JPH05208468A - フィルム複合熱硬化性樹脂化粧板 - Google Patents

フィルム複合熱硬化性樹脂化粧板

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JPH05208468A
JPH05208468A JP1568792A JP1568792A JPH05208468A JP H05208468 A JPH05208468 A JP H05208468A JP 1568792 A JP1568792 A JP 1568792A JP 1568792 A JP1568792 A JP 1568792A JP H05208468 A JPH05208468 A JP H05208468A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基材9上に熱硬化性樹脂を含浸した化粧紙8
を積層し、更にその上に一方の面の表面にホスファゼン
骨格を持つ樹脂のようなハードコート剤を塗布1し、も
う一方の面に絵柄5を施したフィルムを、絵柄5を施し
た面が化粧紙8と接するように積層し、その積層体を熱
圧成型して一体化する。 【効果】 最上層にハードコート層を持つため、硬度、
耐薬品性、耐汚染性等に優れた表面物性をもち、絵柄が
フィルムに印刷されているため、印刷適性が良好で鮮映
な絵柄が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフィルム複合熱硬化性樹
脂化粧板に関し、特に化粧板の表面にハードコート剤を
塗布したフィルムで覆うことにより、優れた表面物性を
持つフィルム複合熱硬化性樹脂化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】熱硬化性樹脂化粧板は、比較的安定した
表面特性を有しており、一時的に表面に水や熱湯をこぼ
したとしても、それにより表面に変質を生じることはな
く、特にメラミン樹脂含浸紙をオーバーレイ紙とした表
面に積層したものにあっては表面強度もかなり強いもの
が得られ、壁面材等として有効に利用されている。しか
し、浴場の壁面のように常時あるいは長時間にわたり
水、湯あるいは飽和に近い高湿度雰囲気に接している箇
所に敷設された熱硬化性樹脂化粧板は、状況によって
は、基材、含浸紙、オーバーレイ紙等の積層間に剥離を
生じたり、あるいは表面上に水泡やカビが発生すること
が生じてきている。このような不都合に対応するため、
従来より、化粧板の表面に合成樹脂フィルム等で覆うこ
とが行われている。このような例としては、例えば、完
成品としての熱硬化性樹脂化粧板に対し使用時に合成樹
脂フィルムをラミネートする方法や、また、本発明者等
により出願されたものとして、合成樹脂フィルムを基材
及び熱硬化性樹脂含浸紙と共に熱圧成形し表面を合成樹
脂フィルムで覆う方法がある。
【0003】また、従来よりこのような熱硬化性樹脂化
粧板に柄模様施すために、メラミン樹脂を含浸させたチ
タン紙に柄模様を印刷し、これを積層して化粧板を成形
したり、オーバーレイ紙の代わりに柄模様を施したフィ
ルムを積層するなどしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
合成樹脂をラミネートする方法は、被覆作業に大きな労
力を必要とするばかりではなく、ラミネートされた合成
樹脂フィルムの付着力が十分でなく、短時間で剥離した
り、しわが寄ったりしてしまい必ずしも満足にいく結果
が得られていない。一方、本発明者等により出願された
方法は、上記のラミネート法の有する欠点を解決し、高
温多湿の環境化においても長時間使用し得る化粧板を提
供するものであるが、この方法により得られる熱硬化性
樹脂化粧板は、加工適性が悪く、折り曲げやカット時
に、剥離が生じる等の問題が有り、使用の用途が限定さ
れてしまうという問題がある。
【0005】また、従来の方法では、化粧板に絵柄を施
す場合においても問題があり、上述のようなチタン紙に
絵柄を印刷する方法は、チタン紙の印刷適性が悪いた
め、鮮映な絵柄を得ることが難しく、さらにオーバーレ
イ紙を重ねて成形するため、パールインキで印刷した場
合、パール発色が曇るということが生じる。また、オー
バーレイ紙の代わりに絵柄を施したフィルムを積層した
場合には、印刷模様の鮮映さについては問題はないが、
フィルムが化粧板表面に露出することから熱硬化性樹脂
化粧板本来の表面特性が失われてしまうという問題があ
る。
【0006】本発明は、従来の熱硬化性樹脂化粧板のも
つ上記のような不都合を解決することを目的としてお
り、具体的には、高温多湿下でも十分耐えうる表面強度
を有し、なおかつ加工適性に優れ、さらに高鮮映な印刷
を施すことが可能で、高い意匠性を持つ化粧板を得るこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決しかつ目
的を達成するために、本発明は、基材上に熱硬化性樹脂
を含浸した化粧紙を積層し、更にその上にハードコート
剤を塗布したフィルムを、塗布した面が上になるように
積層し、その積層体を熱圧成型して一体化してなること
を特徴とするフィルム複合熱硬化性樹脂化粧板である。
該ハードコート剤がホスファゼン骨格を持つ樹脂であ
ること、該フィルムのハードコート剤を塗布した面の反
対面に絵柄を施したこと及び該化粧紙に絵柄が施されて
いることは、本発明の好ましい態様である。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。基材として
は、化粧板として必要な厚み及び強度を与えるため、熱
硬化性樹脂、例えばフェノール樹脂含浸済のコアー紙を
複数枚、通常4 〜6 枚用いるか、化粧板の種類に応じ
て、木、合板、パーチクルボード、金属板等のものが用
いられる。
【0009】化粧紙としては、特に種類は限定されない
が、通常50〜150g/m2で二酸化チタン顔料を含有するチ
タン紙が好ましく、必要に応じて表面に絵柄印刷層また
は金属薄膜層等を設けることができる。絵柄を印刷する
には通常の熱硬化性樹脂含浸紙を印刷する方法でよく、
例えば、弁柄、カーボンブラック、群青パールインキ等
公知の顔料を用いてグラビア印刷、オフセット印刷、シ
ルクスクリーン印刷、凸版印刷等の公知の印刷方法を行
えばよい。化粧紙を含浸させる熱硬化性合成樹脂として
は、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、グアナミ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂などが使用
されるが、特に意匠効果の点を考慮するとメラミン樹
脂、ジアリルフタレート樹脂等使用するのが望ましい。
【0010】フィルム基材としては化粧板の耐熱性を考
えると、熱変成温度が100℃以上のフィルムがよく、更
にメラミン樹脂との密着性を考えるとヒートシール層を
持つフィルムが好ましい。このようなものの例としては
片面にヒートシール層を持つPET(ポリエチレンテレフ
タレート)フィルム( ICI 製メリネックス ♯30) が挙
げられる。またハードコート剤とフィルムの接着性を改
良する目的で、表面に接着用プライマー処理やコロナ放
電処理を施してもよい、接着用プライマーとしては例え
ばポリエステル系2液硬化型樹脂等がある。
【0011】フィルム用柄インクには、通常用いられて
いるインクでよいが、メラミン樹脂との密着性をよくす
るためNC(ニトロセルロース)系バインダーを含むもの
がよく、固形分25%以上で、イソシアネートを配合した
ものが好ましい態様である。ハードコート剤としては熱
硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂など
硬化型の樹脂であればどのようなものでもよく、フィル
ム基材上にロールコーティング、グラビアコーティング
等の適宜の手段によりコーティングした後、それぞれの
樹脂に適合した硬化手段を用いて硬化させる。硬化型樹
脂としては、好ましくは、硬度、耐薬品性、耐汚染性等
の優れたホスファゼン骨格を持つ樹脂を用いるのが良
い。
【0012】ホスファゼン骨格を持つ樹脂としては、硬
化性二重結合含有基を含むことが好ましい。このような
硬化性二重結合含有基としては、例えば、アクリロイル
基、メタクリロイル基、ビニル基、アリル基等を含む官
能基が挙げられる。これらの官能基はその樹脂の硬度の
決定に関与し、官能基の個数が2 未満であると、樹脂と
して充分な硬度が得られないので、2〜6個含むことが好
ましい。硬化性二重結合含有基以外の官能基は、水素原
子、ハロゲン原子、フェノキシ基、ハロゲン化フェノキ
シ基、カルボニル基等の非硬化性基でよく、これらの官
能基は樹脂の物性の決定に関与し、例えば、フッ素を含
む官能基を用いた場合は、樹脂のすべりがよくなり、カ
ルボニル基を用いた場合は、樹脂の接着性が向上すると
いう性質をもつ。このように、その含有する官能基を変
化させることにより、硬度、物性の異なる様々なホスフ
ァゼン化合物が得られ、その化粧板の用途に応じて、使
い分けることが可能である。また、このようなホスファ
ゼン化合物を樹脂として用いる場合に一種類だけ単独で
用いることもまた、数種類を混合して用いることもでき
る。
【0013】化粧板を熱圧成形する方法は、通常用いら
れている方法でよく、例えば、上下熱盤間に介在させた
金属面板の間に上記の基材、化粧紙、フィルム基材を挟
み、上下熱盤にて加熱圧縮する方法が挙げられる。熱盤
温度、圧縮圧力、及び加熱時間の条件は、選択した基
材、熱硬化性樹脂含浸紙の樹脂の種類、フィルム等に応
じて適宜決められる。
【0014】上記のような材料、方法を用いて本発明の
フィルム複合熱硬化性樹脂化粧板を製造するには通常以
下のような方法で行われる。先ず片面にヒートシール層
を持つフィルム基材のヒートシール層側の面に適宜の印
刷手段により絵柄を施し、もう一方の面に接着用プライ
マーを塗布したものを用意し、更にその上にハードコー
ト剤を塗布する。次いで、熱厚プレスの鏡板上に、フエ
ノール樹脂含浸紙のような基材、絵柄印刷層を持つメラ
ミン樹脂等含浸済チタン紙のような化粧紙、必要に応じ
てメラミン樹脂等含浸済オーバーレイ紙を順に載置し、
その上に上記のフィルムを積層する。しかる後、この積
層体を熱圧プレスにより熱圧成形することによりフィル
ム複合熱硬化性樹脂化粧板が得られる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。図1
は以下の実施例により得られた化粧板の模式的断面を示
している。PETフィルム3(ICI 製メリネックス♯30)
の易接着面4にNC系樹脂をバインダーとしたグラビアイ
ンク(固形分25%以上)に無黄変イソシアネート(HMDI)
を配合し、柄模様5をグラビアで印刷した。その裏面
(フィルムの未処理面)にポリエステル系2液プライマ
ー2を膜厚1.5μm で塗布し、その上からポリホスファ
ゼン系紫外線硬化型ハードコート剤1(出光石油化学製
PPZ U-1000)を10μm 塗布し、紫外線を照射し、硬化
させ、ハードコートフィルム10を得た。
【0016】次に80g/m2チタン紙(興人製 PM-28) に
グラビアインキで柄模様7を印刷し、これにメラミン樹
脂を含浸させ含浸紙8を得た。上記のハードコートフィ
ルム10、メラミン含浸オーバーレイ紙6、上記の含浸
紙8、フェノール樹脂含浸コアー紙9を順次その順に重
ね、熱圧プレス成形(135℃×10min ×70kg/cm2)した。
【0017】こうして得られた化粧板は、従来の化粧板
に比べ、表面物性、ハード性、汚染性、附磨耗性等に優
れており、フィルム印刷による高い鮮映な柄模様が得ら
れ、また、フィルム印刷層にチタン紙印刷層を組み合わ
せることにより、より深みをもつ意匠性の高い化粧板が
得られた。
【0018】
【発明の効果】本発明は最上層にハードコート層を持つ
ため、硬度、耐薬品性、耐汚染性等に優れた表面物性を
もち、さらにハードコート剤としてホスファゼン骨格を
持つ樹脂を使用すると、折り曲げ、カット等の加工適性
が向上するうえに樹脂に含まれる官能基を変化させるこ
とにより、化粧板の用途に応じた所望の物性を有する化
粧板を得ることができる。また絵柄がフィルムに印刷さ
れているため、印刷適性が良好で鮮映な絵柄が得られ、
さらに、印刷部分の上層にオーバーレイ紙を積層してい
ないため、パールインキで化粧紙に印刷した場合でもパ
ール発色効果が優れている。その上、フィルムと同時に
熱圧成形する化粧紙にも絵柄を施し、フィルムの絵柄と
組合せることにより、特有の深みのある美観を生じさせ
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の熱硬化性樹脂化粧板の一実施例の積
層構造の断面図を示す模式図。
【符号の説明】
1─ハードコート層、2─プライマー層、3─PETフィ
ルム、4─易接着面、5─柄模様、6─オーバーレイ
紙、7─柄模様、8─メラミン樹脂含浸化粧紙、9─フ
ェノールコア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に熱硬化性樹脂を含浸した化粧紙
    を積層し、更にその上にハードコート剤を塗布したフィ
    ルムを、塗布した面が上になるように積層し、その積層
    体を熱圧成型して一体化してなることを特徴とするフィ
    ルム複合熱硬化性樹脂化粧板。
  2. 【請求項2】 該ハードコート剤がホスファゼン骨格を
    持つ樹脂であることを特徴とする請求項1記載のフィル
    ム複合熱硬化性樹脂化粧板。
  3. 【請求項3】 該フィルムのハードコート剤を塗布した
    面の反対面に絵柄を施したことを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載のフィルム複合熱硬化性樹脂化粧板。
  4. 【請求項4】 該化粧紙に絵柄が施されていることを特
    徴とする請求項1〜3記載のフィルム複合熱硬化性樹脂
    化粧板。
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