JPH0524349A - 感熱性画像記録および消去方法 - Google Patents

感熱性画像記録および消去方法

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JPH0524349A
JPH0524349A JP3337270A JP33727091A JPH0524349A JP H0524349 A JPH0524349 A JP H0524349A JP 3337270 A JP3337270 A JP 3337270A JP 33727091 A JP33727091 A JP 33727091A JP H0524349 A JPH0524349 A JP H0524349A
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heat
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heating
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JP3337270A
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Inventor
Masaaki Nomura
村 正 明 野
Masaaki Umehara
原 正 彬 梅
Makoto Kunikane
兼 真 国
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 特定温度への加熱および冷却により、その加
熱温度に応じて透明表面あるいは白濁表面となり、その
表面の特定域を画像情報に応じて特定温度に加熱し、つ
いで冷却することにより、画像情報を表示し得る感熱体
を有する画像表示体に加熱記録装置を当接することによ
り画像情報を記録し、ついで、該画像表示体に特定温度
に制御された熱ローラーを当接することにより記録され
た画像情報部分を非記録部分と同じ透明又は白濁表面と
することにより画像情報を消去するプロセスを、該画像
表示体に加熱記録装置及び該熱ローラーが同時に当接さ
れた状態で行うことを特徴とする感熱性画像記録及び消
去方法。 【効果】 画像情報の記録および消去を効率的に繰り返
し行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱により可逆的に画
像情報の記録、消去が可能な感熱性画像記録および消去
方法に関する。
【0002】
【従来の技術と解決しようとする課題】従来、可逆的に
情報の記録、消去が可能な画像表示体としては、パーテ
ィクル・オリエンティッド・ペーパー(POP)と称す
る磁気記録紙等が使用されている。このPOPは微細な
高光反射性の磁性体薄片をマイクロカプセル化し、紙ま
たはプラスチック等の基材に塗布したものであり、この
POPに、画像情報に応じた磁界をかけることにより磁
性体薄片を回転させ、それに伴う光反射性の変化を利用
して、画像を表示している。しかし、このPOPでは、
マイクロカプセル製造に際して、高度の加工技術が必要
であるばかりか、マイクロカプセル内に封じ込まれる磁
性体薄片の量には、限度があり、しかもこの薄片は、マ
イクロカプセル内で凝集しやすいという欠点がある。ま
た、マイクロカプセルを、紙等の基材に塗布する際は、
バインダーと共に塗布するため、表示面の素地を完全に
白くすることが出来ないという欠点がある。上述の様な
欠点により、POPに表示された画像は、鮮明度に欠け
るため、その用途が制限されていた。
【0003】これに対し近年、温度変化により可逆的に
白濁状態、透明状態が繰り返され、かつ特定温度以下に
おいて、いずれかの状態が安定保持される感熱体が、見
い出されている。
【0004】この感熱体は、熱可塑性樹脂などからなる
マトリックス材と、該マトリックス材中に分散されてい
る有機低分子物質からなり、特定温度t0 以上に保持し
た場合には、その温度に応じて、状態が変化する性質
を、有している。すなわち、この感熱体はt0 より高い
温度に二つの状態転移温度 t1 ,t2 (t1 <t2 )を有しており、t2 以上に加
熱保持した後t0 以下に冷却すると白濁し、最大遮光状
態となる。一方、この白濁状感熱体を、t1 以上t2 未
満の温度範囲に加熱保持した後t0 以下に冷却すると、
感熱体は透明になる。
【0005】そしてまた、前記白濁状感熱体を、t0 以
上 t1 未満の温度範囲に加熱保持した後t0 以下に冷却す
る場合は、加熱保持温度が、t0 からt1 に上昇するに
つれて、冷却した時の感熱体の白濁度は、最大遮光状態
の白濁度から透明に到るまでの、連続的な中間白濁度を
示す。
【0006】このような感熱体の前記状態変化は、主と
して感熱体中の有機低分子物質の変化に基づいている。
【0007】そして、前記感熱体を用いて、画像情報の
記録および消去が繰返し出来る感熱性画像表示体が、提
案されている。
【0008】この画像表示体への情報の記録は、主にレ
ンズ集光熱、光照射熱などの放射、またはジュール熱な
どの伝導により行なわれるが、記録された情報の消去の
ための加熱方法は、何ら具体的に開示されていない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記画像表示
体を用いて、画像情報の記録、消去を繰り返し行なえる
記録および消去方法を提供しようとするものであり、こ
とに記録された画像情報を消去する方法に特徴を持つ。
本発明の感熱性画像記録および消去方法は、特定温度へ
の加熱および冷却により、その加熱温度に応じて透明表
面あるいは白濁表面となり、その表面の特定域を画像情
報に応じて特定温度に加熱し、ついで冷却することによ
り、画像情報を表示し得る感熱体を有する画像表示体に
加熱記録装置を当接することにより画像情報を記録し、
ついで、該画像表示体に特定温度に制御された熱ローラ
ーを当接することにより記録された画像情報部分を非記
録部分と同じ透明又は白濁表面とすることにより画像情
報を消去するプロセスを、該画像表示体に加熱記録装置
及び該熱ローラーが同時に当接された状態で行うことを
特徴とする感熱性画像記録及び消去方法である。
【0010】本発明に用いられる感熱性画像表示体は、
例えば、前記のマトリックス材および有機低分子物質か
らなる感熱体を、膜厚5〜50μm、好ましくは10〜
30μmで、プラスチックまたはガラス等の基材上に積
層して作成される。
【0011】前記マトリックス材としては、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリメタクリレー
ト、ポリスチレン、シリコン樹脂、ポリ塩化ビニル、塩
化ビニリデン‐塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン‐
アクリロニトリル共重合体等の熱可塑性樹脂から選択さ
れた、一種またはそれ以上の重合体を、用いることがで
きる。
【0012】前記有機低分子物質としては、飽和あるい
は不飽和モノおよびジカルボン酸またはこれらのエステ
ル、アミドおよびアンモニウム塩;飽和あるいは不飽和
ハロゲン化脂肪酸またはこれらのエステル、アミドおよ
びアンモニウム塩;アリールカルボン酸またはこのエス
テル、アミドおよびアンモニウム塩で、炭素数が10〜
30の有機化合物から選択された、一種またはそれ以上
の物質を、用いることができる。特に好ましい物質とし
ては、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘ
ン酸等の直鎖飽和高級脂肪酸、またはこれらのエステ
ル、アミドおよびアンモニウム塩が挙げられる。
【0013】なお、本明細書では有機低分子物質とは、
100〜700の分子量を有する有機化合物をいう。
【0014】前記基材としては、プラスチック、ガラ
ス、金属等が用いられるが、画像表示体をシート状に形
成し、連続的に使用する場合等には、可撓性プラスチッ
クが好ましい。また、画像にコントラストをつけるため
に、必要に応じて基材を着色することも出来る。
【0015】なお、マトリックス材および有機低分子物
質を多量に用いることにより、感熱体自体で、充分固体
の形状を保持しうる場合には、基材を用いることなく画
像表示体を構成することも出来る。
【0016】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面を参照しつつ
説明する。
【0017】第1図は本発明に用いる画像表示体の断面
図である。
【0018】この画像表示体1は、例えば、 サラン樹脂R−200 2重量部 (商品名、旭ダウ社製塩化ビニリデン‐アクリルニトリル共重合体) アラキン酸 0.5重量部 オクタデカン酸オクタデシルエステル 0.1重量部 からなる混合物を、テトラヒドロフラン10重量部に充
分溶解した後、この溶液を、細長いシート状のマイラー
フィルム(ポリエステルフィルム)2上に膜厚15μm
で塗布し、マイラーフィルム上に感熱体3が積層された
構成で形成される。
【0019】この画像表示体1をt2 以上に加熱保持
し、次いで冷却して全面白濁状態にした。
【0020】第2図は、前記画像表示体1を用いた記録
および消去装置の一例を示す図であり、中央部に支点を
もつ支持部材4が揺動し得るように配設され、この支持
部材4の両端部には、それぞれ支持アーム5,6がピン
7,8により揺動自在に枢着されている。そして、これ
らの支持アーム5,6のうち支持アーム5の先端には加
熱記録装置9が突設されており、この加熱記録装置9
は、温度制御可能な複数個の抵抗発熱体からなるヘッド
を、備えている。また、他の支持アーム6の先端には、
温度制御可能なヒーターを内蔵した熱ローラ10が、回
転自在に支持されている。そして、前記両支持アーム
5,6は、ガイド11,12により直立状態に保持され
ており、前記支持部材4の揺動に伴い、前記加熱記録装
置9および熱ローラ10は、相互に逆方向に昇降する。
【0021】これらの加熱記録装置9および熱ローラ1
0の上方には、前記画像表示体1が配設されている。
【0022】この画像表示体1は、例えば無端シート状
に形成されて、図示しない複数のプーリにより支持さ
れ、内側に前記記録装置9及び熱ローラ10を有して、
その周囲を一周するようになっている。そして、このシ
ート状画像表示体は、いずれか一つのプーリを駆動させ
ることにより、走行可能となっている。
【0023】そして、前述のように、加熱記録装置9お
よび熱ローラ10の相互の逆方向への昇降により、いず
れか一方が、画像表示体1のプラスチックフィルム2の
表面(以下、この面を画像表示体の裏面とする。)の幅
方向全域に当接することになる。この結果、加熱記録装
置9が画像表示体1に当接して、画像情報がこの画像表
示体1に記録される一方、熱ローラ10が、画像表示体
1に当接して、画像表示体1に記録された画像情報を、
消去することになる。
【0024】つぎに、本発明に用いる画像情報の記録お
よび消去装置の操作について説明する。
【0025】前記加熱記録装置9を、支持部材4の揺動
を停止して画像表示体1の裏面への当接状態を持続させ
る。
【0026】そして、この画像表示体1を第2図中の矢
印方向に移動させながら、加熱記録装置4の各ヘッド
を、選択的に作動させ、入力した画像情報に対応するよ
うに、ヘッドをt1 以上t2 未満の温度範囲に加熱す
る。次いで、加熱記録装置9を画像表示体1から離す
と、加熱された部分は、t0 以下に冷却されて透明化
し、例えば第3図に示すように、ドット状の画像情報
が、白濁状素地の画像表示体に、透明部分として記録さ
れる。
【0027】次いで、この画像表示体1において、画像
情報が記録された部分は、さらに第2図中の矢印方向に
移動され、その画像情報が読み取られた後、熱ローラ1
0上に到る。
【0028】次いで、上記画像表示体1に、t2 以上に
熱せられた熱ローラ10を当接させる。そしてその状態
で、画像表示体1を、さらに図中の矢印方向に、熱ロー
ラ10を回転させながら移動させる。この熱ローラ10
上を移動中に、画像表示体1は、熱ローラ10によりt
2 以上に加熱保持される。次いで、前記画像表示体1が
冷却されると、記録された画像情報である画像表示体1
の透明部分は、白濁し、熱ローラ10上を通過した画像
表示体1は、全面にわたって均一な白濁状態となる。
【0029】一方、画像表示体1を、t1 以上t2 未満
に加熱保持し、次いで冷却して全面透明状態にした後、
この画像表示体1に、画像情報を白濁部分として記録す
る場合は、加熱記録装置9を、画像表示体1が選択的に
t2 以上に加熱されるように調整し、また熱ローラ10
をt1 以上t2 未満の温度範囲に加熱して、上記と同様
な操作により、画像情報の記録および消去を行なう。
【0030】第4図は、本発明に用いる装置の他の例を
示す図である。
【0031】この例では、支持アーム5に突設された加
熱記録装置9と、支持アーム6の先端に、回転自在に支
持された熱ローラ10とは、互いに独立して配設されて
いる。そして前記両支持アーム5,6は、ガイド11,
12により直立状態に保持されており、その下端には、
それぞれ独立した図示しない昇降装置が設けられてい
る。これらにより、前記加熱記録装置9および熱ロール
10は全く独立して昇降する。
【0032】これらの加熱記録装置9および熱ローラ1
0の上方には、前記実施例と同様に、画像表示体1が配
設されており、加熱記録装置9および熱ローラ10が、
この画像表示体の裏面に別々に、あるいは同時に当接さ
れる。
【0033】これにより、一方で加熱記録装置9を画像
表示体1に当接させて、画像情報を画像表示体1に記録
させると同時に、他方で熱ロール10を画像表示体1に
当接させて、画像表示体1に記録された画像情報を、消
去することが出来る。この結果、画像表示体1を、前記
実施例と同様に、無端シート状に配設し、第4図中矢印
方向に走行させた場合、加熱記録装置9により、画像表
示体1に記録された画像情報は、途中で読み取られた
後、熱ローラ10に到り、熱ローラ10により消去され
る。画像情報が消去された画像表示体1の部分は、加熱
記録装置9に到り、再び画像情報が記録される。この様
にして、加熱記録装置9と熱ロール10とを同時に作動
させることにより、連続的な画像情報の記録、消去が可
能となる。勿論、この実施例においても、前記実施例と
同様に、加熱記録装置9と熱ローラ10とを別々に作動
させることも出来る。
【0034】その他の構成および操作方法は、前記実施
例と同様である。
【0035】なお、加熱記録装置において、前記実施例
以外の態様として、加熱源に、レンズ集光熱および光照
射熱を用いることも出来る。ただし、これらを用いる場
合は、この加熱記録装置9は、画像表示体1に接して作
動させるのではなく、画像表示体1と、適当な空間を隔
てて近接して作動させるので、作動時には該加熱記録装
置9が画像表示体に近接した位置に配設されるように、
支持部材4の揺動高、あるいは支持アーム5の長さなど
は、調節される。ただし、いずれの熱源を用いた加熱記
録装置であっても、温度制御が可能であることが好まし
い。
【0036】また、前記実施例では、加熱記録装置9と
熱ローラ10とを、画像表示体1の裏面側に配設する態
様について述べたが、場合によっては、これら両装置を
画像表示体の表面側に配設することも出来る。
【0037】
【発明の効果】本発明の記録および消去方法は、上記の
通り、簡単な構造により、画像表示体への画像情報の記
録およびその消去を、効率よく行なうことが出来る。こ
とに消去装置においては、熱ローラを用いることによ
り、板状の発熱体を用いる場合に較べて、画像表示体と
熱ローラとの密着性をよくすることが出来るので、記録
された画像情報の、効率よい均一な消去を、きわめて簡
単に行なうことが出来る。
【0038】そのうえ、前記画像表示体をシート状ある
いは無端シート状に形成して、オーバーヘッドプロジェ
クタ(OHP)用あるいはファクシミリ用記録材料とし
て用い、そして本発明に用いる記録および消去装置をO
HP装置あるいはファクシミリ装置に組み込むことによ
り、連続的に記録、消去操作が行なえるOHP用あるい
はファクシミリ用記録材料が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる画像表示体の断面図である。
【図2】本発明に用いる装置を示す図である。
【図3】本発明に用いる画像表示体に、加熱記録装置を
用いて記録した画像情報を示す図である。
【図4】本発明に用いる装置を示す図である。
【符号の説明】
1 画像表示体 4 支持部材 5、6 支持アーム 9 加熱記録装置 10 熱ローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱により可逆的に画
像情報の記録、消去が可能な感熱性画像記録および消去
方法に関する。
【0002】
【従来の技術と解決しようとする課題】従来、可逆的に
情報の記録、消去が可能な画像表示体としては、パーテ
ィクル・オリエンティッド・ペーパー(POP)と称す
る磁気記録紙等が使用されている。このPOPは微細な
高光反射性の磁性体薄片をマイクロカプセル化し、紙ま
たはプラスチック等の基材に塗布したものであり、この
POPに、画像情報に応じた磁界をかけることにより磁
性体薄片を回転させ、それに伴う光反射性の変化を利用
して、画像を表示している。しかし、このPOPでは、
マイクロカプセル製造に際して、高度の加工技術が必要
であるばかりか、マイクロカプセル内に封じ込まれる磁
性体薄片の量には、限度があり、しかもこの薄片は、マ
イクロカプセル内で凝集しやすいという欠点がある。ま
た、マイクロカプセルを、紙等の基材に塗布する際は、
バインダーと共に塗布するため、表示面の素地を完全に
白くすることが出来ないという欠点がある。上述の様な
欠点により、POPに表示された画像は、鮮明度に欠け
るため、その用途が制限されていた。
【0003】これに対し近年、温度変化により可逆的に
白濁状態、透明状態が繰り返され、かつ特定温度以下に
おいて、いずれかの状態が安定保持される感熱体が、見
い出されている。
【0004】この感熱体は、熱可塑性樹脂などからなる
マトリックス材と、該マトリックス材中に分散されてい
る有機低分子物質からなり、特定温度t0以上に保持し
た場合には、その温度に応じて、状態が変化する性質
を、有している。すなわち、この感熱体はt0より高い
温度に二つの状態転移温度t1,t2(t1<t2)を
有しており、t2以上に加熱保持した後t0以下に冷却
すると白濁し、最大遮光状態となる。一方、この白濁状
感熱体を、t1以上t2未満の温度範囲に加熱保持した
後t0以下に冷却すると、感熱体は透明になる。
【0005】そしてまた、前記白濁状感熱体を、t0以
上t1未満の温度範囲に加熱保持した後t0以下に冷却
する場合は、加熱保持温度が、t0からt1に上昇する
につれて、冷却した時の感熱体の白濁度は、最大遮光状
態の白濁度から透明に到るまでの、連続的な中間白濁度
を示す。
【0006】このような感熱体の前記状態変化は、主と
して感熱体中の有機低分子物質の変化に基づいている。
【0007】そして、前記感熱体を用いて、画像情報の
記録および消去が繰返し出来る感熱性画像表示体が、提
案されている。
【0008】この画像表示体への情報の記録は、主にレ
ンズ集光熱、光照射熱などの放射、またはジュール熱な
どの伝導により行なわれるが、記録された情報の消去の
ための加熱方法は、何ら具体的に開示されていない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記画像表示
体を用いて、画像情報の記録、消去を繰り返し行なえる
記録および消去方法を提供しようとするものであり、こ
とに記録された画像情報を消去する方法に特徴を持つ。
すなわち、本発明は、加熱により可逆的に情報の記録、
消去が可能である画像表示体に、加熱記録装置を当接す
ることにより画像情報を記録し、加熱ローラーを当接す
ることにより消去する画像記録及び消去方法を提供する
ことを目的とする。本発明の感熱性画像記録および消去
方法は、特定温度への加熱および冷却により、その加熱
温度に応じて透明表面あるいは白濁表面となり、その表
面の特定域を画像情報に応じて特定温度に加熱し、つい
で冷却することにより、画像情報を表示し得る感熱体を
有する画像表示体に加熱記録装置を当接することにより
画像情報を記録し、ついで、該画像表示体に特定温度に
制御された熱ローラーを当接することにより記録された
画像情報部分を非記録部分と同じ透明又は白濁表面とす
ることにより画像情報を消去するプロセスを、該画像表
示体に加熱記録装置及び該熱ローラーが同時に当接され
た状態で行うことを特徴とする感熱性画像記録及び消去
方法である。
【0010】本発明に用いられる感熱性画像表示体は、
例えば、前記のマトリックス材および有機低分子物質か
らなる感熱体を、膜厚5〜50μm、好ましくは10〜
30μmで、プラスチックまたはガラス等の基材上に積
層して作成される。
【0011】前記マトリックス材としては、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリメタクリレー
ト、ポリスチレン、シリコン樹脂、ポリ塩化ビニル、塩
化ビニリデン−塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン−
アクリロニトリル共重合体等の熱可塑性樹脂から選択さ
れた、一種またはそれ以上の重合体を、用いることがで
きる。
【0012】前記有機低分子物質としては、飽和あるい
は不飽和モノおよびジカルボン酸またはこれらのエステ
ル、アミドおよびアンモニウム塩;飽和あるいは不飽和
ハロゲン化脂肪酸またはこれらのエステル、アミドおよ
びアンモニウム塩;アリールカルボン酸またはこのエス
テル、アミドおよびアンモニウム塩で、炭素数が10〜
30の有機化合物から選択された、一種またはそれ以上
の物質を、用いることができる。特に好ましい物質とし
ては、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘ
ン酸等の直鎖飽和高級脂肪酸、またはこれらのエステ
ル、アミドおよびアンモニウム塩が挙げられる。
【0013】なお、本明細書では有機低分子物質とは、
100〜700の分子量を有する有機化合物をいう。
【0014】前記基材としては、プラスチック、ガラ
ス、金属等が用いられるが、画像表示体をシート状に形
成し、連続的に使用する場合等には、可撓性プラスチッ
クが好ましい。また、画像にコントラストをつけるため
に、必要に応じて基材を着色することも出来る。
【0015】なお、マトリックス材および有機低分子物
質を多量に用いることにより、感熱体自体で、充分固体
の形状を保持しうる場合には、基材を用いることなく画
像表示体を構成することも出来る。
【0016】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面を参照しつつ
説明する。
【0017】第1図は本発明に用いる画像表示体の断面
図である。
【0018】この画像表示体1は、例えば、 サラン樹脂R−200 2重量部 (商品名、旭ダウ社製塩化ビニリデン−アクリルニトリル共重合体) アラキン酸 0.5重量部 オクタデカン酸オクタデシルエステル 0.1重量部 からなる混合物を、テトラヒドロフラン10重量部に充
分溶解した後、この溶液を、細長いシート状のマイラー
フィルム(ポリエステルフィルム)2上に膜厚15μm
で塗布し、マイラーフィルム上に感熱体3が積層された
構成で形成される。
【0019】この画像表示体1をt2以上に加熱保持
し、次いで冷却して全面白濁状態にした。
【0020】第2図は、前記画像表示体1を用いた記録
および消去装置の一例を示す図であり、中央部に支点を
もつ支持部材4が同時に上下動し得るように配設され、
この支持部材4の両端部には、それぞれ支持アーム5,
6がピン7,8により取付けられている。そして、これ
らの支持アーム5,6のうち支持アーム5の先端には加
熱記録装置9が突設されており、この加熱記録装置9
は、温度制御可能な複数個の抵抗発熱体からなるヘッド
を、備えている。また、他の支持アーム6の先端には、
温度制御可能なヒーターを内蔵した熱ローラ10が、回
転自在に支持されている。そして、前記両支持アーム
5,6は、ガイド11,12により直立状態に保持され
ており、前記支持部材4の上下動に伴い、前記加熱記録
装置9および熱ローラ10は、同時に昇降して画像表示
体1に当接する。
【0021】これらの加熱記録装置9および熱ローラ1
0の上方には、前記画像表示体1が配設されている。
【0022】この画像表示体1は、例えば無端シート状
に形成されて、図示しない複数のプーリにより支持さ
れ、内側に前記記録装置9及び熱ローラ10を有して、
その周囲を一周するようになっている。そして、このシ
ート状画像表示体は、いずれか一つのプーリを駆動させ
ることにより、走行可能となっている。
【0023】この結果、加熱記録装置9が画像表示体1
に当接して、画像情報がこの画像表示体1に記録される
一方、熱ローラ10が、画像表示体1に当接して、画像
表示体1に記録された画像情報を、消去することにな
る。
【0024】つぎに、本発明に用いる画像情報の記録お
よび消去方法について説明する。
【0025】前記加熱記録装置9を、支持部材4の上下
動を停止して画像表示体1の裏面への当接状態を持続さ
せる。
【0026】そして、この画像表示体1を第2図中の矢
印方向に移動させながら、加熱記録装置4の各ヘッド
を、選択的に作動させ、入力した画像情報に対応するよ
うに、ヘッドをt1以上t2未満の温度範囲に加熱す
る。次いで、加熱記録装置9を画像表示体1から離す
と、加熱された部分は、t0以下に冷却されて透明化
し、例えば第3図に示すように、ドット状の画像情報
が、白濁状素地の画像表示体に、透明部分として記録さ
れる。
【0027】次いで、この画像表示体1において、画像
情報が記録された部分は、さらに第2図中の矢印方向に
移動され、その画像情報が読み取られた後、熱ローラ1
0上に到る。
【0028】次いで、上記画像表示体1に、t2以上に
熱せられた熱ローラ10を当接させる。そしてその状態
で、画像表示体1を、さらに図中の矢印方向に、熱ロー
ラ10を回転させながら移動させる。この熱ローラ10
上を移動中に、画像表示体1は、熱ローラ10によりt
2以上に加熱保持される。次いで、前記画像表示体1が
冷却されると、記録された画像情報である画像表示体1
の透明部分は、白濁し、熱ローラ10上を通過した画像
表示体1は、全面にわたって均一な白濁状態となる。
【0029】一方、画像表示体1を、t1以上t2未満
に加熱保持し、次いで冷却して全面透明状態にした後、
この画像表示体1に、画像情報を白濁部分として記録す
る場合は、加熱記録装置9を、画像表示体1が選択的に
t2以上に加熱されるように調整し、また熱ローラ10
をt1以上t2未満の温度範囲に加熱して、上記と同様
な操作により、画像情報の記録および消去を行なう。
【0030】第4図は、本発明に用いる装置の他の例を
示す図である。
【0031】この例では、支持アーム5に突設された加
熱記録装置9と、支持アーム6の先端に、回転自在に支
持された熱ローラ10とは、互いに独立して配設されて
いる。そして前記両支持アーム5,6は、ガイド11,
12により直立状態に保持されており、その下端には、
それぞれ独立した図示しない昇降装置が設けられてい
る。これらにより、前記加熱記録装置9および熱ロール
10は全く独立して昇降する。
【0032】これらの加熱記録装置9および熱ローラ1
0の上方には、前記実施例と同様に、画像表示体1が配
設されており、加熱記録装置9および熱ローラ10が、
この画像表示体の裏面に別々に、あるいは同時に当接さ
れる。
【0033】これにより、一方で加熱記録装置9を画像
表示体1に当接させて、画像情報を画像表示体1に記録
させると同時に、他方で熱ロール10を画像表示体1に
当接させて、画像表示体1に記録された画像情報を、消
去することが出来る。この結果、画像表示体1を、前記
実施例と同様に、無端シート状に配設し、第4図中矢印
方向に走行させた場合、加熱記録装置9により、画像表
示体1に記録された画像情報は、途中で読み取られた
後、熱ローラ10に到り、熱ローラ10により消去され
る。画像情報が消去された画像表示体1の部分は、加熱
記録装置9に到り、再び画像情報が記録される。この様
にして、加熱記録装置9と熱ロール10とを同時に作動
させることにより、連続的な画像情報の記録、消去が可
能となる。勿論、この実施例においても、前記実施例と
同様に、加熱記録装置9と熱ローラ10とを別々に作動
させることも出来る。
【0034】その他の構成および操作方法は、前記実施
例と同様である。
【0035】また、前記実施例では、加熱記録装置9と
熱ローラ10とを、画像表示体1の裏面側に配設する態
様について述べたが、場合によっては、これら両装置を
画像表示体の表面側に配設することも出来る。
【0036】
【発明の効果】本発明の記録および消去方法は、上記の
通り、簡単な構造の装置を用いることにより、画像表示
体への画像情報の記録およびその消去を、効率よく行な
うことが出来る。ことに消去に際しては加熱記録装置と
熱ローラーとを同時に当接された状態で行うことによ
り、きわめて効率よく消去することができる。
【0037】そのうえ、前記画像表示体をシート状ある
いは無端シート状に形成して、オーバーヘッドプロジェ
クタ(OHP)用あるいはファクシミリ用記録材料とし
て用い、そして本発明に用いる記録および消去装置をO
HP装置あるいはファクシミリ装置に組み込むことによ
り、連続的に記録、消去操作が行なえるOHP用あるい
はファクシミリ用記録材料が提供される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】特定温度への加熱および冷却により、その
    加熱温度に応じて透明表面あるいは白濁表面となり、そ
    の表面の特定域を画像情報に応じて特定温度に加熱し、
    ついで冷却することにより、画像情報を表示し得る感熱
    体を有する画像表示体に加熱記録装置を当接することに
    より画像情報を記録し、ついで、該画像表示体に特定温
    度に制御された熱ローラーを当接することにより記録さ
    れた画像情報部分を非記録部分と同じ透明又は白濁表面
    とすることにより画像情報を消去するプロセスを、該画
    像表示体に加熱記録装置及び該熱ローラーが同時に当接
    された状態で行うことを特徴とする感熱性画像記録及び
    消去方法。
JP3337270A 1991-12-19 1991-12-19 感熱性画像記録および消去方法 Pending JPH0524349A (ja)

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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4978560A (ja) * 1972-11-30 1974-07-29
JPS53102044A (en) * 1977-02-15 1978-09-06 Siemens Ag Device for fixing toner image made on record carrier
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EP0014826B1 (de) * 1979-02-24 1984-06-20 Firma Wolfgang Dabisch Körper mit reversiblen fixierten und temperaturveränderlichen Lichtextinktionen

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