JPH0512061Y2 - - Google Patents

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JPH0512061Y2
JPH0512061Y2 JP1987113100U JP11310087U JPH0512061Y2 JP H0512061 Y2 JPH0512061 Y2 JP H0512061Y2 JP 1987113100 U JP1987113100 U JP 1987113100U JP 11310087 U JP11310087 U JP 11310087U JP H0512061 Y2 JPH0512061 Y2 JP H0512061Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は大型プリント装置に関し、特に、例え
ば日本工業規格A0判、A1判などの大型のロール
紙にプリントを行う大型プリント装置に関する。
〔従来の技術〕 従来のプリント装置は、比較的小型のプリント
用紙に対してプリントを行うものがほとんどであ
り、そのためにプラテンやフイードローラ等も小
型でよく、またラインプリントヘツドは1つの配
設ですみ、しかも上カバーも小さくて軽量のた
め、この開閉を行う操作部材も1箇所のみ設けて
いるだけのものが通常であつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上述したような大型のロール紙にプリ
ントを行う大型プリント装置の場合には、プラテ
ン、ラインプリントヘツド等も必然的に大型とな
るため、これらの部材の配置によつては、ロール
紙のセツテイングやラインプリントヘツドの保守
点検が困難になるおそれが生じる。
また、このような大型プリント装置では、長尺
の1本のラインプリントヘツドの製造上および価
格上の困難性から、複数のラインプリントヘツド
を配設し、これらのラインプリントヘツドを同期
させて駆動することにより印字を行う必要があ
る。しかし、この場合、複数のラインプリントヘ
ツドでは各ヘツドの両端部が印字できない非印字
部であるので、これら各ラインプリントヘツド間
の印字の抜けを生じないようにするために、複数
のラインプリントヘツドをプリント用紙のフイー
ド方向である副走査方向に対して前後に互いに位
置をずらして千鳥状に配置することが考えられ
る。ところが、このような配置の場合には、ライ
ンプリントヘツドの副走査方向の幅以上に位置を
ずらして配置する必要が生じ、各ラインプリント
ヘツドの印字部間の間隔が大きくならざるをえ
ず、したがつてラインプリントヘツド間の紙送り
のためのフイードモータのステツプ数が多くなつ
たり、フイードローラ偏心の影響が大きくなつた
りして、ラインプリントヘツド間の印字タイミン
グの調整が困難になるとともに、プリント装置全
体が大型化するという問題点が生じる。
さらに、大型プリント装置では、開閉自在な上
カバーも大型のロール紙に対応して幅広で重量の
ある大型のものとならざるをえず、そのため、従
来の小型のプリント装置のような操作部材が1箇
所では開閉作業が不便であり、複数の操作部材を
設けて操作する必要があるが、この場合に例えば
一方の操作部材のみの操作だけで上カバーを確実
に閉成しないでプリント作動を行つてしまうとい
つた誤操作の発生のおそれも見られる。
そこで、本考案の目的とするところは、上述し
たような問題点を解消して、大型のロール紙が容
易にセツテイングでき、ラインプリントヘツドの
保守点検も容易で、またラインプリントヘツド間
の印字タイミングの調整も容易になるとともに、
さらに複数の操作部材の操作時に上カバーにあた
る可動蓋部材の確実な閉成を検知して誤動作を防
止できるようにした大型プリント装置を提供する
ことにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の大型プリント装置は、固定基台に対し
て可動蓋部材がエアダンパによつて開放習性を与
えられて開閉自在に設けられ、上記可動蓋部材の
上記固定基台に対する閉成位置で上記可動蓋部材
が上記開放習性に抗して上記固定基台に係止され
る大型プリント装置において、上記固定基台に大
型のロール紙を収納する用紙ロール収納部と、前
後2列のプラテンとを設けるとともに、上記固定
基台の左右の固定側板に支軸を中心に揺動自在に
枢着され上記可動蓋部材の閉成位置で上記開放習
性に抗して上記可動蓋部材の両端部を上記固定基
台に係止する左右の操作杆をそれぞれ設け、上記
可動蓋部材に副走査方向に対して位置および向き
を互い違いに異ならしめて千鳥状に配置され上記
可動蓋部材の閉成位置に上記ロール紙を介して上
記前後2列のプラテンにそれぞれ当接する前後2
列のラインプリントヘツドと、上記前後2列のプ
ラテンを経た上記ロール紙を給送案内する回転自
在なフイードローラと、上記用紙ロール収納部の
近傍の用紙案内部で上記ロール紙の存在を検出す
るペーパエンプテイセンサと、上記前列のライン
プリントヘツドと上記後列のラインプリントヘツ
ドとの間の取付部に下方に向けて突設されたテン
シヨン部とを設けるとともに、上記可動蓋部材の
左右の回動側板に上記可動蓋部材の閉成位置で上
記可動蓋部材の両端部を係止する上記左右の操作
杆にそれぞれ形成された押圧片のそれぞれに係合
されることによつて上記可動蓋部材の閉成を検出
する左右の蓋開放検出センサをそれぞれ設けるよ
うにしたことを特徴とする。
〔作用〕
本考案の大型プリント装置では、前後2列のプ
ラテンを内装した固定基台の左右の固定側板に支
軸を中心に取り付けた左右の操作杆の操作によつ
て、前後2列のラインプリントヘツドを設けた可
動蓋部材がエアダンパによる開放修正によつて開
放し、この開放状態で用紙ロール収納部に大型の
ロール紙を収納した後に可動蓋部材を固定基台に
対して開放することによりロール紙のセツテイン
グがなされ、左右の操作部材との係合で可動蓋部
材の左右の回動側板に各々設けた左右の蓋開放検
出センサが可動蓋部材の閉成を検出するようにな
る。
〔実施例〕
次に、本考案について図面を参照しながら説明
する。
第1図は、本考案の一実施例に係る大型プリン
ト装置を示す斜視図である。この大型プリント装
置は拡大複写機であり、拡大プリント部1が図示
しないケーブルを介して原稿読取り部2に接続さ
れている。この大型プリント装置は、例えば原稿
読取り部2で読み取つたA4判の原稿を拡大プリ
ント部1で縦および横に4倍ずつ拡大してA0判
の拡大コピーとしてプリントするものである。
拡大プリント部1は、キヤスタ付きの支持枠4
上に取り付けられており、その本体は固定基台5
と可動蓋部材6とからなる筐体内に収納されてい
る。
支持枠4の水平杆4aには、金属棒を折曲およ
び熔接して形成されたペーパトレイ3が後端折曲
部3aを引つ掛けるようにして着脱自在に取り付
けられている。このペーパトレイ3の前端起立部
は、第13図aおよびbに示すように、プリント
の行われたロール紙51を確実に捕捉できるよう
に内側に向けてくの字状に折曲されたねずみ返し
部3bとなつている。
固定基台5には、第3図に示すように、後半部
位置(図において左半部位置)にA0判の感熱紙
でなるロール紙51を巻回した用紙ロール50を
収納する用紙ロール収納凹部5aが設けられてい
る。この用紙ロール収納部5a内の左右両端部に
は、用紙ロール50が着脱可能にかる回転可能に
配置できるように支持板体53がそれぞれ配置さ
れており、支持板体53の上端面の後ろ上方から
前下方に向けて若干斜めに軸受け凹部53aが切
り欠かれて形成されている。この軸受け凹部53
aは、用紙ロール50の両端リム部52の中心凸
軸52aを嵌合し、ロール紙51の引出しによる
用紙ロール50が回転自在に回転し得るとともに
軸受け凹部53aから中心凸軸52aが容易に離
脱しないようにする役目をする。
また、固定基台5の前半部位置(図において右
半部位置)には、プラテンローラ10a〜10
d、ダミープラテン11a〜11d、ロータリカ
ツタ7等が配設されている。
プラテンローラ10a〜10dおよびダミープ
ラテン11a〜11dは、第2図に示すように、
前列のプラテンローラ10a、ダミープラテン1
1b、プラテンローラ10cおよびダミープラテ
ン11dと、後列のダミープラテン11a、プラ
テンローラ10b、ダミープラテン11cおよび
プラテンローラ10dとの前後2列に分かれて配
設されている。
例えば、第6図に示すように、前列のダミープ
ラテン11bおよび11dは、断面U字状の板体
で形成され、固定基台5に固設されたプラテン台
座18(第3図参照)にビスにより固着された支
持部材14に、ビスにより後面(第6図において
前面)側を固着されている。また、前列のプラテ
ンローラ10aおよび10cは、ゴム等の弾性体
でローラ状に形成され、回転軸12を挿通され、
回転軸12の両端が軸受部材13に挿入され、軸
受部材13が支持部材14に嵌着されてダミープ
ラテン11bおよび11dまたはダミープラテン
11bおよび11dより幅狭の固定部材16によ
り抜止めされて配設されている。なお、後列のダ
ミープラテン11aおよび11cならびに後列の
プラテンローラ10bおよび10dも、同様に形
成され同様に配設されている。
プラテンローラは、本来は大型のプラテンロー
ラ1本で千鳥状に配置された複数のラインサーマ
ルヘツド20a〜20dの押圧力を受けることが
望ましいが、大型のプラテンローラはプラテンロ
ーラ軸自体の偏心やラインサーマルヘツド20a
〜20dの押圧力からの偏心が生じやすく、きわ
めて高い精度が要求されるので実現が困難であ
る。また、千鳥状に配置された複数のラインサー
マルヘツド20a〜20dに対して1つの固定の
プラテンを使用することも考えられるが、このよ
うにした場合にはラインサーマルヘツド20a〜
20dとプラテンとの間に大きな摩擦力が生じる
ためにロール紙51のフイード方向に対して前後
に位置するラインサーマルヘツド間でロール紙5
1に皺が発生するおそれがある。したがつて、複
数のプラテンローラ10a〜10dを配設し、摩
擦力を軽減させて皺の発生を未然に防止するとと
もに、ロール紙51の給送を安定させるようにし
たものである。
また、ダミープラテン11a〜11dは、プラ
テンローラ10a〜10dの位置とプラテンロー
ラ10a〜10dの間の位置とでロール紙51の
給送速度に不均一が生じた場合には、ロール紙5
1がジヤムしたり、皺になつたり、斜めに給送さ
れたりして正常なプリントが行われないので、こ
のような不都合を防止するように設けられてい
る。この際、ダミープラテン11a〜11dを回
転するローラにしなかつたのは、ダミープラテン
11a〜11dによるロール紙51に対する摩擦
負荷を高め、同一ライン上にあるラインサーマル
ヘツド20a〜20dとプラテンローラ10a〜
10dとの間の摩擦力になるべく近づけるように
したためである。
プラテンローラ10a〜10dおよびダミープ
ラテン11a〜11dを取り付けたプラテン台座
18は、プラテンローラ10a〜10dおよびダ
ミープラテン11a〜11dを取り付けた位置よ
りさらに斜め前下方に延出されており、その上面
には表面に低摩擦処理を施した弾性シートが貼設
されたフイードローラ30a〜30eが圧接する
フイードローラ圧接部18aとなつている。ま
た、プラテン台座18の下面側には、ロータリカ
ツタ7が取り付けられている。
ロータリカツタ7は、固定刃部材71と回転刃
部材72とから主要部が構成されており、カツタ
モータ73の回転が減速歯車機構74等を介して
回転刃部材72に伝えられて回転刃部材72が回
転し、固定刃部材71と回転刃部材72との間に
挟まれたロール紙51を切断するようになつてい
る。
一方、可動蓋部材6は、前側ダイキヤスト部6
1と、後側板金部62との2つの部分から構成さ
れている。前側ダイキヤスト部61の内側後部に
はラインサーマルヘツド20a〜20dが取り付
けられ、内側前部にはフイードローラ30a〜3
0eが取り付けられている。
ラインサーマルヘツド20a〜20dは、平面
型のラインサーマルヘツドであり、前列のライン
サーマルヘツド20aおよび20cが印字部を後
方(第3図において左方)に向けてプラテンロー
ラ10aおよび10cに所定の圧力で圧接するよ
うに弾性的に取り付けられ、後列のラインサーマ
ルヘツド20bおよび20dが印字部を前方(第
3図において右方)に向けてプラテンローラ10
bおよび10dに所定の圧力で圧接するように弾
性的に取り付けられている。この結果、ラインサ
ーマルヘツド20a〜20dは、副走査方向に対
して位置および向きを互い違いに異ならしめて千
鳥状に配置されていることになる。
このように複数のラインサーマルヘツド20a
〜20dを副走査方向に対して位置および向きを
互い違いに異ならしめて千鳥状に配置したのは、
ラインサーマルヘツド20a〜20d間で印字の
抜けが生じないようにするとともに、ラインサー
マルヘツド20a〜20d間の副走査方向の間隔
を狭めてラインサーマルヘツド20a〜20dの
印字タイミングの調整を容易にし、印字品質の向
上を図るためである。
複数のラインサーマルヘツド20a〜20dを
副走査方向の位置および向きを互い違いに異なら
しめて千鳥状に配置した結果、先行印字する位相
のラインサーマルヘツド20bおよび20dに対
するプリント制御情報を与えるタイミングと後行
印字する位相のラインサーマルヘツド20aおよ
び20cに対するプリント制御情報を与えるタイ
ミングとを位相差の分だけずらすととともに、先
行印字する位相のラインサーマルヘツド20bお
よび20dに対するプリント制御情報を与える順
序と後行印字する位相のラインサーマルヘツド2
0aおよび20cに対するプリント制御情報を与
える順序とを反転させる必要があることはいうま
でもない。
可動蓋部材6の前部ダイキヤスト部61のライ
ンサーマルヘツド20a〜20dの取付部には、
前列のラインサーマルヘツド20aおよび20c
と後列のラインサーマルヘツド20bおよび20
dとの間にテンシヨン部61aが下方に向けて突
設されている。このテンシヨン部61aは、可動
蓋部材6を閉めた状態で、前列のプラテンローラ
10a、ダミープラテン11b、プラテンローラ
10cおよびダミープラテン11dと後列のダミ
ープラテン11a、プラテンローラ10b、ダミ
ープラテン11cおよびプラテンローラ10bと
の間にプラテンローラ10a〜10dの上端面よ
り下方にまで進入するように形成されており、可
動蓋部材6を閉めたときに前列のプラテンローラ
10a、ダミープラテン11b、プラテンローラ
10cおよびダミープラテン11bと後列のダミ
ープラテン11a、プラテンローラ10b、ダミ
ープラテン11cおよびプラテンローラ10dと
の間に展張されているロール紙51にテンシヨン
を与える役目をする。可動蓋部材6を閉めた状態
でテンシヨン部61aがロール紙51にテンシヨ
ンを与えることにより、可動蓋部材6を閉めただ
けでロール紙51が前後のプラテンローラ10a
および10cとプラテンローラ10bおよび10
dとに密着し、プラテンローラ10aおよび10
cとプラテンローラ10bおよび10dとの間の
ロール紙51のたるみから生じる印字開始時の後
列のラインサーマルヘツド10bおよび10dに
よる重複ライン印字を解消できるとともに、ロー
ル紙51の皺の発生を防止することができる。
各フイードローラ30a〜30eは、第7図に
示すように、ローラ筒31の周囲にゴム等でなる
弾性体32を厚く被覆したものの両端部に固定リ
ング33aおよび33bをそれぞれ圧入して固定
し、これらを円筒状のフイード軸34の周面に貫
挿させてビス35aおよび35bにより固定リン
グ33aおよび33bを180°異なる位置でフイー
ド軸34に螺着固定されている。
このように、各フイードローラ30a〜30e
を一対のビス35aおよび35bでフイードロー
ラ30a〜30eの両端部の180°異なる位置の2
点で螺着固定するようにしたことにより、従来か
ら一般的に行われているようにフイードローラを
両端部の180°異なる2個所ずつ計4個所で固定し
た場合に比べて、ビス固定作業が減少する、各ビ
ス間のバランス調整が不要になるなどの利点が得
られるとともに、複数のフイードローラ30a〜
30eを配設するプリント装置ではかえつて高い
精度が得られ、紙送りが順調に行える効果が得ら
れる。
なお、特に図示しなかつたが、フイード軸34
は回動側板55(第4図参照)に穿設された左右
一対の長円状の案内軸孔内に貫挿されブツシユに
よつて抜け止めされていて、フイード軸34は案
内軸孔の範囲内で摺動可能に配置されている。ま
た、フイード軸34には、第2図に示すように、
フイードローラ30a〜30e間の位置および両
端位置に等間隔にフイード軸押圧リング42が取
り付けられており、これらのフイード軸押圧リン
グ42は、第3図からも判るように、可動蓋部材
6の前端ダイキヤスト部61のフイード軸34の
軸長方向に等間隔に配置された複数の板ばね部材
43により、フイードローラ30a〜30eがプ
ラテン台座18のフイードローラ圧接部18aに
圧接するように付勢されている。
ところで、フイードローラ30a〜30eは、
ラインサーマルヘツド20a〜20dとは異なる
数となつており。ラインサーマルヘツド20a〜
20dが重なる部分の位置では、必ずいずれかの
フイードローラが対応するようになつている。こ
のようにフイードローラ30a〜30eを配置す
るようにしたのは、ラインサーマルヘツド20a
〜20dの重なる位置では、その分余計にロール
紙51にラインサーマルヘツド20a〜20dの
接触圧による負荷がかかり、一様に紙送りが行え
なくなるおそれがあるので、このような位置でも
紙送りが確実に行われるようにしたためである。
フイード軸34の回動側板55から突出する一
端には、第4図に示すように、フイードプーリ3
6が固着されており、このフイードプーリ36は
タイミングベルト37および減速歯車機構38を
介してフイードモータ39に連結されている。
タイミングベルト37は、テンシヨン調整機構
40によつてその張力を調整されているととも
に、フイード軸34にかかる荷重方向を変更する
アイドル歯車41を介してフイードプーリ36に
掛け渡されている。
可動蓋部材6の後側板金部62には、第3図に
示すように、回路基板45等が配設されており、
可動蓋部材6の開放時に外部に露呈されないよう
に化粧板46によつて遮蔽されている。なお、化
粧板46には、用紙案内部47が取り付けられて
おり、用紙案内部47にはマイクロスイツチでな
るペーパエンプテイセンサ48が設けられてい
る。
また、可動蓋部材6の上面上には、第1図に示
すように、拡大プリント1の操作パネル63が設
けられている。
固定基台5と可動蓋部材6とは、第4図に示す
ように、固定基台5に固着された固定側板81の
後端寄りに植設された回動支軸54に可動蓋部材
6の内面の両側寄りに固着された回動側板55が
回動自在に取り付けられることにより互いに連結
されている。
固定側板81から一体的に外方に延長されて立
ち上げられた支持板21(第9図参照)には、前
端寄りにエアダンパ23の一端がピン22に揺動
可能に支着されている。エアダンパ23の他端
は、回動側板55の後端部寄りに植設されたピン
24に揺動可能に支着されている。したがつて、
回動側板55には、平生はエアダンパ23の伸張
弾力により、回動支軸54を中心として上方に起
上するような回動力が付加されている。
固定基台5の左右にそれぞれ設けられた固定側
板81には、各々第9図に示すように支軸82が
植設されていて、この支軸82には揺動レバー8
3が揺動自在に枢着されている。そして、この揺
動レバー83は、第8図に示すように、一端を揺
動レバー83に他端を固定側板81に係着された
緊縮性のコイルばね86により支軸82の周りを
時計方向(第8図において)に回動するように付
勢されている。このコイルばね86の弾力による
揺動レバー83の回動は、固定側板81に植設さ
れたストツパピン81aによつて所定位置で規制
されるようになつている。また、コイルばね86
の弾力に抗する揺動レバー83の回動も、第12
図中に一点鎖線で示すように、固定側板81に植
設されたストツパピン81bによつて所定位置で
規制されるようになつている。
揺動レバー83の下端部には、操作杆84の一
端が固着されており、操作杆84の他端には握り
玉84aが取り付けられている。
また、揺動レバー83の上端側には、回動側板
55の内面側に固着されたカム板87およびカム
部材88(第9図参照)と係合するピン85が植
設されており、揺動レバー83のL字状の上先端
部には折曲片でなる押圧片83aが形成されてい
る。この押圧片83aは、回動側板55に取り付
けられたマイクロスイツチでなる蓋開放検出セン
サ89に係合し得るようになつている。
カム板87は、第10図aおよびbに示すよう
に、中程に段部が設けられた板体で形成されてお
り、上端面にピン85と係合するカム面87aお
よび係止片87bが設けられている。また、カム
部材88は、下端面が斜めのカム面88aに形成
されており、カム板87の上部の内面(第10図
bにおいて左側面)側に熔接等により一体的に接
合されている。回動側板55の外面にビス等によ
り下部が固着されたカム板87は、上部が折曲さ
れて回動側板55に穿設された透孔孔55aを介
して回動側板55の内側に延出されている。カム
板87の上部の内面側に固着されたカム部材88
は、回動側板55の内側に位置している。
他方、画像読取り部2は、第1図に示すよう
に、蓋部材2aを開放して原稿を原稿台(図示せ
ず)に載置し再び蓋部材2aを閉成して読取りス
イツチ2bを押下操作すると、内蔵されたライン
イメージセンサ(図示せず)によつて原稿の画像
がデジタル画像情報として読み取られるようにな
つたものである。この画像読取り部2は、読み取
つたデジタル画像情報を図示しないケーブルを介
して拡大プリント部1に転送可能となつている。
次に、このように構成された本実施例の大型プ
リント装置の動作について説明する。
まず、拡大プリント部1にロール紙51をセツ
トするには、固定基台5の左右下位側に突出する
操作杆84の握り玉84aをそれぞれ両手に取つ
て手前側(第8図において反時計方向)に引き上
げる。すると、第11図に示すように、揺動レバ
ー83が付勢ばね86の弾力に抗して支軸82の
周りに回動し、ピン85が移動する。これによ
り、ピン85がカム部材87のカム面87aを滑
り下り、第11図に示すように蓋開放検出センサ
89が押圧片83aの規制を逃れて可動蓋部材6
の開放を検知する。ピン85の移動の続行によ
り、ピン85が遂にカム部材87のカム面87a
を離脱すると、可動蓋部材6の固定基台5に対す
るロツクが外れ、ピン85による規制を失つた可
動蓋部材6はエアダンパ23の伸張弾力により回
動支軸54を中心として回動側板55と一緒に回
動し、可動蓋部材6が開放される。この後、揺動
レバー83は、ストツパピン81bに衝合してそ
れ以上の回動が不能となり、使用者が操作杆84
から手をはなすと、揺動レバー83はコイルばね
86の弾力によつて支軸82の周りをストツパピ
ン81aに衝合する位置まで復動する。
可動蓋部材6の開放位置では、ラインサーマル
ヘツド20a〜20dおよびフイードローラ30
a〜30eがプラテンローラ10a〜10d、ダ
ミープラテン11a〜11dおよびプラテン台座
18から大きく離間することになり、用紙ロール
収納部5aに用紙ロール50を収納できる状態と
なる。
用紙ロール収納部5aに用紙ロール50を収納
するには、第5図に示すように、まず用紙ロール
50の両端リム部52の中心凸軸52aを用紙ロ
ール収納凹部5aの左右両端位置に配置された支
持板体53の上端面のある範囲内におき、しかる
後に用紙ロール50を転がしながら後方に押し込
む。すると、用紙ロール50は、中心凸軸52a
が支持板体53の軸受け凹部53aの位置にくる
と、自重により用紙ロール収納凹部5a内に落ち
込み、中心凸軸52aが軸受け凹部53aに嵌合
して、用紙ロール50が所定の位置にセツテイン
グされる。このように、用紙ロール50を許容さ
れたある範囲内の位置に置き、しかる後に後方に
押し込むだけで用紙ロール50のセツテイングが
できるので、用紙ロール50の収納がきわめて容
易になる。
セツテイングされた用紙ロール50からは、ロ
ール紙51の先端を引き出し、プラテンローラ1
0a〜10d、ダミープラテン11a〜11dお
よびプラテン台座18に沿つて展張させて、ロー
タリカツタ7の固定刃部材71と回転刃部材72
との間を挿通させて拡大プリント部1の下面前側
に引き出すことができる。このようにすることに
より、ロール紙51が拡大プリント部1にセツト
可能な状態となる。
また、可動蓋部材6の開放位置では、プラテン
ローラ10a〜10d、ダミープラテン11a〜
11d、ラインサーマルヘツド20a〜20d、
フイードローラ30a〜30e等が外部に露呈さ
れるので、これらの修理、交換等の保守が容易に
行える。さらに、化粧板46を取り外すことによ
り回路基板45等の保守も容易に行える。
ロール紙51のセツト可能状態から可動蓋部材
6の前側を上方から押圧すると、可動蓋部材6は
エアダンパ23の弾力に抗して回動側板55が回
動支軸54の周りに回動することにより閉成され
る。この可動蓋部材6の閉成過程で、カム板87
の裏面に取り付けられたカム部材88のカム面8
8aによりピン85がカム板87に衝合しない位
置まで移動され(揺動レバー83がコイルばね8
6の弾力に抗して回動され)、しかる後にピン8
5がカム部材88のカム面88aを乗り越え、第
11図に示すようなカム板87のカム面87aに
当接した位置で停止する。この状態では、可動蓋
部材6は完全に閉成した状態ではなく、使用者が
さらに左右の操作杆84の握り玉84aをそれぞ
れ両手に持つて下方に強く押し込むことにより、
ピン85がカム板87のカム面87aを押し登つ
て係止片87bに衝き当たつた位置で停止し、可
動蓋部材6が固定基台5に対してロツクされて完
全に閉成される。この状態では、左右の揺動レバ
ー83の押圧片83aが各々復動されることによ
り、これらの押圧片83aと、左右の回動側板5
5にそれぞれ設けられた蓋開放検出センサ89と
が互いに係合される。そして、これらの係合によ
る両蓋開放検出センサ89の同時の検知作用の働
きによつて、操作パネル63に設けた表示部材
(図示せず)、例えば発光ダイオード等による可動
蓋部材6の開放時に点灯していた発光が消えると
いつた表示態様によつて操作者は可動蓋部材6の
閉成が確認できるとともに、ロール紙51の展張
によりペーパエンプテイセンサ48がロール紙5
1の存在を検出する。
以上により、ラインサーマルヘツド20a〜2
0dおよびフイードローラ30a〜30eがロー
ル紙51を介してプラテンローラ10a〜10d
およびプラテン台座18に圧接され、ロール紙5
1が拡大プリント部1にセツトされたことにな
る。
次に、原稿読取り部2の蓋部材2aを開放して
原稿台に原稿をセツトし再び蓋部材2aを閉成し
て読取りスイツチ2bを押下操作すると、原稿読
取り部2に内蔵されたラインイメージセンサが原
稿を走査して、原稿のデジタル画像情報を図示し
ないケーブルを介して拡大プリント部1に転送す
る。
拡大プリント部1では、原稿読取り部2から転
送されてきたデジタル画像情報を一旦ページメモ
リ(図示せず)上に記憶して保持する。
拡大プリント部1にロール紙51がセツトされペ
ージメモリ上に原稿のデジタル画像情報が格納さ
れた状態から拡大プリント部1の操作パネル63
に設けられたスタートスイツチを押下操作する
と、プリント動作が開始される。
プリント動作が開始されると、フイードモータ
39が回転し、減速歯車機構38、タイミングベ
ルト37およびフイードプーリ36を介してフイ
ード軸34が回転される。これにより、フイード
ローラ30a〜30eが回転してロール紙51が
給送される。また、これと同時に、ラインサーマ
ルヘツド20a〜20dがページメモリに格納さ
れたデジタル画像情報に基づいて駆動され、ロー
ル紙51に順次プリントが行われる。なお、この
際に、ラインサーマルヘツド20a〜20dが、
副走査方向の位置および向きに基づく位相差およ
び駆動順序を考慮して駆動されることはいうまで
もない。
拡大プリント部1から排出されたプリント済み
のロール紙51は、自重により下方に垂れ下がり
ながら送られ、第13図aに示すように、支持枠
4に取り付けられたペーパトレイ3にその先端部
が達する。この後、ロール紙51が順次排出され
てくると、ペーパトレイ3の先端起立部がねずみ
返し部3bとなつているので、第13図bに示す
ように、ロール紙51はペーパトレイ3上で順次
折り重ねられるようにして受けられる。
1ページ分のプリントが終了すると、ラインサ
ーマルヘツド20a〜20dの駆動が停止され
る。また、フイードモータ39は自動的にまたは
外部からの指示に基づいてさらに駆動されてプリ
ント終了位置であるラインサーマルヘツド20a
〜20dの位置と紙切取り位置であるロータリカ
ツタ7の位置との間の距離に相当する分だけ紙送
りが行われた後に、駆動を停止される。
これにより、ロール紙51のプリント終了位置
が紙切取り位置にくるので、この位置でカツタモ
ータ74に通電されてロータリカツタ7が駆動さ
れ、ロール紙51がプリント終了位置で切断され
る。切断されたロール紙51の端部は、拡大プリ
ント部1から落下し、ペーパトレイ3に捕捉され
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、可動蓋
部材側に複数のラインプリントヘツドを設けたこ
とによつて大型のロール紙のセツテイングが容易
となり、しかも可動蓋部材を開放した状態でライ
ンプリントヘツドを簡単かつ容易に点検保守する
ことができるという効果がある。
また、可動蓋部材側に設けた複数のラインプリ
ントヘツドを副走査方向に対して位置および向き
を互い違いに異ならしめて千鳥状に前後2列に配
置したことによつて、これらのラインプリントヘ
ツド間の配設間隔を狭めることができ、前後2列
のラインプリントヘツド間の印字タイミングが小
さくなるので、これらのラインプリントヘツド間
の紙送りのためのフイードモータのステツプ数が
少なくなり、フイードローラの偏心等の影響も少
なくなつて、前後2列のラインプリントヘツド間
の印字ずれを少なくすることができるという効果
がある。
さらに、前後2列のラインプリントヘツド間の
間隔が狭まることによつて、プリント機構が小さ
くできるので、それによつて大型プリント装置全
体の小型化を図ることができるという効果があ
る。
さらにまた、可動蓋部材の両端部に蓋開放検出
センサをそれぞれ設けるとともに、固定基台の両
端部に各々設けた操作部材の操作による可動蓋部
材の閉成時に、これらの操作部材が蓋開放検出セ
ンサと係合されることによつて可動蓋部材の閉成
が検出されるようにしたので、例えば、一方の検
操作部材の操作だけで可動蓋部材が半開きで完全
に閉成されていない状態でプリント装置作動を行
つてしまうという誤動作を未然に防止できるとい
う効果がある。
さらに、用紙ロール収納部の近傍の用紙案内部
でロール紙の存在を検出するペーパエンプテイセ
ンサを設けたことによつて、ロール紙の未装填時
の誤動作を確実に防止することができるという効
果がある。
さらにまた、可動蓋部材の前列のラインプリン
トヘツドと後列のラインプリントヘツドとの間の
取付部にテンシヨン部を下方に向けて突設したこ
とによつて、当該テンシヨン部が可動蓋部材を閉
めたときに前列のプラテンと後列のプラテンとの
間に展張されたロール紙に当接してテンシヨンを
与えるので、前後2列のプラテンの間でのロール
紙のたるみから生じる印字開始時の後列のライン
プリントヘツドによる重複ライン印字を解消でき
るとともに、ロール紙のしわの発生を防止するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に係る大型プリン
ト装置を示す斜視図、第2図は、第1図に示した
大型プリント装置の拡大プリント部を示す要部破
砕平面図、第3図は、第2図に示した拡大プリン
ト部の内部構造を示す断面図、第4図は、第2図
に示した拡大プリント部の要部側面図、第5図
は、第2図に示した拡大プリント部における用紙
ロールのセツテイングを説明するための図、第6
図は、第2図中に示したプラテンローラおよびダ
ミープラテンの構造を示す分解斜視図、第7図
は、第2図中に示したフイードローラを示す上部
断面側面図、第8図は、第1図に示した拡大プリ
ント部に設けられた開閉機構の要部を示す側面
図、第9図は、第8図に示した開閉機構の要部を
示す正面図、第10図aおよびbは、第9図中に
示したカム板およびカム部材を示す正面図および
側面図、第11図は、第8図に示した開閉機構の
要部の動作態様図、第12図は、第8図に示した
開閉機構の要部の他の動作態様図、第13図aお
よびbは、第1図中に示したペーパトレイの作用
を説明するための図である。 図において、1……拡大プリント部、2……原
稿読取り部、3……ペーパトレイ、4……支持
枠、5……固定基台、5a……用紙ロール収納
部、6……可動蓋部材、7……ロータリカツタ、
10a〜10d……プラテンローラ、11a〜1
1d……ダミープラテン、18……プラテン台
座、20a〜20d……ラインサーマルヘツド、
23……エアダンパ、30a〜30e……フイー
ドローラ、34……フイード軸、39……フイー
ドモータ、48……ペーパエンプテイセンサ、5
0……用紙ロール、51……ロール紙、52……
両端リム部、52a……中心凸軸、53……支持
板体、53a……軸受け凹部、54……回動支
軸、55……回動側板、81……固定側板、83
……揺動レバー、84……操作杆、85……ピ
ン、87……カム板、88……カム部材、89…
…蓋開放検出センサである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 固定基台に対して可動蓋部材がエアダンパによ
    つて開放習性を与えられて開閉自在に設けられ、
    上記可動蓋部材の上記固定基台に対する閉成位置
    で上記可動蓋部材が上記開放習性に抗して上記固
    定基台に係止される大型プリント装置において、 上記固定基台に大型のロール紙を収納する用紙
    ロール収納部と、前後2列のプラテンとを設ける
    とともに、上記固定基台の左右の固定側板に支軸
    を中心に揺動自在に枢着され上記可動蓋部材の閉
    成位置で上記開放習性に抗して上記可動蓋部材の
    両端部を上記固定基台に係止する左右の操作杆を
    それぞれ設け、 上記可動蓋部材に副走査方向に対して位置およ
    び向きを互い違いに異ならしめて千鳥状に配置さ
    れ上記可動蓋部材の閉成位置で上記ロール紙を介
    して上記前後2列のプラテンにそれぞれ当接する
    前後2列のラインプリントヘツドと、上記前後2
    列のプラテンを経た上記ロール紙を給送案内する
    回転自在なフイードローラと、上記用紙ロール収
    納部の近傍の用紙案内部で上記ロール紙の存在を
    検出するペーパエンプテイセンサと、上記前列の
    ラインプリントヘツドと上記後列のラインプリン
    トヘツドとの間の取付部に下方に向けて突設され
    たテンシヨン部とを設けるとともに、上記可動蓋
    部材の左右の回動側板に上記可動蓋部材の閉成位
    置で上記可動蓋部材の両端部を係止する上記左右
    の操作杆にそれぞれ形成された押圧片のそれぞれ
    に係合されることによつて上記可動蓋部材の閉成
    を検出する左右の蓋開放検出センサをそれぞれ設
    けるようにしたことを特徴とする大型プリント装
    置。
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JPS5698458U (ja) * 1979-12-27 1981-08-04
JPS61121064A (ja) * 1984-11-17 1986-06-09 Minolta Camera Co Ltd レーザビーム作像装置の安全スイッチ解除機構
JPS61164757U (ja) * 1985-04-02 1986-10-13
JPS6380150U (ja) * 1986-11-13 1988-05-27

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