JPH05246122A - インクシートの再生法およびその装置 - Google Patents

インクシートの再生法およびその装置

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JPH05246122A
JPH05246122A JP4048742A JP4874292A JPH05246122A JP H05246122 A JPH05246122 A JP H05246122A JP 4048742 A JP4048742 A JP 4048742A JP 4874292 A JP4874292 A JP 4874292A JP H05246122 A JPH05246122 A JP H05246122A
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ink
conductive
layer
sheet
carrier
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JP4048742A
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Noriyoshi Chiba
徳良 千葉
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 プレ電極17により、インクシート1のイン
ク層3に所定の電荷を注入した後、インクシート1をイ
ンク搬送体10上の導電性インク7に接触させる。イン
ク搬送体10の導電層11と電極16との間に所定の電
圧を印加することにより、導電性インク7をインクシー
ト1の転写部4にのみ選択的に供給し、インクシート1
を再生する。 【効果】 多数回画像形成・インクシート再生を繰り返
しても常に一定膜厚のインクシートを再生し、画像品質
の良好なインクシートの再生法およびその装置を提供す
ることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクシートの再生法
およびその装置に関する。より詳細には、プリンタ、複
写機、ディスプレイ、ファクシミリなどの画像出力に用
いられ、インク層の一部が転写され抜け落ちたインクシ
ートを再生する方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ベース層上にインク層を形成したインク
シートがプリンタ装置などの画像形成用に広く用いられ
ている。このインクシートのインク層は、熱溶融や通電
熱転写などの方法によってベース層から被画像形成体、
例えば紙、に転写される。画像として形成される情報の
多くは文字若しくは線図であるので、インクシートのイ
ンク層の大部分は転写されずにベース層上に残る。従っ
て、インクシートの一部が転写されたインクシートを再
生することができれば経済性の面から好ましい。インク
層の一部が転写されたインクシートを再生する方法とし
ては、SID1985Digest、P143〜145
に記載の方法、米国特許第4467332号公報記載の
方法、特開平3−155975号公報記載の方法が提案
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、SID198
5Digest143〜145ページに記載の方法は、
インクを溶融させるためのウォーミングアップ時間が必
要である、インクを溶融させておくために必要な消費電
力が大きい、インク層の転写部のみに選択的にインクを
供給することができない、再生インク層の膜厚を一定に
するための付加機構が必要である、メンテナンスが複雑
である等々、装置が大型化する、機構が複雑であるとい
う問題点を有していた。
【0004】また、米国特許第4467332号公報記
載の方法は、導電性ベース上にインク層が形成されたイ
ンクシートの構成であり、インク層の付着部にはインク
層が残留している分の電圧降下が生じるため、インク層
の転写部と付着部とでの粉体インクの付着量は変えるこ
とができるが、インク層の付着部にも粉体インクが付着
する。また、インク層の転写部と付着部との界面に電位
分布が生じ(いわゆるエッジ効果)、界面付近の粉体イ
ンクの付着が多くなる。つまり、粉体インクを選択的に
インク層転写部に付着させることが困難であり、また、
粉体インクの付着ムラが生じる。従って、再生されたイ
ンクシートのインク層の膜厚を制御することが困難であ
る、インク層に凹凸が生じるという問題点を有してい
た。
【0005】ところが、特開平3−155975号公報
では、簡単な構成で、粉体上の導電性インクをインクシ
ートのインク転写部のみに選択的に供給できる、優れた
インクシートの再生方法を提供している。さらに、その
方法によれば、再生されるインクシートがモノクロのイ
ンクシートのみでなくカラーのインクシートにまで応用
可能である。
【0006】そこで本発明は、特開平3−155975
号公報を発展させたものであって、その目的は、インク
シートの利用効率を大幅に改善し、ランニングコストを
低減することにある。他の目的は、インクシートの転写
部のみに選択的にインクを供給することにある。他の目
的は、多数回画像形成・インクシート再生を繰り返して
も常に一定膜厚のインクシートを再生し、画像品質の良
好なインクシートの再生法およびその装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のインクシートの
再生法は、インク層の一部が転写された転写部とインク
層が転写されずに残った未転写部とを有する、絶縁層上
に導電性インク層を形成してなるインクシートの再生法
であって、(a) 前記インクシートの絶縁層に電極を
接触させる工程と、(b) 少なくとも導電層上に誘電
層を積層してなるインク搬送体上に導電性インクを薄層
状態で保持させるために、前記導電性インクに電荷を注
入する工程と、(c) 前記インクシートが前記インク
搬送体上の前記導電性インクに接触する前に、前記イン
クシートのインク層に電荷を注入する工程と、(d)
前記インクシートと前記インク搬送体上の前記導電性イ
ンクとを接触させる工程と、(e) 前記インク搬送体
上の前記導電性インクを前記インクシートの転写部に供
給する工程と、からなることを特徴とする。
【0008】また、本発明のインクシートの再生装置
は、インク層の一部が転写された転写部とインク層が転
写されずに残った未転写部とを有する、絶縁層上に導電
性インク層を形成してなるインクシートの再生装置であ
って、(a) 前記インクシートの絶縁層に接触する電
極と、(b) 少なくとも導電層上に誘電層を積層して
なるインク搬送体と、(c) 前記インク搬送体の導電
層と、導電性インクとの間に所定の電圧Vaを印加し、
前記導電性インクに電荷を注入する電荷注入手段と、
(d) 前記インクシートが前記インク搬送体上の前記
導電性インクに接触する手前の位置で、前記電極と前記
インクシートのインク層との間に所定の電圧Vbを印加
し、前記インク層に電荷を注入する電荷注入手段とを構
成要素として含み、前記インクシートと前記インク搬送
体上の前記導電性インクとが接触する位置で、前記電極
と前記インク搬送体の導電層との間に所定の電圧Vcを
印加することにより、前記インクシートの転写部に前記
導電性インクを供給することを特徴とする。
【0009】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記電圧Vaと前記電圧Vcとが、−Va<Vc<Vaで
あり、かつ、前記インク搬送体の誘電層の厚みdu、比
誘電率εu、前記インクシートの絶縁層の厚みdz、比
誘電率εzとしたとき、(dz/εz)<(du/ε
u)であり、かつ、Va×εu/du>10[volt/μ
m]であることを特徴とする。
【0010】さらに本発明の好ましい態様によれば、前
記電圧Vaと前記電圧Vbとの極性を同じにし、かつ、
|0.5×Va|<|Vb|<|1.5×Va|である
ことを特徴とする。
【0011】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明によるインクシートの再生
装置の実施例1の概略を示す図である。
【0012】図1において、インクシート1は、絶縁層
2とインク層3とで構成されている。このインクシート
1には、サーマルヘッドなどの印字手段によりインク層
が転写された転写部4とインク層が転写されなかった付
着部5が存在する。この転写部4に以下の方法によって
導電性インクを供給し、インクシートを再生する。
【0013】はじめに、インク搬送体上に導電性インク
を薄層状態で保持させる工程について説明する。
【0014】ホッパー6内の導電性インク7は、アジテ
ータ8が回転することにより蓄積部材9上に供給され
る。インク搬送体10は円筒状の導電層11上に誘電層
12を積層した構成であり、矢印13a方向に回転して
いる。それにともない、蓄積部材9上に蓄えられた導電
性インク7は順次インク搬送体10と電荷注入部材14
との間に送り込まれる。図1では、電荷注入部材14を
導電性の弾性板とし、それ自身がたわむことによって働
く弾性力にて、インク搬送体10を押しつけている。ま
た、蓄積部材9をフィルム状とし、蓄積部材9とインク
搬送体10との隙間から導電性インク7が漏れないよう
にシールとしての役割も兼ねている。
【0015】電荷注入部材14とインク搬送体の導電層
11との間に、第1の電源15aによって電圧Vaを印
加する。それにより、導電性インク7はインク搬送体1
0上に薄層状態で保持される。
【0016】電荷注入部材14とインク搬送体の導電層
11との間に電圧Vaを印加すると、電荷注入部材14
と導電層11との間に電界が発生する。従って、電荷注
入部材14とインク搬送体10間に挿入した導電性イン
クには電荷が注入される。その電荷量はインク搬送体1
0の誘電層12の静電容量と電圧Vaとの積に比例した
大きさであり、インク搬送体10の表面に接触している
導電性インク(以下、表面上の導電性インクと記述す
る)のみに注入される。それ以外の導電性インクはただ
単に電荷の通り道(電気的導通路)となるだけで電荷は
注入されない。
【0017】表面上の導電性インクは静電気力にてイン
ク搬送体10表面に吸着するため、インク搬送体10が
矢印13a方向に回転することにより、表面上の導電性
インクは電荷注入部材14とインク搬送体10との間を
通過する。しかし、表面上の導電性インク以外の導電性
インクは静電気力が発生せず、インク搬送体10側に吸
引力が働かないため、電荷注入部材14とインク搬送体
10との間を通過することができない。仮に、表面上の
導電性インクの上にさらに導電性インク(以下、インク
上の導電性インクと記述する)が粘着力等の力で付着し
ていたとしても、電荷注入部材14にはインク搬送体を
押す方向に弾性力が働いているため、インク上の導電性
インクはホッパー側に掻き落とされる。従って、インク
搬送体10上に導電性インク7のほぼ一層分の薄層が形
成される。
【0018】次に、インクシートの転写部にのみ選択的
に導電性インクを供給する工程について説明する。
【0019】電極16とインク搬送体10との間に矢印
13b方向にインクシート1を搬送する。その際、イン
クシートの絶縁層2が電極16に接し、かつ、インクシ
ートのインク層3(転写部では絶縁層2)がインク搬送
体10上の導電性インク7に接触するように配置する。
また、インクシート1がインク搬送体上の導電性インク
7に接触する前に、あらかじめ、プレ電圧印加手段によ
り付着部5のインク層に電荷を注入させておく。実施例
では、プレ電圧印加手段としてプレ電極17を用い、電
極16と対向する位置でインクシート1のインク層3に
接触するようにプレ電極17を配置し、第2の電源15
bにより電圧Vbを印加することにより付着部5のイン
ク層に電荷を注入させている。
【0020】以上の構成で、第3の電源15cによりイ
ンク搬送体の導電層11と電極16との間に電圧Vcを
印加すると、導電性インク7は転写部4の絶縁層2のみ
に付着し(付着部5のインク層3には付着しない)、す
なわち、導電性インク7は転写部4のみに選択的に供給
される。その理由の一つとして考えられることを以下に
述べる。
【0021】インク搬送体10と電極16との間にイン
クシートの転写部4が搬送されている場合は、インク搬
送体の導電層11と電極16との間に電圧Vcを印加す
ることによって、転写部4の絶縁層2に導電性インク7
が付着する。
【0022】インク搬送体の導電層11と電極16との
間に第3の電源15cにより電圧Vcが印加されると、
転写部4に近づいた導電性インク7は、電圧Vaと電圧
Vc、さらに、インク搬送体の誘電層12の容量c、絶
縁層2の合成容量Cとで決まる電荷Qtotal =Q1 −Q
2 (−Q1 は、インク搬送体の導電層11に誘起される
電荷を、Q2 は電極16に誘起される電荷を示す)を有
する。
【0023】ここで、導電性インク7のインク搬送体1
0への拘束力fと導電性インク7のインクシート1への
吸引力Fは、 f=k11 2 F=k22 2 (k1 、k2 は定数)で表されるから、Fとfとの力の
比F/fが1よりも大きければ導電性インク7は転写部
4の絶縁層2に付着する。
【0024】インク搬送体10の周速度とインクシート
1の搬送速度とを等しくすることにより、インク搬送体
10上の導電性インク7は全て転写部4の絶縁層2に付
着する。また、インク搬送体10により搬送される導電
性インク7の量は一定であるため、転写部4には常に一
定量の導電性インクを供給できる。インク搬送体10の
周速度とインクシート1の搬送速度とは等しいことが好
ましいが、搬送速度が多少異なっても両者が常に一定速
度であれば、導電性インク7は常に一定量供給され、イ
ンク層3の厚みは一定に保たれる。
【0025】インク搬送体10の周速度がインクシート
1の搬送速度よりも速い場合は、インクは過供給となる
が、インクが導電性であるため、絶縁層2上に付着した
導電性インクの上にさらに導電性インクは付着せず、余
分な導電性インクはインク搬送体10上に保持されたま
まである。従って、インク層の厚みは導電性インクの粒
径で決まる上限値が存在する。
【0026】一方、インク搬送体10と電極16との間
にインクシートの付着部5が搬送されている場合は、イ
ンク搬送体10上の導電性インク7がインク層3に接触
しても、導電性インク内の電荷がインク層3に流れ込む
だけで導電性インク7にはインク層3への静電的な付着
力は生じず、従って、導電性インク7はインク層3には
付着しない。さらに本発明では、既に付着部5のインク
層3に予め電荷が注入されているため、導電性インク7
に注入されている電荷はインク層3に余り移動せず、従
って、導電性インク7のインク搬送体10への拘束力f
は弱まることなく保持される。尚、導電性インクのイン
ク搬送体10への拘束力fを弱めることなく保持するに
は、プレ電極17に印加する電圧Vbの大きさを、プレ
電極17により電荷が注入された後のインク層の電位が
インク搬送体10上の導電性インクの電位に等しくなる
ように設定すればよい。画質向上を図る等の目的で、導
電性インク7の材料に粘着性のものを用いる場合、粘着
力により導電性インク7がインク層3に付着することが
考えられる。しかし、本発明のようにプレ電圧印加手段
によりあらかじめインク層3に電荷を注入させておけば
常に拘束力fを維持できるため、電圧Vaを最適化する
ことにより粘着力による導電性インク7のインク層3へ
の付着を防止できる。
【0027】以上の理由で、導電性インク7はインクシ
ートの転写部4のみに選択的に供給される。
【0028】インクシートの転写部4に供給された導電
性インク7は図示していないがインク固定手段により固
定化される。以上の行程を経てインクシート1は再生さ
れる。
【0029】さらに、導電性インク7をインクシート1
に供給し終わった後のインク搬送体10は、必要に応じ
て、残留している導電性インク、および、残留電荷の除
去が行われる。
【0030】このようにして再生されたインクシート1
は、再び、画像形成に使用される。本実施例では、導電
性インク7を攪拌供給するアジテータ8を設けたが、ア
ジテータ8をなくして、導電性インク7に加わる重力の
みで導電性インク7をインク搬送体10に供給する構成
にしてもよい。また、電荷注入部材として弾性板を用い
る場合、図1では電荷注入部材14を逆方向に取り付け
たが順方向に取り付けてもよい。
【0031】電荷注入部材14としては、少なくとも導
電性インクと接触する部分が導電性であればよく、イン
ク搬送体10に対し、非接触で取り付けても圧接させて
もよい。さらに、電荷注入部材14をインク搬送体10
に圧接させる場合は、電荷注入部材14は弾性部を有し
たものが好ましく、一例としては、りん青銅、黄銅、ス
テンレス等の金属薄片体、あるいはウレタン、シリコー
ン等の弾性体に金属メッキ等の導電化処理を施したも
の、バネ等の弾性体で支えた金属剛体等が挙げられる。
【0032】インク搬送体10は、少なくとも、表面に
誘電層と、誘電層の直下の導電層とを構成要素として含
めばよい。尚、誘電層は、体積抵抗率1012Ωcm以上
である材料(例えば、フッソ樹脂、ポリエステル、ポリ
アラミド、SiO2 、SiC、Si34 )が望まし
く、さらに、導電性インクに対して濡れ性の悪い(濡れ
難い)材料(例えば、フッソ樹脂)が望ましい。
【0033】導電性インク7は、カーボンブラック(例
えば、ファーネスブラック、アセチレンブラック)、金
属酸化粉(例えば、ITO粉、SnO2 粉)、金属粉
(例えば、Ag粉、Al粉)、塩(例えば、四級アンモ
ニウム塩)、導電性を有する樹脂(例えば、ポリアセチ
レン、ポリピロール)等の導電剤を少なくとも一種含有
し、さらに必要に応じて、以下に挙げる物質群の中より
選ばれる物質を含有する。
【0034】1)キャンデリラワックス、カルナバワッ
クス、ライスワックス、みつろう、ラノリン、モンタン
ワックス、オゾケライト、パラフィンワックス、マイク
ロクリスタリンワックス、ペロトラタム、ポリエチレン
ワックス、フィッシャー・トロプシュワックス、モンタ
ンワックス誘導体、パラフィンワックス誘導体、硬化ひ
まし油、合成ワックス等のワックス類、ステアリン酸、
パルミチン酸等の高級脂肪酸類、低分子量ポリエチレ
ン、酸化ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン類、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・ア
クリル酸エステル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重
合体等のオレフィン共重合体類の中から選ばれる単一
物、あるいは、複合物。
【0035】2)ポリアクリレート、ポリメタクリレー
ト等のアクリル樹脂、ポリスチレン、ポリ−1−メチル
スチレン等のスチレン樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニ
ルクロライド、ポリビニリデンクロライド、ポリビニル
フルオライド、ポリビニリデンフルオライド、ポリエス
テル樹脂、ポリカーボネート樹脂、セルロース樹脂、ポ
リアリレート樹脂、ポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂
から選ばれる樹脂の単体、共重合体、混合体。
【0036】3)ポリビニルアルコール、ポリアリルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアミン、
ポリアリルアミン、ポリビニルアクリル酸、ポリビニル
メタクリル酸、ポリビニル硫酸、ポリ乳酸、ガゼイン、
ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン、アラビアゴ
ム、ポリグルタミン酸、ポリアスバラギン酸、ナイロン
樹脂等の水溶性樹脂の中から選ばれる樹脂の単体、共重
合体、混合体。
【0037】4)エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレ
タン樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂等の熱硬化性樹
脂から選ばれる樹脂。
【0038】5)ファーネスブラック、ランプブラッ
ク、アセチレンブラック、ニグロシン等の黒色色素(染
・顔料)、銅フタロシアニン等のシアン色素、カーミン
6B等のマゼンダ色素、ジスアゾイエロー等のイエロー
色素等の着色剤。
【0039】6)Fe34 、Fe23 、Fe、C
r、Ni等の磁性粉。
【0040】7)金属石鹸、ポリエチレングリコール等
の界面活性剤あるいは分散剤。
【0041】8)電子受容性の有機錯体、塩素化ポリエ
ステル、ニトロフニン酸、第四級アンモニウム塩、ピリ
ジニウム塩等の帯電制御剤。
【0042】9)タルク等の充填剤。
【0043】10)SiO2 、TiO2 等の流動性向上
剤。
【0044】本発明によれば、プレ電圧印加手段により
インク層にあらかじめ電荷が注入されているため、導電
性インク内の電荷がインク層に移動するのを抑えること
ができ、導電性インクのインク搬送体への拘束力fは弱
まることなく維持される。従って、導電性インクに粘着
性の材料を使用することによりインク層と導電性インク
との間に粘着力が生じても、電圧Vaを最適化すれば粘
着力に打ち勝つだけの十分な拘束力を導電性インクに持
たせることができるため、導電性インクのインク層への
付着を防止できる。そのため、本発明のインクシートの
再生装置に用いられる導電性インクの設計自由度が広が
り、インク材料面からの画質の向上を図ることができ
る。
【0045】導電性インク7の体積抵抗率は、10kg
/cm2 の圧力下で1kV/mmの電圧を印加した状態
でのいわゆる圧力セル抵抗値より換算すると、1010Ω
cm以下、望ましくは、107 Ωcm以下であり、導電
性インク7の形態は、粉体状インク、ペースト状イン
ク、溶融・溶解状態のインク、半溶融・半溶融状態のイ
ンクいずれの場合も可能であるが、望ましくは、粉体状
インクがよい。(図1は粉体状インクで記載)電荷注入
部材14が圧接ではなく、インク搬送体10に対して非
接触状態で配置しても、導電性インク7を薄層状態でイ
ンク搬送体10上に付着させることができる。しかし、
導電性インク7の特性が以下のものについては、長期に
渡り使用すると導電性インクの劣化によりインク搬送体
10上に多層状態で付着する場合がある。
【0046】ア)導電性インク7の体積抵抗率が比較的
高い(概ね108 〜1010Ωcm)場合、もしくは、イ
ンク搬送体3の搬送速度が比較的速い(概ね20cm/
sec以上)場合等の、導電性インク7への電荷の注入
時定数が大きい場合 イ)導電性インク7が粘着性の強い材料で形成された場
合等の、導電性インク7の粘着性が大きい場合 このような場合、電荷注入部材14をインク搬送体10
に圧接させれば、薄層化状態をより良好にでき、また、
材料、条件、環境等変化しても安定的に薄層化状態を維
持できる。
【0047】インクシート1は、少なくとも、導電性を
有するインク層と、インク層の直下の絶縁層とを構成要
素として含めばよい。つまり、絶縁層が支持体であって
も、絶縁層が多層構成であっても、導電性ベース上に絶
縁層とインク層とが積層された構成でもよい。また、イ
ンクシート1のインク層でない側に耐熱層、耐摩耗層等
を形成してもよい。尚、絶縁層は耐熱性があり、フィル
ム形成容易であるフィルム(例えば、ポリエステル、ポ
リサルフォン、ポリイミド、ポリアラミド)がよい。ま
た、インク層の体積抵抗率は、1012Ωcm以下、望ま
しくは、109Ωcm以下である。
【0048】インクシート1のプレ電圧印加手段は、選
択的に付着部のインク層のみに電荷を注入できる手段で
あれば最も望ましいが、インク層の付着部とインク層の
転写部とで注入電荷量に差を持たせられる手段でもよ
い。例えば、電圧を印加した一対のローラ間にインクシ
ートを搬送すれば、注入電荷量に差を持たせることがで
きる。また、電圧を印加した導電性のブラシをインクシ
ートのインク層面に当ててもよい。
【0049】インク層の転写部のみに選択的に導電性イ
ンクを供給するには、インク層の付着部とインク層の転
写部との注入電荷量の差が大きいほど望ましい。付着部
と転写部との注入電荷量の差を大きくするには、電荷注
入部材として導電性のローラを用い、ローラの周速度と
インクシートの搬送速度とを一致させればよい。ローラ
の材質としては、導電性の材質であればよく、アルミ、
銅等の金属、カーボンブラック等の導電性物質を分散さ
せた樹脂もしくはゴム等があげられる。さらに、ローラ
を導電性のスポンジもしくはフォーム材で形成すること
により付着部と転写部との注入電荷量の差をいっそう大
きくすることができる。
【0050】導電性インク7の固定化手段は、導電性イ
ンク7が、特に粉体状である場合は必要であって(ペー
スト状インク、溶融・溶解状態のインク、半溶融・半溶
融状態のインクの場合は、不必要な場合もある)、固定
化の方法は、内蔵されたランプにより加熱されたローラ
をインクシートの背面に押し当てる、内蔵されたランプ
により加熱されたローラとゴムローラ間にインクシート
を通過させる、ランプをインク層側より照射する、一対
の加圧された金属ローラ間にインクシートを通過させる
等が挙げられる。
【0051】また、残留している導電性インクの除去
は、インク搬送体10に押しあてられたクリーニング部
材を用いる、粘着物質が表面に付着した粘着ローラを用
いる、吸引による方法等が挙げられる。残留電荷の除去
は、除電ローラを用いる、導電性ブラシを用いる、AC
コロナ照射を行う、DCコロナ照射(誘電層に残留した
電荷とは逆極性の電荷を照射)を行う等が挙げられる。
【0052】尚、本発明は、本実施例に限定されない。
【0053】(実施例2)図2は、本発明によるインク
シートの再生装置の実施例2の概略を示す図である。実
施例1との違いは、インクシート21としてインク層3
と絶縁層2と導電層22の順で積層された三層構造のも
のを用いた点である。導電層22がインク搬送体10と
対向する電極の役割を果たしており、電源15cは導電
層22に接しているガイドローラ23aに接続され、ガ
イドローラ23aを通じて導電層22に電圧Vcが印加
されている。従って、実施例2ではガイドローラ23
a、23bのうち23aは導電性のローラを用いてい
る。
【0054】インクシート21には、サーマルヘッドな
どの印字手段によりインク層が転写された転写部4とイ
ンク層が転写されなかった付着部5が存在する。この転
写部4に以下の方法によって導電性インクを供給し、イ
ンクシートを再生する。
【0055】インク搬送体上に導電性インクを薄層状態
で保持させる工程については実施例1と同様である。
【0056】インクシートの転写部にのみ選択的に導電
性インクを供給する工程について説明する。
【0057】ガイドローラ23a、23bとインク搬送
体10との間に矢印13b方向にインクシート21を搬
送する。その際、インクシートの導電層22がガイドロ
ーラ23a、23bに接し、かつ、インクシートのイン
ク層3(転写部では絶縁層2)がインク搬送体10上の
導電性インク7に接触するように配置する。図2では、
インクシート21の張力により、インクシート21はイ
ンク搬送体10側に押しつけられている。また、インク
シート21がインク搬送体10上の導電性インク7に接
触する前に、あらかじめ、プレ電圧印加手段であるプレ
電極17により付着部5のインク層に電荷を注入させて
おく。第2の電源15bにより電圧Vbを印加すること
により付着部5のインク層に電荷を注入させている。
【0058】以上の構成で、第3の電源15cによりイ
ンク搬送体の導電層11と、ガイドローラ23aを通じ
て導電層22との間に電圧Vcを印加すると、導電性イ
ンク7は転写部4の絶縁層2のみに付着し(付着部5の
インク層3には付着しない)、転写部4のみに選択的に
供給される。選択的に供給される理由は実施例1で述べ
た通りである。
【0059】インクシートの転写部4に供給された導電
性インク7は図示していないがインク固定手段により固
定化される。以上の行程を経てインクシートは再生され
る。本発明のインクシートの再生装置を実施例2のよう
に構成することにより、インクシート1と、導電性イン
ク7が搬送されているインク搬送体10との接触領域を
広くすることができるため、インクシート1と導電性イ
ンク7との接触圧力を抑えることができる。導電性イン
クの材料として粘着性のものを用いると、接触圧力が大
きいほど導電性インク7はインク層3に付着する傾向が
あり、従って、実施例2のように構成することにより、
導電性インクの材料として粘着性のものを使用しても、
インク層3への導電性インク7の付着を防止することが
できる。
【0060】(実施例3)サーマルヘッドを画像形成手
段として用い、図1の構成よりなるインクシートの再生
部を有した画像形成装置にて、画像形成およびインクシ
ートの再生を行った。電荷注入部材14として、厚みが
0.1mmのりん青銅を用い、インク搬送体10上に圧
接するように取り付けた。誘電層12および絶縁層2の
材質はポリエチレンテレフタレート(比誘電率3.3)
を用いた。電極16として、カーボンブラックにより導
電化されているクロロプレンゴムローラ、プレ電極17
として導電性スポンジローラを用いた。その他の条件
は、以下の通りである。
【0061】 インク搬送体の誘電層12の厚み 25μm インクシートの絶縁層2の厚み 6μm インク搬送体10の周速度 4cm/sec インクシート1の搬送速度 4cm/sec 電源15aの電圧Va 300volt 電源15bの電圧Vb 300volt 電源15cの電圧Vc −200volt また、導電性インク7としては以下に示す手順で作成し
たものを使用した。
【0062】 スチレンアクリル共重合体 60wt% エチレン酢酸ビニル共重合体 20wt% 銅フタロシアニン 20wt% を混合、混練し、粒径10μmのシアン色を呈する母粒
子を作製した。さらに、粒径0.1μmのITO粉を、
母粒子1の100重量部に対して2重量部となる量を、
スーパーミキサーに入れ、ITO粉を一次粒子に解砕し
た後、母粒子を機内に混合し、母粒子の回りにITO粉
を付着、固定化させたものを用いた。作製後、導電性イ
ンク7の体積抵抗率を測定したところ108 Ωcm(圧
力セル抵抗値より換算)であった。
【0063】以上の条件にて、画像形成およびインクシ
ートの再生を行ったところ、繰り返し画像形成・再生を
100回行っても再生品質のよいインクシートが得ら
れ、画像品質も良好であった。
【0064】また、電圧Vaと電圧Vc、および、イン
ク搬送体の誘電層の厚みdu、比誘電率εu、インクシ
ートの絶縁層の厚みdz、比誘電率εzとを変えて、イ
ンクシートの再生を試みたところ、−Va<Vc<V
a、かつ、(dz/εz)<(du/εu)、かつ、V
a×εu/du>10[volt/μm]の条件のとき、イ
ンクシートは良好に再生できた。それ以外の条件では、
インク搬送体上に導電性インクが付着せず導電性インク
が搬送できない、インク搬送体上に搬送された導電性イ
ンクがインクシートの転写部に供給されないという不具
合が生じた。
【0065】さらに、電圧VaとVbとの極性を同じに
し、かつ、|0.5×Va|<|Vb|<|1.5×V
a|となるように設定することにより、導電性インクに
粘着性の材料を用いても、常に一定の厚みのインク層を
有するインクシートが再生できた。
【0066】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によるイ
ンクシートの再生法は、インク層の一部が転写された転
写部とインク層が転写されずに残った未転写部とを有す
る、絶縁層上に導電性インク層を形成してなるインクシ
ートの再生法であって、(a) 前記インクシートの絶
縁層に電極を接触させる工程と、(b) 少なくとも導
電層上に誘電層を積層してなるインク搬送体上に導電性
インクを薄層状態で保持させるために、導電性インクに
電荷を注入する工程と、(c) 前記インクシートが前
記インク搬送体上の前記導電性インクに接触する前に、
前記インクシートのインク層に電荷を注入する工程と、
(d) 前記インクシートと前記インク搬送体上の前記
導電性インクとを接触させる工程と、(e) 前記イン
ク搬送体上の前記導電性インクを前記インクシートの転
写部に供給する工程とからなることを特徴とする。
【0067】また、本発明のインクシート再生装置は、
インク層の一部が転写された転写部とインク層が転写さ
れずに残った未転写部とを有する、絶縁層上に導電性イ
ンク層を形成してなるインクシートの再生装置であっ
て、(a) 前記インクシートの絶縁層に接触する電極
と、(b) 少なくとも導電層上に誘電層を積層してな
るインク搬送体と、(c) 前記インク搬送体の導電層
と、導電性インクとの間に所定の電圧Vaを印加し、前
記導電性インクに電荷を注入する電荷注入手段と、
(d) 前記インクシートが前記インク搬送体上の前記
導電性インクに接触する手前の位置で、前記電極と前記
インクシートのインク層との間に所定の電圧Vbを印加
し、前記インク層に電荷を注入する電荷注入手段とを構
成要素として含み、前記インクシートと前記インク搬送
体上の前記導電性インクとが接触する位置で、前記電極
と前記インク搬送体の導電層との間に所定の電圧Vcを
印加することにより、前記インクシートの転写部に前記
導電性インクを供給することを特徴とする。
【0068】また、本発明の好ましい態様によれば、前
記電圧Vaと前記電圧Vcとが、−Va<Vc<Vaで
あり、かつ、前記インク搬送体の誘電層の厚みdu、比
誘電率εu、前記インクシートの絶縁層の厚みdz、比
誘電率εzとしたとき、(dz/εz)<(du/ε
u)であり、かつ、Va×εu/du>10[volt/μ
m]であることを特徴とする。
【0069】さらに本発明の好ましい態様によれば、
前記電圧Vaと前記電圧Vbとの極性を同じにし、か
つ、|0.5×Va|<|Vb|<|1.5×Va|で
あることを特徴とするので、インクシートの利用効率を
大幅に改善し、ランニングコストを低減できた。また、
多数回画像形成・インクシート再生を繰り返しても常に
一定膜厚のインクシートを再生し、画像品質の良好なイ
ンクシートの再生装置を提供することができた。さら
に、インク材料として粘着性の強いものも使用できる
等、インク材料の選択性が広がるという効果を有する。
【0070】本発明のインクシートの再生方法およびそ
の装置をプリンタ、ビデオプリンタ、ファクシミリ、複
写機、ディスプレイ等の画像出力機器に応用すれば特に
有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクシートの再生装置の実施例
1の概略を示す図である。
【図2】本発明によるインクシートの再生装置の実施例
2の概略を示す図である。
【符号の説明】
1 インクシート 2 絶縁層 3 インク層 4 転写部 5 付着部 7 導電性インク 10 インク搬送体 11 導電層 12 誘電層 14 電荷注入部材 15a 第1の電源 15b 第2の電源 15c 第3の電源 16 電極 17 プレ電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク層の一部が転写された転写部とイ
    ンク層が転写されずに残った未転写部とを有する、絶縁
    層上に導電性インク層を形成してなるインクシートの再
    生法であって、(a) 前記インクシートの絶縁層に電
    極を接触させる工程と、(b) 少なくとも導電層上に
    誘電層を積層してなるインク搬送体上に導電性インクを
    薄層状態で保持させるために、前記導電性インクに電荷
    を注入する工程と、(c) 前記インクシートが前記イ
    ンク搬送体上の前記導電性インクに接触する前に、前記
    インクシートのインク層に電荷を注入する工程と、
    (d) 前記インクシートと前記インク搬送体上の前記
    導電性インクとを接触させる工程と、(e) 前記イン
    ク搬送体上の前記導電性インクを前記インクシートの転
    写部に供給する工程とからなることを特徴とするインク
    シートの再生法。
  2. 【請求項2】 インク層の一部が転写された転写部とイ
    ンク層が転写されずに残った未転写部とを有する、絶縁
    層上に導電性インク層を形成してなるインクシートの再
    生装置であって、(a) 前記インクシートの絶縁層に
    接触する電極と、(b) 少なくとも導電層上に誘電層
    を積層してなるインク搬送体と、(c) 前記インク搬
    送体の導電層と、導電性インクとの間に所定の電圧Va
    を印加し、前記導電性インクに電荷を注入する電荷注入
    手段と、(d) 前記インクシートが前記インク搬送体
    上の前記導電性インクに接触する手前の位置で、前記電
    極と前記インクシートのインク層との間に所定の電圧V
    bを印加し、前記インク層に電荷を注入する電荷注入手
    段とを構成要素として含み、前記インクシートと前記イ
    ンク搬送体上の前記導電性インクとが接触する位置で、
    前記電極と前記インク搬送体の導電層との間に所定の電
    圧Vcを印加することにより、前記インクシートの転写
    部に前記導電性インクを供給することを特徴とするイン
    クシートの再生装置。
  3. 【請求項3】 前記電圧Vaと前記電圧Vcとが、−V
    a<Vc<Vaであり、かつ、前記インク搬送体の誘電
    層の厚みdu、比誘電率εu、前記インクシートの絶縁
    層の厚みdz、比誘電率εzとしたとき、(dz/ε
    z)<(du/εu)であり、かつ、Va×εu/du
    >10[volt/μm]であることを特徴とする請求項2
    記載のインクシートの再生装置。
  4. 【請求項4】 前記電圧Vaと前記電圧Vbとの極性を
    同じにし、かつ、|0.5×Va|<|Vb|<|1.
    5×Va|であることを特徴とする請求項3記載のイン
    クシートの再生装置。
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