JPH051278B2 - - Google Patents
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- JPH051278B2 JPH051278B2 JP58501745A JP50174583A JPH051278B2 JP H051278 B2 JPH051278 B2 JP H051278B2 JP 58501745 A JP58501745 A JP 58501745A JP 50174583 A JP50174583 A JP 50174583A JP H051278 B2 JPH051278 B2 JP H051278B2
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明はビタミンD様の活性を有する化合物
に容易に変換できる化合物及びその製造方法に関
するものである。 より詳しくは、この発明は26,26,26,27,
27,27−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキ
シコレステロール化合物及びその製造方法に関す
るものである。 (従来の技術及び発明が解決しようとする課題) ビタミンD3はカルシウム及びリンのホメオス
タシスの調節剤としてよく知られている。正常な
動物または人においてはこの化合物は腸内のカル
シウム輸送を増進することが知られている。 ビタミンD3が効力を発揮するためにはその水
酸基型に変換されなければならないことも今では
よく知られていることである。たとえば、このビ
タミンはまず肝臓で水酸化されて25−ヒドロキシ
ビタミンD3になり、さらに腎臓で水酸化される
と1α,25−ジヒドロキシビタミンD3または24,
25−ジヒドロキシビタミンD3になる。このビタ
ミンの1α−水酸基型はこのビタミンの生理的な
活性型またはホルモン型であつていわゆるビタミ
ンD様の活性、たとえばカルシウムやリン酸塩の
腸内吸収の増進、骨のミネラル成分の易動化、腎
臓におけるカルシウムの保持はこれによるもので
あると一般に考えられている。 ビタミンDの生物学的活性代謝産物が発見され
て以来、このような代謝産物と製造的に類似した
化合物を製造することに多大の関心が寄せられて
来たが、それはそのような化合物がカルシウムの
代謝異常に起因する疾病の処置における有用な治
療薬になるかも知れないからである。各種各様の
ビタミンD様化合物が今まで混合されている。た
とえば、1α−ヒドロキシコレカルシフエロール
についてはアメリカ特許No.3741996を、1α−ヒ
ドロキシエルゴカルシフエロールについては同No.
3907843を、22−デヒドロ−25−ヒドロキシコレ
カルシフエロールについては同No.3786062を、3
−デオキシ−1α−ヒドロキシコレカルシフエロ
ールについては同No.3906014を、さらに、各種の
側鎖フツ素化ビタミンD3誘導体の製造及び側鎖
フツ素化ビタミンD3誘導体と側鎖フツ素化ジヒ
ドロタキステロール類似体については同No.
4069321を参照されたい。 このビタミンのホルモン型として認められてい
る1,2−ジヒドロキシコレカルシフエロール
(1,25(OH)2D3)のフツ素誘導体の1つで特に
興味があるのは24,24−ジフルオロ−1,25−
(OH)2D3であるが、それはこのものの活性が1,
25−(OH)2D3に比べてより大きくはないとして
も少なくとも同程度に大きいという特徴があるか
らである(アメリカ特許明細書No.4201881参照)。 同じく興味があるのは25−ヒドロキシコレカル
シフエロールの26,26,26,27,27,27−ヘキサ
フルオロ誘導体(アメリカ特許No.4248791参照)
及び1α,25−ジヒドロキシコレカルシフエロー
ルの26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ誘
導体(1981年7月27日出願アメリカ特許出願No.
286790)であるが、このものは同じビタミンのホ
ルモン型1,25−ジヒドロキシコレカルシフエロ
ールに比べてねずみを用いる動物実験によれば腸
内におけるカルシウム輸送を増進し骨に由来する
カルシウムを易動化する能力及びその抗クル病活
性においてビタミンD様活性がはつきりと大きく
なつているという特徴をもつている。 本発明は26,26,26,27,27,27−ヘキサフル
オロ−1α,25−ジヒドロキシコレステロール化
合物及びその製造方法を提供することを目的とす
る。 (課題を解決するための手段) 新規な26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオ
ロ−1α,25−ジヒドロキシコレステロール化合
物及びその製造方法をここに案出した。この化合
物は活性の高い26,26,26,27,27,27−ヘキサ
フルオロ−1α,25−ジヒドロキシコレカルシフ
エロールに容易に変換されたものである。 すなわち本発明は (1)式 (式中、Rは水素原子、アシル基またはアルキル
シリル基であり、Yは水素原子またはフエニルス
ルホニル基である。ただし、Yが水素原子のとき
Rは水素原子である。)で示される化合物、及び
(2)コレニン酸エステルをDDQで酸化して25,26,
27−トリノルコレスタ−1,4,6−トリエン−
3−オン−24−酸のエステルとし、 該トリエンをアルカリ性過酸化水素で処理して
25,26,27−トリノル−1α,2β−エポキシコレ
スタ−4,6−ジエン−3−オン−24酸のエステ
ルを回収し、 該エポキシドを還元して25,26,27−トリノル
コレスト−5−エン−1α,3β,24−トリオール
とし、 該トリオールをトリチル化し、さらにアセチル
化及び加水分解を行つて25,26,27−トリノルコ
レスト−5−エン−1α,3β,24−トリオール−
1,3−ジアセテートを回収し、 該ジアセテートを変換して対応する24−トシル
化物とした後、臭素化して25,26,27−トリノル
コレスト−24−ブロモ−5−エン−1α,3β−ジ
オール−ジアセテートとし、 該24−ブロモ−ジアセテートをフエニルスルホ
ニルナトリウムと反応させて対応する24−フエニ
ルスルホンに変換し、ついで該スルホンを加水分
解して25,26,27−トリノルコレスト−1α,3β
−ジオール−5−エン−24−イルフエニルスルホ
ンとし、 該1α,3β−ジオール−フエニルスルホンをト
リアルキルクロロシランと反応させて25,26,27
−トリノル−1α,3β−ビストリアルキルシロキ
シコレステニルフエニルスルホンに変換し、 次いで、 (i) 該1α,3β−ビストリアルキルシリル誘導体
をヘキサフルオロアセトンで処理して1,25−ジ
ヒドロキシ−26,26,26,27,27,27−ヘキサフ
ルオロコレスト−5−エン−24−イルフエニルス
ルホン−1,3−ビストリアルキルシリルエーテ
ルとするか、 又は (ii)上記(i)により得られた1,25−ジヒドロキシ−
26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロコレス
ト−5−エン−24−イルフエニルスルホン−1,
3−ビストリアルキルシリルエーテルを加水分解
し、その生成物をナトリウムアマルガムで還元し
て1α,25−ジヒドロキシ−26,26,26,27,27,
27−ヘキサフルオロコレステロールとするか、 又は (iii)上記(i)により得られた1,25−ジヒドロキシ−
26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロコレス
ト−5−エン−24−イルフエニルスルホン−1,
3−ビストリアルキルシリルエーテルを加水分解
して対応の1,3,25−トリオール化合物とし、
このトリオールをアシル化して1,3−ジ−0−
アシル化物とする、 工程を含むことを特徴とする式 (式中、Rは水素原子、アシル基またはアルキル
シリル基であり、Yは水素原子またはフエニルス
ルホニル基である。ただし、Yが水素原子のとき
Rは水素原子である。)で表わされる化合物の製
造方法、 を提供するものである。 本発明の方法の実施様態は下記の図式で示され
る。これを説明すると、市販品のコレニン酸をエ
ステル(1)に変換し、エステル(1)をジクロ
ロジシアノベンゾキノン(DDQ)で酸化してト
リエノン(2)とした。トリエノン(2)をアル
カリ性過酸化水素で処理すると1,2−エポキシ
ド3が得られ、1,2−エポキシド(3)を液体
アンモニア−テトラヒドロフラン中において金属
リチウムと塩化アンモニウムで還元するとトリオ
ール(4)が65%の収率で得られた。トリチル化
に続いてアセチル化と加水分解を行うと1,3−
ジアセテート(5)が72%の収率で得られた。こ
の24−オール(5)は24−トシレートを経て臭化
物(6)に、続いてフエニルスルホン(7)に変
換された。加水分解して対応のジオール(8)と
した後、トリエチルクロロシランと反応させて
1,3−ビストリエチルシリル誘導体(9)に変
換した後(適宜に他のトリアルキルクロロシラン
を用いてエチル基以外のアルキル基を有する1,
3−ビストリアルキルシリル誘導体とすることも
できる。)、このスルホン(9)をヘキサフルオロ
アセトンで処理するとヘキサフルオロフエニルス
ルホン(10)が得られた。HC1で加水分解して
対応するトリオールとし、続いてナトリウムアマ
ルガムで還元するとヘキサフルオロ−1,25−ジ
ヒドロキシコレステロール(11)が72%の収率で
得られた。 (実施例) 次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明
する。 以下に述べる本発明のプロセスの詳細な説明は
前記の図式と組み合わせて考察されたい。図式及
び以下の説明中において同じ化合物は同じ番号で
識別される。 コレニン酸をエステル(1)に変換することは
当業者にはよく知られている公知の方法で容易に
行うことができる。 実施例 1 26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−
1α,25−ジヒドロキシコレステロールの合成 25,26,27−トリノルコレスター1,4,6−ト
リエン−3−オン−24−酸メチルエステル(2) エステル(1)(110g、0.28モル)及びジクロ
ロジシアノベンゾキノン(DDQ、212g、3.3当
量)のジオキサン(850ml)溶液を窒素中で14時
間還流加熱した。冷却後、生じた沈澱をろ別し、
CH2C12で数回洗浄した。ろ液は蒸発乾固し、残
渣にアルミナ(2Kg)を用いるクロマトグラフイ
ーを行つた。ベンゼン−Ac0Et(50:1)で溶離
してトリエノン(2)(60g、55%)が得られた。
mp(メタノールから)134−136℃;[α]30 D=−
42.5゜(C=1,CHCl3);UV(Et0H),λmax299
(ε13000),258(ε9200),223nm(ε12000);IR
(CHCl3),1730,1655cm-1;1H−NHR,δ,
0.80(3H,s,18−H3),0.93(3H,d,J=6
Hz,21−H3),1.2(3H,s,19−H3),3.68(3H,
s,−CO2Me),5.90−6.30(4H,m,2−,4
−,6−及び7−H),7.05(1H,d,J=10Hz,
1−H);(測定値,M+,382.2494,C25H3403の
計算値M,382.2505)。 25,26,27−トリノル−1α,2β−エポキシコレ
スタ−4,6−ジエン−3−オン−24−酸メチル
エステル(3) トリエノン(2)(30g、0.0785モル)のメタ
ノール(550ml)溶液を5%NaOH−MeOH(15
ml)と30%H2O2(42ml)の混合液に添加した。こ
の反応液を室温で18時間放置した後AcOEtで抽
出を行い、抽出液は飽和食塩水で洗浄し、
Na2SO4で乾燥し、蒸発させた。シリカゲル
(400g)を用いるクロマトグラフイーにより、ベ
ンゼン−AcOEt(100:1)で溶離したところエ
ポキシド(3)(24.8g、80%)が得られた。mp
(メタノールから166−168℃;[α]27 D=+187.3゜
(C=1,CHCl3);UV(EtOH),λmax290nm
(ε22000);IR(CHCl3),1730,1660cm-1;1H−
NMR,δ,0.78(3H,s,18−H),0.95(3H,
d,J=6Hz,21−H3),1.18(3H,s,19−
H3),3.42(1H,dd,J=4及び1.5Hz,1α−H),
3.58(1H,d,J=4Hz,2β−H),3.67(3H,
s,−CO2Me),5.61(1H,d,J=1.5Hz,4−
H),6.04(2H,brs,6−及び7−H)(分析値
C75.27,H8.61,C25H34O4の計算値C75.34,
H8.60)。 25,26,27−トリノルコレスト−5−エン−1α,
3β,24−トリオール(4) 4つ口フラスコにシール付きの撹拌機、滴下ロ
ート、ドライアイスを充した冷却フインガー及び
無水アンモニア源に接続した導入管を取り付け
た。窒素で容器内を置換してから(ドライアイス
−メタノール)冷却浴を用いてフラスコ内に無水
アンモニア(1000ml)を捕集した。短く切つたリ
チウム線(30.5g)を30分間にわたつて加えた。
1時間撹拌を行つてから、エポシキド(3)
(27.7g、0.054モル)の乾燥THF(1000ml)溶液
を1.5時間にわたつて滴下した。次に無水NH4C1
(350g)を2時間にわたつて添加したところ反応
混合物は白色ペースト状に変化した。冷却浴を取
り除きアンモニアの大部分を窒素気流に乗せて除
去した。注意にしながら水を添加し、混合物を
AcOEtで抽出した。抽出液を希HCl、飽和
NaHCO3及び飽和食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾
燥してから蒸発乾固した。シリカゲル(350g)
を用いるクロマトグラフイーにより、ベンゼン−
アセトン(3:1)で溶離して生成物(4)
(13.9g、65%)が得られた。mp(メタノール−
アセトン)210−211℃;[α]26 D=17.4゜(C=1,
メタノール);IR(KBr)3400cm-1;1H−NMR
(py−d5CDC13,1:1)δ,0.67(3H,s,
18H3),1.02(3H,s,21−H3),3.69(2H,m,
24−H2),3.95(1H,m,1α−H),4.40(1H,
m,3−H),5.50(1H,m,6−H)(測定値
M+376.2956,C24H40O3の計算値M376.2974)。 25,26,27−トリノルコレスト−5−エン−1α,
3β,24−トリオール−1,3−ジアセテート
5 トリオール(4)(1.0g)及び塩化トリチル
(2.2g)のピリジン(10ml)溶液を室温で一夜撹
拌した。この反応液に無水酢酸(2ml)及び触媒
量のジメチルアミノピリジンを添加し、混合物を
40℃で4時間撹拌した。常法通りに処理して1α,
3β−ジアセトキシコレスト−5−エン−24−イ
ル トリチルエーテルが得られた。(別のアシル
化剤、すなわち適当な酸無水物または塩化アシル
(たとえば塩化ベンゾイル、無水プロピオン酸な
ど)をよく知られた手法にしたがつて使用すれば
(5)に相当するアシル基が、たとえばベンゾイ
ルまたはプロピオニルになつた1,3−0−ジア
シル化合物が容易に得られる。)この粗トリチル
エーテルを触媒量のp−TsOHを含有する含水ジ
オキサン(50ml)を用いて90−100℃で3時間処
理した。抽出にAcOEtを用いる常法にしたがつ
た処理に続いて粗生成物にシリカゲル(50g)を
用いるクロマトグラフイーを行つた。ベンゼン−
AcOEt(10:1)で溶出したフラクシヨンから目
的とするジアセテート 5 (880mg)が無定形の粉末
として得られた。[α]26 D=−16.4゜(C=1.05);1
H
−NMR,δ,0.68(3H,s,18−Me),0.92
(3H,d,J=6Hz,21−Me),1.10(3H,s,
19−Me),2.02,2.06(6H,いずれもs,アセチ
ル)、3.59(2H,t,J=6Hz,24−H2),4.90
(1H,m,3α−H),5.04(1H,m,1β−H),
5.51(1H,m,6−H);IR(CHCl3)3450,1730
及び1250cm-1;(測定値M+−2AcOH,340.3765,
C24H36Oの計算値M340.2765)。 1,3−ジアセテート(5)を無水酢酸/ピリ
ジンで処理すると対応する1,3,25−トリアセ
トキシ誘導体が得られる。その他のC−24アシル
化物(たとえばプロピオネート、ベンゾエートな
ど)はよく知られている標準条件で(5)を適当
な酸無水物または酸塩化物で処理すれば容易に得
られる。 25,26,27−トリノルコレスト−24−ブロモ−5
−エン−1α,3β−ジオール−ジアセテート(6) (5)(177mg)のピリジン(3ml)溶液に塩化
トシル(96.8mg)を0℃で添加し、混合物を0℃
で一夜撹拌した。数片の氷を投入して全体を1時
間撹拌した。抽出にAcOEtを用いる常法通りの
処理を行うとトシレート(149mg)が無色の油状
で得られた。このトシレート(149mg)のDMF
(5ml)溶液にLiBr(42.2mg)を添加し、混合物を
アルゴン雰囲気中で2時間還流加熱した。反応混
合物を冷却し、水及びAcOEtを添加し、有機層
を順次2N−HC1、希NaHCO3、飽和NaC1で洗
浄してから乾燥した(MgSO4)。溶媒を留去して
得られた残渣をシリカゲル(4g)を用いるカラ
ムクロマトグラフイーで精製した。ベンゼンで溶
離して臭化物(6)(107mg)が得られた。mp(ヘ
キサンから)127−129℃;[α]26 D=−16.9゜(C=
1.00)。 25,26,27−トリノル−1α,3β−ジアセトキシ
コレスト−5−エン−24−イルフエニルスルホン
(7) 臭化物(6)(164mg)のDMF(8ml)溶液に
PhSO2Na(260mg)を添加し、懸濁液を70−80℃
で4時間撹拌した。反応混合物を冷却しエーテル
で抽出した。有機層を2N−HC1、希NaHCO3及
び飽和食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥した。溶
倍を留去して得られた残渣にシリカゲル(20g)
のクロマトグラフイーを行つた。ベンゼンで溶離
を行つて無定形粉末状のスルホン(7)(169mg)
が得られた。[α]28 D=−16.9゜(C=0.66);1H−
HMR、δ,0.64(3H,s,18−Me),0.86(3H,
d,J=6Hz,21−Me),1.08(3H,s,19−
Me),2.02,2.05(6H,いずれもs,アセチル),
3.04(2H,t,J=7Hz,24−H2),4.91(1H,
m,3α−H),5.04(1H,m,1α−H),5.50
(1H,m,6−H),7.50(5H,Ar−)。 25,26,27−トリノルコレスト−1α,3β−ジオ
ール−5−エン−24−イルフエニルスルホン
(8) ジアセテート(7)(42.8mg)を含有する5%
KOH−MeOH(3ml)及びTHF(2ml)の溶液を
室温で18時間撹拌した。常法通りに処理して得ら
れた生成物をシリカゲル(8g)のカラムクロマ
トグラフイーで精製した。ヘキサン−AcOEt
(1:1)で溶離を行つて目的とするジオール
(8)(31.2mg)を得た。mp(CH2C12−ヘキサン)
110−111℃。 25,26,27−トリノル−1α,3β−ビストリエチ
ルシロキシコレステニルフエニルスルホン(9) 75mg(150モル)の(8)を室温でピリジン
(3ml)中に置いてトリエチルクロロシラン(0.3
ml)及びトリエチルアミン(0.5ml)と15時間反
応させた後、反応混合物を氷水中に注ぎエーテル
で抽出を行つた。有機層を0.5N−HClと飽和食
塩水とで順次洗浄してからMgSO4で乾燥した。
抽出物をカラムクロマトグラフイー(SiO2)に
かけたところ61.8mgの(9)(85モル、57%)が
得られた。油状、MS,m/e,728,596(M+−
HOSiEt3),567,464,301;1H−NMR,δ,
(CDCl3)0.44−0.70(15H,m,C−18及び
SiCH2CH3),3.07(2H,t,J=7Hz,C−24),
3.83(1H,m,C−1),4.00(1H,m,C−3),
5.50(1H,m,C−6),7.50−7.80(3H,m),
7.95−8.10(2H,m)。 1α,25−ジヒドロキシ−26,26,26,27,27,
27−ヘキサフルオロコレスト−5−エン−24−イ
ルフエニルスルホン−1,3−ビストリエチルシ
リルエーテル(10) ジイソプロピルアミン(28リツトル、200モル)
のTHF(2ml)溶液にアルゴン雰囲気中−78℃に
おいてn−BuLi(190モル)を添加し、得られた
溶液を5分間撹拌した。このLDA溶液に(9)
(58mg、80モル)のTHF(3ml)溶液を添加し反
応混合物を0℃で20分間撹拌した。これを再び−
78℃に冷却し(ドライアイス−アセトン浴)この
温度において過剰量のヘキサフルオロアセトンガ
スで3分間処理した。この反応混合物にNH4Cl
溶液を加えて反応を停止させ、エーテルで抽出を
行つた。有機層を飽和食塩水で洗浄し、MgSO4
で乾燥してからシリカゲルのクロマトグラフイー
で精製した。ベンゼンで溶出したフラクシヨンか
ら53mgの付加物(10)(74%)が立体異性体の混
合物として得られた。 1H−NMR,δ,
(CDC13),3.53(1H,m,C−24),3.81(1H,
m,C−1),3.98(1H,m,C−3),5.47(1H,
m,C−6),6.80(1H,ブロード、25−OH),
7.67−7.87(3H,m),8.00−8.13(2H,m);19F
−NMR(CDCl3),δ,+7.8及び+1.08ppm。 1α,25−ジヒドロキシ−26,26,26,27,27,
27−ヘキサフルオロコレステロール(11) 45mgの(10)のジメトキシエタン(1ml)、
MeOH(1ml)及び1N−HC1(1ml)の混合液を
室温で1時間撹拌した。この反応混合物を飽和食
塩水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出
液を減圧濃縮してから残渣をシリカゲルのクロマ
トグラフイー(CH2Cl2−AcOEt、2:3容量比)
にかけたところ34.0mg(100%)のトリオールが
得られた。1H−NMR,δ,(CDCl3),0.60(s,
C−18),0.77(d,J=6Hz,C−21),1.00
(s,C−19),1.70(1−OH及び3−OH),3.50
(1H,m,C−24),3.83(1H,m,C−1),
4.00(1H,m,C−3),5.60(1H,m,C−6),
6.77(1H,ブロード,25−OH),7.43−7.87(3H,
m),8.00−8.10(2H,m);19F−NMR(CDCl3),
δ,+7.7及び+10.8ppm。(所望に応じて、このト
リオールは当業者にはよく知られている条件の下
で酸無水物や酸塩化物のような標準的なアシル化
剤によつて、たとえばアセチル基、ベンゾイル基
など、1,3−ジ−0−アシルや1,3,25−ト
リ−0−アシル化合物にアシル化することができ
る。)31mgのトリオールと50mgのNa2HPO4の混
合物のTHF(2ml)とMeOH(2ml)の混合溶液
剤液に800mgの5%Na−(Hg)を加え、全体を室
温で45分間撹拌した。これにさらに300mgの5%
Na(Hg)を加え、反応混合物を室温で1.5時間撹
拌した。反応混合物を飽和食塩水で希釈し、
AcOEtで抽出した。抽出液のシリカゲルのクロ
マトグラフイーにより(CH2Cl2−AcOEt1:2)
17.6mgの目的とする6フツ化物(11)を得た(72
%)。mp(CHCl3から)201−202℃。(11)のスペ
クトルのデータ(NMR及びマススペクトル)は
標準品と一致した。 26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−
1α,25−ジヒドロキシコレステロールは1981年
7月27日出願のアメリカ特許出願No.286790に記載
したプロセスにしてがつて26,26,26,27,27,
27−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシコ
レカルシフエロールに変換することができる。
に容易に変換できる化合物及びその製造方法に関
するものである。 より詳しくは、この発明は26,26,26,27,
27,27−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキ
シコレステロール化合物及びその製造方法に関す
るものである。 (従来の技術及び発明が解決しようとする課題) ビタミンD3はカルシウム及びリンのホメオス
タシスの調節剤としてよく知られている。正常な
動物または人においてはこの化合物は腸内のカル
シウム輸送を増進することが知られている。 ビタミンD3が効力を発揮するためにはその水
酸基型に変換されなければならないことも今では
よく知られていることである。たとえば、このビ
タミンはまず肝臓で水酸化されて25−ヒドロキシ
ビタミンD3になり、さらに腎臓で水酸化される
と1α,25−ジヒドロキシビタミンD3または24,
25−ジヒドロキシビタミンD3になる。このビタ
ミンの1α−水酸基型はこのビタミンの生理的な
活性型またはホルモン型であつていわゆるビタミ
ンD様の活性、たとえばカルシウムやリン酸塩の
腸内吸収の増進、骨のミネラル成分の易動化、腎
臓におけるカルシウムの保持はこれによるもので
あると一般に考えられている。 ビタミンDの生物学的活性代謝産物が発見され
て以来、このような代謝産物と製造的に類似した
化合物を製造することに多大の関心が寄せられて
来たが、それはそのような化合物がカルシウムの
代謝異常に起因する疾病の処置における有用な治
療薬になるかも知れないからである。各種各様の
ビタミンD様化合物が今まで混合されている。た
とえば、1α−ヒドロキシコレカルシフエロール
についてはアメリカ特許No.3741996を、1α−ヒ
ドロキシエルゴカルシフエロールについては同No.
3907843を、22−デヒドロ−25−ヒドロキシコレ
カルシフエロールについては同No.3786062を、3
−デオキシ−1α−ヒドロキシコレカルシフエロ
ールについては同No.3906014を、さらに、各種の
側鎖フツ素化ビタミンD3誘導体の製造及び側鎖
フツ素化ビタミンD3誘導体と側鎖フツ素化ジヒ
ドロタキステロール類似体については同No.
4069321を参照されたい。 このビタミンのホルモン型として認められてい
る1,2−ジヒドロキシコレカルシフエロール
(1,25(OH)2D3)のフツ素誘導体の1つで特に
興味があるのは24,24−ジフルオロ−1,25−
(OH)2D3であるが、それはこのものの活性が1,
25−(OH)2D3に比べてより大きくはないとして
も少なくとも同程度に大きいという特徴があるか
らである(アメリカ特許明細書No.4201881参照)。 同じく興味があるのは25−ヒドロキシコレカル
シフエロールの26,26,26,27,27,27−ヘキサ
フルオロ誘導体(アメリカ特許No.4248791参照)
及び1α,25−ジヒドロキシコレカルシフエロー
ルの26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ誘
導体(1981年7月27日出願アメリカ特許出願No.
286790)であるが、このものは同じビタミンのホ
ルモン型1,25−ジヒドロキシコレカルシフエロ
ールに比べてねずみを用いる動物実験によれば腸
内におけるカルシウム輸送を増進し骨に由来する
カルシウムを易動化する能力及びその抗クル病活
性においてビタミンD様活性がはつきりと大きく
なつているという特徴をもつている。 本発明は26,26,26,27,27,27−ヘキサフル
オロ−1α,25−ジヒドロキシコレステロール化
合物及びその製造方法を提供することを目的とす
る。 (課題を解決するための手段) 新規な26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオ
ロ−1α,25−ジヒドロキシコレステロール化合
物及びその製造方法をここに案出した。この化合
物は活性の高い26,26,26,27,27,27−ヘキサ
フルオロ−1α,25−ジヒドロキシコレカルシフ
エロールに容易に変換されたものである。 すなわち本発明は (1)式 (式中、Rは水素原子、アシル基またはアルキル
シリル基であり、Yは水素原子またはフエニルス
ルホニル基である。ただし、Yが水素原子のとき
Rは水素原子である。)で示される化合物、及び
(2)コレニン酸エステルをDDQで酸化して25,26,
27−トリノルコレスタ−1,4,6−トリエン−
3−オン−24−酸のエステルとし、 該トリエンをアルカリ性過酸化水素で処理して
25,26,27−トリノル−1α,2β−エポキシコレ
スタ−4,6−ジエン−3−オン−24酸のエステ
ルを回収し、 該エポキシドを還元して25,26,27−トリノル
コレスト−5−エン−1α,3β,24−トリオール
とし、 該トリオールをトリチル化し、さらにアセチル
化及び加水分解を行つて25,26,27−トリノルコ
レスト−5−エン−1α,3β,24−トリオール−
1,3−ジアセテートを回収し、 該ジアセテートを変換して対応する24−トシル
化物とした後、臭素化して25,26,27−トリノル
コレスト−24−ブロモ−5−エン−1α,3β−ジ
オール−ジアセテートとし、 該24−ブロモ−ジアセテートをフエニルスルホ
ニルナトリウムと反応させて対応する24−フエニ
ルスルホンに変換し、ついで該スルホンを加水分
解して25,26,27−トリノルコレスト−1α,3β
−ジオール−5−エン−24−イルフエニルスルホ
ンとし、 該1α,3β−ジオール−フエニルスルホンをト
リアルキルクロロシランと反応させて25,26,27
−トリノル−1α,3β−ビストリアルキルシロキ
シコレステニルフエニルスルホンに変換し、 次いで、 (i) 該1α,3β−ビストリアルキルシリル誘導体
をヘキサフルオロアセトンで処理して1,25−ジ
ヒドロキシ−26,26,26,27,27,27−ヘキサフ
ルオロコレスト−5−エン−24−イルフエニルス
ルホン−1,3−ビストリアルキルシリルエーテ
ルとするか、 又は (ii)上記(i)により得られた1,25−ジヒドロキシ−
26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロコレス
ト−5−エン−24−イルフエニルスルホン−1,
3−ビストリアルキルシリルエーテルを加水分解
し、その生成物をナトリウムアマルガムで還元し
て1α,25−ジヒドロキシ−26,26,26,27,27,
27−ヘキサフルオロコレステロールとするか、 又は (iii)上記(i)により得られた1,25−ジヒドロキシ−
26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロコレス
ト−5−エン−24−イルフエニルスルホン−1,
3−ビストリアルキルシリルエーテルを加水分解
して対応の1,3,25−トリオール化合物とし、
このトリオールをアシル化して1,3−ジ−0−
アシル化物とする、 工程を含むことを特徴とする式 (式中、Rは水素原子、アシル基またはアルキル
シリル基であり、Yは水素原子またはフエニルス
ルホニル基である。ただし、Yが水素原子のとき
Rは水素原子である。)で表わされる化合物の製
造方法、 を提供するものである。 本発明の方法の実施様態は下記の図式で示され
る。これを説明すると、市販品のコレニン酸をエ
ステル(1)に変換し、エステル(1)をジクロ
ロジシアノベンゾキノン(DDQ)で酸化してト
リエノン(2)とした。トリエノン(2)をアル
カリ性過酸化水素で処理すると1,2−エポキシ
ド3が得られ、1,2−エポキシド(3)を液体
アンモニア−テトラヒドロフラン中において金属
リチウムと塩化アンモニウムで還元するとトリオ
ール(4)が65%の収率で得られた。トリチル化
に続いてアセチル化と加水分解を行うと1,3−
ジアセテート(5)が72%の収率で得られた。こ
の24−オール(5)は24−トシレートを経て臭化
物(6)に、続いてフエニルスルホン(7)に変
換された。加水分解して対応のジオール(8)と
した後、トリエチルクロロシランと反応させて
1,3−ビストリエチルシリル誘導体(9)に変
換した後(適宜に他のトリアルキルクロロシラン
を用いてエチル基以外のアルキル基を有する1,
3−ビストリアルキルシリル誘導体とすることも
できる。)、このスルホン(9)をヘキサフルオロ
アセトンで処理するとヘキサフルオロフエニルス
ルホン(10)が得られた。HC1で加水分解して
対応するトリオールとし、続いてナトリウムアマ
ルガムで還元するとヘキサフルオロ−1,25−ジ
ヒドロキシコレステロール(11)が72%の収率で
得られた。 (実施例) 次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明
する。 以下に述べる本発明のプロセスの詳細な説明は
前記の図式と組み合わせて考察されたい。図式及
び以下の説明中において同じ化合物は同じ番号で
識別される。 コレニン酸をエステル(1)に変換することは
当業者にはよく知られている公知の方法で容易に
行うことができる。 実施例 1 26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−
1α,25−ジヒドロキシコレステロールの合成 25,26,27−トリノルコレスター1,4,6−ト
リエン−3−オン−24−酸メチルエステル(2) エステル(1)(110g、0.28モル)及びジクロ
ロジシアノベンゾキノン(DDQ、212g、3.3当
量)のジオキサン(850ml)溶液を窒素中で14時
間還流加熱した。冷却後、生じた沈澱をろ別し、
CH2C12で数回洗浄した。ろ液は蒸発乾固し、残
渣にアルミナ(2Kg)を用いるクロマトグラフイ
ーを行つた。ベンゼン−Ac0Et(50:1)で溶離
してトリエノン(2)(60g、55%)が得られた。
mp(メタノールから)134−136℃;[α]30 D=−
42.5゜(C=1,CHCl3);UV(Et0H),λmax299
(ε13000),258(ε9200),223nm(ε12000);IR
(CHCl3),1730,1655cm-1;1H−NHR,δ,
0.80(3H,s,18−H3),0.93(3H,d,J=6
Hz,21−H3),1.2(3H,s,19−H3),3.68(3H,
s,−CO2Me),5.90−6.30(4H,m,2−,4
−,6−及び7−H),7.05(1H,d,J=10Hz,
1−H);(測定値,M+,382.2494,C25H3403の
計算値M,382.2505)。 25,26,27−トリノル−1α,2β−エポキシコレ
スタ−4,6−ジエン−3−オン−24−酸メチル
エステル(3) トリエノン(2)(30g、0.0785モル)のメタ
ノール(550ml)溶液を5%NaOH−MeOH(15
ml)と30%H2O2(42ml)の混合液に添加した。こ
の反応液を室温で18時間放置した後AcOEtで抽
出を行い、抽出液は飽和食塩水で洗浄し、
Na2SO4で乾燥し、蒸発させた。シリカゲル
(400g)を用いるクロマトグラフイーにより、ベ
ンゼン−AcOEt(100:1)で溶離したところエ
ポキシド(3)(24.8g、80%)が得られた。mp
(メタノールから166−168℃;[α]27 D=+187.3゜
(C=1,CHCl3);UV(EtOH),λmax290nm
(ε22000);IR(CHCl3),1730,1660cm-1;1H−
NMR,δ,0.78(3H,s,18−H),0.95(3H,
d,J=6Hz,21−H3),1.18(3H,s,19−
H3),3.42(1H,dd,J=4及び1.5Hz,1α−H),
3.58(1H,d,J=4Hz,2β−H),3.67(3H,
s,−CO2Me),5.61(1H,d,J=1.5Hz,4−
H),6.04(2H,brs,6−及び7−H)(分析値
C75.27,H8.61,C25H34O4の計算値C75.34,
H8.60)。 25,26,27−トリノルコレスト−5−エン−1α,
3β,24−トリオール(4) 4つ口フラスコにシール付きの撹拌機、滴下ロ
ート、ドライアイスを充した冷却フインガー及び
無水アンモニア源に接続した導入管を取り付け
た。窒素で容器内を置換してから(ドライアイス
−メタノール)冷却浴を用いてフラスコ内に無水
アンモニア(1000ml)を捕集した。短く切つたリ
チウム線(30.5g)を30分間にわたつて加えた。
1時間撹拌を行つてから、エポシキド(3)
(27.7g、0.054モル)の乾燥THF(1000ml)溶液
を1.5時間にわたつて滴下した。次に無水NH4C1
(350g)を2時間にわたつて添加したところ反応
混合物は白色ペースト状に変化した。冷却浴を取
り除きアンモニアの大部分を窒素気流に乗せて除
去した。注意にしながら水を添加し、混合物を
AcOEtで抽出した。抽出液を希HCl、飽和
NaHCO3及び飽和食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾
燥してから蒸発乾固した。シリカゲル(350g)
を用いるクロマトグラフイーにより、ベンゼン−
アセトン(3:1)で溶離して生成物(4)
(13.9g、65%)が得られた。mp(メタノール−
アセトン)210−211℃;[α]26 D=17.4゜(C=1,
メタノール);IR(KBr)3400cm-1;1H−NMR
(py−d5CDC13,1:1)δ,0.67(3H,s,
18H3),1.02(3H,s,21−H3),3.69(2H,m,
24−H2),3.95(1H,m,1α−H),4.40(1H,
m,3−H),5.50(1H,m,6−H)(測定値
M+376.2956,C24H40O3の計算値M376.2974)。 25,26,27−トリノルコレスト−5−エン−1α,
3β,24−トリオール−1,3−ジアセテート
5 トリオール(4)(1.0g)及び塩化トリチル
(2.2g)のピリジン(10ml)溶液を室温で一夜撹
拌した。この反応液に無水酢酸(2ml)及び触媒
量のジメチルアミノピリジンを添加し、混合物を
40℃で4時間撹拌した。常法通りに処理して1α,
3β−ジアセトキシコレスト−5−エン−24−イ
ル トリチルエーテルが得られた。(別のアシル
化剤、すなわち適当な酸無水物または塩化アシル
(たとえば塩化ベンゾイル、無水プロピオン酸な
ど)をよく知られた手法にしたがつて使用すれば
(5)に相当するアシル基が、たとえばベンゾイ
ルまたはプロピオニルになつた1,3−0−ジア
シル化合物が容易に得られる。)この粗トリチル
エーテルを触媒量のp−TsOHを含有する含水ジ
オキサン(50ml)を用いて90−100℃で3時間処
理した。抽出にAcOEtを用いる常法にしたがつ
た処理に続いて粗生成物にシリカゲル(50g)を
用いるクロマトグラフイーを行つた。ベンゼン−
AcOEt(10:1)で溶出したフラクシヨンから目
的とするジアセテート 5 (880mg)が無定形の粉末
として得られた。[α]26 D=−16.4゜(C=1.05);1
H
−NMR,δ,0.68(3H,s,18−Me),0.92
(3H,d,J=6Hz,21−Me),1.10(3H,s,
19−Me),2.02,2.06(6H,いずれもs,アセチ
ル)、3.59(2H,t,J=6Hz,24−H2),4.90
(1H,m,3α−H),5.04(1H,m,1β−H),
5.51(1H,m,6−H);IR(CHCl3)3450,1730
及び1250cm-1;(測定値M+−2AcOH,340.3765,
C24H36Oの計算値M340.2765)。 1,3−ジアセテート(5)を無水酢酸/ピリ
ジンで処理すると対応する1,3,25−トリアセ
トキシ誘導体が得られる。その他のC−24アシル
化物(たとえばプロピオネート、ベンゾエートな
ど)はよく知られている標準条件で(5)を適当
な酸無水物または酸塩化物で処理すれば容易に得
られる。 25,26,27−トリノルコレスト−24−ブロモ−5
−エン−1α,3β−ジオール−ジアセテート(6) (5)(177mg)のピリジン(3ml)溶液に塩化
トシル(96.8mg)を0℃で添加し、混合物を0℃
で一夜撹拌した。数片の氷を投入して全体を1時
間撹拌した。抽出にAcOEtを用いる常法通りの
処理を行うとトシレート(149mg)が無色の油状
で得られた。このトシレート(149mg)のDMF
(5ml)溶液にLiBr(42.2mg)を添加し、混合物を
アルゴン雰囲気中で2時間還流加熱した。反応混
合物を冷却し、水及びAcOEtを添加し、有機層
を順次2N−HC1、希NaHCO3、飽和NaC1で洗
浄してから乾燥した(MgSO4)。溶媒を留去して
得られた残渣をシリカゲル(4g)を用いるカラ
ムクロマトグラフイーで精製した。ベンゼンで溶
離して臭化物(6)(107mg)が得られた。mp(ヘ
キサンから)127−129℃;[α]26 D=−16.9゜(C=
1.00)。 25,26,27−トリノル−1α,3β−ジアセトキシ
コレスト−5−エン−24−イルフエニルスルホン
(7) 臭化物(6)(164mg)のDMF(8ml)溶液に
PhSO2Na(260mg)を添加し、懸濁液を70−80℃
で4時間撹拌した。反応混合物を冷却しエーテル
で抽出した。有機層を2N−HC1、希NaHCO3及
び飽和食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥した。溶
倍を留去して得られた残渣にシリカゲル(20g)
のクロマトグラフイーを行つた。ベンゼンで溶離
を行つて無定形粉末状のスルホン(7)(169mg)
が得られた。[α]28 D=−16.9゜(C=0.66);1H−
HMR、δ,0.64(3H,s,18−Me),0.86(3H,
d,J=6Hz,21−Me),1.08(3H,s,19−
Me),2.02,2.05(6H,いずれもs,アセチル),
3.04(2H,t,J=7Hz,24−H2),4.91(1H,
m,3α−H),5.04(1H,m,1α−H),5.50
(1H,m,6−H),7.50(5H,Ar−)。 25,26,27−トリノルコレスト−1α,3β−ジオ
ール−5−エン−24−イルフエニルスルホン
(8) ジアセテート(7)(42.8mg)を含有する5%
KOH−MeOH(3ml)及びTHF(2ml)の溶液を
室温で18時間撹拌した。常法通りに処理して得ら
れた生成物をシリカゲル(8g)のカラムクロマ
トグラフイーで精製した。ヘキサン−AcOEt
(1:1)で溶離を行つて目的とするジオール
(8)(31.2mg)を得た。mp(CH2C12−ヘキサン)
110−111℃。 25,26,27−トリノル−1α,3β−ビストリエチ
ルシロキシコレステニルフエニルスルホン(9) 75mg(150モル)の(8)を室温でピリジン
(3ml)中に置いてトリエチルクロロシラン(0.3
ml)及びトリエチルアミン(0.5ml)と15時間反
応させた後、反応混合物を氷水中に注ぎエーテル
で抽出を行つた。有機層を0.5N−HClと飽和食
塩水とで順次洗浄してからMgSO4で乾燥した。
抽出物をカラムクロマトグラフイー(SiO2)に
かけたところ61.8mgの(9)(85モル、57%)が
得られた。油状、MS,m/e,728,596(M+−
HOSiEt3),567,464,301;1H−NMR,δ,
(CDCl3)0.44−0.70(15H,m,C−18及び
SiCH2CH3),3.07(2H,t,J=7Hz,C−24),
3.83(1H,m,C−1),4.00(1H,m,C−3),
5.50(1H,m,C−6),7.50−7.80(3H,m),
7.95−8.10(2H,m)。 1α,25−ジヒドロキシ−26,26,26,27,27,
27−ヘキサフルオロコレスト−5−エン−24−イ
ルフエニルスルホン−1,3−ビストリエチルシ
リルエーテル(10) ジイソプロピルアミン(28リツトル、200モル)
のTHF(2ml)溶液にアルゴン雰囲気中−78℃に
おいてn−BuLi(190モル)を添加し、得られた
溶液を5分間撹拌した。このLDA溶液に(9)
(58mg、80モル)のTHF(3ml)溶液を添加し反
応混合物を0℃で20分間撹拌した。これを再び−
78℃に冷却し(ドライアイス−アセトン浴)この
温度において過剰量のヘキサフルオロアセトンガ
スで3分間処理した。この反応混合物にNH4Cl
溶液を加えて反応を停止させ、エーテルで抽出を
行つた。有機層を飽和食塩水で洗浄し、MgSO4
で乾燥してからシリカゲルのクロマトグラフイー
で精製した。ベンゼンで溶出したフラクシヨンか
ら53mgの付加物(10)(74%)が立体異性体の混
合物として得られた。 1H−NMR,δ,
(CDC13),3.53(1H,m,C−24),3.81(1H,
m,C−1),3.98(1H,m,C−3),5.47(1H,
m,C−6),6.80(1H,ブロード、25−OH),
7.67−7.87(3H,m),8.00−8.13(2H,m);19F
−NMR(CDCl3),δ,+7.8及び+1.08ppm。 1α,25−ジヒドロキシ−26,26,26,27,27,
27−ヘキサフルオロコレステロール(11) 45mgの(10)のジメトキシエタン(1ml)、
MeOH(1ml)及び1N−HC1(1ml)の混合液を
室温で1時間撹拌した。この反応混合物を飽和食
塩水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出
液を減圧濃縮してから残渣をシリカゲルのクロマ
トグラフイー(CH2Cl2−AcOEt、2:3容量比)
にかけたところ34.0mg(100%)のトリオールが
得られた。1H−NMR,δ,(CDCl3),0.60(s,
C−18),0.77(d,J=6Hz,C−21),1.00
(s,C−19),1.70(1−OH及び3−OH),3.50
(1H,m,C−24),3.83(1H,m,C−1),
4.00(1H,m,C−3),5.60(1H,m,C−6),
6.77(1H,ブロード,25−OH),7.43−7.87(3H,
m),8.00−8.10(2H,m);19F−NMR(CDCl3),
δ,+7.7及び+10.8ppm。(所望に応じて、このト
リオールは当業者にはよく知られている条件の下
で酸無水物や酸塩化物のような標準的なアシル化
剤によつて、たとえばアセチル基、ベンゾイル基
など、1,3−ジ−0−アシルや1,3,25−ト
リ−0−アシル化合物にアシル化することができ
る。)31mgのトリオールと50mgのNa2HPO4の混
合物のTHF(2ml)とMeOH(2ml)の混合溶液
剤液に800mgの5%Na−(Hg)を加え、全体を室
温で45分間撹拌した。これにさらに300mgの5%
Na(Hg)を加え、反応混合物を室温で1.5時間撹
拌した。反応混合物を飽和食塩水で希釈し、
AcOEtで抽出した。抽出液のシリカゲルのクロ
マトグラフイーにより(CH2Cl2−AcOEt1:2)
17.6mgの目的とする6フツ化物(11)を得た(72
%)。mp(CHCl3から)201−202℃。(11)のスペ
クトルのデータ(NMR及びマススペクトル)は
標準品と一致した。 26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−
1α,25−ジヒドロキシコレステロールは1981年
7月27日出願のアメリカ特許出願No.286790に記載
したプロセスにしてがつて26,26,26,27,27,
27−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシコ
レカルシフエロールに変換することができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 (式中、Rは水素原子、アシル基またはアルキル
シリル基であり、Yは水素原子またはフエニルス
ルホニル基である。ただし、Yが水素原子のとき
Rは水素原子である。)で示される化合物。 2 コレニン酸エステルをDDQで酸化して25,
26,27−トリノルコレスタ−1,4,6−トリエ
ン−3−オン−24−酸のエステルとし、 該トリエノンをアルカリ性過酸化水素で処理し
て25,26,27−トリノル−1α,2β−エポキシコ
レスタ−4,6−ジエン−3−オン−24酸のエス
テルを回収し、 該エポキシドを還元して25,26,27−トリノル
コレスト−5−エン−1α,3β,24−トリオール
とし、 該トリオールをトリチル化し、さらにアセチル
化及び加水分解を行つて25,26,27−トリノルコ
レスト−5−エン−1α,3β,24−トリオール−
1,3−ジアセテートを回収し、 該ジアセテートを変換して対応する24−トシル
化物とした後、臭素化して25,26,27−トリノル
コレスト−24−ブロモ−5−エン−1α,3β−ジ
オール−ジアセテートとし、 該24−ブロモ−ジアセテートをフエニルスルホ
ニルナトリウムと反応させて対応する24−フエニ
ルスルホンに変換し、ついで該スルホンを加水分
解して25,26,27−トリノルコレスト−1α,3β
−ジオール−5−エン−24−イルフエニルスルホ
ンとし、 該1α,3β−ジオール−フエニルスルホンをト
リアルキルクロロシランと反応させて25,26,27
−トリノル−1α,3β−ビストリアルキルシロキ
シコレステニルフエニルスルホンに変換し、 次いで、 (i) 該1α,3β−ビストリアルキルシリル誘導体
をヘキサフルオロアセトンで処理して1,25−
ジヒドロキシ−26,26,26,27,27,27−ヘキ
サフルオロコレスト−5−エン−24−イルフエ
ニルスルホン−1,3−ビストリアルキルシリ
ルエーテルとするか、 又は (ii) 上記(i)により得られた1,25−ジヒドロキシ
−26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロコ
レスト−5−エン−24−イルフエニルスルホン
−1,3−ビストリアルキルシリルエーテルを
加水分解し、その生成物をナトリウムアマルガ
ムで還元して1α,25−ジヒドロキシ−26,26,
26,27,27,27−ヘキサフルオロコレステロー
ルとするか、 又は (iii) 上記(i)により得られた1,25−ジヒドロキシ
−26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロコ
レスト−5−エン−24−イルフエニルスルホン
−1,3−ビストリアルキルシリルエーテルを
加水分解して対応の1,3,25−トリオール化
合物とし、このトリオールをアシル化して1,
3−ジ−0−アシル化物とする、 工程を含むことを特徴とする式 (式中、Rは水素原子、アシル基またはアルキル
シリル基であり、Yは水素原子またはフエニルス
ルホニル基である。ただし、Yが水素原子のとき
Rは水素原子である。)で表わされる化合物の製
造方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US382055DEEFI | 1982-05-26 | ||
| PCT/US1983/000577 WO1983004256A1 (en) | 1982-05-26 | 1983-04-18 | METHOD FOR PREPARING 26,26,26,27,27,27-HEXAFLUORO-1alpha,25-DIHYDROXYCHOLESTEROL |
Related Child Applications (2)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4032645A Division JPH0742306B2 (ja) | 1982-05-26 | 1992-01-23 | 25,26,27−トリノル−1α,2β−エポキシコレスタ−4,6−ジエン−3−オン−24−酸メチルエステル |
| JP4032644A Division JPH0742305B2 (ja) | 1982-05-26 | 1992-01-23 | 25,26,27−トリノルコレステロール化合物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59500864A JPS59500864A (ja) | 1984-05-17 |
| JPH051278B2 true JPH051278B2 (ja) | 1993-01-07 |
Family
ID=22175029
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58501745A Granted JPS59500864A (ja) | 1982-05-26 | 1983-04-18 | 26,26.26,27.27,27―ヘキサフルオロ―1α,25―ジヒドロキシコレステロール化合物及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59500864A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA1314872C (en) | 1986-04-25 | 1993-03-23 | Toshio Nishizawa | Fluorine derivatives of vitamin d _and process for producing the same |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| LU80545A1 (de) * | 1978-11-17 | 1980-06-05 | Hoffmann La Roche | Verfahren zur herstellung von 1a,3s-dihydroxy->5-steroiden |
| US4248791A (en) * | 1980-02-04 | 1981-02-03 | Wisconsin Alumni Research Foundation | 25-Hydroxy-26,26,26,27,27,27-hexafluorocholecalciferol |
-
1983
- 1983-04-18 JP JP58501745A patent/JPS59500864A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59500864A (ja) | 1984-05-17 |
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