JPH0528228B2 - - Google Patents
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- JPH0528228B2 JPH0528228B2 JP13979984A JP13979984A JPH0528228B2 JP H0528228 B2 JPH0528228 B2 JP H0528228B2 JP 13979984 A JP13979984 A JP 13979984A JP 13979984 A JP13979984 A JP 13979984A JP H0528228 B2 JPH0528228 B2 JP H0528228B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はケトン化合物の不斉還元による光学活
性α,β−不飽和アルコールの製造法に関する。
さらに詳しくは本発明は一般式() 〔式中、R1はハロゲン原子で置換されていて
もよい炭素数3〜8のシクロアルキル基またはハ
ロゲン原子で置換されていてもよい炭素数5〜8
のシクロアルケニル基を表わすか、または、ハロ
ゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のハロアルキル基、シアノ基、炭素数1〜4
のアルコキシル基、フエノキシ基あるいはフエニ
ル基で置換されていてもよいフエニル基を表わ
す。R2はイミダゾール−1−イル基または1,
2,4−トリアゾール−1−イル基を表わす。〕 で示されるケトン化合物を一般式() 〔式中、R2は炭素数1〜8のアルキル基、炭
素数6〜10のアリール基または炭素数7〜11のア
ラルキル基を表わす。R4は水素原子、炭素数1
〜6のアルキル基または炭素数7〜16のアラルキ
ル基を表わす。R5は水素原子、炭素数1〜10の
アルキル基または炭素数7〜16のアラルキル基を
表わすか、または、炭素数1〜6のアルキル基あ
るいは炭素数1〜6のアルコキシル基で置換され
ていてもよい炭素数6〜18のアリール基を表わ
す。*印は不斉炭素を意味する。〕 で示される光学活性アミノアルコールと酸類の塩
に水素化ホウ素金属を反応させて得られる水素化
ホウ素還元剤で酸類の存在下または非存在下に不
斉還元することによる一般式() 〔式中、R1,R2および*印は前記と同じ意味
を表わす。〕 で示される光学活性アルコール誘導体の製造法に
関するものである。 上記一般式()で示される光学活性アルコー
ル誘導体、即ちアゾール系α,β−不飽和アルコ
ールは例えば、1−(2,4−ジクロロフエニル)
−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−
4,4−ジメチル−1−ペンテン−3−オール,
1−(4−クロロフエニル)−2−(1,2,4−
トリアゾール−1−イル)−4,4−ジメチル−
1−ペンテン−3−オールあるいは1−シクロヘ
キシル−2−(1,2,4−トリアゾール−1−
イル)−4,4−ジメチル−1−ペンテン−3−
オールに代表されるように、殺菌剤、植物生長調
節剤または除草剤の有効成分として有用であるこ
とが知られている。そしてその活性においては、
光学異性体の間で顕著な差違があり、例えば上述
の1−(2,4−ジクロロフエニル)−2−(1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−4,4−ジ
メチル−1−ペンテン−3−オール、1−(4−
クロロフエニル)−2−(1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)−4,4−ジメチル−1−ペンテ
ン−3−オールにおいては、殺菌剤として(−)
体が、植物生長調節剤および除草剤として(+)
体が、強い効力を有することも知られている(特
開昭57−99575号および特開昭57−106669号公
報)。 このようなことから、その使用目的により
(−)体または(+)体の何れか一方の光学異性
体を、工業的にも効率よく製造する方法の開発が
望まれている。 従来、一般にケトン化合物のカルボニル基を還
元してアルコール化合物に導くための還元剤とし
ては、水素化アルミニウムリチウムや水素化ホウ
素ナトリウムに代表される種々の試薬が知られて
いるが、これらの試薬を用いた場合にはその還元
生成物は光学不活性即ちラセミ体であり、また、
用いるケトン化合物に不飽和結合を含む場合、殊
に本発明方法の原料物質のようなα−β−共役不
飽和ケトンの還元に用いた場合には、カルボニル
基に加え二重結合部位の還元も起こり易く、さら
には、二重結合に関する立体配置の異性化の可能
性も生じてくる。 これまでに、前記一般式()で示されるケト
ン化合物の不斉還元法としては、例えば一般式
() 〔式中、Xは水素原子または塩素原子を表わ
す。〕 で示されるケトン化合物を、不斉修飾水素化アル
ミニウムリチウム化合物で還元し、一般式() 〔式中、Xおよび*印は前記と同じ意味を表わ
す。〕 で示される光学活性アルコール化合物を得る方法
が知られている(特開昭57−99575号および同57
−106669号公報)。 しかしながら該方法は、(1)水素化アルミニウム
リチウムを用いることから、水分との接触による
発火などの危険性があることや(2)より光学純度の
高いアルコール化合物を得るためには、N−置換
アニリンのような添加物を多量必要とすることな
どの点で、工業的には必ずしも充分な方法とは言
い難い。 また、不斉還元において不斉修飾水素化ホウ素
還元剤を用いる光学活性アルコールの製造法とし
ては以下の方法が報告されている。 S.Colonaら、J.Chem.Soc.,Perkin Trans
,371(1978)に記載されている水素化ホウ
素ナトリウムと光学活性なエフエドリンのオニ
ウム塩を用いる方法。 R.F.Borchら、J.Org.Chem.,37,2347
(1972)に記載されている光学活性アミンボラ
ン錯体を用いる方法。 M.F.Grundonら、Tetrahedron Letters,
295(1976)に記載されているα−アミノ酸エス
テルボラン錯体を用いる方法。 A.Hiraoら、J.Chem.Soc.Chem.Comm.,
315(1981);S.Itsunoら、ibid.469(1983);S.
Itsunoら、J.Chem.Soc.,Perkin Trans
I.1678(1983)に記載されている光学活性アミ
ノアルコールとボランを用いて芳香族ケトンを
不斉還元する方法。 しかし、,およびは光学収率が低く実用
的な方法とは言い難い。また、は高い光学収率
を達成するためにホウ素換算でアミノアルコール
の2倍モルのボランを使用するという欠点があ
り、工業的に実施するには必ずしも充分とは言い
難い。 このような状況の下に、本発明者らは、前記一
般式()で示されるケトン化合物を不斉還元し
て一般式()で示される光学活性アルコール誘
導体を得る方法につき鋭意検討を重ねた結果、前
記一般式()で示される光学活性アミノアルコ
ールと酸類の塩に水素化ホウ素金属を反応させて
得られる水素化ホウ素還元剤を用いることによ
り、カルボニル基のみが選択的に還元され、目的
の光学活性アゾール系α,β−不飽和アルコール
が安全にしかも効率よく得られることを見出し
た。 以下に本発明につき説明する。 一般式()で示される光学活性アミノアルコ
ールと酸類の塩に水素化ホウ素金属反応させるこ
とにより得られる光学活性アミノアルコールで修
飾された水素化ホウ素還元剤は、溶媒中、一般式
()で示される光学活性アミノアルコールと酸
類との塩と水素化ホウ素金属を反応させることに
より得られる。 前記一般式()で示される光学活性アミノア
ルコールは、例えば市販の光学活性なアラニン、
C−フエニルグリシン、フエニルアラニン、バリ
ン、ロイシン、イソロイシン等のアミノ酸の誘導
体に一般式() R′5MgY () 〔式中、R′5は炭素数1〜10のアルキル基また
は炭素数7〜16のアラルキル基を表わすか、また
は、炭素数1〜6のアルキル基あるいは炭素数1
〜6のアルコキシル基で置換されていてもよい炭
素数6〜18のアリール基を表わし、Yはハロゲン
原子を表わす。〕 で示されるグリニヤール試薬を反応させるか、ま
たは上記のアミノ酸の誘導体を還元することによ
り製造できる(A.Mckenzieら、J.Chem.Soc.,
128,79(1928);A.Mckenzieら、Chem.Ber.,
62,288(1920);A.Mckenzieら、J.Chem.Soc.,
779(1926);S.Hayashiら、Chem.Pharm.Bull.,
17,145(1969))。 一般式()において、R3は上述のアミノ酸
の誘導体に由来する置換基であり、その具体例と
してはメチル基、イソプロピル基、イソブチル
基、sec−ブチル基、フエニル基またはベンジル
基が挙げられ、R4の具体例としては水素原子、
メチル基、エチル基、n−プロピル基またはイソ
プロピル基が挙げられる。またR5の具体例とし
てはフエニル基、o−トリル基、m−トリル基、
p−トリル基、2,5−キシリル基、o−メトキ
シフエニル基、m−メトキシフエニル基、p−メ
トキシフエニル基、o−エトキシフエニル基、ベ
ンジル基またはメチル基が挙げられる。 光学活性アミノアルコールと酸類の塩の原料で
ある酸類としては、例えば塩酸、硫酸、硝酸、リ
ン酸等の鉱酸、酢酸等のカルボン酸またはp−ト
ルエンスルホン酸等の有機スルホン酸などが挙げ
られる。また、該塩は塩そのものとして用いる
か、還元剤の製造に際し、予め系内で光学活性ア
ミノアルコールと酸より生成させてもよい。 水素化ホウ素金属としては、例えば水素化ホウ
素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホ
ウ素リチウム、水素化ホウ素亜鉛等があげられる
が、入手の容易な水素化ホウ素ナトリウムを用い
ることにより本発明の目的を充分に達成すること
ができる。 水素化ホウ素金属と光学活性アミノアルコール
のモル比はホウ素換算で、通常0.7:1〜2:1、
好ましくは0.7:1〜1.3:1、より好ましくは
1:1である。 用いられる溶媒は、反応に関与しないものであ
れば特に限定されるものではないが、例えばベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の
芳香族炭化水素、塩化メチレン、1,2−ジクロ
ロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素あるいはこれらの混合溶媒であり、
水素化ホウ素金属を溶解するために、通常例えば
ジメチルスルホキシド、ジグライム、ジメチルホ
ルムアミドまたは1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノンなどを併用することもできる。また、
反応温度は通常−78〜100℃の範囲であり、好ま
しくは−40〜100℃の範囲である。 なお、反応は通常窒素やアルゴンなどの不活性
ガスの雰囲気下で行なわれる。 このようにして得られる還元剤は反応液より単
離して用いてもよいが、通常は単離することなく
その溶液のまま次の還元反応に使用する。 次に、このようにして得られた還元剤を用い
て、前記一般式()で示されるケトン化合物か
ら前記一般式()で示される光学活性アルコー
ル誘導体を還元反応により製造するに際し、用い
る還元剤の量はケトン化合物1モルに対し、ホウ
素換算で0.5モル以上であり、通常1〜5モルの
範囲であり、1〜2モルの範囲でも充分に目的を
達成することができる。 また、上述の還元反応の溶媒は不活性溶媒であ
れば特に限定されるものではないが、好適には、
ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン
などの芳香族炭化水素、塩化メチレン、1,2−
ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素など
のハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジグライムのよう
なエーテル類などの有機溶媒またはこれらの混合
溶媒が用いられ、また還元剤の製造において用い
た溶媒をそのままあるいは上記溶媒と混合して用
いることもできる。還元反応は前述のような不活
性ガスの雰囲気下で行なわれる。還元反応の温度
は通常−30〜100℃の範囲であるが、工業的には
−10〜50℃の範囲で行なわれる。 なお、上記還元反応において、該反応を酸類の
存在下に行なうこともでき、前記一般式()で
示されるケトン化合物のE体およびZ体間の異性
化が抑制され、目的とする光学活性アルコール誘
導体の収率を高めることができる。上述の酸類と
しては、例えば四塩化チタン、三フツ化ホウ素エ
ーテラート、塩化アルミニウムなどのルイス酸、
酢酸、クロル酢酸、プロピオン酸などのカルボン
酸または塩酸、硫酸、リン酸などの鉱酸が挙げら
れる。このような酸類とケトン化合物のモル比は
通常0.01:1〜1:1の範囲であり、好ましくは
0.01:1〜0.5:1の範囲である。 このようにして還元反応を行つた後、通常反応
液に例えば塩酸および硫酸のような鉱酸の水溶液
を加え、有機層と水層に分液し、有機層を水洗、
乾燥した後、有機溶媒を留去することにより容易
に目的とする前記一般式()で示される光学活
性アルコール誘導体が高収率で得られる。 光学収率は生成物の旋光度を測定することによ
り、あるいは光学活性充填剤を用いた高速液体ク
ロマトグラフイーで直接エナンチオマー比を測定
することにより求められる。 なお、使用した光学活性アミノアルコールは上
記反応後の水層にアルカリ水溶液を加え、有機溶
媒で抽出することにより立体配置を保持したまま
容易に回収され、再使用することができる。 以下、実施例により本発明製造法を詳述する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例 1 窒素雰囲気下、(S)−2−アミノ−1,1−ジ
フエニル−4−メチルペンタン−1−オール塩酸
塩0.551g(1.8ミリモル)を1,2−ジクロロエ
タン5mlに懸濁させ−20℃に冷却し、水素化ホウ
素ナトリウム0.0681g(1.8ミリモル)のジメチ
ルホルムアミド1ml溶液を加え−20℃より2時間
を要して室温とした。次に、この懸濁液に(E)
−1−(4−クロロフエニル)−2−(1,2,4
−トリアゾール−1−イル)−4、4−ジメチル
−1−ペンテン−3−オン0.348g(1.2ミリモ
ル)の1,2−ジクロロエタン4ml溶液を室温で
加え48時間攪拌した。次いで2N塩酸6mlを加え
2時間攪拌した。中間層を濾去した後、有機層を
水洗し、減圧濃縮した。残留物をクロロホルムを
展開液としてシリカゲル2gのカラムで精製する
と0.35gの(+)−(E)−1−(4−クロロフエニ
ル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−4、4−ジメチル−1−ペンテン−3−オ
ールの結晶が得られ、ガスクロマトグラフイーで
分析すると反応率は96.3%であつた。生成物の組
成はアルコールE体78.9%、アルコールZ体20.3
%であつた。飽和アルコール体(原料ケトンの
α,β−不飽和ケトンのカルボニル基を二重結合
のいずれもが水素化還元された生成物を意味す
る。)0.8%であつた。光学活性カラムによる高速
液体クロマトグラフイーで生成アルコールE体の
エナンチオマー比を分析すると(+)体86.1%、
(−)体13.9%であつた。 光学収率72.2% 実施例 2〜5 実施例1において、(S)−2−アミノ−1,1
−ジフエニル−4−メチルペンタン−1−オール
塩酸塩に代えて(S)−2−アミノ−1,1−ジ
フエニル−プロパン−1−オール塩酸塩、(S)−
2−アミノ−1,1−ジフエニル−3−メチルブ
タン−1−オール塩酸塩、(R)−2−アミノ−
1,1−ジフエニル−3−フエニルプロパン−1
−オール酢酸塩または(S)−2−アミノ−1,
1−ジ(2′−メトキシフエニル)−4−メチル−
ペンタン−1−オール酢酸塩を用い、実施例1に
準じて行ない、(E)−1−(4−クロロフエニル)
−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−
4,4−ジメチル−1−ペンテン−3−オールの
(+)体および(−)体を得た。結果を表−1に
まとめた。 【表】 【表】 実施例 6 実施例1において、(S)−2−アミノ−1,1
−ジフエニル−4−メチル−ペンタン−1−オー
ル塩酸塩を酢酸塩に代え、水素化ホウ素ナトリウ
ムを0.075g(1.98ミリモル)使用し、(E)−1
−(4−クロロフエニル)−2−(1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−4,4−ジメチル−1
−ペンテン−3−オンに酢酸0.0162g(0.27ミリ
モル)を添加し、反応を91時間行つた以外は実施
例1と同様に行ない、(+)−(E)−1−(4−ク
ロロフエニル)−2−(1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−4,4−ジメチル−1−ペンテン
−3−オールを得た。反応率は100%であり、生
成物の組成はアルコールE体90.3%、アルコール
飽和体3.4%、アルコールZ体6.3%であつた。ア
ルコールE体のエナンチオマー比は(+)体86.5
%、(−)体13.5%であつた。 光学収率78% 実施例 7 (S)−2−アミノ−1,1−ジフエニル−4
−メチルペンタン−1−オール0.117g(0.43ミ
リモル)のクロロホルム溶液3mlに酢酸0.052g
(0.87ミリモル)を加え−60℃に冷却した。水素
化ホウ素ナトリウム0.033g(0.87ミリモル)の
ジメチルホルムアミド溶液0.5mlを加え、2時間
を要して室温とした。この懸濁液に(E)−1−
(4−クロロフエニル)−2−(1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)−4,4−ジメチル−1−
ペンテン−3−オン0.084g(0.29ミリモル)の
塩化メチレン溶液3mlを加え、室温で17時間攪拌
した。実施例1と同様の処理を行ない、(+)−
(E)−1−(4−クロロフエニル)−2−(1,2,
4−トリアゾール−1−イル)−4,4−ジメチ
ル−1−ペンテン−3−オールを得た。反応率は
53.7%であり、生成物の組成はアルコールE体
85.4%、アルコールZ体14.5%であり、アルコー
ルE体のエナンチオマー比は(+)体86.0%、
(−)体14.0%であつた。 実施例 8〜11 実施例1において、 (E)−1−(4−クロロフエニル)−2−(1,
2,4−トリアゾール−1−イル)4、4−ジメ
チル−1−ペンテン−3−オンに代えて(E)−
1−(2、4−ジクロロフエニル)−2−(1,2,
4−トリアゾール−1−イル)−4,4−ジメチ
ル−1−ペンテン−3−オンを用い、(S)−2−
アミノ−1、1−ジフエニル−4−メチルペンタ
ン−1−オール塩酸塩に代えて、(S)−2−アミ
ノ−1,1−ジフエニルプロパン−1−オール塩
酸塩、(S)−2−アミノ−1,1−ジフエニル−
3−メチル−ブタン−1−オール塩酸塩、(S)−
2−アミノ−1,1−ジベンジル−プロパン−1
−オール塩酸塩または(S)−2−アミノ−3−
フエニル−プロパン−1−オール塩酸塩を用いた
以外は実施例1と同様に行ない、(+)−(E)−1
−(2,4−ジクロロフエニル)−2−(1,2,
4−トリアゾール−1−イル)−4、4−ジメチ
ル−1−ペンテン−3−オールを得た。結果を表
−2にまとめた。 【表】 【表】 実施例 12 窒素雰囲気下、(S)−2−アミノ−1,1−ジ
フエニル−4−メチルペンタン−1−オール塩酸
塩0.275g(0.90ミリモル)を1,2−ジクロロ
エタン5mlに懸濁させ、−20℃に冷却し、水素化
ホウ素ナトリウム0.084g(0.90ミリモル)のジ
メチルホルムアミド0.5ml溶液を加え、−20℃から
2時間を要して室温とした。この懸濁液に室温で
(E)−1−シクロヘキシル−4,4−ジメチル−
2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1
−ペンテン−3−オン157mg(0.60ミリモル)の
1,2−ジクロロエタン2ml溶液を滴下し24時間
攪拌した。反応液に2N塩酸6mlを加えて遊離し
た(S)−2−アミノ−1,1−ジフエニル−4
−メチルペンタン−1−オール塩酸塩を濾去した
後、有機層を水で洗浄後減圧濃縮した。残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフイーで精製して
(−)−(E)−1−シクロヘキシル−4,4−ジメ
チル−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−1−ペンテン−3−オール0.158gを得た。
反応率は93.7%であり、生成物の組成はアルコー
ルE体95.7%、アルコールZ体4.3%であり、ア
ルコールE体のエナンチオマー比は(+)体18.8
%、(−)体81.2%であつた。
性α,β−不飽和アルコールの製造法に関する。
さらに詳しくは本発明は一般式() 〔式中、R1はハロゲン原子で置換されていて
もよい炭素数3〜8のシクロアルキル基またはハ
ロゲン原子で置換されていてもよい炭素数5〜8
のシクロアルケニル基を表わすか、または、ハロ
ゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のハロアルキル基、シアノ基、炭素数1〜4
のアルコキシル基、フエノキシ基あるいはフエニ
ル基で置換されていてもよいフエニル基を表わ
す。R2はイミダゾール−1−イル基または1,
2,4−トリアゾール−1−イル基を表わす。〕 で示されるケトン化合物を一般式() 〔式中、R2は炭素数1〜8のアルキル基、炭
素数6〜10のアリール基または炭素数7〜11のア
ラルキル基を表わす。R4は水素原子、炭素数1
〜6のアルキル基または炭素数7〜16のアラルキ
ル基を表わす。R5は水素原子、炭素数1〜10の
アルキル基または炭素数7〜16のアラルキル基を
表わすか、または、炭素数1〜6のアルキル基あ
るいは炭素数1〜6のアルコキシル基で置換され
ていてもよい炭素数6〜18のアリール基を表わ
す。*印は不斉炭素を意味する。〕 で示される光学活性アミノアルコールと酸類の塩
に水素化ホウ素金属を反応させて得られる水素化
ホウ素還元剤で酸類の存在下または非存在下に不
斉還元することによる一般式() 〔式中、R1,R2および*印は前記と同じ意味
を表わす。〕 で示される光学活性アルコール誘導体の製造法に
関するものである。 上記一般式()で示される光学活性アルコー
ル誘導体、即ちアゾール系α,β−不飽和アルコ
ールは例えば、1−(2,4−ジクロロフエニル)
−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−
4,4−ジメチル−1−ペンテン−3−オール,
1−(4−クロロフエニル)−2−(1,2,4−
トリアゾール−1−イル)−4,4−ジメチル−
1−ペンテン−3−オールあるいは1−シクロヘ
キシル−2−(1,2,4−トリアゾール−1−
イル)−4,4−ジメチル−1−ペンテン−3−
オールに代表されるように、殺菌剤、植物生長調
節剤または除草剤の有効成分として有用であるこ
とが知られている。そしてその活性においては、
光学異性体の間で顕著な差違があり、例えば上述
の1−(2,4−ジクロロフエニル)−2−(1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−4,4−ジ
メチル−1−ペンテン−3−オール、1−(4−
クロロフエニル)−2−(1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)−4,4−ジメチル−1−ペンテ
ン−3−オールにおいては、殺菌剤として(−)
体が、植物生長調節剤および除草剤として(+)
体が、強い効力を有することも知られている(特
開昭57−99575号および特開昭57−106669号公
報)。 このようなことから、その使用目的により
(−)体または(+)体の何れか一方の光学異性
体を、工業的にも効率よく製造する方法の開発が
望まれている。 従来、一般にケトン化合物のカルボニル基を還
元してアルコール化合物に導くための還元剤とし
ては、水素化アルミニウムリチウムや水素化ホウ
素ナトリウムに代表される種々の試薬が知られて
いるが、これらの試薬を用いた場合にはその還元
生成物は光学不活性即ちラセミ体であり、また、
用いるケトン化合物に不飽和結合を含む場合、殊
に本発明方法の原料物質のようなα−β−共役不
飽和ケトンの還元に用いた場合には、カルボニル
基に加え二重結合部位の還元も起こり易く、さら
には、二重結合に関する立体配置の異性化の可能
性も生じてくる。 これまでに、前記一般式()で示されるケト
ン化合物の不斉還元法としては、例えば一般式
() 〔式中、Xは水素原子または塩素原子を表わ
す。〕 で示されるケトン化合物を、不斉修飾水素化アル
ミニウムリチウム化合物で還元し、一般式() 〔式中、Xおよび*印は前記と同じ意味を表わ
す。〕 で示される光学活性アルコール化合物を得る方法
が知られている(特開昭57−99575号および同57
−106669号公報)。 しかしながら該方法は、(1)水素化アルミニウム
リチウムを用いることから、水分との接触による
発火などの危険性があることや(2)より光学純度の
高いアルコール化合物を得るためには、N−置換
アニリンのような添加物を多量必要とすることな
どの点で、工業的には必ずしも充分な方法とは言
い難い。 また、不斉還元において不斉修飾水素化ホウ素
還元剤を用いる光学活性アルコールの製造法とし
ては以下の方法が報告されている。 S.Colonaら、J.Chem.Soc.,Perkin Trans
,371(1978)に記載されている水素化ホウ
素ナトリウムと光学活性なエフエドリンのオニ
ウム塩を用いる方法。 R.F.Borchら、J.Org.Chem.,37,2347
(1972)に記載されている光学活性アミンボラ
ン錯体を用いる方法。 M.F.Grundonら、Tetrahedron Letters,
295(1976)に記載されているα−アミノ酸エス
テルボラン錯体を用いる方法。 A.Hiraoら、J.Chem.Soc.Chem.Comm.,
315(1981);S.Itsunoら、ibid.469(1983);S.
Itsunoら、J.Chem.Soc.,Perkin Trans
I.1678(1983)に記載されている光学活性アミ
ノアルコールとボランを用いて芳香族ケトンを
不斉還元する方法。 しかし、,およびは光学収率が低く実用
的な方法とは言い難い。また、は高い光学収率
を達成するためにホウ素換算でアミノアルコール
の2倍モルのボランを使用するという欠点があ
り、工業的に実施するには必ずしも充分とは言い
難い。 このような状況の下に、本発明者らは、前記一
般式()で示されるケトン化合物を不斉還元し
て一般式()で示される光学活性アルコール誘
導体を得る方法につき鋭意検討を重ねた結果、前
記一般式()で示される光学活性アミノアルコ
ールと酸類の塩に水素化ホウ素金属を反応させて
得られる水素化ホウ素還元剤を用いることによ
り、カルボニル基のみが選択的に還元され、目的
の光学活性アゾール系α,β−不飽和アルコール
が安全にしかも効率よく得られることを見出し
た。 以下に本発明につき説明する。 一般式()で示される光学活性アミノアルコ
ールと酸類の塩に水素化ホウ素金属反応させるこ
とにより得られる光学活性アミノアルコールで修
飾された水素化ホウ素還元剤は、溶媒中、一般式
()で示される光学活性アミノアルコールと酸
類との塩と水素化ホウ素金属を反応させることに
より得られる。 前記一般式()で示される光学活性アミノア
ルコールは、例えば市販の光学活性なアラニン、
C−フエニルグリシン、フエニルアラニン、バリ
ン、ロイシン、イソロイシン等のアミノ酸の誘導
体に一般式() R′5MgY () 〔式中、R′5は炭素数1〜10のアルキル基また
は炭素数7〜16のアラルキル基を表わすか、また
は、炭素数1〜6のアルキル基あるいは炭素数1
〜6のアルコキシル基で置換されていてもよい炭
素数6〜18のアリール基を表わし、Yはハロゲン
原子を表わす。〕 で示されるグリニヤール試薬を反応させるか、ま
たは上記のアミノ酸の誘導体を還元することによ
り製造できる(A.Mckenzieら、J.Chem.Soc.,
128,79(1928);A.Mckenzieら、Chem.Ber.,
62,288(1920);A.Mckenzieら、J.Chem.Soc.,
779(1926);S.Hayashiら、Chem.Pharm.Bull.,
17,145(1969))。 一般式()において、R3は上述のアミノ酸
の誘導体に由来する置換基であり、その具体例と
してはメチル基、イソプロピル基、イソブチル
基、sec−ブチル基、フエニル基またはベンジル
基が挙げられ、R4の具体例としては水素原子、
メチル基、エチル基、n−プロピル基またはイソ
プロピル基が挙げられる。またR5の具体例とし
てはフエニル基、o−トリル基、m−トリル基、
p−トリル基、2,5−キシリル基、o−メトキ
シフエニル基、m−メトキシフエニル基、p−メ
トキシフエニル基、o−エトキシフエニル基、ベ
ンジル基またはメチル基が挙げられる。 光学活性アミノアルコールと酸類の塩の原料で
ある酸類としては、例えば塩酸、硫酸、硝酸、リ
ン酸等の鉱酸、酢酸等のカルボン酸またはp−ト
ルエンスルホン酸等の有機スルホン酸などが挙げ
られる。また、該塩は塩そのものとして用いる
か、還元剤の製造に際し、予め系内で光学活性ア
ミノアルコールと酸より生成させてもよい。 水素化ホウ素金属としては、例えば水素化ホウ
素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホ
ウ素リチウム、水素化ホウ素亜鉛等があげられる
が、入手の容易な水素化ホウ素ナトリウムを用い
ることにより本発明の目的を充分に達成すること
ができる。 水素化ホウ素金属と光学活性アミノアルコール
のモル比はホウ素換算で、通常0.7:1〜2:1、
好ましくは0.7:1〜1.3:1、より好ましくは
1:1である。 用いられる溶媒は、反応に関与しないものであ
れば特に限定されるものではないが、例えばベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の
芳香族炭化水素、塩化メチレン、1,2−ジクロ
ロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素あるいはこれらの混合溶媒であり、
水素化ホウ素金属を溶解するために、通常例えば
ジメチルスルホキシド、ジグライム、ジメチルホ
ルムアミドまたは1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノンなどを併用することもできる。また、
反応温度は通常−78〜100℃の範囲であり、好ま
しくは−40〜100℃の範囲である。 なお、反応は通常窒素やアルゴンなどの不活性
ガスの雰囲気下で行なわれる。 このようにして得られる還元剤は反応液より単
離して用いてもよいが、通常は単離することなく
その溶液のまま次の還元反応に使用する。 次に、このようにして得られた還元剤を用い
て、前記一般式()で示されるケトン化合物か
ら前記一般式()で示される光学活性アルコー
ル誘導体を還元反応により製造するに際し、用い
る還元剤の量はケトン化合物1モルに対し、ホウ
素換算で0.5モル以上であり、通常1〜5モルの
範囲であり、1〜2モルの範囲でも充分に目的を
達成することができる。 また、上述の還元反応の溶媒は不活性溶媒であ
れば特に限定されるものではないが、好適には、
ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン
などの芳香族炭化水素、塩化メチレン、1,2−
ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素など
のハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジグライムのよう
なエーテル類などの有機溶媒またはこれらの混合
溶媒が用いられ、また還元剤の製造において用い
た溶媒をそのままあるいは上記溶媒と混合して用
いることもできる。還元反応は前述のような不活
性ガスの雰囲気下で行なわれる。還元反応の温度
は通常−30〜100℃の範囲であるが、工業的には
−10〜50℃の範囲で行なわれる。 なお、上記還元反応において、該反応を酸類の
存在下に行なうこともでき、前記一般式()で
示されるケトン化合物のE体およびZ体間の異性
化が抑制され、目的とする光学活性アルコール誘
導体の収率を高めることができる。上述の酸類と
しては、例えば四塩化チタン、三フツ化ホウ素エ
ーテラート、塩化アルミニウムなどのルイス酸、
酢酸、クロル酢酸、プロピオン酸などのカルボン
酸または塩酸、硫酸、リン酸などの鉱酸が挙げら
れる。このような酸類とケトン化合物のモル比は
通常0.01:1〜1:1の範囲であり、好ましくは
0.01:1〜0.5:1の範囲である。 このようにして還元反応を行つた後、通常反応
液に例えば塩酸および硫酸のような鉱酸の水溶液
を加え、有機層と水層に分液し、有機層を水洗、
乾燥した後、有機溶媒を留去することにより容易
に目的とする前記一般式()で示される光学活
性アルコール誘導体が高収率で得られる。 光学収率は生成物の旋光度を測定することによ
り、あるいは光学活性充填剤を用いた高速液体ク
ロマトグラフイーで直接エナンチオマー比を測定
することにより求められる。 なお、使用した光学活性アミノアルコールは上
記反応後の水層にアルカリ水溶液を加え、有機溶
媒で抽出することにより立体配置を保持したまま
容易に回収され、再使用することができる。 以下、実施例により本発明製造法を詳述する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例 1 窒素雰囲気下、(S)−2−アミノ−1,1−ジ
フエニル−4−メチルペンタン−1−オール塩酸
塩0.551g(1.8ミリモル)を1,2−ジクロロエ
タン5mlに懸濁させ−20℃に冷却し、水素化ホウ
素ナトリウム0.0681g(1.8ミリモル)のジメチ
ルホルムアミド1ml溶液を加え−20℃より2時間
を要して室温とした。次に、この懸濁液に(E)
−1−(4−クロロフエニル)−2−(1,2,4
−トリアゾール−1−イル)−4、4−ジメチル
−1−ペンテン−3−オン0.348g(1.2ミリモ
ル)の1,2−ジクロロエタン4ml溶液を室温で
加え48時間攪拌した。次いで2N塩酸6mlを加え
2時間攪拌した。中間層を濾去した後、有機層を
水洗し、減圧濃縮した。残留物をクロロホルムを
展開液としてシリカゲル2gのカラムで精製する
と0.35gの(+)−(E)−1−(4−クロロフエニ
ル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−4、4−ジメチル−1−ペンテン−3−オ
ールの結晶が得られ、ガスクロマトグラフイーで
分析すると反応率は96.3%であつた。生成物の組
成はアルコールE体78.9%、アルコールZ体20.3
%であつた。飽和アルコール体(原料ケトンの
α,β−不飽和ケトンのカルボニル基を二重結合
のいずれもが水素化還元された生成物を意味す
る。)0.8%であつた。光学活性カラムによる高速
液体クロマトグラフイーで生成アルコールE体の
エナンチオマー比を分析すると(+)体86.1%、
(−)体13.9%であつた。 光学収率72.2% 実施例 2〜5 実施例1において、(S)−2−アミノ−1,1
−ジフエニル−4−メチルペンタン−1−オール
塩酸塩に代えて(S)−2−アミノ−1,1−ジ
フエニル−プロパン−1−オール塩酸塩、(S)−
2−アミノ−1,1−ジフエニル−3−メチルブ
タン−1−オール塩酸塩、(R)−2−アミノ−
1,1−ジフエニル−3−フエニルプロパン−1
−オール酢酸塩または(S)−2−アミノ−1,
1−ジ(2′−メトキシフエニル)−4−メチル−
ペンタン−1−オール酢酸塩を用い、実施例1に
準じて行ない、(E)−1−(4−クロロフエニル)
−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−
4,4−ジメチル−1−ペンテン−3−オールの
(+)体および(−)体を得た。結果を表−1に
まとめた。 【表】 【表】 実施例 6 実施例1において、(S)−2−アミノ−1,1
−ジフエニル−4−メチル−ペンタン−1−オー
ル塩酸塩を酢酸塩に代え、水素化ホウ素ナトリウ
ムを0.075g(1.98ミリモル)使用し、(E)−1
−(4−クロロフエニル)−2−(1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)−4,4−ジメチル−1
−ペンテン−3−オンに酢酸0.0162g(0.27ミリ
モル)を添加し、反応を91時間行つた以外は実施
例1と同様に行ない、(+)−(E)−1−(4−ク
ロロフエニル)−2−(1,2,4−トリアゾール
−1−イル)−4,4−ジメチル−1−ペンテン
−3−オールを得た。反応率は100%であり、生
成物の組成はアルコールE体90.3%、アルコール
飽和体3.4%、アルコールZ体6.3%であつた。ア
ルコールE体のエナンチオマー比は(+)体86.5
%、(−)体13.5%であつた。 光学収率78% 実施例 7 (S)−2−アミノ−1,1−ジフエニル−4
−メチルペンタン−1−オール0.117g(0.43ミ
リモル)のクロロホルム溶液3mlに酢酸0.052g
(0.87ミリモル)を加え−60℃に冷却した。水素
化ホウ素ナトリウム0.033g(0.87ミリモル)の
ジメチルホルムアミド溶液0.5mlを加え、2時間
を要して室温とした。この懸濁液に(E)−1−
(4−クロロフエニル)−2−(1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)−4,4−ジメチル−1−
ペンテン−3−オン0.084g(0.29ミリモル)の
塩化メチレン溶液3mlを加え、室温で17時間攪拌
した。実施例1と同様の処理を行ない、(+)−
(E)−1−(4−クロロフエニル)−2−(1,2,
4−トリアゾール−1−イル)−4,4−ジメチ
ル−1−ペンテン−3−オールを得た。反応率は
53.7%であり、生成物の組成はアルコールE体
85.4%、アルコールZ体14.5%であり、アルコー
ルE体のエナンチオマー比は(+)体86.0%、
(−)体14.0%であつた。 実施例 8〜11 実施例1において、 (E)−1−(4−クロロフエニル)−2−(1,
2,4−トリアゾール−1−イル)4、4−ジメ
チル−1−ペンテン−3−オンに代えて(E)−
1−(2、4−ジクロロフエニル)−2−(1,2,
4−トリアゾール−1−イル)−4,4−ジメチ
ル−1−ペンテン−3−オンを用い、(S)−2−
アミノ−1、1−ジフエニル−4−メチルペンタ
ン−1−オール塩酸塩に代えて、(S)−2−アミ
ノ−1,1−ジフエニルプロパン−1−オール塩
酸塩、(S)−2−アミノ−1,1−ジフエニル−
3−メチル−ブタン−1−オール塩酸塩、(S)−
2−アミノ−1,1−ジベンジル−プロパン−1
−オール塩酸塩または(S)−2−アミノ−3−
フエニル−プロパン−1−オール塩酸塩を用いた
以外は実施例1と同様に行ない、(+)−(E)−1
−(2,4−ジクロロフエニル)−2−(1,2,
4−トリアゾール−1−イル)−4、4−ジメチ
ル−1−ペンテン−3−オールを得た。結果を表
−2にまとめた。 【表】 【表】 実施例 12 窒素雰囲気下、(S)−2−アミノ−1,1−ジ
フエニル−4−メチルペンタン−1−オール塩酸
塩0.275g(0.90ミリモル)を1,2−ジクロロ
エタン5mlに懸濁させ、−20℃に冷却し、水素化
ホウ素ナトリウム0.084g(0.90ミリモル)のジ
メチルホルムアミド0.5ml溶液を加え、−20℃から
2時間を要して室温とした。この懸濁液に室温で
(E)−1−シクロヘキシル−4,4−ジメチル−
2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1
−ペンテン−3−オン157mg(0.60ミリモル)の
1,2−ジクロロエタン2ml溶液を滴下し24時間
攪拌した。反応液に2N塩酸6mlを加えて遊離し
た(S)−2−アミノ−1,1−ジフエニル−4
−メチルペンタン−1−オール塩酸塩を濾去した
後、有機層を水で洗浄後減圧濃縮した。残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフイーで精製して
(−)−(E)−1−シクロヘキシル−4,4−ジメ
チル−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)−1−ペンテン−3−オール0.158gを得た。
反応率は93.7%であり、生成物の組成はアルコー
ルE体95.7%、アルコールZ体4.3%であり、ア
ルコールE体のエナンチオマー比は(+)体18.8
%、(−)体81.2%であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、R1はハロゲン原子で置換されていて
もよい炭素数3〜8のシクロアルキル基またはハ
ロゲン原子で置換されていてもよい炭素数5〜8
のシクロアルケニル基を表わすか、または、ハロ
ゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のハロアルキル基、シアノ基、炭素数1〜4
のアルコキシル基、フエノキシ基あるいはフエニ
ル基で置換されていてもよいフエニル基を表わ
す。R2はイミダゾール−1−イル基または1,
2,4−トリアゾール−1−イル基を表わす。〕 で示されるケトン化合物を一般式 〔式中、R3は炭素数1〜8のアルキル基、炭
素数6〜10のアリール基または炭素数7〜11のア
ラルキル基を表わす。R4は水素原子、炭素数1
〜6のアルキル基または炭素数7〜16のアラルキ
ル基を表わす。R5は水素原子、炭素数1〜10の
アルキル基または炭素数7〜16のアラルキル基を
表わすかまたは、炭素数1〜6のアルキル基ある
いは炭素数1〜6のアルコキシル基で置換されて
いてもよい炭素数6〜18のアリール基を表わす。
*印は不斉炭素を意味する。〕 で示される光学活性アミノアルコールと酸類の塩
に水素化ホウ素金属を反応させて得られる水素化
ホウ素還元剤で酸類の存在下または非存在下に不
斉還元することを特徴とする一般式 〔式中、R1,R2および*印は前記と同じ意味
を表わす。〕 で示される光学活性アルコール誘導体の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13979984A JPS6117567A (ja) | 1984-07-04 | 1984-07-04 | 光学活性α,β−不飽和アルコ−ルの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13979984A JPS6117567A (ja) | 1984-07-04 | 1984-07-04 | 光学活性α,β−不飽和アルコ−ルの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6117567A JPS6117567A (ja) | 1986-01-25 |
| JPH0528228B2 true JPH0528228B2 (ja) | 1993-04-23 |
Family
ID=15253700
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13979984A Granted JPS6117567A (ja) | 1984-07-04 | 1984-07-04 | 光学活性α,β−不飽和アルコ−ルの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6117567A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6656831B2 (ja) * | 2015-07-08 | 2020-03-04 | ナブテスコ株式会社 | 電磁比例弁 |
-
1984
- 1984-07-04 JP JP13979984A patent/JPS6117567A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6117567A (ja) | 1986-01-25 |
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