JPH05202423A - 超深絞り用冷延鋼板の製造方法 - Google Patents
超深絞り用冷延鋼板の製造方法Info
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- JPH05202423A JPH05202423A JP3434992A JP3434992A JPH05202423A JP H05202423 A JPH05202423 A JP H05202423A JP 3434992 A JP3434992 A JP 3434992A JP 3434992 A JP3434992 A JP 3434992A JP H05202423 A JPH05202423 A JP H05202423A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 r値の改善を可能にする超深絞り用冷延鋼板
の製造方法を提供する。 【構成】 C:0.001%未満、Mn:0.15〜0.8
%、S:0.008%以下、N:0.003%以下、Al:
0.01〜0.1%、Ti:0.04%以下で、かつ、Tiを
NとCの総量の原子当量比以上に含み、残部がFe及び
不可避的不純物元素よりなる鋼について、1000〜1
100℃の範囲で、かつ、下記(1)式の条件を満足する
温度に加熱し、Ar3変態点以上で熱間圧延を行い、40
0〜750℃の温度範囲で巻取り、これを酸洗し、冷間
圧延、焼鈍を行うことにより、超深絞り用冷延鋼板が得
られる。 記 【化1】
の製造方法を提供する。 【構成】 C:0.001%未満、Mn:0.15〜0.8
%、S:0.008%以下、N:0.003%以下、Al:
0.01〜0.1%、Ti:0.04%以下で、かつ、Tiを
NとCの総量の原子当量比以上に含み、残部がFe及び
不可避的不純物元素よりなる鋼について、1000〜1
100℃の範囲で、かつ、下記(1)式の条件を満足する
温度に加熱し、Ar3変態点以上で熱間圧延を行い、40
0〜750℃の温度範囲で巻取り、これを酸洗し、冷間
圧延、焼鈍を行うことにより、超深絞り用冷延鋼板が得
られる。 記 【化1】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超深絞り用冷延鋼板の
製造方法に関し、特にランクフォード値(r値)の改善を
可能にしたものである。
製造方法に関し、特にランクフォード値(r値)の改善を
可能にしたものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
用部品、特にフェンダー、オイルパン等の部品の成形で
は深絞り性が要求され、従来から、r値が2.0前後の
超深絞り用冷延鋼板が使用されてきた。更に近年、ユー
ザーニーズの多様化、或いはファッション性の追求に伴
い、一層高度のプレス成形性の求められる部品が増加し
つつある。
用部品、特にフェンダー、オイルパン等の部品の成形で
は深絞り性が要求され、従来から、r値が2.0前後の
超深絞り用冷延鋼板が使用されてきた。更に近年、ユー
ザーニーズの多様化、或いはファッション性の追求に伴
い、一層高度のプレス成形性の求められる部品が増加し
つつある。
【0003】従来、上述のような超深絞り用冷延鋼板と
しては、極低C鋼にC或いはNを十分固着するのに必要
なTi或いはNbを添加したIF鋼(Interstitial Free
Steel)がよく知られている。しかしながら、これらの
鋼においては、TiはN、S及びCの総量の原子当量比
以下の添加では固溶Cが残存し、十分な特性を得ること
ができないと言われてきた。
しては、極低C鋼にC或いはNを十分固着するのに必要
なTi或いはNbを添加したIF鋼(Interstitial Free
Steel)がよく知られている。しかしながら、これらの
鋼においては、TiはN、S及びCの総量の原子当量比
以下の添加では固溶Cが残存し、十分な特性を得ること
ができないと言われてきた。
【0004】また、Mnは焼鈍時の粒成長性を劣化させ
る成分として知られており、高r値を得るにはN、S及
びCの総量の原子当量比以上の十分なTiの添加、及び
Mnの低減を行うことが必要であると言われている。そ
のため、Tiの多量添加によるコストアップ、MnSの十
分な析出が行われないことによるスラブの熱間脆性割れ
等の問題点があった。
る成分として知られており、高r値を得るにはN、S及
びCの総量の原子当量比以上の十分なTiの添加、及び
Mnの低減を行うことが必要であると言われている。そ
のため、Tiの多量添加によるコストアップ、MnSの十
分な析出が行われないことによるスラブの熱間脆性割れ
等の問題点があった。
【0005】例えば、Ti添加極低炭素冷延鋼板にMnを
添加することにより、r値が向上することが「鉄と
鋼」、76(1990)、p.422に示されているが、
これは、P、Mnを複合添加した高張力鋼板を得る技術
であって、Mnを添加するのは、MnSが形成されるが、
その結果FeTiPの析出状況を変化させ、r値に好まし
い再結晶集合組織を形成させる役割を果たすためである
とされている。
添加することにより、r値が向上することが「鉄と
鋼」、76(1990)、p.422に示されているが、
これは、P、Mnを複合添加した高張力鋼板を得る技術
であって、Mnを添加するのは、MnSが形成されるが、
その結果FeTiPの析出状況を変化させ、r値に好まし
い再結晶集合組織を形成させる役割を果たすためである
とされている。
【0006】以上のように、従来の超深絞り用冷延鋼板
では、Ti添加IF鋼によってある程度の前進が得られ
たとは言え、各種特性値のより一層の向上、それに伴う
操業条件の緩和、歩留りの向上等、残された問題も多
い。特に、極低炭素冷延鋼板のr値をMnにより改善を
図る技術は未だ確立されていないのが実情である。
では、Ti添加IF鋼によってある程度の前進が得られ
たとは言え、各種特性値のより一層の向上、それに伴う
操業条件の緩和、歩留りの向上等、残された問題も多
い。特に、極低炭素冷延鋼板のr値をMnにより改善を
図る技術は未だ確立されていないのが実情である。
【0007】本発明は、かゝる状況のもとで、r値の改
善を可能にする超深絞り用冷延鋼板の製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
善を可能にする超深絞り用冷延鋼板の製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明者らは、r値の改善を図り、Ti量を低減し
た超深絞り用冷延鋼板の製造方法を見い出すべく鋭意研
究を重ねた。その結果、極低C−IF鋼において、Mn
量を適量添加することにより、MnSが析出し、TiS分
のTiがTiCの析出に働くため、Ti添加量がC、N、
Sの原子当量比以下であっても固溶Cが残存しないこと
を知見した。
め、本発明者らは、r値の改善を図り、Ti量を低減し
た超深絞り用冷延鋼板の製造方法を見い出すべく鋭意研
究を重ねた。その結果、極低C−IF鋼において、Mn
量を適量添加することにより、MnSが析出し、TiS分
のTiがTiCの析出に働くため、Ti添加量がC、N、
Sの原子当量比以下であっても固溶Cが残存しないこと
を知見した。
【0009】また、本発明者らは、更に鋭意研究を重ね
た結果、適量のMnを添加し、かつスラブ加熱温度、T
i、N及びS量を制御することにより、熱間圧延前のス
ラブ再加熱時に鋼中の30%以上のS量をMnSとして
析出させることで、熱延時にTiSの析出を抑制し、比
較的粗大な析出物を得ることができることを知見した。
これに伴い、熱延過程で析出する微細なTiSよりも冷
延焼鈍時の回復、再結晶過程での粒成長性が良くなり、
優れた深絞り性を持つことを見い出した。これによって
その製造コストが低減でき、また、熱間加工時の脆化を
抑制できる超深絞り用冷延鋼板の製造方法を完成するに
至ったものである。
た結果、適量のMnを添加し、かつスラブ加熱温度、T
i、N及びS量を制御することにより、熱間圧延前のス
ラブ再加熱時に鋼中の30%以上のS量をMnSとして
析出させることで、熱延時にTiSの析出を抑制し、比
較的粗大な析出物を得ることができることを知見した。
これに伴い、熱延過程で析出する微細なTiSよりも冷
延焼鈍時の回復、再結晶過程での粒成長性が良くなり、
優れた深絞り性を持つことを見い出した。これによって
その製造コストが低減でき、また、熱間加工時の脆化を
抑制できる超深絞り用冷延鋼板の製造方法を完成するに
至ったものである。
【0010】すなわち、本発明は、C:0.001%未
満、Mn:0.15〜0.8%、S:0.008%以下、N:
0.003%以下、Al:0.01〜0.1%、Ti:0.04
%以下で、かつ、TiをNとCの総量の原子当量比以上
に含み、残部がFe及び不可避的不純物元素よりなる鋼
について、1000〜1100℃の範囲で、かつ、下記
(1)式の条件を満足する温度に加熱し、Ar3変態点以上
で熱間圧延を行い、400〜750℃の温度範囲で巻取
り、これを酸洗し、冷間圧延、焼鈍を行うことを特徴と
する超深絞り用冷延鋼板の製造方法を要旨とするもので
ある。 記
満、Mn:0.15〜0.8%、S:0.008%以下、N:
0.003%以下、Al:0.01〜0.1%、Ti:0.04
%以下で、かつ、TiをNとCの総量の原子当量比以上
に含み、残部がFe及び不可避的不純物元素よりなる鋼
について、1000〜1100℃の範囲で、かつ、下記
(1)式の条件を満足する温度に加熱し、Ar3変態点以上
で熱間圧延を行い、400〜750℃の温度範囲で巻取
り、これを酸洗し、冷間圧延、焼鈍を行うことを特徴と
する超深絞り用冷延鋼板の製造方法を要旨とするもので
ある。 記
【化2】 ここで、 S:鋼中のS量(%) Mn:鋼中のMn量(%) X:加熱温度(℃+273)
【0011】以下に本発明を更に詳細に説明する。
【0012】
【0013】まず、本発明における鋼の化学成分の限定
理由について説明する。
理由について説明する。
【0014】C:Cは、従来のIF鋼では0.0030
%前後のC量を含み、それを固定するに十分なTiを添
加して初めて高r値が得られた。これは、固溶Cが冷延
若しくは回復再結晶過程で転位の移動に影響を及ぼし、
(111)集合組織の発達を抑制することがその原因と
知られている。しかし、C量を0.0010%未満にす
ることにより、その析出及び固定のために添加する炭化
物形成元素の絶対量を少なくすることができ、析出物の
量も低減できるので、本発明ではC量を0.001%未
満とする。
%前後のC量を含み、それを固定するに十分なTiを添
加して初めて高r値が得られた。これは、固溶Cが冷延
若しくは回復再結晶過程で転位の移動に影響を及ぼし、
(111)集合組織の発達を抑制することがその原因と
知られている。しかし、C量を0.0010%未満にす
ることにより、その析出及び固定のために添加する炭化
物形成元素の絶対量を少なくすることができ、析出物の
量も低減できるので、本発明ではC量を0.001%未
満とする。
【0015】Mn、Ti:Mnを0.15〜0.8%、Tiを
0.04%以下で、かつ、NとCの総量の原子当量比以
上に添加することにより、S系析出物の5割以上をMn
Sにし、NとCをTiで固定することにより、冷延板の
焼鈍時の粒成長性が良好になり、r値が向上する。しか
し、Mn量が0.15%より少ないとS系の析出物をMn
Sとして十分得るのが困難であり、また、0.8%を超
えると、延性の低下が大きくなり成形性が低下する。ま
た、TiはNとCの総量の原子当量比より少ないと固溶
C、及び固溶Nが存在し、r値が低下する。一方、Ti
量が0.04%を超えると圧延時に微細なTiSが多量に
析出し、焼鈍時の粒成長性を劣化させるだけでなく、コ
ストアップの要因ともなるので好ましくない。
0.04%以下で、かつ、NとCの総量の原子当量比以
上に添加することにより、S系析出物の5割以上をMn
Sにし、NとCをTiで固定することにより、冷延板の
焼鈍時の粒成長性が良好になり、r値が向上する。しか
し、Mn量が0.15%より少ないとS系の析出物をMn
Sとして十分得るのが困難であり、また、0.8%を超
えると、延性の低下が大きくなり成形性が低下する。ま
た、TiはNとCの総量の原子当量比より少ないと固溶
C、及び固溶Nが存在し、r値が低下する。一方、Ti
量が0.04%を超えると圧延時に微細なTiSが多量に
析出し、焼鈍時の粒成長性を劣化させるだけでなく、コ
ストアップの要因ともなるので好ましくない。
【0016】S:S量は増加すると析出するMnS量の
絶対量も増加し、伸びフランジ性に代表される局部延性
を劣化させるため、S量は0.008%以下に制限しな
ければならない。
絶対量も増加し、伸びフランジ性に代表される局部延性
を劣化させるため、S量は0.008%以下に制限しな
ければならない。
【0017】Al:Alは脱酸に必要な元素であり、十分
に脱酸を行うには最低0.01%のAlが必要である。し
かし、逆に0.1%を超えると脱酸が飽和に達するだけ
でなく、アルミナ系介在物が発生し、成形性を劣化させ
る。
に脱酸を行うには最低0.01%のAlが必要である。し
かし、逆に0.1%を超えると脱酸が飽和に達するだけ
でなく、アルミナ系介在物が発生し、成形性を劣化させ
る。
【0018】N:N量の増加に伴いそれを固定するのに
必要なTiの添加量が多くなり、コストアップを招く
他、析出物量も増加し、粒成長性が劣化し、r値の向上
が得にくくなるため、できるだけ低レベル、好ましくは
0.002%以下が望ましいが、所望の材質を得るに必
要な最低限の値が0.003%であることから、0.00
3%を上限とする。
必要なTiの添加量が多くなり、コストアップを招く
他、析出物量も増加し、粒成長性が劣化し、r値の向上
が得にくくなるため、できるだけ低レベル、好ましくは
0.002%以下が望ましいが、所望の材質を得るに必
要な最低限の値が0.003%であることから、0.00
3%を上限とする。
【0019】次に本発明の製造条件について説明する。
【0020】上記成分組成の鋼は通常行われる転炉等で
溶製される。溶製された溶鋼は鋼片とされるが、その方
法としては造塊法でも連続鋳造法でもかまわない。鋼片
は室温まで冷却された後、熱延加熱炉に装入されるが、
その際、一旦室温まで冷却せず、加熱炉に装入するHC
R法でもかまわない。また、鋼片を再加熱することなく
そのまま圧延することはもとより、短時間の保熱及び/
又は部分的な加熱の後に熱延しても本発明の効果は何ら
損なわれるものではない。
溶製される。溶製された溶鋼は鋼片とされるが、その方
法としては造塊法でも連続鋳造法でもかまわない。鋼片
は室温まで冷却された後、熱延加熱炉に装入されるが、
その際、一旦室温まで冷却せず、加熱炉に装入するHC
R法でもかまわない。また、鋼片を再加熱することなく
そのまま圧延することはもとより、短時間の保熱及び/
又は部分的な加熱の後に熱延しても本発明の効果は何ら
損なわれるものではない。
【0021】但し、鋼片の加熱温度については、通常よ
り低温の1000〜1100℃で行う。加熱温度が10
00℃より低いと仕上温度をAr3点以上に確保するのが
困難である。また、1100℃を超えると硫化物を析出
させるためのMn量が多くなるだけでなく、オーステナ
イト粒径が大きくなるため、熱延板粒径が大きくなり、
r値が低下するので好ましくない。
り低温の1000〜1100℃で行う。加熱温度が10
00℃より低いと仕上温度をAr3点以上に確保するのが
困難である。また、1100℃を超えると硫化物を析出
させるためのMn量が多くなるだけでなく、オーステナ
イト粒径が大きくなるため、熱延板粒径が大きくなり、
r値が低下するので好ましくない。
【0022】更に、加熱温度は次式(1)を満たさなけれ
ばならない。
ばならない。
【化3】 ここで、 S:鋼中のS量(%) Mn:鋼中のMn量(%) X:加熱温度(℃+273)
【0023】この式の条件を満たすことは、加熱温度時
において鋼中に含まれるSの少なくとも60%以上が硫
化物として存在していることを表わしている。
において鋼中に含まれるSの少なくとも60%以上が硫
化物として存在していることを表わしている。
【0024】次に、熱延条件は特に制限されないが、オ
ーステナイト域での熱延終了が好ましい。仕上温度がA
r3点未満になると、冷延、焼鈍後の特性を害する集合組
織が形成されるので留意する。
ーステナイト域での熱延終了が好ましい。仕上温度がA
r3点未満になると、冷延、焼鈍後の特性を害する集合組
織が形成されるので留意する。
【0025】巻取り温度は、固溶Cの固定のために規制
することが必要であるが、C量が極めて低い本鋼におい
ては、低温巻取りでも残存固溶C量は少なく、r値の低
下は殆どないので400℃を下限とする。一方、巻取り
温度が750℃を超えると高温巻取り温度における諸問
題、例えばスケール、表面欠陥等の問題が発生するの
で、750℃を上限とする。
することが必要であるが、C量が極めて低い本鋼におい
ては、低温巻取りでも残存固溶C量は少なく、r値の低
下は殆どないので400℃を下限とする。一方、巻取り
温度が750℃を超えると高温巻取り温度における諸問
題、例えばスケール、表面欠陥等の問題が発生するの
で、750℃を上限とする。
【0026】次にこれを酸洗し、冷間圧延、焼鈍を行う
が、それらの条件は特に制限はない。なお、冷延条件に
ついては、冷延率が65〜90%であれば高いほどr値
の向上が得られる。しかし、最低限65%の冷延を加え
れば所望の特性が得られ、一方、90%以上の冷延は通
常のタンデムミルで1回の圧延で完了することは不可能
である。焼鈍条件については、均熱温度が再結晶温度以
上、Ac3点未満の範囲であれば加熱、冷却条件は特に規
制する必要がない。しかし、Ac3点未満を超えて、オー
ステナイト域まで加熱するとγ→α変態時にランダム核
生成をもたらし、極端にr値が劣化するので留意する。
が、それらの条件は特に制限はない。なお、冷延条件に
ついては、冷延率が65〜90%であれば高いほどr値
の向上が得られる。しかし、最低限65%の冷延を加え
れば所望の特性が得られ、一方、90%以上の冷延は通
常のタンデムミルで1回の圧延で完了することは不可能
である。焼鈍条件については、均熱温度が再結晶温度以
上、Ac3点未満の範囲であれば加熱、冷却条件は特に規
制する必要がない。しかし、Ac3点未満を超えて、オー
ステナイト域まで加熱するとγ→α変態時にランダム核
生成をもたらし、極端にr値が劣化するので留意する。
【0027】本発明により得られる超深絞り用冷延鋼板
は、冷延前にC、NがTiによって殆ど固定され、冷
延、焼鈍後も殆ど分解することがないため、過時効処理
は必要でないが、現状の連続焼鈍ラインに設置されてい
る過時効帯を通板し、通常のアルミキルド鋼に採用され
ているような過時効処理を加えても、何ら材質を劣化さ
せるものではない。
は、冷延前にC、NがTiによって殆ど固定され、冷
延、焼鈍後も殆ど分解することがないため、過時効処理
は必要でないが、現状の連続焼鈍ラインに設置されてい
る過時効帯を通板し、通常のアルミキルド鋼に採用され
ているような過時効処理を加えても、何ら材質を劣化さ
せるものではない。
【0028】次に本発明の実施例を示す。
【0029】
【表1】 に示す化学成分の供試鋼について、
【表2】 に示す条件で加熱、熱間圧延を行った後、巻取り、酸洗
後、80%の圧下率で冷間圧延を施し、板厚0.8mmの
冷延板を得た。この冷延板に850℃×1分の焼鈍を施
し、引張試験を行った。
後、80%の圧下率で冷間圧延を施し、板厚0.8mmの
冷延板を得た。この冷延板に850℃×1分の焼鈍を施
し、引張試験を行った。
【0030】試験結果は表2に示すように、本発明の製
造条件により得られた本発明材1、2及び4は、いずれ
もr値が2.4〜2.6程度の高い深絞り性を示してい
る。これに対し、単に、Mn添加量を増加した比較材5
(鋼D)、7(鋼E)及び9(鋼G)では製造条件を本発明範
囲内の条件と同じにしても、目的とする高い深絞り性を
得ることができない。
造条件により得られた本発明材1、2及び4は、いずれ
もr値が2.4〜2.6程度の高い深絞り性を示してい
る。これに対し、単に、Mn添加量を増加した比較材5
(鋼D)、7(鋼E)及び9(鋼G)では製造条件を本発明範
囲内の条件と同じにしても、目的とする高い深絞り性を
得ることができない。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
自動車ボディ、オイルパン等に用いるプレス加工用鋼板
のプレス加工性を改善することができる。また、Ti添
加量を低減することができ、低温巻取り法によっても従
来の高温巻取り材と同等のr値を持つ冷延鋼板を低コス
トで製造することができる。
自動車ボディ、オイルパン等に用いるプレス加工用鋼板
のプレス加工性を改善することができる。また、Ti添
加量を低減することができ、低温巻取り法によっても従
来の高温巻取り材と同等のr値を持つ冷延鋼板を低コス
トで製造することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 重量%で(以下、同じ)、C:0.001%
未満、Mn:0.15〜0.8%、S:0.008%以下、
N:0.003%以下、Al:0.01〜0.1%、Ti:0.
04%以下で、かつ、TiをNとCの総量の原子当量比
以上に含み、残部がFe及び不可避的不純物元素よりな
る鋼について、1000〜1100℃の範囲で、かつ、
下記(1)式の条件を満足する温度に加熱し、Ar3変態点
以上で熱間圧延を行い、400〜750℃の温度範囲で
巻取り、これを酸洗し、冷間圧延、焼鈍を行うことを特
徴とする超深絞り用冷延鋼板の製造方法。 記 【化1】 ここで、 S:鋼中のS量(%) Mn:鋼中のMn量(%) X:加熱温度(℃+273)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3434992A JPH05202423A (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 超深絞り用冷延鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3434992A JPH05202423A (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 超深絞り用冷延鋼板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05202423A true JPH05202423A (ja) | 1993-08-10 |
Family
ID=12411674
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3434992A Pending JPH05202423A (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | 超深絞り用冷延鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05202423A (ja) |
-
1992
- 1992-01-24 JP JP3434992A patent/JPH05202423A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000307 |