JPH0511448U - 放熱器の半導体素子固定装置 - Google Patents
放熱器の半導体素子固定装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンパクトでかつ軽量,組立が容易であり、
しかも効率の良い冷却効果が得られる安定化電源に好適
な空冷型放熱器への半導体素子固定装置の提供。 【構成】 半導体素子2を放熱器1の熱伝達部1Eにお
ける所定の位置に挾持可能な板ばねによる押え部材4
と、前記熱伝達部1Eに螺着して前記押え部材4を介し
て複数の半導体素子2にほぼ均等な圧着力を付与するね
じ部材5と、を具備した放熱器の半導体素子固定装置。
しかも効率の良い冷却効果が得られる安定化電源に好適
な空冷型放熱器への半導体素子固定装置の提供。 【構成】 半導体素子2を放熱器1の熱伝達部1Eにお
ける所定の位置に挾持可能な板ばねによる押え部材4
と、前記熱伝達部1Eに螺着して前記押え部材4を介し
て複数の半導体素子2にほぼ均等な圧着力を付与するね
じ部材5と、を具備した放熱器の半導体素子固定装置。
Description
【0001】
本考案は、放熱器の半導体素子固定装置に関し、特に、電子回路の電源として
使用される直流あるいは交流の安定化電源等に組込まれて使用されるに好適な半
導体素子の強制空冷形放熱器における半導体素子の固定装置に関する。
【0002】
電子回路の電源には多くの場合、直流が安定化して使用されるが、交流が使用
されることもある。かかる電源では、負荷の変動が周囲温度の変化にかかわらず
一定の電圧や電流が供給されるようにするために、トランジスタ等多くの半導体
素子がその安定化回路に組込まれるが、これら半導体素子の接合部では大量の高
熱が発生するために、これらから放熱冷却させる必要がある。
【0003】
図4は従来のこのような強制空冷形放熱器の構成の一例を示す。ここで、10
はその空冷形放熱器であり、放熱器10は複数のフィン10Aが内部に向けて木
の枝状に形成されたほぼ方形型の断面形状を有する4つの押出し成形部材10B
の組合せで構成されている。なお、部材10Bはアルミニウムかアルミニウム合
金で形成されるもので、これらの部材10Bを結合部材10Cでねじ11を用い
て結合することにより、その内部に多数の放射状に分岐された空気通路10Dが
得られるようにしている。また、10Eは各成形部材10Bに形成され、これら
に取付けられる不図示の半導体素子から熱を奪うために設けられた熱伝達部であ
る。
【0004】
このように構成された放熱器10に対し、その形成された空気通路10Dの一
方の端部に、固定部材12を介して外形がほぼ方形をなすファン13が取付けら
れ、強制空冷形の放熱装置として機能する。ちなみに、この従来例による放熱器
10の重量は3.8kg、その空気通路10Dに直交する断面積は6380mm 2
、また、ファン13は120mm角であった。
【0005】
そこで、かかる強制空冷形放熱装置では、ファン13によって放熱器10の一
方側の空気通路10Dから空気を強制的に送り込み、複雑に形成された放射状の
フィン10Aを介して放熱器10から熱を奪い去ることができ、その放熱に従い
熱伝達部10Eを介して不図示の半導体素子に発生する熱を外部に廃熱させるよ
うにすることができる。
【0006】
しかしながら、上記のような従来の強制空冷形放熱器では、フィン10Aの表
面積を十分確保することで放熱効果が得られるように構成されているためその空
冷形放熱器10のフィン10A形成構造が複雑であり、さらに4つの成形部材を
組立てるために重量的にも重くなる上、結合部材10Cを介してねじ11で4つ
の成形部材10Bを組立てるようになっているため手間がかかる。また、各熱伝
達部10Eがそれぞれの成形部材10Bから横に張出す状態となっているので、
放熱器10自体、特にその幅方向の占める空間容積が大きくなり、それだけ装置
全体として嵩高いものとなる。さらにまた、放熱面積が大きい割には効率的に冷
却が行われない。さらにまた、4箇所に分数形成された熱伝達部10Eに半導体
素子をいちいちボルト等で固定するのでは手間がかかる。
【0007】
本考案の目的は、かかる従来の問題点に着目し、その解決を図るべく、コンパ
クトでしかも重量的にも軽く、製造,組立が容易で効率の良い冷却効果が得られ
、廉価で安定化電源に好適な強制空冷形放熱器を提供することにある。
【0008】
かかる目的を達成するために、本考案は、送風手段により放熱のための空気が
供給される空気通路を有し、該空気通路が形成される外殻の熱伝達部を介し、該
熱伝達部に配設された半導体素子からの発生熱を奪うようにした放熱器の前記半
導体素子固定装置において、半導体素子をそれぞれ所定の位置で前記熱伝達部と
の間に挾持可能な板ばねの押え部材と、前記熱伝達部に螺着され、前記板ばねの
押え部材を介して前記半導体素子にほぼ均等な圧着力を付与するねじ部材とを具
備したことを特徴とする。
【0009】
本考案にかかる放熱器によれば、送風手段により強制的に供給される空気の流
れが、他の空気通路に比してその空気抵抗が十分低いように開放された形に形成
される一方の各歯先と他方の歯型の付け根間の空気通路に集中するように構成し
たので、この空気通路に接する熱伝達部の外面に接して取付けられる半導体素子
から伝達される熱を前記空気通路を介して効率良く廃熱させることができる。
【0010】
そして、上述のような放熱器の熱伝達部に半導体素子を位置決めした上、これ
らの半導体素子を熱伝達部との間に挾持可能な板ばね部材と、この板ばね部材を
熱伝達面に取付けるためのねじ部材とにより半導体素子を熱伝達部上に圧着させ
た状態で固定することができる。かくして、従来のように、1つ1つの半導体素
子を所定の位置に位置決めした上、個々の半導体素子をボルトで熱伝達面上に固
定するという手間のかかる手順を省略することができる。
【0011】
以下に、図面を参照しつつ本考案の実施例を具体的に説明する。
【0012】
図1は本考案にかかるる強制空冷形放熱装置の構成の一例を示す。ここで、1
は本考案にかかる強制空冷形放熱器の一例を、一体に組立てた状態で示す。
【0013】
すなわち、本実施例による空冷形放熱器1は、この図に示すように上下一対の
ほぼ櫛歯型断面をなす、例えばアルミニウムまたはその合金によって押出し成形
された部材(以下で成形ブロックという)1Bと1Bとの組合せによって構成さ
れるものである。なお、これらの成形ブロック1B,1Bはいずれも同一型材を
用いて同一断面同一形状に押出し成形可能である。図2に本例による成形ブロッ
ク1Bおよび1Bを互いに天地させて組立てた状態を示す。
【0014】
このように、それぞれの成形ブロック1B,1Bは図1に示すように例えばト
ランジスタなどの半導体素子2が放熱のために取付けられる平板状の熱伝達部1
Eを有し、その熱伝達部1Eの一方の面には所定の間隔Pを保つようにして所定
の厚さTに形成された放熱フィン1Aが複数列設けられている。しかして、これ
らのフィン1Aのうち最外部に位置するもの(以下で外壁形成部という)には天
地の形で組立てられる相手側の成形ブロックとの間で互いに係合可能なように嵌
合形係着部1Fおよび1Gが放熱器1の長手方向に沿って形成されている。
【0015】
なお、本例の放熱器1における特色は、熱伝達部1E裏面側の櫛歯型放熱フィ
ン1Aが配設される付け根部分の間と他方の放熱フィン1Aの先端部との間に他
より広い空気通路1Hを設けたことにある。このことは、その他の放熱器1内で
は一方の部材1Bの放熱フィン1Aと他方の部材の放熱フィン1Aとがその間に
所定の狭い間隔を保つように互いに平行して配置され、双方のフィン1A間に狭
い空気通路1Kが形成されるのに対し空気通路1Hでは放熱フィン1Aが介在し
ないので空気通路1Kに比して空気抵抗が少なく、十分な風量の空気を流通させ
ることが可能となる。
【0016】
また、このような空冷形放熱器1の組立にあたっては、本実施例の場合、例え
ば2つの同形をなす成形ブロック1B,1Bを互いに天地させた状態に保つと共
に係着部1Gと1Fとの上下方向の係着位置を一致させるようになして、図3に
示すように係着部1Gと1Fとを互いに白抜き矢印で示すように嵌め合わせる。
【0017】
なお、嵌合組立てたあとは、その係着部1F,1Gの両端部をポンチ等で鋏め
るか、あるいは全長部を鋏めるなり、双方向を金属接着するなりして固定すれば
よい。
【0018】
再び図1に戻り、本例による強制空冷形放熱装置の全体的な構成について説明
する。上述のようにして組立てられた放熱器1の一方の面にはファン3が装着さ
れると共に、この図で上下となる熱伝達部1Eには例えばトランジスタなどの半
導体素子2がその接続端子2Aを外方に向けた状態で取付けられる。4はこれら
の半導体素子2の一面を放熱のために放熱器1の熱伝達部1Eに押圧するための
ばね性の板ばねによる押え部材(以下でばね押え部材という)、5はばね押え部
材4を熱伝達部1Eに固定するための固定ねじである。
【0019】
さらにここで、ばね押え部材4および固定ねじ5について詳述しておく。
【0020】
熱伝達部1E上に配設される半導体素子2は後述するようにその接続端子2A
がそれぞれ配線基板6に固定されるため、その相対的な位置は予め定められてし
まう。従って、ばね押え部材4の各半導体素子2上面に当接する爪部4Aの相対
位置もそれに合わせて形成される。なお、本例の場合、半導体素子2はほぼ同一
形状のものが放熱器1の長手方向の軸に対して左右対称位置に配置される。そこ
で、ばね押え部材4もまた、左右対称に形成され、それらの中央部分を固定ねじ
5で図3に示すように熱伝達面1Eに設けたねじ孔7に螺着することで、左右均
等な圧着力を各半導体素子2に付与することができる。
【0021】
なお、半導体素子2の熱伝達部1Eへの取付けにあたっては、放熱器1の上下
面に形成される各熱伝達部1Eに半導体素子2が例えば図1に示す位置を占める
ように予め不図示の治具を用いて各半導体素子2を位置決めしておく。そして、
上下双方の半導体素子2の列に対し、それぞれの接続端子2Aを配線基板6とそ
の回路上の所定の位置に設けられた不図示のスルーホールを介して接続する。
【0022】
かくして、基板6に予め接続された半導体素子2の列を放熱器1の上下の熱伝
達部1Eに配列させるようになした上、ばね押え部材4および固定ねじ5により
、これらを固定するものである。なお、図3では組立内容を分り易くするために
配線基板6にかかわる部分やファンは省略されている。
【0023】
このように構成した強制空冷形放熱装置においては、その放熱器1およびファ
ン3などは例えば不図示のケースに収納固定される。また、ケースに関連して設
けられたフレームに不図示のホルダ部材を介して配線基板6を保持させることが
できる。そして、ファン3により強制的に空気通路1Hおよび1Kに空気が送り
込まれるが、ここで、半導体素子2から伝達される熱で最も高温となるのは熱伝
達部1Eの半導体素子2と接する部分である。
【0024】
以上の説明により本考案による放熱器とその放熱器への半導体素子固定装置な
らびに放熱装置全体の構成について述べてきたが、仮に、かかる放熱器1に対し
て従来のようにして個々の半導体素子2を取付けるとした場合を比較例として図
5に従い説明する。
【0025】
本例の場合においても配線基板6にその接続端子2Aがそれぞれ取付けられる
半導体素子2の放熱器1における熱伝達面1E上での相対位置は予め設定されて
しまうので、その設定された各位置に各半導体素子2を圧着させた状態に固定す
る必要がある。そこで、本例の場合は熱伝達面1E上のその固定位置に配置され
る各半導体素子2の固定孔2Bに合わせて、熱伝達面に1Eにねじ孔8を穿設し
、固定孔2Bとねじ孔8とをそれぞれ正確に位置合わせした状態でいちいち固定
ねじ9で取付ける必要があり、大変な手間がかかる。
【0026】
このような従来方式による半導体固定に比して、本考案による半導体固定装置
では、熱伝達面1E上に位置決めされた各半導体素子2をばね押え部材4で固定
ねじ5を用いて容易に圧着させることができる。
【0027】
さて、本考案による半導体固定装置によって半導体素子2を固定し、さらに先
に述べたようにして組立られた強制空冷形放熱装置においては、ファン3から送
られる空気の送風量は熱伝達部1Eの裏面側にあたる最も空気抵抗の少ない1H
で多くなりそれによってこの近傍から最も多くの熱が放熱されると共に、また、
このような空気冷却によって比較的温度が低いフィン1Aによって形成される空
気通路1Kでは空気抵抗が大きいために空気通路1Hに比して送風量が抑制され
る。
【0028】
以上述べたように、高温となる部分から効率的に熱を奪い外部に廃熱させる構
成としたため、従来に比して、軽量かつコンパクトな放熱器により効果的に放熱
廃熱を行わせることができると共に、各半導体素子を簡単に熱伝達面に装着でき
るので、組立が容易で、廉価な強制空冷形放熱装置の提供に貢献することができ
る。
【0029】
また、以上に述べた実施例ではその好適な放熱器として断面が櫛歯型をなす成
形ブロックの組合せによるものの場合であったが、本考案放熱器の半導体素子固
定装置としては、上記のような放熱器に限られるものではなく、平坦な熱伝達部
が外周部に形成され、かつその熱伝達部に複数の半導体素子が位置決めして固定
される形態のものに広く適用できることはいうまでもない。
【0030】
以上説明してきたように、本考案によれば、半導体素子をそれぞれ所定の位置
で前記熱伝達部との間に挾持可能な板ばねの押え部材と、前記熱伝達部に螺着さ
れ、前記板ばねの押え部材を介して前記半導体素子にほぼ均等な圧着力を付与す
るねじ部材とを具備したので、各半導体素子の熱伝達面への装着が極めて容易と
なり、かつ、放熱装置全体としての組立を合理化することに貢献できる。
【図1】本考案の一実施例の構成を示す斜視図である。
【図2】本考案を適用するに好適な放熱器の断面図であ
る。
る。
【図3】本考案による主要部の構成を分解して示す組立
用の説明図である。
用の説明図である。
【図4】従来例による放熱装置の構成例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】本考案にかえて従来方式の固定装置により半導
体素子を固定した状態を示す斜視図である。
体素子を固定した状態を示す斜視図である。
1 放熱器
1A 放熱フィン
1B 組立部材
1E 熱伝達部
1F,1G 係着部
1H,1K 空気通路
2 半導体素子(トランジスタ)
2A 接続端子
3 ファン
4 ばね押え部材
4A 爪部
5 固定ねじ
6 配線基板
7 ねじ孔
Claims (2)
- 【請求項1】 送風手段により放熱のための空気が供給
される空気通路を有し、該空気通路が形成される外殻の
熱伝達部を介し、該熱伝達部に配設された半導体素子か
らの発生熱を奪うようにした放熱器の前記半導体素子固
定装置において、 半導体素子をそれぞれ所定の位置で前記熱伝達部との間
に挾持可能な板ばねの押え部材と、 前記熱伝達部に螺着され、前記板ばねの押え部材を介し
て前記半導体素子にほぼ均等な圧着力を付与するねじ部
材とを具備したことを特徴とする放熱器の半導体素子固
定装置。 - 【請求項2】 前記放熱器は、櫛歯型をなす成形ブロッ
クを、その一方の成形ブロックの歯型が他方の成形ブロ
ックの歯型間の空間に介在する如く互いに天地して組合
せ、前記一方の歯型の歯先と前記他方の歯型の付け根間
との間に形成される前記熱伝達部裏面側の空気通路に前
記送風手段からの空気が集中的に分配されるように構成
される請求項1に記載の放熱器の半導体素子固定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991056530U JP2577053Y2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 放熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991056530U JP2577053Y2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 放熱装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0511448U true JPH0511448U (ja) | 1993-02-12 |
| JP2577053Y2 JP2577053Y2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=13029656
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991056530U Expired - Fee Related JP2577053Y2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 放熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2577053Y2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55173196U (ja) * | 1979-05-29 | 1980-12-12 | ||
| JPS63106146U (ja) * | 1986-12-26 | 1988-07-08 |
-
1991
- 1991-07-19 JP JP1991056530U patent/JP2577053Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55173196U (ja) * | 1979-05-29 | 1980-12-12 | ||
| JPS63106146U (ja) * | 1986-12-26 | 1988-07-08 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2577053Y2 (ja) | 1998-07-23 |
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Legal Events
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