JPH05320222A - 水溶性ポリマーの製造方法 - Google Patents
水溶性ポリマーの製造方法Info
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- JPH05320222A JPH05320222A JP4124743A JP12474392A JPH05320222A JP H05320222 A JPH05320222 A JP H05320222A JP 4124743 A JP4124743 A JP 4124743A JP 12474392 A JP12474392 A JP 12474392A JP H05320222 A JPH05320222 A JP H05320222A
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F8/00—Chemical modification by after-treatment
- C08F8/12—Hydrolysis
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- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 N−ビニルアセトアミドの単独重合体を、塩
酸の存在下でアセトアミド基の40モル%以上を加水分
解して得られる反応溶液に、酢酸を10重量%以上共存
させることによって(部分)加水分解物を分離すること
を特徴とするN−ビニルアセトアミド重合体の(部分)
加水分解物の製造方法である。 【効果】 反応系内に本来反応に不要で、かつ製造コス
トの上昇にもつながる添加物を加えたり、多量の親水性
有機溶媒を沈澱剤として使用することなく工業的、かつ
安価にカチオン性高分子凝集剤などとして産業上有用な
N−ビニルアセトアミド重合体の(部分)加水分解物を
製造することができる。
酸の存在下でアセトアミド基の40モル%以上を加水分
解して得られる反応溶液に、酢酸を10重量%以上共存
させることによって(部分)加水分解物を分離すること
を特徴とするN−ビニルアセトアミド重合体の(部分)
加水分解物の製造方法である。 【効果】 反応系内に本来反応に不要で、かつ製造コス
トの上昇にもつながる添加物を加えたり、多量の親水性
有機溶媒を沈澱剤として使用することなく工業的、かつ
安価にカチオン性高分子凝集剤などとして産業上有用な
N−ビニルアセトアミド重合体の(部分)加水分解物を
製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】N−ビニルアセトアミドの単独重
合体を部分的に或いは完全に加水分解することにより得
られるN−ビニルアセトアミド重合体の(部分)加水分
解物は、N−ビニルホルムアミドの単独重合体等から製
造した(部分)加水分解物よりも重合度が極めて高く、
優れた性能を有するカチオン性の高分子凝集剤として知
られている。また、当該加水分解物はアミノ基を有する
反応性高分子であり、カチオン性架橋物や染料等の前駆
体としても有用な高分子化合物である。
合体を部分的に或いは完全に加水分解することにより得
られるN−ビニルアセトアミド重合体の(部分)加水分
解物は、N−ビニルホルムアミドの単独重合体等から製
造した(部分)加水分解物よりも重合度が極めて高く、
優れた性能を有するカチオン性の高分子凝集剤として知
られている。また、当該加水分解物はアミノ基を有する
反応性高分子であり、カチオン性架橋物や染料等の前駆
体としても有用な高分子化合物である。
【0002】
【従来の技術】N−ビニルアセトアミド単独重合体を水
溶液状態で加水分解する場合には、反応溶液の重合体濃
度を希薄にしなければ高分子量、かつ加水分解率が均一
である(部分)加水分解物を得ることができず、その結
果として得られる(部分)加水分解物も希薄な水溶液状
となるのが一般的である。しかし、この(部分)加水分
解物の利用を考えた場合、水溶液状では取り扱いが面倒
な上、流通コストが非常にかかり、現実的には大きな問
題となる。従って、(部分)加水分解物を粉末状として
取得することが望ましく、いくつかの方法が考案されて
いる。
溶液状態で加水分解する場合には、反応溶液の重合体濃
度を希薄にしなければ高分子量、かつ加水分解率が均一
である(部分)加水分解物を得ることができず、その結
果として得られる(部分)加水分解物も希薄な水溶液状
となるのが一般的である。しかし、この(部分)加水分
解物の利用を考えた場合、水溶液状では取り扱いが面倒
な上、流通コストが非常にかかり、現実的には大きな問
題となる。従って、(部分)加水分解物を粉末状として
取得することが望ましく、いくつかの方法が考案されて
いる。
【0003】例えば、特公平4−2320明細書によれ
ば、N−ビニルアセトアミドをラジカル重合することに
より得られる単独重合体を、塩酸の存在下に希薄な水溶
液状で部分的に加水分解し、イソプロパノールで脱水処
理することにより固体状のN−ビニルアセトアミド重合
体の部分加水分解物を得ることができる。しかし、この
様な多量の沈澱剤を使用する方法は、親水性有機溶媒自
体に多大なコストがかかるだけでなく、多量の溶媒を回
収するためには巨大な蒸留設備が必要となり、膨大な設
備費がかかる。また、反応終了後に系内に残存する過剰
の塩酸や、沈澱とならずに含水有機溶媒に溶存している
部分加水分解物の回収も極めて困難であり、生産性や製
造コストの面から見ると、工業的価値の無いものであ
る。
ば、N−ビニルアセトアミドをラジカル重合することに
より得られる単独重合体を、塩酸の存在下に希薄な水溶
液状で部分的に加水分解し、イソプロパノールで脱水処
理することにより固体状のN−ビニルアセトアミド重合
体の部分加水分解物を得ることができる。しかし、この
様な多量の沈澱剤を使用する方法は、親水性有機溶媒自
体に多大なコストがかかるだけでなく、多量の溶媒を回
収するためには巨大な蒸留設備が必要となり、膨大な設
備費がかかる。また、反応終了後に系内に残存する過剰
の塩酸や、沈澱とならずに含水有機溶媒に溶存している
部分加水分解物の回収も極めて困難であり、生産性や製
造コストの面から見ると、工業的価値の無いものであ
る。
【0004】米国特許4018826には、N−ビニル
アセトアミド単独重合体の完全加水分解物の製造法が記
載されており、その方法は、塩酸の存在下に水溶液状で
加熱して加水分解を行い、その後に過剰の塩酸を追添し
て反応溶液を18〜30℃に冷却し、生成した完全加水
分解物をガム状に析出させるというものである。しか
し、この特許に記載の方法では、完全加水分解物のみし
か製造することができないばかりか、完全加水分解物の
回収率は70数%と低く、デカンテーション時の上澄み
液に含まれている過剰の塩酸や溶存している完全加水分
解物を回収するためには蒸留設備が必要である。また、
この方法によって得られるガム状の完全加水分解物は含
水率が高く、乾燥も容易ではないという欠点を有してお
り、生産性や製造コストの面からも工業的製法として採
用することはできない。
アセトアミド単独重合体の完全加水分解物の製造法が記
載されており、その方法は、塩酸の存在下に水溶液状で
加熱して加水分解を行い、その後に過剰の塩酸を追添し
て反応溶液を18〜30℃に冷却し、生成した完全加水
分解物をガム状に析出させるというものである。しか
し、この特許に記載の方法では、完全加水分解物のみし
か製造することができないばかりか、完全加水分解物の
回収率は70数%と低く、デカンテーション時の上澄み
液に含まれている過剰の塩酸や溶存している完全加水分
解物を回収するためには蒸留設備が必要である。また、
この方法によって得られるガム状の完全加水分解物は含
水率が高く、乾燥も容易ではないという欠点を有してお
り、生産性や製造コストの面からも工業的製法として採
用することはできない。
【0005】更に、N−ビニルアセトアミドと類縁した
化合物であるN−ビニルホルムアミドの単独重合体の部
分加水分解物の製造法についても、例えば、特開昭62
−265304には、含水ゲル状のN−ビニルホルムア
ミドの単独重合体を造粒後、これをメタノール中に分散
させ、アンモニウム塩の存在下に塩酸で加水分解を行な
って、細粒状に析出した部分加水分解物を濾過分離によ
り得る方法が開示されている。しかし、この方法では析
出する部分加水分解物の含水率が高く、一度単離した部
分加水分解物を更に多量のメタノールで脱水処理する必
要があり、メタノールの回収のための蒸留設備が必要と
なる。また、実施例では加水分解率が50%前後の部分
加水分解物をメタノールで脱水処理したという記載があ
るが、本発明者らの実験では加水分解率が約70%以下
の部分加水分解物は一部がメタノールに溶解してしまう
ことが確認された。更に、粉末状の部分加水分解物中に
使用したアンモニウム塩が含まれてしまうために製品の
品質が低下し、例えば、凝集剤として使用する場合には
充分な凝集性能が発揮できない。
化合物であるN−ビニルホルムアミドの単独重合体の部
分加水分解物の製造法についても、例えば、特開昭62
−265304には、含水ゲル状のN−ビニルホルムア
ミドの単独重合体を造粒後、これをメタノール中に分散
させ、アンモニウム塩の存在下に塩酸で加水分解を行な
って、細粒状に析出した部分加水分解物を濾過分離によ
り得る方法が開示されている。しかし、この方法では析
出する部分加水分解物の含水率が高く、一度単離した部
分加水分解物を更に多量のメタノールで脱水処理する必
要があり、メタノールの回収のための蒸留設備が必要と
なる。また、実施例では加水分解率が50%前後の部分
加水分解物をメタノールで脱水処理したという記載があ
るが、本発明者らの実験では加水分解率が約70%以下
の部分加水分解物は一部がメタノールに溶解してしまう
ことが確認された。更に、粉末状の部分加水分解物中に
使用したアンモニウム塩が含まれてしまうために製品の
品質が低下し、例えば、凝集剤として使用する場合には
充分な凝集性能が発揮できない。
【0006】ところで、N−ビニルカルボン酸アミドの
重合物の加水分解法としては、上記の様な酸による方法
の他に塩基触媒による方法もあり、例えば、米国特許4
393174の実施例には、N−ビニルアセトアミドの
単独重合体を塩基存在下に水溶液状で、150℃、10
時間加熱することにより完全加水分解物を得る方法が記
載されている。また、特開昭61−190508明細書
には、N−ビニルホルムアミドの単独重合体を塩基存在
下にアルコール溶液状で加水分解を行った後、塩酸およ
び塩化カルシウム等の塩で部分加水分解物を塩析させる
方法が開示されており、特開昭63−66205には、
N−ビニルホルムアミドの単独重合体を塩基存在下に水
溶液状で加水分解を行なった後、二価の有機酸を添加す
ることにより部分加水分解物を析出させて単離し、これ
と一価の酸を接触させて水溶性の部分加水分解物を得る
方法が開示されている。
重合物の加水分解法としては、上記の様な酸による方法
の他に塩基触媒による方法もあり、例えば、米国特許4
393174の実施例には、N−ビニルアセトアミドの
単独重合体を塩基存在下に水溶液状で、150℃、10
時間加熱することにより完全加水分解物を得る方法が記
載されている。また、特開昭61−190508明細書
には、N−ビニルホルムアミドの単独重合体を塩基存在
下にアルコール溶液状で加水分解を行った後、塩酸およ
び塩化カルシウム等の塩で部分加水分解物を塩析させる
方法が開示されており、特開昭63−66205には、
N−ビニルホルムアミドの単独重合体を塩基存在下に水
溶液状で加水分解を行なった後、二価の有機酸を添加す
ることにより部分加水分解物を析出させて単離し、これ
と一価の酸を接触させて水溶性の部分加水分解物を得る
方法が開示されている。
【0007】しかしながら、これらの方法を用いてN−
ビニルアセトアミドの単独重合体を加水分解しようとし
た場合、アルカリ加水分解の方が酸加水分解よりも反応
終了までに非常に長時間を要することから、生産性の面
から見ただけでも工業的製法に適しているとは言えな
い。更に、本来反応に不要な添加物を使用することが製
品の品質を低下させ、製造コストを上昇させるというこ
とは言うまでもない。以上の様に従来の技術は、反応系
内に本来反応に不要で、かつ製造コストの上昇にもつな
がる添加物を加えたり、多量の親水性有機溶媒を沈澱剤
として使用するなど工業的製造法としては問題があるも
のが多い。
ビニルアセトアミドの単独重合体を加水分解しようとし
た場合、アルカリ加水分解の方が酸加水分解よりも反応
終了までに非常に長時間を要することから、生産性の面
から見ただけでも工業的製法に適しているとは言えな
い。更に、本来反応に不要な添加物を使用することが製
品の品質を低下させ、製造コストを上昇させるというこ
とは言うまでもない。以上の様に従来の技術は、反応系
内に本来反応に不要で、かつ製造コストの上昇にもつな
がる添加物を加えたり、多量の親水性有機溶媒を沈澱剤
として使用するなど工業的製造法としては問題があるも
のが多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、反応
系内に本来反応に不要で且つ製造コストの上昇にもつな
がる添加物を加えたり、多量の親水性有機溶媒を沈澱剤
として使用することなく工業的安価にN−ビニルアセト
アミド重合体の(部分)加水分解物を製造する方法を開
発すること、特に、分離の容易な粉末状で反応液より析
出させる方法を開発することである。
系内に本来反応に不要で且つ製造コストの上昇にもつな
がる添加物を加えたり、多量の親水性有機溶媒を沈澱剤
として使用することなく工業的安価にN−ビニルアセト
アミド重合体の(部分)加水分解物を製造する方法を開
発すること、特に、分離の容易な粉末状で反応液より析
出させる方法を開発することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記実情に
鑑み、酸存在下に水溶液状でN−ビニルアセトアミド単
独重合体の加水分解を実施する場合に、生成したN−ビ
ニルアセトアミド重合体の(部分)加水分解物を効率的
に取得する方法につき種々検討した結果、加水分解終了
時に、反応系内に10重量%以上の酢酸を共存させてお
くと、生成した(部分)加水分解物が収率良く、しかも
沈降性良好な微粉末状の沈澱として析出することを見い
出し本発明を完成した。即ち、本発明は、N−ビニルア
セトアミドの単独重合体を、塩酸の存在下でアセトアミ
ド基の40モル%以上を加水分解して得られる反応溶液
に、酢酸を10重量%以上共存させることによって(部
分)加水分解物を分離することを特徴とするN−ビニル
アセトアミド重合体の(部分)加水分解物の製造方法で
ある。
鑑み、酸存在下に水溶液状でN−ビニルアセトアミド単
独重合体の加水分解を実施する場合に、生成したN−ビ
ニルアセトアミド重合体の(部分)加水分解物を効率的
に取得する方法につき種々検討した結果、加水分解終了
時に、反応系内に10重量%以上の酢酸を共存させてお
くと、生成した(部分)加水分解物が収率良く、しかも
沈降性良好な微粉末状の沈澱として析出することを見い
出し本発明を完成した。即ち、本発明は、N−ビニルア
セトアミドの単独重合体を、塩酸の存在下でアセトアミ
ド基の40モル%以上を加水分解して得られる反応溶液
に、酢酸を10重量%以上共存させることによって(部
分)加水分解物を分離することを特徴とするN−ビニル
アセトアミド重合体の(部分)加水分解物の製造方法で
ある。
【0010】以下更に詳しく本発明を説明する。本発明
で出発原料に用いるN−ビニルアセトアミド単独重合体
は、N−ビニルアセトアミドを酸素の存在しない条件下
でラジカル重合開始剤を用いて、種々の重合形式で製造
することができる。重合開始剤としては種々のものが用
いられるが、代表的には過酸化物やアゾビス系開始剤が
挙げられ、特に好ましいものは水溶性のアゾビス系重合
開始剤である。好ましい重合開始剤として具体的には、
2,2’−アゾビス−2−アミジノプロパンの塩酸塩や
4,4’−アゾビス−4−シアノ吉草酸のナトリウム
塩、アゾビス−N,N’−ジメチレンイソブチルアミジ
ンの塩酸塩などが挙げられる。使用する開始剤の量は、
通常、N−ビニルアセトアミドに対して10〜1000
0ppmであるが、希望する重合体の分子量により適宜
調節すればよい。重合形式は、有機溶媒を媒体とした溶
液重合、沈澱重合や水を媒体とした水溶液重合、逆相懸
濁重合、逆相乳化重合などが挙げられるが、凝集剤用途
に適したN−ビニルアセトアミド重合体の(部分)加水
分解物を得るためには、高分子量体を得ることが容易な
水溶液重合、逆相懸濁重合、逆相乳化重合が好ましい。
水を媒体とした重合方法を用いる場合には、水のpHを
5〜10、好ましくは7〜9に調整しておくと、高分子
量重合体が得られ易い。重合開始温度は通常10〜50
℃の中から適宜選択され、重合時間は0.5〜72時間
である。
で出発原料に用いるN−ビニルアセトアミド単独重合体
は、N−ビニルアセトアミドを酸素の存在しない条件下
でラジカル重合開始剤を用いて、種々の重合形式で製造
することができる。重合開始剤としては種々のものが用
いられるが、代表的には過酸化物やアゾビス系開始剤が
挙げられ、特に好ましいものは水溶性のアゾビス系重合
開始剤である。好ましい重合開始剤として具体的には、
2,2’−アゾビス−2−アミジノプロパンの塩酸塩や
4,4’−アゾビス−4−シアノ吉草酸のナトリウム
塩、アゾビス−N,N’−ジメチレンイソブチルアミジ
ンの塩酸塩などが挙げられる。使用する開始剤の量は、
通常、N−ビニルアセトアミドに対して10〜1000
0ppmであるが、希望する重合体の分子量により適宜
調節すればよい。重合形式は、有機溶媒を媒体とした溶
液重合、沈澱重合や水を媒体とした水溶液重合、逆相懸
濁重合、逆相乳化重合などが挙げられるが、凝集剤用途
に適したN−ビニルアセトアミド重合体の(部分)加水
分解物を得るためには、高分子量体を得ることが容易な
水溶液重合、逆相懸濁重合、逆相乳化重合が好ましい。
水を媒体とした重合方法を用いる場合には、水のpHを
5〜10、好ましくは7〜9に調整しておくと、高分子
量重合体が得られ易い。重合開始温度は通常10〜50
℃の中から適宜選択され、重合時間は0.5〜72時間
である。
【0011】本発明における加水分解時のN−ビニルア
セトアミド単独重合体の水溶液濃度は、通常1重量%以
上、好ましくは5重量%以上である。重合体濃度がこれ
よりも希薄であると生産性の面から好ましくない。一
方、上限については特に制限はないが、通常20重量%
以下であることが好ましく、これ以上では粘度が高過ぎ
て実施が困難となる。加水分解に使用する酸の種類とし
ては、通常、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸等の無機酸やアル
カンスルホン酸などの有機酸が知られているが、実用的
な見地から塩酸が用いられる。塩酸の使用量は、希望す
る加水分解率に応じて適宜調節できるが、通常重合体の
アセトアミド基に対して1倍モル以上、好ましくは2倍
モル以上である。これより酸の使用量が少ない場合に
は、加水分解反応が遅く、生産性の面から好ましくな
い。反応温度は、希望する加水分解率に応じて適宜調節
すればよいが、通常60℃以上で実施することができ
る。これよりも反応温度が低い場合には、加水分解速度
が非常に遅くなり、生産性の面から好ましくない。ま
た、反応速度をはやめるために、沸点以上に加熱したい
時は反応系を加圧系にすればよい。反応時間は塩酸使用
量、重合体の濃度、反応温度等により異なるが、通常
0.2〜10時間程度である。
セトアミド単独重合体の水溶液濃度は、通常1重量%以
上、好ましくは5重量%以上である。重合体濃度がこれ
よりも希薄であると生産性の面から好ましくない。一
方、上限については特に制限はないが、通常20重量%
以下であることが好ましく、これ以上では粘度が高過ぎ
て実施が困難となる。加水分解に使用する酸の種類とし
ては、通常、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸等の無機酸やアル
カンスルホン酸などの有機酸が知られているが、実用的
な見地から塩酸が用いられる。塩酸の使用量は、希望す
る加水分解率に応じて適宜調節できるが、通常重合体の
アセトアミド基に対して1倍モル以上、好ましくは2倍
モル以上である。これより酸の使用量が少ない場合に
は、加水分解反応が遅く、生産性の面から好ましくな
い。反応温度は、希望する加水分解率に応じて適宜調節
すればよいが、通常60℃以上で実施することができ
る。これよりも反応温度が低い場合には、加水分解速度
が非常に遅くなり、生産性の面から好ましくない。ま
た、反応速度をはやめるために、沸点以上に加熱したい
時は反応系を加圧系にすればよい。反応時間は塩酸使用
量、重合体の濃度、反応温度等により異なるが、通常
0.2〜10時間程度である。
【0012】本発明において、加水分解反応の終了時に
10重量%以上の酢酸を共存させておくと、N−ビニル
アセトアミド重合体の(部分)加水分解物を微粉末状に
析出沈澱させることができる。尚、この際に使用するカ
ルボン酸としては、酢酸、蟻酸、プロピオン酸、酪酸な
どが挙げられるが、本発明ではこの中で特に酢酸を用い
るものであり、酢酸はN−ビニルアセトアミド重合体を
加水分解した際に副生物として得られるので、これを利
用することが可能である。酢酸の共存のさせ方として
は、反応前に予め添加しても、反応終了後に添加しても
いずれでもよい。また、あえて酢酸の添加をしなくと
も、加水分解時に副生する酢酸が反応系内に10重量%
以上共存するように重合体濃度を調節して加水分解反応
を行ってもよいし、加水分解終了後に反応系内の水を蒸
留により除去して共存する酢酸濃度を10重量%以上に
調整してもよい。また、沈澱除去後の反応母液の再使用
を繰り返すことによっても10重量%以上の酢酸を共存
させることが可能である。この酢酸を添加しない方法に
よれば、沈澱剤である酢酸のコストは不要であり、工業
的、かつ安価に加水分解物を製造することができる。ま
た、共存させる酢酸の濃度は10重量%以上であること
が望ましく、これよりも低濃度であると(部分)加水分
解物の回収率が低く好ましくない。
10重量%以上の酢酸を共存させておくと、N−ビニル
アセトアミド重合体の(部分)加水分解物を微粉末状に
析出沈澱させることができる。尚、この際に使用するカ
ルボン酸としては、酢酸、蟻酸、プロピオン酸、酪酸な
どが挙げられるが、本発明ではこの中で特に酢酸を用い
るものであり、酢酸はN−ビニルアセトアミド重合体を
加水分解した際に副生物として得られるので、これを利
用することが可能である。酢酸の共存のさせ方として
は、反応前に予め添加しても、反応終了後に添加しても
いずれでもよい。また、あえて酢酸の添加をしなくと
も、加水分解時に副生する酢酸が反応系内に10重量%
以上共存するように重合体濃度を調節して加水分解反応
を行ってもよいし、加水分解終了後に反応系内の水を蒸
留により除去して共存する酢酸濃度を10重量%以上に
調整してもよい。また、沈澱除去後の反応母液の再使用
を繰り返すことによっても10重量%以上の酢酸を共存
させることが可能である。この酢酸を添加しない方法に
よれば、沈澱剤である酢酸のコストは不要であり、工業
的、かつ安価に加水分解物を製造することができる。ま
た、共存させる酢酸の濃度は10重量%以上であること
が望ましく、これよりも低濃度であると(部分)加水分
解物の回収率が低く好ましくない。
【0013】また、本発明方法によればN−ビニルアセ
トアミド重合体の(部分)加水分解物を微粉末状に析出
させることができるが、この沈澱はデカンテーションは
勿論、(吸引)濾過、、遠心分離等によっても分離する
ことができる。また、この際に得られる反応母液は蒸留
などせずにそのまま再使用することが可能である。従っ
て、設備費の低減ができ、製造コストを削減することが
できる。 更に、本発明において、反応系内の酢酸濃度
を適宜調節することにより、加水分解速度をコントロー
ルすることも可能である。反応系内の酢酸濃度を非常に
高くすることにより加水分解速度を遅くすることができ
るので、低い加水分解率のN−ビニルアセトアミド重合
体の部分加水分解物を確実に製造することができる。凝
集剤用途のように様々な加水分解率の製品を要求される
場合には、反応速度のコントロールを行なう必要があ
り、これはこの方法により容易に達成することができ
る。
トアミド重合体の(部分)加水分解物を微粉末状に析出
させることができるが、この沈澱はデカンテーションは
勿論、(吸引)濾過、、遠心分離等によっても分離する
ことができる。また、この際に得られる反応母液は蒸留
などせずにそのまま再使用することが可能である。従っ
て、設備費の低減ができ、製造コストを削減することが
できる。 更に、本発明において、反応系内の酢酸濃度
を適宜調節することにより、加水分解速度をコントロー
ルすることも可能である。反応系内の酢酸濃度を非常に
高くすることにより加水分解速度を遅くすることができ
るので、低い加水分解率のN−ビニルアセトアミド重合
体の部分加水分解物を確実に製造することができる。凝
集剤用途のように様々な加水分解率の製品を要求される
場合には、反応速度のコントロールを行なう必要があ
り、これはこの方法により容易に達成することができ
る。
【0014】本発明の方法は、回分式または連続式で行
うことができる。連続式による製造の場合には、流通速
度を適宜調節することによっても、加水分解率をコント
ロールすることが可能である。本発明の方法において
は、N−ビニルアセトアミド重合体の(部分)加水分解
物を微粉末状に析出させることができるが、この際の加
水分解率はアセトアミド基の40モル%以上であること
が望ましい。
うことができる。連続式による製造の場合には、流通速
度を適宜調節することによっても、加水分解率をコント
ロールすることが可能である。本発明の方法において
は、N−ビニルアセトアミド重合体の(部分)加水分解
物を微粉末状に析出させることができるが、この際の加
水分解率はアセトアミド基の40モル%以上であること
が望ましい。
【0015】
【発明の効果】本発明の方法によれば、N−ビニルアセ
トアミド重合体の(部分)加水分解物をほぼ定量的に微
粉末状として回収することができるばかりでなく、(部
分)加水分解物を析出させる際に反応溶液を極低温にす
る必要もなく、0〜30℃、通常は室温付近に冷却すれ
ば充分である。また、微粉末状として(部分)加水分解
物が得られるために、濾過分離等の後に乾燥する場合に
は乾燥時間が非常に短くてすむばかりでなく、水への溶
解性を向上させるために凝集剤用途では従来必要とされ
ていた粉砕工程が不要であり、大幅な製造コストの削減
が可能である。本発明により得られた微粉末状の(部
分)加水分解物は、濾過分離等の後に湿体のままでも製
品として供給できるし、少量のメタノールやイソプロパ
ノールなどの親水性有機溶媒中に分散させた状態でも供
給することができる。また、(部分)加水分解物を乾燥
することが望ましいときには、真空加熱乾燥や熱風乾燥
など従来行われている方法により乾燥することができ
る。従って、本発明によれば、反応系内に本来反応に不
要で、かつ製造コストの上昇にもつながる添加物を加え
たり、多量の親水性有機溶媒を沈澱剤として使用するこ
となく工業的、かつ安価にカチオン性高分子凝集剤など
として産業上有用なN−ビニルアセトアミド重合体の
(部分)加水分解物を製造することができる。
トアミド重合体の(部分)加水分解物をほぼ定量的に微
粉末状として回収することができるばかりでなく、(部
分)加水分解物を析出させる際に反応溶液を極低温にす
る必要もなく、0〜30℃、通常は室温付近に冷却すれ
ば充分である。また、微粉末状として(部分)加水分解
物が得られるために、濾過分離等の後に乾燥する場合に
は乾燥時間が非常に短くてすむばかりでなく、水への溶
解性を向上させるために凝集剤用途では従来必要とされ
ていた粉砕工程が不要であり、大幅な製造コストの削減
が可能である。本発明により得られた微粉末状の(部
分)加水分解物は、濾過分離等の後に湿体のままでも製
品として供給できるし、少量のメタノールやイソプロパ
ノールなどの親水性有機溶媒中に分散させた状態でも供
給することができる。また、(部分)加水分解物を乾燥
することが望ましいときには、真空加熱乾燥や熱風乾燥
など従来行われている方法により乾燥することができ
る。従って、本発明によれば、反応系内に本来反応に不
要で、かつ製造コストの上昇にもつながる添加物を加え
たり、多量の親水性有機溶媒を沈澱剤として使用するこ
となく工業的、かつ安価にカチオン性高分子凝集剤など
として産業上有用なN−ビニルアセトアミド重合体の
(部分)加水分解物を製造することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明方法の実施例と比較例を挙げて
更に詳しく説明するが、本発明は下記の例によって何ら
限定されるものではない。 実施例1 還元粘度16.1(dl/g)のN−ビニルアセトアミ
ド単独重合体60gを純水441gに溶解し、これに濃
塩酸357gと酢酸148gを添加した。撹拌下に反応
溶液を7時間加熱還流すると、加水分解物が微粉末状に
析出した(この時点での酢酸濃度は18.7重量%であ
る)。その後反応液を室温まで放冷し、遠心分離機を用
いて沈澱を回収した。この沈澱の湿体に300mlのメ
タノールを加えて脱液を行った後、粉末を濾別して80
℃、3時間熱風乾燥した。得られた加水分解物の還元粘
度は10.8(dl/g)であり、加水分解率はコロイ
ド滴定により94%であることがわかった。また、この
微粉末の収量は55.8gであり、回収率は99%であ
った。
更に詳しく説明するが、本発明は下記の例によって何ら
限定されるものではない。 実施例1 還元粘度16.1(dl/g)のN−ビニルアセトアミ
ド単独重合体60gを純水441gに溶解し、これに濃
塩酸357gと酢酸148gを添加した。撹拌下に反応
溶液を7時間加熱還流すると、加水分解物が微粉末状に
析出した(この時点での酢酸濃度は18.7重量%であ
る)。その後反応液を室温まで放冷し、遠心分離機を用
いて沈澱を回収した。この沈澱の湿体に300mlのメ
タノールを加えて脱液を行った後、粉末を濾別して80
℃、3時間熱風乾燥した。得られた加水分解物の還元粘
度は10.8(dl/g)であり、加水分解率はコロイ
ド滴定により94%であることがわかった。また、この
微粉末の収量は55.8gであり、回収率は99%であ
った。
【0017】(還元粘度)重合体の還元粘度は、キャノ
ンフェンスケ粘度計により30℃で測定した1規定Na
Cl水溶液の落下秒数t0 と、重合体濃度c=0.1g
/dlにおける落下秒数t1 から次式により算出した。 還元粘度(dl/g)=(t1 −t0 )/(t0 ×c) (コロイド滴定)コロイド滴定は、重合体5.0mgを
200mlの純水に溶解してpHを3.0に調整し、1
/400規定のポリビニル硫酸カリウム水溶液を用いて
行った。滴定の終点は、指示薬であるトルイジンブルー
が紫色から赤紫色に変色した時点とした。
ンフェンスケ粘度計により30℃で測定した1規定Na
Cl水溶液の落下秒数t0 と、重合体濃度c=0.1g
/dlにおける落下秒数t1 から次式により算出した。 還元粘度(dl/g)=(t1 −t0 )/(t0 ×c) (コロイド滴定)コロイド滴定は、重合体5.0mgを
200mlの純水に溶解してpHを3.0に調整し、1
/400規定のポリビニル硫酸カリウム水溶液を用いて
行った。滴定の終点は、指示薬であるトルイジンブルー
が紫色から赤紫色に変色した時点とした。
【0018】実施例2 還元粘度14.7(dl/g)のN−ビニルアセトアミ
ド単独重合体60gを純水441gに溶解し、これに濃
塩酸357gと酢酸267gを添加した。撹拌下に反応
溶液を5時間加熱還流すると、加水分解物が微粉末状に
析出した(この時点での酢酸濃度は26.9重量%であ
る)。その後反応液を室温まで放冷し、沈澱を窒素下で
吸引濾過した。この沈澱を80℃、3時間熱風乾燥し
た。得られた加水分解物の還元粘度は9.9(dl/
g)であり、加水分解率は83%であった。また、この
微粉末の収量は55.0gであり、回収率は97%であ
った。
ド単独重合体60gを純水441gに溶解し、これに濃
塩酸357gと酢酸267gを添加した。撹拌下に反応
溶液を5時間加熱還流すると、加水分解物が微粉末状に
析出した(この時点での酢酸濃度は26.9重量%であ
る)。その後反応液を室温まで放冷し、沈澱を窒素下で
吸引濾過した。この沈澱を80℃、3時間熱風乾燥し
た。得られた加水分解物の還元粘度は9.9(dl/
g)であり、加水分解率は83%であった。また、この
微粉末の収量は55.0gであり、回収率は97%であ
った。
【0019】実施例3 還元粘度14.7(dl/g)のN−ビニルアセトアミ
ド単独重合体60gを純水441gに溶解し、これに濃
塩酸357gを添加した。撹拌下に反応溶液を5時間加
熱還流すると、反応溶液が白濁した。これに酢酸214
gを添加すると、加水分解物が微粉末状に析出した(こ
の時点での酢酸濃度は23.1重量%である)。その後
反応液を室温まで放冷し、沈澱を窒素下で吸引濾過し
た。この沈澱を80℃、3時間熱風乾燥した。得られた
加水分解物の還元粘度は9.5(dl/g)であり、加
水分解率は80%であった。また、この微粉末の収量は
55.2gであり、回収率は97%であった。
ド単独重合体60gを純水441gに溶解し、これに濃
塩酸357gを添加した。撹拌下に反応溶液を5時間加
熱還流すると、反応溶液が白濁した。これに酢酸214
gを添加すると、加水分解物が微粉末状に析出した(こ
の時点での酢酸濃度は23.1重量%である)。その後
反応液を室温まで放冷し、沈澱を窒素下で吸引濾過し
た。この沈澱を80℃、3時間熱風乾燥した。得られた
加水分解物の還元粘度は9.5(dl/g)であり、加
水分解率は80%であった。また、この微粉末の収量は
55.2gであり、回収率は97%であった。
【0020】実施例4 還元粘度14.7(dl/g)のN−ビニルアセトアミ
ド単独重合体60gを純水441gに溶解し、これに濃
塩酸357gを添加した。撹拌下に反応溶液を3時間加
熱還流した後、無色透明な反応液中に酢酸970gを添
加すると加水分解物が微粉末状に析出した(この時点で
の酢酸濃度は54.6重量%である)。この反応液を室
温まで放冷し、沈澱を窒素下で吸引濾過した。その後、
この沈澱を80℃、3時間熱風乾燥した。得られた加水
分解物の還元粘度は7.6(dl/g)であり、加水分
解率は65%であった。また、この微粉末の収量は5
5.7gであり、回収率は97%であった。
ド単独重合体60gを純水441gに溶解し、これに濃
塩酸357gを添加した。撹拌下に反応溶液を3時間加
熱還流した後、無色透明な反応液中に酢酸970gを添
加すると加水分解物が微粉末状に析出した(この時点で
の酢酸濃度は54.6重量%である)。この反応液を室
温まで放冷し、沈澱を窒素下で吸引濾過した。その後、
この沈澱を80℃、3時間熱風乾燥した。得られた加水
分解物の還元粘度は7.6(dl/g)であり、加水分
解率は65%であった。また、この微粉末の収量は5
5.7gであり、回収率は97%であった。
【0021】実施例5 還元粘度14.7(dl/g)のN−ビニルアセトアミ
ド単独重合体60gを純水583gに溶解し、これに濃
塩酸215gを添加した。撹拌下に反応溶液を5時間加
熱還流した後、無色透明な反応液中に酢酸1700gを
添加すると加水分解物が微粉末状に析出した(この時点
での酢酸濃度は67.4重量%である)。この反応液を
室温まで放冷し、沈澱を窒素下で吸引濾過した。この沈
澱の湿体に300mlのイソプロパノールを加えて脱液
を行った後、粉末を濾別して80℃、3時間熱風乾燥し
た。得られた加水分解物の還元粘度は8.8(dl/
g)であり、加水分解率は58%であった。また、この
微粉末の収量は56.6gであり、回収率は98%であ
った。
ド単独重合体60gを純水583gに溶解し、これに濃
塩酸215gを添加した。撹拌下に反応溶液を5時間加
熱還流した後、無色透明な反応液中に酢酸1700gを
添加すると加水分解物が微粉末状に析出した(この時点
での酢酸濃度は67.4重量%である)。この反応液を
室温まで放冷し、沈澱を窒素下で吸引濾過した。この沈
澱の湿体に300mlのイソプロパノールを加えて脱液
を行った後、粉末を濾別して80℃、3時間熱風乾燥し
た。得られた加水分解物の還元粘度は8.8(dl/
g)であり、加水分解率は58%であった。また、この
微粉末の収量は56.6gであり、回収率は98%であ
った。
【0022】実施例6 還元粘度12.6(dl/g)のN−ビニルアセトアミ
ド単独重合体60gを純水94gと酢酸488gの混合
溶媒に溶解し、これに濃塩酸214gを添加した。撹拌
下に反応溶液を6時間加熱還流すると、加水分解物が微
粉末状に析出した(この時点での酢酸濃度は60.3重
量%である)。その後反応液を室温まで放冷し、遠心分
離機を用いて2000rpm、2分間保持することによ
り沈澱を回収した。この沈澱の湿体に300mlのイソ
プロパノールを加えて脱液を行った後、粉末を濾別して
80℃、3時間熱風乾燥した。得られた加水分解物の還
元粘度は6.3(dl/g)であり、加水分解率は66
%であった。また、この微粉末の収量は56.3gであ
り、回収率は98%であった。
ド単独重合体60gを純水94gと酢酸488gの混合
溶媒に溶解し、これに濃塩酸214gを添加した。撹拌
下に反応溶液を6時間加熱還流すると、加水分解物が微
粉末状に析出した(この時点での酢酸濃度は60.3重
量%である)。その後反応液を室温まで放冷し、遠心分
離機を用いて2000rpm、2分間保持することによ
り沈澱を回収した。この沈澱の湿体に300mlのイソ
プロパノールを加えて脱液を行った後、粉末を濾別して
80℃、3時間熱風乾燥した。得られた加水分解物の還
元粘度は6.3(dl/g)であり、加水分解率は66
%であった。また、この微粉末の収量は56.3gであ
り、回収率は98%であった。
【0023】実施例7 還元粘度12.6(dl/g)のN−ビニルアセトアミ
ド単独重合体60gを純水63gと酢酸591gの混合
溶媒に溶解し、これに濃塩酸143gを添加した。撹拌
下に反応溶液を7時間加熱還流すると、加水分解物が微
粉末状に析出した(この時点での酢酸濃度は71.3重
量%である)。その後反応液を室温まで放冷し、遠心分
離機を用いて2000rpm、2分間保持することによ
り沈澱を回収した。この沈澱の湿体に300mlのイソ
プロパノールを加えて脱液を行った後、粉末を濾別して
80℃、3時間熱風乾燥した。得られた加水分解物の還
元粘度は6.6(dl/g)であり、加水分解率は47
%であった。また、この微粉末の収量は57.0gであ
り、回収率は98%であった。
ド単独重合体60gを純水63gと酢酸591gの混合
溶媒に溶解し、これに濃塩酸143gを添加した。撹拌
下に反応溶液を7時間加熱還流すると、加水分解物が微
粉末状に析出した(この時点での酢酸濃度は71.3重
量%である)。その後反応液を室温まで放冷し、遠心分
離機を用いて2000rpm、2分間保持することによ
り沈澱を回収した。この沈澱の湿体に300mlのイソ
プロパノールを加えて脱液を行った後、粉末を濾別して
80℃、3時間熱風乾燥した。得られた加水分解物の還
元粘度は6.6(dl/g)であり、加水分解率は47
%であった。また、この微粉末の収量は57.0gであ
り、回収率は98%であった。
【0024】比較例1 還元粘度16.1(dl/g)のN−ビニルアセトアミ
ド単独重合体20gを純水147gに溶解し、これに濃
塩酸119gを添加した。撹拌下に反応溶液を7時間加
熱還流すると半溶解した加水分解物が析出したが、反応
溶液を放冷しても沈澱は半溶解したままであった(この
時点での酢酸濃度は4.7重量%である)。遠心分離機
を用いて沈澱の回収を試みたが、沈澱は微粉末状を維持
できずにゴム状に一体化した。この沈澱を一度水に溶解
し、メタノールを用いて再沈澱を行い、乾燥後にコロイ
ド滴定を行った。加水分解率は96%であった。
ド単独重合体20gを純水147gに溶解し、これに濃
塩酸119gを添加した。撹拌下に反応溶液を7時間加
熱還流すると半溶解した加水分解物が析出したが、反応
溶液を放冷しても沈澱は半溶解したままであった(この
時点での酢酸濃度は4.7重量%である)。遠心分離機
を用いて沈澱の回収を試みたが、沈澱は微粉末状を維持
できずにゴム状に一体化した。この沈澱を一度水に溶解
し、メタノールを用いて再沈澱を行い、乾燥後にコロイ
ド滴定を行った。加水分解率は96%であった。
【0025】比較例2 比較例1と同様にして5時間加熱還流を行った。放冷し
た反応溶液を激しく撹拌した20lのメタノール中に投
入し、加水分解物の沈澱化を行った。沈澱の形状は糸状
であり、回収率は73%であった。加水分解率は85%
であった。
た反応溶液を激しく撹拌した20lのメタノール中に投
入し、加水分解物の沈澱化を行った。沈澱の形状は糸状
であり、回収率は73%であった。加水分解率は85%
であった。
【0026】比較例3 比較例1と同様にして2時間加熱還流を行った。放冷し
た反応溶液の一部をメタノール中に投入したが沈澱は生
成せず溶解してしまった。次に激しく撹拌した20lの
イソプロパノール中に投入し加水分解物の沈澱化を行っ
た。沈澱の形状は糸状であり、その回収率は75%であ
った。加水分解率は45%であった。
た反応溶液の一部をメタノール中に投入したが沈澱は生
成せず溶解してしまった。次に激しく撹拌した20lの
イソプロパノール中に投入し加水分解物の沈澱化を行っ
た。沈澱の形状は糸状であり、その回収率は75%であ
った。加水分解率は45%であった。
【0027】比較例4 比較例1と同様にして4時間加熱還流を行った。放冷す
ると反応溶液は白濁した粘調溶液となった。しかし、こ
の溶液を0℃まで冷却すると微粉末状の加水分解物が析
出した(この時点での酢酸濃度は3.7重量%であ
る)。0℃に溶液を保持しつつデカンテーションを行
い、沈澱残査にメタノール300mlを加えて脱液した
後、微粉末を濾別して80℃、3時間熱風乾燥した。加
水分解率は76%であり、回収率は75%であった。な
お、デカンテーションを室温で行った場合には、微粉末
状の沈澱は再溶解してしまった。
ると反応溶液は白濁した粘調溶液となった。しかし、こ
の溶液を0℃まで冷却すると微粉末状の加水分解物が析
出した(この時点での酢酸濃度は3.7重量%であ
る)。0℃に溶液を保持しつつデカンテーションを行
い、沈澱残査にメタノール300mlを加えて脱液した
後、微粉末を濾別して80℃、3時間熱風乾燥した。加
水分解率は76%であり、回収率は75%であった。な
お、デカンテーションを室温で行った場合には、微粉末
状の沈澱は再溶解してしまった。
【0028】比較例5 還流時間を5時間にした他は比較例4と同様にして行っ
た(加水分解反応終了時の酢酸濃度は4.3重量%であ
る)。加水分解率は87%であり、回収率は73%であ
った。
た(加水分解反応終了時の酢酸濃度は4.3重量%であ
る)。加水分解率は87%であり、回収率は73%であ
った。
【0029】比較例6 還流時間を6時間にした他は比較例4と同様にして行っ
た(加水分解反応終了時の酢酸濃度は4.8重量%であ
る)。加水分解率は97%であり、回収率は78%であ
った。
た(加水分解反応終了時の酢酸濃度は4.8重量%であ
る)。加水分解率は97%であり、回収率は78%であ
った。
【0030】比較例7 あらかじめ酢酸を14g添加した他は比較例4と同様に
して行った(加水分解反応終了時の酢酸濃度は8.1重
量%である)。加水分解率は74%であり、回収率は8
0%であった。
して行った(加水分解反応終了時の酢酸濃度は8.1重
量%である)。加水分解率は74%であり、回収率は8
0%であった。
【0031】実施例8〜14 H下水処理場から発生する混合汚泥(pH5.2、SS
2.0%、VSS83.6%)を用いて、実施例1〜7
で得られたN−ビニルアセトアミド重合体の部分加水分
解物の凝集試験を以下に示す方法で行った。 汚泥20
0mlを500mlのビーカーに取り、これをジャーテ
スターを用いて400rpmで撹拌した。この中にN−
ビニルアセトアミド重合体の部分加水分解物の0.2%
水溶液を14ml添加し、30秒後に撹拌を停止した。
その後、凝集汚泥を重力濾過により60メッシュのナイ
ロン製濾布で濾過し、10秒後の濾液量を測定した。ま
た、ケーキの含水率は、遠心脱水機を使用して回転数3
000rpmで3分間脱水し、重量を測定した後、含水
ケーキを105℃で4時間乾燥して重量を測定し、乾燥
前後の重量比から算出した。凝集試験の結果を下記に示
す。
2.0%、VSS83.6%)を用いて、実施例1〜7
で得られたN−ビニルアセトアミド重合体の部分加水分
解物の凝集試験を以下に示す方法で行った。 汚泥20
0mlを500mlのビーカーに取り、これをジャーテ
スターを用いて400rpmで撹拌した。この中にN−
ビニルアセトアミド重合体の部分加水分解物の0.2%
水溶液を14ml添加し、30秒後に撹拌を停止した。
その後、凝集汚泥を重力濾過により60メッシュのナイ
ロン製濾布で濾過し、10秒後の濾液量を測定した。ま
た、ケーキの含水率は、遠心脱水機を使用して回転数3
000rpmで3分間脱水し、重量を測定した後、含水
ケーキを105℃で4時間乾燥して重量を測定し、乾燥
前後の重量比から算出した。凝集試験の結果を下記に示
す。
【0032】 実施例 重 合 体 濾液量(ml) ケーキ含水率(%) 8 実施例1により製造したもの 125 76.2 9 実施例2により 〃 132 77.2 10 実施例3により 〃 137 77.3 11 実施例4により 〃 134 78.1 12 実施例5により 〃 137 79.1 13 実施例6により 〃 127 78.7 14 実施例7により 〃 136 79.9
【0033】比較例8〜11 種々の市販品の重合体を用いて実施例8〜14と同様に
して凝集試験を行った結果を下記に示す(但し、DM
C:ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化メチル
塩)。 比較例 重 合 体 濾液量(ml) ケーキ含水率(%) 8 アクリルアミド単独重合体の 88 83.9 ホフマン転位物 9 N−ビニルホルムアミド単独 115 78.5 重合体の部分加水分解物 10 アクリルアミドとDMCの 104 81.8 共重合体(T社製) 11 アクリルアミドとDMCの 106 81.3 共重合体(D社製)
して凝集試験を行った結果を下記に示す(但し、DM
C:ジメチルアミノエチルメタクリレートの塩化メチル
塩)。 比較例 重 合 体 濾液量(ml) ケーキ含水率(%) 8 アクリルアミド単独重合体の 88 83.9 ホフマン転位物 9 N−ビニルホルムアミド単独 115 78.5 重合体の部分加水分解物 10 アクリルアミドとDMCの 104 81.8 共重合体(T社製) 11 アクリルアミドとDMCの 106 81.3 共重合体(D社製)
【0034】実施例15〜21 O石油化学コンビナートの活性汚泥処理設備から発生す
る余剰汚泥(pH5.6、SS2.1%、VSS78
%)を用いて実施例8〜14と同様にして凝集試験を行
った結果を下記に示す。 実施例 重 合 体 濾液量(ml) ケーキ含水率(%) 15 実施例1により製造したもの 92 78.7 16 実施例2により 〃 99 79.5 17 実施例3により 〃 102 79.4 18 実施例4により 〃 103 80.2 19 実施例5により 〃 107 80.8 20 実施例6により 〃 97 80.4 21 実施例7により 〃 106 81.5
る余剰汚泥(pH5.6、SS2.1%、VSS78
%)を用いて実施例8〜14と同様にして凝集試験を行
った結果を下記に示す。 実施例 重 合 体 濾液量(ml) ケーキ含水率(%) 15 実施例1により製造したもの 92 78.7 16 実施例2により 〃 99 79.5 17 実施例3により 〃 102 79.4 18 実施例4により 〃 103 80.2 19 実施例5により 〃 107 80.8 20 実施例6により 〃 97 80.4 21 実施例7により 〃 106 81.5
【0035】比較例12〜15 種々の市販品の重合体を用いて実施例15〜21と同様
にして凝集試験を行った結果を下記に示す。 比較例 重 合 体 濾液量(ml)ケーキ含水率(%) 12 アクリルアミド単独重合体の 74 84.2 ホフマン転位物 13 N−ビニルホルムアミド単独 89 81.7 重合体の部分加水分解物 14 アクリルアミドとDMCの 79 82.6 共重合体(T社製) 15 アクリルアミドとDMCの 86 81.9 共重合体(D社製)
にして凝集試験を行った結果を下記に示す。 比較例 重 合 体 濾液量(ml)ケーキ含水率(%) 12 アクリルアミド単独重合体の 74 84.2 ホフマン転位物 13 N−ビニルホルムアミド単独 89 81.7 重合体の部分加水分解物 14 アクリルアミドとDMCの 79 82.6 共重合体(T社製) 15 アクリルアミドとDMCの 86 81.9 共重合体(D社製)
Claims (1)
- 【請求項1】 N−ビニルアセトアミドの単独重合体
を、塩酸の存在下でアセトアミド基の40モル%以上を
加水分解して得られる反応溶液に、酢酸を10重量%以
上共存させることによって(部分)加水分解物を分離す
ることを特徴とするN−ビニルアセトアミド重合体の
(部分)加水分解物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04124743A JP3106684B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 水溶性ポリマーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04124743A JP3106684B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 水溶性ポリマーの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05320222A true JPH05320222A (ja) | 1993-12-03 |
| JP3106684B2 JP3106684B2 (ja) | 2000-11-06 |
Family
ID=14893017
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04124743A Expired - Fee Related JP3106684B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 水溶性ポリマーの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3106684B2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-18 JP JP04124743A patent/JP3106684B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3106684B2 (ja) | 2000-11-06 |
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Legal Events
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