JPH056579B2 - - Google Patents
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- JPH056579B2 JPH056579B2 JP59093934A JP9393484A JPH056579B2 JP H056579 B2 JPH056579 B2 JP H056579B2 JP 59093934 A JP59093934 A JP 59093934A JP 9393484 A JP9393484 A JP 9393484A JP H056579 B2 JPH056579 B2 JP H056579B2
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Description
A 本発明の技術分野
本発明は、熱可塑性樹脂(ポリオレフインを除
く)とエチレン−酢酸ビニル共重合対鹸化物との
相溶性が著しく改善された組成物に関する。 B 従来技術およびその問題点 エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物(以下、
EVOHと省略することがある)と他の熱可塑性
樹脂(ポリオレフインを除く。但し、ポリオレフ
インを除いた熱可塑性樹脂を以下で単に熱可塑性
樹脂ということがある。)のブレンド組成物は特
徴ある物性を備えている。殊に、各種熱可塑性樹
脂とEVOHの多層共押出成形時に、熱可塑性樹
脂層あるいはEVOH層に代えて、ブレンド組成
物を使用したり、あるいは熱可塑性樹脂と
EVOH層の中間にブレンド組成物の層を設ける
ことによつて層間接着力を向上させることができ
る。 また、ブレンド組成物単独を熔融押出成形し、
さらに必要に応じて延伸および/あるいは熱処理
して得られるフイルム、シートあるいはボトルな
どの成形物は気体遮断性と力学的物性に優れてい
る。このような各種熱可塑性樹脂とEVOHのブ
レンド組成物の特徴は従来も知られていたが、こ
の組成物は一般に相溶性が悪く、押出成形により
フイルム、シート、ボトルなどを成形すると、不
均一な相分離異物を生じやすく、特に長時間の運
転によりこの異物が増加して外観を著しく損ねる
ことが知られている。こうして、各種熱可塑性樹
脂とEVOHのブレンド組成物は、その優れた特
徴にもかかわらず押出成形が実用的に全く実施で
きないか、できても短時間しか運転できないのが
実情であつた。 C 本発明の構成、目的および作用効果 本発明者らは、このような相溶性不良を解消
し、かかるブレンド組成物の優れた特長を実用化
することを目的として、外観美麗な成形物を得る
方法を種々検討した結果、熱可塑性樹脂(A)および
EVOH(B)にハイドロタルサイト系化合物(C)を適
当量含有させ、この組成物を用いて成型した場合
には熱可塑性樹脂とEVOHの相溶性が顕著に改
善され、外観が美しく、かつ層間接着力の高い共
押出成形品、あるいは気体遮断性と力学的物性に
優れた成形物が得られることを見出して本発明を
完成したものである。 D 本発明のより詳細な説明 本発明にいう熱可塑性樹脂(A)とは、EVOHお
よびポリオレフインを除く熱可塑性樹脂であつ
て、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、アク
リル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリアセ
タール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などが挙
げられるが、これらの中でその効果と実用性能に
おいて本発明にとつて特に重要なのはポリアミド
系樹脂およびポリエステル系樹脂であり、次いで
ポリ塩化ビニル系樹脂およびポリスチレン系樹脂
も重要である。 ポリアミド系樹脂としては、ポリカプラミド
(ナイロン−6)、ポリ−ω−アミノヘプタン酸
(ナイロン−7)、ポリ−ω−アミノノナン酸(ナ
イロン−9)、ポリウンデカンアミド(ナイロン
−11)、ポリラウリンラクタム(ナイロン−12)、
ポリエチレンジアミンアジバミド(ナイロン−
2、6)、ポリテトラメチレンアジバミド(ナイ
ロン−4、6)、ポリヘキサメチレンアジバミド
(ナイロン−6、6)、ポリヘキサメチレンセバカ
ミド(ナイロン−6、10)、ポリヘキサメチレン
ドデカミド(ナイロン−6、12)、ポリオクタメ
チレンアジバミド(ナイロン−8、6)、ポリデ
カメチレンアジバミド(ナイロン−10、6)、ポ
リドデカメチレンセバカミド(ナイロン−10、
8)、あるいは、カプロラクタム/ラウリンラク
タム共重合体、カブロラクタム/ヘキサメチレン
ジアンモニウムアジペート共重合体、ラウリンラ
クタム/ヘキサメチレンジアンモニウムアジペー
ト共重合体、ヘキサメチレンジアンモニウムアジ
ペート/ヘキサメチレンジアンモニウムセバケー
ト共重合体、エチレンジアンモニウムアジペー
ト/ヘキサメチレンジアンモニウムアジペート共
重合体、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアン
モニウムアジペート/ヘキサメチレンジアンモニ
ウムセバケート共重合体、などが挙げられる。、
このなかではカブロラクタム/ヘキサメチレンジ
アンモニウムアジペート共重合体(ナイロン−
6/66)がEVOHとのブレンド物の物性がとり
わけ優れており実用的に特に重要である。 ポリエステル系樹脂としては、ポリ(エチレン
テレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタレー
ト)、ポリ(エチレンテレフタレート/イソフタ
レート)、ポリ(エチレングリコール/シクロヘ
キサンジメタノール/テレフタレート)などがそ
の代表としてあげられ、さらにこれらの重合体に
共重合成分としてエチレングリコール、ブチレン
グリコール、シクロヘキサンジメタノール、ネオ
ペンチルグリコール、ペンタンジオールなどのジ
オール類、あるいはイソフタル酸、ベンゾフエノ
ンジカルボン酸、ジフエニルスルホンジカルボン
酸、ジフエニルメタンジカルボン酸、プロピレン
ビス(フエニルカルボン酸)、ジフエニルオキサ
イドジカルボン酸、シユウ酸、マロン酸、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、セバチン酸、ジエチルコ
ハク酸などのジカルボン酸を含有せしめたものも
含まれる。 ポリ塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニルの
単独重合体のほか、酢酸ビニル、マレイン酸誘導
体、高級アルキルビニルエーテルなどとの共重合
体が挙げられる。 ポリスチレン系樹脂としては、スチレンの単独
重合体の他にブタジエンをグラフト共重合したポ
リスチレン、スチレン−ブタジエンゴムを混合し
たもの、あるいはスチレン−無水マレイン酸共重
合体などが挙げられる。 また、本発明にいうエチレン−酢酸ビニル共重
合体鹸化物(EVOH)(B)とはエチレンと酢酸ビ
ニルの共重体中の酢酸ビニル単位を加水分解した
ものであれば任意のものを含むものであるが、熱
可塑性樹脂との相溶性が不良であるものは比較的
エチレン単位が少なく酢酸ビニル単位の鹸化度
(加水分解度)が高いものである。特に、エチレ
ン単位の含量が20〜50モル%で、酢酸ビニル単位
の鹸化度が96%以上、とりわけ99%以上のものは
酸素などの気体に対する気体遮断性が熱可塑性樹
脂中で最高の水準にあり、かつ、ポリオリフイン
と複合して用いることにより優れた容器類が得ら
れることから、本発明の適用対象として特に重要
である。 また、本発明の組成物を構成するハイドロタル
サイト系化合物としては、特に、 MxAly(OH)2x+3y-2z(A)Z・aH2O (MはMg、CaまたはZn、AはCO3またはHPO4、
x、y、z、aは正数)で示される複塩であるハ
イドロタルサイト化合物を挙げることができ、そ
のうち特に好適なものとして次のようなものが例
示できる。 Mg6Al2(OH)16CO3・4H2O Mg8Al2(OH)20CO3・5H2O Mg5Al2(OH)14CO3・4H2O Mg10Al2(OH)22(CO3)2・4H2O Mg6Al2(OH)16HPO4・4H2O Ca6Al2(OH)16CO3・4H2O Zn6Al6(OH)16CO3・4H2O これらのハイドロタルサイト系化合物は、単独
または2種以上混合して使用される。 本発明の組成物を構成する(A)、(B)および(C)の各
成分の量は特に制限が無く、目的に応じて任意に
選択できる。但し、実用的な見地からは熱可塑性
樹脂(A)とEVOH(B)の組成比としてはどちらか一
方の樹脂の量が多い組成が力学的物性あるいは気
体遮断性など特長ある物性が発揮される点で特に
重要である。熱可塑性樹脂が多い組成としては熱
可塑性樹脂(A):EVOH(B)の重量比として60:40
〜99.9:0.1、とりわけ70:30〜99.7:0.3の範囲
のものが挙げられ、一方EVOHが多い組成とし
ては熱可塑性樹脂(A):EVOH(B)の重量比として
1:99〜40:60、とりわけ5:95〜30:70の範囲
のものが本発明の効果の点で特に重要であるとい
える。また、相溶性を改善する、ハイドロタルサ
イト系化合物(C)の添加量は(A)、(B)および(C)成分の
種類に応じて相溶性改良効果が得られ、なおかつ
組成物の力学的物性、透明性、気体遮断性などの
諸物性を損なわない範囲で調製されるが、多くの
場合、その量は熱可塑性樹脂(A)とEVOH(B)の重
量の和(A+B)100部に対して0.00001〜10部、
とりわけ0.0001〜1部の範囲で用いられる。10部
を越えると相溶性以外の諸物性が損なわれやすく
好ましくない場合が多い。また、(C)成分をあらか
じめ熱可塑性樹脂および/あるいはEVOHに配
合しておく場合には使用効果が高い傾向にある。
EVOHに配合しておく例としてはEVOH100部に
(C)成分を0.002〜0.5部配合したものが挙げられ
る。この配合物0.5部と熱可塑性樹脂99.5部を添
加した組成物の溶融成形における相溶性改良効果
は顕著である。この場合、熱可塑性樹脂と
EVOHの重量の和100部に対する(C)成分の量は
0.00001〜0.0025部となる。(C)成分の量が0.00001
部より少ない場合には一般にその効果は小さい。
こうして、(C)成分をEVOHにブレンドした場合
にはその添加量は見かけ上少なくなる場合でも効
果は大きいといえる。 本発明の組成物を得るためのブレンド方法は特
別に制限はなく、3者をドライブレンドする方
法、あるいは(C)成分を熱可塑性樹脂または
EVOHの全部または一部にあらかじめ配合して
おき、それを熱可塑性樹脂および/または
EVOHに配合して、前記(A)、(B)および(C)からな
る組成物を得る方法などが目的に応じて任意に選
ばれる。一般には、前述のようなEVOHに配合
しておく方法に加えて、3者をドライブレンドす
る方法あるいはあらかじめ熱可塑性樹脂へ配合し
ておく方法を組合せることによりとりわけ顕著に
相溶性改良効果を得ることができる。 本発明において、ハイドロタルサイト系化合物
(C)が、熱可塑性樹脂とEVOHの溶融成形におけ
る相溶性をかくも顕著に向上させる機構は十分明
らかではないが、熱可塑性樹脂とEVOHの溶融
系におけるレオロジー的効果、不純物の科学的作
用などが複雑に組合わさつた状態において(C)成分
が有効に作用しているものと推定される。 本発明の組成物に対しては熱可塑性樹脂に慣用
の他の添加材を配合することができる。このよう
な添加剤の例としては、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、可塑剤、帯電防止剤、滑剤、着色剤、充填
剤、あるいは他の高分子化合物を挙げることがで
き、これらを本発明の作用効果が阻害されない範
囲内でブレンドすることができる。添加剤の具体
的な例としては次の様なものが挙げられる。 酸化防止剤:2,5−ジ−t−ブチルハイドロ
キノン、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル、4,4′−チオビス−(6−t−ブチルフエノ
ール、2,2′−メチレン−ビス(4−メチル−6
−t−ブチルフエノール、オクタデシル−3−
(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフエニ
ル)プロピオネート、4,4′−チオビス−(6−
t−ブチルフエノール)等。 紫外線吸収剤:エチル−2−シアノ−3,3−
ジフエニルアクリレート、2−(2′−ヒドロキシ
−5′−メチルフエニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2′ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチルフ
エニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフエノン、2,
2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフエノ
ン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフエ
ノン等。 可塑剤:フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジオクチル、ワツクス、流動パラフ
イン、リン酸エステル等。 帯電防止剤:ペンタエリスリツトモノステアレ
ート、ソルビタンモノパルミテート、硫酸化オレ
イン酸、ポリエチレンオキシド、カーボワツクス
等。 滑剤:エチレンビスステアロアミド、ブチルス
テアレート、ステアリン酸カルシウム等。 着色剤:カーボンブラツク、フタロシアニン、
キナクリドン、インドリン、アゾ系顔料、酸化チ
タン、ベンガラ等。 充填剤:グラスフアイバー、アスベスト、マイ
カ、バラストナイト、ケイ酸カルシウム、ケイ酸
アルミニウム、炭酸カルシウム等。 本発明の組成物を得るための各成分の配合手段
としては、リボンブレンダー、高速ミキサーコニ
ーダー、ミキシングロール、押出機、インテイシ
ブミキサー等が例示される。 本発明の樹脂組成物は、周知の溶融押出成形
機、圧縮成形機、トランスフア成形機、射出成形
機、吹込成形機、熱成形機、回転成形機、デイツ
プ成形機などを使用して、フイルム、シート、チ
ユーブ、ボトルなどの任意の成形品に成型するこ
とができる。成形に際しての押出温度は樹脂の種
類、分子量、組成物の配合割合あるいは押出機の
性質などにより適宜選択されるが、多くの場合
170°〜350℃の範囲である。また、本発明の樹脂
組成物は多層材の一層として使用するとき接着性
の点で特異な特長が発揮されることは前述したと
おりであるが、熱可塑性樹脂層をP、EVOH層
をE、接着性樹脂層をD、本発明の組成物の層を
Fとするとき、E/F/E、F/E/F、F/
F/F(中間層のFはEVOHの含量が多い)、
F/D/E、F/D/E/D/F、P/E/P/
F、P/F/D/E/D/F/P、P/F/D/
E/D/Pなどの層構成をとるとき、層間接着力
が高く、相溶性に優れた美麗な成形物を得ること
ができる。このような多層成形材においては、本
発明のブレンド組成物は多層成形物のスクラツプ
で代用することもできる。多層成形方法として
は、一般的にいつて樹脂層の種類に対応する数の
押出機を使用し、この押出機内で溶融された樹脂
の流れを重ねあわせた層状態で同時押出成形する
いわゆる共押出成形により実施される。別の方法
として、エキストルージヨンコーテイング、ドラ
イラミネーシヨンなどの多層成形方法も採用され
うる。また、本発明の組成物の単独成形品、ある
いは本発明の組成物を含む多層成形品を一軸延
伸、二軸延伸、あるいはブロー延伸などの延伸を
実施することにより、力学的物性、気体遮断性な
どにさらに特長ある物性を有する成形物を得るこ
とができる。こうして、本発明の組成物で得られ
た成形物は、ブレンド組成物が均一で外観が美麗
であるばかりでなく、相溶性が良好で均一である
ことから強度物性、気体遮断性など多くの優れた
特長を有しておりその工業的意義は大きい。 以下、実施例により更に具体的に説明する。 なお、部は重量部を意味している。 実施例 1〜3 6/66共重合ポリアミド(66成分15%、融点
198℃)、EVOH[エチレン単位の含有量33モル
%、鹸化度99.9%、メルトインデツクス(190℃、
2160g)1.5g/10分]、およびハイドロタルサイ
ト系化合物を第1表に示す割合でドライブレンド
した後、直径が40mm、L/D=24、圧縮比3.8の
フルフライト型スクリユーを有する押出機に仕込
み、巾550mmのフラツトダイを使用して成膜を実
施した。成膜温度は押出機を190℃〜240℃、ダイ
を225℃とし、厚さが100μのフイルムを引取機に
て巻き取り、6時間の連続運転を実施した。得ら
れたフイルムは均一、かつ良好な相溶性を示し、
相溶不良の相分離異物は見られなかつた。 得られたフイルムの90mm角の試験片を二軸延伸
試験装置((株)東洋精機製作所製)を使用して85℃
で1分間加温後、5m/minの延伸速度で縦横と
もに3倍に延伸した。延伸は均一に実施され、こ
の延伸フイルムを木枠に固定して熱風乾燥機中で
110℃で熱処理したところ強度と気体遮断性に優
れた良好なフイルムが得られた。また得られたフ
イルムの膜面状態の評価を第1表に合せて示す。 比較例 1 実施例1において、ハイドロタルサイト系化合
物を混合しない他は実施例1と同様にしてポリア
ミドとEVOHの混合品の成膜を実施した。運転
開始後30分頃から実施例1では見られない不均一
な相分離異物が多数観察され、その数は時間経過
と共に増大し、得られたフイルムの外観は極めて
不良であつた。 実施例 4〜6 ポリエチレンテレフタレート(PET)、実施例
1で使用したEVOH樹脂、およびハイドロタル
サイト系化合物を第2表に示すブレンド割合でド
ライブレンドした後、直径が40mm、L/D=24圧
縮比3.8のフルフライト型スクリユーを有する押
出機に仕込み、巾550mmのフラツトダイを使用し
て成膜を実施した。成膜温度は押出機を200〜275
℃、ダイを265℃とし、厚さが100μのフイルムを
引取機にて巻き取り、6時間の連続運転を実施し
た。得られたフイルムの膜面状態の評価を第2表
に示す。また、得られたフイルムの90mm角の試験
片を二軸延伸試験装置((株)東洋精機製作所製)を
使用して85℃で1分間加温後、5m/minの延伸
速度で縦横ともに3倍に延伸した。延伸は均一に
実施され、この延伸フイルムを木枠に固定して熱
風乾燥機中で160℃で熱処理したところ強度と気
体遮断性に優れた良好なフイルムが得られた。 比較例 2 実施例4において、ハイドロタルサイト系化合
物を混合しない他は実施例4と同様にしてPET
とEVOHの混合品の成膜を実施した。運転開始
直後から実施例4では見られない不均一な相分離
異物が多数観察され、その数は時間経過と共に増
大し、得られたフイルムの外観は極めて不良であ
つた。 実施例 7〜9 耐衝撃性ポリスチレン樹脂(メルトフローイン
デツクス2.2g/10min)(A)、エチレン単位の含
有量32.5モル%、鹸化度99.9モル%、メルトイン
デツクス1.4g/minのEVOH(B)、ハイドロタル
サイト系化合物(C)、および変性エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体系接着性樹脂(D)を第3表に示す割合
でブレンド品(F)を作製した。このブレンド品(F)お
よび上述のEVOH(B)と接着性樹脂(D)を別々の押
出機に仕込み、F/D/B/D/F(膜厚比15:
1:2:1:15)の構成を有する3種5種の共押
出成形を実施し、シートを得た。押出成形はBと
Dは直径が50mm、L/D=25の一軸スクリユーを
備えた押出機を180〜215℃の温度として、Fは直
径100mm、L/D=22のスクリユーを2本備えた
同方向回転噛み合い型二軸押出機を150〜220℃の
温度とし、フイードブロツク型ダイ(巾1000mm)
を225℃として、厚さ1000μのシートを得た。24
時間の連続運転後も良好なシートが得られ、相溶
不良の相分離異物は見られなかつた。 比較例 3 実施例7において、ハイドロタルサイト系化合
物(C)を使用しない他は、実施例7と同様にして共
押出成形を実施し、シートを得た。運転開始後1
時間頃から実施例7では見られない不均一な相分
離異物が観察され、その数は時間経過と共に増大
した。 実施例 10 平均重合度1300のポリ塩化ビニル(PVC)80
部、エチレン含有量が44モル%、鹸化度が99モル
%、メルトインデツクス5g/10minのEVOH20
部、ハイドロタルサイト[Mg6Al2(OH)16CO3・
4H2O]0.3部、およびフタル酸ジオクチル38部か
らなる組成物をよく混合し、28インチ逆L型カレ
ンダーロールを用い、215℃において厚さ100μの
フイルムに成形した。得られたフイルムは外観良
好で、相溶不良の相分離異物は見られなかつた。 比較例 4 実施例10においてハイドロタルサイトを使用し
ない他は、実施例10と同様にしてポリ塩化ビニル
とEVOHのブレンド成膜を実施した。得られた
フイルムの膜面には実施例10には見られない不均
一な相分離異物が観察され、フイルムの外観は不
良であつた。 実施例 11〜13 実施例10に示したポリ塩化ビニル(PVC)、
EVOHとハイドロタルサイト系化合物(C)成分と
を第4表に示す割合でドライブレンドした後、実
施例10と同様にして成膜を実施した。得られたフ
イルムの膜面状態の評価を第4表に合わせて示し
た。
く)とエチレン−酢酸ビニル共重合対鹸化物との
相溶性が著しく改善された組成物に関する。 B 従来技術およびその問題点 エチレン−酢酸ビニル共重合体鹸化物(以下、
EVOHと省略することがある)と他の熱可塑性
樹脂(ポリオレフインを除く。但し、ポリオレフ
インを除いた熱可塑性樹脂を以下で単に熱可塑性
樹脂ということがある。)のブレンド組成物は特
徴ある物性を備えている。殊に、各種熱可塑性樹
脂とEVOHの多層共押出成形時に、熱可塑性樹
脂層あるいはEVOH層に代えて、ブレンド組成
物を使用したり、あるいは熱可塑性樹脂と
EVOH層の中間にブレンド組成物の層を設ける
ことによつて層間接着力を向上させることができ
る。 また、ブレンド組成物単独を熔融押出成形し、
さらに必要に応じて延伸および/あるいは熱処理
して得られるフイルム、シートあるいはボトルな
どの成形物は気体遮断性と力学的物性に優れてい
る。このような各種熱可塑性樹脂とEVOHのブ
レンド組成物の特徴は従来も知られていたが、こ
の組成物は一般に相溶性が悪く、押出成形により
フイルム、シート、ボトルなどを成形すると、不
均一な相分離異物を生じやすく、特に長時間の運
転によりこの異物が増加して外観を著しく損ねる
ことが知られている。こうして、各種熱可塑性樹
脂とEVOHのブレンド組成物は、その優れた特
徴にもかかわらず押出成形が実用的に全く実施で
きないか、できても短時間しか運転できないのが
実情であつた。 C 本発明の構成、目的および作用効果 本発明者らは、このような相溶性不良を解消
し、かかるブレンド組成物の優れた特長を実用化
することを目的として、外観美麗な成形物を得る
方法を種々検討した結果、熱可塑性樹脂(A)および
EVOH(B)にハイドロタルサイト系化合物(C)を適
当量含有させ、この組成物を用いて成型した場合
には熱可塑性樹脂とEVOHの相溶性が顕著に改
善され、外観が美しく、かつ層間接着力の高い共
押出成形品、あるいは気体遮断性と力学的物性に
優れた成形物が得られることを見出して本発明を
完成したものである。 D 本発明のより詳細な説明 本発明にいう熱可塑性樹脂(A)とは、EVOHお
よびポリオレフインを除く熱可塑性樹脂であつ
て、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、アク
リル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリアセ
タール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などが挙
げられるが、これらの中でその効果と実用性能に
おいて本発明にとつて特に重要なのはポリアミド
系樹脂およびポリエステル系樹脂であり、次いで
ポリ塩化ビニル系樹脂およびポリスチレン系樹脂
も重要である。 ポリアミド系樹脂としては、ポリカプラミド
(ナイロン−6)、ポリ−ω−アミノヘプタン酸
(ナイロン−7)、ポリ−ω−アミノノナン酸(ナ
イロン−9)、ポリウンデカンアミド(ナイロン
−11)、ポリラウリンラクタム(ナイロン−12)、
ポリエチレンジアミンアジバミド(ナイロン−
2、6)、ポリテトラメチレンアジバミド(ナイ
ロン−4、6)、ポリヘキサメチレンアジバミド
(ナイロン−6、6)、ポリヘキサメチレンセバカ
ミド(ナイロン−6、10)、ポリヘキサメチレン
ドデカミド(ナイロン−6、12)、ポリオクタメ
チレンアジバミド(ナイロン−8、6)、ポリデ
カメチレンアジバミド(ナイロン−10、6)、ポ
リドデカメチレンセバカミド(ナイロン−10、
8)、あるいは、カプロラクタム/ラウリンラク
タム共重合体、カブロラクタム/ヘキサメチレン
ジアンモニウムアジペート共重合体、ラウリンラ
クタム/ヘキサメチレンジアンモニウムアジペー
ト共重合体、ヘキサメチレンジアンモニウムアジ
ペート/ヘキサメチレンジアンモニウムセバケー
ト共重合体、エチレンジアンモニウムアジペー
ト/ヘキサメチレンジアンモニウムアジペート共
重合体、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアン
モニウムアジペート/ヘキサメチレンジアンモニ
ウムセバケート共重合体、などが挙げられる。、
このなかではカブロラクタム/ヘキサメチレンジ
アンモニウムアジペート共重合体(ナイロン−
6/66)がEVOHとのブレンド物の物性がとり
わけ優れており実用的に特に重要である。 ポリエステル系樹脂としては、ポリ(エチレン
テレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタレー
ト)、ポリ(エチレンテレフタレート/イソフタ
レート)、ポリ(エチレングリコール/シクロヘ
キサンジメタノール/テレフタレート)などがそ
の代表としてあげられ、さらにこれらの重合体に
共重合成分としてエチレングリコール、ブチレン
グリコール、シクロヘキサンジメタノール、ネオ
ペンチルグリコール、ペンタンジオールなどのジ
オール類、あるいはイソフタル酸、ベンゾフエノ
ンジカルボン酸、ジフエニルスルホンジカルボン
酸、ジフエニルメタンジカルボン酸、プロピレン
ビス(フエニルカルボン酸)、ジフエニルオキサ
イドジカルボン酸、シユウ酸、マロン酸、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、セバチン酸、ジエチルコ
ハク酸などのジカルボン酸を含有せしめたものも
含まれる。 ポリ塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニルの
単独重合体のほか、酢酸ビニル、マレイン酸誘導
体、高級アルキルビニルエーテルなどとの共重合
体が挙げられる。 ポリスチレン系樹脂としては、スチレンの単独
重合体の他にブタジエンをグラフト共重合したポ
リスチレン、スチレン−ブタジエンゴムを混合し
たもの、あるいはスチレン−無水マレイン酸共重
合体などが挙げられる。 また、本発明にいうエチレン−酢酸ビニル共重
合体鹸化物(EVOH)(B)とはエチレンと酢酸ビ
ニルの共重体中の酢酸ビニル単位を加水分解した
ものであれば任意のものを含むものであるが、熱
可塑性樹脂との相溶性が不良であるものは比較的
エチレン単位が少なく酢酸ビニル単位の鹸化度
(加水分解度)が高いものである。特に、エチレ
ン単位の含量が20〜50モル%で、酢酸ビニル単位
の鹸化度が96%以上、とりわけ99%以上のものは
酸素などの気体に対する気体遮断性が熱可塑性樹
脂中で最高の水準にあり、かつ、ポリオリフイン
と複合して用いることにより優れた容器類が得ら
れることから、本発明の適用対象として特に重要
である。 また、本発明の組成物を構成するハイドロタル
サイト系化合物としては、特に、 MxAly(OH)2x+3y-2z(A)Z・aH2O (MはMg、CaまたはZn、AはCO3またはHPO4、
x、y、z、aは正数)で示される複塩であるハ
イドロタルサイト化合物を挙げることができ、そ
のうち特に好適なものとして次のようなものが例
示できる。 Mg6Al2(OH)16CO3・4H2O Mg8Al2(OH)20CO3・5H2O Mg5Al2(OH)14CO3・4H2O Mg10Al2(OH)22(CO3)2・4H2O Mg6Al2(OH)16HPO4・4H2O Ca6Al2(OH)16CO3・4H2O Zn6Al6(OH)16CO3・4H2O これらのハイドロタルサイト系化合物は、単独
または2種以上混合して使用される。 本発明の組成物を構成する(A)、(B)および(C)の各
成分の量は特に制限が無く、目的に応じて任意に
選択できる。但し、実用的な見地からは熱可塑性
樹脂(A)とEVOH(B)の組成比としてはどちらか一
方の樹脂の量が多い組成が力学的物性あるいは気
体遮断性など特長ある物性が発揮される点で特に
重要である。熱可塑性樹脂が多い組成としては熱
可塑性樹脂(A):EVOH(B)の重量比として60:40
〜99.9:0.1、とりわけ70:30〜99.7:0.3の範囲
のものが挙げられ、一方EVOHが多い組成とし
ては熱可塑性樹脂(A):EVOH(B)の重量比として
1:99〜40:60、とりわけ5:95〜30:70の範囲
のものが本発明の効果の点で特に重要であるとい
える。また、相溶性を改善する、ハイドロタルサ
イト系化合物(C)の添加量は(A)、(B)および(C)成分の
種類に応じて相溶性改良効果が得られ、なおかつ
組成物の力学的物性、透明性、気体遮断性などの
諸物性を損なわない範囲で調製されるが、多くの
場合、その量は熱可塑性樹脂(A)とEVOH(B)の重
量の和(A+B)100部に対して0.00001〜10部、
とりわけ0.0001〜1部の範囲で用いられる。10部
を越えると相溶性以外の諸物性が損なわれやすく
好ましくない場合が多い。また、(C)成分をあらか
じめ熱可塑性樹脂および/あるいはEVOHに配
合しておく場合には使用効果が高い傾向にある。
EVOHに配合しておく例としてはEVOH100部に
(C)成分を0.002〜0.5部配合したものが挙げられ
る。この配合物0.5部と熱可塑性樹脂99.5部を添
加した組成物の溶融成形における相溶性改良効果
は顕著である。この場合、熱可塑性樹脂と
EVOHの重量の和100部に対する(C)成分の量は
0.00001〜0.0025部となる。(C)成分の量が0.00001
部より少ない場合には一般にその効果は小さい。
こうして、(C)成分をEVOHにブレンドした場合
にはその添加量は見かけ上少なくなる場合でも効
果は大きいといえる。 本発明の組成物を得るためのブレンド方法は特
別に制限はなく、3者をドライブレンドする方
法、あるいは(C)成分を熱可塑性樹脂または
EVOHの全部または一部にあらかじめ配合して
おき、それを熱可塑性樹脂および/または
EVOHに配合して、前記(A)、(B)および(C)からな
る組成物を得る方法などが目的に応じて任意に選
ばれる。一般には、前述のようなEVOHに配合
しておく方法に加えて、3者をドライブレンドす
る方法あるいはあらかじめ熱可塑性樹脂へ配合し
ておく方法を組合せることによりとりわけ顕著に
相溶性改良効果を得ることができる。 本発明において、ハイドロタルサイト系化合物
(C)が、熱可塑性樹脂とEVOHの溶融成形におけ
る相溶性をかくも顕著に向上させる機構は十分明
らかではないが、熱可塑性樹脂とEVOHの溶融
系におけるレオロジー的効果、不純物の科学的作
用などが複雑に組合わさつた状態において(C)成分
が有効に作用しているものと推定される。 本発明の組成物に対しては熱可塑性樹脂に慣用
の他の添加材を配合することができる。このよう
な添加剤の例としては、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、可塑剤、帯電防止剤、滑剤、着色剤、充填
剤、あるいは他の高分子化合物を挙げることがで
き、これらを本発明の作用効果が阻害されない範
囲内でブレンドすることができる。添加剤の具体
的な例としては次の様なものが挙げられる。 酸化防止剤:2,5−ジ−t−ブチルハイドロ
キノン、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル、4,4′−チオビス−(6−t−ブチルフエノ
ール、2,2′−メチレン−ビス(4−メチル−6
−t−ブチルフエノール、オクタデシル−3−
(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフエニ
ル)プロピオネート、4,4′−チオビス−(6−
t−ブチルフエノール)等。 紫外線吸収剤:エチル−2−シアノ−3,3−
ジフエニルアクリレート、2−(2′−ヒドロキシ
−5′−メチルフエニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2′ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチルフ
エニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフエノン、2,
2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフエノ
ン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフエ
ノン等。 可塑剤:フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジオクチル、ワツクス、流動パラフ
イン、リン酸エステル等。 帯電防止剤:ペンタエリスリツトモノステアレ
ート、ソルビタンモノパルミテート、硫酸化オレ
イン酸、ポリエチレンオキシド、カーボワツクス
等。 滑剤:エチレンビスステアロアミド、ブチルス
テアレート、ステアリン酸カルシウム等。 着色剤:カーボンブラツク、フタロシアニン、
キナクリドン、インドリン、アゾ系顔料、酸化チ
タン、ベンガラ等。 充填剤:グラスフアイバー、アスベスト、マイ
カ、バラストナイト、ケイ酸カルシウム、ケイ酸
アルミニウム、炭酸カルシウム等。 本発明の組成物を得るための各成分の配合手段
としては、リボンブレンダー、高速ミキサーコニ
ーダー、ミキシングロール、押出機、インテイシ
ブミキサー等が例示される。 本発明の樹脂組成物は、周知の溶融押出成形
機、圧縮成形機、トランスフア成形機、射出成形
機、吹込成形機、熱成形機、回転成形機、デイツ
プ成形機などを使用して、フイルム、シート、チ
ユーブ、ボトルなどの任意の成形品に成型するこ
とができる。成形に際しての押出温度は樹脂の種
類、分子量、組成物の配合割合あるいは押出機の
性質などにより適宜選択されるが、多くの場合
170°〜350℃の範囲である。また、本発明の樹脂
組成物は多層材の一層として使用するとき接着性
の点で特異な特長が発揮されることは前述したと
おりであるが、熱可塑性樹脂層をP、EVOH層
をE、接着性樹脂層をD、本発明の組成物の層を
Fとするとき、E/F/E、F/E/F、F/
F/F(中間層のFはEVOHの含量が多い)、
F/D/E、F/D/E/D/F、P/E/P/
F、P/F/D/E/D/F/P、P/F/D/
E/D/Pなどの層構成をとるとき、層間接着力
が高く、相溶性に優れた美麗な成形物を得ること
ができる。このような多層成形材においては、本
発明のブレンド組成物は多層成形物のスクラツプ
で代用することもできる。多層成形方法として
は、一般的にいつて樹脂層の種類に対応する数の
押出機を使用し、この押出機内で溶融された樹脂
の流れを重ねあわせた層状態で同時押出成形する
いわゆる共押出成形により実施される。別の方法
として、エキストルージヨンコーテイング、ドラ
イラミネーシヨンなどの多層成形方法も採用され
うる。また、本発明の組成物の単独成形品、ある
いは本発明の組成物を含む多層成形品を一軸延
伸、二軸延伸、あるいはブロー延伸などの延伸を
実施することにより、力学的物性、気体遮断性な
どにさらに特長ある物性を有する成形物を得るこ
とができる。こうして、本発明の組成物で得られ
た成形物は、ブレンド組成物が均一で外観が美麗
であるばかりでなく、相溶性が良好で均一である
ことから強度物性、気体遮断性など多くの優れた
特長を有しておりその工業的意義は大きい。 以下、実施例により更に具体的に説明する。 なお、部は重量部を意味している。 実施例 1〜3 6/66共重合ポリアミド(66成分15%、融点
198℃)、EVOH[エチレン単位の含有量33モル
%、鹸化度99.9%、メルトインデツクス(190℃、
2160g)1.5g/10分]、およびハイドロタルサイ
ト系化合物を第1表に示す割合でドライブレンド
した後、直径が40mm、L/D=24、圧縮比3.8の
フルフライト型スクリユーを有する押出機に仕込
み、巾550mmのフラツトダイを使用して成膜を実
施した。成膜温度は押出機を190℃〜240℃、ダイ
を225℃とし、厚さが100μのフイルムを引取機に
て巻き取り、6時間の連続運転を実施した。得ら
れたフイルムは均一、かつ良好な相溶性を示し、
相溶不良の相分離異物は見られなかつた。 得られたフイルムの90mm角の試験片を二軸延伸
試験装置((株)東洋精機製作所製)を使用して85℃
で1分間加温後、5m/minの延伸速度で縦横と
もに3倍に延伸した。延伸は均一に実施され、こ
の延伸フイルムを木枠に固定して熱風乾燥機中で
110℃で熱処理したところ強度と気体遮断性に優
れた良好なフイルムが得られた。また得られたフ
イルムの膜面状態の評価を第1表に合せて示す。 比較例 1 実施例1において、ハイドロタルサイト系化合
物を混合しない他は実施例1と同様にしてポリア
ミドとEVOHの混合品の成膜を実施した。運転
開始後30分頃から実施例1では見られない不均一
な相分離異物が多数観察され、その数は時間経過
と共に増大し、得られたフイルムの外観は極めて
不良であつた。 実施例 4〜6 ポリエチレンテレフタレート(PET)、実施例
1で使用したEVOH樹脂、およびハイドロタル
サイト系化合物を第2表に示すブレンド割合でド
ライブレンドした後、直径が40mm、L/D=24圧
縮比3.8のフルフライト型スクリユーを有する押
出機に仕込み、巾550mmのフラツトダイを使用し
て成膜を実施した。成膜温度は押出機を200〜275
℃、ダイを265℃とし、厚さが100μのフイルムを
引取機にて巻き取り、6時間の連続運転を実施し
た。得られたフイルムの膜面状態の評価を第2表
に示す。また、得られたフイルムの90mm角の試験
片を二軸延伸試験装置((株)東洋精機製作所製)を
使用して85℃で1分間加温後、5m/minの延伸
速度で縦横ともに3倍に延伸した。延伸は均一に
実施され、この延伸フイルムを木枠に固定して熱
風乾燥機中で160℃で熱処理したところ強度と気
体遮断性に優れた良好なフイルムが得られた。 比較例 2 実施例4において、ハイドロタルサイト系化合
物を混合しない他は実施例4と同様にしてPET
とEVOHの混合品の成膜を実施した。運転開始
直後から実施例4では見られない不均一な相分離
異物が多数観察され、その数は時間経過と共に増
大し、得られたフイルムの外観は極めて不良であ
つた。 実施例 7〜9 耐衝撃性ポリスチレン樹脂(メルトフローイン
デツクス2.2g/10min)(A)、エチレン単位の含
有量32.5モル%、鹸化度99.9モル%、メルトイン
デツクス1.4g/minのEVOH(B)、ハイドロタル
サイト系化合物(C)、および変性エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体系接着性樹脂(D)を第3表に示す割合
でブレンド品(F)を作製した。このブレンド品(F)お
よび上述のEVOH(B)と接着性樹脂(D)を別々の押
出機に仕込み、F/D/B/D/F(膜厚比15:
1:2:1:15)の構成を有する3種5種の共押
出成形を実施し、シートを得た。押出成形はBと
Dは直径が50mm、L/D=25の一軸スクリユーを
備えた押出機を180〜215℃の温度として、Fは直
径100mm、L/D=22のスクリユーを2本備えた
同方向回転噛み合い型二軸押出機を150〜220℃の
温度とし、フイードブロツク型ダイ(巾1000mm)
を225℃として、厚さ1000μのシートを得た。24
時間の連続運転後も良好なシートが得られ、相溶
不良の相分離異物は見られなかつた。 比較例 3 実施例7において、ハイドロタルサイト系化合
物(C)を使用しない他は、実施例7と同様にして共
押出成形を実施し、シートを得た。運転開始後1
時間頃から実施例7では見られない不均一な相分
離異物が観察され、その数は時間経過と共に増大
した。 実施例 10 平均重合度1300のポリ塩化ビニル(PVC)80
部、エチレン含有量が44モル%、鹸化度が99モル
%、メルトインデツクス5g/10minのEVOH20
部、ハイドロタルサイト[Mg6Al2(OH)16CO3・
4H2O]0.3部、およびフタル酸ジオクチル38部か
らなる組成物をよく混合し、28インチ逆L型カレ
ンダーロールを用い、215℃において厚さ100μの
フイルムに成形した。得られたフイルムは外観良
好で、相溶不良の相分離異物は見られなかつた。 比較例 4 実施例10においてハイドロタルサイトを使用し
ない他は、実施例10と同様にしてポリ塩化ビニル
とEVOHのブレンド成膜を実施した。得られた
フイルムの膜面には実施例10には見られない不均
一な相分離異物が観察され、フイルムの外観は不
良であつた。 実施例 11〜13 実施例10に示したポリ塩化ビニル(PVC)、
EVOHとハイドロタルサイト系化合物(C)成分と
を第4表に示す割合でドライブレンドした後、実
施例10と同様にして成膜を実施した。得られたフ
イルムの膜面状態の評価を第4表に合わせて示し
た。
【表】
【表】
【表】
【表】
秀:均一かつ良好な相溶性を示し、相分離
異物が見られない。
良:相溶性は良好であるが、一部僅かに相
分離異物が見られる。
異物が見られない。
良:相溶性は良好であるが、一部僅かに相
分離異物が見られる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (A) 熱可塑性樹脂(ポリオレフインを除く)、 (B) エチレン単位の含量20〜50モル%、酢酸ビニ
ル単位の鹸化度96%以上のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体鹸化物、および、 (C) ハイドロタルサイト系化合物、 からなり、かつ成分(C)を上記樹脂(A)と(B)の重量の
和100部に対し、0.00001〜10部含有する樹脂組成
物。 2 熱可塑性樹脂(A)がポリアミド系樹脂である特
許請求の範囲第1項に記載の樹脂組成物。 3 熱可塑性樹脂(A)がポリエステル系樹脂である
特許請求の範囲第1項に記載の樹脂組成物。 4 熱可塑性樹脂がポリスチレン系樹脂である特
許請求の範囲第1項に記載の樹脂組成物。 5 熱可塑性樹脂がポリ塩化ビニル系樹脂である
特許請求の範囲第1項に記載の樹脂組成物。
Priority Applications (4)
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|---|---|---|---|
| JP9393484A JPS60238345A (ja) | 1984-05-10 | 1984-05-10 | 樹脂組成物 |
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Applications Claiming Priority (1)
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| JP9393484A JPS60238345A (ja) | 1984-05-10 | 1984-05-10 | 樹脂組成物 |
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