JPH0561014B2 - - Google Patents

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JPH0561014B2
JPH0561014B2 JP18726289A JP18726289A JPH0561014B2 JP H0561014 B2 JPH0561014 B2 JP H0561014B2 JP 18726289 A JP18726289 A JP 18726289A JP 18726289 A JP18726289 A JP 18726289A JP H0561014 B2 JPH0561014 B2 JP H0561014B2
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Yasuki Konno
Taizo Fujio
Akihiko Ishida
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Yamada Manufacturing Co Ltd
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Yamada Seisakusho KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、軸部の両端にクラウニングを有した
歯車を製造するのに際し、転造ダイス(転造工
具)の中心に対して、軸部の両端に設けた円柱状
歯車本体にそれぞれ成形されるクラウニングを有
する歯の両クラウニング頂点相当位置を合致でき
るようにし、クラウニング加工が極めて整然とで
きるクラウニングを有する歯車製造用の位置決め
装置に関する。
〔従来の技術及びその課題〕
従来より、軸部の両端の円柱状歯車本体にクラ
ウニングを有する歯を転造加工したものが存在し
ている。この場合、その歯車の歯幅の長さが異な
ることが多かつた。
そこで、この転動ダイスの中心線cに、被加工
物pの一端側の長手方向の長さが歯幅の中心部を
セツトして転造加工すると、極めて整然としたク
ラウニングを有する歯車を製造することができ
る。
今度は、第18図に示すように、その被加工物
pの他端側の長手方向の長さがlの円柱状歯車本
体を、基準センター部にセツトすると、転造ダイ
スの中心線c上に、被加工物pの長さがlの中心
(l/2)の位置が一致せず、ずれることとなり
(第18図参照)、これによつて、そのクラウニン
グを有する歯が正確にできない欠点があつた。即
ち、転造ダイスの中心線cと被加工物pの長さが
lの中心(l/2)の位置とが一致しない場合に
は(第18図参照)、クラウニングを有する歯の
歯厚直交方向(歯幅方向)に左右非対称に形成さ
れ、クラウニング量wの最大膨らみ位置が歯幅の
中心よりずれて形成され、これによつて、クラウ
ニングを有する歯の歯形精度が低下したり、或い
は歯当りに不都合を生じる欠点があつた。
ところで、歯車用転造機の転造ダイスにおい
て、水平方向には移動不能であるが、基準センタ
ー部は、加工する場合の基準位置となることか
ら、その基準位置を決めてロツクする前段階とし
て水平方向に移動可能に構成されている。しかる
に、それぞれの被加工物pに合わせて基準センタ
ー部を調整して寸法位置決めを行つていたので
は、大量生産するには、著しく作業性及び生産効
率が悪いのみならず、精度も低下する欠点があつ
た。これらについて詳述すると、被加工物pごと
に、基準センター部の位置決めをすると、同一条
件となる位置に設定することは極めて面倒であ
り、人の手によつてこれを行う(手動調整)場
合、熟練者といえども、上記誤差を零とすること
は至難の技である。また、仮にそれを行うとすれ
ば、時間がかかり、量産品の生産性を大きく阻害
し、生産効率低下させる。また、付加装置を設け
て、短い時間で寸法位置を出すことも開発されつ
つあるが、これでは歯車用転造機が高価となり、
製品コストを高め、さらには、製品を割高とする
欠点があつた。
また、その円柱状歯車本体にクラウニングを有
した歯車において、その端部に、止め輪溝を設け
ることもあり、かかる場合には、該溝の内側の歯
車部の長手方向の中心がクラウニング頂点相当位
置することが望ましいが、このように正確に製造
することが面倒で、大量にできない欠点があつ
た。
〔課題を解決するための手段〕
そこで発明者は、前記課題を解決すべく、鋭
意、研究を重ねた結果、その発明を、軸部の両端
に第1円柱状歯車本体と第2円柱状歯車本体とを
それぞれ形成した被加工物の第1円柱状歯車本
体、第2円柱状歯車本体にそれぞれ形成されるク
ラウニングを有する歯の両クラウニング頂点相当
位置とそれぞれの端面との長さから、先端の円錐
の角度が一定値を有する基準センター部の仮想先
端位置と転造ダイスのセンター線との距離を引い
た差と、前記基準センター部の先端の円錐の角度
の正接との積を、被加工物の軸端面に形成する円
錐形穴の穴直径としての値となるようにして位置
決めするクラウニングを有する歯車製造用の位置
決め装置等としたことにより、軸部の両端にクラ
ウニングを有した歯車を製造するのに際し、転造
ダイスの中心に対して、軸部の両端に設けた円柱
状歯車本体にそれぞれ成形されるクラウニングを
有する歯の両クラウニング頂点相当位置を合致で
きるようにし、クラウニング加工が極めて整然と
でき、前記課題を解決したものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図乃至第17図に
基づいて説明する。
Aは歯車用転造機、1は固定センターで、その
先端側の基準センター部1aの先端は円錐の角度
θ(実施例では約∠60度)に形成され、その固定
センター1の本体部1bは、原則として転造機本
体に対して固定され、所定位置に固定する前段階
として第10図において左右方向に微調整可能に
構成されている。
2は可動センターであつて、第10図に示すよ
うに、前記固定センター1に対応するもので、そ
の固定センター1と可動センター2との間に、軸
杆状の被加工物Bの両端を押圧挟持するものであ
る。その可動センター2の先端側のセンター軸部
2aの先端の円錐は角度θ(実施例では約∠60度)
に形成され、その可動センター2の本体部2b
は、転造機本体に対して左右方向に移動可能に構
成され、その可動センター2にて、前記被加工物
Bを押圧後に固定可動に構成されている。
3,3は一対の転造ダイスであり、前記歯車用
転造機Aの固定センター1箇所を中心として、上
下方向にガイド4,4を介して移動可能に構成さ
れている。その転造ダイス3のセンター線nが垂
直方向を向いて形成され、該センター線nは水平
方向には全く移動不能に構成されている。また、
転造ダイス3,3の一方が下方から上方に(第1
1図において右側参照)、他方が上方から下方に
(第11図において左側参照)移動して転造加工
可能に構成されている。
さらに転造ダイス3の構成としては、歯厚直交
方向に円弧状のダイス歯元部と、歯厚直交方向に
円弧状のダイス歯先部と、歯すじが逆クラウニン
グ(この明細書では「クラウニング」と逆の概念
を指す。)を有するダイス歯面部から構成され、
これらの一対により、円柱状歯車本体に対して、
転造加工すると、その円弧状のダイス歯先部と円
弧状のダイス歯元部と逆クラウニングを有するダ
イス歯面部とが材料を押圧することで、クラウニ
ングを有する歯Tが形成されるものである。
その被加工物Bの構成は、全体として軸状をな
し、その軸部5の両端に、第1円柱状歯車本体6
(第1図において右側)及び第2円柱状歯車本体
7(第1図において左側)がそれぞれ形成されて
いる。具体的には、軸部5の直径に対して約数mm
大きな直径の第1円柱状歯車本体6、第2円柱状
歯車本体7がそれぞれ一体的に設けられている。
第1図乃至第9図、第13図に示すように、その
第1円柱状歯車本体6、第2円柱状歯車本体7は
軸部5の軸端より僅かに中心側に入つている場合
である。即ち、その第1円柱状歯車本体6、第2
円柱状歯車本体7の外端側に軸部5端が僅かに突
出する構成になつている場合であり、これも軸部
5の端に形成されている概念に包含されれるもの
である。また、第12図に示すように、その軸部
5の最外端に、その第1円柱状歯車本体6、第2
円柱状歯車本体7が一体形成されている場合は、
軸部5の両端に第1円柱状歯車本体6、第2円柱
状歯車本体7をそれぞれ形成した基本の一態様で
ある。
ここで、第1円柱状歯車本体6、第2円柱状歯
車本体7の実施例は複数存在し、その第1実施例
は、第1図等に示すように、その第1円柱状歯車
本体6、第2円柱状歯車本体7の軸方向の長さ
L1,L2としてそれぞれ異なるように形成されて
いる。即ち、L1≠L2である。
それぞれの長さの2分の1(L1/2、L2/2)
の位置、即ち、中心位置をq1,q2とし、該中心位
置q1,q2と軸部5の最外端面との長さをa1,a2
する。その中心位置q1,q2は、第1円柱状歯車本
体6、第2円柱状歯車本体7にそれぞれ形成され
るクラウニングを有する歯Tの両クラウニング頂
点相当位置m1,m2と同一となるものである。そ
の長さa1と長さa2とは異なり、且つパラメータと
なるものであり、被加工物Bの種類、大きさ等に
おいて適宜異なる。
また、第1円柱状歯車本体6、第2円柱状歯車
本体7の第2実施例は、第15図に示すように、
その第1円柱状歯車本体6、第2円柱状歯車本体
7の少なくとも一方(第15図では第2円柱状歯
車本体7であるが、第1円柱状歯車本体6のこと
もある。)の外端側寄りに、止め輪溝dが形成さ
れる場合であり、実施例では、その長さをL2(長
さL1とすることもある。)とし、且つ、該止め輪
溝dの外側を除いた長さをL3とすると、その
(L3/2)の中心位置が、クラウニングを有する
歯Tの両クラウニング頂点相当位置m3として形
成されるものである。該クラウニング頂点相当位
置m3と軸部5の最外端面との長さをa3とする。
また、前記止め輪溝dは、第16図、第17図等
に示されているが、実際には、そのクラウニング
を有する歯Tが製造後に機械加工されている。
また、上記第1実施例、第2実施例の場合に
は、軸部5の最外端面が、第1円柱状歯車本体6
又は第2円柱状歯車本体7の端面となることもあ
る(第12図、第15図参照)。
また、先端が一定の角度θを有する前記固定セ
ンター1の基準センター部1aの先端箇所の仮想
先端位置yと前記転造ダイス3のセンター値nと
の距離をkとし、この値は固定センター1を調整
固定した後は全て定数となる。
以上のような構成において、前記被加工物Bの
軸端面に、円錐形穴8を穿設する。該円錐形穴8
を加工するのには、前記基準センター部1aの先
端の角度θと同一なる角度θを有するドリル9を
使用することが必須である。そこで、円錐形穴8
の軸端面の穴直径をxとすると、 まず、第1円柱状歯車本体6側の軸端面の円錐
形穴8の穴直径xは、 x=2(a1−k)tan(θ/2)となる。
また、第2円柱状歯車本体7側の軸端面の円錐
形穴8の穴直径xは、 x=2(a2−k)tan(θ/2)となる。
さらに、第1円柱状歯車本体6又は第2円柱状
歯車本体7側で、止め輪溝dが形成される場合の
輪端面の円錐形穴直径xは、 x=2(a3−k)tan(θ/2)となる。
上記の公式は、パラメータなる長さa1,a2,a3
を与えると(第1円柱状歯車本体6、第2円柱状
歯車本体7の軸方向の長さL1,L2,L3にて定ま
る。)、k及びθは定数であり、xは必要且つ十分
な値が得られる。
前記円錐形穴8の変形例としては、その周囲を
面取したり、或いは円弧状に形成したりする場合
もあるため(第3図参照)、その端面と円錐形穴
8との交叉する仮想穴の穴直径をxとして指称す
る場合もある。また、その円錐形穴8は、実施例
では、先端に、小径の筒状穴が形成され、後端側
に截頭円錐状の穴が形成されたものである。
〔作用〕
まず、その両端にクラウニングを有する歯Tを
形成する第1円柱状歯車本体6及び第2円柱状歯
車本体7を設けた被加工物Bにおいて、その第1
円柱状歯車本体6、第2円柱状歯車本体7の軸方
向には長さL1,L2としてそれぞれ異なるように
形成されており、ここにおいて、前述したように
第1円柱状歯車本体6側の軸端面の円錐形穴8の
穴直径x=2(a1−k)tan(θ/2)となる値で、
また、第2円柱状歯車本体7側の軸端面の円錐形
穴8の穴直径x=2(a2−k)tan(θ/2)とな
る値で、それぞれ被加工物Bの軸端面に円錐形穴
8を加工する。そして、このように加工した多数
の被加工物Bを、前記歯車用転造機Aの固定セン
ター1と可動センター2との間にセツトする。す
ると、第1円柱状歯車本体6側の軸端面の円錐形
穴8の直径x=2(a1−k)tan(θ/2)となり、
このような円錐形穴8に、基準センター部1aの
先端を挿入すると、該基準センター部1aの先端
の円錐の角度もθとなつているため、その第1円
柱状歯車本体6の長さの2分の1(L1/2)の中
心位置q1と、前記転造ダイス3のセンター線nと
が一致する。即ち、第1円柱状歯車本体6の周面
に対してクラウニングを有する歯Tを形成する際
に、その歯幅の長さの中央位置を、クラウニング
量wの最大位置、即ち、クラウニング頂点m0
できる。この歯Tの加工後に、その可動センター
2を後退させて、被加工物Bを外し、且つ反転さ
せて、前記同様に、被加工物Bを固定センター1
と可動センター2との間にセツトして、前記の第
1円柱状歯車本体6に対してと同様に、第2円柱
状歯車本体7に対してクラウニングを有する歯T
を製造加工する。
また、止め輪溝dを形成するクラウニングを有
する歯Tの場合には、その第1円柱状歯車本体6
又は第2円柱状歯車本体7側で、止め輪溝dが形
成される場合の軸端面の円錐形穴8の穴直径x=
2(a3−k)tan(θ/2)として加工する。この
ようにした後に、その第1円柱状歯車本体6又は
第2円柱状歯車本体7に対してクラウニングを有
する歯Tを製造加工する。
〔発明の効果〕
まず、請求項第1の発明においては、軸部5の
両端に第1円柱状歯車本体6と第2円柱状歯車本
体7とをそれぞれ形成した被加工物Bの第1円柱
状歯車本体6、第2円柱状歯車本体7にそれぞれ
成形されるクラウニングを有する歯Tのクラウニ
ング頂点相当位置m1,m2,m3とそれぞれの端面
との長さa1,a2,a3から、先端の円錐の角度θが
一定値を有する基準センター部1aの仮想先端位
置yと転造ダイス3のセンター線nとの距離kを
引いた差と、前記基準センター部1aの先端の円
錐の角度θの正接との積を、被加工物Bの軸端面
に形成する円錐形穴8の穴直径xとしての値とな
るように位置決めするクラウニングを有する歯車
製造用の位置決め装置としたことにより、第1に
精度が高いクラウニングを有する歯Tを成形でき
るし、第2に極めて能率的に転造作業ができる効
果を奏する。
これらの効果について詳述すると、まず、被加
工物Bに第1円柱状歯車本体6、第2円柱状歯車
本体7を有する場合に、本発明の条件(クラウニ
ング頂点相当位置m1,m2,m3とそれぞれの端面
との長さa1,a2,a3から、先端の円錐の角度θが
一定値を有する基準センター部1aの仮想先端位
置yと転造ダイス3のセンター線nとの距離kを
引いた差と、前記基準センター部1aの先端の円
錐の角度θの正接との積を、被加工物Bの軸端面
に形成する円錐形穴8の穴直径xとしての値とな
るように位置決めすることにより、長さL1なる
第1円柱状歯車本体6の円錐形穴8を基準センタ
ー部1aにセツトすると、転造ダイス3のセンタ
ー線n上に、被加工物Bの第1円柱状歯車本体6
に成形されるクラウニングを有する歯Tのクラウ
ニング頂点相当位置m1とを一致させることがで
き(第6図参照)、クラウニングを有する歯Tに
対して、クラウニング頂点m0が歯幅の中央位置
となり(第14図参照)、極めて整然としたクラ
ウニングを有する歯Tを製造できる利点がある
し、さらに、クラウニングを有する歯Tの歯形精
度を高いものにできる。
今度は、その被加工物Bを反転させて、長さ
L2なる第2円柱状歯車本体7の円錐形穴8を基
準センター部1aにセツトすると、転造ダイス3
のセンター線n上に、被加工物Bの第2円柱状歯
車本体7に形成されるクラウニングを有する歯T
のクラウニング頂点相当位置m2が一致し(第9
図参照)、クラウニングを有する歯Tに対して、
クラウニング頂点m0が歯幅の中央位置となり
(第14図参照)、この場合にも、クラウニングを
有する歯Tを整然として加工でき、且つ歯形精度
の高いクラニングを加工できるものである。
また、止め輪溝dを有するクラウニングを有す
る歯車(第15図乃至第17図参照)であつて
も、第1円柱状歯車本体6又は第2円柱状歯車本
体7のクラウニング頂点相当位置m3を、転造ダ
イス3のセンター線n上に合致させることができ
る。即ち、その止め輪溝dから外端面まで適宜の
長さを有していても常に、長さL3の中心に、ク
ラウニング頂点相当位置m3をセツトでき、この
場合でも、極めて正確にクラウニングを有する歯
Tを加工することができる利点がある。
以上のように、本発明によれば、軸部5の両端
に、第1円柱状歯車本体6及び第2円柱状歯車本
体7を設け、該両円柱状歯車本体の長手方向の長
さが同一又は相違し、これに成形されるクラウニ
ングを有する歯Tのクラウニグ頂点相当位置が適
宜の位置であつても、転造ダイス3のセンター線
に対して、それぞれの円柱状歯車本体におけるク
ラウニング頂点相当位置を必ずセツトすることが
できる利点がある。
また、一方、従来では、第18図に示すよう
に、被加工物pごとに、基準センター部の位置決
めすると、同一条件となる位置に設定することは
極めて面倒であり、人の手によつてこれを行う
(手動調整)場合、熟練者といえども、上記誤差
を零とすることは至難の技であつたし、また、仮
にそれをやるとすれば、時間がかかり、量産品の
生産性を大きく阻害し、生産効率を低下させる。
また、付加装置を設けて、短い時間で寸法位置を
出すことも開発されつつあるが、これでは歯車用
転造機が高価となり、製品コストを高め、さらに
は、製品を割高とする欠点があつた。
しかるに、本発明では、基準センター部1a
は、前段階として基準位置を決めた後は、常に、
一定位置となつており、ここに対して、適宜長さ
の異なることに対しての関数的に求めて加工した
第1円柱状歯車本体6の円錐形穴8や、第2円柱
状歯車本体7の円錐形穴8を順次反転等させて、
同一の基準センター部1aにセツトすることで、
その第1円柱状歯車本体6、第2円柱状歯車本体
7にそれぞれ成形されるクラウニングを有する歯
Tのクラウニング頂点相当位置m1,m2,m3を、
転造ダイス3のセンター線nに一致させることが
でき、前述したような、クラウニングを有する歯
Tの歯形精度を格段と向上させることができる
し、さらに、量産状態では、位置決め調整は不要
のため、歯形を高精度にしつつ、作業性が極めて
良好にでき、ひいては、生産効率を格段と向上さ
せることができ、これらによつて、クラウニング
を有する歯車を割安にできる効果も奏する。
次に、請求項2の発明においては、請求項1の
発明において、軸部5の両端に第1円柱状歯車本
体6と第2円柱状歯車本体7とをそれぞれ形成し
た被加工物Bにおいて、その第1円柱状歯車本体
6、第2円柱状歯車本体7の軸方向の長さL1
L2がそれぞれ異なるようにし、その長さの中心
位置q1,q2としたことにより、クラウニングを有
する歯車製造用の位置決め装置としたことによ
り、第1に歯幅の中心にクラウニングを有する歯
Tを極めて能率的に転造作業ができる効果を奏す
る。
これらの効果について詳述すると、本発明によ
れば、軸部5の両端に、長手方向がそれぞれ異な
る長さの第1円柱状歯車本体6及び第2円柱状歯
車本体7を設けていても、転造ダイス3のセンタ
ー線nに対して、それぞれの円柱状歯車本体の長
手方向の中央位置を必ずセツトすることができる
利点があり、これによつて、第1円柱状歯車本体
6及び第2円柱状歯車本体7のそれぞれの長手方
向の中心が、クラウニング頂点m0となる歯Tを
高精度に製造できる。
他の構成は、請求項1の発明と同様であり、こ
れと同様の効果を発揮しうる。
次に、請求項3の発明においては、請求項1の
発明において、軸部5の両端に第1円柱状歯車本
体6と第2円柱状歯車本体7とをそれぞれ形成し
た被加工物Bの第1円柱状歯車本体6、第2円柱
状歯車本体7にそれぞれ形成されるクラウニング
を有する歯Tによる歯車の少なくとも一方が、そ
れぞれの第1円柱状歯車本体6、第2円柱状歯車
本体7の長手方向の中心と異なる位置のクラウニ
ング頂点相当位置m3としたクラウニングを有す
る歯車製造用の位置決め装置としたことにより、
特に歯幅の中心以外の適宜の位置にクラウニング
頂点相当位置m3が存在するようにクラウニング
を有する歯Tを極めて能率的に転造作業ができる
効果を奏する。
これらの効果について詳述すると、特に、少な
くとも一方の円柱状歯車本体に成形されるクラウ
ニングを有する歯Tの歯車において、その端部寄
りに、止め輪溝dが形成される場合に有効であ
り、かかる場合は、そのクラウニング頂点相当位
置m3は、止め輪溝dの内側端より軸端面までの
長さを、円柱状歯車本体の長手方向の長さL1
はL2より引いた長さL3の中心を、歯車用転造機
Aの転造ダイス3のセンター線nに対して通過さ
せることができ、これによつて、止め輪溝dを除
いた場合の円柱状歯車本体の中心にクラウニング
頂点m0が存在し、歪等がない、クラウニングを
有する歯Tを製造加工することができる大きな効
果を奏する。
他の構成は、請求項1の発明と同様であり、こ
れと同等の効果を発揮しうる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであつて、そ
の第1図は本発明に使用する被加工物の一部断面
とした側面図、第2図、第3図は本発明に使用す
る被加工物の要部断面図、第4図、第5図は本発
明の加工工程を示す一部断面とした略示平面図、
第6図は第5図の要部拡大図、第7図、第8図は
本発明の加工工程を示す一部断面とした略示平面
図、第9図は第8図の要部拡大図、第10図は本
発明に使用する歯車用転造機の一部断面とした要
部平面図、第11図は一対の転造ダイスと基準セ
ンター部との位置関係を表す状態図、第12図は
第1図に使用した被加工物の側面図、第13図は
被加工物の別の実施例の斜視図、第14図は本発
明によつて製造したクラウニングを有する歯車の
斜視図、第15図は本発明の別の実施例の加工工
程を示す一部断面とした略示平面図、第16図は
第15図によつて形成されたクラウニングを有す
る歯の平面図、第17図は第16図の斜視図、第
18図は従来の転造ダイスに被加工物をセツトし
た平面的斜視図である。 B……被加工物、1a……基準センター部、3
……転造ダイス、5……軸部、6……第1円柱状
歯車本体、T……歯、7……第2円柱状歯車本
体、8……円錐形穴、k……距離、n……センタ
ー線、y……仮想先端位置、θ……角度、L1
L2,L3,a1,a2,a3……長さ、q1,q2……中心位
置、x……穴直径、m1,m2,m3……クラウニン
グ頂点相当位置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 軸部の両端に第1円柱状歯車本体と第2円柱
    状歯車本体とをそれぞれ形成した被加工物の第1
    円柱状歯車本体、第2円柱状歯車本体にそれぞれ
    形成されるクラウニングを有する歯の両クラウニ
    ング頂点相当位置とそれぞれの端面との長さか
    ら、先端の円錐の角度が一定値を有する基準セン
    ター部の仮想先端位置と転造ダイスのセンター線
    との距離を引いた差と、前記基準センター部の先
    端の円錐の角度の正接との積を、被加工物の軸端
    面に形成する円錐形穴の穴直径としての値となる
    ようにして位置決めをすることを特徴としたクラ
    ウニングを有する歯車製造用の位置決め装置。 2 軸部の両端に第1円柱状歯車本体と第2円柱
    状歯車本体とをそれぞれ形成した被加工物におい
    て、その第1円柱状歯車本体、第2円柱状歯車本
    体の軸方向の長さがそれぞれ異なるようにし、そ
    の長さの中心位置とそれぞれの端面との長さか
    ら、先端の円錐の角度が一定値を有する基準セン
    ター部の仮想先端位置と転造ダイスのセンター線
    との距離を引いた差と、前記基準センター部の先
    端の円錐の角度の正接との積を、被加工物の軸端
    面に形成する円錐形穴の穴直径としての値となる
    ようにして位置決めすることを特徴としたクラウ
    ニングを有する歯車製造用の位置決め装置。 3 軸部の両端に第1円柱状歯車本体と第2円柱
    状歯車本体とをそれぞれ形成した被加工物の第1
    円柱状歯車本体、第2円柱状歯車本体にそれぞれ
    形成されるクラウンニングを有する歯による歯車
    の少なくとも一方が、それぞれの第1円柱状歯車
    本体、第2円柱状歯車本体の長手方向の中心と異
    なる位置をクラウニング頂点相当位置とし、該ク
    ラウニング頂点相当位置とそれぞれの端面との長
    さから、先端の円錐の角度が一定値を有する基準
    センター部の仮想先端位置と転造ダイスのセンタ
    ー線との距離を引いた差と、前記基準センター部
    の先端の円錐の角度の正接との積を、被加工物の
    軸端面に形成する円錐形穴の穴直径としての値と
    なるようにして位置決めすることを特徴としたク
    ラウニングを有する歯車製造用の位置決め装置。
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