JPH0564233B2 - - Google Patents
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- JPH0564233B2 JPH0564233B2 JP60216154A JP21615485A JPH0564233B2 JP H0564233 B2 JPH0564233 B2 JP H0564233B2 JP 60216154 A JP60216154 A JP 60216154A JP 21615485 A JP21615485 A JP 21615485A JP H0564233 B2 JPH0564233 B2 JP H0564233B2
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は蒸着フイルムに関し、更に詳しくは表
面粗さ(Ra)が0.005μm以上である配向ポリエ
ステルの表面にスポツト的なコロナ処理を施して
から金属蒸着層を設けてなる、装飾用途に好適な
蒸着フイルムに関する。 従来技術 従来から、金銀糸、ネーマー、反射鏡等の用途
に光線反射層をフイルムに一体化した蒸着フイル
ムが用いられている。この蒸着フイルムがこの用
途に用いられ、優れた美観を呈するためには、反
射性や光沢が優れていることは言うに及ばず、何
よりもまず蒸着斑を生じさせないことが最も大切
である。従つて、蒸着フイルムは専ら蒸着斑を生
じさせない技術手段が検討され、今までそれらに
関する技術も多数提案されて来ている。 しかし、蒸着フイルムも、生活様式や趣味の多
様化等に対応して、上述以外の幅広い用途分野で
様々な形態で利用されるようになつて来ている。 これに応えるものの一つとして、人工的、幾何
学模様的あるいは規則的な感じをいだかせない装
飾模様の光沢を有する蒸着フイルムが求められて
いる。 発明の目的 本発明者は、このような人工的、幾何学模様的
あるいは規則的でない感じの装飾模様の光沢を有
する蒸着フイルムについて鋭意検討の結果、特定
の表面粗さを有する配向ポリエステルの表面に不
均一で不規則にコロナ処理を施すことにより、極
めて広範な装飾模様の光沢を有する蒸着フイルム
を得ることに成功した。 本発明の目的は、装飾用途に有用な、人工的、
幾何学模様的あるいは規則的な感じをいだかせな
い装飾模様の光沢を有する蒸着フイルムを提供す
ることにある。 発明の構成・効果 本発明の目的は、本発明によれば、配向ポリエ
ステルフイルムとその表面に積層された金属蒸着
層とからなる蒸着フイルムであつて、該表面は、
表面粗さ(Ra)が0.005μm以上でありかつ被処
理面が直径または長径2〜50mmの円形、長円形ま
たはこれらの変形した形状をとりかつ表面積の10
〜50%を占めるようにコロナ処理が施された表面
であることを特徴とする蒸着フイルムによつて達
成される。 本発明において基材フイルムは配向ポリエステ
ルフイルムであり、この表面は0.005μm以上の表
面粗さを有する。このポリエステルは二軸配向能
を有するポリエステルであり、特に芳香族ポリエ
ステル(例えばポリエチレンテレフタレート、ポ
リテトラメチレンテレフタレート、ポリエチレン
−2,6−ナフタリンジカルボキシレート等)が
熱特性、吸湿特性等の点から好ましい。ポリエス
テルには、必要に応じて、安定剤、着色剤、酸化
防止剤、艶消剤及びその他添加剤を含有せしめる
ことができる。 配向ポリエステルフイルムはそのフイルム表面
に多数の微細な突起を有している。それらの多数
の微細な突起は、通常ポリエステル中に分散して
含有させる多数の実質的に不活性な固体微粒子に
由来する。 多数の不活性固体微粒子を含有するポリエステ
ルは、通常ポリエステルを形成するための反応
時、例えばエステル交換法による場合のエステル
交換反応中ないし重縮合反応中の任意の時期又は
直接重合法による場合の任意の時期に、不活性固
体微粒子(好ましくはグリコール中のスラリーと
して)を反応系中に添加かることにより製造する
ことができる。好ましくは、重縮合反応の初期例
えば固有粘度が約0.3に至るまでの間に、不活性
固体微粒子を反応系中に添加するのが好ましい。 不活性固体微粒子としては、本発明において
は、好ましくは二酸化ケイ素(水和物、ケイ藻
土、ケイ砂、石英等を含む);アルミナ;
SiO2分を30重量%以上含有するケイ酸塩(例え
ば非晶質或は結晶質の粘土鉱物、アルミノシリケ
ート(焼成物や水和物を含む)、温石綿、ジルコ
ン、フライアツシユ等);Mg,Zn,Zr,及び
Tiの酸化物;Ca、及びBaの硫酸塩;Li,
Na、及びCaのリン酸塩(1水素塩や2水素塩を
含む);Li,Na、及びKの安息香酸塩;Ca,
Ba,Zn,及びMnのテレフタル酸塩;Mg,
Ca,Ba,Zn,Cd,Pb,Sr,Mn,Fe,Co、及
びNiのチタン酸塩;Ba,及びPbのクロム酸
塩;炭素(例えばカーボンブラツク、グラフア
イト等);ガラス(例えばガラス粉、ガラスビ
ーズ等);Ca、及びMgの炭酸塩;ホタル石
及びZnSが例示される。更に好ましくは、無水
ケイ酸、含水ケイ酸、酸化アルミニウム、ケイ酸
アルミニウム(焼成物、水和物等を含む)、燐酸
1リチウム、燐酸3リチウム、燐酸ナトリウム、
燐酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、安
息香酸リチウム、これらの化合物の複塩(水和物
を含む)、ガラス粉、粘土(カオリン、ベントナ
イト、白土等を含む)、タルク、ケイ藻土、炭酸
カルシウム等が例示される。これら不活性固体微
粒子はその平均粒径が0.05〜10μm、更には0.08〜
2.5μmが好ましく、またその添加量は0.003〜1.5
重量%(対ポリエステル)、更には0.005〜0.6重
量%(同)であることが好ましい。これら不活性
固体微粒子は単独で用いても良く、また粒子種、
平均粒径の異なる二種類ないしそれ以上を各々の
添加量を変えた組合せで用いても良い。 本発明の配向ポリエステルフイルムは、フイル
ム表面特性として表面粗さ(Ra)が0.005μm以
上であることが必要である。フイルムの表面粗さ
(Ra)は蒸着フイルムとしての品質特性の面から
大切であるが、同時に製膜工程あるいは加工工程
における取扱い性の面からも大切である。製膜工
程あるいは加工工程における取扱い性について
は、表面粗さ(Ra)とフイルム厚さとの兼ね合
いが効いてくる。たとえば、フイルムの厚みが
50μm程度以上になるとフイルム自体の腰の強さ
が効いてきて、例えば表面粗さ(Ra)が0.01μm
以下のレベルであつてもその取扱い性は特に問題
ない。フイルムの厚みが薄くなるにつれ表面粗さ
(Ra)は高目にもつていくことが取扱い性の点か
ら好ましい。この表面粗さ(Ra)とフイルム厚
さとは用途に対応させて適宜使いわけると良い。
しかし、表面粗さ(Ra)は0.065μm以下、更に
は0.045μm以下、特に0.030μm以下にとどめるの
が好ましい。 本発明におけるコロナ処理は、フイルム表面中
にコロナ放電の処理面が不均一かつ不規則に存在
するように行う。コロナ処理を不規則、局所的に
施すと、個々の被処理面は円形ないしは長円形と
なることが多いが、処理条件によつては更に変形
して長円形が湾曲して弓形、三日月形ないしは蹄
鉄の如き形状とすることもできる。ここで、個々
の被処理面の形状は、コロナ処理後のフイルム表
面に粉末消石灰を満遍なくふりかけて現象したと
きの、被処理部の描く象によつて定めることがで
きる。この形状の大きさは、円形に相当できるも
のは直径で、また長円形に相当できるものは長径
で、更にまた弓形、三日月形ないしは蹄鉄の如き
形状のものはそれらの両端を結んで形づくつた形
状のうち最も長い直線距離で、それぞれ表わす。
この大きさは、2mm以上50mm以下であることが必
要である。この大きさが2mmより小さいものは実
用上装飾模様としての作用を奏するに至らず、ま
た50mmより大きいものは全体的な装飾バランスの
上で好ましくない。被処理面がフイルム表面に占
める総割合は、面積比率として10〜50%である。
この割合が10%より小さくても、また50%より大
きくても装飾効果は得難い。 コロナ処理を不均一、ランダムに施すことによ
つてフイルム表面に装飾的な効果を奏するには、
被処理面の形体(大きさ、形状)の組合せがつく
りだす人工的な感じをいだかせない形態的な効果
も欠かせないものであるが、蒸着フイルムとして
の装飾性にはコロナ処理部と非処理部の金属の蒸
着性の差が大きく作用していることが挙げられ
る。すなわち、コロナ処理を施した部分は、非処
理部と比べ、蒸着する金属分子の帯電特性をコン
トロールすることによつて金属蒸着層の厚みを厚
くしたり、薄くしたりすることが可能である。こ
の金属蒸着層の厚みがわずかに異つたものとする
ことで、フイルム表面全体に微妙な光沢を描かせ
ることが可能となり、上述の人工的な感じをいだ
かせない形態的な効果と相俟つて装飾的効果を極
めて有効に発揮させている。 フイルム表面に不均一、不規則にコロナ処理を
施すにはコロナ放電の電極の形状、電極とフイル
ムとの間隔及びフイルムの走行速度(コロナ処理
速度)等が重要な要因として挙げられる。 本発明者は、これら各要因について詳細に検討
した結果、先ずコロナ放電が不均一になり、フイ
ルム表面に不均一な斑を生じさせる本発明の狙い
に対しては、電極の幅は5mm〜30mmの範囲のもの
が適しており、これらの幅の電極をフイルム走行
方向に不規則に横ならびにして電極を形づくると
よいこと、更にまた電極とフイルムとの間隔を
1.5mm以上にすると、やはり不均一な処理となる
こと、従つて、上述の電極は電極の幅と共に走行
フイルムとの間隔も1.5mmを越えて約5mm程度の
範囲で各々不規則に並べて一連の電極を形づくる
とよいことを見い出した。 コロナ処理においては、好適には、この電極を
用いて行なう。その際、フイルム厚さが25μm以
下、特に20μm未満のフイルムでは処理ロールに
凹凸を設けることによつて電極とフイルムとの間
隔を変えることも可能である。また、フイルムの
処理速度(走行速度)については、フイルムがバ
タツキを生じて電極に接触して傷を生じる等のト
ラブルを生じないことの注意が必要な外は、特に
大きな制約はないが、生産性の面を考慮すると
100m/分以上が望ましく、更に本発明を好適に
実現するためには200m/分以上、300m/分程度
で機械的に小さな周期性をもたずに連続的あるい
は不連続的に変更することが好ましい。更にま
た、電極に加える電圧はフイルム走行速度との兼
ね合いで適宜設定すればよい。 本発明においては、上述のコロナ処理をした
後、フイルム表面に金属蒸着層を設けるが、フイ
ルム表面上に金属の薄膜を形成する方法として
は、物理蒸着法、例えば、真空蒸着法、スパツタ
リング法などが通常用いられる。 真空蒸着法の場合、蒸着源の加熱はエレクトロ
ンビーム加熱によるのが好ましく、真空度は3×
10-4〜1×10-6Torrの範囲から、蒸発源温度は
1400〜1800℃の範囲から適宜採用できる。 スパツタリング法の場合、通常5×10-2〜1×
10-3Torr程度のアルゴンガス雰囲気が採用され
る。 かくして得られる蒸着フイルムは装飾模様の光
沢を示すが、上述の金属蒸着層の上に接着剤を介
して、更に着色層を設けることにより装飾用途と
して変化に富んだものとすることができる。 接着剤としてはエポキシ樹脂系、ウレタン樹脂
系、ケイ素樹脂系、ニトリルゴム系などのものを
適宜用いることができる。着色樹脂層は熱硬化性
樹脂、例えばエポキシ樹脂、アミノ樹脂、ウレタ
ン樹脂、アクリル樹脂、ケイ素樹脂、アルキツド
樹脂、不飽和ポリエステルなどの1種または2種
以上と着色剤の溶剤溶液を塗布、乾燥することに
よつて形成することができる。着色樹脂層は通常
1〜3μm程度の厚さに設けられる。着色剤として
は染料又は透明性有機顔料を一般に用いることが
できる。塗布方法は通常の塗布方法を用いること
ができる。 このようにして得られた蒸着フイルムは、従来
にない不均一で不規則な光沢模様を有しており、
装飾用途に好適に使用することができる。 次に本発明における主な物性の測定法を示す。 1 コロナ処理面の形状 コロナ処理後のフイルム表面に、粉末消石灰を
満遍なくふりかけて現象させ、目視判定する。 2 表面粗さ(Ra) フイルムを、例えば東京精密社製触針式表面粗
さ計(SURFOOM 3B)を使用して、針の半径
2μm、荷重70mgの条件で、フイルム粗さ曲線を求
め、これにより測定長さL(基準長2mm)の部分
を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をX線、
縦倍率の方向をY軸として、粗さ曲線をY=f
(x)で表わした時、次の式で与えられた値をμ
単位で表わす。 Ra=1/L∫L O|f(x)|dx この測定を8個のサンプルについて行い、値の
大きい方から3個除外し、5個の平均値で表わ
す。なお、測定は縦方向と横方向とについて行
い、両者を平均した値を用いる。 3 巻姿 幅500mm、長さ2000mのフイルムに蒸着層及び
剥離層を設けた後、ロールに捲上げた。このロー
ルの外観を評価するもので、フイルム表面のしわ
の発生やしわに基づく突起が長径1mmを超えるも
のの発生数を測定し、次のように格付ける。 0個 1級 1〜2個 2級 3〜5個 3級 6〜10個 4級(不合格) 11個以上 5級(不合格) 4 不活性物質の粒径及び構成比 島津自動沈降天秤を用いてストークスの式 T=18ηh/G(Pp−Pp)×d2 但し、式中 T:沈降時間(hr) η:媒質の粘度(g/cm・sec=poise) h:沈降距離(cm) G:重力加速度(980cm/cm3) Pp:不活性物質の密度(g/cm3) Pp:媒質の密度(g/cm3) d:不活性物質の粒径(直径:cm) を用いて夫々の粒径に相当する沈降時間を算出
し、夫々の粒径の範囲に相当する沈降時間範囲を
求め、その沈降時間範囲内での不活性物質の重量
を求めて全不活性物質重合に対する割合を%で表
わし構成比とする。 5 平均粒径 測定法4に記載の方法で構成比を求め、粒径の
大きい方から小さい方に順に積算(粒径0μmで
100%)した積算曲線を作設し、積算率50%で示
す粒径を平均粒径(μm)とする。 〔実施例〕 以下具体例により本発明を詳細に説明する。 実施例1〜5及び比較例1 ジメチルテレフタレートとエチレングリコール
を原料として、酢酸マンガンをエステル交換触
媒、三酸化アンチモンを重合触媒、亜リン酸を安
定剤として用い、常法によりポリエチレンテレフ
タレートを製造した。 その際、エチレングリコール中に、不活性物質
として、カオリン、シリカまたは炭酸カルシウム
を分散させておくことにより、ポリマー中に所定
量含有せしめた(表−1)。 得られたポリマーを常法により溶融押出して製
膜し、延伸温度90〜120℃、横倍率3.6倍、縦倍率
3.9倍で二軸延伸し、220℃で熱固定して膜厚
25μmの二軸配向フイルムを得た。 次いで、該二軸配向フイルムの片面を市販の通
常のコロナ処理機を用いて電極の形態、電極とフ
イルムとの間隔を表−1に示すように変化させて
処理した。なお、フイルムの走行走度は250m/
分と一定にした。該フイルムの処理面に約10-5
Torrの減圧下で常法によりアルミニウムを約
0.1μmの厚さに蒸着して蒸着フイルムとした。蒸
着状態を観察した結果を表−1に示す。実施例1
〜5のものは装飾用として適したものであつた。 実施例 6 実施例4の膜厚を100μとした外は実施例4と
同様にして着色フイルムを得た。その結果を表−
1に併記する。 【表】
面粗さ(Ra)が0.005μm以上である配向ポリエ
ステルの表面にスポツト的なコロナ処理を施して
から金属蒸着層を設けてなる、装飾用途に好適な
蒸着フイルムに関する。 従来技術 従来から、金銀糸、ネーマー、反射鏡等の用途
に光線反射層をフイルムに一体化した蒸着フイル
ムが用いられている。この蒸着フイルムがこの用
途に用いられ、優れた美観を呈するためには、反
射性や光沢が優れていることは言うに及ばず、何
よりもまず蒸着斑を生じさせないことが最も大切
である。従つて、蒸着フイルムは専ら蒸着斑を生
じさせない技術手段が検討され、今までそれらに
関する技術も多数提案されて来ている。 しかし、蒸着フイルムも、生活様式や趣味の多
様化等に対応して、上述以外の幅広い用途分野で
様々な形態で利用されるようになつて来ている。 これに応えるものの一つとして、人工的、幾何
学模様的あるいは規則的な感じをいだかせない装
飾模様の光沢を有する蒸着フイルムが求められて
いる。 発明の目的 本発明者は、このような人工的、幾何学模様的
あるいは規則的でない感じの装飾模様の光沢を有
する蒸着フイルムについて鋭意検討の結果、特定
の表面粗さを有する配向ポリエステルの表面に不
均一で不規則にコロナ処理を施すことにより、極
めて広範な装飾模様の光沢を有する蒸着フイルム
を得ることに成功した。 本発明の目的は、装飾用途に有用な、人工的、
幾何学模様的あるいは規則的な感じをいだかせな
い装飾模様の光沢を有する蒸着フイルムを提供す
ることにある。 発明の構成・効果 本発明の目的は、本発明によれば、配向ポリエ
ステルフイルムとその表面に積層された金属蒸着
層とからなる蒸着フイルムであつて、該表面は、
表面粗さ(Ra)が0.005μm以上でありかつ被処
理面が直径または長径2〜50mmの円形、長円形ま
たはこれらの変形した形状をとりかつ表面積の10
〜50%を占めるようにコロナ処理が施された表面
であることを特徴とする蒸着フイルムによつて達
成される。 本発明において基材フイルムは配向ポリエステ
ルフイルムであり、この表面は0.005μm以上の表
面粗さを有する。このポリエステルは二軸配向能
を有するポリエステルであり、特に芳香族ポリエ
ステル(例えばポリエチレンテレフタレート、ポ
リテトラメチレンテレフタレート、ポリエチレン
−2,6−ナフタリンジカルボキシレート等)が
熱特性、吸湿特性等の点から好ましい。ポリエス
テルには、必要に応じて、安定剤、着色剤、酸化
防止剤、艶消剤及びその他添加剤を含有せしめる
ことができる。 配向ポリエステルフイルムはそのフイルム表面
に多数の微細な突起を有している。それらの多数
の微細な突起は、通常ポリエステル中に分散して
含有させる多数の実質的に不活性な固体微粒子に
由来する。 多数の不活性固体微粒子を含有するポリエステ
ルは、通常ポリエステルを形成するための反応
時、例えばエステル交換法による場合のエステル
交換反応中ないし重縮合反応中の任意の時期又は
直接重合法による場合の任意の時期に、不活性固
体微粒子(好ましくはグリコール中のスラリーと
して)を反応系中に添加かることにより製造する
ことができる。好ましくは、重縮合反応の初期例
えば固有粘度が約0.3に至るまでの間に、不活性
固体微粒子を反応系中に添加するのが好ましい。 不活性固体微粒子としては、本発明において
は、好ましくは二酸化ケイ素(水和物、ケイ藻
土、ケイ砂、石英等を含む);アルミナ;
SiO2分を30重量%以上含有するケイ酸塩(例え
ば非晶質或は結晶質の粘土鉱物、アルミノシリケ
ート(焼成物や水和物を含む)、温石綿、ジルコ
ン、フライアツシユ等);Mg,Zn,Zr,及び
Tiの酸化物;Ca、及びBaの硫酸塩;Li,
Na、及びCaのリン酸塩(1水素塩や2水素塩を
含む);Li,Na、及びKの安息香酸塩;Ca,
Ba,Zn,及びMnのテレフタル酸塩;Mg,
Ca,Ba,Zn,Cd,Pb,Sr,Mn,Fe,Co、及
びNiのチタン酸塩;Ba,及びPbのクロム酸
塩;炭素(例えばカーボンブラツク、グラフア
イト等);ガラス(例えばガラス粉、ガラスビ
ーズ等);Ca、及びMgの炭酸塩;ホタル石
及びZnSが例示される。更に好ましくは、無水
ケイ酸、含水ケイ酸、酸化アルミニウム、ケイ酸
アルミニウム(焼成物、水和物等を含む)、燐酸
1リチウム、燐酸3リチウム、燐酸ナトリウム、
燐酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、安
息香酸リチウム、これらの化合物の複塩(水和物
を含む)、ガラス粉、粘土(カオリン、ベントナ
イト、白土等を含む)、タルク、ケイ藻土、炭酸
カルシウム等が例示される。これら不活性固体微
粒子はその平均粒径が0.05〜10μm、更には0.08〜
2.5μmが好ましく、またその添加量は0.003〜1.5
重量%(対ポリエステル)、更には0.005〜0.6重
量%(同)であることが好ましい。これら不活性
固体微粒子は単独で用いても良く、また粒子種、
平均粒径の異なる二種類ないしそれ以上を各々の
添加量を変えた組合せで用いても良い。 本発明の配向ポリエステルフイルムは、フイル
ム表面特性として表面粗さ(Ra)が0.005μm以
上であることが必要である。フイルムの表面粗さ
(Ra)は蒸着フイルムとしての品質特性の面から
大切であるが、同時に製膜工程あるいは加工工程
における取扱い性の面からも大切である。製膜工
程あるいは加工工程における取扱い性について
は、表面粗さ(Ra)とフイルム厚さとの兼ね合
いが効いてくる。たとえば、フイルムの厚みが
50μm程度以上になるとフイルム自体の腰の強さ
が効いてきて、例えば表面粗さ(Ra)が0.01μm
以下のレベルであつてもその取扱い性は特に問題
ない。フイルムの厚みが薄くなるにつれ表面粗さ
(Ra)は高目にもつていくことが取扱い性の点か
ら好ましい。この表面粗さ(Ra)とフイルム厚
さとは用途に対応させて適宜使いわけると良い。
しかし、表面粗さ(Ra)は0.065μm以下、更に
は0.045μm以下、特に0.030μm以下にとどめるの
が好ましい。 本発明におけるコロナ処理は、フイルム表面中
にコロナ放電の処理面が不均一かつ不規則に存在
するように行う。コロナ処理を不規則、局所的に
施すと、個々の被処理面は円形ないしは長円形と
なることが多いが、処理条件によつては更に変形
して長円形が湾曲して弓形、三日月形ないしは蹄
鉄の如き形状とすることもできる。ここで、個々
の被処理面の形状は、コロナ処理後のフイルム表
面に粉末消石灰を満遍なくふりかけて現象したと
きの、被処理部の描く象によつて定めることがで
きる。この形状の大きさは、円形に相当できるも
のは直径で、また長円形に相当できるものは長径
で、更にまた弓形、三日月形ないしは蹄鉄の如き
形状のものはそれらの両端を結んで形づくつた形
状のうち最も長い直線距離で、それぞれ表わす。
この大きさは、2mm以上50mm以下であることが必
要である。この大きさが2mmより小さいものは実
用上装飾模様としての作用を奏するに至らず、ま
た50mmより大きいものは全体的な装飾バランスの
上で好ましくない。被処理面がフイルム表面に占
める総割合は、面積比率として10〜50%である。
この割合が10%より小さくても、また50%より大
きくても装飾効果は得難い。 コロナ処理を不均一、ランダムに施すことによ
つてフイルム表面に装飾的な効果を奏するには、
被処理面の形体(大きさ、形状)の組合せがつく
りだす人工的な感じをいだかせない形態的な効果
も欠かせないものであるが、蒸着フイルムとして
の装飾性にはコロナ処理部と非処理部の金属の蒸
着性の差が大きく作用していることが挙げられ
る。すなわち、コロナ処理を施した部分は、非処
理部と比べ、蒸着する金属分子の帯電特性をコン
トロールすることによつて金属蒸着層の厚みを厚
くしたり、薄くしたりすることが可能である。こ
の金属蒸着層の厚みがわずかに異つたものとする
ことで、フイルム表面全体に微妙な光沢を描かせ
ることが可能となり、上述の人工的な感じをいだ
かせない形態的な効果と相俟つて装飾的効果を極
めて有効に発揮させている。 フイルム表面に不均一、不規則にコロナ処理を
施すにはコロナ放電の電極の形状、電極とフイル
ムとの間隔及びフイルムの走行速度(コロナ処理
速度)等が重要な要因として挙げられる。 本発明者は、これら各要因について詳細に検討
した結果、先ずコロナ放電が不均一になり、フイ
ルム表面に不均一な斑を生じさせる本発明の狙い
に対しては、電極の幅は5mm〜30mmの範囲のもの
が適しており、これらの幅の電極をフイルム走行
方向に不規則に横ならびにして電極を形づくると
よいこと、更にまた電極とフイルムとの間隔を
1.5mm以上にすると、やはり不均一な処理となる
こと、従つて、上述の電極は電極の幅と共に走行
フイルムとの間隔も1.5mmを越えて約5mm程度の
範囲で各々不規則に並べて一連の電極を形づくる
とよいことを見い出した。 コロナ処理においては、好適には、この電極を
用いて行なう。その際、フイルム厚さが25μm以
下、特に20μm未満のフイルムでは処理ロールに
凹凸を設けることによつて電極とフイルムとの間
隔を変えることも可能である。また、フイルムの
処理速度(走行速度)については、フイルムがバ
タツキを生じて電極に接触して傷を生じる等のト
ラブルを生じないことの注意が必要な外は、特に
大きな制約はないが、生産性の面を考慮すると
100m/分以上が望ましく、更に本発明を好適に
実現するためには200m/分以上、300m/分程度
で機械的に小さな周期性をもたずに連続的あるい
は不連続的に変更することが好ましい。更にま
た、電極に加える電圧はフイルム走行速度との兼
ね合いで適宜設定すればよい。 本発明においては、上述のコロナ処理をした
後、フイルム表面に金属蒸着層を設けるが、フイ
ルム表面上に金属の薄膜を形成する方法として
は、物理蒸着法、例えば、真空蒸着法、スパツタ
リング法などが通常用いられる。 真空蒸着法の場合、蒸着源の加熱はエレクトロ
ンビーム加熱によるのが好ましく、真空度は3×
10-4〜1×10-6Torrの範囲から、蒸発源温度は
1400〜1800℃の範囲から適宜採用できる。 スパツタリング法の場合、通常5×10-2〜1×
10-3Torr程度のアルゴンガス雰囲気が採用され
る。 かくして得られる蒸着フイルムは装飾模様の光
沢を示すが、上述の金属蒸着層の上に接着剤を介
して、更に着色層を設けることにより装飾用途と
して変化に富んだものとすることができる。 接着剤としてはエポキシ樹脂系、ウレタン樹脂
系、ケイ素樹脂系、ニトリルゴム系などのものを
適宜用いることができる。着色樹脂層は熱硬化性
樹脂、例えばエポキシ樹脂、アミノ樹脂、ウレタ
ン樹脂、アクリル樹脂、ケイ素樹脂、アルキツド
樹脂、不飽和ポリエステルなどの1種または2種
以上と着色剤の溶剤溶液を塗布、乾燥することに
よつて形成することができる。着色樹脂層は通常
1〜3μm程度の厚さに設けられる。着色剤として
は染料又は透明性有機顔料を一般に用いることが
できる。塗布方法は通常の塗布方法を用いること
ができる。 このようにして得られた蒸着フイルムは、従来
にない不均一で不規則な光沢模様を有しており、
装飾用途に好適に使用することができる。 次に本発明における主な物性の測定法を示す。 1 コロナ処理面の形状 コロナ処理後のフイルム表面に、粉末消石灰を
満遍なくふりかけて現象させ、目視判定する。 2 表面粗さ(Ra) フイルムを、例えば東京精密社製触針式表面粗
さ計(SURFOOM 3B)を使用して、針の半径
2μm、荷重70mgの条件で、フイルム粗さ曲線を求
め、これにより測定長さL(基準長2mm)の部分
を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をX線、
縦倍率の方向をY軸として、粗さ曲線をY=f
(x)で表わした時、次の式で与えられた値をμ
単位で表わす。 Ra=1/L∫L O|f(x)|dx この測定を8個のサンプルについて行い、値の
大きい方から3個除外し、5個の平均値で表わ
す。なお、測定は縦方向と横方向とについて行
い、両者を平均した値を用いる。 3 巻姿 幅500mm、長さ2000mのフイルムに蒸着層及び
剥離層を設けた後、ロールに捲上げた。このロー
ルの外観を評価するもので、フイルム表面のしわ
の発生やしわに基づく突起が長径1mmを超えるも
のの発生数を測定し、次のように格付ける。 0個 1級 1〜2個 2級 3〜5個 3級 6〜10個 4級(不合格) 11個以上 5級(不合格) 4 不活性物質の粒径及び構成比 島津自動沈降天秤を用いてストークスの式 T=18ηh/G(Pp−Pp)×d2 但し、式中 T:沈降時間(hr) η:媒質の粘度(g/cm・sec=poise) h:沈降距離(cm) G:重力加速度(980cm/cm3) Pp:不活性物質の密度(g/cm3) Pp:媒質の密度(g/cm3) d:不活性物質の粒径(直径:cm) を用いて夫々の粒径に相当する沈降時間を算出
し、夫々の粒径の範囲に相当する沈降時間範囲を
求め、その沈降時間範囲内での不活性物質の重量
を求めて全不活性物質重合に対する割合を%で表
わし構成比とする。 5 平均粒径 測定法4に記載の方法で構成比を求め、粒径の
大きい方から小さい方に順に積算(粒径0μmで
100%)した積算曲線を作設し、積算率50%で示
す粒径を平均粒径(μm)とする。 〔実施例〕 以下具体例により本発明を詳細に説明する。 実施例1〜5及び比較例1 ジメチルテレフタレートとエチレングリコール
を原料として、酢酸マンガンをエステル交換触
媒、三酸化アンチモンを重合触媒、亜リン酸を安
定剤として用い、常法によりポリエチレンテレフ
タレートを製造した。 その際、エチレングリコール中に、不活性物質
として、カオリン、シリカまたは炭酸カルシウム
を分散させておくことにより、ポリマー中に所定
量含有せしめた(表−1)。 得られたポリマーを常法により溶融押出して製
膜し、延伸温度90〜120℃、横倍率3.6倍、縦倍率
3.9倍で二軸延伸し、220℃で熱固定して膜厚
25μmの二軸配向フイルムを得た。 次いで、該二軸配向フイルムの片面を市販の通
常のコロナ処理機を用いて電極の形態、電極とフ
イルムとの間隔を表−1に示すように変化させて
処理した。なお、フイルムの走行走度は250m/
分と一定にした。該フイルムの処理面に約10-5
Torrの減圧下で常法によりアルミニウムを約
0.1μmの厚さに蒸着して蒸着フイルムとした。蒸
着状態を観察した結果を表−1に示す。実施例1
〜5のものは装飾用として適したものであつた。 実施例 6 実施例4の膜厚を100μとした外は実施例4と
同様にして着色フイルムを得た。その結果を表−
1に併記する。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 配向ポリエステルフイルムとその表面に積層
された金属蒸着層とからなる蒸着フイルムであつ
て、該表面は、表面粗さ(Ra)が0.005μm以上
でありかつ被処理面が直径または長径2〜50mmの
円形、長円形またはこれらの変形した形状をとり
かつ表面積の10〜50%を占めるようにコロナ処理
が施された表面であることを特徴とする蒸着フイ
ルム。 2 金属蒸着層の上に接着剤を介して更に着色層
が設けられている、特許請求の範囲第1項記載の
蒸着フイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21615485A JPS6277453A (ja) | 1985-10-01 | 1985-10-01 | 蒸着フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21615485A JPS6277453A (ja) | 1985-10-01 | 1985-10-01 | 蒸着フイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6277453A JPS6277453A (ja) | 1987-04-09 |
| JPH0564233B2 true JPH0564233B2 (ja) | 1993-09-14 |
Family
ID=16684131
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21615485A Granted JPS6277453A (ja) | 1985-10-01 | 1985-10-01 | 蒸着フイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6277453A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5506059A (en) * | 1993-05-14 | 1996-04-09 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Metallic films and articles using same |
| JP4505770B2 (ja) * | 1999-06-17 | 2010-07-21 | 東レ株式会社 | プラスチックフィルムおよびその製造方法 |
| WO2024214772A1 (ja) * | 2023-04-14 | 2024-10-17 | 東洋紡株式会社 | 蒸着用ポリエチレンテレフタレートフィルム及び透明ガスバリアフィルム |
| JPWO2024214768A1 (ja) * | 2023-04-14 | 2024-10-17 | ||
| WO2024214769A1 (ja) * | 2023-04-14 | 2024-10-17 | 東洋紡株式会社 | 蒸着用ポリエチレンテレフタレートフィルム及び透明ガスバリアフィルム |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4517194Y1 (ja) * | 1965-08-16 | 1970-07-15 | ||
| JPS6113310Y2 (ja) * | 1977-02-16 | 1986-04-24 | ||
| JPS5930551A (ja) * | 1982-08-13 | 1984-02-18 | Canon Inc | 画像濃度調整方法 |
-
1985
- 1985-10-01 JP JP21615485A patent/JPS6277453A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6277453A (ja) | 1987-04-09 |
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