JPH0549630B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0549630B2 JPH0549630B2 JP63323063A JP32306388A JPH0549630B2 JP H0549630 B2 JPH0549630 B2 JP H0549630B2 JP 63323063 A JP63323063 A JP 63323063A JP 32306388 A JP32306388 A JP 32306388A JP H0549630 B2 JPH0549630 B2 JP H0549630B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic sintered
- sintered body
- coating layer
- polymer powder
- coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B41/00—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
- C04B41/45—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
- C04B41/46—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with organic materials
- C04B41/48—Macromolecular compounds
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は表面被覆セラミツク焼結体及びセラミ
ツク焼結体の表面仕上方法に係り、特に厚肉で堅
牢な被覆層を有する表面被覆セラミツク焼結体及
びセラミツク焼結体の表面仕上方法に関する。 [従来の技術] レンガ、タイル、セラミツクブロツク及び粘土
瓦等のセラミツク焼結体は、主として土木、建築
の構造物の構成材料、或いはその一部として用い
られている。これらのセラミツク焼結体の色調は
使用される粘土の種類に依るところが大きいもの
であるが、美観や防水性の付与或いはその他の目
的で、しばしば着色等の表面処理を施すことが要
求されることがある。 従来、セラミツク焼結体の着色方法としては、
粘土に顔料を混合して焼成することにより着色す
る方法や、セラミツク焼結体の表面に釉薬を施釉
し焼成して着色する方法等が一般的である。ま
た、場合によつては硬化後表面に静電塗装により
塗装する方法や、硬化後表面に通常のペイントを
用いて塗装する方法等もある。 [発明が解決しようとする課題] 上記従来の着色方法のうち、顔料を用いる着色
法では、エフロレツセンスの影響による変退色の
ために、製造時の鮮やかな色彩を長期保持するこ
とは困難である。また、釉薬による方法、或い
は、塗装方法、即ち、静電塗装及びペイント法で
は、所望の厚膜が得にくいこと、付着性に問題が
あること等から十分に肉厚で堅牢な塗膜が得られ
なかつた。 ところで、セラミツク焼結体はその耐衝撃性が
著しく小さいことに解決すべき重大な短所を有す
ることから、耐衝撃性の改善が望まれるが、上記
いずれの方法によつても、耐衝撃性の改善を図る
ことは困難である。 特に、セラミツク焼結体の表面塗装について言
えば、美観のみならず、セラミツク焼結体の弱点
である耐水性(防水性)、耐酸性及び耐化学薬品
性を向上させる目的で施される場合が多いが、上
述の如き従来の塗装方法では、形成される被覆層
の付着性や被覆層厚さの点で問題があり、良好な
防水性、耐酸性、耐化学薬品性が得られないのが
実状である。 本発明は上記従来の問題点を解決し、表面の色
彩が容易に変退色せずかつ耐衝撃性、防水性、耐
酸性、耐化学薬品性、更には耐摩耗性等も著しく
高められる厚肉で弾性に富む塗料被覆層を形成し
てなるセラミツク焼結体及びこのような塗料被覆
層をセラミツク焼結体に容易に形成することがで
きる方法を提供することを目的とする。 [課題を解決するための手段] 請求項1の表面被覆セラミツク焼結体は、セラ
ミツク焼結体の表面に、加熱溶融した高分子粉体
塗料及び無機質粒状物を吹き付け、固着してなる
ことを特徴とする。 請求項2のセラミツク焼結体の表面仕上方法
は、セラミツク焼結体の表面に、加熱溶融した高
分子粉体塗料及び無機質粒状物を吹き付け、固着
することを特徴とする。 即ち、本出願人は、セメント硬化体表面に溶融
高分子粉体塗料を溶射により吹き付ける方法を開
発し、先に特許出願を行なつた(特公昭63−
44715号)。特公昭63−44715号の方法によれば、
セメント硬化体表面に退色の少ない鮮明な色彩を
有する肉厚な塗膜を形成させることが可能とな
る。そして、本発明者らは、セラミツク焼結体に
良好な塗膜を形成させる方法につき、種々の実験
を重ねた結果、特公昭63−44715号に開示される
技術を応用することにより、セラミツク焼結体表
面に退色の少ない鮮明な色彩を有する、肉厚で、
諸特性に優れた塗膜を形成させることができるこ
とを見出し、本発明を完成させた。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明において、被覆層を形成するセラミツク
焼結体としては、特に制限はなく、各種のセラミ
ツク焼結体を用いることができるが、その気孔率
が3%未満であると被覆層の付着力が十分でない
場合がある。従つて、気孔率は3%以上であるこ
とが好ましいが、過度に気孔率が大きいもので
は、被覆層表面に凹凸が形成されたり、セラミツ
ク焼結体の強度が不足することとなる。従つて、
本発明においては、セラミツク焼結体の少なくと
も被覆層を形成する面の表層部分の気孔率は3〜
20%であることが好ましい。 本発明においては、このようなセラミツク焼結
体の表面に加熱溶融した高分子粉体塗料及び無機
質粒状体を吹き付け、固着させる。 高分子粉体塗料としては、特に制限はなく、各
種の高分子粉体塗料が用いられるが、特に、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、熱硬
化型エポキシ系塗料を用いることにより、耐酸
性、耐化学薬品性、耐摩耗性に優れた被覆層を形
成することができるので、極めて有利である。 無機質粒状物としては、被覆層に耐摩耗性を付
与するためには、強固な粒状体であることが要求
され、粒子もある一定の粒径範囲内に入つている
ことが望ましく、この条件を満たすものであれば
材質等には特に制限はない。無機質粒状物として
は、ガラスビーズ、石英粒子、砂、高炉スラグ破
砕物、金属粒子等を用いることができる。 これらの粒子の粒径は、過度に小さいとすべり
抵抗値の改良効果が低く、過度に大きいと表面の
被覆層から剥離して、耐摩耗性が不良となる。無
機質粒状物の粒径は、0.05〜0.15mmの範囲のもの
が好適である。 高分子粉体塗料に無機質粒状物を配合使用する
場合、その混合割合は、無機質粒状物の割合が小
さいと形成される被覆層の耐摩耗性、すべり抵抗
値ともに小さくなり、無機質粒状物の割合が大き
いと表面剥離が生じる。このため、その混合割合
は、高分子粉体塗料100重量部に対して無機質粒
状物100重量部以下、特に20〜60重量部とするの
が好適である。 本発明においては、無機質粒状物含有高分子粉
体塗料を気体流に搬送させつつ、この高分子粉体
塗料を加熱して溶融状態とする。そしてこの溶融
状態のは無機質粒状物含有高分子粉体塗料を含む
気体流を前記セラミツク焼結体に吹き付け、無機
質粒状物含有高分子粉体塗料をセラミツク焼結体
表面に衝突させて固着させることにより被覆層を
形成する。 このような吹き付け、固着は、無機質粒状物含
有高分子粉体塗料を搬送する気体流発生手段及び
気体流に搬送させている高分子粉体塗料の加熱溶
融手段を有する装置等を用いて実施することがで
きるのであり、例えば、 :空気流に無機質粒状物含有高分子粉体塗料を
搬送させ、この空気流に燃焼ガスを混合させる
ことにより、高分子粉体塗料を熱溶融させると
共に無機質粒状物を加熱させる装置。 :の装置で燃焼ガスの代わりにプラズマを用
いるようにした装置。 等が用いられる。 また、本発明の方法では、燃焼ガス等の高温気
体流中に高分子粉体塗料及び無機質粒状物を分散
させながら、投入するようにした装置によつても
実施することができる。 更に具体的には、本発明の方法は、通常の溶射
装置を使用して実施することができる。溶射装置
の機種としては、ガス式、プラズマ式等各種のも
のが採用可能である。 なお、本発明において、高分子粉体塗料と無機
質粒状物とは予め混合して供給装置より供給して
も良く、別個の装置により供給するようにしても
良い。 また、溶射を行なうに先立つてセラミツク焼結
体はその表面を予熱しておけば、被覆層の気泡発
生防止が一層確実になると共に、セラミツク焼結
体表面が良く乾燥され、形成される被覆層とセラ
ミツク焼結体との付着力が向上する。 第1図はガス式溶射装置を用いて、本発明の表
面被覆を行なつている状態を説明する断面図であ
る。 第1図において、1は溶射装置の溶射ガンノズ
ルであり、無機質粒状物含有高分子粉体塗料の供
給孔2、搬送エアー吹出孔3、燃焼ガス供給孔4
を有する三重管構造とされている。 無機質粒状物含有高分子粉体塗料の供給孔2の
噴出口から噴出した無機質粒状物含有高分子粉体
塗料5は、搬送エアー吹出孔3からのエアーによ
り搬送されると共に、燃焼ガス供給孔4からの燃
焼ガスの燃焼火炎6により加熱されて溶融状態と
なり、セラミツク焼結体7の表面に衝突し、該表
面に固着して無機質粒状物含有高分子粉体塗料の
被覆層8を形成する。 形成する被覆層8の厚さはこの溶射時間を変化
させることにより容易に調節することができ、こ
のような本発明の方法によれば、1回の溶射処理
により、0.2〜5mmの厚さの無機質粒状物含有高
分子粉体塗料の被覆層を任意に形成することがで
きる。 [作用] 本発明においては、無機質粒状物含有高分子粉
体塗料は、加熱溶融した状態でセラミツク焼結体
表面に吹き付けられて固着される。このため、短
時間で厚肉の無機質粒状物含有高分子粉体塗料の
被覆層を形成することができる。また、溶剤を用
いる必要もない。 しかも、セラミツク焼結体の表面の空隙に被覆
層の塗料樹脂がくい込んで、そのアンカー効果に
より、被覆層は高い付着力で強固にセラミツク焼
結体表面に付着され、セラミツク焼結体の透水性
をなくし、防水性、耐水性を付与することができ
る。また、表面の耐摩耗性、耐衝撃性も改善され
る。 [実施例] 以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより
具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えな
い限り以下の実施例に限定されるものではない。 実施例 1、2 第1表に示すセラミツク焼結体表面に、第1図
に示されるガス式溶射装置(英国Shori社製)を
用い、第1表に示す配合割合の被覆層材料を溶射
して、厚さ1.5mmの被覆層を形成した。具体的な
条件は次の通りである。 高分子粉体塗料 種類 :エチレンビニルアセテート 粘度 :0.08〜0.2mm 無機質粒状物 種類 :微粉硅砂 粘度 :0.05〜0.15mm 溶射装置関係 搬送エアー吹出量 :120/min 燃焼ガス種類 :LPガス 溶射ガンとセラミツク焼結体との間隔:約20cm セラミツク焼結体表面予熱温度 :約120℃ 形成した被覆層の面積 :約200m2 形成された被覆層の表面はいずれも鮮やかな色
調を示し、この色調は容易に退色することなく極
めて堅牢で、表面は滑らかで、弾力性を持ち、感
触も良好であつた。 形成された被覆層の表面状態、付着性能、摩耗
量及びすべり抵抗値を第1表に示す。 なお、表面状態は目視による観察で調べ、付着
性能はJIS K5669合成樹脂エマルジヨンパテ5.11
付着強さによる剥離試験により調べた。また、摩
耗量はアスフアルトのすりへり抵抗性を評価する
場合に用いられるアスフアルト舗装要網のラベリ
ング試験により調べ、すべり抵抗は舗装前のすべ
り抵抗性を評価する場合に用いられるASTM
E303すべり抵抗試験により調べた。 比較例 1〜8 第1表に示すセラミツク焼結体に、高分子粉体
塗料のみを用いて被覆層を形成し(比較例1、
3、4、6、8)、或いは、被覆層を形成するこ
となく(比較例2、5、7)、実施例1と同様に
して摩耗量及びすべり抵抗値を調べ、結果を第1
表に示した。 比較例 9 せつ器質床タイル表面に旋釉したものについ
て、実施例1と同様にしてその被覆層性状を調
べ、結果を第1表に示した。 比較例 10 道路舗装用れんがの表面にアクリル系塗料を刷
毛にて塗布したものについて、実施例1と同様に
してその被覆層性状を調べ、結果を第1表に示し
た。 第1表より明らかなように、本発明の方法に従
つて、セラミツク焼結体表面に形成された被覆層
は、十分な付着力を有しかつ表面性状も平滑で緻
密である。そして、被覆層を形成したことにより
セラミツク焼結体の耐摩耗性が著しく向上し、す
べり抵抗値も大きくなることが明らかである。特
に、高分子粉体塗料に無機質粒状物を混入するこ
とにより、すべり抵抗値は更に向上する。また、
このように厚肉で弾力性に富む被覆層を形成でき
るので、セラミツク焼結体の欠点である耐衝撃性
を補うことも可能である。 なお、気孔率の大きいセラミツク成形体に本発
明の方法により被覆層を形成させる場合、素地面
の凹凸形状が被覆膜表面にも現れるが、被覆膜を
厚くすることで緻密で平滑な被覆層を形成するこ
とが可能である。
ツク焼結体の表面仕上方法に係り、特に厚肉で堅
牢な被覆層を有する表面被覆セラミツク焼結体及
びセラミツク焼結体の表面仕上方法に関する。 [従来の技術] レンガ、タイル、セラミツクブロツク及び粘土
瓦等のセラミツク焼結体は、主として土木、建築
の構造物の構成材料、或いはその一部として用い
られている。これらのセラミツク焼結体の色調は
使用される粘土の種類に依るところが大きいもの
であるが、美観や防水性の付与或いはその他の目
的で、しばしば着色等の表面処理を施すことが要
求されることがある。 従来、セラミツク焼結体の着色方法としては、
粘土に顔料を混合して焼成することにより着色す
る方法や、セラミツク焼結体の表面に釉薬を施釉
し焼成して着色する方法等が一般的である。ま
た、場合によつては硬化後表面に静電塗装により
塗装する方法や、硬化後表面に通常のペイントを
用いて塗装する方法等もある。 [発明が解決しようとする課題] 上記従来の着色方法のうち、顔料を用いる着色
法では、エフロレツセンスの影響による変退色の
ために、製造時の鮮やかな色彩を長期保持するこ
とは困難である。また、釉薬による方法、或い
は、塗装方法、即ち、静電塗装及びペイント法で
は、所望の厚膜が得にくいこと、付着性に問題が
あること等から十分に肉厚で堅牢な塗膜が得られ
なかつた。 ところで、セラミツク焼結体はその耐衝撃性が
著しく小さいことに解決すべき重大な短所を有す
ることから、耐衝撃性の改善が望まれるが、上記
いずれの方法によつても、耐衝撃性の改善を図る
ことは困難である。 特に、セラミツク焼結体の表面塗装について言
えば、美観のみならず、セラミツク焼結体の弱点
である耐水性(防水性)、耐酸性及び耐化学薬品
性を向上させる目的で施される場合が多いが、上
述の如き従来の塗装方法では、形成される被覆層
の付着性や被覆層厚さの点で問題があり、良好な
防水性、耐酸性、耐化学薬品性が得られないのが
実状である。 本発明は上記従来の問題点を解決し、表面の色
彩が容易に変退色せずかつ耐衝撃性、防水性、耐
酸性、耐化学薬品性、更には耐摩耗性等も著しく
高められる厚肉で弾性に富む塗料被覆層を形成し
てなるセラミツク焼結体及びこのような塗料被覆
層をセラミツク焼結体に容易に形成することがで
きる方法を提供することを目的とする。 [課題を解決するための手段] 請求項1の表面被覆セラミツク焼結体は、セラ
ミツク焼結体の表面に、加熱溶融した高分子粉体
塗料及び無機質粒状物を吹き付け、固着してなる
ことを特徴とする。 請求項2のセラミツク焼結体の表面仕上方法
は、セラミツク焼結体の表面に、加熱溶融した高
分子粉体塗料及び無機質粒状物を吹き付け、固着
することを特徴とする。 即ち、本出願人は、セメント硬化体表面に溶融
高分子粉体塗料を溶射により吹き付ける方法を開
発し、先に特許出願を行なつた(特公昭63−
44715号)。特公昭63−44715号の方法によれば、
セメント硬化体表面に退色の少ない鮮明な色彩を
有する肉厚な塗膜を形成させることが可能とな
る。そして、本発明者らは、セラミツク焼結体に
良好な塗膜を形成させる方法につき、種々の実験
を重ねた結果、特公昭63−44715号に開示される
技術を応用することにより、セラミツク焼結体表
面に退色の少ない鮮明な色彩を有する、肉厚で、
諸特性に優れた塗膜を形成させることができるこ
とを見出し、本発明を完成させた。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明において、被覆層を形成するセラミツク
焼結体としては、特に制限はなく、各種のセラミ
ツク焼結体を用いることができるが、その気孔率
が3%未満であると被覆層の付着力が十分でない
場合がある。従つて、気孔率は3%以上であるこ
とが好ましいが、過度に気孔率が大きいもので
は、被覆層表面に凹凸が形成されたり、セラミツ
ク焼結体の強度が不足することとなる。従つて、
本発明においては、セラミツク焼結体の少なくと
も被覆層を形成する面の表層部分の気孔率は3〜
20%であることが好ましい。 本発明においては、このようなセラミツク焼結
体の表面に加熱溶融した高分子粉体塗料及び無機
質粒状体を吹き付け、固着させる。 高分子粉体塗料としては、特に制限はなく、各
種の高分子粉体塗料が用いられるが、特に、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、熱硬
化型エポキシ系塗料を用いることにより、耐酸
性、耐化学薬品性、耐摩耗性に優れた被覆層を形
成することができるので、極めて有利である。 無機質粒状物としては、被覆層に耐摩耗性を付
与するためには、強固な粒状体であることが要求
され、粒子もある一定の粒径範囲内に入つている
ことが望ましく、この条件を満たすものであれば
材質等には特に制限はない。無機質粒状物として
は、ガラスビーズ、石英粒子、砂、高炉スラグ破
砕物、金属粒子等を用いることができる。 これらの粒子の粒径は、過度に小さいとすべり
抵抗値の改良効果が低く、過度に大きいと表面の
被覆層から剥離して、耐摩耗性が不良となる。無
機質粒状物の粒径は、0.05〜0.15mmの範囲のもの
が好適である。 高分子粉体塗料に無機質粒状物を配合使用する
場合、その混合割合は、無機質粒状物の割合が小
さいと形成される被覆層の耐摩耗性、すべり抵抗
値ともに小さくなり、無機質粒状物の割合が大き
いと表面剥離が生じる。このため、その混合割合
は、高分子粉体塗料100重量部に対して無機質粒
状物100重量部以下、特に20〜60重量部とするの
が好適である。 本発明においては、無機質粒状物含有高分子粉
体塗料を気体流に搬送させつつ、この高分子粉体
塗料を加熱して溶融状態とする。そしてこの溶融
状態のは無機質粒状物含有高分子粉体塗料を含む
気体流を前記セラミツク焼結体に吹き付け、無機
質粒状物含有高分子粉体塗料をセラミツク焼結体
表面に衝突させて固着させることにより被覆層を
形成する。 このような吹き付け、固着は、無機質粒状物含
有高分子粉体塗料を搬送する気体流発生手段及び
気体流に搬送させている高分子粉体塗料の加熱溶
融手段を有する装置等を用いて実施することがで
きるのであり、例えば、 :空気流に無機質粒状物含有高分子粉体塗料を
搬送させ、この空気流に燃焼ガスを混合させる
ことにより、高分子粉体塗料を熱溶融させると
共に無機質粒状物を加熱させる装置。 :の装置で燃焼ガスの代わりにプラズマを用
いるようにした装置。 等が用いられる。 また、本発明の方法では、燃焼ガス等の高温気
体流中に高分子粉体塗料及び無機質粒状物を分散
させながら、投入するようにした装置によつても
実施することができる。 更に具体的には、本発明の方法は、通常の溶射
装置を使用して実施することができる。溶射装置
の機種としては、ガス式、プラズマ式等各種のも
のが採用可能である。 なお、本発明において、高分子粉体塗料と無機
質粒状物とは予め混合して供給装置より供給して
も良く、別個の装置により供給するようにしても
良い。 また、溶射を行なうに先立つてセラミツク焼結
体はその表面を予熱しておけば、被覆層の気泡発
生防止が一層確実になると共に、セラミツク焼結
体表面が良く乾燥され、形成される被覆層とセラ
ミツク焼結体との付着力が向上する。 第1図はガス式溶射装置を用いて、本発明の表
面被覆を行なつている状態を説明する断面図であ
る。 第1図において、1は溶射装置の溶射ガンノズ
ルであり、無機質粒状物含有高分子粉体塗料の供
給孔2、搬送エアー吹出孔3、燃焼ガス供給孔4
を有する三重管構造とされている。 無機質粒状物含有高分子粉体塗料の供給孔2の
噴出口から噴出した無機質粒状物含有高分子粉体
塗料5は、搬送エアー吹出孔3からのエアーによ
り搬送されると共に、燃焼ガス供給孔4からの燃
焼ガスの燃焼火炎6により加熱されて溶融状態と
なり、セラミツク焼結体7の表面に衝突し、該表
面に固着して無機質粒状物含有高分子粉体塗料の
被覆層8を形成する。 形成する被覆層8の厚さはこの溶射時間を変化
させることにより容易に調節することができ、こ
のような本発明の方法によれば、1回の溶射処理
により、0.2〜5mmの厚さの無機質粒状物含有高
分子粉体塗料の被覆層を任意に形成することがで
きる。 [作用] 本発明においては、無機質粒状物含有高分子粉
体塗料は、加熱溶融した状態でセラミツク焼結体
表面に吹き付けられて固着される。このため、短
時間で厚肉の無機質粒状物含有高分子粉体塗料の
被覆層を形成することができる。また、溶剤を用
いる必要もない。 しかも、セラミツク焼結体の表面の空隙に被覆
層の塗料樹脂がくい込んで、そのアンカー効果に
より、被覆層は高い付着力で強固にセラミツク焼
結体表面に付着され、セラミツク焼結体の透水性
をなくし、防水性、耐水性を付与することができ
る。また、表面の耐摩耗性、耐衝撃性も改善され
る。 [実施例] 以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより
具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えな
い限り以下の実施例に限定されるものではない。 実施例 1、2 第1表に示すセラミツク焼結体表面に、第1図
に示されるガス式溶射装置(英国Shori社製)を
用い、第1表に示す配合割合の被覆層材料を溶射
して、厚さ1.5mmの被覆層を形成した。具体的な
条件は次の通りである。 高分子粉体塗料 種類 :エチレンビニルアセテート 粘度 :0.08〜0.2mm 無機質粒状物 種類 :微粉硅砂 粘度 :0.05〜0.15mm 溶射装置関係 搬送エアー吹出量 :120/min 燃焼ガス種類 :LPガス 溶射ガンとセラミツク焼結体との間隔:約20cm セラミツク焼結体表面予熱温度 :約120℃ 形成した被覆層の面積 :約200m2 形成された被覆層の表面はいずれも鮮やかな色
調を示し、この色調は容易に退色することなく極
めて堅牢で、表面は滑らかで、弾力性を持ち、感
触も良好であつた。 形成された被覆層の表面状態、付着性能、摩耗
量及びすべり抵抗値を第1表に示す。 なお、表面状態は目視による観察で調べ、付着
性能はJIS K5669合成樹脂エマルジヨンパテ5.11
付着強さによる剥離試験により調べた。また、摩
耗量はアスフアルトのすりへり抵抗性を評価する
場合に用いられるアスフアルト舗装要網のラベリ
ング試験により調べ、すべり抵抗は舗装前のすべ
り抵抗性を評価する場合に用いられるASTM
E303すべり抵抗試験により調べた。 比較例 1〜8 第1表に示すセラミツク焼結体に、高分子粉体
塗料のみを用いて被覆層を形成し(比較例1、
3、4、6、8)、或いは、被覆層を形成するこ
となく(比較例2、5、7)、実施例1と同様に
して摩耗量及びすべり抵抗値を調べ、結果を第1
表に示した。 比較例 9 せつ器質床タイル表面に旋釉したものについ
て、実施例1と同様にしてその被覆層性状を調
べ、結果を第1表に示した。 比較例 10 道路舗装用れんがの表面にアクリル系塗料を刷
毛にて塗布したものについて、実施例1と同様に
してその被覆層性状を調べ、結果を第1表に示し
た。 第1表より明らかなように、本発明の方法に従
つて、セラミツク焼結体表面に形成された被覆層
は、十分な付着力を有しかつ表面性状も平滑で緻
密である。そして、被覆層を形成したことにより
セラミツク焼結体の耐摩耗性が著しく向上し、す
べり抵抗値も大きくなることが明らかである。特
に、高分子粉体塗料に無機質粒状物を混入するこ
とにより、すべり抵抗値は更に向上する。また、
このように厚肉で弾力性に富む被覆層を形成でき
るので、セラミツク焼結体の欠点である耐衝撃性
を補うことも可能である。 なお、気孔率の大きいセラミツク成形体に本発
明の方法により被覆層を形成させる場合、素地面
の凹凸形状が被覆膜表面にも現れるが、被覆膜を
厚くすることで緻密で平滑な被覆層を形成するこ
とが可能である。
【表】
【表】
* ラベリング用チエーンの衝撃により破壊
[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の表面被覆セラミツ
ク焼結体によれば、 厚肉で耐摩耗性、耐衝撃性、耐水性、防水
性、耐酸性、耐薬品性等に優れる。 表色の色彩が鮮明で、殆ど退色することがな
い。 セラミツク焼結体との付着力が著しく高い。 著しく緻密である。 等の優れた特長を備える被覆層が表面に形成され
た表面被覆セラミツク焼結体が提供される。従つ
て、本発明の表面被覆セラミツク焼結体は、耐久
性の高いものであり、従来のセラミツク焼結体で
は得られなかつた弾性を付与することも可能であ
り、また、セラミツク焼結体の欠点である耐衝撃
性を大幅に改善することもできる。特に、本発明
のセラミツク焼結体を道路舗装用として用いた場
合には、すべり抵抗値の大きい歩行性に優れた舗
装材料を提供することができる。 しかして、本発明のセラミツク焼結体の表面仕
上方法によれば、各種セラミツク焼結体に容易に
上記のような高特性被覆層を形成することができ
る。
[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の表面被覆セラミツ
ク焼結体によれば、 厚肉で耐摩耗性、耐衝撃性、耐水性、防水
性、耐酸性、耐薬品性等に優れる。 表色の色彩が鮮明で、殆ど退色することがな
い。 セラミツク焼結体との付着力が著しく高い。 著しく緻密である。 等の優れた特長を備える被覆層が表面に形成され
た表面被覆セラミツク焼結体が提供される。従つ
て、本発明の表面被覆セラミツク焼結体は、耐久
性の高いものであり、従来のセラミツク焼結体で
は得られなかつた弾性を付与することも可能であ
り、また、セラミツク焼結体の欠点である耐衝撃
性を大幅に改善することもできる。特に、本発明
のセラミツク焼結体を道路舗装用として用いた場
合には、すべり抵抗値の大きい歩行性に優れた舗
装材料を提供することができる。 しかして、本発明のセラミツク焼結体の表面仕
上方法によれば、各種セラミツク焼結体に容易に
上記のような高特性被覆層を形成することができ
る。
第1図は本発明のセラミツク焼結体の表面仕上
方法を説明する断面図である。 1……溶射ガンノズル、2……無機質粒状物含
有高分子粉体塗料供給孔、3……搬送エアー吹出
孔、4……燃焼ガス供給孔、5……無機質粒状物
含有高分子粉体塗料、6……燃焼火炎、7……セ
ラミツク焼結体、8……無機質粒状物含有高分子
粉体塗料被覆層。
方法を説明する断面図である。 1……溶射ガンノズル、2……無機質粒状物含
有高分子粉体塗料供給孔、3……搬送エアー吹出
孔、4……燃焼ガス供給孔、5……無機質粒状物
含有高分子粉体塗料、6……燃焼火炎、7……セ
ラミツク焼結体、8……無機質粒状物含有高分子
粉体塗料被覆層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 セラミツク焼結体の表面に、加熱溶融した高
分子粉体塗料及び無機質粒状物を吹き付け、固着
してなることを特徴とする表面被覆セラミツク焼
結体。 2 セラミツク焼結体の表面に、加熱溶融した高
分子粉体塗料及び無機質粒状物を吹き付け、固着
することを特徴とするセラミツク焼結体の表面仕
上方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32306388A JPH02167876A (ja) | 1988-12-21 | 1988-12-21 | 表面被覆セラミック焼結体及びセラミック焼結体の表面仕上方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32306388A JPH02167876A (ja) | 1988-12-21 | 1988-12-21 | 表面被覆セラミック焼結体及びセラミック焼結体の表面仕上方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02167876A JPH02167876A (ja) | 1990-06-28 |
| JPH0549630B2 true JPH0549630B2 (ja) | 1993-07-26 |
Family
ID=18150678
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32306388A Granted JPH02167876A (ja) | 1988-12-21 | 1988-12-21 | 表面被覆セラミック焼結体及びセラミック焼結体の表面仕上方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02167876A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| TWI821933B (zh) * | 2022-03-03 | 2023-11-11 | 謝志欽 | 可產生奈米氣泡的燒結結構及其設備 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6121988A (ja) * | 1984-07-11 | 1986-01-30 | 三菱鉱業セメント株式会社 | セメント硬化体の表面被覆方法 |
-
1988
- 1988-12-21 JP JP32306388A patent/JPH02167876A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02167876A (ja) | 1990-06-28 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3475191A (en) | Inorganic flake material | |
| JP5398402B2 (ja) | 模様面の形成方法 | |
| JP5215023B2 (ja) | 塗装方法 | |
| JPH0549630B2 (ja) | ||
| CA1240343A (en) | Coating composition capable of forming ceramic-like coating and method of preparing such coating composition | |
| JP5215021B2 (ja) | 塗装方法 | |
| KR19980051225A (ko) | 폐도자기류를 이용한 고강도 다공성 벽돌 제조방법 | |
| JPS60244375A (ja) | セラミツク・コ−テイングを形成する方法 | |
| JP5232834B2 (ja) | 模様面の形成方法 | |
| JP2001003002A (ja) | 建築物又は構築物表面装飾用塗装材 | |
| JP2001003544A (ja) | 建築物または構築物表面仕上用装飾材及びその製造方法 | |
| JP3285551B2 (ja) | 石材調ローラー塗材組成物 | |
| JP2840538B2 (ja) | 建築板用塗料および建築板 | |
| JPH0529632B2 (ja) | ||
| JPS6121988A (ja) | セメント硬化体の表面被覆方法 | |
| JPH01100084A (ja) | 溶射タイルの製造方法 | |
| JPH0465373A (ja) | 溶射コンクリートブロック及びその製造方法 | |
| JPH03109282A (ja) | 表面被覆非セメント硬化体及び非セメント硬化体の表面仕上方法 | |
| JP2000140750A (ja) | 多彩模様仕上げ法 | |
| JP2002177877A (ja) | 塗装仕上げ方法 | |
| JP2002153812A (ja) | 多彩模様塗膜の形成方法 | |
| JPS6320074A (ja) | インタ−ロツキングブロツクの表面仕上げ方法 | |
| JPS63219744A (ja) | 融着セラミツク/フツ素樹脂系表面層を有する建材 | |
| JPH03218990A (ja) | セメント二次製品の化粧方法 | |
| JPH0536387B2 (ja) |