JPH0518421A - クラツチ被動板の製造法 - Google Patents

クラツチ被動板の製造法

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JPH0518421A
JPH0518421A JP16820591A JP16820591A JPH0518421A JP H0518421 A JPH0518421 A JP H0518421A JP 16820591 A JP16820591 A JP 16820591A JP 16820591 A JP16820591 A JP 16820591A JP H0518421 A JPH0518421 A JP H0518421A
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JP
Japan
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clutch
friction material
roller
driven plate
clutch driven
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Application number
JP16820591A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Hara
泰啓 原
Mitsuhiro Inoue
光弘 井上
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クラッチ被動板の製造法において、熱圧成形時
に発生する反りを矯正し、リベット穴明け不良や、摩擦
材研磨後の厚みむらを防ぐ。 【構成】軽合金のバックアップ材2と摩擦材3よりなる
二層構造のクラッチ被動板1の製造法に関する。図2に
示すように、熱圧成形過程で発生した反りを数本のロ−
ラ4・5間にクラッチ被動板1を通過させることにより
矯正する。ロ−ラ4・5間を通過する際に軽合金板2の
表面、裏面が交互に同じ大きさの引っ張り歪み、圧縮歪
みを受ける塑性変形することで残留歪みが平均化され
る。クラッチ被動板1では、軽合金板2に弾性体の摩擦
材3がついていることから、ロ−ラの径を摩擦材側ロ−
ラ4を小さく、バックアップ材側ロ−ラ5を大きくする
ことで軽合金板2の表面、裏面の歪みが同じになるよう
にした。このロ−ラ4・5による矯正でクラッチ被動板
1が平坦になり、リベット穴明け不良、摩擦材研磨後の
厚みむらを防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾式クラッチのクラッ
チディスクに用いられるクラッチ被動板の製造法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用クラッチ被動板の製造法
は、アスベスト、ガラス繊維等の長繊維や紐を繊維基材
として、その繊維基材に熱硬化性樹脂、ゴム材、その他
摩擦調整剤等を含浸し、これを円環状に巻いて予備成形
し、ついで熱圧成形して製造していた。一方、特開昭61
-41022号公報や、特開昭61-70225号公報に開示されてい
るように、アスベストの不織布と熱硬化性樹脂と摩擦調
整剤よりなるレジンモ−ルドクラッチフェシング板をア
ルミニウム、ジラルミン、マグネシウム等の軽合金より
なるバックアップ材に載置して一体に熱圧成形するクラ
ッチ被動板の製造法も知られている。このクラッチ被動
板の製造法は、上記の製造法に比べ繊維基材に結合剤や
摩擦調整剤を含浸する工程や、タブレットに巻いて予備
成形する過程がなく、時間や加工費を節約できる。さら
に、このクラッチ被動板は、品質が安定しており、バッ
クアップ材によって補強されているので、クラッチ被動
板の回転強度を高めることができる。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、前記の
製造法で作られたクラッチ被動板は、バックアップ材と
摩擦材の熱膨張率の違いや、摩擦材の結合剤の硬化収縮
のために、熱圧成形する過程でクラッチ被動板が反ると
いう課題があった。そのために、クラッチ被動板を乾式
クラッチのクッションスプリングにリベット止めするた
めの穴を加工する際にリベット穴位置がずれたり、クラ
ッチ被動板を所定の厚さに研磨する際に反り上がってい
る部分のみ大きく削れて全体を均一厚みにできないとい
う課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
みてなされたものであり、軽合金製のバックアップ材に
繊維基材、有機系結合剤、充填剤からなる摩擦材を載置
して一体に熱圧成形し、さらにバックアップ材に曲げ歪
みを与え熱圧成形過程で発生した反りを矯正する二層構
造のクラッチ被動板の製造法において、その矯正法が上
下複数本のロ−ラ間にクラツチ被動板を通過させて、曲
げ歪みを与えながら矯正する方法であって、バックアッ
プ材側から与える歪みが摩擦材から与える歪みより小さ
いことを特徴とするものである。
【0005】詳述するに、本発明のバックアップ材と
は、アルミニウム、ジュラルミン、マグネシウム等の比
重が5以下の軽合金であって、曲げ歪みを与えることに
よって容易に塑性変形するものである。また、この軽金
属板の摩擦材との接合面はショットブラストやバフ研
磨、化学エッチング等で粗面とし、エポキシ樹脂系、フ
ェノール樹脂系、ニトリルゴム変性フェノール樹脂系等
の接着剤を塗布する。
【0006】本発明の摩擦材は、アスベスト、ガラス繊
維、アラミド繊維、カーボン繊維、セラミック繊維、金
属繊維等一般に摩擦材に用いられる繊維基材と、メラミ
ン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂や、NBR、
SBR等のゴム材等の一般に用いられる有機結合剤と、
カシューダスト、グラファイト、硫酸バリウム、クレ
ー、炭酸カルシウム、アルミ粉、銅粉、亜鉛粉等一般に
摩擦材に用いられる摩擦調整剤とを配合することができ
る。そして、バックアップ材と摩擦材とを一体に熱圧成
形するには、成形温度120℃乃至200℃、面圧力5
0kg/cm2乃至600kg/cm2の条件で行うとよ
い。
【0007】次ぎに、成形したクラッチ被動板の反り矯
正について説明する。図2に本発明の矯正法を示す。こ
の方法は、上下複数本のローラ間にクラッチ被動板を通
過させて、曲げ歪みを与えながら矯正する方法である。
歪み量はローラ入り口側が一番大きく、出口側にいくに
従って与える歪みが小さくなるように設定する。そし
て、バックアップ材側から与える歪みが摩擦材側から与
える歪みより小さくなるようにする。そのためには、図
2に示すようにバックアップ材側のローラの径を摩擦材
側のローラの径より小さくする。
【0008】この方法で平坦化したクラッチ被動板にリ
ベット穴加工し、摩擦材を研磨して所定の厚さにする。
次ぎに、摩擦材のアフターキュアを行うべく、200℃
乃至300℃で熱処理をする。この時、再び摩擦材の硬
化により反りが生じるが、上記の方法と同様にして矯正
を行うとよい。以上の方法によって、平坦なクラッチ被
動板を得ることができる。
【0009】
【作用】本発明のローラによる矯正法を用いると、バッ
クアップ材の軽合金板が塑性変形するので、その塑性変
形によりクラッチ被動板の矯正がでる。ローラによる矯
正の原理は、文献 日比野文雄著:塑性と加工,2(166
1)357、即ち図3に示されているように、ローラによっ
て凹凸に曲げ、引っ張り歪み・圧縮歪みを与えながら矯
正するものである。歪み量は、ローラ入り口側が一番大
きく、出口側にいくに従って与える歪みが小さくなるよ
うに設定する。そうすることによって、図3に示すよう
に残留応力が細分化され板を平坦化することができる。
ところで、クラッチ被動板の場合、摩擦材とバックアッ
プ材の二層構造で、摩擦材が弾性変形・バックアップ材
が塑性変形するので、バックアップ材を有効に変形させ
なければならない。
【0010】図4に摩擦材側ローラ径とバックアップ材
側ローラ径を同じにした場合のクラッチ被動板の(a)
バックアップ材側を凸にした変形(b)バックアップ材
側を凹にした変形、のモデルを示す。クラッチ被動板の
変形は(a)、(b)対称となる。しかし、塑性変形を
するバックアップ材に注目して、この変形を考えるとバ
ックアップ材側を凹にした変形の方が、バックアップ材
側を凸にした変形に比べ、変形の曲率半径が小さくなっ
ているため(R01>R02)、バックアップ材側が凹に塑
性変形してしまう。
【0011】図5にバックアップ材側ローラ径を摩擦材
側ローラ径より摩擦材の厚さ分大きくした場合のクラッ
チ被動板の(a)バックアップ材側を凸にした変形
(b)バックアップ材側を凹にした変形、のモデルを示
す。クラッチ被動板の変形は(a)の方が大きくなる。
しかし、塑性変形するバックアップ材に注目してこの変
形を考えると、変形の曲率半径はほぼ同じとなる(R11
=R12)。したがって、摩擦材厚さだけバックアップ材
側のローラ半径を大きくすることで、バックアップ材に
摩擦材がない場合と同様に塑性変形を加えることができ
る。そして、上記の方法に従ったローラ径のローラ間を
通過させるとクラッチ被動板が平坦にできる。その後、
リベット穴加工、研磨加工をすれば、リベット穴位置が
正確にでき、摩擦材を均一に研磨できる。
【0012】
【実施例】本発明の実施を図1、図2に基づき以下説明
する。図1は、本発明に係わるクラッチ被動板の斜視図
を示す。クラッチ被動板1は、内径130mm、外形2
00mm、厚さ3.5mmのリング形状をしている。そ
してクラッチ被動板は、アルミ合金製の1mmのバック
アップ材2に繊維基材、結合剤、正値調整剤よりなる摩
擦材3を載置し、一体に熱圧成形し、曲げモーメントを
与えて塑性変形させたものである。このクラッチ被動板
1は、乾式クラッチ(図示せず)のクッションスプリン
グの両面にバックアップ材2をクッションスプリング側
に向けてリベット止めして使用される。
【0013】バックアップ材2は、1mmのアルミ合金
板からリング状に打ち抜き、摩擦材3との接合面を塩酸
によって化学エッチングした。そして、摩擦材3との接
合面にフェノール樹脂系の接着剤を塗布した。摩擦材3
は、ガラス繊維17部、ケブラー29(アラミド繊維:
DuPont商品名)3部、NBRおよび加硫剤25
部、カーボン、カシュウダスト、硫酸バリウム等残部を
配合したものでヘンシェルミキサーを用いて混合した。
【0014】次ぎに、摩擦材3をバックアップ材2に載
置して、一体に熱圧成形した。成形条件は温度150
℃、面圧力200kg/cm2、15分とした。成形し
たクラッチ被動板の厚さは4.3mmで、反りは約0.
8mmであつた。
【0015】図2で示した方法で反りの矯正を行った。
ローラ半径は、摩擦材側を20mm、バックアップ材側
を22.8mmとした。ローラは摩擦材側5本、バック
アップ材側6本とした。ローラ入口側で約3mmの歪み
量、出口側で約0.5mmの歪み量となるようにローラ
を設定した。クラッチ被動板の方向を変えながら、数回
ローラを通過させ矯正した。その結果、クラッチ被動板
の反りは約0.1mm以下となり、研磨、リベット穴加
工に問題のない範囲にできた。
【0016】そして、ボール盤で所定の位置にリベット
穴を加工し、さらにベルト研磨機によつて厚さ3.55
mmに研磨した。研磨の終わったクラッチ被動板にアフ
ターキュアを行うべく230℃の高温炉内で5時間熱処
理した。このとき、硬化による反りが大きくならないよ
うに両側から圧力を加えた。アフターキュアの終わった
クラッチ被動板は、約1.2mm反っていたため上記の
方法と同等の方法で矯正した。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるク
ラッチ被動板の製造法は、ローラ径の違うローラによっ
て二層構造のクラッチ被動板の矯正を行うので、クラッ
チ被動板を平坦にでき、リベット穴明けずれがなく且つ
均一に研磨可能である。そのため、平坦で安定したクラ
ッチ被動板が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるクラッチ被動板の斜視図。
【図2】本発明に係わるクラッチ被動板の矯正法を示す
略側面図。
【図3】クラッチ被動板の矯正法を示す原理図。
【図4】(a)、(b)はクラッチ被動板の矯正法を示
す原理図。
【図5】(a)、(b)はクラッチ被動板の矯正法を示
す原理図。
【符号の説明】
1 クラツチ被動板 2 バックアップ材 3 摩擦材 4 摩擦材側ローラ 5 バックアップ材側ローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軽合金製のバックアップ材に、繊維基材、
    有機系結合剤、充填剤からなる摩擦材を載置して一体に
    熱圧成形し、さらにバックアップ材に曲げ歪みを与え熱
    圧成形過程で発生した反りを矯正する二層構造のクラッ
    チ被動板の製造法において、その矯正法が上下複数本の
    ロ−ラ間にクラツチ被動板を通過させて、曲げ歪みを与
    えながら矯正する方法であって、バックアップ材側から
    与える歪みが摩擦材から与える歪みより小さいことを特
    徴とするクラッチ被動板の製造法。
  2. 【請求項2】曲げ歪みを与える矯正法が、上下複数本の
    ロ−ラ間にクラッチ被動板を通過させる方法であって、
    バックアップ材側のロ−ラ半径よりも摩擦材側のロ−ラ
    半径が摩擦材の厚さだけ小さいロ−ラを用いることを特
    徴とする請求項1記載のクラッチ被動板の製造法。
JP16820591A 1991-07-09 1991-07-09 クラツチ被動板の製造法 Pending JPH0518421A (ja)

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JP (1) JPH0518421A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002327782A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Nsk Warner Kk 摩擦板の製造方法
JP2007152367A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Aisin Chem Co Ltd 摩擦材の平面度矯正治具及び摩擦材の平面度矯正方法

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