JPH0561907B2 - - Google Patents

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JPH0561907B2
JPH0561907B2 JP61128112A JP12811286A JPH0561907B2 JP H0561907 B2 JPH0561907 B2 JP H0561907B2 JP 61128112 A JP61128112 A JP 61128112A JP 12811286 A JP12811286 A JP 12811286A JP H0561907 B2 JPH0561907 B2 JP H0561907B2
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JP
Japan
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cells
medium
serum
culture
composition
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JP61128112A
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English (en)
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JPS62285780A (ja
Inventor
Kazuaki Kitano
Yasushi Shintani
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Publication date
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Priority to EP19870304919 priority patent/EP0248656B1/en
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、動物細胞を増殖するための組成物お
よび動物細胞の増殖方法の製造法に関する。 従来の技術 動物細胞を大量に効率よく培養する技術は、新
しい有用な生理活性物質の探索や生産に、さらに
遺伝子操作技術を施した細胞を用いる生理活性物
質生産に必須の技術として、種々の方向から研究
が進められている。従来動物細胞の培養には、血
清を約10%程度添加した培地が主として用いら
れ、とりわけ牛胎児血清(FCS)含有培地が賞用
されて来た。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、血清は非常に高価であり、かつ
原因不明のロツト差があるため、細胞を大量に培
養するには問題が多い。さらに血清には多種類の
異種蛋白質が含まれるため、生産される有用物質
を培養液から回収精製する際にも不都合が生ず
る。これらの不都合を解消しようとして、血清を
含まない培地(無血清培地)も種々開発されて来
たが、一般に汎用性が低く、増殖性および生理活
性物質生産性の面でも血清含有培地に比べると必
ずしも十分なものとはいえない。また無血清培地
では、血清の代替として、各種細胞増殖因子、ホ
ルモン類などが添加されるが、これらの因子類に
は高価なものも多く、血清含有培地より、むしろ
高価な場合もしばしば認められる。 いずれにしても従来知られている培地は、細胞
培養によつて有用物質を大量に効率よく得るため
には必ずしも十分満足できるものではなかつた。 このように、安価で大量供給が可能で、しかも
血清等に由来する性質不明の蛋白質を出来るだけ
含まない動物細胞増殖用培地を開発することが望
まれる。該培地としては、無血清で汎用性があ
り、しかも細胞増殖能が高い培地が理想的である
が、血清含有培地でもその血清の使用量を大巾に
減らすことが出来れば、培地の経済性および培養
液中の不純物含量の面での問題点を大巾に改善す
ることが可能である。 問題点を解決するための手段 上記した事情に鑑み、本発明者らは、細胞増殖
を促進する物質の探索を進めたところ、ポリエチ
レングリコールを含有した動物細胞増殖用組成物
による培地で動物細胞または生理活性物質を生産
する動物細胞を培養すると、動物細胞が著しく増
殖され、またこれにより、産生される生理活性物
質の量が増大されることを見い出し、これに基づ
いてさらに研究した結果、本発明を完成した。 本発明は、(1)、重合分子量が約2000ないし
20000のポリエチレングリコールを含有してなる
動物細胞増殖用組成物、 (2)、重合分子量が約2000ないし20000のポリエチ
レングリコールを含有する動物細胞増殖用組成物
を加えた培地で動物細胞を培養することを特徴と
する動物細胞の増殖方法である。 本明細書においては、ポリエチレングルコール
をPEGと略記することもある。 本発明の組成物は、基礎培地およびポリエチレ
ングルコールからなる。 該基礎培地としては、動物細胞の培養に用いる
ことのできるものであればいずれのものでもよ
い。 本発明に用いられる基礎培地としては、たとえ
ば市販されている各種基礎培地[たとえば、イー
グルの最小必須培地(MEM)(サイエンス
(Science)130巻 432頁 1959年)、イーグルの
基礎培地(BME)(プロシーデイングス・オブ・
ザ・ソサイエテイ・フオア・エキスペリメンタ
ル・バイオロジー・アンド・メデイスン
(Proceedings of the Society for
Experimental Biology and Medicine)89巻
362頁 1965年)、ダブルベツコ改変イーグル培地
(DME)(バイロロジー(Virology)8巻 396
頁 1959年)、イスコフ改変ダルベツコ培地
(IMDM)(ザ・ジヤーナル・オブ・エキスペリ
メンタル・メデイスン(The Journal of
Experimental Medicine)147巻 923頁 1978
年)、L−15培地(アメリカン・ジヤーナル・オ
ブ・ハイジーン(American Journal of
Hygiene)78巻 173頁 1963年)、マツコイ5a培
地(プロシーデイングス・オブ・ザ・ソサイエテ
イ・フオア・エキスペリメンタル・バイオロジ
ー・アンド・メデイスン100巻 115頁 1959年)、
ハムF12培地(プロシーデイングス・オブ・ナシ
ヨナル・アカデミー・オブ・サイエンス・ユー・
エス・エー(Proceedings of National
Academy of Science,USA)53巻 288頁
1965年)、RPMI1640培地(ジヤーナル・オブ・
ザ・アメリカン・メデイカル・アソシエーシヨン
(Journal of the American Medical
Association)199巻 519頁 1967年)など]あ
るいはこれらを混合した培地が挙げられる。該基
礎培地にそれぞれの細胞の増殖に必須な因子(補
助増殖因子)たとえばホルモン類(たとえばイン
スリン,トランスフエリン,ステロイドホルモン
など)、蛋白性増殖因子[たとえば上皮細胞増殖
因子(EGF)、血小板由来増殖因子(PDGF)、繊
維芽細胞増殖因子(FGF)など]、重金属類(た
とえば亜セレン酸ナトリウムなど)やリン脂質
(たとえばエタノールアミン,ホスフアチジルエ
タノールアミンなど)を必要により添加した無血
清培地が挙げられる。さらに、これらに通常の使
用量またはそれ以上の血清代替物質[たとえば
GFS(第2回次世代産業基盤技術シンポジウム−
バイオテクノロジー 予講集161頁、1984年)、
NU−シーラム(コラボレーテイブリサーチ社
製)、シーラムプラス(KCバイオロジカルズ社
製)など]が添加された培地や、通常の使用量以
下の血清[たとえば牛胎児血清(FCS)、新生子
牛血清、仔牛血清、ブタ血清、ヤギ血清、ニワト
リ血清など]を添加した培地などが挙げられる。
また市販の無血清培地〔たとえばハイブリテイー
1(日本薬品開発製)、HB−102(ハナ・メデイア
社製)、HL−1(ベントレツト社製)など]も本
発明の基礎培地として用いることが可能であり、
市販の基礎培地に準じてアミノ酸などの濃度を最
適化した培地を作成して用いることも可能であ
る。 本発明で用いられるポリエチレングルコールと
しては、重合分子量が約2000ないし20000のもの
が好ましく、さらに約4000、約6000、約20000の
ものが好ましい。 本発明で用いられるポリエチレングルコールの
量は、使用時の濃度が約10%(W/V)以下とな
る量が好ましい。なおここにおいて、「以下」は
「0」を含まないことを示す。また、ポリエチレ
ングルコールの量としては、使用時の濃度が、よ
り好ましくは、約0.001ないし10%(W/V)、さ
らに好ましくは約0.01ないし2%(W/V)とな
る量である。 ポリエチレングルコールは、あらかじめ組成物
中に混合されていても良いし、培地として使用す
る際に混入しても良い。 本発明の動物細胞増殖用組成物は、固体状態の
ものおよび水溶液であるもののいずれでもよい。
固体状態のものは、それをたとえば水に溶解ある
いは懸濁して用いられる。 また、該組成物を動物細胞増殖用の培地として
用いることができるが、培地として用いる場合に
は、血清を含まない培地としても良く、さらに、
通常の使用量以下の血清を含む培地としても良
い。ここで、通常の使用量としては、たとえば約
10%(V/V)が挙げられる。 本発明の組成物を培地として用いる場合には、
通常の使用量またはそれ以下の血清代替物を含む
培地としてもよい。ここで、通常の使用量として
は、たとえば、GFSの場合は約3〜4g/
(蛋白質として)であり、NU−シーラムの場合
は約10%V/Vであり、シーラムプラスの場合は
約10%V/Vである。 本発明方法によつて培養される動物細胞として
は、特に限定されない。その例としては、たとえ
ばヒト、マウス、ラツト、ウシ、ハムスターなど
の哺乳動物由来のリンパ系細胞(例、正常リンパ
球、ミエローマ細胞、B−リンパ芽球様細胞、T
リンパ性白血病細胞など)、各種ハイブリドーマ
(例、マウスハイブリドーマ、マウス・ヒトヘテ
ロハイブリドーマ、ヒトハイブリドーマなど)、
正常2倍体細胞(例、繊維芽細胞など)、その他
の種々の接着依存性細胞などを挙げることが出来
る。 より具体的には、ヒトリンパ系細胞としては、
Namalva(ATCC CRL1432)(インターナシヨナ
ル・ジヤーナル・オブ・キヤンサー
(International Journal of cancer)12巻396頁
1973年)、Raji(ATCC CCL86)(ランセツト
(Lancet)1巻238頁1964年)、EB−3(ATCC
CCL85)(ランセツト1巻252頁1964年)、WI−
L2(キヤンサー(Cancer)22巻517頁1968年)、
Daudi(ATCC CCL213)(キヤンサー・リサーチ
(Cancer Research)28巻1300頁1968年)、RPMI
8226(ATCC CCL155)(プロシーデイングス・
オブ・ザ・ソサイエテイ・フオア・エキスペリメ
ンタル・バイオロジー・アンド・メデイスン125
巻1246頁1967年)、CCRF−CEM(ATCC
CCL119)(キヤンサー18巻522頁1965年)、RPMI
1788(ATCC CCL156[(ジヤーナル・オブ・ザ・
ナシヨナル・キヤンサー・インステイチユート
(ユナイテイド・ステーツ)Journal of the
National Cancer Institute(United States))43
巻1119頁1969年)]、CRCF−SB(ATCC
CCL120)(キヤンサー・リサーチ27巻2479頁
1967年)などが、マウスリンパ系細胞としては、
たとえば、MPC−11(ATCC CCL167)(ジヤー
ナル・オブ・エキスペリメンタル・メデイスン
131巻515頁1970年)、NS−1(ATCC TIB18)
(ユーロピアン・ジヤーナル・オブ・イムノロジ
ー(European Journal of Immunology)6巻
511頁1976年)、P3X63Ag8U・1(P3U1)
(ATCC CRL1597)(カレント・トピツクス・オ
ブ・マイクロバイオロジー・アンド・イムノロジ
ー(Current Topics of Microbiology and
Immunology)81巻1頁1978年)などが、ハイブ
リドーマとしては、たとえばマウスハイブリドー
マCEA(第2回次世代産業基盤技術シンポジウム
−バイオテクノロジー予稿集175頁 昭和59年)、
HS−(同上)、E235I63(ハイブリドーマ4巻
47頁1985年)、マウス・ヒト・ヒトヘテロハイブ
リドーマN12−16・63(第2回次世代産業基盤技
術シンポジウム−バイオテクノロジー予稿集175
頁 昭和59年)、I12−22−25(バイオケミカル・
アンド・バイオフイジカル・リサーチ・コミユニ
ケーシヨン(Biochemical and Biophysical
Research Communication)129巻26頁1985年)、
HB−43・1(同上)などが、接着依存性細胞
としては、たとえばFL(ATCC CCL62)(プロシ
ーデイングス・オブ・ザ・ソサイエテイ・フオ
ア・エキスペリメンタル・バイオロジー・アン
ド・メデイスン94巻532頁1957年)、Hela(ATCC
CCL2)(キヤンサー・リサーチ12巻264頁1952
年)、Wish(ATCC CCL25)(エキスペリメンタ
ル・セル・リサーチ(Experimental Cell
Research)23巻14頁1961年)、CHO−K1(ATCC
CCL61)(ジヤーナル・オブ・エキスペリメンタ
ル・メデイスン108巻945頁1958年)、L細胞
(ATCC CCL1)(ジヤーナル・オブ・ナシヨナ
ル・キヤンサー・インスチチユート・ユー・エ
ス・エー9巻229頁1948年)などがそれぞれ挙げ
られる。 本発明の生理活性物質の製造法において用いら
れる生理活性物質を生産する動物細胞としては、
たとえば、マウスモノクローナル抗体を産生する
CEA,HS−,E235I63など、ヒトモノクロー
ナル抗体を産生するN12−16・63、I12−22−25、
HB−43.1などが、白血球インターフエロンを
産生するNamalva細胞、インターロイキン−2
を産生する遺伝子組換え細胞マウスL−IL213−
3細胞、ヒトFL−IL385−細胞、ハムスターC−
IL485−14細胞(特開昭61−63282号公報参照)
などが挙げられる。 本発明方法の培養には通常培養に用いられる容
器または装置が用いられる。たとえば浮遊細胞の
場合には、マルチウエルプレート、培養フラス
コ、スピナーフラスコ、ジヤーフアーメンター、
フアーメンターなどが用いられ、さらにホローフ
アイバー培養装置、セラミツクマトリツクスを用
いた培養装置さらにマクロカプセル培養法などが
適宜採用される。接着依存性細胞の場合には、マ
ルチウエルプレート、培養フラスコ、ローラーボ
トル、マイクロキヤリアー培養法、ホローフアイ
バー培養法、セラミツクスマトリツクス培養法な
どが用いられる。 本発明の培養は、用いられる動物細胞の培養に
適した条件が採用される。一般的には、培養温度
約37℃前後で、PH約6.5〜7.5で、数日〜3か月培
養される。たとえば、本発明の培地に通常0.1〜
5×105個/mlの細胞を播種し、マルチウエルプ
レートやフラスコの場合には約37℃、5%炭酸ガ
ス培養器(炭酸ガス濃度5%の培養器)中でPH約
6.5〜7.5で約1〜20日間培養される。ジヤーフア
ーメンターやフアーメンターなどでは通気攪拌培
養が行われる。またこれらの培養槽やホローフア
イバー、セラミツクマトリツクス、マイクロカプ
セルなどを用いた培養においては培地に回分的、
または連続的に交換することにより生理活性物質
の生産性を向上させることができる。連続灌流培
養の場合には1ないし数ケ月(約3か月)も続け
る場合がある。また、必要により通気される。 培養液から細胞を採取するには、たとえば、浮
遊細胞の場合は、培養液を直接遠心分離機やろ過
機にかけて集める。接着依存性細胞の場合にはた
とえば、0.1mg/mlEDTAおよび1.25mg/mlのト
リプシンを添加して、37℃1〜2分反応させて細
胞を分散させたのち、遠心分離またはろ過によつ
て集める。 細胞培養によつて生産される生理活性物質は、
その物質が培養液中に蓄積される場合、ろ過また
は遠心分離によつて上澄液を得、これから採取さ
れる。また細胞内に蓄積される物質の場合には、
ろ過または遠心分離によつて得た細胞を物理的方
法(例、超音波、フレンチプレス、ダイノミルな
ど)または化学的方法(例、塩酸グアニジン等)
にて処理し、生産物を抽出したのち、上澄液を得
る。 上記上澄液から生理活性物質を分離、精製する
には自体公知の分離、精製法を適宜組み合わせて
行うことができる。たとえば生理活性物質が蛋白
質またはペプチドの場合には、塩析や溶媒沈澱法
などの溶解度を利用する方法、透析法、限外ろ過
法、ゲルろ過法、SDS−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動法などの主として分子量の差を利用する
方法、イオン交換クロマトグラフイーなどの荷電
の差を利用する方法、アフイニテイクロマトグラ
フイーなどの特異的親和性を利用する方法、逆相
高速液体クロマトグラフイーなどの疏水性の差を
利用する方法、等電点電気泳動などの等電点の差
を利用する方法などが適用される。 本発明の方法に従つて増殖させた動物細胞は、
たとえばこれにウイルスを感染させてワクチンの
製造に利用したり、各種リンフオカイン類(例、
インターフエロン類、インターロイキン−2)、
各種増殖因子類(例、上皮細胞増殖因子、繊維芽
細胞増殖因子など)、各種ホルモン類(例、ヒト
成長ホルモン、インスリンなど)、各種酵素類
(例、ウロキナーゼ、組織プラスミノーゲル活性
化因子など)や各種モノクローナル抗体などの生
産に利用される。また遺伝子操作によつて特定の
遺伝子を導入した細胞を用いることにより該物質
を効率よく生産させることができる。また本発明
の方法に従つて増殖し、集めた細胞を直後に、人
工皮膚や人工器官(例、膵臓ベータ島細胞や、肝
細胞など)として利用することもできる。 本発明方法により、動物細胞を効率よく増殖さ
せることができるので、動物細胞を工業的に大量
に増殖させる方法として有利に用いることができ
る。 本発明方法において、生理活性物質を生産する
動物細胞を培養した場合には、該細胞が効率良く
増殖されるので、生理活性物質を効率良く生産す
ることができ、工業的生産上有利である。 実施例 以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。PEGの添加%は、W/V%を表わす。
GFS以外の血清代替物および血清の添加%は
V/V%を表わす。 実施例 1 IMDM、ハムF12およびL−15培地を1:1:
2の比率で混合した培地に、2mg/インスリ
ン、2mg/トランスフエリン、2×10-6Mエタ
ノールアミン、2×10-8M亜セレン酸ナトリウム
(4つを合せてITESと称する。)を添加し、これ
に各種重合度のPEG(PEG400,PEG1000,
PEG1540.PEG2000.PEG4000,PEG6000.
PEG20000)を各種濃度に添加した培地を調製
し、これを24穴マルチウエルプレートへ1ml宛分
注した。これにマウス・ヒト・ヒトヘテロハイブ
リドーマN12−16・63株の細胞を1×105個/ml
になるように播種し、5%炭酸ガス培養器中で37
℃5日間培養後、コールターカウンターにて細胞
数を測定した。 結果を第1図に示す。第1図において、−○・−
はPEG20000、−○−はPEG6000、−▲−は
PEG4000、−△−はPEG2000、−■−はPEG1540、
−□−はPEG1000、−●−はPEG400を第1図に
示した濃度になる様に添加した場合の細胞数をそ
れぞれ示す。 第1図から明らかな如く、PEGを添加しない
培地での細胞数は2.5×105個/mlであつたのに対
し、PEGを添加した場合にはPEG400を除いて濃
度の増加に供なつて細胞数が増加した。至適濃度
は0.25%付近に存在したが、0.001%の添加にお
いても明らかに効果が認められた。また重合分子
量の大きいものほど効果が良く傾向が認められ、
PEG20000の場合、至適濃度条件下では、無添加
の場合の3.3倍にも達した。 実施例 2 実施例1と同じ基礎培地にITESを添加した培
地(1)、更にこれに0.25%PEG20000を添加した培
地(2)、および0.25%PEG2000を添加した培地(3)を
用意し、これらを24穴マルチウエルプレートへ1
ml宛分注した。これに下表に示す各種リンパ系細
胞を1×105個/mlの割合で播種し、37℃、5%
炭酸ガス培養器中で5日間培養したのちコールタ
ーカウンターで細胞数を計数し表1の結果を得
た。この表にみられる様に各種リンパ系細胞およ
び各種ハイブリドーマの培養に巾広く効果が認め
られた。
【表】
【表】 実施例 3 実施例1と同じ基礎培地にITESおよび血清代
替物質GFS(成牛血清の55〜70%(飽和度)硫酸
アンモニウム沈澱画分)を蛋白濃度として0.3
mg/ml(通常使用される濃度の1/10量)添加し、
これにPEG20000を無添加の培地(1)および0.1%添
加した培地(2)を用意し、これらにマウス・ヒト・
ヒトヘテロハイブリドーマN12−16・63または
HB−43−1を1×105細胞/ml宛播種し、37
℃、5%炭酸ガス培養器中で5日間培養し、表2
の結果を得た。
【表】 実施例 4 実施例1と同じ基礎培地に1%牛胎児血清
(FCS)を添加し、さらに0.1%PEGを添加した培
地と無添加培地を用意し、実施例3と同じ細胞を
培養し、表3の結果を得た。
【表】 実施例 5 市販の各種無血清培地(ハイブリテイー1、
HB−102およびHL−1)および実施例1と同じ
組成の基礎培地にそれぞれ市販の血清代替物質
(NU−シーラム、シーラムプラス)を10%にな
るように添加した培地を用意し、これに0.1%
PEG20000を添加した場合と添加しない場合での
マウス・ヒト・ヒトハイブリドーマN12−16・63
の増殖を実施例1と同じ方法で調べ、表4の結果
を得た。
【表】 相対値で示した。
実施例 6 実施例1と同じ基礎培地にITESと0.1%
PEG20000とを添加した培地を用意し、これにWI
−L2またはNamalva細胞をそれぞれ1×105
胞/mlになる様に播種し、5%炭酸ガス培養器中
で37℃で培養し、5日目毎に新しい培地へ同じ細
胞数になる様に移し変えて培養を続けた。結果を
第2図に示す。第2図において、○−○はWI−
L2細胞を培養した場合を、○−●はNamalva細
胞を培養した場合をそれぞれ示す。第2図に示す
様に、WI−L2、Namalva共に、5代継代後も全
く正常に増殖し、細胞の継代維持にも使用できる
ことがわかつた。 実施例 7 接着依存性ヒトFL細胞(ATCC CCL62)を
IMDMとハムF12培地の1:1混合物を基礎培地
とし、これに実施例1と同じ濃度のITESおよび
表5に示す濃度のFCSおよびPEG20000を添加し
た培地に1×105細胞/mlになる様に播種し、5
%炭酸ガス培養器中で37℃5日間培養した。培養
終了後トリプシンで細胞を遊離させた後、コール
ターカウンターで計数した。表5に示す様に血清
無添加でもPEGの著しい促進効果が認められ、
血清1%、PEG20000の0.2%の培地では血清10%
の培地以上の生育が認められた。
【表】 実施例 8 接着依存性ハムスターCHO−K1(ATCC
CCL61)についてはIMDM:ハムF12:L15
(1:1:2)に35mg/L−プロリンを添加し
た培地を基礎培地とし、マウスL細胞については
MEMを基礎培地とし、これらに実施例1と同じ
濃度のITESおよび表6に示す濃度のFCSと
PEG20000を添加した培地に1×104細胞/mlにな
る様に播種し、5%炭酸ガス培養器中で37℃5日
間培養した。培養終了後トリプシンで細胞を遊離
させたのち、コールターカウンターにて細胞数を
測定した。
【表】
【表】 表6から明らかなようにCHO−K1細胞では血
清1%にPEG20000 0.1%を添加すると血清5%
にほぼ等しい増殖が認められ、L細胞では血清2
%に0.2%のPEG20000を添加すると血清10%の培
地以上の増殖が認められた。 実施例 9 マウスハイブリドーマE235I63株をIMDM:
F12(1:1)に実施例1と同じ濃度のITESおよ
び表7に示す濃度のPEG20000を添加した培地に
1×105細胞/mlになる様に接種したのち、5%
炭酸ガス培養器中37℃4日間培養し、細胞数およ
び抗体産生量を測定して表7の結果を得た。
【表】 実施例 10 マウス・ヒト・ヒトヘテロハイブリドーマI12
−22・25株を実施例1と同じ基礎培地に同じ濃度
のITESおよび表8に示す濃度のPEG20000を添
加した培地に1×105細胞/mlになる様に接種し
たのち、5%炭酸ガス培養器中37℃6日間培養
し、細胞数および抗体産生量を測定して表8の結
果を得た。
【表】 PEG20000無添加および0.1%添加培地で培養し
た細胞培養上清各1に硫酸アンモニウムを加え
て37%〜50%(飽和度)で沈澱する画分を集め、
透析後、0.07MNaClを添加した0.02Mトリス・塩
酸緩衝液(PH7.9)にて平衡化したワツトマン
DE52カラムにかけ、素通り画分を集めた。透析
後凍結乾燥して35mlの0.005MNaClを含む
0.05MMES緩衝液(PH6.0)に溶かし、MonoS
HR5/5カラム(フアーマシア)を用いたFPLC
にかけ、同じ緩衝液にて洗滌後1MNaClを含む
0.05MMES緩衝液(PH6.0)で直線濃度勾配をか
けて溶出し、IgG画分を集めたところ、PEG無添
加培地からは1018μg、PEG添加培地からは
3135μgのヒトモノクローナル抗体がそれぞれ得
られた。 発明の効果 本発明の動物細胞増殖用組成物による培地を用
いると動物細胞を大量に効率良く増殖させること
ができる。また、生理活性物質を生産する動物細
胞を培養すると、該細胞が大量に効率良く増殖さ
れるので、生理活性物質を効率良く生産させこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1で得られたポリエチレング
リコールの添加効果を示す。第2図は、実施例6
で得られた細胞の継代培養の結果を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重合分子量約2000〜20000のポリエチレング
    リコールを含有してなる動物細胞増殖用組成物。 2 固体状態にある特許請求の範囲第1項記載の
    組成物。 3 水溶液である特許請求の範囲第1項記載の組
    成物。 4 ポリエチレングリコールの濃度が約10%以下
    である特許請求の範囲第3項記載の組成物。 5 血清を含まない特許請求の範囲第3項または
    第4項記載の組成物。 6 通常の使用量以下の血清を含む特許請求の範
    囲第3項または第4項記載の組成物。 7 重合分子量約2000〜20000のポリエチレング
    リコールを含有する動物細胞増殖用組成物を加え
    た培地でリンパ系細胞を培養することを特徴とす
    る動物細胞の増殖方法。 8 ポリエチレングリコールを10%以下含有する
    培地である特許請求の範囲第7項記載の増殖方
    法。 9 血清を含まない培地である特許請求の範囲第
    7項または第8項記載の増殖方法。 10 培地が通常の使用量以下の血清を含む特許
    請求の範囲第7項または第8項記載の増殖方法。
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