JPH0568490A - 即席食品の調理方法 - Google Patents

即席食品の調理方法

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JPH0568490A
JPH0568490A JP3233230A JP23323091A JPH0568490A JP H0568490 A JPH0568490 A JP H0568490A JP 3233230 A JP3233230 A JP 3233230A JP 23323091 A JP23323091 A JP 23323091A JP H0568490 A JPH0568490 A JP H0568490A
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lid
container
hot water
thermal expansion
heat
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JP3233230A
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English (en)
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Takashi Toyoda
田 昴 豊
Taiji Hosono
野 泰 司 細
Takashi Funato
戸 孝 船
Takashi Miyaji
地 孝 宮
Yukio Kohama
浜 行 雄 小
Kazunori Yamada
田 和 範 山
Toshiaki Watanabe
辺 利 明 渡
Chiaki Kanai
井 千 秋 金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Aluminum Foil Co Ltd
Yupo Corp
Original Assignee
Tokai Aluminum Foil Co Ltd
Yupo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開封時に湾曲させられた蓋が、容器開口部に
載置され、容器内に給湯された湯気により温められて元
に戻り、自動的に容器を密閉する。蓋を容器より完全に
分離させ、給湯後に容器開口部に載置するので、熱湯を
ゆっくり給湯したり、途中で熱湯を注ぐのを中断したり
しても、未だ熱湯が注ぎ終わらないうちは自動的に容器
の蓋が閉じられてしまうことがない。 【構成】 引張り部を摘んで該蓋を容器より剥離して容
器を開封して、該容器内の即席食品に熱湯を注いだ後、
再び蓋をして一定時間保持することによって調理する即
席食品の調理方法において、前記蓋が熱膨張率の大きい
素材層/熱膨張率の小さい素材層/ヒートシール性樹脂
層の積層シートより構成され、容器内の熱湯からの蒸気
の熱でバイメタル効果により内側に戻る性質を有するも
のであって、該蓋を容器より剥離して完全に分離させて
給湯した後、再び該容器上に蓋を載置して蓋を密閉させ
ることを特徴とする即席食品の調理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓋を容器より剥離して
完全に分離し、容器内の即席食品に熱湯を注いだ後、再
び蓋をして一定時間保持することによって調理する即席
食品の調理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、即席カップ麺に代表されるインス
タント食品は、熱湯を容器内に注ぎ、数分間(1〜5分
間)待つだけで食することができるので、その手軽さが
受けて、独身者、工場夜勤者、単身赴任者、学生などに
大量に食されている。このようなインスタント食品を食
するには、例えば、即席カップ麺の場合について具体的
に説明すると、先ず購入した際に包装されている透明の
シュリンク包装フィルムを取り去り、次に、容器に熱シ
ール(熱封緘)された蓋の引張り部を指で摘んで引き上
げて、該蓋の約1/3〜1/2を容器より引き剥がす。
次いで、容器内の麺以外の具やスープの入った袋を指で
切り裂き、麺の上に置き、これに熱湯を注ぐ。熱湯を注
ぎ終わった後、前記引き剥がされた蓋の部分を容器上端
のフランジ部に重ねて蓋を閉じ、この蓋の上に該蓋が捲
れ上がって開かないように重しをするか、又はテープで
止める等して容器内の熱が逃げないようして熱効率を高
め、かつ、これにより内容物を蒸らしている。そして、
所定時間(1〜5分間)が経過した後、蓋の上の重し等
を取り去り、捲れ上がった蓋を引張って、該蓋を容器よ
り完全に引き剥がして取り去り、これによって蒸らし終
わった内容物を食することができる。
【0003】このようなインスタント食品に使用される
容器としては、通常、保温性の良好な、ポリスチレンペ
ーパー、ハイインパクトポリスチレンシート、ナイロン
とポリエチレンとの積層シートをプラグアシスト真空成
形或いは圧空成形してカップ状としたもの、型内ビーズ
発泡成形して得られる発泡ポリスチレン製カップ、ポリ
プロピレンを射出成形して得た容器などが用いられてい
る。また、上記容器に用いられる蓋としては、図9に示
すような、表面に印刷7が施されている肉厚が70〜8
0μmの上質紙を基材層2とし、これに低密度ポリエチ
レン、エチレン・アクリル酸共重合体の溶融樹脂フィル
ムを押出コーティングした肉厚が15〜25μmの接着
剤層3又はウレタン系やポリエステル系の液状接着剤
(いわゆるアンカーコート剤)を塗布した肉厚1〜5μ
mの接着剤層3、これに肉厚6〜15μmのアルミニウ
ム箔を貼合せたアルミニウム箔層4、更にこのアルミニ
ウム箔層の上に低密度ポリエチレンやエチレン・酢酸ビ
ニル共重合体の低融点(80〜135℃)樹脂を押出ラ
ミネート又は溶剤に溶かして塗工した肉厚2〜25μm
のヒートシール層5よりなる、ヒートシール性を付与し
た四層構造の積層シート6が使用されていた。しかし、
このようなインスタント食品容器の蓋は、容器の蓋を一
部開いて熱湯を注ぐと、熱湯の湯気が蓋の内側のアルミ
ニウム層を介して基材の上質紙を加熱し、上質紙中の水
分を放出する結果、上質紙が収縮し、蓋が上方にカール
して反り返る(図7参照)。従って、この種の熱湯で調
理するインスタント食品容器の蓋は、従来、熱湯を注い
だ後に、開封した蓋の部分に重し等によって容器の蓋を
閉じておかなければならないといった手間が必要であっ
た。
【0004】一方、実開昭58−133574号公報に
は、内層に熱収縮率のより大きな、或いは、熱膨張性の
より小さなフイルムを積層した複合層より構成された即
席食品用容器の蓋が開示されている。該即席食品用容器
の蓋は、該公報の記載によれば、熱湯を注ぐことによ
り、その熱による熱収縮等によって自動的に閉じること
ができる旨述べられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような蓋
は、熱湯をゆっくり注ぎすぎたり、途中で熱湯を注ぐの
を中断すると、未だ熱湯が注ぎ終わらないうちに蓋が閉
じられてしまって、更に熱湯を注ごうとすると、熱湯が
容器の外に零れてしまって火傷などの危険を生じること
がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
[発明の概要]本発明者らは、前記課題に鑑みて鋭意研
究を重ねた結果、金属箔、紙等の熱膨張率の小さい素材
の外側に湯気の温度によってこれら素材よりも大きく熱
膨張することができ、しかも、その熱膨張も該蓋が内側
にカールを及ぼす程までには大きくない程度の熱膨張率
を有する素材をラミネートした積層シートを蓋材として
用い、しかも、該容器の蓋を容器より剥離して完全に分
離させて給湯した後、再び該容器上に蓋を載置すれば蓋
は湯気によって加熱されて熱膨張して自動的密閉させる
ことができるとの知見を得て本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明の即席食品の調理方法は、引張り
部を摘んで該蓋を容器より剥離して容器を開封して、該
容器内の即席食品に熱湯を注いだ後、再び蓋をして一定
時間保持することによって調理する即席食品の調理方法
において、前記蓋が熱膨張率の大きい素材層/熱膨張率
の小さい素材層/ヒートシール性樹脂層の積層シートよ
り構成され、容器内の熱湯からの蒸気の熱でバイメタル
効果により内側に戻る性質を有するものであって、該蓋
を容器より剥離して完全に分離させて給湯した後、再び
該容器上に蓋を載置して蓋を密閉させることを特徴とす
るものである。
【0007】[発明の具体的説明] [I] 容器の蓋 (1) 構 造 本発明の容器の蓋1は、例えば図1に示すように、熱膨
張率の大きい素材層2/接着層3/熱膨張率の小さい素
材層4/ヒートシール性樹脂層5の各構成層からなる積
層シート6より構成されている。 (a) 熱膨張率の大きい素材層 <構 造>本発明の容器の蓋1において用いられる熱膨
張率の大きい素材層2としては、例えば無配向ポリプロ
ピレンフィルムや、図1に示すように、無機微細粉末8
aを含む熱可塑性樹脂フィルム2aを該樹脂の融点より
低い温度で延伸して得られるフィルム内部に微細なボイ
ド8を多数有する延伸樹脂フィルム2a単独、又は、該
延伸樹脂フィルム2aと他の樹脂フィルム2b,2cと
を積層した積層フィルム2が利用できる。このような後
者の素材層2は、具体的には無機微細粉末8aを含有す
る二軸延伸樹脂微多孔フィルム2a、該二軸延伸樹脂フ
ィルムをコア層とし、その片面又は両面に無機微細粉末
8aを含有する一軸延伸樹脂微多孔フィルム2b,2c
(特公昭46−40794号、特公昭63−1183号
公報)が積層された多層構造の延伸樹脂フィルム2(図
1参照)を挙げることができる。また、容器の蓋1の自
閉性を損なわない限りで、無機微細粉末8aが含有され
ていない樹脂フィルムを前記多層構造の延伸樹脂フィル
ムに積層したものであっても良い。
【0008】<素 材>無機微細粉末 上記無機微細粉末8aとしては、焼成クレイ、炭酸カル
シウム、珪藻土、酸化チタン、パームキュライト、タル
クなどを挙げることができる。該無機微細粉末の粒径
は、一般に0.03〜15μm、好ましくは0.1〜5
μmのものが用いられる。熱可塑性樹脂 上記熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・ブデ
ン−1共重合体、エチレン・4−メチルペンテン−1共
重合体、プロピレン・エチレン・ブデン−1共重合体、
ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン
−6、ナイロン−6,6、ナイロン−6,10、ナイロ
ン−6,12などを挙げることができる。
【0009】<製 造>上記無機微細粉末8aを含む熱
可塑性樹脂フィルムは該樹脂の融点より低い温度で延伸
される。この時の延伸倍率は一方向又は二方向にそれぞ
れ1.3〜15倍、好ましくは3.5〜12倍である。
延伸軸数は一軸又は二軸である。具体的な製造は、先ず
コア層2a形成の樹脂を溶融混練し、シート状に押出し
て冷却した後、再加熱してロールの周速差を利用して縦
方向に1.3〜15倍、好ましくは3.5〜7倍に延伸
して、縦延伸フィルムを得る。次いで、別々の押出機を
用いて表面層用樹脂と裏面層用樹脂を溶融混練し、それ
ぞれシート状に押し出し、前記縦延伸フィルムの表裏面
にそれぞれ表面層2b及び裏面層2cとしてラミネート
し、これをテンターを用いて横方向に1.3〜15倍、
好ましくは4〜12倍に延伸することにより積層フィル
ム2が製造される。
【0010】<物 性>熱膨張率 本発明の容器の蓋1においては各層2,4の熱膨張率
(Le )が重要である。外側の熱膨張率の大きい素材層
2の熱膨張率は、真空理工(株)製の熱機械分析装置
“TM−7000“(商品名)を用い、幅:5mm、長
さ30mmの試験片を作成し、これをスパン長さが15
mm(L0 )となるように試験片をチャックに固定し、
これを昇温速度10℃/分で5分間かけて30℃の温度
から80℃の温度にまで昇温させ、その80℃の温度の
時の試験片の荷重1g時のスパン長さ(L)を測定し、
次式で求めた値(TMA法)が示される。 熱膨脹率=〔(L−L0 )/L0 〕×100 (ここで
0 =15mm) この熱膨張率の値は0.40〜1.0%,好ましくは
0.55〜0.85%で有る。この熱膨張率の値が1.
0%を超えると、図8にて示すように、容器内に熱湯を
注いだ後の蓋の自閉性の速さが速すぎて、内容物が蒸ら
し終わる前(カップ麺が食べ頃となる以前)に自閉し過
ぎた蓋の引っ張り部が過度に内側に巻き込まれて、容器
9と蓋1との間に隙間10が生じてしまう。また、熱膨
張率の値が0.40%未満の場合には、自閉にかかる時
間が遅すぎて(90秒〜3分間かかり)、食べる人に苛
立ちを与える。内側の熱膨張率が小さい素材層4のTM
A法により求めた熱膨張率は、アルミニウム箔、紙にお
いてはほとんど0.0%である。外側の層2の熱膨張率
は、樹脂フィルムの素材、層構造、フィルム成形時に受
ける熱履歴、配向等により作用される。従って、樹脂の
素材によっては無機微細粉末を樹脂に配合したり、延伸
倍率、延伸温度の調整、冷却ロールの圧力、温度等の調
整により所望の物性のものを得る。また、基材層の肉厚
も関係している。引張弾性率 引張り部11が設けられた方向の熱膨張率の大きい素材
層2の引張弾性率(JIS−K7113)は、8,00
0〜45,000kg/cm2 、好ましくは10,00
0〜30,000kg/cm2 である。この層2が延伸
配向がかかったフィルムであるときは、弾性率が無延伸
樹脂フィルムのそれよりも高い値を示す。それ故、該層
2の肉厚を薄くすることができる。肉 厚 本発明の容器の蓋1に用いられる熱膨張率の大きい素材
層2の肉厚は、一般に15〜180μm、好ましくは4
0〜100μmである。
【0011】(b) 接着層 本発明の容器の蓋1において前記熱膨張率の大きい素材
層2と後記のアルミニウム箔、紙などの熱膨張率の小さ
い素材層4とを貼り合わせるために積層される接着層3
としては、ウレタンプレポリマー、液状ポリエステル、
イソシアネート系、ポリエステルイソシアネート系、ポ
リエーテルイソシアネート系、ポリエチレンイミン系、
有機チタネート系などのアンカーコート剤、低密度ポリ
エチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・
アクリル酸共重合体などのホットメルト接着剤を挙げる
ことができる。また、塗布型の接着剤を用いる場合に
は、一般に1〜20g/m2 、好ましくは2〜6g/m
2 の量で用いられる。ホットメルト接着剤の場合は溶融
押出ラミネートされ、8〜30μmの厚みで使用され
る。このような接着層は一般に1〜30μm、好ましく
は2〜15μmの厚みで使用される。
【0012】(c) 熱膨張率の小さい素材層 本発明の容器の蓋1において用いられる熱膨張率の小さ
い素材層4としては、肉厚が通常3〜25μmの、アル
ミニウム箔や鉄箔などの金属箔、肉厚が20〜120μ
mのパルプ紙を挙げることができる。特に肉厚が6〜1
5μmのアルミニウム箔を用いることがガスバリヤー性
の面と経済的な理由から好んで用いられる。また、経済
的な面から、通常アルミニウム箔4の肉厚は熱膨張率の
大きい素材層2よりも薄い肉厚で用いられる。
【0013】(d) ヒートシール性樹脂層 本発明における容器9と蓋1との熱封緘に用いられるヒ
ートシール性樹脂層5としては、該熱膨張率の大きい素
材層2を構成する樹脂の融点よりも低い融点のヒートシ
ール性樹脂が用いられる。このようなヒートシール性樹
脂の具体例としては、低密度ポリエチレン、線状低密度
ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体(好まし
くは酢酸ビニル含量が12重量%以下のエチレン・酢酸
ビニル共重合体)、エチレン・アクリル酸共重合体(好
ましくはエチレン含量が65〜94重量%のエチレン・
アクリル酸共重合体)、エチレン・メタクリル酸アルキ
ルエステル共重合体、アイオノマー(エチレン・アクリ
ル酸共重合体の金属塩、エチレン・メタクリル酸共重合
体の金属塩)、エチレン・プロピレン共重合体、エチレ
ン・プロピレン・ブテン−1共重合体、塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体などを挙げることができる。該ヒート
シール性樹脂層5はアルミニウム箔などの金属シート上
に押出ラミネートコートしても良いし、溶剤にこれら樹
脂を溶解し、コーターを用いてアルミニウム箔上にコー
ティングし、乾燥して、ヒートシール性樹脂層5を設け
ても良い。該ヒートシール性樹脂層5の肉厚は2〜50
μm、好ましくは3〜40μmである。このようなヒー
トシール性樹脂を用いて行なわれる容器9と蓋1との熱
封緘は、該容器内の食品の保存期間を長くすることがで
きる。該ヒートシール性樹脂はアルミニウム箔などの金
属シート上に押出ラミネートコートしても良いし、溶剤
にこれら樹脂を溶解し、コーターを用いてアルミニウム
箔上にコーティングし、乾燥して、ヒートシール性樹脂
層を設けても良い。
【0014】(2) 引張り部 (a) 形成位置 本発明の容器の蓋1においては、図2にて示すように、
蓋1を引き剥がすための引張り部11が設けられている
が、その形成位置が重要である。該蓋1の引張り部11
は、蓋1の引き剥がし方向αと合致するので、蓋1の自
閉性を促進させることから、前記熱膨張率の大きい素材
層2の熱膨張率の値が大きい方向βに合致させて設ける
ことが望ましい。該蓋1の引張り部11を熱膨張率の値
の小さい方向γに合致させて設けると自閉性が低下す
る。
【0015】(3) 肉 厚 前記積層シート6よりなる蓋1の肉厚は一般に40〜2
00μm、経済的には60〜150μmである。
【0016】[II] 蓋付容器の製造 (1) ヒートシール 前記の如く形成した本発明の容器の蓋1となる積層シー
ト6を、内部に乾麺12、具13を入れた容器9上に載
せて、通常100〜160℃、好ましくは120〜14
0℃の温度で0.1〜3秒で熱シールされる。 (2) 引張り部の形成 上記積層シート6に熱シールした容器9を個別の容器9
毎に切り離し、引張り部11を形成するために、一部に
突出部11が形成された略円形状(例えば直径150m
mに対して突出部11(引張り部)10mm程度)の蓋
1がトリミングされる。 (3) シュリンク包装 次いで、このようにして得られた密閉容器をシュリンク
包装して商品が形成される。
【0017】[III] 調理方法 (1) 容器の開封 図3に示すように、蓋の引張り部を摘んで、蓋1と容器
のヒートシール部分を剥離して、即席食品の容器を開封
させる。その剥離の際に、該蓋は無理やりに上方に引っ
張られるので、完全に容器より引き離された蓋は、図4
に示すように、自然に放置すると湾曲させられた状態と
なっている。このように強い力で湾曲させられた状態の
蓋は元の平坦な状態に戻り難く、蓋として再利用しよう
としても、容器と蓋との間に隙間が生じやすいのが普通
である。 (2) 給湯(調理) しかし、このように開封された容器内の即席食品に熱湯
を注ぎ、図5に示すように、該容器の開口部に再び蓋を
載置すると、該蓋は給湯された熱湯の湯気により加熱さ
れて熱膨張し、蓋1を構成する内側の素材の層4の熱膨
脹よりも外側の層2の熱膨張の方が勝り、そのバイメタ
ル効果によりヒートシール部分を剥離する際に湾曲させ
られた方向と逆の力が働いて、該蓋の熱膨張により、図
2に示すように、元の位置の状態に戻って自動的に容器
9を密閉することができる。従って、該容器1内に熱湯
をゆっくり給湯したり、途中で熱湯を注ぐのを中断した
りしても、未だ熱湯が注ぎ終わらないうちは容器の開口
部に蓋を載置しないので自動的に容器の蓋1が閉じられ
てしまうことがなく、火傷のおそれがない。
【0018】
【実施例】
実施例1熱膨張率の大きい素材層の製造 (1) メルトインデックス(MI)0.8のポリプロピ
レン(融点約164〜167℃)81重量%に、高密度
ポリエチレン3重量%及び平均粒径1.5μmの炭酸カ
ルシウム16重量%を混合した組成物(A)を270℃
に設定した押出機にて混練した後、シート状に押し出
し、冷却装置により冷却して、無延伸シートを得た。そ
して、このシートを150℃の温度にまで再度加熱した
後、縦方向に5倍延伸した。 (2) MIが4.0のポリプロピレン(融点約164〜
167℃)54重量%と、平均粒径1.5μmの炭酸カ
ルシウム46重量%を混合した組成物(B)を別の押出
機にて混練させた後、これをダイよりシート状に押し出
し、これを(1) の5倍延伸フィルムの両面に積層し、三
層構造の積層フィルムを得た。次いで、この三層構造の
積層フィルムを60℃まで冷却した後、再び約175℃
の温度にまで加熱して、テンターを用いて横方向に7.
5倍延伸し、165℃の温度でアニーリング処理して、
60℃の温度にまで冷却し、耳部をスリットして三層構
造(一軸延伸/二軸延伸/一軸延伸)の、肉厚80μm
(B/A/B=20μm/40μm/20μm)の基材
層を得た。また、各層のボイド率は、(B/A/B=
4.6%/13.9%/4.6%)であった。
【0019】蓋の製造 上記基材層の表面に印刷を施し、更にこの裏面側にウレ
タンプレポリマーのアンカーコート剤を3g/m2 とな
るように塗布し、これに肉厚が6μmのアルミニウム箔
をラミネートした。このラミネート物のアルミニウム箔
側に、エチレン・酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含量
5.4重量%)を200℃で押出ラミネート(肉厚22
μm)した後に冷却した。これをシートの送り方向(M
D方向)に引っ張り部が形成されるようにトリミング
し、略円形状の蓋を得た(直径150mm、引っ張り部
10mm)。
【0020】ヒートシール 内容量1,000cc、直径約150mmの発泡ポリス
チレン製容器内に乾燥麺250g、具25gを入れ、蓋
を140℃で0.5秒間圧力をかけてヒートシール(熱
封緘)した。
【0021】評 価 (評価1)一日放置後、前記発泡ポリスチレン製容器の
蓋部の引張り部を指で引張って蓋を完全に剥離して容器
を開口させて、この開口部より沸騰させたお湯(温度約
91℃)を600ccを容器内に5秒間で注いだ後、前
記剥離した蓋を再び開口部の上に載置して蓋の自閉性を
測定した。得られた結果を表1に示す。 (評価2)前記発泡ポリスチレン製容器の蓋部の引張り
部を指で引張って蓋の2/3を開口させて、この開口部
より沸騰させたお湯(温度約91℃)を600ccを容
器内に5秒間で注いで蓋の自閉性(給湯後、蓋が閉じる
までの時間)を測定した。得られた結果を表1に示す。
【0022】実施例2 基材層の製造を下記のようにして製造した以外は実施例
1の方法と同様にして行なった。得られた結果を表1に
示す。基材層の製造 (1) メルトインデックス(MI)0.8のポリプロピ
レン81重量%に、高密度ポリエチレン3重量%及び平
均粒径1.5μmの炭酸カルシウム16重量%を混合し
た組成物(A)を270℃に設定した押出機にて混練し
た後、シート状に押し出し、冷却装置により冷却して、
無延伸シートを得た。そして、このシートを140℃の
温度にまで再度加熱した後、縦方向に5倍延伸した。 (2) MIが4.0のポリプロピレン54重量%と、平
均粒径1.5μmの炭酸カルシウム46重量%を混合し
た組成物(B)と、MIが4.0のポリプロピレン81
重量%に高密度ポリエチレン3重量%及び平均粒径1.
5μmの炭酸カルシウム16重量%とを混合した組成物
(C)とを、別の押出機にて溶融混練させた後、これを
ダイよりシート状に溶融押出し、これを(1) の5倍延伸
フィルムの両面に積層し、三層構造の積層フィルムを得
た。次いで、この三層構造の積層フィルムを60℃まで
冷却した後、再び約160℃の温度にまで加熱して、テ
ンターを用いて横方向に7.5倍延伸し、165℃の温
度でアニーリング処理して、60℃の温度にまで冷却
し、耳部をスリットして三層構造(一軸延伸/二軸延伸
/一軸延伸)の、肉厚80μm(B/A/C=16μm
/48μm/16μm)の基材層を得た。また、各層の
ボイド率は、(B/A/C=30%/29.7%/3.
0%)であった。なお、印刷面はB層表面に施された。
【0023】実施例3 基材層の製造を下記のようにして製造した以外は実施例
1の方法と同様にして行なった。得られた結果を表1に
示す。基材層の製造 (1) MIが2g/10分のポリプロピレン(融点約1
64℃)77重量%、高密度ポリエチレン10重量%、
平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム10重量%及び酸
化チタン3重量%を配合した樹脂組成物を押出機により
溶融混練し、200℃の温度でシート状に押し出し、こ
れを冷却装置により冷却後、該シートを再度150℃の
温度に加熱した後、縦方向に5倍延伸して延伸フィルム
を得た。次いで、再度158℃の温度にまで加熱した
後、横方向に7倍延伸して、164℃の温度でアニーリ
ング処理して、60℃の温度にまで冷却し、耳部をスリ
ットして肉厚が50μmの単層構造二軸延伸フィルムを
得た。この単層構造二軸延伸フィルムのボイド率は4
4.7%であった。
【0024】比較例1 基材層の製造を下記のようにして製造した以外は実施例
1の方法と同様にして行なった。得られた結果を表1に
示す。基材層の製造 市販のカップラーメン用蓋の基材用の紙(富士加工
(株)のコーモラント(商品名)(肉厚90μm、秤量
82.4g/m2 ))を用いた。
【0025】実施例4基材層の製造 富士加工(株)のコート紙“コーモラント”(商品名;
肉厚46μm、坪量50.0g/ m2 、クラーク剛度1
3.7)と、二村三昌(株)製の延伸ポリプロピレンフ
ィルム“PB−262”(商品名;肉厚:50μm、引
張弾性率(MD方向):22,150kg/cm2 、機械方
向(MD方向)のクラーク剛度:9.4、融点:約16
4℃、機械方向(MD方向)の熱膨張率:0.65%、
幅方向(TD方向)の熱膨張率:0.37%、80℃で
10分間自由放置時の熱収縮率がMD方向で0.40
%、TD方向で−0.12%)との間にウレタンプレポ
リマーのプライマーを3g/mの割合で塗布し、これ
らをロールで貼り合わせし、基材層を得た。蓋の製造 上記基材層の紙の表面に印刷を施し、更にこの基材層の
裏面側にウレタンプレポリマーのアンカーコート剤を3
g/m2 となるように塗布し、これに肉厚が6μmのア
ルミニウム箔をラミネートした。このラミネート物のア
ルミニウム箔側に、エチレン・酢酸ビニル共重合体(酢
酸ビニル含量5.4重量%)のトルエン溶液を塗工し、
乾燥して肉厚4μmのヒートシール樹脂層を形成した。
これをシートの送り方向(MD方向)に引っ張り部が形
成されるようにトリミングし、略円形状の蓋を得た(直
径150mm、引っ張り部10mm)。ヒートシール 内容量1,000cc、直径約150mmの発泡ポリス
チレン製容器内に乾燥麺250g、具25gを入れ、蓋
を140℃で0.5秒間圧力をかけてヒートシール(熱
封緘)した。評 価 実施例1と同様な評価を行ない、得られた結果を表2に
示す。
【0026】実施例5 基材層の製造を下記のようにして製造した以外は実施例
4の方法と同様にして行なった。得られた結果を表2に
示す。基材層の製造 二村三昌(株)製の無延伸ポリプロピレンフィルム“太
閣FHK2 ”(商品名;肉厚60μm、坪量54.0g
/ m2 、熱膨脹率:MD方向2.33%、TD方向1.
69%、熱収縮率:MD方向0.00%、TD方向0.
01%、引張弾性率:MD方向8,200kg/cm2 、ク
ラーク剛度:MD方向4.0)と、富士加工紙(株)の
コート紙“コーモラン”(秤量50.0g/m2 )との
間にウレタンプレポリマーのプライマーを3g/m2
割合で塗布し、これらをロールで貼り合わせ、積層して
基材層を得た。
【0027】実施例6 実施例4において、二軸延伸ポリプロピレンフィルム
“PB−262”の代りに次の製造法によって得た積層
延伸フィルム(肉厚50μm)を使用し、蓋を得た。そ
の評価結果を表2に示す。積層延伸フィルムの製造 (1) メルトインデックス(MI)0.8のポリプロピ
レン(融点約164〜167℃)81重量%に、高密度
ポリエチレン3重量%及び平均粒径1.5μmの炭酸カ
ルシウム16重量%を混合した組成物(A)を270℃
に設定した押出機にて混練した後、シート状に押し出
し、冷却装置により冷却して、無延伸シートを得た。そ
して、このシートを150℃の温度にまで再度加熱した
後、縦方向に5倍延伸した。 (2) MIが4.0のポリプロピレン(融点約164〜
167℃)54重量%と、平均粒径1.5μmの炭酸カ
ルシウム46重量%を混合した組成物(B)を別の押出
機にて混練させた後、これをダイよりシート状に押し出
し、これを(1) の5倍延伸フィルムの両面に積層し、三
層構造の積層フィルムを得た。次いで、この三層構造の
積層フィルムを60℃まで冷却した後、再び約175℃
の温度にまで加熱して、テンターを用いて横方向に7.
5倍延伸し、165℃の温度でアニーリング処理して、
60℃の温度にまで冷却し、耳部をスリットして三層構
造(一軸延伸/二軸延伸/一軸延伸)の、肉厚50μm
(B/A/B=12μm/26μm/12μm)の基材
層を得た。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】開封時に湾曲させられた蓋が、容器開口
部に載置され、容器内に給湯された湯気により温められ
てバイメタル効果が働いて自動的に元に戻り、自動的に
容器を密閉することができるので、従来のカップ麺のよ
うに給湯後蓋を閉じて重しを置く必要がない。また、蓋
を容器より完全に分離させ、給湯後に容器開口部に載置
するので、熱湯をゆっくり給湯したり、途中で熱湯を注
ぐのを中断したりしても、未だ熱湯が注ぎ終わらないう
ちは自動的に容器の蓋が閉じられてしまうことがない。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器の蓋の拡大断面図である。
【図2】容器内に注がれた熱湯の湯気により閉じられた
状態の、本発明の容器の蓋及び容器の斜視図である。
【図3】開封時の本発明の容器の蓋及び容器の斜視図で
ある。
【図4】蓋が容器より完全に剥離されて、お湯を注ぐ前
の状態の本発明の容器の蓋及び容器の斜視図である。
【図5】容器より完全に剥離された蓋を、容器の開口部
に載置した状態の本発明の容器の蓋及び容器の斜視図で
ある。
【図6】容器内に熱湯が注がれて、より一層開かれた状
態の従来の蓋及び容器の斜視図である。
【図7】容器内に熱湯が注がれて、閉じられ過ぎて内側
に湾曲した状態の不適当な蓋及び容器の斜視図である。
【図8】従来の蓋の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 容器の蓋 1a 蓋の端部 1b 係止部 2 基材層 2a 二軸延伸樹脂微多孔フィルム 2b,2c 一軸延伸樹脂微多孔フィルム 3 接着層 4 金属層 5 ヒートシール性樹脂層 6 積層シート 7 印刷 8 ボイド 8a 無機微細粉末 9 容器 10 隙間 11 引張り部 12 乾麺 13 具 α 引き剥がし方向 β 熱膨張率の値が大きい方向 γ 熱膨張率の値の小さい方向 δ 引張り部が設けられている方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/00 B 7717−4F B65D 77/20 M 9145−3E (72)発明者 船 戸 孝 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田23番地 王 子油化合成紙株式会社鹿島工場内 (72)発明者 宮 地 孝 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田23番地 王 子油化合成紙株式会社鹿島工場内 (72)発明者 小 浜 行 雄 神奈川県茅ケ崎市萩園字埋田826番地 東 海金属株式会社茅ケ崎工場内 (72)発明者 山 田 和 範 神奈川県茅ケ崎市萩園字埋田826番地 東 海金属株式会社茅ケ崎工場内 (72)発明者 渡 辺 利 明 神奈川県茅ケ崎市萩園字埋田826番地 東 海金属株式会社茅ケ崎工場内 (72)発明者 金 井 千 秋 神奈川県茅ケ崎市萩園字埋田826番地 東 海金属株式会社茅ケ崎工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】引張り部を摘んで該蓋を容器より剥離して
    容器を開封して、該容器内の即席食品に熱湯を注いだ
    後、再び蓋をして一定時間保持することによって調理す
    る即席食品の調理方法において、前記蓋が熱膨張率の大
    きい素材層/熱膨張率の小さい素材層/ヒートシール性
    樹脂層の積層シートより構成され、容器内の熱湯からの
    蒸気の熱でバイメタル効果により内側に戻る性質を有す
    るものであって、該蓋を容器より剥離して完全に分離さ
    せて給湯した後、再び該容器上に蓋を載置して蓋を密閉
    させることを特徴とする即席食品の調理方法。
JP3233230A 1991-09-12 1991-09-12 即席食品の調理方法 Pending JPH0568490A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160002309U (ko) * 2014-12-24 2016-07-04 대상 주식회사 개봉이 편리한 용기용 실링커버

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20160002309U (ko) * 2014-12-24 2016-07-04 대상 주식회사 개봉이 편리한 용기용 실링커버

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