JPH0551434A - エポキシ樹脂組成物および積層板の製造方法 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物および積層板の製造方法

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JPH0551434A
JPH0551434A JP21533791A JP21533791A JPH0551434A JP H0551434 A JPH0551434 A JP H0551434A JP 21533791 A JP21533791 A JP 21533791A JP 21533791 A JP21533791 A JP 21533791A JP H0551434 A JPH0551434 A JP H0551434A
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epoxy resin
composition
resin composition
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anhydride
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JP21533791A
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English (en)
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Hisafumi Sekiguchi
尚史 関口
Yoshinori Shimane
義憲 島根
Riichi Otake
利一 大竹
Munekazu Hayashi
宗和 林
Satoshi Demura
智 出村
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】均一透明なエポキシ樹脂組成物を得る。 【構成】ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポ
キシ樹脂と、テトラブロモビスフェノールAジグリシジ
ルエーテル型エポキシ樹脂と、メチルヘキサヒドロ無水
フタル酸と、ビスフェノールAジグリシジルエーテル型
エポキシ樹脂のジメタクリレートと、スチレンと、ベン
ゾイルパーオキサイドと、硬化促進剤のテトラフェニル
ボロン・2−エチル−4−メチルイミダゾールを混合し
てエポキシ樹脂組成物を調製する。このエポキシ樹脂組
成物を用いて積層板を製造する。 【効果】均一透明で、安定性が良好な組成物が得られ、
積層板の製造にそれを用いた時には、繊維基材への長時
間に亘っても含浸作業ができるし、最終的に得られる積
層板も各種物性に優れたものとなった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、常温での粘度上昇の少
ない特定の無溶剤型エポキシ樹脂組成物に関するもので
あり、かつ、該樹脂組成物を用いた積層板の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント回路用基板として使用されるガ
ラスエポキシ樹脂系積層板は、Bステージ化されたプリ
プレグを経た後、加熱加圧成形により製造されており、
エポキシ樹脂硬化剤として耐熱性、電気的特性等に優れ
る多塩基酸無水物が使用されることが知られている。
【0003】上記の加熱加圧成形には長時間を要し、生
産性に問題があるため、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂用
硬化剤に、重合性不飽和基を有する樹脂と重合開始剤を
加えた樹脂組成物により成形性を向上させたプリプレグ
の製造方法(特開昭62−285929号公報)が知ら
れている。
【0004】しかしながら、上記公報に記載された組成
物は、常温で経時変化し粘度が上昇するという欠点があ
り、これを解決した組成物として、特定の処理を施した
アミン類化合物、いわゆるマイクロカプセルを硬化促進
剤として加えた組成物を用いた積層板の製造方法が提案
されている(特開平1−261430号公報)。
【0005】一般にこの種のマイクロカプセル型硬化促
進剤は常温で有機物に溶けにくいことから安定性が保た
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】マイクロカプセル型硬
化促進剤を含有する組成物を用いた積層板の製造方法
は、組成物の粘度上昇が少なく、含浸作業性に優れる積
層板の製造方法として好適であるものの、それは組成物
に不溶で分散系である事から、最終硬化物の積層板に含
浸不良部位が生じ易いという欠点を有している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者はこの様な状況
を鑑みて無溶剤液状エポキシ樹脂と多塩基酸無水物とエ
ポキシビニルエステル樹脂および/または不飽和ポリエ
ステル樹脂と重合開始剤とから成る無溶剤型エポキシ樹
脂組成物に均一に溶解する硬化促進剤を鋭意研究した結
果、テトラフェニルボロン化合物を硬化促進剤として用
いる事により、該組成物が均一透明、且つ常温付近での
粘度上昇が少なく、長時間に亘る含浸作業が可能となっ
た。しかもこの組成物を用いて得られる積層板は、含浸
不良部位がほとんど皆無となり、吸水率及びハンダ耐熱
性等にも優れる積層板が得られることを見い出し、本発
明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、無溶剤液状エポキシ樹
脂(A)と、多塩基酸無水物(B)と、エポキシビニル
エステル樹脂及び/又は不飽和ポリエステル樹脂(C)
と、重合開始剤(D)と、テトラフェニルボロン化合物
(E)とを必須成分とするエポキシ樹脂組成物(I)及
びこの組成物(I)を繊維質基材(II)に含浸させて
含浸基材(III)を得、次いでこれを加熱成形する積
層板の製造方法を提供するものである。
【0009】本発明で用いるエポキシ樹脂(A)として
は、常温で無溶剤液状のエポキシ樹脂単独または混合物
がいずれも使用できるが、固状のエポキシ樹脂も併用し
て使用できる。通常は平均エポキ当量が100〜40
0、好ましくは100〜250のものを使用する。その
代表例を挙げると、エピクロルヒドリンとビスフェノー
ルA、ビスフェノールF、テトラブロモビスフェノール
A、テトラブロモビスフェノールF、レゾルシン等2価
フェノールとから得られるエポキシ樹脂:フェノールま
たはアルキルフェノール・ノボラック樹脂のポリグリシ
ジルエーテル類:エチレングリコール、プロピレグリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチ
ロールエタン、トリメチロールプロパン又はビスフェノ
ールAのエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサ
イド付加物の如き多価アルコールのポリグリシジルエー
テル類:アジピン酸、フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸
又はダイマー酸の如きポリカルボン酸のポリグリシジル
エステル類;シクロヘキセンまたはその誘導体を過酢酸
などでエポキシ化させることにより得られるシクロヘキ
セン系のエポキシ化合物類(3,4−エポキシ−6−メ
チル−シクロヘキシル−3,4−エポキシ−6−メチル
シクロヘキサンカルボキシレート、3,4−エポキシシ
クロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサン
カルボキシレート、1−エポキシエチル−3,4−エポ
キシシクロヘキサンなど)、シクロペンタジエンもしく
はジシクロペンタジエン又はそれらの誘導体を過酢酸な
どでエポキシ化させることにより得られるシクロペンタ
ジエン系のエポキシ化合物類(シクロペンタジエンオキ
サイド、ジシクロペンタジエンオキサイド、2,3−エ
ポキシシクロペンチルエーテルなど)、リモネンジオキ
サイドあるいはヒドロキシ安息香酸のグリシジルエーテ
ルエステルなどがあり、なかでも性能上のバランスが良
好で価格が安い点でエピクロルヒドリンとビスフェノー
ルAとから得られる無溶剤液状エポキシ樹脂が、また低
粘度が得られる点で無溶剤液状のシクロヘキセン系エポ
キシ化合物が好ましい。
【0010】次いで、本発明で用いる多塩基酸無水物
(B)としては、例えば無水フタル酸、ヘキサヒドロ無
水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサ
ヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル
酸、無水ナジック酸、無水メチルナジック酸、無水トリ
メリット酸、無水ピロメリット酸、無水マレイン酸、無
水コハク酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、ドデ
セニル無水コハク酸、無水クロレンディック酸、無水ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸、無水シクロペンタテト
ラカルボン酸、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフ
リル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジ
カルボン酸、エチレングリコールビストリメリテート無
水物又はグリセリントリメリテート無水物などが挙げら
れるが、これらは単独で、あるいは二種以上の混合の形
で用いられる。なかでもメチルヘキサヒドロ無水フタル
酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、無水メチルナジ
ックナジック酸等の液状の2価カルボン酸無水物が好ま
しく、特に貯蔵安定性の優れたエポキシ樹脂組成物が得
られるメチルヘキサヒドロ無水フタル酸が最も好まし
い。
【0011】更に本発明で用いるエポキシビニルエステ
ル樹脂(C)としては、公知慣用のものがいずれも使用
できるが、例えばエポキシ樹脂として前記した如き各種
のエポキシ樹脂の、好ましくはビスフェノール・タイプ
またはノボラック・タイプのエポキシ樹脂の、それぞれ
単独または混合物と、不飽和一塩基酸とを、エステル化
触媒の存在下で反応させて得られるエポキシビニルエス
テル樹脂が挙げられる。
【0012】ここにおいて、不飽和一塩基酸として代表
的なものにはアクリル酸、メタクリル酸、桂皮酸、クロ
トン酸、モノメチルマレート、モノプロピルマレート、
モノブチルマレート、ソルビン酸またはモノ(2−エチ
ルヘキシル)マレート等があるが、これらは単独でも二
種以上の混合においても用いることができる。
【0013】エポキシビニルエステル樹脂は、必要に応
じて重合性ビニルモノマーに溶解せしめたものであって
もよい。重合性ビニルモノマーのうちでも代表的なもの
としては、スチレン、ビニルトルエン、tーブチルスチ
レン、クロルスチレン、もしくはジビニルベンゼンの如
きスチレンおよびその誘導体;2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、もしくは2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートの如き(メ
タ)アクリル酸のエステルモノマー類;またはトリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジ
オールジ(メタ)アクリレートもしくは1,6−ヘキサ
ンジオールジ(メタ)アクリレートの如き多価アルコー
ルの(メタ)アクリレート類等が挙げられ、これらは単
独あるいは二種以上の混合物として用いられる。
【0014】重合性ビニルモノマーは、通常エポキシビ
ニルエステル樹脂100重量部当たり、25〜150重
量部の割合で使用される。また、本発明で用いる不飽和
ポリエステル樹脂(C)としては、公知慣用のものがい
ずれも使用できるが、例えば不飽和二塩基酸を含む二塩
基酸類と多価アルコール類との反応で得られる不飽和ポ
リエステル樹脂が挙げられる。
【0015】不飽和二塩基酸として代表的なものにはマ
レイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、ハロゲン化無水
マレイン酸等があり、これら以外の飽和二塩基酸ともい
うべき酸類として代表的なものにはフタル酸、無水フタ
ル酸、ハロゲン化無水フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、コハク酸、アジピ
ン酸、セバシン酸等があり、他方、多価アルコール類と
して代表的なものにはエチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール、1,4−ブチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、水添ビスフェノールA、1,6−ヘキサン
ジオール、ビスフェノールAとエチレンオキサイドもし
くはプロピレンオキサイドとの付加物、グリセリン、ト
リメチロールプロパン等がある。
【0016】不飽和ポリエステル樹脂は、必要に応じて
重合性ビニルモノマーに溶解せしめたものであってもよ
い。ここで用いる重合性ビニルモノマーとしては、前記
したのと同様の重合性ビニルモノマーが挙げられ、それ
らは単独あるいは二種以上の混合物として、重合性ビニ
ルモノマーの使用量は、通常不飽和ポリエステル樹脂1
00重量部当たり25〜150重量部の割合で使用され
る。
【0017】これらの各原料を用いてエポキシビニルエ
ステル樹脂または不飽和ポリエステル樹脂を得るには、
従来公知の方法に従えばよく、本発明における前記樹脂
(C)を構成するこれら両樹脂を調製するにさいして
は、樹脂調製中のゲル化を防止する目的や、生成樹脂の
保存安定性あるいは硬化性の調整の目的でそれぞれ重合
禁止剤を使用することが推奨される。
【0018】かかる重合禁止剤として代表的なものを挙
げれば、ハイドロキノン、p−t−ブチルカテコール、
モノ−t−ブチルハイドロキノンの如きハイドロキノン
類;ハイドロキノンモノメチルエーテル、ジ−t−p−
クレゾールの如きフェノール類;p−ベンゾキノン、ナ
フトキノン、トルキノンの如きキノン類;ナフテン酸銅
の如き銅塩;N−ニトロソヒドロキシルアミン誘導体等
がある。
【0019】本発明で用いる重合開始剤(D)として
は、例えばシクロヘキサノンパーオキサイド、3,3,
5−トリメチルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチ
ロネキサノンパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、クメンハイドロパーオキサイド、ジクミルパーオキ
サイド、ラウロイルパーオキサイド、3,5,5−トリ
メチルヘキサノイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオ
キサイド、ジ−ミリスチルパーオキシジカーボネート、
t−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)、
t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサ
ノエート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、クミル
パーオキシオクトエートなどの有機過酸化物が挙げられ
る。
【0020】本発明において、最も特徴をなすところの
硬化促進剤であるテトラフェニルボロン化合物(E)
は、公知慣用のものがいずれも使用できるが、例えば一
般式、(R14B・R2 (式中、R1はフェニル基ある
いは置換フェニル基を意味し、R2は金属、アミン類を
意味する。)で示される化合物が挙げられる。
【0021】具体的には、例えばテトラフェニルボロン
・ナトリウム等のテトラフェニルボロン・金属類、テト
ラフェニルボロン・イミダゾール、テトラフェニルボロ
ン・トリエタノールアミン、テトラフェニルボロン・
1,8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−
7等テトラフェニルボロン・アミン塩、テトラフェニル
ボロン・テトラフェニルホスホニウム等がある。
【0022】本発明で用いる無溶剤型エポキシ樹脂組成
物(I)は、前記(A)〜(E)の各成分を必須成分と
して用い、更に必要に応じて内部離型剤、顔料、充填剤
等の添加剤を加えることにより容易に調製できる。これ
ら添加剤を加える場合には、繊維質基材(II)に含浸
できる様に組成物を調製することが好ましい。
【0023】上記無溶剤型エポキシ樹脂組成物(I)に
おける前記(A)および(B)成分の合計と、前記
(C)成分との重量割合は特に制限されないが、(A)
+(B)100重量部当たり、(C)が通常5〜235
であるが、硬化収縮が小さく、金属、特に銅箔や繊維質
基材、特にガラス繊維との接着性および成形性に優れる
点で10〜100が好ましい。
【0024】また重合開始剤(D)の添加量は、エポキ
シビニルエステル樹脂及び/または不飽和ポリエステル
樹脂(C)100重量部に対して、通常0.1〜3重量
部、好ましくは0.5〜3重量部である。
【0025】更に本発明の硬化促進剤であるテトラフェ
ニルボロン化合物(E)の添加量は、多塩基酸無水物
(B)100重量部に対して、通常0.1〜10重量
部、好ましくは0.5〜5重量部である。
【0026】無溶剤型エポキシ樹脂組成物(I)に必要
に応じて加えることができる充填剤は特に制限されるも
のではなく、要求性能、作業条件等により適宜選択され
るが、例を挙げると水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミ
ニウム、コロイダルシリカ、炭酸カルシウム、マイカ、
タルク、二酸化チタン、石英粉末、ケイ酸ジルコニウ
ム、ガラス粉末、アスベスト粉末、ケイ藻土、三酸化ア
ンチモン等がある。
【0027】無溶剤型エポキシ樹脂組成物(I)を得る
に際しての各成分の配合方法および配合順序は特に限定
されるものではない。他方、本発明で用いる繊維質基材
(II)として代表的なものを挙げれば、ガラス繊維、炭
素繊維または芳香族ポリアミド系繊維などであり、なか
でもガラス繊維が好ましい。これらのうちガラス繊維と
しては、その原料面から、E−ガラス、C−グラス、A
−グラスおよびS−グラスなどが存在しているが、本発
明にいてはいずれの種類のものも適用できる。
【0028】これらの繊維質基材(II)は、その形状に
よりロービング、チョップドストランドマット、コンテ
ィニアスマット、クロス、不織布、ロービングクロス、
サーフェシングマットおよびチョップドストランドがあ
るが、上掲した如き種類や形状は、目的とする成形物の
用途および性能により適宜選択されるものであって、必
要によっては二以上の種類または形状からの混合使用で
あってもよい。なかでもクロス、不織布が好ましい。
【0029】前記無溶剤型エポキシ樹脂組成物(I)を
用いて積層板を得る方法としては、例えば、繊維質基
材に無溶剤型エポキシ樹脂組成物(I)を含浸させ、所
定枚数重ね合せ、更にその上下両面を金属箔および/又
はカバーフィルムで被覆し、必要に応じて加熱または活
性エネルギ−線照射等により予備加熱し、次いで加熱硬
化させる方法、繊維質基材に無溶剤型エポキシ樹脂組
成物(I)を含浸させ、乾燥炉内で重合性ビニルモノマ
ーを除去しつつB−ステージ化し、次いでこのBステー
ジ化物を所定枚数重ね合せ、加熱硬化させる方法、など
が挙げられる。活性エネルギ−線が紫外線の場合、通
常、公知慣用の光重合開始剤が添加される。
【0030】上記、での加熱硬化は、連続加熱炉内
で無圧下で行なわれても良いし、連続ダブルベルトプレ
スで、連続的に加熱加圧成形されても良い。また、の
予備加熱後の積層体又はのB−ステージ化後のB−ス
テージ化物を裁断し、バッチサイズで加熱加圧成形され
ても良い。の予備加熱およびのB−ステージ化は、
通常70〜150℃の温度範囲で行なわれ、加熱硬化は
双方とも130〜190℃で行なわれる。加熱加圧成形
の場合は、通常5〜40kg/cm2 の圧力で行なわれ
る。
【0031】本発明で用いる硬化促進剤であるテトラフ
ェニルボロン化合物(E)は、本発明の系のみならず、
無溶剤液状エポキシ樹脂(A)と多塩基酸無水物(B)
とを必須成分とするエポキシ樹脂組成物においても使用
できる。
【0032】以上、積層板への応用について詳しく説明
したが、本発明のエポキシ樹脂組成物(I)の用途は、
特に限定されるものではなく、例えば塗料、接着剤、封
止剤、絶縁ワニス、注型、繊維強化プラスチック等にも
使用できる。
【0033】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例を挙げて更
に具体的に説明する。尚、例中の部および%は特に断り
のない限りはすべて重量基準である。
【0034】実施例1 エピクロン840(大日本インキ化学工業株式会社製、
以下、DIC製と略す。ビスフェノールAのジグリシジ
ルエーテル型エポキシ樹脂、エポキシ当量185)1
7.8部、エピクロン152(DIC製テトラブロモビ
スフェノールAのジグリシジルエーテル型エポキシ樹
脂、エポキシ当量370)22.4部、エピクロンB−
650(DIC製、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸)
24.7部、デイックライトUE−7016(DIC
製、上記エピクロン152のジメタクリレート73%と
スチレン27%から成るエポキシビニルエステル樹脂)
28.0部、ベンゾイルパーオキサイド0.6部、スチ
レンモノマー4.8部およびテトラフェニルボロン・2
−エチル−4−メチルイミダゾール0.5部を混合し
て、均一透明な無溶剤型エポキシ樹脂組成物(I−1)
を調製した。得られた組成物(I−1)の25℃におけ
るポットライフを測定した。
【0035】ここで言うポットライフは、組成物(I−
1)の粘度が調製時の粘度(初期粘度)の3倍に達する
までの日数で示した。この結果を表−1に示した。 比較例1 テトラフェニルボロン・2−エチル−4−メチルイミダ
ゾールを、変性イミダゾール・イソシアネートブロック
型マイクロカプセルとした以外は実施例1と全く同様に
して無溶剤型エポキシ樹脂組成物(I−1’)を調製し
た。
【0036】得られた組成物(I−1’)の25℃にお
けるポットライフを測定した。この結果を表−1に示し
た。 実施例2〜3 実施例1に準じて、表−1の配合で組成物(I−2)及
び組成物(I−3)それぞれ調製し、得られた組成物の
25℃におけるポットライフを測定した。この結果を表
−1に示した。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】実施例4 組成物(I−1)45部を厚さ0.18mm、縦300m
m、横300mmのガラスクロス55部に含浸せしめて含
浸基材を得、これを8枚重ね合わせ、厚さ35μmの銅
箔をその上下に重ね合わせ、次いで鏡面仕上げしたステ
ンレス板で挟み、更にクラフト紙で挟み、110℃の加
熱加圧成形機に仕込み、接触圧の状態で4分間、次い
で、110℃〜170℃まで4〜5分間で温度を昇温さ
せて予備加熱し、B−ステージ化した後、直ちに20Kg
/cm2の圧力で60分間加熱加圧し、厚さ1.6mmの積
層板(I−1)を得た。得られた銅張積層板について以
下の方法で、含浸状態、層間剥離強度、耐薬品性、吸水
率およびハンダ耐熱性を測定した。 この結果を表−2
に示した。
【0040】含浸状態 :得られた積層板の両面の銅
箔をエッチングで除去し、基板を顕微鏡で観察し、含浸
状態を目視判定した。 層間剥離強度:最外層の繊維質基材を銅箔のついた状態
で、最外層に隣接する繊維質基材から剥し、最外層基材
除去面に対する引き剥し方向の角度を90度に保ちつ
つ、テンシロンにて5cm/minの速度で剥離強度を測定
した。
【0041】耐薬品性 :得られた積層板の両面の銅
箔をエッチングで除去し、40℃の塩化メチレンに15
分および30分間浸漬して積層板の表面の状態を目視判
定した。
【0042】吸水率(%):25mm×50mmに切断した
積層板の片面の銅箔をエッチングで除去した後、120
℃、2気圧の条件で4時間および6時間のプレッシャー
クッカーテストを行い、次式に基いて吸水率を算出し、
平均値を示した。
【0043】 (ただしWはテスト前の積層板重量、W’はテスト後の
積層板重量である。) ハンダ耐熱性:上記プレッシャークッカーテスト後の積
層板の表面の水分をよく拭き取った後、JIS Cー6481に
準じて各サンプルについて10回測定し、以下の基準で
評価した。
【0044】○:ハンダ耐熱性不良の試料全くなし。 △:ハンダ耐熱性不良の試料1/4未満あり。 ×:ハンダ耐熱性不良の試料1/4以上あり。
【0045】ポリライトFG387:ビスフェノールタ
イプの不飽和ポリエステル樹脂、スチレン含有率42
%。 比較例2 組成物(I−1’)を用いる以外は、実施例4と全く同
様にして、積層板(I−1’)を得た。得られた銅張積
層板について同様の特性を測定した。この結果を表−2
に示した。 実施例5〜6 組成物(I−2)または(I−3)を用いる以外は実施
例4と全く同様にして、積層板(I−2)及び(I−
3)をそれぞれ得た。得られた銅張積層板について同様
の特性を測定した。この結果を表−2に示した。
【0046】
【表3】
【0047】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂組成物は、硬化促
進剤としてテトラフェニルボロン化合物を用いているの
で、組成物が均一透明であり、しかも充分に安定で、成
形性にも優れるという格別顕著な効果を奏する。
【0048】本発明のエポキシ樹脂組成物を、例えば積
層板の製造に用いれば、繊維質基材への長時間に亘る含
浸作業が可能で、且つ、その含浸状態が良く、最終的に
は各種物性に優れる積層板が得られるという利点があ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無溶剤液状エポキシ樹脂(A)と、多塩
    基酸無水物(B)と、エポキシビニルエステル樹脂及び
    /又は不飽和ポリエステル樹脂(C)と、重合開始剤
    (D)と、テトラフェニルボロン化合物(E)とを必須
    成分とするエポキシ樹脂組成物(I)。
  2. 【請求項2】 テトラフェニルボロン化合物(E)が、
    テトラフェニルボロンアミン塩である請求項1記載の組
    成物。
  3. 【請求項3】 請求項1の組成物(I)を繊維質基材
    (II)に含浸させて含浸基材(III)を得、次いで
    これを加熱成形する積層板の製造方法。
  4. 【請求項4】 含浸基材(III)を得た後、該含浸基
    材(III)を重ね合わせ、予備加熱してB−ステージ
    化し、次いでこれを加熱加圧成形する請求項3記載の製
    造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000026577A (ja) * 1998-07-14 2000-01-25 Three Bond Co Ltd 紫外線硬化性難燃性樹脂
WO2026034366A1 (ja) * 2024-08-09 2026-02-12 株式会社レゾナック 樹脂組成物、複合材料及びその硬化物

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