水安息香酸、無水コハク酸、無水マレイン
酸、無水フタル酸等を挙げることができ、中でも無水酢
酸が好ましく用いられる。 本発明においては、例え
ば、上記したような原料を用いて全芳香族ポリエステル
を製造するが、このように全芳香族ポリエステルを製造
する際には、必要に応じて触媒として下記一般式[S]
オン酸、無水安息香酸、無水コハク酸、無水マレイン
酸、無水フタル酸等を挙げることができ、中でも無水酢
酸が好ましく用いられる。 本発明においては、例え
ば、上記したような原料を用いて全芳香族ポリエステル
を製造するが、このように全芳香族ポリエステルを製造
する際には、必要に応じて触媒として下記一般式[S]
【0036】
【化5】
【0037】で表わされるスズ化合物、あるいはアルカ
リまたはアルカリ土類金属の水酸化物例えば水酸化カリ
ウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムなどを用いる
ことができる。
リまたはアルカリ土類金属の水酸化物例えば水酸化カリ
ウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムなどを用いる
ことができる。
【0038】ただし、式[S]中、R1 〜R4 はそれぞ
れ独立にアルキル基またはアリール基を、X1 、X2 は
それぞれ独立にヒドロキシ基、アルコキシ基またはアリ
ールオキシ基を示す。
れ独立にアルキル基またはアリール基を、X1 、X2 は
それぞれ独立にヒドロキシ基、アルコキシ基またはアリ
ールオキシ基を示す。
【0039】上記式[S]で示されるスズ化合物として
は、具体的には、例えば、下記のような化合物を挙げる
ことができる。
は、具体的には、例えば、下記のような化合物を挙げる
ことができる。
【0040】
【化6】
【0041】
【化7】
【0042】など。これらの触媒は単独で、または2種
以上を組み合わせて使用することができる。第1段階(オリゴマー化段階) 本発明においては、まず始めに上記式(A)、(B)お
よび(C)で表される化合物と、上記したような酸無水
物とを反応させて(A)、(B)、および(C)の少な
くとも1部をアシル化(アルカノイル化)させ、次いで
上記式(D)で表される芳香族ジカルボン酸と反応させ
て全芳香族ポリエステルを製造するが、第1段階では、
第1反応器中で、 極限粘度[η]が0.2〜3.0dl
/g(ペンタフロロフェノール中、60℃で測定)、好
ましくは0.3〜2.0dl/gであるようなオリゴマー
を、合成最終段階の合成温度が該オリゴマーの融点以上
となるような温度で合成する。この反応では、酸無水物
は、モノマー(A)、(B)あるいは(C)で表される
化合物中のOH基をアセチル化させる働きを有し、この
反応の際に酢酸等の酸が副生してくる。この副生する酸
は通常、系外に除去される。
以上を組み合わせて使用することができる。第1段階(オリゴマー化段階) 本発明においては、まず始めに上記式(A)、(B)お
よび(C)で表される化合物と、上記したような酸無水
物とを反応させて(A)、(B)、および(C)の少な
くとも1部をアシル化(アルカノイル化)させ、次いで
上記式(D)で表される芳香族ジカルボン酸と反応させ
て全芳香族ポリエステルを製造するが、第1段階では、
第1反応器中で、 極限粘度[η]が0.2〜3.0dl
/g(ペンタフロロフェノール中、60℃で測定)、好
ましくは0.3〜2.0dl/gであるようなオリゴマー
を、合成最終段階の合成温度が該オリゴマーの融点以上
となるような温度で合成する。この反応では、酸無水物
は、モノマー(A)、(B)あるいは(C)で表される
化合物中のOH基をアセチル化させる働きを有し、この
反応の際に酢酸等の酸が副生してくる。この副生する酸
は通常、系外に除去される。
【0043】オリゴマーは、Tm1(DSCにより測定し
た昇温1度目の吸熱ピーク)が200〜450℃、好ま
しくは250〜400℃の範囲内にあることが好まし
い。このようなオリゴマーは、例えば、反応容器から容
易に取り出して次のコポリマー製造工程に移すことがで
きるため好ましい。
た昇温1度目の吸熱ピーク)が200〜450℃、好ま
しくは250〜400℃の範囲内にあることが好まし
い。このようなオリゴマーは、例えば、反応容器から容
易に取り出して次のコポリマー製造工程に移すことがで
きるため好ましい。
【0044】なお、このようにオリゴマーを合成する際
には、1段合成法または2段以上の工程からなる多段階
の合成法を採用することができるが、本発明において
は、合成最終段階(すなわち1段階の場合にはその段、
また多段の場合には合成最終段階)におけるオリゴマー
の合成温度が、該オリゴマーの融点以上となるような温
度で(オリゴマーを)合成することが必要であり、さら
に好ましくは250〜450℃、特に好ましくは300
〜400℃の温度で合成することが望ましい。
には、1段合成法または2段以上の工程からなる多段階
の合成法を採用することができるが、本発明において
は、合成最終段階(すなわち1段階の場合にはその段、
また多段の場合には合成最終段階)におけるオリゴマー
の合成温度が、該オリゴマーの融点以上となるような温
度で(オリゴマーを)合成することが必要であり、さら
に好ましくは250〜450℃、特に好ましくは300
〜400℃の温度で合成することが望ましい。
【0045】このような温度でオリゴマー合成を行う
と、1段目の反応器から、上記のようにして得られたオ
リゴマーを容易に抜き出して、2段目のポリマー化工程
に移送することができる。なお、例えば400℃を超え
るような高温でオリゴマー合成を行うと、得られる全芳
香族ポリエステルの物性が低下する傾向がみられる。
と、1段目の反応器から、上記のようにして得られたオ
リゴマーを容易に抜き出して、2段目のポリマー化工程
に移送することができる。なお、例えば400℃を超え
るような高温でオリゴマー合成を行うと、得られる全芳
香族ポリエステルの物性が低下する傾向がみられる。
【0046】このようなオリゴマー合成反応は、通常、
0.3〜8.0時間、好ましくは0.5〜4時間程度行わ
れる。なお、上記反応を行う際には、例えば、原料の合
計100モル%中、上記芳香族オキシカルボン酸(A)
を30〜80モル%、好ましくは50〜70モル%の量
で、芳香族ジオール(B)を1〜20モル%、好ましく
は3〜15モル%の量で、4,4'-ジヒドロキシジフェニ
ルエーテル(C)を1〜25モル%、好ましくは3〜2
0モル%の量で、芳香族ジカルボン酸(D)を10〜3
5モル%、好ましくは15〜25モル%の量で用いられ
る。但し(B)残基と(C)残基のモル数の和は(D)
残基のモル数に実質的に等しいものとする。酸無水物量
は相当するヒドロキシル基量の1.0〜3.0、好ましく
は1.01〜1.6倍量で用いることが望ましい。
0.3〜8.0時間、好ましくは0.5〜4時間程度行わ
れる。なお、上記反応を行う際には、例えば、原料の合
計100モル%中、上記芳香族オキシカルボン酸(A)
を30〜80モル%、好ましくは50〜70モル%の量
で、芳香族ジオール(B)を1〜20モル%、好ましく
は3〜15モル%の量で、4,4'-ジヒドロキシジフェニ
ルエーテル(C)を1〜25モル%、好ましくは3〜2
0モル%の量で、芳香族ジカルボン酸(D)を10〜3
5モル%、好ましくは15〜25モル%の量で用いられ
る。但し(B)残基と(C)残基のモル数の和は(D)
残基のモル数に実質的に等しいものとする。酸無水物量
は相当するヒドロキシル基量の1.0〜3.0、好ましく
は1.01〜1.6倍量で用いることが望ましい。
【0047】上述したような量で上記原料を用いると、
特に曲げ弾性率、引張強度などの機械的性質に優れ、し
かも耐熱性および耐加水分解性に優れ、溶融成形可能な
全芳香族ポリエステルが得られる傾向がある。
特に曲げ弾性率、引張強度などの機械的性質に優れ、し
かも耐熱性および耐加水分解性に優れ、溶融成形可能な
全芳香族ポリエステルが得られる傾向がある。
【0048】本発明において、必要に応じて用いられる
触媒の使用量は特に限定されないが、通常、原料の合計
100重量部に対して、0.001〜5重量部、好まし
くは0.01〜0.5重量部の量で用いられる。
触媒の使用量は特に限定されないが、通常、原料の合計
100重量部に対して、0.001〜5重量部、好まし
くは0.01〜0.5重量部の量で用いられる。
【0049】第2段階(ポリマー化段階)
第2段階では、第1段階で得られたオリゴマーを第1反
応器から取り出して、第2反応器に導入し、この第2反
応器中で、該オリゴマーを該オリゴマーの融点以下の温
度、好ましくは該オリゴマーの融点より40〜70℃低
い温度で重合させて、極限粘度[η]が2.0〜6.0d
l/g[ペンタフロロフェノール中、60℃で測定]、
好ましくは2.5〜5.0dl/gであるようなポリエス
テルを製造する。
応器から取り出して、第2反応器に導入し、この第2反
応器中で、該オリゴマーを該オリゴマーの融点以下の温
度、好ましくは該オリゴマーの融点より40〜70℃低
い温度で重合させて、極限粘度[η]が2.0〜6.0d
l/g[ペンタフロロフェノール中、60℃で測定]、
好ましくは2.5〜5.0dl/gであるようなポリエス
テルを製造する。
【0050】このような温度で該オリゴマーをポリマー
化させると、曲げ弾性率、引張強度、などの機械的性質
に優れ、しかも耐熱性に優れ、溶融成形可能な全芳香族
ポリエステルが得られる傾向がある。また、このような
極限粘度を有するポリエステルは耐熱性および曲げ剛
性、引張強度などの機械強度に優れ、更に溶融成形性に
優れているので、耐熱性の成形体および繊維となる傾向
がある。
化させると、曲げ弾性率、引張強度、などの機械的性質
に優れ、しかも耐熱性に優れ、溶融成形可能な全芳香族
ポリエステルが得られる傾向がある。また、このような
極限粘度を有するポリエステルは耐熱性および曲げ剛
性、引張強度などの機械強度に優れ、更に溶融成形性に
優れているので、耐熱性の成形体および繊維となる傾向
がある。
【0051】また本発明においては、該オリゴマーのポ
リマー化反応は、反応条件等により異なり一該に決定さ
れないが、通常、1〜40時間程度行われる。上述した
ような方法で全芳香族ポリエステルの製造を行うと、2
段階で該ポリエステルを製造することができる。
リマー化反応は、反応条件等により異なり一該に決定さ
れないが、通常、1〜40時間程度行われる。上述した
ような方法で全芳香族ポリエステルの製造を行うと、2
段階で該ポリエステルを製造することができる。
【0052】上記のようにオリゴマーを例えば固相重合
反応により共縮合させて得られる全芳香族ポリエステル
100モル%中には、例えば、上記芳香族オキシカルボ
ン酸(A)から誘導される成分単位は30〜80モル
%、好ましくは50〜70モル%の量で、芳香族ジオー
ル(B)から誘導される成分単位は1〜20モル%、好
ましくは3〜15モル%の量で、4,4'-ジヒドロキシジ
フェニルエーテル(C)から誘導される成分単位は1〜
25モル%、好ましくは3〜20モル%の量で、芳香族
ジカルボン酸(D)から誘導される成分単位は10〜3
5モル%、好ましくは15〜25モル%の量で含まれて
いることが望ましい。
反応により共縮合させて得られる全芳香族ポリエステル
100モル%中には、例えば、上記芳香族オキシカルボ
ン酸(A)から誘導される成分単位は30〜80モル
%、好ましくは50〜70モル%の量で、芳香族ジオー
ル(B)から誘導される成分単位は1〜20モル%、好
ましくは3〜15モル%の量で、4,4'-ジヒドロキシジ
フェニルエーテル(C)から誘導される成分単位は1〜
25モル%、好ましくは3〜20モル%の量で、芳香族
ジカルボン酸(D)から誘導される成分単位は10〜3
5モル%、好ましくは15〜25モル%の量で含まれて
いることが望ましい。
【0053】また、このような全芳香族ポリエステル
は、その極限粘度[η](溶媒;ペンタフロロフェノー
ル中において、60℃で測定)が7.0dl/g以下、
好ましくは2.0〜6.0dl/g、さらに好ましくは
2.5〜5.0dl/gであり、溶融温度Tm1(昇温1度
目の吸熱ピーク)が200〜450℃、好ましくは25
0〜400℃であり、溶融温度Tm2(昇温2度目の吸熱
ピーク)が200〜450℃、好ましくは250〜40
0℃であることが好ましい。
は、その極限粘度[η](溶媒;ペンタフロロフェノー
ル中において、60℃で測定)が7.0dl/g以下、
好ましくは2.0〜6.0dl/g、さらに好ましくは
2.5〜5.0dl/gであり、溶融温度Tm1(昇温1度
目の吸熱ピーク)が200〜450℃、好ましくは25
0〜400℃であり、溶融温度Tm2(昇温2度目の吸熱
ピーク)が200〜450℃、好ましくは250〜40
0℃であることが好ましい。
【0054】本発明の上記全芳香族ポリエステルは、実
質的に線状であることが好ましい。なお、このポリエス
テルの分子末端には、例えば、前記(A)〜(D)から
誘導される単位のいずれが位置してしてもよい。また、
常法により、ポリエステル分子のカルボキシル基末端
は、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール
のような一価の低級アルコールあるいはフェノール、ク
レゾールのような一価の芳香族ヒドロキシ化合物にてエ
ステル化されていてもよく、またポリエステル分子のヒ
ドロキシル基末端は、例えば酢酸、プロピオン酸、安息
香酸のような1価のカルボン酸にてエステル化されてい
てもよい。
質的に線状であることが好ましい。なお、このポリエス
テルの分子末端には、例えば、前記(A)〜(D)から
誘導される単位のいずれが位置してしてもよい。また、
常法により、ポリエステル分子のカルボキシル基末端
は、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール
のような一価の低級アルコールあるいはフェノール、ク
レゾールのような一価の芳香族ヒドロキシ化合物にてエ
ステル化されていてもよく、またポリエステル分子のヒ
ドロキシル基末端は、例えば酢酸、プロピオン酸、安息
香酸のような1価のカルボン酸にてエステル化されてい
てもよい。
【0055】本発明により得られる全芳香族ポリエステ
ルは、耐熱性および曲げ剛性率、引張強度、耐衝撃強度
等の機械的強度に優れ、耐高温加水分解性に優れ、さら
に溶融成形性に優れており、かかる特性を利用して各種
成形体および繊維を製造することができる。
ルは、耐熱性および曲げ剛性率、引張強度、耐衝撃強度
等の機械的強度に優れ、耐高温加水分解性に優れ、さら
に溶融成形性に優れており、かかる特性を利用して各種
成形体および繊維を製造することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明においては全芳香族ポリエステル
を製造する際に、上述したような2段階の工程を採用し
ているので、少ない工程で簡易に全芳香族ポリエステル
を製造することができる。
を製造する際に、上述したような2段階の工程を採用し
ているので、少ない工程で簡易に全芳香族ポリエステル
を製造することができる。
【0057】以下、本発明に係る全芳香族ポリエステル
の製造方法を実施例によってさらに具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例になんら限定されない。
の製造方法を実施例によってさらに具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例になんら限定されない。
【0058】
【実施例】なお、該芳香族コポリエステルの性能評価は
次の方法に従った。 Tm1,Tm2,Tg:パーキンエルマー社製示差走査熱量
計(DSC II型)を用いて、芳香族ポリエステルの
試料量約10mgを、50℃から450℃まで20℃/分
の速度で昇温し、次いで50℃まで20℃/分で降温
し、再び450℃まで20℃/分で昇温し、吸熱サーモ
グラムを測定した。溶融(℃)Tmは昇温1度目と2度
目の吸熱ピーク値から、ガラス転移点Tg(℃)は昇温
2度目の値(最初の変曲点)から求めた。<LCPの物性測定条件> ・試料の調製 ・装 置:東洋機械金属(株)製プランジャー式小型
射出成形機(TU-05) スクリュー径:20mm 型締力:5.0ton 射出量:〜3.0cm3 バレル温度:MAX,450℃ 金型温度:MAX,250℃ ・形 状:矩形試験片(L=100,W=5.0,T=1.0mm) ・成形温度:360〜400℃ ・曲げ試験 ・ASTM D790-84aに準拠 但し、スパン間距離:32.0mm 変形温度:t/2mm/分(t=試
料の厚み) ・装 置:インストロン万能試験機 ・試 料:射出試験片(100*5*1mm) ・T−HDT試験(Tensile Heat Distortion Temperatu
re) ・ATSM D1637に準拠 但し、荷重:3.45Kg/cm2 昇温速度:2.0℃/分 チャック間距離:70mm2.0% 伸び温度をT-HDTとしてい
る。
次の方法に従った。 Tm1,Tm2,Tg:パーキンエルマー社製示差走査熱量
計(DSC II型)を用いて、芳香族ポリエステルの
試料量約10mgを、50℃から450℃まで20℃/分
の速度で昇温し、次いで50℃まで20℃/分で降温
し、再び450℃まで20℃/分で昇温し、吸熱サーモ
グラムを測定した。溶融(℃)Tmは昇温1度目と2度
目の吸熱ピーク値から、ガラス転移点Tg(℃)は昇温
2度目の値(最初の変曲点)から求めた。<LCPの物性測定条件> ・試料の調製 ・装 置:東洋機械金属(株)製プランジャー式小型
射出成形機(TU-05) スクリュー径:20mm 型締力:5.0ton 射出量:〜3.0cm3 バレル温度:MAX,450℃ 金型温度:MAX,250℃ ・形 状:矩形試験片(L=100,W=5.0,T=1.0mm) ・成形温度:360〜400℃ ・曲げ試験 ・ASTM D790-84aに準拠 但し、スパン間距離:32.0mm 変形温度:t/2mm/分(t=試
料の厚み) ・装 置:インストロン万能試験機 ・試 料:射出試験片(100*5*1mm) ・T−HDT試験(Tensile Heat Distortion Temperatu
re) ・ATSM D1637に準拠 但し、荷重:3.45Kg/cm2 昇温速度:2.0℃/分 チャック間距離:70mm2.0% 伸び温度をT-HDTとしてい
る。
【0059】・装 置:当社製作試験機
・試 料:射出試験片(100*5*1mm)
【0060】
【実施例1】窒素吹込み管、攪拌器、留出管、および底
部オリゴマー抜出し口を具備した2リットル(容量)の
反応器に、パラヒドロキシ安息香酸483.0g(3.
5モル)、ビフェノール46.5g(0.25モル)、
4,4'-ジヒドロキシジフェニルエーテル101.0g
(0.5モル)、テレフタル酸124.6g(0.75
モル)および無水酢酸535.5g(5.25モル)を
仕込み、攪拌下、140℃で5時間保持した。続いて窒
素気流下で内容物を170℃に昇温し、この温度で1時
間保持し、さらに4時間を要して350℃に昇温して、
この温度で30分反応させた。この間、過剰の無水酢酸
および副生する酢酸を留去した。しかるのち反応内容物
を350℃で底部抜出し口よりフレーク状に約10分を
要して抜出した。
部オリゴマー抜出し口を具備した2リットル(容量)の
反応器に、パラヒドロキシ安息香酸483.0g(3.
5モル)、ビフェノール46.5g(0.25モル)、
4,4'-ジヒドロキシジフェニルエーテル101.0g
(0.5モル)、テレフタル酸124.6g(0.75
モル)および無水酢酸535.5g(5.25モル)を
仕込み、攪拌下、140℃で5時間保持した。続いて窒
素気流下で内容物を170℃に昇温し、この温度で1時
間保持し、さらに4時間を要して350℃に昇温して、
この温度で30分反応させた。この間、過剰の無水酢酸
および副生する酢酸を留去した。しかるのち反応内容物
を350℃で底部抜出し口よりフレーク状に約10分を
要して抜出した。
【0061】得られた該オリゴマーの極限粘度[η]は
1.10dl/g[ペンタフロロフェノール中で60℃
で測定した値]であり、DSCによる昇温1度目のTm1
は320℃であった。
1.10dl/g[ペンタフロロフェノール中で60℃
で測定した値]であり、DSCによる昇温1度目のTm1
は320℃であった。
【0062】ついで、該オリゴマーを、ウィレークラッ
シーで30メッシュ以下の粒状とした。該粒状オリゴマ
ーを常圧固相重合用オーブンに入れて、200Nl/mi
n窒素気流中で8時間を要して室温から295℃へ昇温
し、295℃で6時間固相重合反応を行った。得られた
該コポリエステルはラクガン状を呈していたが固く融着
することなく簡単に固相重合前の粒状にほぐすことがで
きた。このコポリエステルの極限粘度[η]は3.39
(dl/g)であり、DSC測定によるTm1は342℃、
Tm2は330℃であり、ガラス転移温度(Tg)は検出
されなかった。
シーで30メッシュ以下の粒状とした。該粒状オリゴマ
ーを常圧固相重合用オーブンに入れて、200Nl/mi
n窒素気流中で8時間を要して室温から295℃へ昇温
し、295℃で6時間固相重合反応を行った。得られた
該コポリエステルはラクガン状を呈していたが固く融着
することなく簡単に固相重合前の粒状にほぐすことがで
きた。このコポリエステルの極限粘度[η]は3.39
(dl/g)であり、DSC測定によるTm1は342℃、
Tm2は330℃であり、ガラス転移温度(Tg)は検出
されなかった。
【0063】
【実施例2】実施例1においてオリゴマー合成の最終条
件を370℃で4時間行った。該プレポリマーの極限粘
度[η]は1.51(dl/g)であり、実施例1と同様
にフレーク状での抜出しが可能であった。
件を370℃で4時間行った。該プレポリマーの極限粘
度[η]は1.51(dl/g)であり、実施例1と同様
にフレーク状での抜出しが可能であった。
【0064】以下実施例1に準じて、固相重合反応を行
い、得られたコポリエステルの物性測定を行った。これ
らの条件および測定結果を第2表に示す。
い、得られたコポリエステルの物性測定を行った。これ
らの条件および測定結果を第2表に示す。
【0065】
【実施例3】窒素吹込み管、攪拌器、留出管、および底
部オリゴマー抜出し口を具備した2リットル(容量)の
反応器に、パラヒドロキシ安息香酸414.0g(3.
0モル)、ハイドロキノン55.0g(0.5モル)、
4,4'-ジヒドロキシジフェニルエーテル101.0g
(0.5モル)、テレフタル酸166.1g(1.0モ
ル)および無水酢酸535.5g(5.25モル)を仕
込み、攪拌下、140℃で5時間保持した。続いて窒素
気流下で内容物を170℃に昇温し、この温度で1時間
保持し、さらに4時間を要して370℃に昇温して、こ
の温度で4時間反応させた。この間、過剰の無水酢酸お
よび副生する酢酸を留去した。しかるのち反応内容物を
370℃で底部抜出し口よりフレーク状に約10分を要
して抜出した。
部オリゴマー抜出し口を具備した2リットル(容量)の
反応器に、パラヒドロキシ安息香酸414.0g(3.
0モル)、ハイドロキノン55.0g(0.5モル)、
4,4'-ジヒドロキシジフェニルエーテル101.0g
(0.5モル)、テレフタル酸166.1g(1.0モ
ル)および無水酢酸535.5g(5.25モル)を仕
込み、攪拌下、140℃で5時間保持した。続いて窒素
気流下で内容物を170℃に昇温し、この温度で1時間
保持し、さらに4時間を要して370℃に昇温して、こ
の温度で4時間反応させた。この間、過剰の無水酢酸お
よび副生する酢酸を留去した。しかるのち反応内容物を
370℃で底部抜出し口よりフレーク状に約10分を要
して抜出した。
【0066】得られた該オリゴマーの極限粘度[η]は
0.91dl/g[ペンタフロロフェノール中で60℃
で測定した値]であり、DSCによる昇温1度目のTm1
は337℃であった。
0.91dl/g[ペンタフロロフェノール中で60℃
で測定した値]であり、DSCによる昇温1度目のTm1
は337℃であった。
【0067】ついで、該オリゴマーを、ウィレークラッ
シーで30メッシュ以下の粒状とした。該粒状オリゴマ
ーを常圧固相重合用オーブンに入れて、200Nl/mi
n窒素気流中で8時間を要して室温から295℃へ昇温
し、295℃で2時間固相重合反応を行った。得られた
該コポリエステルはラクガン状を呈していたが固く融着
することなく簡単に固相重合前の粒状にほぐすことがで
きた。このコポリエステルの極限粘度[η]は2.99
(dl/g)であり、DSC測定によるTm1は350℃、
Tm2は390℃であり、ガラス転移温度(Tg)は検出
されなかった。
シーで30メッシュ以下の粒状とした。該粒状オリゴマ
ーを常圧固相重合用オーブンに入れて、200Nl/mi
n窒素気流中で8時間を要して室温から295℃へ昇温
し、295℃で2時間固相重合反応を行った。得られた
該コポリエステルはラクガン状を呈していたが固く融着
することなく簡単に固相重合前の粒状にほぐすことがで
きた。このコポリエステルの極限粘度[η]は2.99
(dl/g)であり、DSC測定によるTm1は350℃、
Tm2は390℃であり、ガラス転移温度(Tg)は検出
されなかった。
【0068】
【実施例4、5】第1表に示すモノマー組成の原料を用
い、また第2表に示すオリゴマー化最終条件およびポリ
マー化条件で反応を行った以外は実施例1に準じて行っ
た。この時得られたオリゴマーおよびコポリマーの物性
を第2表に示す。
い、また第2表に示すオリゴマー化最終条件およびポリ
マー化条件で反応を行った以外は実施例1に準じて行っ
た。この時得られたオリゴマーおよびコポリマーの物性
を第2表に示す。
【0069】
【参考例1、2】第1表に示すモノマー組成の原料を用
いて、オリゴマー化最終条件を350℃で1時間10分
(参考例1)または370℃で4時間(参考例2)行っ
た。得られたオリゴマーの極限粘度[η]はそれぞれ第
2表に示すものであったが、いずれもオリゴマー化後に
反応器底部より抜出しは不可能であった。
いて、オリゴマー化最終条件を350℃で1時間10分
(参考例1)または370℃で4時間(参考例2)行っ
た。得られたオリゴマーの極限粘度[η]はそれぞれ第
2表に示すものであったが、いずれもオリゴマー化後に
反応器底部より抜出しは不可能であった。
【0070】
【参考例3】実施例3において、プレポリマー合成の最
終条件を320℃で30分行った。該オリゴマーは別途
反応器を分解して取り出し、その極限粘度[η]を測定
したところ極限粘度[η]は0.53(dl/g)である
にもかかわらず反応器底部からは取り出しが不可能であ
った。
終条件を320℃で30分行った。該オリゴマーは別途
反応器を分解して取り出し、その極限粘度[η]を測定
したところ極限粘度[η]は0.53(dl/g)である
にもかかわらず反応器底部からは取り出しが不可能であ
った。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】
【表3】
【0074】
【表4】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 瀧 本 和 幸
山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号
三井石油化学工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】下記式(A)、(B)および(C)で表さ
れる化合物と、酸無水物とを反応させて(A)、
(B)、および(C)の少なくとも1部をアシル化さ
せ、次いで下記式(D)で表される芳香族ジカルボン酸
と反応させて全芳香族ポリエステルを製造するに際し
て、第1反応器中で、極限粘度[η]が0.3〜2.0d
l/g(ペンタフロロフェノール中、60℃で測定)で
あるオリゴマーを、合成最終段階の合成温度が該オリゴ
マーの融点以上となるような温度で合成した後、得られ
たオリゴマーを第1反応器から取り出して、第2反応器
に導入し、該第2反応器中で、該オリゴマーを該オリゴ
マーの融点以下の温度で固相重合させて、極限粘度
[η]が2.5〜5.0dl/g[ペンタフロロフェノー
ル中、60℃で測定]であるポリエステルを製造するこ
とを特徴とする全芳香族ポリエステルの製造方法。 HOOC−Ar11−OH ・・・(A) (式(A)中、Ar11は二価の芳香族炭化水素基であ
り、Ar11はアルキル基等の置換基を有していてもよ
い)、で表される芳香族オキシカルボン酸。 下記式(B) HO−Ar21−OH ・・・(B) (式(B)中、Ar21は芳香族基であり、アルキル基な
どの置換基を有していてもよい)、で表される芳香族ジ
オール。 下記式(C) HO−Ar31−O−Ar31−OH ・・・(C) (式(C)中、Ar31はフェニレン基であり、アルキル
基等の置換基を有していてもよい)で表される4,4'-ジ
ヒドロキシジフェニルエーテル。下記式(D) HOOC−Ar41−COOH ・・・(D) (式(D)中、AR41はp-フェニレン基等の2価の芳香
族基であり、Ar41はアルキル基等の置換基を有してい
てもよい)で表わされる芳香族ジカルボン酸。 - 【請求項2】上記式(D)で表される芳香族ジカルボン
酸に代えて、下記式(Y)で表されるカルボン酸フェニ
ルエステル化合物を用いることを特徴とする請求項1記
載の全芳香族ポリエステルの製造方法。 下記式(Y) Ar51−OOC−Ar52−COO−Ar53 ・・・(Y) (ここで、Ar51およびAr53の少なくとも一方はフェ
ニル基であり、他方は水素であってもよく、Ar52はp-
フェニレン基等の2価の芳香族基であり、Ar 51、Ar
52およびAr53はアルキル基等の置換基を有していても
よい)で表わされる芳香族カルボン酸フェニルエステル
化合物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2750091A JPH051136A (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | 全芳香族ポリエステルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2750091A JPH051136A (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | 全芳香族ポリエステルの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH051136A true JPH051136A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=12222867
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2750091A Pending JPH051136A (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | 全芳香族ポリエステルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH051136A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP4641313A2 (en) | 2024-04-24 | 2025-10-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Rotating fixing member, fixing device, electrophotographic image forming apparatus, method of manufacturing rotating fixing member, and conductive member |
-
1991
- 1991-02-21 JP JP2750091A patent/JPH051136A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP4641313A2 (en) | 2024-04-24 | 2025-10-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Rotating fixing member, fixing device, electrophotographic image forming apparatus, method of manufacturing rotating fixing member, and conductive member |
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