JPH0559333U - 帰還形定電流源回路 - Google Patents

帰還形定電流源回路

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JPH0559333U
JPH0559333U JP126092U JP126092U JPH0559333U JP H0559333 U JPH0559333 U JP H0559333U JP 126092 U JP126092 U JP 126092U JP 126092 U JP126092 U JP 126092U JP H0559333 U JPH0559333 U JP H0559333U
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光二 高山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負荷端子電圧のダイナミックレンジを広く、
過電圧印加に対する保護回路の応答速度を速く、また過
電圧に基ずく消費電力を小さくする。 【構成】 電源出力端子A,B間に接続される負荷にV
0 /R0 の定電流を供給する。しかしV0 は定電圧源1
の出力電圧である。演算増幅器3の出力端子及び電源出
力端子Bに、トランジスタQ1 のベース及びコレクタを
それぞれ接続し、そのエミッタを電流制限抵抗器R1
介して、定電圧源1の出力電圧V0 と逆極性の電源入力
端子L又はHに接続する。Q1 のエミッタ及びベース
に、Q2 のベース及びコレクタをそれぞれ接続し、その
エミッタを前記電源入力端子に接続する。電源出力端子
A又はBと隣接して、ダイオードDを挿入する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はデジタルマルチメータ等に用いる帰還形定電流源回路に関し、特に 過電圧印加に対する保護特性を向上させたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の帰還形定電流源回路を図3を参照して説明する。定電圧源1の 出力電圧V0 が抵抗器R0 を介して、非反転入力端子が共通電位点に接続された 演算増幅器3の反転入力端子に供給され、演算増幅器3の反転入力端子及び出力 端子に、一対の電源出力端子A及びBが接続される。電源出力端子A,B間に負 荷抵抗(被測定抵抗)RL が接続される。演算増幅器3の入力電圧をV1 、出力 電圧をV2 、利得をAで表すと、定常時これらの間には、 V1 =−V2 /A ・・・・(1) の関係がある。出力電圧V2 は有限な確定値であり、演算増幅器3の利得Aは極 めて大きい(理想的には無限大)ので、入力電圧V1 は微小となり、ゼロと見な すことができる。従って、 V1 =0 ・・・・(2) 抵抗器R0 を流れる電流I0 はR0 を抵抗値を表すものとすれば I0 =V0 /R0 ・・・・(3) となり、負荷抵抗RL を流れる電流I1 は I1 =−V2 /(RL +RP ) ・・・・(4) となる。演算増幅器3の各入力端子の入力インピーダンスはそれぞれ極めて高く (理想的には無限大)、内部へ流れる電流は無視できるので、 I0 =I1 ・・・・(5) (4)式でRP は出力端子Bと隣接して挿入された保護抵抗器RP の抵抗値で ある。負荷抵抗RL には定電圧源1の出力電圧V0 と抵抗器R0 の抵抗値とで定 まる一定の電流I0 =V0 /R0 が供給される。
【0003】 (5)式に(3),(4)式を代入すれば V2 =−V0 (RL +RP )/R0 ・・・・(6) の関係が得られる。 抵抗器R0 の出力端と共通電位点との間に互いに逆向きのダイオードD1 ,D 2 が接続され、異常時の演算増幅器3の入力電圧V1 を±0.7V程度に制限し ている。演算増幅器3の出力端子にダイオードD3 のアノード及びダイオードD 4 のカソードがそれぞれ接続され、ダイオードD3 のカソードに正電圧VC が、 またダイオードD4 のアノードに負電圧−VC がそれぞれ印加され、異常時のV 2 を±VC 、例えば±5Vに制限している。なお演算増幅器3にも電源電圧±V C が供給されている。
【0004】 図3Bに示すように、出力端子A,B間に誤って過電圧Eを印加したとすると 、図示のような経路で電流Iが流れる。V1 はダイオードD1 ,D2 でクランプ されるので小さな値でありこれを無視すれば電流Iは、 I≒(E−VC )/RP ・・・・(7) E≫VC の場合には、 I≒E/RP ・・・・(7′) 保護抵抗器RP には正の温度係数が付与されているので、電流Iが流れて、抵 抗体の温度が上昇するにつれて、抵抗値RP が増大し、これにより電流Iが制限 される。
【0005】 過電圧Eによる消費電力Pは、 P=EI=E(E−VC )/RP ≒E2 /RP ・・・・(7″) となる。電流Iは(7),(7′)式に示すように、過電圧Eにほぼ比例して大 きくなるので、消費電力Pは可なり大きくなる恐れがある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
負荷抵抗RL の電圧VL は VL =I0 L =V0 L /R0 ・・・・(8) となり、抵抗値RL の増加と共に大きくなるが、その最大電圧VL max は演算増 幅器3の許容最大出力電圧±V2 max により制限される。演算増幅器3に与える 電源電圧±VC を±5Vとすれば、例えば±V2 max ≒±3.5Vである。従っ て、RL +RP には高々V2 max ≒3.5Vを印加することができ、最大負荷電 圧は VL max =V2 max L /(RL +RP ) ・・・・(9) となり、例えばVL max =2Vのように、保護抵抗器RP による電圧降下により 可なり小さくされる。このように、従来の回路では保護抵抗器RP のために負荷 抵抗RL に印加できる出力電圧のダイナミックレンジが狭い欠点があった。
【0007】 また、従来の回路では過電圧を印加した場合、保護抵抗器RP の温度上昇の結 果によるその抵抗値の増加によって電流制限が行われるものであり、応答速度が 遅いため、安全性に問題があった。 また、誤って過電圧を印加した場合に過電圧による消費電力が大きく、発熱量 が多いため、実装や構造を大形にしなければならず、小形化の隘路となっていた 。
【0008】 この考案の目的は、これら従来の問題を解決して、負荷端子電圧のダイナミッ クレンジを広く、過電圧印加に対する保護回路の応答速度を速く、また過電圧に 基ずく消費電力を小さくしようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この考案では、前記演算増幅器の出力端子及び前記電源出力端子Bに、第1ト ランジスタのベース及びコレクタをそれぞれ接続し、そのエミッタを電流制限抵 抗器R1 を介して前記定電圧源の出力電圧V0 と逆極性の電源入力端子に接続す る。また、前記第1トランジスタのエミッタ及びベースに、第2トランジスタの ベース及びコレクタをそれぞれ接続し、そのエミッタを前記逆極性の電源入力端 子に接続する。前記電源出力端子A又はBと隣接して、ダイオードを挿入する。
【0010】
【実施例】
この考案の実施例を図1Aを参照して説明する。図1Aには図3と対応する部 分に同じ符号を付し、重複説明を省略する。この考案では演算増幅器3の出力端 子及び電源出力端子Bに、トランジスタQ1 のベース及びコレクタがそれぞれ接 続され、そのエミッタは電流制限抵抗器R1 を介して、定電圧源1の出力電圧V 0 と逆極性の電源入力端子L(この例では負電圧−VC が供給される)に接続さ れる。
【0011】 トランジスタQ1 のエミッタ及びベースに、トランジスタQ2 のベース及びコ レクタがそれぞれ接続され、そのエミッタは電源端子Lに接続される。電源出力 端子A又はB(この例ではB)と隣接して、ダイオードDが挿入される。コンデ ンサCa 及び抵抗器Ra より成る直列回路は発振防止用のもので、必要に応じて 付加される。
【0012】 演算増幅器3の各入力端子の入力インピーダンスは極めて大きく、流れる電流 は無視できるので、定電流I0 =V0 /R0 =I1 がR2 −D−Q1 (C→E) −R1 の経路を通って負電源に流れる。トランジスタQ1 のベースには演算増幅 器3よりベース電流IB1=I1 /hFEが供給される。hFEはトランジスタの電流 増幅率である。負荷RL 接続時、R1 の端子電圧Va は0.7V以下とされるの で、Q2 はオフである。 (a)負荷RL 接続時の動作 ダイオードDの順電圧は小さいので、簡単化のため無視する。電源出力端子B の電圧をVB とする。I0 =I1 であるから、 I0 =(V0 −V1 )/R0 =(V1 −VB )/RL =I1 ∴VB =−V0 l /R0 +V1 (R0 +Rl )/R0 ・・・(10) 演算増幅器3の出力電圧V2 =−AV1 をトランジスタ回路の電流、電圧で表 すと、 V2 =−AV1 =VBE1 +(I1 +IB1)R1 +(−VC )・・・(11) ∴V1 =−{VBE1 +(I1 +IB1)R1 +(−VC )}/A・・・(12) 演算増幅器3の利得Aは極めて大きいので、 V1 =0 ・・・・(13) と見なし得る。従って(10)式より、 VB =−V0 L /R0 ・・・・(14) V2 は(11)式にIB1=I1 /hFEを代入して、 V2 =VBE1 +I1 (1+1/hFE)R1 +(−VC ) =VBE1 +V0 (1+1/hFE)R1 /R0 +(−VC ) hFE≫1であるので V2 =VBE1 +V0 1 /R0 +(−VC )・・・・(15) (14)式において、V0 ,R0 は既知であるので、VB 、つまり負荷の端子 電圧を別途測定することによって、負荷抵抗値が求められる。
【0013】 (14)式より負荷の電圧|VB |は抵抗値RL と共に増加するが、無制限で はなく、演算増幅器3の許容最大出力電圧±V2 max により制限される。限界状 態ではトランジスタQ1 は飽和に近付くので、そのとき、VCE1 ≒0.1V,V BE1 ≒0.7Vとなり、VCB1 ≒−0.6Vとなる。従って、VB =−V2 max −0.6+VD となる。VD はダイオードDの順電圧でほぼ0.7Vに等しい。 よって VB =−V2 max +0.1V≒−V2 max ・・・・(16) となり、VB として例えば−V2 max =−3.5V(±VC =±5Vの場合)を 印加でき、従来例のようにダイナミックレンジがV2 max より保護抵抗器RP に よる電圧降下分だけ小さくなるようなことはない。
【0014】 負荷抵抗RL が外れた場合には演算増幅器3より大きな出力電流I2 がQ1 ( B→E)−R1 の経路で流れようとするが、抵抗器R1 の端子電圧Va がトラン ジスタQ2 のベース〜エミッタ間のしきい値電圧Vth≒0.7Vを越えようとす ると、Q2 がオンになろうとし、VBE1 ≦VCE2 (sat)≒0.1Vで、トランジ スタQ1 はオフしようとするので、B〜E間の抵抗値は大きくなり、通過電流は 小さくなる。よって、R1 の電圧Va は減小し、Vth≒0.7Vを越えることは できず、結局 I2 ≒Vth/R1 ・・・・(17) に制限される。 (b)A→Bの方向に過電圧Eを印加した場合 この場合には図2Aに示す経路でI0 =V0 /R0 の定電流が流れる。過電圧 Eによる消費電力は、 P=EI0 =EV0 /R0 ・・・・(18) 定電流I0 は正常時の電流であり、一般に小さく設定されており、従来の(7 ),(7′)式のIに比べて例えば1桁以上小さくなり、従って消費電力Pもそ れだけ小さくなる。
【0015】 過電圧Eに対してV1 ,V2 は小さな値であるので、トランジスタQ1 のベー ス〜コレクタ間にほぼ過電圧Eが印加されるので、そのVCBO (エミッタオープ ン時のVCB)の大きい、例えば必要に応じ200〜300Vのものを選べば、破 損を容易に防ぐことができる。 過電圧E印加時にも、この電源回路が定電流動作を行えるのは、その過電圧を トランジスタQ1 のベース〜コレクタ間に受け持たせることができ、演算増幅器 3を用いた負帰還増幅回路の動作は支障なく行われるからである。 (c)B→Aの方向に過電圧Eを印加した場合 この場合にはダイオードDがオフとなるので図2Bに示すような経路で極く僅 かのリーク電流Iが流れる。トランジスタQ1 のコレクタ電流は微小なリーク電 流であるのでエミッタ〜コレクタ間での電圧降下は無視できるので、コレクタ電 圧VC1≒−VC =−5V程度であり、過電圧Eに比べて、V1 ≒0であるので、 ダイオードDの端子電圧は−VC −(−E)=E−VC となる。従ってダイオー ドDとしてその逆方向の許容電圧が過電圧E以上のものを選べば、破損を容易に 防ぐことができる。
【0016】 これ迄の説明では、定電圧源1の電圧V0 の極性を正であるものとしたが、も し負に設定する場合には、図1Bに示すように、トランジスタQ1 ,Q2 をPN P形とし、ダイオードDの向きを図1Aと反対にして、Q1 ,Q2 のエミッタを 正の電源電圧+VC が供給される電源入力端子Hに接続すればよい。また、ダイ オードDは電源出力端子A側に挿入してもよい。
【0017】
【考案の効果】
以上述べたように、この考案の回路では、演算増幅器3の最大許容出力電圧V 2 max にほぼ等しい電圧を負荷に印加できるので、従来の回路より負荷電圧のダ イナミックレンジが大幅に広くなる。 また、A→B方向に過電圧Eを印加した時でも、定常時の小さな定電流I0 と 等しい電流が出力端子A,B間に流れるだけであるので、その時の消費電力を従 来より可なり小さくでき、回路の実装、構造の小形化につながる。
【0018】 この考案では、従来のように応答速度の遅い熱応答形の保護抵抗器を用いず、 前項の説明から分るように、過電圧に対し瞬時に保護動作が行われるので、安全 性の面で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示す回路図。
【図2】図1の回路の出力端子間に誤って過電圧を印加
した場合に流れる電流経路を示す回路図。
【図3】従来の帰還形定電流源回路の回路図。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定電圧源の出力電圧V0 を抵抗器(その
    抵抗値をR0 とする)を介して、非反転入力端子が共通
    電位点に接続された演算増幅器の反転入力端子に供給
    し、その演算増幅器の反転入力端子及び出力端子に、一
    対の電源出力端子A及びBをそれぞれ接続し、それら端
    子間に接続される負荷インピーダンスに、V0 /R0
    大きさの定電流を供給するようにした帰還形定電流源回
    路において、 前記演算増幅器の出力端子及び前記電源出力端子Bに、
    第1トランジスタのベース及びコレクタをそれぞれ接続
    し、そのエミッタを電流制限抵抗器R1 を介して、前記
    定電圧源の出力電圧V0 と逆極性の電源入力端子に接続
    し、 前記第1トランジスタのエミッタ及びベースに、第2ト
    ランジスタのベース及びコレクタをそれぞれ接続し、そ
    のエミッタを前記逆極性の電源入力端子に接続し、 前記電源出力端子A又はBと隣接して、ダイオードを挿
    入したことを特徴とする、 帰還形定電流源回路。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5140271A (ja) * 1974-09-30 1976-04-03 Toray Industries Kannetsuhatsunetsutainoondoseigyohoho
JPS60124045U (ja) * 1984-01-31 1985-08-21 富士電機株式会社 出力トランジスタの保護回路

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