JPH0573138B2 - - Google Patents

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JPH0573138B2
JPH0573138B2 JP691787A JP691787A JPH0573138B2 JP H0573138 B2 JPH0573138 B2 JP H0573138B2 JP 691787 A JP691787 A JP 691787A JP 691787 A JP691787 A JP 691787A JP H0573138 B2 JPH0573138 B2 JP H0573138B2
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Toshio Hiramatsu
Jitsuzo Takada
Masami Okamoto
Shigeo Kobayashi
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Toyobo Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は熱可塑性樹脂組成物に関するものであ
り、更に詳しくは相溶性の乏しい熱可塑性樹脂を
第3成分の配合により相溶させ、両樹脂の欠点を
改良すると共に優れた機械的特性、優れた成形加
工性および難燃性を有する成形品を与える熱可塑
性樹脂組成物を提供するにある。 (従来の技術) 従来、性質の異なる熱可塑性樹脂をブレンドす
ることにより、それぞれの熱可塑性樹脂がもつ欠
点を解決しようする試みが多くなされている。し
かしながら、異種ポリマーは通常相溶性が乏しい
ため均一に混合せず、いわゆる「海−島」構造を
形成し、この「海−島」の界面は極めて弱く、こ
のため得られる組成物はもろく、機械的強度、衝
撃強度が低下するという欠点がある。 一方、相溶性に富むポリマーのブレンドは性質
も類似することから、通常特徴のある性質を期待
することができない。近年、性質の異なる相溶し
難いポリマー同士を均一に分散させるためポリマ
ーの変性が種々検討され、ナイロンマトリツクス
中に変性オレフインゴムを微分散させたブレンド
が改良された耐衝撃性を示すことも見出されてい
る(特開昭51−143061号公報参照)。しかしなが
ら、かかるブレンドも他の物性については低下す
る傾向を示し、耐衝撃性以外に特徴のある性質は
得られていない。 さらに優れた自己消化性を有する樹脂の他の欠
点、例えば成形加工性を改良する目的で異種ポリ
マーをブレンドした場合、成形加工性は改良され
るが、自己消化性が損われるという問題が発生す
る。 (発明が解決しようとする問題点) ポリフエニレンエーテル樹脂は、機械的性質、
電気的性質、耐熱性が優れており、しかも寸法安
定性が良いなど、全般にわたつてバランスのとれ
た優れた性質を備えているために、エンジニアリ
ングプラスチツクとして多くの用途に用いられて
いるが、成形加工性、耐衝撃強度および耐薬品性
が劣るという大きな欠点を有している。一方、耐
薬品性の優れたエンジニアリングプラスチツクと
して、熱可塑性ポリエステル樹脂(たとえば、ポ
リエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフ
タレート等)やポリアミド樹脂(たとえば、ナイ
ロン6やナイロン66等)がある。前者の熱可塑性
ポリエステル樹脂は高い融点と優れた機械的強度
を有しているが、加重下の熱変形温度が極めて低
いため、成形材料としては通常ガラス繊維を大量
に配合して使用されている。しかるにガラス繊維
で強化された熱可塑性ポリエステル樹脂は成形品
の表面特性が悪く、かつ成形時にガラス繊維の配
向が起こり、成形品の強度異方性が極めて大き
く、また成形品の収縮率異方性のため、成形品が
ソリ変形を生ずるなどの欠点を有している。 ポリフエニレンエーテルおよび熱可塑性ポリエ
ステル樹脂が持つこれらの欠点を解消するため
に、両者を溶融混合する試みも特公昭51−21664
号公報に提案されている。しかしながら得られた
組成物は両者の分子構造に由来する性質(たとえ
ばSP値などで表わされる)が大きく異なるため、
典型的な非相溶の性質を示す。すなわち、機械的
性質は両者の値から期待されるものより大幅に低
下し、さらにこの組成物より得られる成型品は、
単独のものに比べて外観も悪くなる。 一方ポリフエニレンエーテルの流動性を改良す
ることを目的としてポリアミド樹脂を配合するこ
とが特公昭45−997号公報に提案されているが、
ポリフエニレンエーテルとポリアミドとは極めて
相溶性が悪く、得られた樹脂組成物は機械的性質
の低下が著しく、流動性改良以外に特徴のある性
質は得られていない。 さらに、ポリフエニレンエーテル樹脂単独では
成形加工性が著しく悪いために、その改良として
実際上は特公昭43−17812号公報に提案されてい
るようにスチレン系樹脂を使用したり、あるい
は、その他の方法として各種樹脂とブレンドして
成形加工性を改良して使われている。このため、
ポリフエニレンエーテル樹脂自体が有する自己消
化性が損われ、ポリフエニレンエーテル樹脂単独
よりも著しく燃えやすくなるという欠点を有して
おり、難燃性の改良が望まれている。 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は性質の異なる相溶性の乏しい熱可
塑性樹脂のブレンド、両樹脂が有している優れた
性質を低下させることなく、両樹脂の欠点を改良
するべく鋭意検討した結果、遂に本発明を完成す
るに到つた。すなわち本発明はポリエステルおよ
び/またはポリアミドである融点が150〜300℃の
熱可塑性樹脂(A)5〜99.5重量部、エポキシ基を含
有するポリフエニレンエーテル樹脂(B)0.5〜95重
量部、エポキシ基非含有のポリフエニレンエーテ
ル樹脂(C)0〜90重量部、およびスチレン系樹脂(D)
0〜90重量部を合計100重量部とし、さらに下記
一般式()で示される繰返し単位を25重量%以
上含有する芳香族コポリカーボネート(E)0.5〜50
重量部、および/または下記一般式()〜
()で示される化合物よりなる群から選ばれた
1種以上のリン化合物(F)を0.5〜30重量部含有し
ていることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物であ
る。
【化】 (但し、式中p、q:1〜4の整数 r、t:0または1〜20の整数 Y:アルキレン基)
【式】
【式】
【式】 (但し、式中R1、R2およびR3はそれぞれ同一
または異なるアルキル、ハロアルキル、アリール
基を示す。) 本発明における熱可塑性樹脂(A)としては、末端
にカルボキシル基、水酸基およびアミノ基から選
ばれた極性基の少くとも1種を有する融点が150
〜300℃の熱可塑性樹脂であり、たとえばポリエ
チレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシク
ロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリオキ
シエトキシベンゾエート、ポリエチレンナフタレ
ート、上記ポリエステル構成成分と他の酸成分お
よび/またはグリコール成分、たとえばイソフタ
ル酸、P−オキシ安息香酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、グルタール酸、ジフエニルメタンジカルボ
ン酸、ダイマー酸のような酸成分、ヘキサメチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ネオペン
チルグリコール、ビスフエノールA、ネオペンチ
ルグリコールアルキレンオキシド付加体のような
グリコール成分を共重合したポリエステル、芳香
族ポリエステル・ポリエーテルブロツク共重合
体、芳香族ポリエステル・ポリラクトンブロツク
共重合体、ポリアリレート等の広義のポリエステ
ル、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6,
9、ナイロン6,10、ナイロン6,12、ナイロン
6/6,6、ポリキシリレンアジパミド、ポリヘ
キサメチレンテレフタラミド、ポリフエニレンフ
タラミド、ポリキシリレンアジパミド/ヘキサメ
チレンアジパミド、ポリエステルアミドエラスト
マー、ポリエーテルアミドエラストマー、ポリエ
ーテルエステルアミドエラストマー、ダイマー酸
共重合ポリアミドのようなホリアミドが例示さ
れ、単独または複数樹脂のブレンドもしくはそれ
らの共重合体等であつてもよい。特に融点が200
℃以上のものが耐熱性の点から好ましい。通常、
上記ポリエステル樹脂はフエノール/テトラクロ
ロエタン混合溶媒/6/4重量比)中30℃で測定
して求めた固有粘度が0.4以上であることが好ま
しく、更には0.5以上であることが特に好ましい。
また、ポリアミドは通常相対粘度(JIS K 6810
−1970に準じ98%硫酸中で測定)が1.8以上であ
ることが好ましく、更には2.0以上であることが
特に好ましい。 また、本発明におけるエポキシ基を含有するポ
リフエニレンエーテル樹脂(B)としては、グリシジ
ルメタクリレート、グリシジルアクリレート、ビ
ニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエー
テル、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
のグリシジルエーテル、ポリアルキレングリコー
ル(メタ)アクリレートのグリシジルエーテル、
グリシジルイタコネートのようなエポキシ基含有
共重合性不飽和単量体を下記一般式で示されるく
り返し単位からなるポリフエニレンエーテル樹脂
に共重合またはグラフト共重合して得られる。な
お、エポキシ基含有共重合性不飽和単量体の含有
量は樹脂(B)に対して通常0.1〜30重量%、好まし
くは0.5〜20重量%である。
【式】 ここで、R4,R5,R6およびR7は水素、ハロゲ
ン、炭化水素基、置換炭化水素基、シアノ基、ア
ルコキシ基、フエノキシ基又はニトロ基であり、
nは重合度を示す。R4,R5,R6およびR7の具体
例としては水素、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、
エチル、プロピル、アリル、フエニル、ベンジ
ル、メチルベンジル、クロルメチル、ブロムメチ
ル、シアノエチル、シアノ、メトキシ、エトキ
シ、フエノキシ、ニトロなどの基があげられる。
具体的にはたとえば、ポリ−2,6−ジメチル−
1,4−フエニレンエーテル、ポリ−2,6−ジ
エチル−1,4−フエニレンエーテル、ポリ−
2,6−ジプロピル−1,4フエニレンエーテ
ル、ポリ−2,6−ジメトキシ−1,4フエニレ
ンエーテル、ポリ−2,6−ジクロルメチル−
1,4−フエニレンエーテル、ポリ−2,6−ジ
ブロムメチル−1,4−フエニレンエーテル、ポ
リ−2,6−ジフエニル−1,4−フエニレンエ
ーテル、ポリ−2,6−ジトリル−1,4−フエ
ニレンエーテル、ポリ−2,6−ジクロル−1,
4−フエニレンエーテルおよびポリ−2,5−ジ
メチル−1,4−フエニレンエーテル、ポリ−
2,6−ジベンジル−1,4−フエニレンエーテ
ルなどがあげられる。 好ましいポリフエニレンエーテル樹脂は一般式
におけるR5とR7がアルキル基、特に炭素数1〜
4のアルキル基を有するポリマーであり、nは通
常50以上が好ましい。 前記エポキシ基を含有するポリフエニレンエー
テル系樹脂(B)を製造する方法としては、従来より
公知の種々の方法を採用することができるが、効
率よく共重合させるためには、ラジカル発生剤の
存在下に反応を実施することが好ましい。たとえ
ば次のような方法を採用することができる。 (1) ポノフエニレンエーテル樹脂を含む溶液へ、
ラジカル発生剤およびエポキシ基含有共重合性
不飽和単量体を加え、40℃〜200℃の温度で数
十分乃至数時間攪拌する方法。 (2) 実質的に溶媒を含まない系で150℃〜350℃の
範囲で20秒から30分の時間、好ましくは40秒か
ら5分間、各成分を溶融混練する方法。等が挙
げられる。 なお、本発明におけるエポキシ基非含有のポリ
フエニレンエーテル樹脂(C)は前記一般式で示され
るくり返し単位からなり、その具体例も前記した
とおりである。 次に本発明におけるスチレン系樹脂(D)として
は、ポリスチレン、ポノクロロスチレン、ポリ−
α−メチルスチレンのような単独重合体、スチレ
ン・ブタジエン共重合体、スチレン・イソプレン
共重合体、スチレン・アクリロニトリル・アクリ
レート共重合体、スチレン・アクリロニトリル・
ブタジエン共重合体、スチレンブタジエン系ゴム
変性ポリスチレン、EPDM系ゴム変性ポリスチ
レン、アクリルゴム変性スチレン・アクリロニト
リル共重合体、スチレン・マレイン酸共重合体、
水素化スチレン・ブタジエンブロツク共重合体等
のポリスチレン系熱可塑性エラストマー等が例示
される。 さらに本発明において難燃性および優れた成形
加工性を得るために、前記(E)成分を、より好まし
くは(E)成分および/または(F)成分を含有する必要
がある。 本発明における(E)成分としては、通常ハロゲン
化ビスフエノールまたはそのアルキレンオキシド
付加体にホスゲンもしくは他のカーボネート前駆
体を作用させるか、上記組成に更にハロゲン非含
有の二価フエノール類、グリコール類または二塩
基酸クロライド、オキシハロゲン化リン、ハロゲ
ン化リン等を配合して共反応により製造すること
ができる。反応の際、所望により有機一価アルコ
ールまたは一価フエノール類を存在させて連鎖停
止反応により重合度を調節することもできる。繰
り返し単位の数は2以上であり、好ましくは5〜
50、更に好ましくは10を越えかつ16未満の範囲で
ある。繰り返し単位の数が2未満では融点が低く
耐熱性を低下させ、一方大きくなり過ぎると均一
配合が困難となり物性が低下する欠点を生じる。 次に本発明における(F)成分としては前記一般式
()〜()で示される化合物であり、一般式
()で表わされる化合物の具体例としては、ト
リメチルホスフエート、トリエチルホスフエー
ト、トリフエニルホスフエート、トリクレジルホ
スフエート、クレジルジフエニルホスフエート、
ジフエニルオクチルホスフエート、トリブチルホ
スフエート、トリス(3−クロエチル)ホスフエ
ート、トリス(ジクロルプロピル)ホスフエー
ト、トリス(2,3−ジブロムプロピル)ホスフ
エート、トリス(ブロムクロルプロピル)ホスフ
エート、トリス(2−ブロムエチル)ホスフエー
ト、トリオクチルホスフエート、トリブトキシエ
チルホスフエートなどがあげられる。 一般式()で表わされる化合物の具体例とし
ては、トリメチルホスフアイト、トリエチルホス
フアイト、トリス(2−クロルエチル)ホスフア
イト、トリフエニルホスフアイトなどがあげられ
る。 一般式()で表わされる化合物の具体例とし
ては、フエニルホスホン酸ジメチル、フエニルホ
スホン酸ジエチル、フエニルホスホン酸ジブチ
ル、ベンジルホスホン酸ジメチル、ベンジルホス
ホン酸ジエチル、ビス(ヒドロキシエチル)ベン
ジルホスホネート、ビス(2−ブロモエチル)2
−ブロモエチルホスホネートなどがあげられる。 前記一般式()〜()で表わされる化合物
は1種または2種以上を同時に用いてもよい。 本発明において(E)成分および/または(F)成分を
難撚剤として用いているが、該難燃剤にアンチモ
ン系化合物を難燃剤((G)成分)として用いる
ことができる。 使用し得るアンチモン系化合物としては無機お
よび有機のアンチモン化合物が広く挙げられる
が、経済性、効果を考慮したとき三酸化アンチモ
ン、リン酸アンチモンのような無機アンチモン化
合物、Sb−カプロン酸塩、Sb−ポリメチレング
リコレート、トリフエニルアンチモンのような有
機アンチモン化合物が好ましく、更には三酸化ア
ンチモンが特に好ましい。 本発明組成物において成分(B)のエポキシ基と成
分(A)との反応性を促進するか、もしくはエポキシ
基の開環により、成分(A)との親和性を向上させる
ため触媒を使用することが好ましい。成分(A)とエ
ポキシ基との反応は無触媒でも効果が認められる
が、触媒を使用するとより反応が著しく促進され
る。触媒としては、一般にアミン類、リン化合
物、炭素原子数10以上のモノカルボン酸および/
またはジカルボン酸の元素周期律表−aまたは
−a族の金属塩類等を配合するのが好ましい。
特に好ましくは、トリブチルホスフインやトリフ
エニルホスフイン等の3価のリン化合物およびス
テアリン酸カルシウムやステアリン酸ナトリウム
等のステアリン酸の金属塩類である。これらの触
媒の使用に際しては、単独でも2種類以上を併用
してもよい。また、上記触媒は一括して入れても
分割して入れてもその効果は変わらない。その配
合量は特に限定はないが、成分(A)100重量部に対
し、通常3重量部以下であり、好ましくは0.03〜
2重量部である。 上記成分(A)、(B)、(C)、(D)および(E)、(F)の配合割
合は所望する物性、目的、コスト等によつて適宜
変えることができるが、通常成分(A)、(B)、(C)およ
び(D)の合計量を100重量部とし、成分(A)が5〜
99.5重量部、好ましくは20〜99重量部、成分(B)が
0.5〜95重量部、好ましくは1〜80重量部、成分
(C)が0〜90重量部、好ましくは0〜80重量部およ
び成分(D)が0〜90重量部、好ましくは0〜75重量
部である。さらに成分(E)は、成分(A)〜(D)の合計量
100重量部に対し、0.5〜50重量部、好ましくは1
〜30重量部含有される。なお成分(G)を配合す
る場合は成分(E)に対して0〜50重量部、好ましく
は0〜40重量部の割合で含有される。 さらに成分(F)は成分(A)〜(D)の合計量100重量部
に対し、0.5〜30重量部、好ましくは1〜15重量
部含有される。 成分(A)の添加量が過少の場合耐薬品性が低下す
るなどの欠点を生じ、また成分(C)および/または
(D)が過少の場合成形収縮が増加すると共に成形品
にヒケ、ソリを生じ表面特性が悪化する欠点を生
じる。また、成分(B)が過少のときは成分(A)と成分
(C)および/または成分(D)との相溶性が劣り物性が
低下する欠点を生じる。 更に成分(E)および/または成分(F)が過少の場
合、難燃性が不十分である。 本発明の組成物には、用途、目的等に応じて更
に成分(A)の結晶核剤たとえばタルク、マイカ、酸
化チタン、カーボンブラツク等や結晶化促進剤、
たとえば成分(A)がエチレンテレフタレート系ポリ
エステルの場合、該ポリエステルと相溶性を有す
るポリオキシアルキレン系化合物、多価アルコー
ル誘導体、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸金属
塩、多価カルボン酸エステル、高分子量脂肪族ポ
リカルボン酸塩、多価アルコールエステル等を配
合してもよい。通常結晶核剤の配合量は組成物に
対し50重量%程度までであり、また結晶化促進剤
は組成物に対し10重量%程度までが好ましい。 また、酸化防止剤、紫外線吸収剤、耐加水分解
性改良剤のような安定剤、可塑剤、滑剤、帯電防
止剤、着色剤、導電性付与剤、摺動性改良剤(固
体潤滑剤、液体潤滑剤)、多官能性架橋剤、耐衝
撃性改良剤(たとえばTgが0℃以下、好ましく
は−20℃以下のゴム状物質、更に好ましくは反応
性基含有ゴム)、上記以外の無機充填剤、繊維状
強化剤(たとえば、ガラス繊維、カーボン繊維、
グラフアイト繊維、炭化珪素繊維、窒化珪素繊
維、窒化硼素繊維、チタン酸カリウイスカー、耐
熱性有機繊維)、導電性付与剤(たとえば金属繊
維、ポリアセチレン繊維、金属粉、リン鉄、カー
ボンブラツク、有機導電ポリマー等)の添加剤を
配合することもできる。無機充填剤、無機繊維を
配合するときはシランカツプリング剤、チタンカ
ツプリング剤、ジルコアルミネート系カツプリン
グ剤等を併用してもよい。 更に、本発明の目的を損わない程度および種類
の他の樹脂をブレンドすることもできる。 本発明の組成物の製造法としては、特に限定さ
れるものではなく任意の方法で行われる。たとえ
ば押出機、ロールミル、バンバリーミキサー等で
機械的に混練することに配合することもできる。
成分(A)と成分(B)を混練後他の成分を混練するよう
な多段混練であつてもよい。 本発明の組成物は各種成形部品やフイルム、板
のようなシート状物、繊維状物、管状物、容器等
の成形品の成形に広く利用できるほか、被覆剤、
接着剤、封止剤、他の樹脂の改質剤等として利用
することもできる。また、フイルム、繊維等に成
形し、更に延伸成形したり、二次成形品とするこ
ともできる。 (作用) 本発明の組成物は成分(B)の存在によつて成分(A)
が変性され、成分(A)と成分(C)および/または成分
(D)との相溶性が改善されて均一ブレンドが得ら
れ、優れた機械的特性を持つた成形品を与えると
共に、成分(A)の成形収縮が減少することからヒ
ケ、ソリ等の問題を解決して表面特性の優れた成
形品を与えること、成分(C)および/または(D)の耐
薬品性が改良できること、さらには成分(E)およ
び/または成分(F)とを含有することにより、難燃
性および優れた曲げ強度を付与すること等の特長
を有する。 (実施例) 以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的に
説明するが本発明はこれにより限定されるもので
はない。 なお、実施例中の%は重量基準である。 また、例中の各種測定は以下の方法によつた。 (1) 曲げ強度 ASTM D−790に準じて測定した。 (2) 熱変形温度 ASTM D−648に準じ、長さ126mm、巾12.6
mm、厚さ6.3mmの試験片に18.6Kg/cm2の曲げ応力
を加えた状態で試験片を毎分2℃で昇温させ、た
わみ量が0.254mmに達した時の温度を求めた。 (3) 難燃性 “Tests for Flammability of Plastic
Materialas UL−94”に準じて試料厚み1/16イ
ンチのテストピースにて難燃性の評価を行なつ
た。エポキシ基を含有するポリフエニレンエーテ
ル樹脂(B)の合成例1 〔η〕が0.58(クロロホルム中、30℃で測定)
のポリ−2,6−ジメチル−1,4−フエニレン
エーテルの粉末90部、グリシジルメタアクリレー
ト10部をフラスコに入れ、窒素気流下80℃でトル
エン170部に溶解した。 ベンゾイルパーオキシド1.5部をトルエン30部
に溶解させた溶液を滴下濾斗にとフラスコ内に
徐々に滴下した。滴下後80℃で5時間、加熱攪拌
しながら反応を実施した。 反応終了後室温にまで放冷後メタノール中に反
応液をそそぎ生成ポリマーを沈澱させた。 沈澱物を濾別、減圧乾燥し、エポキシ基含有ポ
リフエニレンエーテルを収率約96%で得た。この
ポリマー中のエポキシ含量を下記の塩酸−ジメチ
ルホルムアミド法により定量した結果93%の反応
率であつた。 反応物中のエポキシ含量の定量に用いた塩酸−
ジメチルホルムアミド法を以下に詳しく説明す
る。 試料がポリマーの場合、第1表にしたがつて必
要量精秤し200mlの密栓付フラスコに採り、25ml
のジメチルホルムアミドを加え40℃以下でよく攪
拌する。 次いで常温で25mlの塩酸・ジメチルホルムアミ
ドをフラスコに加えてよく振りまぜる。 反応混合液は室温で正確に60分間放置し、2〜
3滴のプロモフエノールブルー指示薬を加えて過
剰の酸を0.1N・NaOH・メタノール標準溶液で
滴定し、緑色となつた点を終点とする。本実験と
同時に空試験を2回行う。 試料の酸度またはアルカリ度を測定する。 試料は前記滴定物とほぼ同量を精秤し、予めブ
ロモフエノールブルーを指示薬として中和した25
mlのジメチルホルムアミドを加え、酸度の場合は
0.1N・NaOH・メタノール標準溶液で、アルカ
リ度の場合は0.1N・HCl・メタノール標準溶液
にて滴定する。 酸度またはアルカリ度=滴下c.c.数×力価×5.61/試料
採取量(g) エポキシ含量(%)=0.16×F×(B−A)/
S−C×1.60/56.1 但し、 F:0.1N・NaOHメタノール標準液力価係数 B:空試験の滴下c.c.数 A:本試験の滴下c.c.数 S:試料採取量(g) C:酸度又はアルカリ度 補正項は酸度の場合プラス、アルカリ度の場合
はマイナスとする。
【表】 成分(E)の合成 合成例 2 テトラブロモビスフエノールA544部およびp
−tert−ブチルフエノール24部に10%水酸化ナト
リウム水溶液8000部と塩化メチレン2000部を加え
て溶解させ、温度を25±5℃、PHを約12に保持し
ながらホスゲンガス約300部を吹込んだ。吹き込
み終了後触媒として30%トリエチルアミン水溶液
2.5mlを添加して20〜30℃で2時間反応させ、反
応終了後塩化メチレン層を分離し、充分に水洗し
てから10重量倍のメタノール中に投入して生成物
を沈澱させ、次いで沈澱物を濾過乾燥して白色粉
末状の生成物を得た。このようにして得られた芳
香族ポリカーボネートは繰り返し単位数が平均約
14、軟化点が約260℃、臭素含有率が53.6%であ
つた。 合成例 3 合成例2におけるテトラブロモビスフエノール
Aの代わりに、テトラブロモビスフエノールAと
ビスフエノールAの75:25モル比混合物1モル、
p−tert−ブチルフエノールの代わりにトリブロ
モフエノール0.16モルを使用した以外は合成例2
と同様にして臭素含有率が51.1%、分子量が約
8000、軟化点が約250℃の芳香族コポリカーボネ
ートを得た。 合成例 4 合成例2におけるテトラブロモフエノールAの
代わりに、テトラブロモビスフエノールAのエチ
レンオキシド付加体(分子量約1000)1モルを使
用した以外は合成例2と同様にして芳香族ポリカ
ーボネートを得た。 実施例1〜6、比較例1〜4 〔η〕が0.63のポリエチレンテレフタレートま
たは〔η〕が1.2のポリブチレンテレフタレート
樹脂、合成例1で得られたエポキシ基含有ポリフ
エニレンエーテル樹脂、〔η〕が0.58(クロロホル
ム中、30℃で測定)のエポキシ基非含有のポリフ
エニレンエーテル樹脂、スチレン系樹脂および第
2表に示す芳香族ポリカーボネートおよび/また
は芳香族コポリカーボネート、難燃助剤の所定量
をそれぞれブレンダーで混合し、30mmφ2軸押出
機(池貝鉄工社、PCM−30)を使用してシリン
ダー温度300℃で混練押し出し、ペレツトとした。
得られたペレツトは120℃真空乾燥機で5時間乾
燥後、射出成形機(日精樹脂工業社、FS−75型)
で成形品とした。この時のシリンダー温度は295
℃であつた。また金型温度は70℃であつた。その
結果を第2表に示す。 第2表中 1 ポリエチレンテレフタレート 2 ポリ−2,6−ジメチル−1,4−フエニレ
ンエーテル 3 ハイインパクトポリスチレン 4 水素化スチレン−ブタジエンブロツク共重合
体 5 ポリブチレンテレフタレート 実施例7〜9、比較例4、5 実施例1におけるポリエステルをポリアミドと
して相対粘度2.7のナイロン6またはナイロン6,
6に代え、シリンダー温度を270℃にした以外は
実施例1と同様にして成形しね成形品の特性を評
価した。その結果を第3表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】 (第2表)、(第3表)より明らかなようにエポ
キシ基含有ポリフエニレンエーテル樹脂および難
燃剤として特定構造を有するハロゲン含有芳香族
ポリカーボネートを配合した本発明の組成物は、
優れた曲げ強度を示し、更に優れた難燃性をも有
している。 実施例10〜15、比較例6〜8 実施例1において、第4表に示すリン化合物を
さらに配合した以外は全て実施例1と同様にし
た。その結果を第4表に示す。 第4表中 6 トリフエニルホスフエート 実施例16〜18、比較例9、10 実施例10におけるポリエステルを相対粘度2.7
のナイロン6に代え、シリンダー温度を270℃に
した以外は実施例10と同様にして成形し、成形品
の特性を評価した。その結果を第5表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】 (第4表)、(第5表)より明らかなようにエポ
キシ基含有ポリフエニレンエーテル系樹脂および
難燃剤として特定構造を有するハロゲン含有芳香
族ポリカーボネートおよびリン化合物を配合した
本発明の組成物は優れた曲げ強度を示し、更に優
れた難燃性をも有している。 実施例19〜24、比較例11〜13 実施例1において、芳香族ポリカーボネートお
よび/または芳香族コポカーボネートに代えて、
第6表に示すリン化合物を配合し、難燃助剤の使
用を0にした以外は全て実施例1と同様にした。
その結果を第6表に示す。 実施例25〜27、比較例14、15 実施例19におけるポリエステルをポリアミドと
して相対粘度2.7のナイロン6またはナイロン6,
6に代え、シリンダー温度を270℃にした以外は
実施例19と同様にして成形し、成形品の特性を評
価した。その結果を第7表に示す。
【表】
【表】
【表】 (第6表)、(第7表)より明らかなように、エ
ポキシ基含有ポリフエニレンエーテル樹脂および
難燃剤としてリン化合物を配合した本発明の組成
物は優れた曲げ強度を示し、更に優れた難燃性を
も有している。 実施例 28 実施例19において、リン化合物としてトリフエ
ニルホスフエートの代わりにジフエニルオクチル
ホスフエートを用いた以外は全て実施例19と同様
にして組成物を得、さらに成形して成形品を得
た。その結果、曲げ強度732Kg/cm2、熱変形温度
95℃、難燃性は94V−1であつた。 実施例 29 実施例22において、リン化合物としてトリフエ
ニルホスフエートの代わりにビス(2−ブロモエ
チル)2−ブロモエチルホスホネートを用いた以
外は全て実施例22と同様にして成形品を得た。そ
の結果、曲げ強度845Kg/cm2、熱変形温度150℃、
難燃性は94V−1であつた。 実施例 30 実施例25において、リン化合物としてトリフエ
ニルホスフエートの代わりにトリフエニルホスフ
アイトを用いた以外は全て実施例25と同様にして
成形品を得た。その結果、曲げ強度830Kg/cm2
熱変形温度97℃、難燃性94V−1であつた。 (効果) エポキシ基含有ポリフエニレンエーテル樹脂お
よび難燃剤として特定構造を有するハロゲン含有
芳香族ポリカーボネートおよび/またはリン化合
物を配合した本発明の組成物は優れた曲げ強度を
示し、更に優れた難燃性をも有している。なお、
本組成物は、優れた耐薬品性を有する等の利点が
認められた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリエステルおよび/またはポリアミドであ
    る融点が150〜300℃の熱可塑性樹脂(A)5〜99.5重
    量部、エポキシ基を含有するポリフエニレンエー
    テル樹脂(B)0.5〜95重量部、エポキシ基非含有ポ
    リフエニレンエーテル樹脂(C)0〜90重量部および
    スチレン系樹脂(D)0〜90重量部を合計100重量部
    とし、さらに下記一般式()で示される繰り返
    し単位を有する芳香族ポリカーボネートおよび/
    または一般式()で示される繰り返し単位を25
    重量%以上含有する芳香族コポリカーボネート(E)
    0.5〜50重量部、および/または下記一般式()
    〜()で示される化合物よりなる群から選ばれ
    た1種以上のリン化合物(F)を0.5〜30重量部含有
    していることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。 【化】 (但し、式中p、q:1〜4の整数 r、t:0または1〜20の整数 Y:アルキレン基) 【式】 【式】 【式】 (但し、式中R1、R2およびR3はそれぞれ同一
    または異なるアルキル、ハロアルキル、アリール
    基を示す。)
JP691787A 1987-01-13 1987-01-13 熱可塑性樹脂組成物 Granted JPS63175070A (ja)

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