JPH0522890U - 液体封入マウント - Google Patents
液体封入マウントInfo
- Publication number
- JPH0522890U JPH0522890U JP7148991U JP7148991U JPH0522890U JP H0522890 U JPH0522890 U JP H0522890U JP 7148991 U JP7148991 U JP 7148991U JP 7148991 U JP7148991 U JP 7148991U JP H0522890 U JPH0522890 U JP H0522890U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diaphragm
- liquid
- sub
- liquid chamber
- vibration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000007788 liquid Substances 0.000 title claims abstract description 194
- 230000035939 shock Effects 0.000 claims abstract description 47
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 abstract description 10
- 238000013016 damping Methods 0.000 abstract description 3
- 238000004073 vulcanization Methods 0.000 description 12
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 9
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 8
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000000638 solvent extraction Methods 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 238000002955 isolation Methods 0.000 description 1
- 230000001404 mediated effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造コストを低減でき、かつ大振幅低周波の
ショック振動から高周波微振動まで効果的に減衰、吸収
できる防震性能の高い液体封入マウントを提供する。 【構成】 ゴム脚部13を介してボス11に連結される
外筒12内に形成されてボス11の振動が直接入力さ
れ、かつ高周波微振動を吸収するサブダイアフラム13
aを介して大気と仕切られた第1液室16と、第1液室
16にオリフィスプレート14のオリフィスを介して連
通し、かつショック振動入力時の第1液室16の容積変
化を吸収するメインダイアフラム15を介して大気と仕
切られた第2液室17とを備え、サブダイアフラム13
aはゴム脚部13に一体形成した筒状とし、サブダイア
フラム13aの外面に対向する外筒12には大気解放窓
12cを形成し、オリフィスプレート14にはサブダイ
アフラム13aの内面に対向してその振幅を所定幅に規
制する筒状のストッパ14bを形成した液体封入マウン
ト1。
ショック振動から高周波微振動まで効果的に減衰、吸収
できる防震性能の高い液体封入マウントを提供する。 【構成】 ゴム脚部13を介してボス11に連結される
外筒12内に形成されてボス11の振動が直接入力さ
れ、かつ高周波微振動を吸収するサブダイアフラム13
aを介して大気と仕切られた第1液室16と、第1液室
16にオリフィスプレート14のオリフィスを介して連
通し、かつショック振動入力時の第1液室16の容積変
化を吸収するメインダイアフラム15を介して大気と仕
切られた第2液室17とを備え、サブダイアフラム13
aはゴム脚部13に一体形成した筒状とし、サブダイア
フラム13aの外面に対向する外筒12には大気解放窓
12cを形成し、オリフィスプレート14にはサブダイ
アフラム13aの内面に対向してその振幅を所定幅に規
制する筒状のストッパ14bを形成した液体封入マウン
ト1。
Description
【0001】
本考案は、例えば車体フレームにエンジンを支持するエンジンマウントとして 好適な液体封入マウントに関する。
【0002】
一般に自動車においては、エンジン振動が車体フレームに直接伝達するのを防 止するため、エンジンマウントを介してエンジンを車体フレーム上に支持してい る。ここで、エンジン振動にはアイドリング運転時における中振幅の中周波のア イドリング振動や路面衝撃による大振幅の低周波のショック振動の他に、こもり 音の原因となる高速運転時の高周波微振動など様々な振動があり、これらを効果 的に減衰あるいは吸収できるエンジンマウントが要望されている。
【0003】 そこで、大振動低周波のショック振動を減衰すると共に、高速運転時の高周波 微振動をも吸収してこもり音を防止できるエンジンマウントとして、図13に示 す液体封入マウント6が従来提案されている(特公昭63−23006号公報参 照)。この液体封入マウント6は、ダンパゴム61で囲まれた第1液室62がサ ブダイアフラム63を介して第1空気室64と仕切られ、また第1液室62にオ リフィス65を介して連通する第2液室66がメインダイアフラム67を介して 第2空気室68と仕切られたもので、オリフィス65の液柱共振作用で大振動低 周波のショック振動を減衰し、バネ定数の低いサブダイアフラム63の振動によ ってこもり音の原因となる高周波微振動を吸収するようになっている。
【0004】 また、大振動低周波のショック振動及び中振幅中周波のアイドリング振動に対 する特性を向上する特性可変機構を備えたエンジンマウントとして、図14及び 図15示す液体封入マウント7や、図16に示す液体封入マウント8も従来知ら れている。ここで、図14及び図15に示す液体封入マウント7は、振動荷重が 直接入力される上部液室71を細くて長いオリフィス72と、太くて短いオリフ ィス73とを介して下部液室74に連通構成したものであり、また図16に示す 液体封入マウント8は、液体が封入されたゴム製などの上下一対の袋体81、8 2間を径の異なる2本のオリフィス83、84を介して連通構成し、各オリフィ ス83、84にコントローラ85で開閉制御される開閉弁86、87を設けたも のである。
【0005】
ところで、図13に示した第1従来例の液体封入マウント6においては、第1 液室62と第1空気室64とを仕切るサブダイアフラム63がダンパゴム61と 別体に構成されたゴム製であるため、このサブダイアフラム63専用の加硫金型 及びその加硫工程が必要であって製造コストが高くなると共に、専用の加硫金型 を考慮する関係で全体の形状が複雑化するという問題があった。
【0006】 また、図14、図15に示した第2従来例の液体封入マウント7は、部品点数 が多く構造が複雑であり、また図16に示した液体封入マウント8は、このよう な問題に加えてコントロールユニット85が必要であり、製造コストが高くなる という問題があった。
【0007】 そこで本考案は、製造コストを低減でき、かつ大振幅低周波のショック振動か ら高周波微振動まで効果的に減衰、吸収できる防震性能の高い液体封入マウント を提供することを目的とする。
【0008】
この目的のため本考案による液体封入マウントは、ゴム脚部を介してボスに連 結される外筒内に形成されてボスの振動が直接入力され、かつ高周波微振動を吸 収するサブダイアフラムを介して大気と仕切られた第1液室と、この第1液室に オリフィスプレートのオリフィスを介して連通し、かつショック振動入力時の第 1液室の容積変化を吸収するメインダイアフラムを介して大気と仕切られた第2 液室とを備える液体封入マウントであって、上記サブダイアフラムはゴム脚部に 一体形成した筒状とし、このサブダイアフラムの外面に対向する外筒には大気解 放窓を形成すると共に、上記オリフィスプレートにはサブダイアフラムの内面に 対向してその振幅を所定幅に規制する筒状のストッパを形成したことを手段とし ている。
【0009】 また、本考案による他の液体封入マウントは、ゴム脚部を介してボスに連結さ れる外筒内に形成されてボスの振動が直接入力され、かつ高周波微振動を吸収す る振幅の小さい第1サブダイアフラムを介して大気と仕切られた第1液室と、こ の第1液室に細くて長いショック振動用オリフィスを介して連通し、かつショッ ク振動入力時の第1液室の容積変化を吸収するメインダイアフラムを介して大気 と仕切られた第2液室と、この第2液室に太くて短いアイドル振動用オリフィス を介して連通し、かつ上記第1液室に入力するアイドル振動を吸収する振幅の大 きい第2サブダイアフラムを介して上記第1液室と仕切られた第3液室とを備え た液体封入マウントであって、上記第1サブダイアフラムは、ゴム脚部に一体形 成した筒状とし、この第1サブダイアフラムの外面に対向する外筒には大気解放 窓を形成すると共に、第1サブダイアフラムの内面に対向してその振幅を所定幅 に規制する筒状のストッパを設けたことを手段としている。
【0010】
このような手段を採用した本考案の液体封入マウントは、例えば自動車のエン ジンを車体フレームに支持するエンジンマウントとして、外筒が車体フレームに 連結され、ボス上にエンジンに連結されて使用される。そして路面衝撃などによ り大振幅低周波のショック振動がボスに入力すると、サブダイアフラムで吸収し きれない第1液室の容積変化がオリフィスを介して第2液室に伝達され、この容 積変化がメインダイアフラムで吸収されるのであり、その際、オリフィスの液柱 共振作用によりショック振動が減衰される。
【0011】 また、自動車の高速運転時などにおいて、高周波微振動がボスに入力すると、 サブダイアフラムが外筒とストッパとの間で微振動してその高周波微振動を吸収 するのであり、こうしてこもり音の発生が防止される。
【0012】 一方、本考案の他の液体封入マウントによれば、路面衝撃などにより大振幅低 周波のショック振動がボスに入力すると、第1サブダイアフラム及び第2サブダ イアフラムで吸収しきれない第1液室の容積変化がショック振動用オリフィスを 介して第2液室に伝達され、この容積変化がメインダイアフラムで吸収されるの であり、その際、細くて長いショック振動用オリフィスの液柱共振作用によりシ ョック振動が大幅に減衰される。
【0013】 また、自動車のアイドリング運転時において中振幅中周波のアイドリング振動 がボスに入力すると、第1サブダイアフラムで吸収しきれない第1液室の容積変 化が第2サブダイアフラムの振動を介して第3液室に伝達され、さらにアイドル 振動用オリフィスを介して第2液室に伝達されるのであり、その際、太くて短い アイドル振動用オリフィスの液柱共振作用によりアイドル振動が充分に減衰され る。
【0014】 さらに、自動車の高速運転時などにおいて、高周波微振動がボスに入力すると 、第1サブダイアフラムが微振動してその高周波微振動を吸収するのであり、こ うしてこもり音の発生が防止される。
【0015】 ここで、前記サブダイアフラム及び第1サブダイアフラムは、ボスと外筒とを 連結するゴム脚部に一体形成されているので、ゴム脚部の加硫金型の他に専用の 加硫金型や専用の加硫工程は不用であって製造コストが低減すると共に、外筒の 形状も単純化できる。また、コントロールユニットなどの外部機器が一切不用で あるから、この点からも製造コストが低減する。
【0016】
以下、本考案の実施例を添付の図面を参照して具体的に説明する。 図1は本考案の第1実施例による液体封入マウント1を示すもので、図示省略 したエンジンに連結される連結ボルト11aを突設したボス11と、図示省略し た車体フレームに固定される外筒12との間にはリング状のゴム脚部13が加硫 接着されている。このゴム脚部13は、ボス11の下向きテーパ面11bと外筒 12の上向きテーパ面12aとの間を連結して傘状をなしており、このゴム脚部 13の下部には外筒12の筒部12bの内面に沿う薄肉筒状のサブダイアフラム 13aが一体形成されている。
【0017】 そして、図2の(a)、(b)に示す作業工程により、前記サブダイアフラム 13aの下部縁部と、オリフィスプレート14の外周部と、メインダイアフラム 15の外周部とが上下に重ねた状態で外筒12の下部に一体的にカシメ固定され ることで、オリフィスプレート14の上方にサブダイアフラム13aに囲まれて 液体が封入された第1液室16が形成され、オリフィスプレート14の下方にメ インダイアフラム15で大気と仕切られて液体が封入された第2液室17が形成 されている。なお、上記メインダイアフラム15は、内部液体との接触面積が大 きく、かつ薄肉で変形し易い形状をしている。
【0018】 ここで、サブダイアフラム13aの外面に対向する外筒12の筒部12bには 、その円周方向に沿って複数の大気解放窓12cが形成されている。また、前記 オリフィスプレート14には、サブダイアフラム13aの内面に対向して第1液 室16内に突出し、その周面に複数の透孔14aを有する筒状のストッパ14b が突設され、このストッパ14bがサブダイアフラム13aの振幅を0.01〜 0.03mm程度の所定幅に規制することで、サブダイアフラム13aは第1液 室16に入力する高周波微振動を吸収できるようになっている。
【0019】 前記オリフィスプレート14は、図3の(a)、(b)に示すようにストッパ 14bを突設した上プレート14cと、オリフィス溝14dを円弧状に形成した 下プレート14eとを重ねて構成されるもので、上記オリフィス溝14dの一端 は上プレート14cの連通孔14fを介して第1液室16に連通し、その他端は 下プレート14eの連通孔14gを介して第2液室17に連通している。
【0020】 このように構成された第1実施例の液体封入マウント1は、外筒12が自動車 の車体フレームに固定され、ボス11の連結ボルト11aがエンジンに連結され ることでエンジンマウントとして使用される。そしてこのような使用状態におい て、路面衝撃などにより大振幅低周波のショック振動がボス11に入力すると、 ゴム脚部13が撓んで第1液室16の容積が変化するのであり、この容積変化は 第1液室16内の液体を介してサブダイアフラム13aが撓むことにより若干吸 収されるが、サブダイアフラム13aで吸収しきれない第1液室16の容積変化 はオリフィスプレート14内のオリフィス溝14dによるオリフィスを介して第 2液室17内の液体に伝達される。そして第2液室17内の液体に伝達された容 積変化をメインダイアフラム15が吸収し、その際、液体がオリフィス溝14d を通過することによるオリフィスの液柱共振作用によってショック振動が大幅に 減衰される。
【0021】 また、自動車の高速運転時などにおいて、高周波微振動がボス11に入力する と、第1液室16内の液体を介してサブダイアフラム13aが外筒12の筒部1 2bとストッパ14bとの間で微振動してその高周波微振動を吸収するのであり 、こうしてこもり音の発生が防止される。
【0022】 図4は本考案の第2実施例による液体封入マウント2を示し、オリフィスプレ ート及びメインダイアフラムを除いた部分は前記液体封入マウントと同様の構成 である。そこで同様の構成部分については同一の符号を付して詳細な説明を省略 する。ここでオリフィスプレート21は、図5(a)に示す上プレート21aと 同図(b)に示す下プレート21bとを上下に重ねて構成したもので、前記サブ ダイアフラム13aの下部縁部と、上プレート21aの外周部と、下プレート2 1bの外周部とが上下に重ねた状態で外筒12の下部に一体的にカシメ固定され ることで、オリフィスプレート21の上方にサブダイアフラム13aに囲まれて 液体が封入された第1液室16が形成されている。
【0023】 オリフィスプレート21の上プレート21aには、前記ストッパ14bと同様 にサブダイアフラム13aの内面に対向して第1液室16内に突出し、その周面 に複数の透孔21cを有する筒状のストッパ21dが突設され、このストッパ1 4bがサブダイアフラム13aの振幅を0.01〜0.03mm程度の所定幅に 規制することで、サブダイアフラム13aは第1液室16に入力する高周波微振 動を吸収できるようになっている。また、上プレート21aにはストッパ21d の内側において第1液室16内に膨出するカップ状凸部21eが形成され、この カップ状凸部21e内に配置されたメインダイアフラム22の周縁部が上プレー ト21aと下プレート21bとの間に挟持されることで、カップ状凸部21e内 にはメインダイアフラム22によりカップ状凸部21e内の空気室23と仕切ら れて液体が封入された第2液室24が形成されている。さらに、上プレート21 aにはストッパ21dとカップ状凸部21eとの間に開口する連通孔21fが形 成されている。一方、オリフィスプレート21の下プレート21bには、一端部 が上プレート21aの連通孔21fを介して第1液室16に連通し、他端が直接 第2液室24に連通する渦巻状のオリフィス溝21gが形成され、このオリフィ ス溝21gを介して第1液室16と第2液室24とが連通構成されている。
【0024】 このように構成された第2実施例の液体封入マウント2は、前記液体封入マウ ント1と同様に作動するのであり、ショック振動がボス11に入力すると、ゴム 脚部13の撓みによる第1液室16の容積変化がオリフィス溝21gによるオリ フィスを介して第2液室24内の液体に伝達され、これがメインダイアフラム2 2により吸収されると共に、その際、オリフィスの液柱共振作用によってショッ ク振動が大幅に減衰される。また、高周波微振動がボス11に入力すると、第1 液室16内の液体を介してサブダイアフラム13aが外筒12の筒部12bとス トッパ21dとの間で微振動してその高周波微振動を吸収するのであり、こうし てこもり音の発生が防止される。
【0025】 図6は本考案の第3実施例による液体封入マウント3を示し、外筒12、オリ フィスプレート21、メインダイアフラム22、空気室23、第2液室24を除 いた部分は前記液体封入マウント2と同様の構成である。そこで同様の構成部分 については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。ここで液体封入マウント 3は下端部にベースプレート31がフランジ接続される外筒32を備え、この外 筒32には前記上向きテーパ面12a、筒部12b、大気解放窓12cと同様の 上向きテーパ面32a、筒部32b、大気解放窓32cがそれぞれ形成されてい る。そしてこの外筒32とベースプレート31との間にサブダイアフラム13a 、オリフィスプレート33の上プレート33a、下プレート33bが上下に重ね て挟持されることで、オリフィスプレート33の上方にサブダイアフラム13a に囲まれて液体が封入された第1液室16が形成されている。
【0026】 ここでオリフィスプレート33の上プレート33aは、前記上プレート21a の透孔21c、ストッパ21d、カップ状凸部21e、連通孔21fと同様の透 孔33c、ストッパ33d、カップ状凸部33e、連通孔33fを備えている。 また、下プレート33bは前記下プレート21bのオリフィス溝21gと同様の オリフィス溝33gを備えているが、上記カップ状凸部33eに合致する中心孔 33hを有するリング状をなしている。一方、ベースプレート31の中心部には 大気解放孔31aが形成されている。そして上記下プレート33bの中心孔33 h縁部とベースプレート31との間にメインダイアフラム34が挟持されること で、カップ状凸部33e内にはメインダイアフラム34で空気室35と仕切られ て液体が封入された第2液室36が形成されている。
【0027】 このように構成された第3実施例の液体封入マウント3は、前記液体封入マウ ント1または2と同様に作動するのであり、ボス11に入力したショック振動で ゴム脚部13が撓み、第1液室16の容積変化がオリフィス溝33gによるオリ フィスを介して第2液室36内の液体に伝達され、これがメインダイアフラム3 4により吸収されると共に、その際、オリフィスの液柱共振作用によってショッ ク振動が大幅に減衰される。また、ボス11に入力した高周波微振動は、第1液 室16内の液体を介してサブダイアフラム13aに伝達され、これが外筒32の 筒部32bとストッパ33dとの間で微振動することで吸収されるのであり、こ うしてこもり音の発生が防止される。
【0028】 図7は本考案の第4実施例による液体封入マウント4を示すもので、連結ボル ト41aを有するボス41と外筒42との間には、両者を傘状に連結するリング 状のゴム脚部43が加硫接着されている。そしてこのゴム脚部43の下部には、 外筒42の内面に沿う薄肉筒状の第1サブダイアフラム43aが一体形成されて いる。そしてこのサブダイアフラム43aの下部縁部と、L形断面のストッパリ ング44の外周部と、オリフィスプレート45の外周部と、メインダイアフラム 46の外周部と、連結ボルト47aを有するベースプレート47の外周部とが上 下に重ねた状態で外筒42の下部に一体的にカシメ固定されることで、オリフィ スプレート45の上方にサブダイアフラム43aで囲まれて液体が封入された第 1液室48が形成され、オリフィスプレート45の下方にメインダイアフラム4 6で空気室49と仕切られて液体が封入された第2液室50が形成されている。 なお、上記メインダイアフラム46はバネ力が殆どなく、第2液室50の容積変 化にスムーズに追従できるものである。
【0029】 ここで、第1サブダイアフラム43aの外面に対向する外筒42には、その円 周方向に沿って複数の大気解放窓42aが形成されている。またストッパリング 44は第1サブダイアフラム43aの内面に対向する周面に複数の透孔44aを 有しており、このストッパリング44の周面が第1サブダイアフラム43aの振 幅を±0.05mm程度の所定幅に規制することで、第1サブダイアフラム43 aは第1液室48に入力する高周波微振動を吸収できるようになっている。
【0030】 前記オリフィスプレート45は、相互に嵌合固定される上プレート45aと中 プレート45bと下プレート45cとの組合せからなるもので、上プレート45 aと下プレート45cとの間には細くて長いショック振動用オリフィス51が円 弧状に形成され、またその内側には上プレート45aと中プレート45bと下プ レート45cとの間に太くて短いアイドル振動用オリフィス52が円弧状に形成 され、さらにその内側には上プレート45aと中プレート45bと下プレート4 5cとの間に第3液室53が形成されている。そして上記ショック振動用オリフ ィス51の一端部に連通する切欠き45dが上プレート45aに形成され、その 他端部に連通する連通孔45eが下プレート45cに形成されることで、第1液 室48と第2液室50とが細くて長いショック振動用オリフィス51を介して連 通構成されている。また上記アイドル振動用オリフィス52の一端部に連通する 連通孔45fが下プレート45cに形成され、その他端部に連通する切欠き45 gが中プレート45bに形成されることで、第2液室50と第3液室53とが太 くて短いアイドル振動用オリフィス52を介して連通構成されている。
【0031】 ここで、図8ないし図10に示すように前記上プレート45aと中プレート4 5bとの間には、第1液室48と第3液室53とを仕切る第2サブダイアフラム 54が±0.1mmないし±0.3mm程度のクリアランスをもって挟持され、 これに対面する上プレート45a及び中プレート45bにはそれぞれ開口窓45 h、45iが形成されている。
【0032】 このように構成された第4実施例の液体封入マウント4をモデル化して示すと 図11のようになり、ボス41に±1mm程度の大振幅低周波のショック振動が 入力すると、ゴム脚部43が撓んで第1液室48の容積が変化する。そこで図1 2(a)に示すように、第1サブダイアフラム43a及び第2サブダイアフラム 54が撓んで第1液室48の容積変化を若干吸収し、これらで吸収しきれない容 積変化はショック振動用オリフィス51を介して第2液室50内の液体に伝達さ れる。そして第2液室50内の液体に伝達された容積変化をメインダイアフラム 46が吸収し、その際、液体が細くて長いショック振動用オリフィス51を通過 することで、その液柱共振作用によってショック振動が大幅に減衰される。
【0033】 また、自動車のアイドリング運転時において±0.1mmないし±0.3mm 程度の中振幅中周波のアイドリング振動がボス41に入力すると、図12(b) に示すように、第1サブダイアフラム43aが撓んで第1液室48の容積変化を 若干吸収する。このとき、細くて長いショック振動用オリフィス51は流路抵抗 が大きいため、第1液室48の残りの容積変化はショック振動用オリフィス51 を介しては2液室50に伝達されない。そこで残りの容積変化は第2サブダイア フラム54が振動することで第3液室53に伝達され、さらに太くて短く流路抵 抗の小さいアイドル振動用オリフィス52を介して第2液室50に伝達されるこ とでメインダイアフラム46により吸収される。その際、太くて短いアイドル振 動用オリフィス52の液柱共振作用によりアイドル振動が充分に減衰される。
【0034】 さらに、自動車の高速運転時などにおいて、±0.05mm程度の高周波微振 動がボス41に入力すると、図12(c)に示すように、流路抵抗が大きいショ ック振動用オリフィス51及びアイドル振動用オリフィス52には液体が通過し ないが、第1サブダイアフラム43aが低いバネ定数で微振動してその高周波微 振動を吸収するのであり、こうしてこもり音の発生が防止される。
【0035】 ここで、第1実施例の液体封入マウント1ないし第4実施例の液体封入マウン ト4は、いずれもサブダイアフラム13aあるいは第1サブダイアフラム43a がボス11、41と外筒12、32、42とを連結するゴム脚部13、43に一 体形成されているので、ゴム脚部13、43の加硫金型の他に専用の加硫金型や 専用の加硫工程は不用であって製造コストが低減すると共に、外筒12、32、 42の形状も単純化できる。
【0036】 また、第2実施例の液体封入マウント2及び第3実施例の液体封入マウント3 は、メインダイアフラム22、34で仕切られる第2液室24、36が第1液室 16内に配置されているので、全体形状がコンパクトである。
【0037】 さらに、第1実施例の液体封入マウント1ないし第4実施例の液体封入マウン ト4は、いずれもコントロールユニットなどの外部機器が一切不用であるから、 この点からも製造コストが低減する。
【0038】
【考案の効果】 以上説明したとおり本考案の液体封入マウントによれば、エンジンマウントと して外筒を車体フレームに連結し、ボス上にエンジンを連結して使用した場合、 路面衝撃などにより大振幅低周波のショック振動がボスに入力すると、サブダイ アフラムで吸収しきれない第1液室の容積変化がオリフィスを介して第2液室に 伝達され、この容積変化がメインダイアフラムで吸収されるのであり、その際、 オリフィスの液柱共振作用によりショック振動が減衰される。また、自動車の高 速運転時などにおいて、高周波微振動がボスに入力すると、サブダイアフラムが 外筒とストッパとの間で微振動してその高周波微振動を吸収する。従って、ショ ック振動を充分減衰できるばかりでなく、高周波微振動に伴うこもり音の発生も 防止できるのであり、高い防震性能が得られる。
【0039】 一方、本考案の他の液体封入マウントによれば、路面衝撃などにより大振幅低 周波のショック振動がボスに入力すると、第1サブダイアフラム及び第2サブダ イアフラムで吸収しきれない第1液室の容積変化がショック振動用オリフィスを 介して第2液室に伝達され、この容積変化がメインダイアフラムで吸収されるの であり、その際、細くて長いショック振動用オリフィスの液柱共振作用によりシ ョック振動が大幅に減衰される。また、自動車のアイドリング運転時において中 振幅中周波のアイドリング振動がボスに入力すると、第1サブダイアフラムで吸 収しきれない第1液室の容積変化が第2サブダイアフラムの振動を介して第3液 室に伝達され、さらにアイドル振動用オリフィスを介して第2液室に伝達される のであり、その際、太くて短いアイドル振動用オリフィスの液柱共振作用により アイドル振動が充分に減衰される。さらに、自動車の高速運転時などにおいて、 高周波微振動がボスに入力すると、第1サブダイアフラムが微振動してその高周 波微振動を吸収する。従って、こもり音の発生が防止される。ショック振動やア イドリング振動を充分減衰できるばかりでなく、高周波微振動に伴うこもり音の 発生も防止できるのであり、高い防震性能が得られる。
【0040】 ここで、前記サブダイアフラム及び第1サブダイアフラムは、ボスと外筒とを 連結するゴム脚部に一体形成されているので、ゴム脚部の加硫金型の他に専用の 加硫金型や専用の加硫工程は不用である。従って、製造コストを低減できると共 に、外筒の形状も単純化できる。また、コントロールユニットなどの外部機器が 一切不用であるから、この点からも製造コストを低減できる。
【図1】本考案による液体封入マウントの第1実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれ第1実施例における
オリフィスプレートの組付け作業を説明する断面図であ
る。
オリフィスプレートの組付け作業を説明する断面図であ
る。
【図3】(a)、(b)はそれぞれ第1実施例における
上プレートと下プレートの斜視図である。
上プレートと下プレートの斜視図である。
【図4】本考案による液体封入マウントの第2実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図5】(a)、(b)はそれぞれ第2実施例における
オリフィスプレートの斜視図である。
オリフィスプレートの斜視図である。
【図6】本考案による液体封入マウントの第3実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図7】本考案による液体封入マウントの第4実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図8】第4実施例における第2サブダイアフラムの拡
大断面図である。
大断面図である。
【図9】第4実施例における第2サブダイアフラムのモ
デル図である。
デル図である。
【図10】第4実施例における第2サブダイアフラムの
部分分解斜視図である。
部分分解斜視図である。
【図11】第4実施例の構造を示すモデル図である、
【図12】(a)、(b)、(c)は第4実施例の作用
を説明するモデル図である。
を説明するモデル図である。
【図13】液体封入マウントの第1従来例を示す断面図
である。
である。
【図14】液体封入マウントの第2従来例を示す断面図
である。
である。
【図15】液体封入マウントの第2従来例を示す分解斜
視図である。
視図である。
【図16】液体封入マウントの第3従来例を示す断面図
である。
である。
1、2、3、4……液体封入マウント 11、41……ボス 12、32、42……外筒 13、43……ゴム脚部 13a……サブダイアフラム 14、21、33、45……オリフィスプレート 15、22、34、46……メインダイアフラム 16、48……第1液室 17、24、36、50……第2液室 23、35、49……空気室 31、47……ベースプレート 43a……第1サブダイアフラム 44……ストッパリング 51……ショック振動用オリフィス 52……アイドル振動用オリフィス 53……第3液室 54……第2サブダイアフラム 6……第1従来例の液体封入マウント 7……第2従来例の液体封入マウント 8……第3従来例の液体封入マウント
Claims (2)
- 【請求項1】 ゴム脚部(13)を介してボス(11)
に連結される外筒(12)内に形成されてボス(11)
の振動が直接入力され、かつ高周波微振動を吸収するサ
ブダイアフラム(13a)を介して大気と仕切られた第
1液室(16)と、この第1液室(16)にオリフィス
プレート(14)のオリフィス(14d)を介して連通
し、かつショック振動入力時の第1液室(16)の容積
変化を吸収するメインダイアフラム(15)を介して大
気と仕切られた第2液室(17)とを備える液体封入マ
ウント(1)であって、上記サブダイアフラム(13
a)はゴム脚部(13)に一体形成した筒状とし、この
サブダイアフラム(13a)の外面に対向する外筒(1
2)には大気解放窓(12c)を形成すると共に、上記
オリフィスプレート(14)にはサブダイアフラム(1
3a)の内面に対向してその振幅を所定幅に規制する筒
状のストッパ(14b)を形成したことを特徴とする液
体封入マウント。 - 【請求項2】 ゴム脚部(43)を介してボス(41)
に連結される外筒(42)内に形成されてボス(41)
の振動が直接入力され、かつ高周波微振動を吸収する振
幅の小さい第1サブダイアフラム(43a)を介して大
気と仕切られた第1液室(48)と、この第1液室(4
8)に細くて長いショック振動用オリフィス(51)を
介して連通し、かつショック振動入力時の第1液室(4
8)の容積変化を吸収するメインダイアフラム(46)
を介して大気と仕切られた第2液室(50)と、この第
2液室(50)に太くて短いアイドル振動用オリフィス
(52)を介して連通し、かつ上記第1液室(48)に
入力するアイドル振動を吸収する振幅の大きい第2サブ
ダイアフラム(54)を介して上記第1液室(48)と
仕切られた第3液室(53)とを備えた液体封入マウン
ト(4)であって、上記第1サブダイアフラム(43
a)は、ゴム脚部(43)に一体形成した筒状とし、こ
の第1サブダイアフラム(43a)の外面に対向する外
筒(42)には大気解放窓(42a)を形成すると共
に、第1サブダイアフラム(43a)の内面に対向して
その振幅を所定幅に規制する筒状のストッパ(44)を
設けたことを特徴とする液体封入マウント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7148991U JP2553356Y2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 液体封入マウント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7148991U JP2553356Y2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 液体封入マウント |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0522890U true JPH0522890U (ja) | 1993-03-26 |
| JP2553356Y2 JP2553356Y2 (ja) | 1997-11-05 |
Family
ID=13462128
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7148991U Expired - Lifetime JP2553356Y2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 液体封入マウント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2553356Y2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021076170A (ja) * | 2019-11-07 | 2021-05-20 | 株式会社ブリヂストン | 防振装置 |
| US11959527B2 (en) | 2018-05-10 | 2024-04-16 | Prospira Corporation | Vibration isolator |
| US12110937B2 (en) | 2019-11-07 | 2024-10-08 | Prospira Corporation | Vibration-damping device |
| US12129904B2 (en) | 2019-11-07 | 2024-10-29 | Prospira Corporation | Vibration-damping device |
| US12196284B2 (en) | 2019-11-07 | 2025-01-14 | Prospira Corporation | Vibration-damping device |
| US12247632B2 (en) | 2019-11-07 | 2025-03-11 | Prospira Corporation | Vibration-damping device |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6323006B2 (ja) | 2013-12-27 | 2018-05-16 | 株式会社Gsユアサ | 蓄電装置 |
-
1991
- 1991-09-05 JP JP7148991U patent/JP2553356Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11959527B2 (en) | 2018-05-10 | 2024-04-16 | Prospira Corporation | Vibration isolator |
| JP2021076170A (ja) * | 2019-11-07 | 2021-05-20 | 株式会社ブリヂストン | 防振装置 |
| US12110937B2 (en) | 2019-11-07 | 2024-10-08 | Prospira Corporation | Vibration-damping device |
| US12129904B2 (en) | 2019-11-07 | 2024-10-29 | Prospira Corporation | Vibration-damping device |
| US12196284B2 (en) | 2019-11-07 | 2025-01-14 | Prospira Corporation | Vibration-damping device |
| US12247632B2 (en) | 2019-11-07 | 2025-03-11 | Prospira Corporation | Vibration-damping device |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2553356Y2 (ja) | 1997-11-05 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4595183A (en) | Vibration isolating device | |
| JPS5943657B2 (ja) | 自動車用エンジンマウント | |
| JPH084823A (ja) | 防振装置 | |
| JPS6155427A (ja) | 防振装置 | |
| EP0178652A2 (en) | Liquid-filled type vibration damping structure | |
| JPH0522890U (ja) | 液体封入マウント | |
| JP4220107B2 (ja) | 制御型の液封入式防振装置 | |
| JPH01224544A (ja) | 流体封入型防振装置 | |
| JPH05584Y2 (ja) | ||
| JPH0533824A (ja) | 流体封入式マウント | |
| JPS60172744A (ja) | 流体入り防振装置 | |
| JP3764534B2 (ja) | 液体封入式防振装置 | |
| JPH06117475A (ja) | 防振マウント装置 | |
| JPH01250636A (ja) | 液封入防振装置 | |
| JP2861464B2 (ja) | 液封入防振装置 | |
| JPH0874923A (ja) | 防振装置 | |
| JP2004036713A (ja) | 能動型液封防振装置 | |
| JPH06330979A (ja) | 液体封入式防振装置 | |
| JP2553360Y2 (ja) | 液体封入式マウント | |
| JPH10274279A (ja) | 液封入防振装置 | |
| JPH0567819B2 (ja) | ||
| JP2001221275A (ja) | 液体封入式防振装置 | |
| JP2601594Y2 (ja) | 防振装置 | |
| JPH0960685A (ja) | 液体封入式マウント | |
| JPH08177958A (ja) | 防振装置 |