JPH05339330A - 新規なエネルギー線硬化性樹脂組成物 - Google Patents

新規なエネルギー線硬化性樹脂組成物

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JPH05339330A
JPH05339330A JP16998692A JP16998692A JPH05339330A JP H05339330 A JPH05339330 A JP H05339330A JP 16998692 A JP16998692 A JP 16998692A JP 16998692 A JP16998692 A JP 16998692A JP H05339330 A JPH05339330 A JP H05339330A
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energy ray
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茂 榊原
Teruo Saito
照夫 斉藤
Morio Suzuki
守夫 鈴木
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賢二 沢崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水または有機溶剤に任意に希釈可能で、基材
に対する付着性、耐薬品性に優れた塗膜を形成する事が
でき、かつ、未硬化塗膜は水または希酸水溶液で再溶解
可能であり、インキ、コーティング、等広範な用途に適
したエネルギー線硬化性樹脂組成物を提供する。 【構成】 エネルギー線硬化性樹脂組成物は、必須の成
分として、エネルギー線硬化性樹脂Aあるいは更に光重
合開始剤Bを含んで成る。上記エネルギー線硬化性の樹
脂Aは、エポキシ化合物と、エポキシ基と反応する基と
不飽和二重結合とを有する化合物及び/又はエポキシ化
合物に水酸基がある場合は水酸基と反応する基と不飽和
二重結合を有する化合物との反応から得られた化合物の
一部の不飽和二重結合に、活性水素を有するアミノ基を
持つ化合物を反応させ、次いで得られた化合物を酸で中
和する事によって得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規にして有用なエネ
ルギー線硬化性樹脂組成物に関し、更に詳しくは、必須
の成分として、エポキシ化合物と、不飽和二重結合を一
つ以上持つ化合物とから得られる化合物の不飽和二重結
合の一部に、少なくとも一つ以上の活性水素を有するア
ミノ基を持つ化合物を付加させて得られる化合物を中和
して得られる樹脂A、を含んで成るエネルギー線硬化性
樹脂組成物に関する。そして、かかる本発明のエネルギ
ー線硬化性樹脂組成物は、水または有機溶剤に任意に希
釈可能で、基材に対する付着性、耐薬品性に優れた硬化
塗膜を形成することができ、かつ、未硬化塗膜は水また
は希酸水溶液で再溶解可能であるので、インキ、コーテ
ィング、等の広範囲な用途に適した、極めて有用な樹脂
組成物である。
【0002】
【従来の技術】硬化可能、特にラジカル重合反応により
硬化する樹脂は、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエス
テル樹脂、各種オリゴアクリレート、ジアリルフタレー
トプレポリマー等各種の物があり、それぞれの用途分野
で特徴を生かされ、広く用いられている。しかし、この
ような樹脂を用いたエネルギー線硬化性樹脂組成物は、
塗布する場合などにおいて水希釈できないため多量の有
機溶剤で希釈しなければならず、また塗布に用いた治具
の洗浄に有機溶剤を使用することから、環境汚染や作業
条件の悪化、火災危険性等の問題があり、その改善が望
まれている。このように、環境汚染、作業条件の改良な
どの面から、各用途分野における水性化要求は益々強く
なっているが、各種用途での樹脂組成物の性能を劣化さ
せる事なく水性化されたエネルギー線により硬化可能な
樹脂組成物は未だ得られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の情勢
に鑑み、以上のような問題点を解決すべくなされたもの
であり、各種用途に用いることのできるエネルギー線で
硬化可能で、水または有機溶剤に任意に希釈可能で、基
材に対する付着性、耐薬品性に優れた塗膜を形成する事
ができ、かつ、未硬化塗膜は水または希酸水溶液で再溶
解可能であるので、インキ、コーティング、等の広範な
用途に適した極めて有用な樹脂組成物を提供しようとす
るものである。すなわち、本発明の目的は、第一に、水
または有機溶剤に任意に希釈可能で、未硬化塗膜は水ま
たは希酸水溶液で再溶解可能なエネルギー線硬化性樹脂
組成物を提供することを目的とし、第二に、感度がよ
く、エネルギー線により容易に反応が起こり硬化する、
水または有機溶剤に任意に希釈可能で、未硬化塗膜は水
または希酸水溶液で再溶解可能なエネルギー線硬化性樹
脂組成物を提供することを目的とし、第三に、光だけで
なく触媒によっては熱によっても硬化することができ
る、水または有機溶剤に任意に希釈可能で、未硬化塗膜
は水または希酸水溶液で再溶解可能なエネルギー線硬化
性樹脂組成物を提供することを目的とし、第四に、光ま
たは熱で硬化した硬化物が耐アルカリ、密着性、耐薬品
性、表面硬度、耐湿性、耐水性に優れる、水または有機
溶剤に任意に希釈可能で、未硬化塗膜は水または希酸水
溶液で再溶解可能なエネルギー線硬化性樹脂組成物を提
供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記目
的を達成するために、エポキシ化合物と、不飽和二重結
合を一つ以上持つ化合物とから得られる化合物の不飽和
二重結合の一部に、少なくとも一つ以上の活性水素を有
するアミノ基を持つ化合物を付加させて得られる化合物
を中和して得られる樹脂Aを必須の成分として含んで成
るエネルギー線硬化性樹脂組成物、並びに該樹脂Aおよ
び光重合開始剤Bを必須の成分として含んで成るエネル
ギー線硬化性樹脂組成物が提供される。上記エネルギー
線硬化性の樹脂Aは、具体的には、エポキシ化合物の全
部または一部のエポキシ基と、エポキシ基と反応する基
と不飽和二重結合とを有する化合物のエポキシ基と反応
する基を反応させて得られた化合物の一部の不飽和二重
結合に、および/または、エポキシ化合物に水酸基があ
る場合は、水酸基と反応する基と不飽和二重結合を有す
る化合物との反応から得られた化合物の一部の不飽和二
重結合に、活性水素を有するアミノ基を持つ化合物を反
応させ、次いで得られた化合物を酸で中和する事によっ
て得られる。
【0005】ここにおいて、上記したエネルギー線硬化
性樹脂(以下、樹脂Aともいう。)とは、エポキシ化合
物と、エポキシ基と反応する基と不飽和二重結合を有す
る化合物との反応によって得られた化合物の不飽和二重
結合の一部に、活性水素を有するアミノ基を持つ化合物
を付加させ、これを中和して得られる樹脂Aを指称する
ものである。当該樹脂Aとしては、もちろん、上述した
ような各種の化合物を反応した物であれば、いずれも使
用することができるが、その中でも特に代表的な物のみ
を例示するにとどめれば、先ず、エポキシ化合物(以
下、これを(a−1)と略記する。)と不飽和二重結合
を少なくとも一つ以上有する化合物(以下、これを(a
−2)と略記する。)から得られる特定の反応物(以
下、これを(a−3)と略記する。)に、さらに(a−
3)の不飽和二重結合の一部に活性水素を有するアミノ
化合物(以下、これを(a−4)と略記する。)を付加
させて、これを中和させて得られる樹脂等である。
【0006】そのうち、上記の(a−3)を調製するた
めのエポキシ化合物(a−1)として代表的なものを上
げると、グリシジルエーテル系エポキシ樹脂、例えばビ
スフェノールAとエピクロルヒドリンとをアルカリ存在
下に反応させて得られるビスフェノールA系エポキシ樹
脂や、ビスフェノールAとホルマリンを縮合反応した樹
脂のエポキシ化物、ビスフェノールAの代わりにブロム
化ビスフェノールAを用いたものがある。また、ノボラ
ック樹脂にエピクロルヒドリンを反応させて、グリシジ
ルエーテル化したノボラック型エポキシ樹脂、例えばフ
ェノールノボラック型、オルソクレゾールノボラック
型、パラターシャリブチルフェノールノボラック型等の
変性エポキシ樹脂等がある。また、ビスフェノールFに
エピクロルヒドリンを反応させて得られるビスフェノー
ルF系エポキシ樹脂、テトラヒドロビスフェノールAか
ら誘導される臭素化エポキシ樹脂等がある。さらに、シ
クロヘキセンオキサイド基、トリシクロデセンオキサイ
ド基、シクロペンテンオキサイド基を有する環式脂肪族
エポキシ樹脂、フタル酸ジグリシジルエステル、テトラ
ヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフ
タル酸ジグリシジルエステル、ジグリシジル−p−オキ
シ安息香酸、ダイマー酸グリシジルエステル等のグリシ
ジルエステル樹脂、テトラグリシジルジアミノジフェニ
ルメタン、トリグリシジルーpーアミノフェノール、ジ
グリシジルアニリン、ジグリシジルトルイジン、テトラ
グリシジルメタキシリレンジアミン、ジグリシジルトリ
ブロムアニリン、テトラグリシジルビスアミノメチルシ
クロヘキサン等のグリシジルアミン系樹脂、ヒダントイ
ン環をグリシジル化したヒダントイン型エポキシ樹脂、
トリアジン環を有するトリグリシジルイソシアヌレート
等がある。これらは単独使用でも2種以上の併用でも良
いことは勿論である。
【0007】上記の(a−3)を調製するための不飽和
二重結合を有する化合物(a−2)としては、例えば、
カルボキシル基とエポキシ基の付加反応、水酸基とエポ
キシ基の付加反応、エポキシ化合物に水酸基がある場合
にはカルボキシル基と水酸基のエステル化反応、イソシ
アネート基と水酸基の付加反応、酸無水物と水酸基との
反応、エステル基と水酸基のエステル交換反応等を利用
して前記エポキシ化合物(a−1)と反応する化合物が
考えられる。代表例として、カルボキシル基とエポキシ
基の付加反応を利用できる重合性不飽和基とカルボキシ
ル基を有する化合物としては、(メタ)アクリル酸、ク
ロトン酸、イタコン酸モノアルキルエステル、マレイン
酸モノアルキルエステル、フマル酸モノアルキルエステ
ル等を挙げることができる。また、水酸基とエポキシ基
の付加反応を利用できるものとして、2ーヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、アリルアルコール、N−メ
チロール(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。ま
た、エポキシ化合物中の水酸基とイソシアネート基の付
加反応を利用できるものとして、重合性不飽和二重結合
を有するモノアルコールと多価イソシアネートとの当モ
ル付加物、例えば、トリレンジイソシアネートと2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレートとの反応生成物等
や、2ーイソシアネートエチルメタクリレート、メタク
リルイソシアネート等を付加させる方法も利用できる。
この水酸基としては、上記カルボキシル基とエポキシ基
の付加反応等により生じた水酸基も利用できる。これら
は単独使用でも二種類以上の併用でも良いことは勿論で
ある。
【0008】上記の活性水素を少なくとも一つ以上有す
るアミノ化合物(a−4)として代表的な物を挙げる
と、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミ
ン、ブチルアミン、アミルアミン、ヘキシルアミン、ヘ
プチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシル
アミン、ウンデシルアミン、ドデシルアミン、トリデシ
ルアミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、
セチルアミン、等の脂肪族第一アミン;ジメチルアミ
ン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピ
ルアミン、ジブチルアミン、ジアミルアミン、ジエタノ
ールアミン、モルホリン、2−メチルピペラジン等のピ
ペラジン類、イミダゾール類等の脂肪族第二アミン;ア
リルアミン、ジアリルアミン等の脂肪族不飽和アミン;
シクロプロピルアミン、シクロブチルアミン、シクロペ
ンチルアミン、シクロヘキシルアミン、等の脂環族アミ
ン;ジベンジルアミン、ジフェニルアミン等の芳香族ア
ミン、などである。これらは単独使用でも二種類以上の
併用でも良いことは勿論である。
【0009】また中和の際に用いられる酸としては従来
公知の物を使用でき、具体的には酢酸、蟻酸、トリメチ
ル酢酸、アクリル酸、メタクリル酸、乳酸、ヒドロキシ
酢酸、クロトン酸、クロル酢酸、マレイン酸モノメチル
エステル、フマル酸モノメチルエステル、イタコン酸モ
ノメチルエステル等が挙げられる。
【0010】次に、前述した光重合開始剤Bとして代表
的なものには、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピ
ルエーテル、のごときベンゾインとベンゾインアルキル
エーテル類、アセトフェノン、2、2−ジメトキシ−2
−フェニルアセトフェノン、2、2−ジエトキシ−2−
フェニルアセトフェノン、1、1−ジクロロアセトフェ
ノンのごときアセトフェノン類、2−メチルアントラキ
ノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリブチ
ルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、2−ア
ミルアントラキノンのごときアントラキノン類、2、4
−ジメチルチオキサントン、2、4−ジエチルチオキサ
ントン、2−クロロチオキサントン、2、4−ジイソプ
ロピルチオキサントンのごときチオキサントン類、アセ
トフェノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケター
ルのごときケタール類、ベンゾフェノンのごときベンゾ
フェノン類またはキサントン類等があるが、かかる光重
合開始剤Bは安息香酸系または第三級アミンなど公知慣
用の光重合促進剤の一種あるいは二種以上と組み合わせ
て用いることができる。
【0011】さらに必要により有機溶剤を用いることが
でき、代表的なものにはメチルエチルケトン、シクロヘ
キサン等のケトン類、トルエン、キシレンのごとき芳香
族炭化水素、セロソルブ、ブチルセロソルブのごときセ
ロソルブ類、カルビトール、ブチルカルビトールのごと
きカルビトール類、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソル
ブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、カルビト
ールアセテート、ブチルカルビトールアセテートのごと
き酢酸エステル類等があり、これらは一種または二種以
上の混合物として用いられる。
【0012】かくして得られる本発明の樹脂組成物に
は、更に必要に応じてβ−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、β−ヒドロキシプロピルアクリレート、グリシジル
アクリレート、β−ヒドロキシエチルアクリロイルフォ
スフェート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエ
チルアミノエチルアクリレート、エチレングリコールジ
アクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、
トリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレン
グリコールジアクリレート、プロピレングリコールジア
クリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、
トリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピ
レングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパ
ンジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペン
タエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリス
リトールテトラアクリレートジペンタエリスリトールペ
ンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアク
リレート、もしくは、トリス(2−アクリロイルオキシ
エチル)イソシアヌレート、または、上記アクリレート
に対する各メタクリレート類、多塩基酸とヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレートとのモノ−、ジ−、トリ−
またはそれ以上のポリエステル、あるいはビスフェノー
ルA型エポキシアクリレート、ノボラック型エポキシア
クリレートまたはウレタンアクリレートのごとき、エチ
レン性不飽和二重結合を有するモノマー類、オリゴマー
類もしくはプレポリマー類を添加することができる。さ
らには硫酸バリウム、硫化珪素、タルク、クレー、炭酸
カルシウムのごとき公知慣用の充填剤、フタロシアニン
ブルー、フタロシアニングリーン、酸化チタン、カーボ
ンブラックのごとき公知慣用の着色用顔料、消泡剤、密
着性付与剤またはレベリング剤などの各種添加剤、ある
いはハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテ
ル、ピロガロール、ターシャリブチルカテコール、フェ
ノチアジンのごとき公知慣用の重合禁止剤を加えてもよ
い。
【0013】
【発明の作用】本発明のエネルギー線硬化性樹脂組成物
は、エポキシ化合物と、エポキシ基と反応する基と不飽
和二重結合を有する化合物との反応によって得られた化
合物の不飽和二重結合の一部に、活性水素を有するアミ
ノ基を持つ化合物を付加させ、これを中和して得られる
エネルギー線硬化性樹脂Aを必須成分として含んでお
り、該エネルギー線硬化性樹脂Aは上記アミノ基の中和
によりプロトン性のアンモニウム塩を生成して水溶性と
なつているため、硬化前には水または有機溶剤で任意に
希釈可能であり、また、エポキシ化合物と、エポキシ基
と反応する基と不飽和二重結合を有する化合物との反応
によって得られた化合物を樹脂骨格としているため、高
感度の物であり、エネルギー線照射による硬化後には耐
水性、耐溶剤性ならびに耐薬品性などに優れた硬化塗膜
を形成することができ、未硬化塗膜は水または希酸水溶
液に再溶解可能である。また、本発明のエネルギー線硬
化性樹脂組成物は、過酸化物などの熱硬化触媒を添加す
ることにより熱硬化させることもできる。本発明でいう
前記エネルギー線とは、電子線、α線、β線、γ線、X
線、中性子線、または紫外線のごとき電離性放射線や光
などを総称するものである。
【0014】
【実施例】次に、実施例及び応用例を示して本発明につ
いてより具体的に説明する。なお、以下において「部」
とあるのは、特に断わりのない限り全て重量基準である
ものとする。 実施例1 温度計、撹拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(大日本インキ化
学工業株式会社製、エピクロンN−680、エポキシ当
量216)216gとジプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル216gを加え溶解した後、ハイドロキノン
モノメチルエーテル1.3gおよびアクリル酸72gを
加えて90℃で酸価が1以下となるまで反応せしめた
後、これにジエタノールアミンを63g加えて60℃で
4時間反応させ反応物を得た。温度を40℃まで降温し
た後、さらにこれに乳酸を54.1g加えて中和し、目
的とするエネルギー線硬化性樹脂を得た。以下、これを
樹脂A−1と略記する。
【0015】実施例2 温度計、撹拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(大日本インキ化
学工業株式会社製、エピクロンN−680、エポキシ当
量216)216gとジプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル216gを加え溶解した後、ハイドロキノン
モノメチルエーテル1.3gおよびアクリル酸72gを
加えて90℃で酸価が1以下となるまで反応せしめた
後、これに予めペンタエリスリトールトリアクリレート
とトリレンジイソシアネートを当モルで反応させておい
たもの148gを加え、80℃でウレタン化反応を行な
った。赤外線吸光分析によりイソシアネート基の残存し
ていないことを確認した。さらにこの反応物にジエタノ
ールアミン69.3gを加えて60℃で5時間反応させ
た。温度を40℃まで下げ、乳酸60.4gを加えて中
和し、目的のエネルギー線硬化性樹脂を得た。以下、こ
れを樹脂A−2と略記する。
【0016】比較例1 温度計、撹拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(大日本インキ化
学工業株式会社製、エピクロンN−680、エポキシ当
量216)432gとジプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル432gを加え溶解した後、ハイドロキノン
モノメチルエーテル1.3gおよびアクリル酸144g
を加えて90℃で酸価が1以下となるまで反応せしめ、
さらにこれにテトラヒドロ無水フタル酸を152g加え
て90℃で酸価が78になるまで反応を行い、エネルギ
ー線硬化性樹脂を得た。以下、これを樹脂C−1と略記
する。
【0017】
【応用例】
応用例1 実施例1で得られた樹脂A−1に対して、下記のごとき
各成分を配合せしめ、充分に混合し、撹拌して塗料を得
た。 樹脂A−1 100部 1ーヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 3部 しかる後、得られた上記塗料を、水研ぎしたブリキ板に
20μmの厚さで塗布した。これを80℃の温風中で1
0分間乾燥させた後、80Wの高圧水銀灯で、高さ15
cmから30秒間照射し硬化させた。得られた塗膜の性
能評価試験の結果を表1に示す。
【0018】応用例2 応用例1において、樹脂A−1に代えて実施例2で得ら
れた樹脂A−2の同量を用いるように変更した以外は、
応用例1と同様にして塗膜を得て、同様の性能評価を行
なったところ、表1に示されるような結果が得られた。
【0019】応用例3 実施例1で得られた樹脂A−1に対して、下記のごとき
各成分を配合せしめ、充分に混合し、撹拌して塗料を得
た。 樹脂A−1 100部 1ーヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 3部 イオン交換水 10部 しかる後、得られた上記塗料を、水研ぎしたブリキ板に
20μmの厚さで塗布した。これを80℃の温風中で1
0分間乾燥させた後、80Wの高圧水銀灯で、高さ15
cmから30秒間照射し硬化させた。得られた塗膜の性
能評価試験の結果を表1に示す。
【0020】応用例4 応用例3において、樹脂A−1に代えて実施例2で得ら
れた樹脂A−2の同量を用いるように変更した以外は、
応用例3と同様にして塗膜を得て、同様の性能評価を行
なったところ、表1に示されるような結果が得られた。
【0021】比較応用例1 応用例1において、樹脂A−1に代えて比較例1で得ら
れた樹脂C−1の同量を用いるように変更した以外は、
応用例1と同様にして塗膜を得て、同様の性能評価を行
なったところ、表1に示されるような結果が得られた。
【表1】
【0022】なお、表1における各性能の評価は、次の
ような要領で行なったものである。 水希釈性:調製した塗料10gに水10gを混入してそ
の外観を目視判定した。 ◎:完全に溶解 ×:溶解せず、水と樹脂が分離
【0023】水再溶解性:塗料を塗布したブリキ板を8
0℃の温風中で10分間乾燥させた後、イオン交換水に
5分浸して塗膜の溶解状態を目視で判定した。 ◎:ブリキ面に塗膜が残っていない。 ○:ブリキ面に塗膜が殆ど残っていない。 △:ブリキ面に塗膜が若干残る。 ×:ブリキ面に塗膜が残る。
【0024】硬化性:ブリキ板に塗布した塗膜を80℃
の温風中で10分間乾燥させた後、80W/cmの強度
の高圧水銀ランプの下15cmの位置を50m/分の速
度で通過させ、内部が硬化するまでの通過回数を測定し
た。
【0025】耐水性:ブリキ板に塗布した塗膜を80℃
の温風中で10分間乾燥させた後、2000mJ/cm
2 の紫外線を照射せしめ、膜厚30μmの硬化塗膜を作
り、イオン交換水を浸したガーゼで硬化塗膜を20回擦
った後の膜厚の減少量を測定した。 ◎:膜厚減少量0〜5μm未満 ○:膜厚減少量5〜10μm未満 △:膜厚減少量10〜15μm未満 ×:膜厚減少量15μm以上
【0026】耐溶剤性:ブリキ板に塗布した塗膜を80
℃の温風中で10分間乾燥させた後、2000mJ/c
2 の紫外線を照射せしめ、膜厚30μmの硬化塗膜を
作り、アセトンを浸したガーゼで硬化塗膜を20回擦っ
た後の膜厚の減少量を測定した。 ◎:膜厚減少量0〜5μm未満 ○:膜厚減少量5〜10μm未満 △:膜厚減少量10〜15μm未満 ×:膜厚減少量15μm以上
【0027】耐アルカリ性:ブリキ板に塗布した塗膜を
80℃の温風中で10分間乾燥させた後、2000mJ
/cm2 の紫外線を照射せしめ、膜厚30μmの硬化塗
膜を作り、10%水酸化ナトリウム水溶液を浸したガー
ゼで硬化塗膜を20回擦った後の膜厚の減少量を測定し
た。 ◎:膜厚減少量0〜5μm未満 ○:膜厚減少量5〜10μm未満 △:膜厚減少量10〜15μm未満 ×:膜厚減少量15μm以上
【0028】
【発明の効果】表1の結果からも明らかなように、本発
明のエネルギー線硬化性樹脂及び樹脂組成物は、水また
は有機溶剤で任意に希釈可能であり、環境汚染や作業条
件を改善できると共に、エネルギー線硬化させることが
でき、基材に対する付着性、耐薬品性に優れた塗膜を形
成することができ、かつ、未硬化塗膜は水または希酸水
溶液で再溶解可能であるので、インキ、コーティング等
の広範な用途に適した、極めて有用なる樹脂組成物であ
る。また、本発明のエネルギー線硬化性樹脂組成物はエ
ネルギー線だけでなく触媒の添加によっては熱によって
も硬化することができ、耐アルカリ、密着性、耐薬品
性、表面硬度、耐湿性、耐水性に優れる硬化塗膜が得ら
れる。また、本発明の方法によれば、上記のような優れ
た効果を有するエネルギー線硬化性樹脂組成物の必須成
分であるエネルギー線硬化性樹脂が、工業的に安定して
合成できる。
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 照夫 埼玉県比企郡嵐山町大蔵字大谷388番地 太陽インキ製造株式会社嵐山事業所内 (72)発明者 鈴木 守夫 埼玉県比企郡嵐山町大蔵字大谷388番地 太陽インキ製造株式会社嵐山事業所内 (72)発明者 沢崎 賢二 埼玉県比企郡嵐山町大蔵字大谷388番地 太陽インキ製造株式会社嵐山事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 必須の成分として、エポキシ化合物と不
    飽和二重結合を有する化合物とから誘導される化合物の
    不飽和二重結合の一部に、少なくとも一つ以上の活性水
    素を有するアミノ基を持つ化合物を付加させて得られる
    化合物を中和して得られる樹脂Aを含んで成るエネルギ
    ー線硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 必須の成分として請求項1に記載の樹脂
    A及び光重合開始剤Bを含んで成る光硬化性樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 エポキシ化合物と不飽和二重結合を有す
    る化合物とから誘導される化合物の不飽和二重結合の一
    部に、少なくとも一つ以上の活性水素を有するアミノ基
    を持つ化合物を付加させ、次いで得られた化合物を中和
    することを特徴とする、エネルギー線硬化性樹脂Aの合
    成方法。
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