JPH0571742U - 漏液検知線 - Google Patents
漏液検知線Info
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- JPH0571742U JPH0571742U JP1930192U JP1930192U JPH0571742U JP H0571742 U JPH0571742 U JP H0571742U JP 1930192 U JP1930192 U JP 1930192U JP 1930192 U JP1930192 U JP 1930192U JP H0571742 U JPH0571742 U JP H0571742U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 誤作動の恐れがなく、温度依存性が小さい漏
液検知線を提供する。 【構成】 電極線一対3,3をほぼ平行に配設し、その
外周に編組体層4を被覆して成る漏液検知線において、
電極線3が導体1上に絶縁体2としてポリエステル系熱
可塑性エラストマーを押出被覆して成り、編組体層4が
非液溶性、非吸液性で耐候性の糸から成る群と、液溶
性、吸液性で耐候性の糸から成る群とを交互に配設して
成るものとした。
液検知線を提供する。 【構成】 電極線一対3,3をほぼ平行に配設し、その
外周に編組体層4を被覆して成る漏液検知線において、
電極線3が導体1上に絶縁体2としてポリエステル系熱
可塑性エラストマーを押出被覆して成り、編組体層4が
非液溶性、非吸液性で耐候性の糸から成る群と、液溶
性、吸液性で耐候性の糸から成る群とを交互に配設して
成るものとした。
Description
【0001】
本考案は、硫酸、苛性ソーダなどの液体を輸送するパイプラインや貯蔵タンク などに破損が生じたとき、それを検知する漏液検知線に関する。
【0002】
本出願人は、先に、硫酸、苛性ソーダなどの液体を輸送するパイプラインや貯 蔵タンクなどに添設して用いることにより、漏液を広範囲にわたって検知するこ とができ、しかも漏液検知時間のバラツキが極めて少ない漏液検知線を提案した (実願平2−102881)。この漏液検知線は、導体上に絶縁体としてポリエ ステル樹脂を被覆したエナメル線を電極線として一対をほぼ平行に配設し、その 外周に、非液溶性で非吸液性で耐候性の糸から成る群と、液溶性で吸液性で耐候 性の糸から成る群とを交互に配設して編組体層を設けて成るものである。
【0003】 この漏液検知線においては、硫酸などの漏液が発生すると、編組体層の液溶性 で吸液性の糸がこれを吸収し、編組体層の非液溶性で非吸液性の糸がこれを保持 し、この編組体層を経てしみこむ硫酸などが絶縁体を溶解し、電極線の一対の導 体間が短絡又は短絡に近い状態となる。したがって、漏液検知線の片端から導体 間の絶縁抵抗を測定することにより漏液を検知することができる。なお、降雨な どにより通常の水が漏液検知線に侵入したとしても、絶縁体層が溶解しないため 、誤作動を起こすことがない。
【0004】
しかしながら、上述した従来の漏液検知線では、電極線の絶縁体がポリエステ ル樹脂の塗装焼き付けによる所謂エナメル被覆によって形成されるため、製造工 程や敷設工事において、電極線に加わる圧力、引っ張り力、曲げなどの外力によ って、絶縁体内に生じた応力をひとつの要因としてクレージングやクラックが発 生する恐れがある。そのため、製造工程や敷設工事の過程で過度の外力が漏液検 知線に作用しないように、その管理に高度の注意力を必要とした。しかしその注 意力にも限度があり、やむをえず発生するクラックなどに降雨などが浸透すると 、漏液検知線が誤作動する恐れがあるという問題点があった。また、エナメル被 覆の漏液検知線は、硫酸などの検知時間の温度依存性が大きく、特に温度が15 °C以下になると、検知時間が急激に長くなるという問題点もあった。
【0005】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、先に提案した漏液検知線を更に改良し、誤作動の恐 れがなく、温度依存性が小さい漏液検知線を提供することにある。
【0006】
上記目的を達成するために、本考案における漏液検知線は、電極線一対をほぼ 平行に配設し、その外周に編組体層を被覆して成る漏液検知線において、電極線 が導体上に絶縁体としてポリエステル系熱可塑性エラストマーを押出被覆して成 り、編組体層が非液溶性、非吸液性で耐候性の糸から成る群と、液溶性、吸液性 で耐候性の糸から成る群とを交互に配設して成るものである。ここで、ポリエス テル系熱可塑性エラストマー(以下、ポリエステルエラストマーという)は、ハ ードセグメントがポリエステルから成り、ソフトセグメントがポリエーテル系の もの又はポリエステル系のものがある。ハードセグメントがポリエステルでソフ トセグメントがポリエーテル系のものとしては、「ハイトレル」(東レ・デュポ ン(株)の商品名)、「ペルプレン−P」(東洋紡績(株)の商品名)、「Lo mod」(Akzo社の商品名)などがある。ハードセグメントがポリエステル でソフトセグメントがポリエステル系のものとしては、「ペルプレン−S」(東 洋紡績(株)の商品名)、「ARINTEL−S」(Akzo社の商品名)など がある。
【0007】
上記構成の漏液検知線では、特に電極線の絶縁体を形成するポリエステルエラ ストマーが、低温から高温まで広い使用温度範囲で機械的強度、ゴム弾性、耐屈 曲疲労性、亀裂伝搬抵抗に優れているので、製造工程や敷設工程において、電極 線に加わる圧力、引っ張り力、曲げなどの外力によってピンホール、クレージン グなどが発生する恐れがない。また、硫酸などの検知対象液に対して検知時間の 温度依存性が少ない。また、編組体が非液溶性で非吸液性の糸から成る群と液溶 性で吸液性の糸から成る群とを交互に配設して構成されているので、漏液によっ て液溶性で吸液性の糸から成る群がいち早く溶解して漏液の絶縁体への通路を確 保すると共に、非液溶性で非吸液性の糸から成る群が溶解も吸液もせず、液溶性 で吸液性の糸を溶解した漏液が周辺に拡散するのを阻止して絶縁体が溶解するま で保持し、そのため漏液検知時間のバラツキが少なくなる。さらに、編組体が耐 候性に優れているため、天候等による経時変化が抑制され、上記の所定の作動を 一定に保持する。
【0008】
以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。図1は本考案の漏液検知 線の断面図、図2は編組体の構造図である。
【0009】 図1において、1は断面円形の導体であり、2は導体1上に被覆された絶縁体 であり、これらから電極線3が形成され、一対の電極線3,3をほぼ平行に配設 している(撚り合わせたものであってもよい)。4は一対の電極線3,3の外周 に被覆された編組体である。
【0010】 絶縁体2は、上述したポリエステルエラストマーのいずれかが用いられる。そ して、編組体4を構成する非液溶性で非吸液性且つ耐候性の糸としては、例えば ポリエチレン、ポリプロピレンなどの繊維から成るモノフィラメント状の糸など が好適である。また、非液溶性で非吸液性且つ耐候性の糸に組み合わせて用いら れる液溶性・吸液性の糸としては、例えばポリエステルやテトロンなどの繊維か ら成るマルチフィラメント状の糸などが好適である。図2に、非液溶性で非吸液 性且つ耐候性の糸4aからなる群と液溶性で吸液性且つ耐候性の糸4bからなる 群の編組例を示す。なお、糸から成る群とは、編組を施す際、一つの供給リール から繰り出される1本の糸または1本にまとめられた複数本の糸をいう。図示例 では、左巻き糸、右巻き糸をそれぞれモノフィラメント状の糸4aの2本持8打 とマルチフィラメント状の糸4bの2本持8打とを交互に配列して合計32打と した編組体4が示されている。
【0011】 硫酸や苛性ソーダなどの漏液に触れると、漏液はマルチフィラメント状の糸4 bの中に吸収され、マルチフィラメント状の糸4bは溶ける。しかし、モノフィ ラメント状の糸4aは格子状を保ったままであるので、マルチフィラメント状の 糸4bを溶解した漏液は、この格子によって保持されつつ絶縁体2を溶解させる 。さらに、モノフィラメント状の糸4aもマルチフィラメント状の糸4bも共に 黒色で耐候性にすぐれており、時経変化が少ない。
【0012】 つぎに、以下に述べる本考案例1、2と比較例1、2について、硫酸に対する 漏液検知性能を測定した結果を説明する。本考案例1、2と比較例1、2の具体 的構造は表1に示される。特に、本考案例1、2と比較例1、2で異なる点は、 本考案例1で絶縁体としてハイトレルを厚さ40μmに押出被覆したものが用い られ、本考案例2で絶縁体にペルプレン−Sを厚さ40μmに押出被覆したもの が用いられるのに対し、比較例1,2で絶縁体にテレフタール酸多価アルコール 系ワニスを厚さ45μmに塗装焼き付けしたもの(所謂エナメル被覆)が用いら れている点である。また、本考案例1、2と比較例1で編組体層に、非液溶性、 非吸液性で耐候性の糸から成る群と、液溶性、吸液性で耐候性の糸から成る群と を交互に配設して成るものを用いるのに対して、比較例2で編組体層に、単に液 溶性、吸液性の糸を用いた点が異なる。
【0013】
【表1】
【0014】 以上の本考案例1、2と比較例1、2について、図3に示されるように、長さ 約1mの検知試料11をパット12の上に置き、両端の電極線における導体を露 出させ、片端には5キロオームの抵抗13をクリップ14で接続し、他端には記 録計16付の漏液検知器15をクリップ14で接続した。漏液検知器15は、例 えば電極線間に交流電圧を印加する交流電源と、電圧印加によって流れる電流を 電圧印加回路に挿入した回路抵抗や整流回路によって直流電圧に変換し、基準電 圧値と比較して、異常電流の発生を検知するものであり、記録計16は前記直流 電圧の変化を記録するものである。そして、所定温度に設定可能な恒温室内に検 知試料11を入れ、その中程上方にビュレット17を設置し、濃度98%の硫酸 を0.02 ml/secの割合で滴下し、絶縁抵抗5キロオーム以下に至るまでの時間( 分)を測定した。
【0015】 本考案例1、2と比較例1、2の結果を表3及び図4に示す。特に15°C以 下の低温域においては、比較例1、2は検知時間が急激に増加する傾向を示して いるが、本考案例1、2は低温域でもそれほど検知時間が増加しない。また、編 組体層に単に液溶性、吸液性の糸を用いた比較例2はバラツキを示す標準偏差が 大きいが、同じ検出時間で比較しても本考案例1、2は標準偏差が小さくバラツ キが小さくなっていることが判る。
【0016】
【表2】
【0017】
本考案の漏液検知線は電極線が導体上に絶縁体としてポリエステルエラストマ ーを押出被覆して成るものであり、このポリエステルエラストマーが、低温から 高温まで広い使用温度範囲で機械的強度、ゴム弾性、耐屈曲疲労性、亀裂伝搬抵 抗に優れているので、製造工程や敷設工程において、電極線に加わる圧力、引っ 張り力、曲げなどの外力によってピンホール、クレージングなどが発生する恐れ がなく、したがって、降雨などによって誤作動する恐れがない。また、硫酸など の検知対象液に対して検知時間の温度依存性が少なく絶縁体であるので、低温で も漏液を短時間で検知することができる。さらに、特定構成の編組体層により漏 液検知時間のバラツキが少なく、耐候性にも優れる。
【図1】本考案の漏液検知線の断面図である。
【図2】編組体の構造図である。
【図3】漏液検知線の検査装置を示す図
【図4】漏液検知線における検知時間の温度依存性を示
すグラフ図である。
すグラフ図である。
1 導体 2 絶縁体(ポリエステルエラストマー) 3 電極線 4 編組体層 4a 非液溶性で非吸液性且つ耐候性の糸 4b 液溶性で吸液性且つ耐候性の糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 桝井 忠章 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内 (72)考案者 石坂 満洲雄 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 電極線一対をほぼ平行に配設し、その外
周に編組体層を被覆して成る漏液検知線において、電極
線が導体上に絶縁体としてポリエステル系熱可塑性エラ
ストマーを押出被覆して成り、編組体層が非液溶性、非
吸液性で耐候性の糸から成る群と、液溶性、吸液性で耐
候性の糸から成る群とを交互に配設して成ることを特徴
とする漏液検知線。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1930192U JPH0571742U (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 漏液検知線 |
| US08/022,913 US5381097A (en) | 1992-02-28 | 1993-02-26 | Liquid leakage detector line |
| DE69310244T DE69310244T2 (de) | 1992-02-28 | 1993-02-26 | Kabel zur Lecküberwachung von Flüssigkeit |
| EP93103102A EP0558057B1 (en) | 1992-02-28 | 1993-02-26 | Liquid leakage detector line |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1930192U JPH0571742U (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 漏液検知線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0571742U true JPH0571742U (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=11995605
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1930192U Pending JPH0571742U (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 漏液検知線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0571742U (ja) |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP1930192U patent/JPH0571742U/ja active Pending
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