JPH0570575B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0570575B2 JPH0570575B2 JP60166217A JP16621785A JPH0570575B2 JP H0570575 B2 JPH0570575 B2 JP H0570575B2 JP 60166217 A JP60166217 A JP 60166217A JP 16621785 A JP16621785 A JP 16621785A JP H0570575 B2 JPH0570575 B2 JP H0570575B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- weight
- polyamide
- cooling roll
- polycapramide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は厚み均一性の優れたポリアミド系フイ
ルムを高能率的に製造する方法に関するものであ
る。 (従来の技術) ポリアミドフイルム、時にε−カプロラクタム
の開環重合によつて得られるポリカプラミド系フ
イルムはそれの持つ強靭性、耐衝撃性、耐ピンホ
ール性、高酸素遮断性から食品包装の分野で広く
使用されている。近年、レトルト食品の普及とと
もにポリアミド系フイルムの需要も高まつてお
り、高品質でかつ安価なフイルムの供給が望まれ
ている。 従来、ポリアミド系フイルムは、インフレーシ
ヨン法やTダイ法による溶融押出し法で製造され
ている。 Tダイ法により、ポリアミド系フイルムを得る
際、ダイより押し出された溶融フイルムは回転冷
却ロールにキヤストされる。この時フイルムを冷
却ロールへ密着させるために、エアーナイフで空
気を吹きつける方法(以下エアーナイフ法と呼
ぶ)、高圧電極より溶融フイルムに電荷を析出さ
せ、静電気的に密着させる方法(以下静電密着法
と呼ぶ)などが行なわれている。しかし、これら
のエアーナイフ法や静電密着法によるキヤステイ
ングにおいても、引き取り速度が速くなると回転
により発生した随伴空気流のために回転冷却ロー
ルとフイルムの間に空気が巻き込まれて均一なフ
イルムが得られなくなる。 静電密着法とは、ダイと冷却ロールとの間に例
えばワイヤ状の電極を挿入してフイルム状物に静
電荷を付与し、該フイルム状物と冷却ロールとを
静電気的に密着させることにより、成形されるフ
イルムの均厚性や透明性を改良する方法で、例え
ば特公昭37−6142号公報に開示されている。この
方法によれば、溶解押出しされたフイルム状物が
静電気により冷却ロールに強く密着して急冷され
るので、能率よく熱可塑性樹脂フイルムを製造す
ることができる。更に、ポリアミド樹脂の場合、
ストリーマコロナ放電状態のコロナ放電を行な
い、溶融フイルムに電荷を析出させ、静電気的に
回転冷却ロールに密着させることを特徴とするポ
リアミド系熱可塑性重合体フイルムの冷却方法が
開示されている(特開昭55−17559号公報)。 しかしながら、ポリカプラミド系フイルムを製
造する際、静電密着法を用いても生産能率を高め
ようとして冷却ロールの回転速度を速めると密着
力が不十分となり、フイルムと回転冷却ロールと
の間に部分的に空気が巻き込まれる。このような
部分では冷却ロールとフイルムとの間の熱伝達が
悪くなり、密着完全部と密着不完全部の間に冷却
むらができる為、製品シートの均厚性や透明性が
著しく悪くなり、商品としての価値が損なわれ
る。しかも該フイルムを引き続いて1軸または2
軸方向に延伸する場合には、延伸工程でフイルム
が破断してしまい製膜そのものができなくなる可
能性も生じる。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、このような従来技術の欠点を克服し
均厚性及び透明性を損なうことなくポリアミド系
フイルムを高速で能率良く製造することのできる
技術を提供しようとするものである。 (問題点を解決するための手段) 即ち、本発明はメタノール抽出可物含量が1.5
重量%以下のポリカプラミド系樹脂100重量部に
対して、金属化合物を含有し、かつ260℃におけ
る溶融比抵抗が1.0×105Ωcm以下のポリアミド樹
脂を0.01〜30重量部配合した組成物をフイルム状
に溶融押出しし、該溶融押出しフイルムを回転冷
却ロールに静電気的に密着させ、急冷固化させな
がら引きとつてフイルムを得ることを特徴とする
ポリアミド系フイルムの製造方法、ならびに、該
フイルムを、更に少なくとも1方向に1.1倍以上
延伸することにより延伸ポリカプラミド系フイル
ムを製造する方法に関するものである。本発明に
よつて、均厚性および透明性の優れたポリアミド
系フイルムを能率的に製造することができる。 ポリカプラミド系重合体は、重合直後はオリゴ
マーおよびカプロラクタムを多量に含有してお
り、水抽出等によつて該不純物を除去した後に、
乾燥し押出し機に供給される方法が開示されてい
る。(例えば、米国特許第3245964号記載) しかしながら、通常の水抽出工程を通しただけ
のポリカプラミド系重合体は、該不純物が残存
し、更にメタノール抽出を行なうと1.5重量%よ
り多いメタノール抽出可物が得られる。 本発明者らは、特別な処理によつてメタノール
抽出可物含量を1.5重量%以下にしたポリカプラ
ミド系重合体を原料樹脂として用いることによつ
て、Tダイによる溶融押出しで静電密着法によつ
て冷却ロールに巻き取る際、電極へ印加可能な電
圧を高めることができ、より高速で冷却ロールに
巻き取つても均厚性および透明性の優れたポリア
ミド系未延伸フイルムおよび延伸フイルムが得ら
れることを見いだし、先に提案した。 本発明によれば、メタノール抽出可物含量が
1.5重量%以下のポリカプラミド樹脂に対して、
金属化合物を含有し、かつ、260℃における溶融
比抵抗が1.0×105Ωcm以下のポリアミド樹脂を特
定量配合することによつて組成物全体の溶融比抵
抗を下げ、かつメタノール抽出可物含量を少量に
抑えることが可能となり、静電密着性が著しく改
善され、より高速で冷却ロールに巻き取つても均
厚性および透明性の優れたポリアミド系未延伸フ
イルムおよび延伸フイルムが得られる。 本発明に用いるポリカプラミド系樹脂とは、70
重量%以上がカプラミド単位からなるポリカプラ
ミドの単独重合体、共重合体、または/および混
合物が挙げられる。共重合体の例としてヘキサメ
チレンジアミン、メタキシリレンジアミン、アミ
ノドデカン酸、アミノウンデカン酸、アジピン
酸、セバシン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
ラウロラクタムなどとε−カプロラクタムおよ
び/又はアミノカプロン酸との共重合体が挙げら
れる。混合物の例としては、他のポリアミド樹
脂、例えば、ポリヘキサメチレンアジパミド、ポ
リメタキシリレンアジパミドなどとの混合物およ
びその他のポリオレフイン系あるいはポリエステ
ル系などの樹脂との混合物が挙げられる。また、
酸化チタン、酸化珪素、ケイ酸マグネシウム等の
無機粒子を含んでいてもかまわない。その他、帯
電防止剤、安定剤、ゲル化防止剤、滑り剤、耐光
剤、着色剤などを含んでいてもかまわない。 これらのポリアミド系樹脂の、メタノール抽出
可物含量は1.5重量%以下である必要がある。更
に好ましくは、0.9重量%以下であることが好ま
しい。 これらメタノール抽出可物含量の少ないポリカ
プラミド系樹脂は、通常の連続あるいはバツチ重
合法で得られた重合体テツプ又はペレツトをアル
コール等のオリゴマーと親和力の強い溶剤で洗浄
する方法、更に該チツプを熱水で2段階以上に分
け抽出する方法によつて得られる。又、重合中あ
るいはチツプ化する以前に減圧下あるいは不活性
ガス雰囲気下に溶融重合体を通すことによつてオ
リゴマーおよびカプロラクタムを系外に除去する
ことによつて得られた重合体を更に熱水抽出また
は/およびアルコール等のオリゴマーとの親和力
の強い溶剤による抽出を行なうことによつて得ら
れる。しかし、本発明はこれらの方法に束縛され
るものではない。 一方、本発明における金属化合物を含有し、か
つ260℃における溶融比抵抗が1.0×105Ωcm以下の
ポリアミド樹脂を構成するポリアミド樹脂にはナ
イロン6、ナイロン66、ポリヘキサメチレンテレ
フタラミド、ポリメタキシリレンアジパミドなど
が挙げられる。該ポリアミド樹脂は金属化合物を
含有しない場合、通常、260℃における溶融比抵
抗は、1.0×105Ωcmより大きな値であるがこれに
限定されない。該ポリアミド樹脂に金属化合物を
添加すると、溶融比抵抗を下げることができる。
本発明においてポリアミド樹脂に配合する金属化
合物としては、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、アルミニウム族元素、遷移金属のハロゲン化
物、イオウの酸素酸化合物、リンの酸素酸化合
物、水酸化物、有機カルボン酸塩、有機スルホン
酸塩などが挙げられる。具体的には、塩化ナトリ
ウム、塩化リチウム、塩化カリウム、塩化マグネ
シウム、塩化カルシウム、塩化アルミニウム、塩
化亜鉛、塩化銅、塩化コバルト、臭化ナトリウ
ム、臭化カリウム、臭化マグネシウム、沃化ナト
リウム、沃化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マ
グネシウム、硫酸亜鉛、硫酸銅、リン酸ナトリウ
ム、リン酸カリウム、亜リン酸ナトリウム、次亜
リン酸カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化リ
チウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸
マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステ
アリン酸亜鉛、オレイン酸カリウム、酢酸ナトリ
ウム、酢酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ラウ
リルスルホン酸ナトリウム、ベンゼンスルホン酸
ナトリウムなどが挙げられる。この他、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸の如き、金属塩基を含
有したポリアミド形成可能な化合物を添加してポ
リアミド鎖に直接金属塩基を結合させてもよい。
本発明は金属化合物を含有しかつ260℃における
溶融比抵抗が1.0×105Ωcm以下のものを用いれば
よく、上記金属化合物に限定されるものではな
い。また、アルカリ金属、アルカリ土類金属など
のイオン化ポテンシヤルの小さい金属の場合は、
単体のままで用いることも可能である。これらの
金属化合物をポリアミド樹脂に対して金属の量と
して0.0005〜3重量%、好ましくは0.001〜1重
量%含有させることが望ましい。0.0005重量%以
下の場合は、充分な静電密着性を得るためには、
金属化合物を含有するポリアミド系樹脂の配合量
を多くしなければならず、フイルムの性能および
経済性から不利となる。金属化合物含有量が3重
量%以上の場合は、フイルムの物性が低下して好
ましくない。しかし、本発明はこれらの金属化合
物含有量の範囲自体に束縛されるものではない。 金属化合物を含有させる方法としては、重合前
に原料モノマーへ添加する方法、あるいは重合の
進行する途中で添加する方法、抽出工程で添加す
る方法、ペレツトを乾燥する時に添加する方法の
いずれでもかまわない。最終的に溶融押出しされ
たポリアミド樹脂中に金属化合物が含有されてい
れば有効であり、本発明はこれらの添加方法に束
縛されるものではない。 本発明において、フイルムを静電気的に回転冷
却ロールに密着させる方法としては、特にストリ
ーマコロナ状態のコロナ放電を行ない電荷を付与
する方法(特開昭55−17559号公報)が有効であ
る。しかし、本発明はこの方法のみに束縛される
ものではなく、通常の高圧荷電電極を溶融フイル
ムに近付け電荷を付与する装置への適用やエアー
ナイフを併用した静電密着装置への適用、および
回転冷却ロールを誘電体で被覆し、高圧荷電電極
と逆の符号の電荷を回転冷却ロールに析出させる
装置への適用なども可能である。 本発明における未延伸フイルムの引き取り速度
は特に限定されるものではない。引き取り速度を
速くすると回転冷却ロールと溶融フイルムとの間
に空気が巻き込まれ、均一な未延伸フイルムが得
られなくなる。例えば通常の金属化合物を含有し
ない、260℃の溶融比抵抗が1.5×105Ωcmより大き
く、メタノール抽出可物含量が1.5重量%より多
いポリカプラミド系樹脂を静電密着法によつて回
転冷却ロールに引き取る場合、最高引き取り速度
が通常10〜35m/分であるのに対して、本発明で
はこの引き取り速度以上においても回転冷却ロー
ルと溶融フイルム間への空気の巻き込みが防止さ
れ、厚みの均一な未延伸フイルムが得られる。該
未延伸ポリアミドはこのままでも食品などの包装
に好適である。しかし該未延伸ポリアミドフイル
ムを更に少なくとも1方向に1.1倍以上、好まし
くは、直交する2方向へ各々、2.0〜5.0倍延伸し
た2軸延伸フイルムにすると、更に機械的強度や
透明性、酸素遮断性が向上し、各種包装フイルム
として好適である。 (作用) 以下に本発明の作用について説明する。通常、
静電密着法で回転冷却ロールに巻き取る際、高圧
荷電電極により高い電圧を印加すれば、より多く
の電荷を溶融フイルムに与えることができ、より
大きな静電密着力が得られる。しかし、印加高圧
を高くすると絶縁破壊が生じるのでそれ以上の電
圧は印加できない。詳しい機構は明らかでない
が、本発明におけるメタノール抽出可物含量が
1.5重量%以下のポリカプラミド系樹脂を用いる
と高圧荷電電極への印加電圧を通常より高くする
ことができ、より速い引取り速度でも空気の巻き
込みを防止でき均一な未延伸フイルムを得ること
ができる。更に、金属化合物を含有させ、樹脂の
溶融比抵抗を下げると、同じ電圧でもより多くの
電荷を溶融フイルムに与えることができ、より多
くの静電密着力が得られ、より高速の引取り速度
が得られたものと思われる。 以下、実施例および比較例により本発明を更に
詳細に説明する。 尚、実施例および比較例中で用いた測定法を次
に示す。 (1) 原料ポリカプラミド系樹脂の溶融比抵抗260
℃に保つた溶融樹脂中にステンレス製電極を挿
入し100Vの直流電圧を加えて、そのとき流れ
る1秒から5秒後の電流値より、比抵抗ρ=
(S/L)×(V/I)の式から算出した値であ
る。ここでρは比抵抗(Ωcm)、Sは電極面積
(cm2)、Lは電極間距離(cm)、Vは電圧(V)、I
は電流(A)を表わす。本例での測定におけるSは
0.12cm2、Lは1.5cmであつた。 (2) 原料ポリカプラミド系樹脂のメタノール抽出
可物含量 原料ポリカプラミド系樹脂チツプを粉砕し、
0.3〜1.0mmφの粒径にした粉末を5gソクスレ
ー抽出器のガラスフイルターに精秤し150mlの
メタノールをフラスコ部に入れ95℃の湯煎中に
浸し、24時間抽出を行つた後、フイルター残溜
粉末をデシケーター中で2時間減圧乾燥し次い
で105℃の減圧乾燥器中で15時間乾燥した後、
デシケーター中で放冷し精秤し、抽出前後の重
量より次式で求めた。 (メタノール抽出可物含量)=(メタノール抽出前
重量)−(メタノール抽出後重量)/(メタノール抽出
前重量)×100 (3) 相対粘度 原料ポリカプラミド系チツプを96.3%濃硫酸
に1.0g/100mlの濃度で溶解し、20℃の恒温槽
中でオストワルド粘度計を用いて測定した値で
ある。 (4) 最高引取り速度 直径90mmφのスクリユーを持つ押出し機を用
いて、Tダイより260〜280℃で樹脂をフイルム
状に押出し、10〜20℃で回転冷却ロールにキヤ
ストし、高圧荷電電極より溶融フイルムに電荷
を与え、回転冷却ロールへ密着を行なつた後、
回転冷却ロールの引き取り速度を徐々に上げて
いき、回転冷却ロールと溶融フイルム間への空
気の巻き込みを防止し得る最高引き取り速度を
示した。尚、装置の制約上65m/分まで測定を
行ない、その時点でも空気の巻き込みを防止し
得る場合は65m/分以上とした。 実施例 1 (金属化合物を含有するポリアミド樹脂の合
成) アジピン酸とヘキサメチレンジアミンから得た
ナイロン塩600重量部に対して水400重量部とステ
アリン酸ナトリウム3重量部加えて重縮合を行な
い、溶融比抵抗が0.14×105Ωcm、相対粘度が2.6
のナイロン66を得た。 (ポリアミド系フイルムの製膜) 次いでメタノール抽出可物含量が0.8重量%、
相対粘度が2.6、滑剤として平均粒径3μmの二酸
化珪素0.4重量%含有するポリカプラミドチツプ
100重量部に対して上記のステアリン酸ナトリウ
ムを含有したナイロン66のチツプを6重量部加え
て、回転式真空乾燥器中で乾燥および混合したチ
ツプを用いて最高引き取り速度を求めたところ装
置の使用し得る限界速度である65m/分でも回転
冷却ロールと溶融フイルム間への空気の巻き込み
を防止できた。この樹脂の溶融比抵抗は5.5×104
Ωcmであつた。 実施例 2 (金属化合物を含有したポリアミド樹脂の合
成) メタキシレンジアミン440重量部、アジピン酸
470重量部に対して、リン酸三ナトリウムの12水
塩を5重量部および水450重量部を加え、重縮合
を行つて、260℃における溶融比抵抗が0.23×105
Ωcm相対粘度が2.1のポリメタキシリレンアジパ
ミドを得た。 (ポリアミド系フイルムの製膜) 次いでメタノール抽出可物含量が0.8重量%、
相対粘度が2.6、滑剤として平均粒径3μmの二酸
化珪素を0.4重量%含有するポリカプラミドのチ
ツプ100重量部に対して、上記のリン酸三ナトリ
ウムを含有したポリメタキシリレンアジパミドの
チツプを10重量部加え、回転式真空乾燥機中で乾
燥および混合したチツプを用いて最高引取り速度
を求めたところ、装置の使用し得る限界速度であ
る65m/分でも回転冷却ロールと溶融フイルム間
への空気の巻き込みを防止できた。この樹脂の溶
融比抵抗は5.5×104Ωcmであつた。 実施例 3 実施例2におけるリン酸三ナトリウムの12水塩
の代わりにステアリン酸カルシウムを5重量加え
る以外は実施例2と同様の操作を行ない最高引取
り速度を求めたところ、61m/分のところまで回
転冷却ロールと溶融フイルム間への空気の巻き込
みを防止できた。 比較例 1 通常の熱水抽出処理を行なつたメタノール抽出
可物含量が1.7重量%、相対粘度が2.6、平均粒径
3μmの二酸化珪素を0.4重量%含有するポリカプ
ラミドチツプを用い、実施例1と同様の方法でキ
ヤステイングテストを行つたところ、35m/分の
ところで回転冷却ロールと溶融フイルム間への空
気の巻き込みが発生し、それ以上の速度では均一
な未延伸フイルムが得られなかつた。 比較例 2 メタノール抽出可物含量が0.8重量%、相対粘
度が2.6、滑剤として平均粒径3μmの二酸化珪素
を0.4重量%含有するポリカプラミドチツプを、
回転式真空乾燥機中で乾燥し、次いで該チツプを
原料として最高引取り速度を求めたところ、47
m/分のところまで回転冷却ロールと溶融フイル
ム間への空気の巻き込みを防止できた。 比較例 3 実施例3におけるメタノール抽出可物含量が
0.8重量%のポリカプラミド樹脂の代わりに、通
常の熱水抽出で得られたメタノール抽出可物含量
1.7重量%のポリカプラミド樹脂を用いた以外は、
実施例2と同様の操作を行なつたところ、49m/
分のところで回転冷却ロールと溶融フイルム間へ
空気の巻き込みが発生し、それ以上の速度では均
一な未延伸フイルムが得られなかつた。 実施例1〜3、および比較例1〜2の結果をま
とめて第1表に示す。
ルムを高能率的に製造する方法に関するものであ
る。 (従来の技術) ポリアミドフイルム、時にε−カプロラクタム
の開環重合によつて得られるポリカプラミド系フ
イルムはそれの持つ強靭性、耐衝撃性、耐ピンホ
ール性、高酸素遮断性から食品包装の分野で広く
使用されている。近年、レトルト食品の普及とと
もにポリアミド系フイルムの需要も高まつてお
り、高品質でかつ安価なフイルムの供給が望まれ
ている。 従来、ポリアミド系フイルムは、インフレーシ
ヨン法やTダイ法による溶融押出し法で製造され
ている。 Tダイ法により、ポリアミド系フイルムを得る
際、ダイより押し出された溶融フイルムは回転冷
却ロールにキヤストされる。この時フイルムを冷
却ロールへ密着させるために、エアーナイフで空
気を吹きつける方法(以下エアーナイフ法と呼
ぶ)、高圧電極より溶融フイルムに電荷を析出さ
せ、静電気的に密着させる方法(以下静電密着法
と呼ぶ)などが行なわれている。しかし、これら
のエアーナイフ法や静電密着法によるキヤステイ
ングにおいても、引き取り速度が速くなると回転
により発生した随伴空気流のために回転冷却ロー
ルとフイルムの間に空気が巻き込まれて均一なフ
イルムが得られなくなる。 静電密着法とは、ダイと冷却ロールとの間に例
えばワイヤ状の電極を挿入してフイルム状物に静
電荷を付与し、該フイルム状物と冷却ロールとを
静電気的に密着させることにより、成形されるフ
イルムの均厚性や透明性を改良する方法で、例え
ば特公昭37−6142号公報に開示されている。この
方法によれば、溶解押出しされたフイルム状物が
静電気により冷却ロールに強く密着して急冷され
るので、能率よく熱可塑性樹脂フイルムを製造す
ることができる。更に、ポリアミド樹脂の場合、
ストリーマコロナ放電状態のコロナ放電を行な
い、溶融フイルムに電荷を析出させ、静電気的に
回転冷却ロールに密着させることを特徴とするポ
リアミド系熱可塑性重合体フイルムの冷却方法が
開示されている(特開昭55−17559号公報)。 しかしながら、ポリカプラミド系フイルムを製
造する際、静電密着法を用いても生産能率を高め
ようとして冷却ロールの回転速度を速めると密着
力が不十分となり、フイルムと回転冷却ロールと
の間に部分的に空気が巻き込まれる。このような
部分では冷却ロールとフイルムとの間の熱伝達が
悪くなり、密着完全部と密着不完全部の間に冷却
むらができる為、製品シートの均厚性や透明性が
著しく悪くなり、商品としての価値が損なわれ
る。しかも該フイルムを引き続いて1軸または2
軸方向に延伸する場合には、延伸工程でフイルム
が破断してしまい製膜そのものができなくなる可
能性も生じる。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、このような従来技術の欠点を克服し
均厚性及び透明性を損なうことなくポリアミド系
フイルムを高速で能率良く製造することのできる
技術を提供しようとするものである。 (問題点を解決するための手段) 即ち、本発明はメタノール抽出可物含量が1.5
重量%以下のポリカプラミド系樹脂100重量部に
対して、金属化合物を含有し、かつ260℃におけ
る溶融比抵抗が1.0×105Ωcm以下のポリアミド樹
脂を0.01〜30重量部配合した組成物をフイルム状
に溶融押出しし、該溶融押出しフイルムを回転冷
却ロールに静電気的に密着させ、急冷固化させな
がら引きとつてフイルムを得ることを特徴とする
ポリアミド系フイルムの製造方法、ならびに、該
フイルムを、更に少なくとも1方向に1.1倍以上
延伸することにより延伸ポリカプラミド系フイル
ムを製造する方法に関するものである。本発明に
よつて、均厚性および透明性の優れたポリアミド
系フイルムを能率的に製造することができる。 ポリカプラミド系重合体は、重合直後はオリゴ
マーおよびカプロラクタムを多量に含有してお
り、水抽出等によつて該不純物を除去した後に、
乾燥し押出し機に供給される方法が開示されてい
る。(例えば、米国特許第3245964号記載) しかしながら、通常の水抽出工程を通しただけ
のポリカプラミド系重合体は、該不純物が残存
し、更にメタノール抽出を行なうと1.5重量%よ
り多いメタノール抽出可物が得られる。 本発明者らは、特別な処理によつてメタノール
抽出可物含量を1.5重量%以下にしたポリカプラ
ミド系重合体を原料樹脂として用いることによつ
て、Tダイによる溶融押出しで静電密着法によつ
て冷却ロールに巻き取る際、電極へ印加可能な電
圧を高めることができ、より高速で冷却ロールに
巻き取つても均厚性および透明性の優れたポリア
ミド系未延伸フイルムおよび延伸フイルムが得ら
れることを見いだし、先に提案した。 本発明によれば、メタノール抽出可物含量が
1.5重量%以下のポリカプラミド樹脂に対して、
金属化合物を含有し、かつ、260℃における溶融
比抵抗が1.0×105Ωcm以下のポリアミド樹脂を特
定量配合することによつて組成物全体の溶融比抵
抗を下げ、かつメタノール抽出可物含量を少量に
抑えることが可能となり、静電密着性が著しく改
善され、より高速で冷却ロールに巻き取つても均
厚性および透明性の優れたポリアミド系未延伸フ
イルムおよび延伸フイルムが得られる。 本発明に用いるポリカプラミド系樹脂とは、70
重量%以上がカプラミド単位からなるポリカプラ
ミドの単独重合体、共重合体、または/および混
合物が挙げられる。共重合体の例としてヘキサメ
チレンジアミン、メタキシリレンジアミン、アミ
ノドデカン酸、アミノウンデカン酸、アジピン
酸、セバシン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
ラウロラクタムなどとε−カプロラクタムおよ
び/又はアミノカプロン酸との共重合体が挙げら
れる。混合物の例としては、他のポリアミド樹
脂、例えば、ポリヘキサメチレンアジパミド、ポ
リメタキシリレンアジパミドなどとの混合物およ
びその他のポリオレフイン系あるいはポリエステ
ル系などの樹脂との混合物が挙げられる。また、
酸化チタン、酸化珪素、ケイ酸マグネシウム等の
無機粒子を含んでいてもかまわない。その他、帯
電防止剤、安定剤、ゲル化防止剤、滑り剤、耐光
剤、着色剤などを含んでいてもかまわない。 これらのポリアミド系樹脂の、メタノール抽出
可物含量は1.5重量%以下である必要がある。更
に好ましくは、0.9重量%以下であることが好ま
しい。 これらメタノール抽出可物含量の少ないポリカ
プラミド系樹脂は、通常の連続あるいはバツチ重
合法で得られた重合体テツプ又はペレツトをアル
コール等のオリゴマーと親和力の強い溶剤で洗浄
する方法、更に該チツプを熱水で2段階以上に分
け抽出する方法によつて得られる。又、重合中あ
るいはチツプ化する以前に減圧下あるいは不活性
ガス雰囲気下に溶融重合体を通すことによつてオ
リゴマーおよびカプロラクタムを系外に除去する
ことによつて得られた重合体を更に熱水抽出また
は/およびアルコール等のオリゴマーとの親和力
の強い溶剤による抽出を行なうことによつて得ら
れる。しかし、本発明はこれらの方法に束縛され
るものではない。 一方、本発明における金属化合物を含有し、か
つ260℃における溶融比抵抗が1.0×105Ωcm以下の
ポリアミド樹脂を構成するポリアミド樹脂にはナ
イロン6、ナイロン66、ポリヘキサメチレンテレ
フタラミド、ポリメタキシリレンアジパミドなど
が挙げられる。該ポリアミド樹脂は金属化合物を
含有しない場合、通常、260℃における溶融比抵
抗は、1.0×105Ωcmより大きな値であるがこれに
限定されない。該ポリアミド樹脂に金属化合物を
添加すると、溶融比抵抗を下げることができる。
本発明においてポリアミド樹脂に配合する金属化
合物としては、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、アルミニウム族元素、遷移金属のハロゲン化
物、イオウの酸素酸化合物、リンの酸素酸化合
物、水酸化物、有機カルボン酸塩、有機スルホン
酸塩などが挙げられる。具体的には、塩化ナトリ
ウム、塩化リチウム、塩化カリウム、塩化マグネ
シウム、塩化カルシウム、塩化アルミニウム、塩
化亜鉛、塩化銅、塩化コバルト、臭化ナトリウ
ム、臭化カリウム、臭化マグネシウム、沃化ナト
リウム、沃化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マ
グネシウム、硫酸亜鉛、硫酸銅、リン酸ナトリウ
ム、リン酸カリウム、亜リン酸ナトリウム、次亜
リン酸カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化リ
チウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸
マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステ
アリン酸亜鉛、オレイン酸カリウム、酢酸ナトリ
ウム、酢酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ラウ
リルスルホン酸ナトリウム、ベンゼンスルホン酸
ナトリウムなどが挙げられる。この他、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸の如き、金属塩基を含
有したポリアミド形成可能な化合物を添加してポ
リアミド鎖に直接金属塩基を結合させてもよい。
本発明は金属化合物を含有しかつ260℃における
溶融比抵抗が1.0×105Ωcm以下のものを用いれば
よく、上記金属化合物に限定されるものではな
い。また、アルカリ金属、アルカリ土類金属など
のイオン化ポテンシヤルの小さい金属の場合は、
単体のままで用いることも可能である。これらの
金属化合物をポリアミド樹脂に対して金属の量と
して0.0005〜3重量%、好ましくは0.001〜1重
量%含有させることが望ましい。0.0005重量%以
下の場合は、充分な静電密着性を得るためには、
金属化合物を含有するポリアミド系樹脂の配合量
を多くしなければならず、フイルムの性能および
経済性から不利となる。金属化合物含有量が3重
量%以上の場合は、フイルムの物性が低下して好
ましくない。しかし、本発明はこれらの金属化合
物含有量の範囲自体に束縛されるものではない。 金属化合物を含有させる方法としては、重合前
に原料モノマーへ添加する方法、あるいは重合の
進行する途中で添加する方法、抽出工程で添加す
る方法、ペレツトを乾燥する時に添加する方法の
いずれでもかまわない。最終的に溶融押出しされ
たポリアミド樹脂中に金属化合物が含有されてい
れば有効であり、本発明はこれらの添加方法に束
縛されるものではない。 本発明において、フイルムを静電気的に回転冷
却ロールに密着させる方法としては、特にストリ
ーマコロナ状態のコロナ放電を行ない電荷を付与
する方法(特開昭55−17559号公報)が有効であ
る。しかし、本発明はこの方法のみに束縛される
ものではなく、通常の高圧荷電電極を溶融フイル
ムに近付け電荷を付与する装置への適用やエアー
ナイフを併用した静電密着装置への適用、および
回転冷却ロールを誘電体で被覆し、高圧荷電電極
と逆の符号の電荷を回転冷却ロールに析出させる
装置への適用なども可能である。 本発明における未延伸フイルムの引き取り速度
は特に限定されるものではない。引き取り速度を
速くすると回転冷却ロールと溶融フイルムとの間
に空気が巻き込まれ、均一な未延伸フイルムが得
られなくなる。例えば通常の金属化合物を含有し
ない、260℃の溶融比抵抗が1.5×105Ωcmより大き
く、メタノール抽出可物含量が1.5重量%より多
いポリカプラミド系樹脂を静電密着法によつて回
転冷却ロールに引き取る場合、最高引き取り速度
が通常10〜35m/分であるのに対して、本発明で
はこの引き取り速度以上においても回転冷却ロー
ルと溶融フイルム間への空気の巻き込みが防止さ
れ、厚みの均一な未延伸フイルムが得られる。該
未延伸ポリアミドはこのままでも食品などの包装
に好適である。しかし該未延伸ポリアミドフイル
ムを更に少なくとも1方向に1.1倍以上、好まし
くは、直交する2方向へ各々、2.0〜5.0倍延伸し
た2軸延伸フイルムにすると、更に機械的強度や
透明性、酸素遮断性が向上し、各種包装フイルム
として好適である。 (作用) 以下に本発明の作用について説明する。通常、
静電密着法で回転冷却ロールに巻き取る際、高圧
荷電電極により高い電圧を印加すれば、より多く
の電荷を溶融フイルムに与えることができ、より
大きな静電密着力が得られる。しかし、印加高圧
を高くすると絶縁破壊が生じるのでそれ以上の電
圧は印加できない。詳しい機構は明らかでない
が、本発明におけるメタノール抽出可物含量が
1.5重量%以下のポリカプラミド系樹脂を用いる
と高圧荷電電極への印加電圧を通常より高くする
ことができ、より速い引取り速度でも空気の巻き
込みを防止でき均一な未延伸フイルムを得ること
ができる。更に、金属化合物を含有させ、樹脂の
溶融比抵抗を下げると、同じ電圧でもより多くの
電荷を溶融フイルムに与えることができ、より多
くの静電密着力が得られ、より高速の引取り速度
が得られたものと思われる。 以下、実施例および比較例により本発明を更に
詳細に説明する。 尚、実施例および比較例中で用いた測定法を次
に示す。 (1) 原料ポリカプラミド系樹脂の溶融比抵抗260
℃に保つた溶融樹脂中にステンレス製電極を挿
入し100Vの直流電圧を加えて、そのとき流れ
る1秒から5秒後の電流値より、比抵抗ρ=
(S/L)×(V/I)の式から算出した値であ
る。ここでρは比抵抗(Ωcm)、Sは電極面積
(cm2)、Lは電極間距離(cm)、Vは電圧(V)、I
は電流(A)を表わす。本例での測定におけるSは
0.12cm2、Lは1.5cmであつた。 (2) 原料ポリカプラミド系樹脂のメタノール抽出
可物含量 原料ポリカプラミド系樹脂チツプを粉砕し、
0.3〜1.0mmφの粒径にした粉末を5gソクスレ
ー抽出器のガラスフイルターに精秤し150mlの
メタノールをフラスコ部に入れ95℃の湯煎中に
浸し、24時間抽出を行つた後、フイルター残溜
粉末をデシケーター中で2時間減圧乾燥し次い
で105℃の減圧乾燥器中で15時間乾燥した後、
デシケーター中で放冷し精秤し、抽出前後の重
量より次式で求めた。 (メタノール抽出可物含量)=(メタノール抽出前
重量)−(メタノール抽出後重量)/(メタノール抽出
前重量)×100 (3) 相対粘度 原料ポリカプラミド系チツプを96.3%濃硫酸
に1.0g/100mlの濃度で溶解し、20℃の恒温槽
中でオストワルド粘度計を用いて測定した値で
ある。 (4) 最高引取り速度 直径90mmφのスクリユーを持つ押出し機を用
いて、Tダイより260〜280℃で樹脂をフイルム
状に押出し、10〜20℃で回転冷却ロールにキヤ
ストし、高圧荷電電極より溶融フイルムに電荷
を与え、回転冷却ロールへ密着を行なつた後、
回転冷却ロールの引き取り速度を徐々に上げて
いき、回転冷却ロールと溶融フイルム間への空
気の巻き込みを防止し得る最高引き取り速度を
示した。尚、装置の制約上65m/分まで測定を
行ない、その時点でも空気の巻き込みを防止し
得る場合は65m/分以上とした。 実施例 1 (金属化合物を含有するポリアミド樹脂の合
成) アジピン酸とヘキサメチレンジアミンから得た
ナイロン塩600重量部に対して水400重量部とステ
アリン酸ナトリウム3重量部加えて重縮合を行な
い、溶融比抵抗が0.14×105Ωcm、相対粘度が2.6
のナイロン66を得た。 (ポリアミド系フイルムの製膜) 次いでメタノール抽出可物含量が0.8重量%、
相対粘度が2.6、滑剤として平均粒径3μmの二酸
化珪素0.4重量%含有するポリカプラミドチツプ
100重量部に対して上記のステアリン酸ナトリウ
ムを含有したナイロン66のチツプを6重量部加え
て、回転式真空乾燥器中で乾燥および混合したチ
ツプを用いて最高引き取り速度を求めたところ装
置の使用し得る限界速度である65m/分でも回転
冷却ロールと溶融フイルム間への空気の巻き込み
を防止できた。この樹脂の溶融比抵抗は5.5×104
Ωcmであつた。 実施例 2 (金属化合物を含有したポリアミド樹脂の合
成) メタキシレンジアミン440重量部、アジピン酸
470重量部に対して、リン酸三ナトリウムの12水
塩を5重量部および水450重量部を加え、重縮合
を行つて、260℃における溶融比抵抗が0.23×105
Ωcm相対粘度が2.1のポリメタキシリレンアジパ
ミドを得た。 (ポリアミド系フイルムの製膜) 次いでメタノール抽出可物含量が0.8重量%、
相対粘度が2.6、滑剤として平均粒径3μmの二酸
化珪素を0.4重量%含有するポリカプラミドのチ
ツプ100重量部に対して、上記のリン酸三ナトリ
ウムを含有したポリメタキシリレンアジパミドの
チツプを10重量部加え、回転式真空乾燥機中で乾
燥および混合したチツプを用いて最高引取り速度
を求めたところ、装置の使用し得る限界速度であ
る65m/分でも回転冷却ロールと溶融フイルム間
への空気の巻き込みを防止できた。この樹脂の溶
融比抵抗は5.5×104Ωcmであつた。 実施例 3 実施例2におけるリン酸三ナトリウムの12水塩
の代わりにステアリン酸カルシウムを5重量加え
る以外は実施例2と同様の操作を行ない最高引取
り速度を求めたところ、61m/分のところまで回
転冷却ロールと溶融フイルム間への空気の巻き込
みを防止できた。 比較例 1 通常の熱水抽出処理を行なつたメタノール抽出
可物含量が1.7重量%、相対粘度が2.6、平均粒径
3μmの二酸化珪素を0.4重量%含有するポリカプ
ラミドチツプを用い、実施例1と同様の方法でキ
ヤステイングテストを行つたところ、35m/分の
ところで回転冷却ロールと溶融フイルム間への空
気の巻き込みが発生し、それ以上の速度では均一
な未延伸フイルムが得られなかつた。 比較例 2 メタノール抽出可物含量が0.8重量%、相対粘
度が2.6、滑剤として平均粒径3μmの二酸化珪素
を0.4重量%含有するポリカプラミドチツプを、
回転式真空乾燥機中で乾燥し、次いで該チツプを
原料として最高引取り速度を求めたところ、47
m/分のところまで回転冷却ロールと溶融フイル
ム間への空気の巻き込みを防止できた。 比較例 3 実施例3におけるメタノール抽出可物含量が
0.8重量%のポリカプラミド樹脂の代わりに、通
常の熱水抽出で得られたメタノール抽出可物含量
1.7重量%のポリカプラミド樹脂を用いた以外は、
実施例2と同様の操作を行なつたところ、49m/
分のところで回転冷却ロールと溶融フイルム間へ
空気の巻き込みが発生し、それ以上の速度では均
一な未延伸フイルムが得られなかつた。 実施例1〜3、および比較例1〜2の結果をま
とめて第1表に示す。
【表】
(発明の効果)
実施例からも明らかなように、本発明によれ
ば、均厚性及び透明性の優れたポリカプラミド系
フイルムを高速で能率良く製造することができ
る。
ば、均厚性及び透明性の優れたポリカプラミド系
フイルムを高速で能率良く製造することができ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 メタノール抽出可物含量が1.5重量%以下の
ポリカプラミド系樹脂100重量部に対して、金属
化合物を含有し、かつ260℃における溶融比抵抗
が1.0×105Ωcm以下のポリアミド系樹脂を0.01〜
30重量部配合した組成物をフイルム状に溶融押出
しし、該溶融押出しフイルムを回転冷却ロールに
静電気的に密着させ、急冷固化させながら引きと
つてフイルムを得ることを特徴とするポリアミド
系フイルムの製造方法。 2 得られたフイルムを更に少なくとも1方向に
1.1倍以上延伸するポリアミド系フイルムの製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60166217A JPS6227130A (ja) | 1985-07-26 | 1985-07-26 | ポリアミド系フイルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60166217A JPS6227130A (ja) | 1985-07-26 | 1985-07-26 | ポリアミド系フイルムの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6227130A JPS6227130A (ja) | 1987-02-05 |
| JPH0570575B2 true JPH0570575B2 (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=15827275
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60166217A Granted JPS6227130A (ja) | 1985-07-26 | 1985-07-26 | ポリアミド系フイルムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6227130A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10120804A (ja) * | 1996-10-17 | 1998-05-12 | Toray Ind Inc | 延伸用ポリアミドフィルム、その製造方法および延伸ポリアミドフィルム |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2262073B (en) * | 1991-11-29 | 1995-03-29 | Alloy Wheels Int Ltd | Methods and apparatus for manufacturing cast vehicle wheels |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4840904A (ja) * | 1971-09-30 | 1973-06-15 | ||
| JPS5648513B2 (ja) * | 1972-07-07 | 1981-11-16 | ||
| JPS536398A (en) * | 1976-07-06 | 1978-01-20 | Dow Chemical Co | Method of making linear polyamide and epsilonncaprolactam polymer |
| JPS5517559A (en) * | 1978-07-25 | 1980-02-07 | Toyobo Co Ltd | Method of cooling polyamide polymer sheet |
| JPS6061225A (ja) * | 1983-09-13 | 1985-04-09 | Toyobo Co Ltd | ポリカプラミド系フイルムの製法 |
-
1985
- 1985-07-26 JP JP60166217A patent/JPS6227130A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10120804A (ja) * | 1996-10-17 | 1998-05-12 | Toray Ind Inc | 延伸用ポリアミドフィルム、その製造方法および延伸ポリアミドフィルム |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6227130A (ja) | 1987-02-05 |
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|---|---|---|---|
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