JPH051296B2 - - Google Patents
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- JPH051296B2 JPH051296B2 JP17507484A JP17507484A JPH051296B2 JP H051296 B2 JPH051296 B2 JP H051296B2 JP 17507484 A JP17507484 A JP 17507484A JP 17507484 A JP17507484 A JP 17507484A JP H051296 B2 JPH051296 B2 JP H051296B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- butadiene
- parts
- ethylenically unsaturated
- antioxidant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は極めて優れた耐熱劣化性を有するブタ
ジエン共重合系高分子水分散液に関する。さらに
詳しくは高温の空気中において熱変色性が極めて
少なく熱劣化性がほとんどない新規な高分子水分
散液に関する。 従来よりブタジエン共重合系高分子水分散液と
してスチレン・ブタジエン共重合体(SBR)、ア
クリロニトリルブタジエン共重合(NBR)、メチ
ルメタクリレート・ブタジエン共重合体
(MBR)等のラテツクスが工業化されている。 一般にこれらブタジエン共重合系高分子水分散
液は、特に分子鎖中に不飽和結合を有する為にこ
れらの皮膜は、オゾン、酸素、熱、光などの作用
を受け黄変、軟化あるいは硬化するなどの劣化現
象を生じ高分子の諸特性に著しい低下を来たし、
実用上問題になる場合が多い。 このような劣化を防止する目的で従来よりフエ
ノール系、アミン系などの各種酸化防止剤が高分
子水分散液に添加され、比較的きびしくない温度
条件下においてかなりの効果が得られているもの
の高温で長時間さらされる場合には余り効果がな
く実用上大きな問題となつている。例えばスチレ
ン・ブタジエン共重合体は従来からカーペツトの
バツキング剤として用いられているが、近年、暖
房用電気カーペツトのバツキング剤としての需要
が増大しており当然これらの用途では高温のもと
で長時間さらしても劣化のないことが要求され
る。しかしスチレン・ブタジエン共重合体にこれ
までの各種酸化防止剤を添加するだけでは実用上
必要な耐熱劣化性が得られない。 本発明者らは高温下での使用において優れた耐
熱劣化性、耐熱変色性を示すブタジエン共重合系
高分子水分散液を提供すべく鋭意研究した結果、
特定の酸化防止剤の存在下で特定組成の単量体混
合物を乳化重合して得られるブタジエン共重合系
高分子水分散液の皮膜が極めて優れた耐熱劣化性
を有することを見出し本発明を完成するに至つ
た。 即ち、本発明はジフエニルアミン誘導体とフエ
ノール誘導体が重量比で70/30〜30/70の範囲か
ら成る酸化防止剤0.1〜2.0重量部の存在下で全単
量体に対してブタジエン10〜90重量%と、1種以
上のエチレン性不飽和ジカルボン酸をブタジエン
を含む全単量体に対し1〜10重量%を含んだブタ
ジエンと共重合可能なエチレン性不飽和単量体90
〜10重量%からなる単量体混合物100重量部を乳
化重合して得られる極めて優れた耐熱劣化性を有
するブタジエン共重合系高分子水分散液と要約さ
れる。 ブタジエン共重合系高分子が熱劣化し易い原因
は、ブタジエンに起因するポリマー中の残存不飽
和結合である。したがつてブタジエン含有量の増
加と共に耐熱劣化性が低下する傾向にあるが、全
単量体中のブタジエン含有量が10重量%未満の場
合はブタジエンに起因する熱劣化は軽微であり、
実用上酸化防止剤のみの添加で十分な効果が得ら
れる。 しかしブタジエン含有量が10重量%以上の場合
は、熱劣化が著しくて酸化防止剤を併用しても大
きな改良効果は得られず、耐熱性を必要とする用
途には、使用出来ないのが現状である。 一方ブタジエン含有量が90重量%を越えた場
合、本発明における酸化防止剤存在下では重合速
度が低下して重合反応が進行せず、実用性に乏し
い。 本発明におけるエチレン性不飽和単量体として
は、例えばアクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、ア
クリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、アクリ
ル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸ペ
ンチル、メタクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキ
シル、メタクリル酸ヘキシル、アクリル酸ヘプチ
ル、メタクリル酸ヘプチル、アクリル酸オクチ
ル、メタクリル酸オクチル、アクリル酸オクタデ
シル、メタクリル酸オクタデシル等が例示され
る。アクリル酸アルキルエステルおよびメタクリ
ル酸アルキルエステルスチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、クロルスチレン、2,4
−ジブロムスチレン等で例示されるエチレン性不
飽和芳香族単量体、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル等の不飽和ニトリル、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル等のビニルエステル、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、等の
エチレン性不飽和カルボン酸、塩化ビニリデン、
臭化ビニリデン等の如きビニリデンハライド、ア
クリル酸−2−ヒドロキシプロピル、メタクリル
酸−2−ヒドロキシエチル等の如きエチレン性不
飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル、
アクリル酸グリシジル、メクタリル酸グリシジル
等の如きエチレン性不飽和カルボン酸のグリシジ
ルエステル及びアクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロ
ールメタクリルアミド、N−ブトキシメチルアク
リルアミド、ジアセトンアクリルアミド、等ブタ
ジエンと共重合可能な単量体なら使用出来るが全
単量体に対し1〜10重量%の1種以上のエチレン
性不飽和ジカルボン酸を必ず含まなければならな
い。ここが本発明の最も特徴とするところで特定
の酸化防止剤の存在下でブタジエン及びエチレン
性不飽和ジカルボン酸及びその他の共重合可能な
単量体を共重合することにより耐熱劣化性が著し
く改良されるのである。 本発明において使用されるエチレン性不飽和ジ
カルボン酸としては、イタコン酸、フマル酸、無
水マレイン酸、クロトン酸等が挙げられる。これ
らは全単量体混合物に対して1〜10重量%の範囲
で用いられるが、1.0重量%未満であると重合速
度が非常に遅く、重合後の分散液中に多量の凝固
物が生成し、さらに耐熱劣化性改良の効果がな
い。また10重量%を越えて用いると分散液の粘度
が上昇して実用上問題が出てくる。 本発明において使用される酸化防止剤としては
ジフエニルアミン、パラアミノジフエニルアミ
ン、N−イソプロピルアミンジフエニルアミン、
N−4−アニリノフエニルアクリル酸アミド、N
−4−アニリノフエニルメタアクリル酸アミド、
N−4−アニリノフエニル安息香酸アミド等ジフ
エニルアミン誘導体が挙げられる。 またフエノール、及び2,6−ジタ−シヤリ−
ブチルフエノール、2,6−ジタ−シヤリ−ブチ
ルクレゾール、スチレン化フエノールなどのフエ
ノール誘導体が挙げられる。 本発明においてはフエノール誘導体Aとジフエ
ニルアミン誘導体Bは、重量比でA/B=70/30
〜30/70の範囲で併用されるのが好ましく、単量
体100重量部に対して0.1〜2.0重量部で用いられ
るが、0.1重量部未満であると優れた耐熱劣化性
が得られず、また2.0重量部を越えて用いると重
合速度が非常に遅くなり、重合後の分散液中に多
量の凝固物が生成する。 本発明における高分子水分散液は通常の乳化重
合法の条件により調製される。例えば上記酸化防
止剤の存在下に単量体混合物を乳化剤を用いて水
中に乳化分散させ、フリーラジカル発生触媒、例
えばKPS(K2S2O8)、APS((NH4)2S2O8)、過酸
化水素水等の水性触媒、t−ブチルハイドロパー
オキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等の
油性触媒により好ましくは50℃〜70℃で乳化重合
を行なえばよい。また本発明は乳化重合に通常用
いられる添加剤、例えば連鎖移動剤、重合安定化
や緩衝効果を目的としたエチレンジアミン四酢
酸、あるいはPH調整のためのアルカリ物質を必要
に応じて使用することは何ら差しつかえない。
尚、乳化重合を終了した共重合体水分散液には濃
縮や未反応単量体の除去工程を加えることは何ら
差しつかえない。 こうして得られる本発明の高分子水分散液の乾
燥皮膜は、優れた耐熱劣化性を有し、長時間、高
温の空気中にさらしても皮膜の物性劣化が殆どな
く、熱変色も殆どないものである。従つて高熱を
有する部分への接着剤、例えば電気カーペツトの
バツキング剤として、又、紙処理剤として優れた
ものである。 次に実施例によつて本発明を更に具体的に説明
する。尚各実施例中の「部」及び「%」は重量基
準である。 実施例 1 窒素置換した撹拌機付オートクレーブにイオン
交換水120部、アルキルベンゼンスルホン酸ソー
ダ(ネオペレツクスF−25、花王石鹸製品)を有
効成分量として2部、tert−ドデシルメルカプタ
ン0.5部を仕込み、表2のA,B,Cに示す組成
の単量体100部及び表2のA,B,Cに示す組成
の酸化防止剤を仕込み、過硫酸カリウル0.5部を
加えて撹拌しながら60℃で12時間乳化重合を行つ
た後、水蒸気蒸溜による未反応単量体の除去、濃
縮及び水酸化カリウムの添加によるPH調整を行
い、固形分50%、PH8.5のラテツクスを得た。い
ずれも重合率98%以上迄重合し、凝集物もなく安
定なラテツクスA,B,Cを得た。 比較例 1 表2のD,E,F,G,H,Iに記載する単量
体組成、酸化防止剤組成であること以外は実施例
1と同様の方法で乳化重合を行い、ラテツクス
D,E,F,G,H,Iを得た。なお、ラテツク
スIにおいては酸化防止剤を予め表1に記載する
組成の水分散液となし、重合反応終了後にラテツ
クスの固形分100部に対して、ヒンダードフエノ
ール、ジフエニルアミンが夫々0.6部、0.4部とな
るように添加した。
ジエン共重合系高分子水分散液に関する。さらに
詳しくは高温の空気中において熱変色性が極めて
少なく熱劣化性がほとんどない新規な高分子水分
散液に関する。 従来よりブタジエン共重合系高分子水分散液と
してスチレン・ブタジエン共重合体(SBR)、ア
クリロニトリルブタジエン共重合(NBR)、メチ
ルメタクリレート・ブタジエン共重合体
(MBR)等のラテツクスが工業化されている。 一般にこれらブタジエン共重合系高分子水分散
液は、特に分子鎖中に不飽和結合を有する為にこ
れらの皮膜は、オゾン、酸素、熱、光などの作用
を受け黄変、軟化あるいは硬化するなどの劣化現
象を生じ高分子の諸特性に著しい低下を来たし、
実用上問題になる場合が多い。 このような劣化を防止する目的で従来よりフエ
ノール系、アミン系などの各種酸化防止剤が高分
子水分散液に添加され、比較的きびしくない温度
条件下においてかなりの効果が得られているもの
の高温で長時間さらされる場合には余り効果がな
く実用上大きな問題となつている。例えばスチレ
ン・ブタジエン共重合体は従来からカーペツトの
バツキング剤として用いられているが、近年、暖
房用電気カーペツトのバツキング剤としての需要
が増大しており当然これらの用途では高温のもと
で長時間さらしても劣化のないことが要求され
る。しかしスチレン・ブタジエン共重合体にこれ
までの各種酸化防止剤を添加するだけでは実用上
必要な耐熱劣化性が得られない。 本発明者らは高温下での使用において優れた耐
熱劣化性、耐熱変色性を示すブタジエン共重合系
高分子水分散液を提供すべく鋭意研究した結果、
特定の酸化防止剤の存在下で特定組成の単量体混
合物を乳化重合して得られるブタジエン共重合系
高分子水分散液の皮膜が極めて優れた耐熱劣化性
を有することを見出し本発明を完成するに至つ
た。 即ち、本発明はジフエニルアミン誘導体とフエ
ノール誘導体が重量比で70/30〜30/70の範囲か
ら成る酸化防止剤0.1〜2.0重量部の存在下で全単
量体に対してブタジエン10〜90重量%と、1種以
上のエチレン性不飽和ジカルボン酸をブタジエン
を含む全単量体に対し1〜10重量%を含んだブタ
ジエンと共重合可能なエチレン性不飽和単量体90
〜10重量%からなる単量体混合物100重量部を乳
化重合して得られる極めて優れた耐熱劣化性を有
するブタジエン共重合系高分子水分散液と要約さ
れる。 ブタジエン共重合系高分子が熱劣化し易い原因
は、ブタジエンに起因するポリマー中の残存不飽
和結合である。したがつてブタジエン含有量の増
加と共に耐熱劣化性が低下する傾向にあるが、全
単量体中のブタジエン含有量が10重量%未満の場
合はブタジエンに起因する熱劣化は軽微であり、
実用上酸化防止剤のみの添加で十分な効果が得ら
れる。 しかしブタジエン含有量が10重量%以上の場合
は、熱劣化が著しくて酸化防止剤を併用しても大
きな改良効果は得られず、耐熱性を必要とする用
途には、使用出来ないのが現状である。 一方ブタジエン含有量が90重量%を越えた場
合、本発明における酸化防止剤存在下では重合速
度が低下して重合反応が進行せず、実用性に乏し
い。 本発明におけるエチレン性不飽和単量体として
は、例えばアクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、ア
クリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、アクリ
ル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸ペ
ンチル、メタクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキ
シル、メタクリル酸ヘキシル、アクリル酸ヘプチ
ル、メタクリル酸ヘプチル、アクリル酸オクチ
ル、メタクリル酸オクチル、アクリル酸オクタデ
シル、メタクリル酸オクタデシル等が例示され
る。アクリル酸アルキルエステルおよびメタクリ
ル酸アルキルエステルスチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、クロルスチレン、2,4
−ジブロムスチレン等で例示されるエチレン性不
飽和芳香族単量体、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル等の不飽和ニトリル、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル等のビニルエステル、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、等の
エチレン性不飽和カルボン酸、塩化ビニリデン、
臭化ビニリデン等の如きビニリデンハライド、ア
クリル酸−2−ヒドロキシプロピル、メタクリル
酸−2−ヒドロキシエチル等の如きエチレン性不
飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル、
アクリル酸グリシジル、メクタリル酸グリシジル
等の如きエチレン性不飽和カルボン酸のグリシジ
ルエステル及びアクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロ
ールメタクリルアミド、N−ブトキシメチルアク
リルアミド、ジアセトンアクリルアミド、等ブタ
ジエンと共重合可能な単量体なら使用出来るが全
単量体に対し1〜10重量%の1種以上のエチレン
性不飽和ジカルボン酸を必ず含まなければならな
い。ここが本発明の最も特徴とするところで特定
の酸化防止剤の存在下でブタジエン及びエチレン
性不飽和ジカルボン酸及びその他の共重合可能な
単量体を共重合することにより耐熱劣化性が著し
く改良されるのである。 本発明において使用されるエチレン性不飽和ジ
カルボン酸としては、イタコン酸、フマル酸、無
水マレイン酸、クロトン酸等が挙げられる。これ
らは全単量体混合物に対して1〜10重量%の範囲
で用いられるが、1.0重量%未満であると重合速
度が非常に遅く、重合後の分散液中に多量の凝固
物が生成し、さらに耐熱劣化性改良の効果がな
い。また10重量%を越えて用いると分散液の粘度
が上昇して実用上問題が出てくる。 本発明において使用される酸化防止剤としては
ジフエニルアミン、パラアミノジフエニルアミ
ン、N−イソプロピルアミンジフエニルアミン、
N−4−アニリノフエニルアクリル酸アミド、N
−4−アニリノフエニルメタアクリル酸アミド、
N−4−アニリノフエニル安息香酸アミド等ジフ
エニルアミン誘導体が挙げられる。 またフエノール、及び2,6−ジタ−シヤリ−
ブチルフエノール、2,6−ジタ−シヤリ−ブチ
ルクレゾール、スチレン化フエノールなどのフエ
ノール誘導体が挙げられる。 本発明においてはフエノール誘導体Aとジフエ
ニルアミン誘導体Bは、重量比でA/B=70/30
〜30/70の範囲で併用されるのが好ましく、単量
体100重量部に対して0.1〜2.0重量部で用いられ
るが、0.1重量部未満であると優れた耐熱劣化性
が得られず、また2.0重量部を越えて用いると重
合速度が非常に遅くなり、重合後の分散液中に多
量の凝固物が生成する。 本発明における高分子水分散液は通常の乳化重
合法の条件により調製される。例えば上記酸化防
止剤の存在下に単量体混合物を乳化剤を用いて水
中に乳化分散させ、フリーラジカル発生触媒、例
えばKPS(K2S2O8)、APS((NH4)2S2O8)、過酸
化水素水等の水性触媒、t−ブチルハイドロパー
オキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等の
油性触媒により好ましくは50℃〜70℃で乳化重合
を行なえばよい。また本発明は乳化重合に通常用
いられる添加剤、例えば連鎖移動剤、重合安定化
や緩衝効果を目的としたエチレンジアミン四酢
酸、あるいはPH調整のためのアルカリ物質を必要
に応じて使用することは何ら差しつかえない。
尚、乳化重合を終了した共重合体水分散液には濃
縮や未反応単量体の除去工程を加えることは何ら
差しつかえない。 こうして得られる本発明の高分子水分散液の乾
燥皮膜は、優れた耐熱劣化性を有し、長時間、高
温の空気中にさらしても皮膜の物性劣化が殆どな
く、熱変色も殆どないものである。従つて高熱を
有する部分への接着剤、例えば電気カーペツトの
バツキング剤として、又、紙処理剤として優れた
ものである。 次に実施例によつて本発明を更に具体的に説明
する。尚各実施例中の「部」及び「%」は重量基
準である。 実施例 1 窒素置換した撹拌機付オートクレーブにイオン
交換水120部、アルキルベンゼンスルホン酸ソー
ダ(ネオペレツクスF−25、花王石鹸製品)を有
効成分量として2部、tert−ドデシルメルカプタ
ン0.5部を仕込み、表2のA,B,Cに示す組成
の単量体100部及び表2のA,B,Cに示す組成
の酸化防止剤を仕込み、過硫酸カリウル0.5部を
加えて撹拌しながら60℃で12時間乳化重合を行つ
た後、水蒸気蒸溜による未反応単量体の除去、濃
縮及び水酸化カリウムの添加によるPH調整を行
い、固形分50%、PH8.5のラテツクスを得た。い
ずれも重合率98%以上迄重合し、凝集物もなく安
定なラテツクスA,B,Cを得た。 比較例 1 表2のD,E,F,G,H,Iに記載する単量
体組成、酸化防止剤組成であること以外は実施例
1と同様の方法で乳化重合を行い、ラテツクス
D,E,F,G,H,Iを得た。なお、ラテツク
スIにおいては酸化防止剤を予め表1に記載する
組成の水分散液となし、重合反応終了後にラテツ
クスの固形分100部に対して、ヒンダードフエノ
ール、ジフエニルアミンが夫々0.6部、0.4部とな
るように添加した。
【表】
【表】
実施例 2
実施例1及び比較例1で得たラテツクスA〜I
を乾燥膜厚が0.5〜0.7mmになるように夫々ガラス
板に流延し、20℃で48時間、自然乾燥して得た皮
膜及びさらにギアオーブン中で180℃、5時間加
熱して得た皮膜をJIS1号ダンベルで打抜いて試片
を作成し、テンシロンにて引張り速度500mm/mm
の条件で皮膜の強伸度を測定し、熱劣化状態を比
較した。測定結果を表3に示す。 本発明例のラテツクスA〜Cの皮膜は自然乾燥
のみの場合もギアオーブンで加熱した場合も強伸
度の変化が非常に少なく耐熱劣化性が非常に優れ
ているのに対し、比較例のラテツクスD〜Iはい
ずれもギアオーブンで加熱した場合、自然乾燥の
みの皮膜に比べてモジユラス、引張強度が高くな
つており、伸びが著しく低下している。これは酸
化により皮膜が硬化して本来のゴム弾性、柔軟性
が失われているためで、熱劣化していることを示
している。
を乾燥膜厚が0.5〜0.7mmになるように夫々ガラス
板に流延し、20℃で48時間、自然乾燥して得た皮
膜及びさらにギアオーブン中で180℃、5時間加
熱して得た皮膜をJIS1号ダンベルで打抜いて試片
を作成し、テンシロンにて引張り速度500mm/mm
の条件で皮膜の強伸度を測定し、熱劣化状態を比
較した。測定結果を表3に示す。 本発明例のラテツクスA〜Cの皮膜は自然乾燥
のみの場合もギアオーブンで加熱した場合も強伸
度の変化が非常に少なく耐熱劣化性が非常に優れ
ているのに対し、比較例のラテツクスD〜Iはい
ずれもギアオーブンで加熱した場合、自然乾燥の
みの皮膜に比べてモジユラス、引張強度が高くな
つており、伸びが著しく低下している。これは酸
化により皮膜が硬化して本来のゴム弾性、柔軟性
が失われているためで、熱劣化していることを示
している。
【表】
【表】
実施例 3
実施例1及び比較例1で得たラテツクスA〜I
を用いて表4に示す組成のカーペツトバツキング
用コンパウンドを夫々調製し、実施例2と同様の
方法でコンパウンドの自然乾燥皮膜及びギアオー
ブン(180℃×5時間)による加熱皮膜を作成し、
皮膜の変色の程度及び皮膜の柔軟性を比較した。 結果は表5に示す如く、本発明例のラテツクス
A〜Cを用いたコンパウンドの皮膜は自然乾燥の
みの場合に比較してギアオーブンで加熱した場合
の変色、皮膜の硬化が殆ど認められず、耐熱劣化
性が非常に優れていることが判る。これに対し、
比較例のラテツクスD〜Iを用いたコンパウンド
の皮膜は著しい熱変色、皮膜の硬化が認められ熱
劣化が進行している。
を用いて表4に示す組成のカーペツトバツキング
用コンパウンドを夫々調製し、実施例2と同様の
方法でコンパウンドの自然乾燥皮膜及びギアオー
ブン(180℃×5時間)による加熱皮膜を作成し、
皮膜の変色の程度及び皮膜の柔軟性を比較した。 結果は表5に示す如く、本発明例のラテツクス
A〜Cを用いたコンパウンドの皮膜は自然乾燥の
みの場合に比較してギアオーブンで加熱した場合
の変色、皮膜の硬化が殆ど認められず、耐熱劣化
性が非常に優れていることが判る。これに対し、
比較例のラテツクスD〜Iを用いたコンパウンド
の皮膜は著しい熱変色、皮膜の硬化が認められ熱
劣化が進行している。
【表】
【表】
実施例 4
表6のJ,K,Lに記載した通りの単量体組
成、酸化防止剤組成、反応条件、メルカプタン
量、過硫酸カリウム量とする以外は実施例1と同
様の方法で乳化重合を行い、水蒸気蒸溜による未
反応単量体の除去、濃縮及び水酸化カリウムの添
加によるPH調整を行い、固形分50%、PH7の安定
なラテツクスJ,K,Lを得た。
成、酸化防止剤組成、反応条件、メルカプタン
量、過硫酸カリウム量とする以外は実施例1と同
様の方法で乳化重合を行い、水蒸気蒸溜による未
反応単量体の除去、濃縮及び水酸化カリウムの添
加によるPH調整を行い、固形分50%、PH7の安定
なラテツクスJ,K,Lを得た。
【表】
【表】
実施例 5
実施例4で得たラテツクスJ,K,Lを用い、
実施例2と同一条件で、各ラテツクスの自然乾燥
皮膜とギアオーブン加熱皮膜の強伸度を測定し
た。 結果は表7に示す通りであつた。
実施例2と同一条件で、各ラテツクスの自然乾燥
皮膜とギアオーブン加熱皮膜の強伸度を測定し
た。 結果は表7に示す通りであつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ジフエニルアミン誘導体Aとフエノール誘導
体Bとから成りその割合が重量比A/B=70/30
〜30/70である酸化防止剤0.1〜2.0重量部の存在
下、ブタジエン10〜90重量%と、 ブタジエンを含んだ全単量体混合物に対して1
種以上のエチレン性不飽和ジカルボン酸1〜10重
量%を含んだブタジエンと共重合可能なエチレン
性不飽和単量体90〜10重量%からなる組成の単量
体混合物100重量部を乳化重合して得られる耐熱
劣化性高分子水分散液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17507484A JPS6155134A (ja) | 1984-08-24 | 1984-08-24 | 耐熱劣化性高分子水分散液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17507484A JPS6155134A (ja) | 1984-08-24 | 1984-08-24 | 耐熱劣化性高分子水分散液 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6155134A JPS6155134A (ja) | 1986-03-19 |
| JPH051296B2 true JPH051296B2 (ja) | 1993-01-07 |
Family
ID=15989774
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17507484A Granted JPS6155134A (ja) | 1984-08-24 | 1984-08-24 | 耐熱劣化性高分子水分散液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6155134A (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6230172A (ja) * | 1985-07-31 | 1987-02-09 | Asahi Chem Ind Co Ltd | カ−ペツト裏打ち用接着剤組成物 |
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| JP2005290047A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Dainippon Ink & Chem Inc | 合成ゴムラテックスの製造方法 |
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-
1984
- 1984-08-24 JP JP17507484A patent/JPS6155134A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6155134A (ja) | 1986-03-19 |
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Legal Events
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| EXPY | Cancellation because of completion of term |