JPH0516631A - 車両のサスペンシヨン装置 - Google Patents

車両のサスペンシヨン装置

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JPH0516631A
JPH0516631A JP17216691A JP17216691A JPH0516631A JP H0516631 A JPH0516631 A JP H0516631A JP 17216691 A JP17216691 A JP 17216691A JP 17216691 A JP17216691 A JP 17216691A JP H0516631 A JPH0516631 A JP H0516631A
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JP
Japan
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vehicle
suspension device
axle housing
air
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JP17216691A
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Inventor
Isao Toda
功 任田
Naomune Moriyama
尚宗 森山
Tomohiro Hori
智博 堀
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、車両のサスペンシヨン装置にお
いて、悪路走行時において、接地荷重の変動を防止する
事が出来ることを最も主要な特徴とする。 【構成】 この発明に係わる車両のサスペンシヨン装置
は、左右の車輪を互いに連結する軸が内蔵されたアクス
ルハウジング34と、このアクスルハウジング34の左
右両端部と車体の左右部分との間の上下動を夫々緩衝さ
せるエアーばね式ダンパ58,60と、略車幅方向に沿
つて延出し、アクスルハウジング34に中央部を回動自
在に軸支されると共に、両端を前記車体に連結されたワ
ツトリンク式ラテラルリンク44と、このワツトリンク
式ラテラルリンク44のアクスルハウジング34への軸
支点の偏倚に対する反力を発生させるエアーばね式ダン
パ62またはトーシヨンスプリング72または一対のコ
イルスプリング76,78とを具備する事を特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、緩衝装置を介して車
体を弾性的に支持する様にした車両のサスペンシヨン装
置、特に、ワツトリンク式のラテラルリンクを備えた車
軸式の車両のサスペンシヨン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、通常走行、例えば、高速道路
を高速走行する場合の走行安定性と、悪路走行、例え
ば、河川敷や山道等の多数の岩が露出した道を低速走行
する場合の走破性能とでは、サスペンシヨンのロール剛
性に着目した場合、互いに反対の特性が要求される事は
良く知られている。即ち、高速走行時の走行安定性を確
保するためには、ロール剛性を高くして、車体姿勢を強
く保持し、横風を受けたり、カーブを曲がる際の横力に
対して、高いレベルで踏ん張る事が出来る様にしなけれ
ばならないものである。一方、悪路走行の走破性を確保
するためには、ロール剛性を低くして、車体の横ゆれを
防止したり、サスペンシヨンストロークを有効に引き出
したり、両輪における接地荷重を安定させることが出来
る様にしなければならないものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
サスペンシヨン装置においては、例えば、実開昭63−
189705号公報に示される様に、リジツド式(即
ち、車軸式)のサスペンシヨン装置が採用された状態
で、高速走行時の走行安定性を確保する様にすると、悪
路の走破性が悪くなり、一方、悪路の走破性を向上させ
ようとすると、高速走行時の走行安定性が悪化する事に
なる。
【0004】この発明は上述した課題に鑑みなされたも
ので、この発明の目的は、悪路走行時において、接地荷
重の変動を防止する事が出来る車両のサスペンシヨン装
置を提供することである。また、この発明の他の目的
は、ブラケツト等の付加部品を不要として、取り付け性
の向上を図る事の出来る車両のサスペンシヨン装置を提
供する事である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、この発明に係わる車両のサスペンシヨン装置は、
左右の車輪を互いに連結する軸が内蔵されたアクスルハ
ウジングと、このアクスルハウジングの左右両端部と車
体の左右部分との間の上下動を夫々緩衝させる緩衝手段
と、略車幅方向に沿つて延出し、前記アクスルハウジン
グに中央部を回動自在に軸支されると共に、両端を前記
車体に連結されたワツトリンク式ラテラルリンクと、こ
のワツトリンク式ラテラルリンクのアクスルハウジング
への軸支点の偏倚に対する反力を発生させる反力発生手
段とを具備する事を特徴としている。
【0006】また、この発明に係わる車両のサスペンシ
ヨン装置において、前記緩衝手段は、前記アクスルハウ
ジングの両側部に設けられ、車体の車幅方向両側部を夫
々弾性的に支持する第1及び第2のエアーばね式ダンパ
を備え、前記反力発生手段は、前記ワツトリンク式ラテ
ラルリンクのアクスルハウジングへの軸支点と車体との
間に介設された第3のエアーばね式ダンパを備えている
事を特徴としている。
【0007】また、この発明に係わる車両のサスペンシ
ヨン装置において、前記ワツトリンク式ラテラルリンク
は、前記アクスルハウジングの中央部に軸支され、前記
第3のエアーばね式ダンパは、前記車体の車幅方向中央
部を弾性的に支持する事を特徴としている。また、この
発明に係わる車両のサスペンシヨン装置において、前記
第1乃至第3の緩衝手段は、夫々、空気圧を可変に設定
され、第1乃至第3のエアーばね式ダンパの各々の空気
圧は、制御手段により可変制御される事を特徴としてい
る。
【0008】また、この発明に係わる車両のサスペンシ
ヨン装置において、前記制御手段は、前記第3のエアー
ばね式ダンパの空気圧を、通常走行モードで実質的に零
に設定し、悪路走行モードで所定値に維持するように制
御する事を特徴としている。また、この発明に係わる車
両のサスペンシヨン装置において、前記制御手段は、通
常走行モードで前記第3のエアーばね式ダンパの空気圧
を実質的に零に設定すると共に、前記第1及び第2のエ
アー式ダンパの空気圧を第1の所定値に設定し、悪路走
行モードで前記第3のエアーばね式ダンパの空気圧を第
2の所定値に維持すると共に、前記第1及び第2のエア
ーばね式ダンパの空気圧を減少するように制御する事を
特徴としている。
【0009】また、この発明に係わる車両のサスペンシ
ヨン装置において、前記ワツトリンク式ラテラルリンク
は、前記アクスルハウジングに中央部を軸支された揺動
リンクと、この揺動リンクの一端にその一端を回動自在
に軸支され、車幅方向に沿つて一方に延出し、他端を車
体に回動自在に軸支された一方のリンクと、前記揺動リ
ンクの他端にその一端を回動自在に軸支され、車幅方向
に沿つて他方に延出し、他端を車体に回動自在に軸支さ
れた他方のリンクとを備えている事を特徴としている。
【0010】また、この発明に係わる車両のサスペンシ
ヨン装置において、前記反力発生手段は、前記揺動リン
クの他端と前記一方のリンクとの間に介設され、両者を
弾性的に支持する一方のスプリングと、前記揺動リンク
の一端と前記他方のリンクとの間に介設され、両者を弾
性的に支持する他方のスプリングとを備える事を特徴と
している。
【0011】また、この発明に係わる車両のサスペンシ
ヨン装置において、前記揺動リンクは、前記アクスルハ
ウジングに固定された軸部と、この軸部に回動自在に取
り付けられたリンク本体とを備え、前記反力発生手段
は、前記軸部に巻回され、一端を前記アクスルハウジン
グに掛止され、他端を前記リンク本体に掛止されたトー
シヨンスプリングを備えている事を特徴としている。
【0012】
【作用】以上のように構成される車両のサスペンシヨン
装置においては、高速走行時等の通常走行状態において
は、両端に設けた緩衝手段のみを作動させ、反力発生手
段の反力作用を殺す様に用いる事により、高いロール剛
性を得て、走行安定性を確保することが出来る事にな
る。一方、悪路走行時においては、反力発生手段を作動
させ、主としてこれにより車体を支持すると共に、両端
に位置する緩衝手段の緩衝機能を弱める事により、低い
ロール剛性を得て、接地荷重を安定させる事により、悪
路の走破性を確保することが出来る事になる。
【0013】
【実施例】以下に、この発明に係わる車両のサスペンシ
ヨン装置の第1の実施例の構成を、添付図面の図1乃至
図8を参照して詳細に説明する。先ず、この第1の実施
例のサスペンシヨン装置10は、図1に概略的に示す様
に、前後・左右の合計4つの車輪に車体12を懸架させ
るための装置であり、左右の前輪FL,FRに車体12
の前方部分を懸架させるフロント側サスペンシヨン装置
10Aと、左右の後輪RL,RRに車体12の後方部分
を懸架させるためのリヤ側サスペンシヨン装置10Bと
から構成されている。
【0014】これらサスペンシヨン装置10A,10B
は、その構成を後に詳細に説明するが、複数のエアーば
ね式ダンパを有する緩衝装置14A,14Bを備えてお
り、このエアーばね式ダンパに圧縮空気を導入、換言す
れば、所定圧のエアを導入するために、サスペンシヨン
装置10は、エアー供給機構16を車体12内に備えて
いる。このエアー供給機構16は、図示しないエンジン
により駆動されるエアーポンプ18と、このエアーポン
プ18から吐出された圧縮空気を一時貯留するためのア
キユムレータ20と、このアキユムレータ20で蓄圧さ
れた圧縮空気を適宜フロント側及びリヤ側のサスペンシ
ヨン装置10A,10Bに供給するための弁機構22
A,22Bとから構成されている。
【0015】尚、エアーポンプ18と弁機構22A,2
2Bとには、制御ユニツト24が接続されており、この
制御ユニツト24の制御の下で、夫々駆動制御される様
になされている。ここで、この制御ユニツト24には、
現在車速を検出する車速センサ26と、前後の車高を夫
々検知する車高センサ28A,28Bとが接続されてお
り、車速センサ26からの検出車速情報(V)と、車高
センサ28A,28Bからの検出車高情報(H)とに基
づき、弁機構22A,22Bを駆動制御して、サスペン
シヨン装置10の懸架状態を制御する様に構成されてい
る。
【0016】ここで、図示しない運転席に着座したドラ
イバから届く範囲に、サスペンシヨン装置10A,10
Bを悪路走行モードと、これ以外の通常走行モードとに
ドライバによる手動で切り換えるためのマニユアルスイ
ツチ30が配設されている。このマニユアルスイツチ3
0は、オンされる事により悪路走行モードがまた、オフ
される事により通常走行モードが、夫々手動により設定
される様になされている。このマニユアルスイツチ30
は、制御ユニツト24に接続されており、これにマニユ
アルスイツチ30におけるモード設定情報を出力する様
に構成されている。一方、図示しないエンジンのトラン
スミツションには、現在設定されている変速段を示すイ
ンヒビタスイツチが取り付けられている。また、この車
両はこの第1の実施例においては四輪駆動車として構成
されており、図示していないが、後輪駆動モードと四輪
駆動モードとを切り換え設定する副変速機が設けられて
いる。そして、この副変速機には、現在設定された駆動
モードを示す副変速機用インヒビタスイツチ32が設け
られており、この副変速機用インヒビタスイツチ32も
制御ユニツト24に接続されており、これに駆動モード
情報を出力する様に構成されている。尚、この副変速機
用インヒビタスイツチ32からは、副変速機における後
輪駆動モードの設定状態を示す2D信号と、高速側四輪
駆動モードの設定状態を示す4H信号と、低速側四輪駆
動モードの設定状態を示す4L信号とが選択的に出力さ
れる様に構成されている。
【0017】以下に、図2乃至図4を参照して、この発
明の特徴となるフロント側及びリヤ側サスペンシヨン装
置10A,10Bの構成を詳細に説明する。ここで、上
述した様に、この第1の実施例においては車両は四輪駆
動車であるので、フロント側及びリヤ側のサスペンシヨ
ン装置10A,10Bは、この発明の特徴に関して実質
的に同様に構成されている。このため、以下の説明にお
いては、リヤ側サスペンシヨン装置10Bを代表して説
明し、フロント側サスペンシヨン装置10Aの説明を省
略すると共に、単に、サスペンシヨン装置10Bと略称
するものとする。
【0018】先ず、図2に示す様に、このサスペンシヨ
ン装置10Bは、両輪RL,RRの間で車幅方向に沿つ
て延出するアクスルハウジング34を備え、このアクス
ルハウジング34内には、図示していないが最終段ギヤ
やデイフアレンシヤルギヤ及びアクスルシヤフトが内蔵
されており、これらが一体的に組み付けられて周知のリ
ジツトアクスル式(即ち、固定車軸式)のサスペンシヨ
ン構造が採用されている。尚、周知の様に、アクスルシ
ヤフトの両端に、図示しないホイールサポートを介し
て、左右の両輪RL,RRが接続され、アクスルシヤフ
トの回転に応じて駆動される様になされている。
【0019】また、このサスペンシヨン装置10Bは、
アクスルハウジング34の左方部分の上側部と車体とを
連結する左アツパリンク36と、これの下側部と車体と
を連結する左ロアリンク38と、アクスルハウジング3
4の右方部分の上側部と車体とを連結する右アツパリン
ク40と、これの下側部と車体とを連結する右ロアリン
ク42とを備えている。ここで、これらリンク36,3
8,40,42は、共に、車体前後方向に沿つて延出す
る様になされている。更に、このサスペンシヨン装置1
0Bは、車幅方向に沿つて延出し、その中央部において
アクスルハウジング34の中央部に回動自在に軸支さ
れ、左右両端部が車体に連結されたラテラルリンク44
を備えている。
【0020】尚、この発明においては、このラテラルリ
ンク44は、ワツトリンクから構成されている。即ち、
このワツトリンク44は、アクスルハウジング34の後
面における中心部(即ち、車幅方向中央部)に、車体前
後方向に沿つて延出する支軸46回りに揺動自在に軸支
され、車体への横力が作用していない状態において、略
上下方向に沿つて延出する位置にもたらされた揺動リン
ク48と、この揺動リンク48の下端と車体とを連結
し、車幅方向に沿つて左方に向けて延出する左リンク5
0と、この揺動リンク48の上端と車体とを連結し、車
幅方向に沿つて右方に向けて延出する右リンク52とか
ら構成されている。
【0021】一方、上述したリヤ側緩衝装置14Bは、
このアクスルハウジング34の両端に位置した状態で、
車体12の後部の左右を夫々固定した弾性係数で弾性的
に支持するための第1及び第2のコイルスプリング5
4,56と、これら第1及び第2のコイルスプリング5
4,56に並設され、変更可能な弾性係数で弾性的に支
持するための第1及び第2の緩衝機構58,60を備
え、これら第1及び第2の緩衝機構58,60は、この
第1の実施例においては、エアーばね式ダンパから夫々
構成されている。また、このリヤ側緩衝装置14Bは、
アクスルハウジング34の中央部に位置した状態で、車
体12の後部の中央部の上下動を緩衝させるため第3の
緩衝機構62を備え、この第3の緩衝機構62は、この
第1の実施例においては、第1及び第2のエアーばね式
ダンパ58,60と同一構成のエアーばね式ダンパから
構成されている。詳細には、この第3のエアーばね式ダ
ンパ62は、図3に示す様に、その下端を上述した支軸
46に枢動自在に取り付けられ、上端を車体下面に枢動
自在に取り付けられている。ここで、これら第1乃至第
3のエアーばね式ダンパ58,60,62は、夫々に供
給されるエアー圧に応じて、夫々の弾性係数を任意の値
に設定することが出来る様に同一に構成されているが、
夫々の構成は周知であるため、ここでの説明を省略す
る。
【0022】また、上述したエアー供給機構16を構成
する弁機構22Bは、図4に示す様に、このリヤ側緩衝
装置14Bに備えられた第1乃至第3のエアーばね式ダ
ンパ58,60,62に対応して夫々設けられた第1乃
至第3の制御弁64,66,68を備えている。これら
第1乃至第3の制御弁64,66,68は、上述した制
御ユニツト24に接続され、これにより駆動制御される
様になされている。ここで、各制御弁64,66,68
は、対応するエアーばね式ダンパ58,60,62のエ
アーシリンダ室をアキユムレータ20に接続させて、内
部圧を高めさせる接続位置と、対応するエアーばね式ダ
ンパ58,60,62のエアーシリンダ室を閉塞させ
て、内部空気圧を保持させる閉塞位置と、対応するエア
ーばね式ダンパ58,60,62のエアーシリンダ室を
大気に開放させて、内部圧を低めさせる開放位置との間
で移動可能に構成されており、制御ユニツト24からの
制御信号に基づき、所定の位置に移動駆動されてその位
置に保持される様になされている。尚、この制御ユニツ
ト24は、車体12の左右のバランスを保つために、第
1及び第2の制御弁64,66の制御量を同一となる様
に制御するよう設定されている。
【0023】このリヤ側緩衝装置14Bの概略動作を説
明すれば、次の様になる。即ち、悪路を低速で走行する
悪路走行モード以外の通常走行モードにおいては、第1
及び第2のエアーばね式ダンパ58,60に対応する制
御弁64,66は共に閉塞位置にもたらされ、所定のエ
アー圧に維持された状態で、所定の弾性機能を果たす事
となると共に、中央に位置する第3のエアーばね式ダン
パ62に対応する制御弁68は開放位置にもたらされ、
この結果、この第3のエアーばね式ダンパ62のエアー
シリンダ室は大気に開放されて、その弾性機能を殺され
た状態、即ち、弾性支持しない状態となる。この結果、
この通常走行モードにおいては、車体12の前部は、両
端に夫々位置する第1及び第2のコイルスプリング5
4,56と、第1及び第2のエアーばね式ダンパ58,
60とにより上下動を緩衝させられる事となる。換言す
れば、この通常走行モードにおいては、車体12のロー
ル剛性は高く維持される事となる。
【0024】尚、この第1の実施例においては、詳細は
後述するが、通常走行モードが設定された状態におい
て、第1及び第2のエアーばね式ダンパ58,60に作
用するエアー圧を制御する事により、車高調整を行う様
になされており、低速走行時には、目標車高(H1)を
高めの車高(H1H)となる様に設定し、高速走行時に
は低めの車高(H1L)となる様に設定されている。
【0025】一方、上述した悪路走行モードにおいて
は、第1及び第2のエアーばね式ダンパ58,60に対
応する制御弁64,66は共に一旦開放位置にもたらさ
れ、第1及び第2のエアーばね式ダンパ58,60の弾
性係数を低めた後に閉塞位置にもたらされ、所定の低め
のエアー圧に維持された状態で、弱めの弾性機能を果た
す事となると共に、中央に位置する第3のエアーばね式
ダンパ62に対応する制御弁68は接続位置にもたらさ
れ、所定のエアー圧に設定された後に閉塞位置にもたら
され、所定の高めのエアー圧に維持された状態で、強め
の弾性機能を果たす状態となる。この結果、この悪路走
行モードにおいては、車体12の前部は、主として中央
の第3のエアーばね式ダンパ62により支持される事と
なり、左右へのロールが大きく許容される事となる。換
言すれば、この悪路走行モードにおいては、車体12の
ロール剛性は低く設定される事となる。
【0026】尚、この第1の実施例においては、詳細は
後述するが、悪路走行モードが設定された状態におい
て、通常走行モードが設定された状態よりも高めの目標
車高(H2)が設定され、この目標車高(H2)となる
ように、第1乃至第3のエアーばね式ダンパ58,6
0,62のエアー圧が設定される事となる。また、この
第1の実施例においては、上述した様に、ラテラルリン
ク44としてワツトリンクを用いており、このため、揺
動リンク48を揺動自在に支持する支軸46が予め、ア
クスルハウジング34の車幅方向中央部に取り付けられ
ており、第3のエアーばね式ダンパ62の下端が、この
支軸46に枢動自在に取り付けられる様にしているの
で、この第3のエアーばね式ダンパ62をアクスルハウ
ジング34に取り付けるための特別のブラケツトを必要
とせず、また、その取り付け性、即ち、組み付け性の向
上をも合わせて図ることが出来る事になる。
【0027】次に、図5乃至図7のフローチヤート及び
図8の線図を参照して、上述した制御ユニツト24にお
けるリヤ側緩衝装置14Bを制御する制御手順を説明す
る。先ず、図5に示す様に、図示しないイグニツシヨン
スイツチがオンされる事により、この制御手順が開始さ
れる。そして、ステツプS10において、先ず全てのデ
ータ及び記憶内容が初期化される。この初期化動作にお
いて、全てのフラグは「0」にリセツトされる。この
後、ステツプS12において、車速センサ26からの車
速情報(V)に基づき、現在の走行車速を読み込み、こ
れを図示しないメモリに一旦記憶する。また、引き続く
ステツプS14において、車高センサ28A,28Bか
らの車高情報(H)に基づき、現在の車体12の車高を
読み込み、これを図示しないメモリに一旦記憶する。更
に、ステツプS16において、インヒビタスイツチ32
からの駆動モード設定信号に基づき、副変速機で現在設
定されている駆動モードを読み込み、これを図示しない
メモリに一旦記憶する。
【0028】この後、ステツプS18において、上述し
たマニユアルスイツチ30がオンされているか否かを判
断する。このステツプS18においてNOと判断される
場合、即ち、マニユアルスイツチ30において通常走行
モードが手動により設定されていると判断される場合に
は、ステツプS20において、副変速機用インヒビタス
イツチ32から4L信号が出力されているか否かを判断
する。このステツプS20においてNOと判断される場
合、即ち、副変速機において低速側の四輪駆動モードが
設定されていないと判断される場合には、上述したステ
ツプS18でのNOとの判断と相まつて、通常走行モー
ドが設定されていると判断し、図6に示されるステツプ
S22以下に進み、通常走行制御手順が実行される。
【0029】この通常走行制御手順の実行が開始される
と、図6に示す様に、先ず、ステツプS22において、
第3の制御弁68を開放位置に駆動制御する。この結
果、第3のエアーばね式ダンパ62は、そのエアーシリ
ンダ室内のエアーを大気に開放され、実質的に弾性機能
を発揮しえない状態となる。この結果、車体12は両端
に位置する第1及び第2のエアーばね式ダンパ58,6
0で支持される事となり、ロールが少なくなり、走行安
定性が確保される事となる。
【0030】この後、ステツプS24において、検出車
速に応じた目標車高(H1)を読み込む。尚、この第1
の実施例においては、図8に示す様に、車速の上昇状態
においては、70km/hを境として、それ以下を低速領
域、それより上を高速領域を設定し、車速の下降状態に
おいては、60km/hを境として、それ以下を低速領域、
それより上を高速領域を設定している。そして、通常走
行モード用の目標車高(H1)として、検出車速(V)
が低速領域にあると判断された場合には、高めの車高
(H1H)を設定し、一方、検出車速(V)が高速領域
にあると判断される場合には、低めの車高(H1L)を
設定する様になされている。このように高速領域での車
高を低く押さえる事により、高速走行時における走行安
定性が更に担保される事となる。
【0031】この後、ステツプS26において、通常走
行モード用の目標車高(H1)に検出車高(H)が到達
しているか否かを判断する。このステツプS26におい
てNOと判断される場合、即ち、検出車高(H)が未だ
目標車高(H1)に到達していないと判断される場合に
は、引き続くステツプS28において、第1のタイマA
の起動状態を示すフラグF(TA)に「1」がセツトさ
れているかを判断する。このステツプS28においてN
Oと判断される場合、即ち、第1のタイマAが未だ起動
されていないと判断される場合には、ステツプS30に
おいて、第1のタイマAを起動する。尚、この第1の実
施例においては、第1のタイマAはカウントダウンタイ
マとして構成されており、これの起動に伴い、初期設定
された時間から順次カウントダウン動作を開始する事と
なる。そして、ステツプS32において、フラグF(T
A)に「1」をセツトし、第1のタイマAが起動されて
いる事を示し、引き続くステツプS34を実行する。
【0032】一方、上述したステツプS28においてY
ESと判断される場合、即ち、フラグF(TA)に
「1」がセツトされており、第1のタイマAが既に起動
されて現在カウントダウンを実行中であると判断される
場合には、ステツプS30及びステツプS32を実行す
ることなく、ステツプS34に直接進む事となる。この
ステツプS34においては、第1のタイマAのカウント
値が「0」になつたか否かを判断し、NOと判断された
場合、即ち、第1のタイマAが未だ「0」になつていな
いと判断される場合には、ステツプS24に戻り、これ
以下の制御手順を実行する。一方、ステツプS34にお
いてYESと判断される場合、即ち、第1のタイマAで
設定された時間が経過しても、尚、検出車高(H)が目
標車高(H1)に至つていないと判断される場合には、
以下の制御動作で、第1及び第2の制御弁64,66を
駆動して、第1及び第2のエアーばね式ダンパ58,6
0のエアー圧を変化させて、車高調整動作を実行する事
とする。即ち、ステツプS34においてYESと判断さ
れると、ステツプS36において、フラグF(TA)を
「0」にリセツトし、引き続くステツプS38におい
て、検出車高(H)が目標車高(H1)に近づく様に、
第1及び第2の制御弁64,66を駆動制御する。
【0033】即ち、このステツプS38においては、詳
細は図示していないが、H<H1である場合には、第1
及び第2の制御弁64,66を所定時間だけ接続位置に
もたらし、アキユムレータ20から第1及び第2のエア
ーばね式ダンパ58,60のエアーシリンダ室に圧縮エ
アーを導入して、車高を上昇させる様にし、この後、第
1及び第2の制御弁64,66を閉塞位置に移動して、
そのエアー圧を維持する。一方、H>H1である場合に
は、第1及び第2の制御弁64,66を所定時間だけ開
放位置にもたらし、第1及び第2のエアーばね式ダンパ
58,60のエアーシリンダ室からエアーを抜き、車高
を下降させる様にし、この後、第1及び第2の制御弁6
4,66を閉塞位置に移動して、そのエアー圧を維持す
る。
【0034】このように、第1及び第2の制御弁64,
66を駆動制御した後、上述した図5に示すステツプS
12に戻り、これ以降の制御手順を再び実行する。一
方、上述したステツプS26においてYESと判断され
る場合、即ち、検出車高(H)が目標車高(H1)と実
質的に一致したと判断される場合には、第1のタイマA
のカウントダウン動作中においても、ステツプS40に
進み、ここでフラグF(TA)を「0」にリセツトし、
ステツプS12に戻ることとなる。このようにして、一
連の通常走行制御手順を終了して、初期化動作の直後に
制御手順をリターンする。
【0035】一方、上述したステツプS18においてY
ESと判断される場合、即ち、マニユアルスイツチ30
がオンしていて、悪路走行モードが手動により設定され
ていると判断される場合には、ステツプS42に進み、
ここで、検出車速(V)が所定の最低車速(V0 )以上
であるか否かを判断する。そして、このステツプS42
においてYESと判断される場合、即ち、現在、車両が
最低速度(V0 )以上で走行していると判断される場合
には、例え、マニユアルスイツチ30により悪路走行モ
ードが設定されていても、実質的に悪路走行状態では無
く、逆に、この悪路走行モードが設定される事により、
高速走行状態が安全に保たれない事となるので、強制的
に制御手順を通常走行側に戻すべく、上述したステツプ
S20に飛ぶ。
【0036】また、このステツプS42においてNOと
判断される場合、即ち、現在、車両が最低速度(V0
よりも遅く速度で走行していると判断される場合には、
ステツプS44に進み、ここで、前回のステツプS18
における判定手順でマニユアルスイツチ30がオフして
いたか否かを判断する。このステツプS44においてY
ESと判断される場合、即ち、マニユアルスイツチ30
がオフからオンに切り換えられた直後であると判断され
る場合には、ステツプS46に進み、ここで第3の制御
弁68を駆動制御して、この第3の制御弁68が車体1
2の前部の緩衝動作を支配的に実行する事が出来る様に
する。このステツプS46においては、詳細には、所定
時間だけ、第3の制御弁68を接続位置に移動させ、ア
キユムレータ20から圧縮エアーの供給を受け、第3の
エアーばね式ダンパ62のエアーシリンダ室の圧力を所
定値に設定し、この後、第3の制御弁68を閉塞位置に
移動させ、このエアーシリンダ室のエアー圧を維持させ
る。このようにして、第3のエアーばね式ダンパ62は
所定の弾性係数で緩衝動作を実行し得る状態となる。こ
のようにステツプS46において第3の制御弁68を駆
動制御した後、引き続くステツプS50に進む。
【0037】また、上述したステツプS44においてN
Oと判断される場合、即ち、マニユアルスイツチ30が
オン状態に設定され続けられていると判断される場合に
は、既にステツプS46が実行されて、第3の制御弁6
8の駆動制御が終了しているものであるので、ステツプ
S46をスキツプして、直接ステツプS50に飛ぶ。一
方、上述したステツプS20においてYESと判断され
る場合、即ち、副変速機用インヒビタスイツチ32から
低速側四輪駆動モードが設定された事を示す4L信号が
出力されていると判断される場合には、ステツプS48
に進み、ここで、前回のステツプS20における判定手
順において、4L信号が出力されていたか否かを判断す
る。このステツプS48においてNOと判断される場
合、即ち、低速側四輪駆動モードが設定された直後であ
ると判断される場合には、上述したステツプS46に飛
び、第3の制御弁68の駆動制御を実行する。また、こ
のステツプS48においてYESと判断された場合、即
ち、低速側四輪駆動モードが設定され続けられていると
判断される場合には、既にステツプS46が実行され
て、第3の制御弁68の駆動制御が終了していると判断
されるので、ステツプS46をスキツプして、直接ステ
ツプS50に飛ぶ。
【0038】即ち、この第1の実施例においては、マニ
ユアルスイツチ32を介して手動により悪路走行モード
が設定された状態で、低速走行されていると判断される
場合と、副変速機において、低速側四輪駆動モードが設
定されている場合との何れかが成立した場合であつて、
夫々の成立時点においてのみ、第3のエアーばね式ダン
パ62に圧縮エアーの導入が許容される事となる。そし
て、このように第3のエアーばね式ダンパ62に圧縮エ
アーが導入され、所定の弾性係数で緩衝動作を実行し得
る状態となり、後述する様に、両端に位置する第1及び
第2のエアーばね式ダンパ58,60の弾性係数を小さ
く設定する事により、車体12は主としてこの中央の第
3のエアーばね式ダンパ62により支持される事とな
り、ロール剛性は極めて小さなものとなる。この結果、
車体12の横ゆれは防止され、サスペンシヨンストロー
クが有効に引き出される事となると共に、両輪RL,R
Rの夫々の接地荷重の安定化が図られることとなる。
【0039】尚、上述した様にステツプS46において
第3の制御弁68を駆動制御する事により、車体12の
前部を主として第3のエアーばね式ダンパ62により支
持する事により、このまま第1及び第2のエアーばね式
ダンパ58,62のエアー圧を調節しなければ、車高が
無用に高くなされてしまう事となる。このような車高の
無用な上昇を防止するため、ステツプS50以下の制御
手順において、第3のエアーばね式ダンパ62の作動に
伴う車高調整動作を実行する。
【0040】この車高調整動作においては、先ず、ステ
ツプS50において、悪路走行モード用の目標車高(H
2)に検出車高(H)が到達しているか否かを判断す
る。尚、この悪路走行モードの目標車高(H2)は、上
述した通常走行モードにおける目標車高(H1)よりも
高く、換言すれば、低速領域における高めの目標車高
(H1H)よりも高く設定され、悪路走破性を確保する
様になされている。
【0041】このステツプS50においてNOと判断さ
れる場合、即ち、検出車高(H)が未だ目標車高(H
2)に到達していないと判断される場合には、引き続く
ステツプS52において、第2のタイマBの起動状態を
示すフラグF(TB)に「1」がセツトされているかを
判断する。このステツプS52においてNOと判断され
る場合、即ち、第2のタイマBが未だ起動されていない
と判断される場合には、ステツプS54において、第2
のタイマBを起動する。尚、この第1の実施例において
は、第2のタイマBはカウントダウンタイマとして構成
されており、これの起動に伴い、初期設定された時間か
ら順次カウントダウン動作を開始する事となる。そし
て、ステツプS56において、フラグF(TB)に
「1」をセツトし、第2のタイマBが起動されている事
を示し、引き続くステツプS58を実行する。
【0042】一方、上述したステツプS52においてY
ESと判断される場合、即ち、フラグF(TB)に
「1」がセツトされており、第2のタイマBが既に起動
されて現在カウントダウンを実行中であると判断される
場合には、ステツプS54及びステツプS56を実行す
ることなく、ステツプS58に直接進む事となる。この
ステツプS58においては、第2のタイマBのカウント
値が「0」になつたか否かを判断し、NOと判断された
場合、即ち、第2のタイマBが未だ「0」になつていな
いと判断される場合には、ステツプS50に戻り、これ
以下の制御手順を実行する。一方、ステツプS58にお
いてYESと判断される場合、即ち、第2のタイマBで
設定された時間が経過しても、尚、検出車高(H)が目
標車高(H2)に至つていないと判断される場合には、
以下の制御動作で、第1及び第2の制御弁64,66を
駆動して、第1及び第2のエアーばね式ダンパ58,6
0のエアー圧を変化させて、車高調整動作を実行する事
とする。即ち、ステツプS58においてYESと判断さ
れると、ステツプS60において、フラグF(TB)を
「0」にリセツトし、引き続くステツプS62におい
て、検出車高(H)が目標車高(H2)に近づく様に、
第1及び第2の制御弁64,66を駆動制御する。
【0043】即ち、このステツプS62においては、詳
細は図示していないが、H<H2である場合には、第1
及び第2の制御弁64,66を所定時間だけ接続位置に
もたらし、アキユムレータ20から第1及び第2のエア
ーばね式ダンパ58,60のエアーシリンダ室に圧縮エ
アーを導入して、車高を上昇させる様にし、この後、第
1及び第2の制御弁64,66を閉塞位置に移動して、
そのエアー圧を維持する。一方、H>H2である場合に
は、第1及び第2の制御弁64,66を所定時間だけ開
放位置にもたらし、第1及び第2のエアーばね式ダンパ
58,60のエアーシリンダ室からエアーを抜き、車高
を下降させる様にし、この後、第1及び第2の制御弁6
4,66を閉塞位置に移動して、そのエアー圧を維持す
る。
【0044】このように、第1及び第2の制御弁64,
66を駆動制御した後、上述した図5に示すステツプS
12に戻り、これ以降の制御手順を再び実行する。一
方、上述したステツプS50においてYESと判断され
る場合、即ち、検出車高(H)が目標車高(H2)と実
質的に一致したと判断される場合には、第2のタイマB
のカウントダウン動作中においても、ステツプS64に
進み、ここでフラグF(TB)を「0」にリセツトし、
ステツプS12に戻ることとなる。このようにして、一
連の悪路走行制御手順を終了して、初期化動作の直後に
制御手順をリターンする。
【0045】以上詳述した様に、この第1の実施例にお
けるサスペンシヨン装置10B,10Bを構成する事に
より、即ち、車体の中央部を支持するエアーばね式ダン
パ62を単に設けるという極めて簡単な構成を採用する
事により、安価でありながら、悪路走行時における左右
両輪の接地荷重の変動を極力抑制することが出来、悪路
の走破性を向上させることが出来る事になる。この発明
は、上述した第1の実施例の構成に限定されることな
く、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能で
ある事は言うまでもない。
【0046】例えば、上述した第1の実施例において
は、四輪駆動車にこの発明のサスペンシヨン装置を適用
する様に説明したが、この発明は、このような構成に限
定されることなく、後輪駆動車や前進駆動車等の二輪駆
動車にも適用され得るものである。この場合、この発明
のサスペンシヨン装置は、駆動側に適用される事は言う
までも無い。
【0047】また、上述した第1の実施例においては、
ワツトリンク式ラテラルリンクのアクスルハウジングへ
の軸支点の偏倚力に対する反力を発生させる反力発生手
段として、シリンダ室のエアー圧を可変となる様に、換
言すれば、夫々の弾性係数を可変とすることが出来る様
に構成された第3のエアーばね式ダンパを用いる様に説
明したが、この発明は、このような構成に限定されるこ
となく、図9に第2の実施例として示す様に、トーシヨ
ンばねから構成しても良い。
【0048】以下に、図9を参照して、この発明に係わ
るサスペンシヨン装置の第2の実施例の構成を説明す
る。尚、以下の説明において、上述した第1の実施例と
同一部分には、同一符号を付して、その説明を省略す
る。即ち、この第2の実施例のサスペンシヨン装置70
は、図9に示す様に、第1及び第2のエアーばね式ダン
パ58,60の夫々の弾性係数は上述した第1の実施例
と同様に可変状態に設定されている。また、ワツトリン
ク式ラテラルリンク44のアクスルハウジング34への
軸支点の偏倚力に対する反力を発生させる反力発生手段
としては、その弾性係数を固定された状態で設定された
トーシヨンスプリング72が備えられている。
【0049】このトーシヨンスプリング72は、揺動リ
ンク48をアクスルハウジング34に揺動自在に支持す
る支軸46に中央部分が巻回され、一端がアクスルハウ
ジング34に掛止され、他端が揺動リンク48に掛止さ
れた状態で取り付けられている。即ち、この第2の実施
例においては、反力発生手段としてのトーシヨンスプリ
ング72は、車体に横力が作用して、ワツトリンク式ラ
テラルリンク44において揺動リンク48が支軸46回
りに揺動しようとする偏倚力に対向した反力を発生する
様に構成されている。換言すれば、このトーシヨンスプ
リング72は、車体に横力が作用した際に、車体のロー
ル剛性を高める方向に弾性力を発揮する様に構成されて
いる。
【0050】即ち、この第2の実施例においては、第1
及び第2のエアーばね式ダンパ58,60における弾性
係数は、各々同一に設定されている。このため、通常走
行モードが設定されて、両端に位置する第1及び第2の
エアーばね式ダンパ58,60の夫々の弾性係数が所定
の値に設定されている状態においては、車体に横力が作
用すると、トーシヨンスプリング72がばね力を発生し
て、車体12のロール剛性は、このトーシヨンスプリン
グ72における弾性係数と、両端に位置する第1及び第
2のエアーばね式ダンパ58,60の弾性係数とが合体
された状態で規定される事となり、この結果、そのロー
ル剛性は高く設定される事となる。一方、悪路走行モー
ドが設定されると、両端に位置する第1及び第2のエア
ーばね式ダンパ58,60の夫々の弾性係数は減じられ
る様に制御され、この結果、車体12のロール剛性は、
中央に位置するトーシヨンスプリング72が支配的に作
用する事となり、この結果、そのロール剛性は低く設定
される事となる。
【0051】このように第2の実施例を構成する事によ
り、第1及び第2のエアーばね式ダンパ58,60のエ
アー圧を可変とし、ワツトリンク式ラテラルリンク44
の揺動リンク48の揺動偏倚を規制するトーシヨンスプ
リング72を設け、第1及び第2のエアーばね式ダンパ
58,60のエアー圧を制御する事により、通常走行状
態においては、ロール剛性を高くし、悪路走行状態にお
いては、ロール剛性を低く設定することが出来る事とな
る。
【0052】また、上述した第2の実施例においては、
ワツトリンク式ラテラルリンクのアクスルハウジングへ
の軸支点の偏倚力に対する反力を発生させる反力発生手
段として、トーシヨンスプリング72を備える様に説明
したが、この発明は、このような構成に限定されること
なく、図10に第3の実施例として示す様に、一対のコ
イルスプリングから構成しても良い。
【0053】以下に、図10を参照して、この発明に係
わるサスペンシヨン装置の第3の実施例の構成を説明す
る。尚、以下の説明において、上述した第1及び第2の
実施例と同一部分には、同一符号を付して、その説明を
省略する。即ち、この第3の実施例のサスペンシヨン装
置74は、図10に示す様に、第1及び第2のエアーば
ね式ダンパ58,60の夫々の弾性係数は上述した第1
及び第2の実施例と同様に可変状態に設定されている。
また、ワツトリンク式ラテラルリンク44のアクスルハ
ウジング34への軸支点の偏倚力に対する反力を発生さ
せる反力発生手段としては、その弾性係数を固定された
状態で設定された一対のコイルスプリング76,78が
備えられている。
【0054】詳細には、図10に示す様に、ワツトリン
ク式ラテラルリンク44を構成する揺動リンク48に
は、左側の上方部位に、左方に向けて延出する略三角形
状の左受け座部80が一体的に形成されている。また、
揺動リンク48の右側の下方部位には、右方に向けて延
出する略三角形状の右受け座部82が一体的に形成され
ている。そして、この左受け座部80と左リンク50の
基端部との間に、左方のコイルスプリング76が介設さ
れ、また、右受け座部82と右リンク52の基端部との
間に、右方のコイルスプリング78が介設されている。
このように一対のコイルスプリング76,78が取り付
けられているので、これら一対のコイルスプリング7
6,78は、上述した第2の実施例におけるトーシヨン
スプリング72と等価に置き換えることが出来、この第
3の実施例においては、第2の実施例と同様な効果を達
成することが出来る事になる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した様に、この発明に係わる車
両のサスペンシヨン装置は、左右の車輪を互いに連結す
る軸が内蔵されたアクスルハウジングと、このアクスル
ハウジングの左右両端部と車体の左右部分との間の上下
動を夫々緩衝させる緩衝手段と、略車幅方向に沿つて延
出し、前記アクスルハウジングに中央部を回動自在に軸
支されると共に、両端を前記車体に連結されたワツトリ
ンク式ラテラルリンクと、このワツトリンク式ラテラル
リンクのアクスルハウジングへの軸支点の偏倚に対する
反力を発生させる反力発生手段とを具備する事を特徴と
している。
【0056】また、この発明に係わる車両のサスペンシ
ヨン装置において、前記緩衝手段は、前記アクスルハウ
ジングの両側部に設けられ、車体の車幅方向両側部を夫
々弾性的に支持する第1及び第2のエアーばね式ダンパ
を備え、前記反力発生手段は、前記ワツトリンク式ラテ
ラルリンクのアクスルハウジングへの軸支点と車体との
間に介設された第3のエアーばね式ダンパを備えている
事を特徴としている。
【0057】また、この発明に係わる車両のサスペンシ
ヨン装置において、前記ワツトリンク式ラテラルリンク
は、前記アクスルハウジングの中央部に軸支され、前記
第3のエアーばね式ダンパは、前記車体の車幅方向中央
部を弾性的に支持する事を特徴としている。また、この
発明に係わる車両のサスペンシヨン装置において、前記
第1乃至第3の緩衝手段は、夫々、空気圧を可変に設定
され、第1乃至第3のエアーばね式ダンパの各々の空気
圧は、制御手段により可変制御される事を特徴としてい
る。
【0058】また、この発明に係わる車両のサスペンシ
ヨン装置において、前記制御手段は、前記第3のエアー
ばね式ダンパの空気圧を、通常走行モードで実質的に零
に設定し、悪路走行モードで所定値に維持するように制
御する事を特徴としている。また、この発明に係わる車
両のサスペンシヨン装置において、前記制御手段は、通
常走行モードで前記第3のエアーばね式ダンパの空気圧
を実質的に零に設定すると共に、前記第1及び第2のエ
アー式ダンパの空気圧を第1の所定値に設定し、悪路走
行モードで前記第3のエアーばね式ダンパの空気圧を第
2の所定値に維持すると共に、前記第1及び第2のエア
ーばね式ダンパの空気圧を減少するように制御する事を
特徴としている。
【0059】また、この発明に係わる車両のサスペンシ
ヨン装置において、前記ワツトリンク式ラテラルリンク
は、前記アクスルハウジングに中央部を軸支された揺動
リンクと、この揺動リンクの一端にその一端を回動自在
に軸支され、車幅方向に沿つて一方に延出し、他端を車
体に回動自在に軸支された一方のリンクと、前記揺動リ
ンクの他端にその一端を回動自在に軸支され、車幅方向
に沿つて他方に延出し、他端を車体に回動自在に軸支さ
れた他方のリンクとを備えている事を特徴としている。
【0060】また、この発明に係わる車両のサスペンシ
ヨン装置において、前記反力発生手段は、前記揺動リン
クの他端と前記一方のリンクとの間に介設され、両者を
弾性的に支持する一方のスプリングと、前記揺動リンク
の一端と前記他方のリンクとの間に介設され、両者を弾
性的に支持する他方のスプリングとを備える事を特徴と
している。
【0061】また、この発明に係わる車両のサスペンシ
ヨン装置において、前記揺動リンクは、前記アクスルハ
ウジングに固定された軸部と、この軸部に回動自在に取
り付けられたリンク本体とを備え、前記反力発生手段
は、前記軸部に巻回され、一端を前記アクスルハウジン
グに掛止され、他端を前記リンク本体に掛止されたトー
シヨンスプリングを備えている事を特徴としている。
【0062】従つて、この発明によれば、悪路走行時に
おいて、接地荷重の変動を防止する事が出来る車両のサ
スペンシヨン装置が提供される事になる。また、この発
明によれば、ブラケツト等の付加部品を不要として、取
り付け性の向上を図る事の出来る車両のサスペンシヨン
装置が提供される事になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる車両のサスペンシヨン装置の
第1の実施例の構成を概略的に示す側面図である。
【図2】サスペンシヨン装置の構成を詳細に示す後面図
である。
【図3】第3のエアーばね式ダンパの取り付け状態を示
す側面図である。
【図4】リヤ側サスペンシヨン装置のエアー回路構成を
概略的に示す正面図である。
【図5】、
【図6】、
【図7】第1の実施例に係わる制御ユニツトにおけるサ
スペンシヨン装置の制御手順を示すフローチヤートであ
る。
【図8】通常走行モードにおける検出速度と目標車高と
の関係を示す線図である。
【図9】この発明に係わる車両のサスペンシヨン装置の
第2の実施例の構成を概略的に示す正面図である。
【図10】この発明に係わる車両のサスペンシヨン装置
の第3の実施例の構成を概略的に示す正面図である。
【符号の説明】
10 サスペンシヨン装置(第1の実施例)、 10A フロント側サスペンシヨン装置、 10B リヤ側サスペンシヨン装置、 12 車体、 14A フロント側緩衝装置、 14B リヤ側緩衝装置、 16 エアー供給機構、 18 エアーポンプ、 20 アキユムレータ、 22A フロント側弁機構、 22B リヤ側弁機構、 24 制御ユニツト、 26 車速センサ、 28A フロント側車高センサ、 28B リヤ側車高センサ、 30 マニユアルスイツチ、 32 インヒビタスイツチ、 34 アクスルハウジング、 36 左アツパリンク、 38 左ロアリンク、 40 右アツパリンク、 42 右ロアリンク、 44 ワツトリンク式ラテラルリンク、 46 支軸、 48 揺動リンク、 50 左リンク、 52 右リンク、 54;56 コイルスプリング、 58 第1の緩衝機構(第1のエアーばね式ダン
パ)、 60 第2の緩衝機構(第2のエアーばね式ダン
パ)、 62 第3の緩衝機構(第3のエアーばね式ダン
パ)、 64 第1の制御弁、 66 第2の制御弁、 68 第3の制御弁、 70 サスペンシヨン装置(第2の実施例)、 72 トーシヨンスプリング、 74 サスペンシヨン装置(第3の実施例)、 76;78 コイルスプリング、 80 左受け座部、 82 右受け座部である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の車輪を互いに連結する軸が内蔵さ
    れたアクスルハウジングと、 このアクスルハウジングの左右両端部と車体の左右部分
    との間の上下動を夫々緩衝させる緩衝手段と、 略車幅方向に沿つて延出し、前記アクスルハウジングに
    中央部を回動自在に軸支されると共に、両端を前記車体
    に連結されたワツトリンク式ラテラルリンクと、 このワツトリンク式ラテラルリンクのアクスルハウジン
    グへの軸支点の偏倚に対する反力を発生させる反力発生
    手段とを具備する事を特徴とする車両のサスペンシヨン
    装置。
  2. 【請求項2】 前記緩衝手段は、前記アクスルハウジン
    グの両側部に設けられ、車体の車幅方向両側部を夫々弾
    性的に支持する第1及び第2のエアーばね式ダンパを備
    え、 前記反力発生手段は、前記ワツトリンク式ラテラルリン
    クのアクスルハウジングへの軸支点と車体との間に介設
    された第3のエアーばね式ダンパを備えている事を特徴
    とする請求項1に記載の車両のサスペンシヨン装置。
  3. 【請求項3】 前記ワツトリンク式ラテラルリンクは、
    前記アクスルハウジングの中央部に軸支され、 前記第3のエアーばね式ダンパは、前記車体の車幅方向
    中央部を弾性的に支持する事を特徴とする請求項2に記
    載の車両のサスペンシヨン装置。
  4. 【請求項4】 前記第1乃至第3の緩衝手段は、夫々、
    空気圧を可変に設定され、 第1乃至第3のエアーばね式ダンパの各々の空気圧は、
    制御手段により可変制御される事を特徴とする請求項2
    に記載の車両のサスペンシヨン装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記第3のエアーばね
    式ダンパの空気圧を、通常走行モードで実質的に零に設
    定し、悪路走行モードで所定値に維持するように制御す
    る事を特徴とする請求項4に記載の車両のサスペンシヨ
    ン装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、通常走行モードで前記
    第3のエアーばね式ダンパの空気圧を実質的に零に設定
    すると共に、前記第1及び第2のエアー式ダンパの空気
    圧を第1の所定値に設定し、悪路走行モードで前記第3
    のエアーばね式ダンパの空気圧を第2の所定値に維持す
    ると共に、前記第1及び第2のエアーばね式ダンパの空
    気圧を減少するように制御する事を特徴とする請求項5
    に記載の車両のサスペンシヨン装置。
  7. 【請求項7】 前記ワツトリンク式ラテラルリンクは、
    前記アクスルハウジングに中央部を軸支された揺動リン
    クと、この揺動リンクの一端にその一端を回動自在に軸
    支され、車幅方向に沿つて一方に延出し、他端を車体に
    回動自在に軸支された一方のリンクと、前記揺動リンク
    の他端にその一端を回動自在に軸支され、車幅方向に沿
    つて他方に延出し、他端を車体に回動自在に軸支された
    他方のリンクとを備えている事を特徴とする請求項1に
    記載の車両のサスペンシヨン装置。
  8. 【請求項8】 前記反力発生手段は、前記揺動リンクの
    他端と前記一方のリンクとの間に介設され、両者を弾性
    的に支持する一方のスプリングと、前記揺動リンクの一
    端と前記他方のリンクとの間に介設され、両者を弾性的
    に支持する他方のスプリングとを備える事を特徴とする
    請求項7に記載の車両のサスペンシヨン装置。
  9. 【請求項9】 前記揺動リンクは、前記アクスルハウジ
    ングに固定された軸部と、この軸部に回動自在に取り付
    けられたリンク本体とを備え、 前記反力発生手段は、前記軸部に巻回され、一端を前記
    アクスルハウジングに掛止され、他端を前記リンク本体
    に掛止されたトーシヨンスプリングを備えている事を特
    徴とする請求項7に記載の車両のサスペンシヨン装置。
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