JPH059390B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH059390B2 JPH059390B2 JP57202360A JP20236082A JPH059390B2 JP H059390 B2 JPH059390 B2 JP H059390B2 JP 57202360 A JP57202360 A JP 57202360A JP 20236082 A JP20236082 A JP 20236082A JP H059390 B2 JPH059390 B2 JP H059390B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silicone oil
- calcium silicate
- molded body
- molded
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/18—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing mixtures of the silica-lime type
- C04B28/186—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing mixtures of the silica-lime type containing formed Ca-silicates before the final hardening step
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
本発明は珪酸カルシウム成形体に関し、更に詳
しくは優れた撥水性を有する珪酸カルシウム成形
体に関する。 珪酸カルシウム結晶の二次粒子が相互に連結し
て実質的に構成された珪酸カルシウム成形体は、
無機質で耐熱性があり、多孔質であるために耐火
材、断熱材をはじめ数多くの用途に使用されてい
る。 しかしながら、上記成形体は多孔質であるため
に吸水しやすいという難点があり、吸水すると断
熱性が低下し、本来の性能が失われるという問題
を有している。 この難点を解消するために従来から各種の対策
が考えられており、例えば、珪酸カルシウム成形
体の表面に撥水剤を塗布したり吸着せしめる方
法、あるいは金属せつけん、パラフイン系物質な
どを含浸せしめる方法が知られているが、前者は
撥水性を有するのは表面のみであつて、使用現場
で該成形体を切断したり削孔したりすると、再び
加工面の処理を行なわなければ吸水を防ぐことが
できず、後者は充分な撥水性の付与が困難であ
り、また撥水剤の含有量を増加させると珪酸カル
シウム成形体の本来の断熱性が低下し、さらには
その耐熱性も極端に損なわれるという欠点があ
る。 一方、特開昭57−123851号には、珪酸カルシウ
ム成形体に撥水性を付与する方法として、ジメチ
ルポリシロキサン及び/又はその誘導体をアニオ
ン系界面活性剤で乳化して得られるエマルシヨン
を添加混合して脱水成形する方法が記されてい
る。しかしながら、この方法では、撥水性を発現
させるジメチルポリシロキサン及び/又はその誘
導体が成形体製造時の脱水成形工程で水と共に流
出したり、水分と共に成形体の表面部に移行し、
成形体内部に充分な撥水性を付与し難く、成形体
全体として満足すべき撥水性を発揮せしめること
ができなくなるという問題点がある。これを解決
するために大量のシリコーンオイルエマルシヨン
を配合して充分な量の撥水性を含有せしめようと
すると成形体外周部の撥水剤含有量がそれに比例
して著しく大となることを免れ得ず、成形体の曲
げ強度が極端に低下し、珪酸カルシウム成形体と
しての実用価値を失つてしまう。 このように、珪酸カルシウム結晶の二次粒子が
相互に連結して実質的に構成された、空〓率が高
くまたその空〓も連続的であるような珪酸カルシ
ウム成形体については、成形体内部にまで撥水処
理を行なうことは到底できなかつたのであり、今
日に至るも成形体としての必要な強度を保持しな
がら表面部はもとより内部にまで優れた撥水性を
有するこの種の珪酸カルシウム成形体は未だ報告
されていない。 本発明は、従来からの上記難点を解消し、撥水
性に優れ、表面部はもとより内部にまで充分な撥
水性が付与され、しかも成形体としての強度を具
備した珪酸カルシウム成形体を提供することを目
的としてなされたのである。 即ち、本発明は珪酸カルシウム結晶の二次粒子
が相互に連結して実質的に構成され、繊維質物質
及びシリコーンオイルを含有する珪酸カルシウム
成形体であつて、上記シリコーンオイルは該成形
体をn−ヘキサン中に浸漬しても実質的に抽出さ
れない状態で成形体外周部から中心部に亘つて珪
酸カルシウム結晶に結合して存在しており、且つ
成形体中心部のシリコーンオイル含量が少なくと
も0.5重量%であり、成形体外周部におけるシリ
コーンオイル含量の成形体中心部におけるシリコ
ーンオイル含量に対する比(重量)が4倍以下で
あることを特徴とする撥水性を有する珪酸カルシ
ウム成形体に係るものである。 本発明の成形体は、珪酸カルシウム結晶の二次
粒子が圧縮変形された状態で相互に連結して実質
的に構成され、且つ繊維質物質が均一に含有され
ている従来の成形体に、シリコーンオイルが珪酸
カルシウム結晶と結合した状態で成形体外周部か
ら中心部に亘つて更に含有されて成ることを特徴
とするものである。 上記シリコーンオイルと珪酸カルシウム結晶と
の結合状態は、成形体をn−ヘキサンに浸漬して
もシリコーンオイルが実質的に抽出されない強固
なものである。 本発明成形体中のシリコーンの定量分析結果に
よれば、成形体の中心部のシリコーンの含量は少
なくとも0.5重量%に達する。 また、成形体外周部におけるシリコーンオイル
含量の成形体中心部におけるシリコーンオイル含
量に対する割合(重量)は通常4倍以下であり、
少ないものでは2倍以下である。 このように本発明成形体は、珪酸カルシウム結
晶と結合したシリコーンオイルが成形体外周部か
ら中心部に亘つて存在することにより、優れた撥
水性を発揮する。この場合、成形体中心部のシリ
コーンオイル濃度は0.5重量%以上であるので、
成形体中心部も優れた撥水性を有している。 なお、シリコーンオイルと珪酸カルシウム結晶
との結合は明らかではないが、シリコーンオイル
の酸素原子(O)と珪酸カルシウム結晶表面の水酸基
(−OH)との水素結合(−OH+…O-−)による
ものと推定される。 また、シリコーンオイルが珪酸カルシウム結晶
と結合することにより、成形体全体が優れた撥水
性を発現する理由についても、本発明者の研究に
も拘らず未だ正確にはわからないが、おそらく上
記結合によつてシリコーンオイルのコイル状分子
構造に何らかの変化が生じ、この変化により上記
コイル状分子の疎水性基が珪酸カルシウム結晶の
外側表面に配向し、珪酸カルシウム結晶を覆うよ
うな状態になるためであると推測される。 つまり、珪酸カルシウムの微細結晶で構成され
た二次粒子によつて容易に吸着保持されたシリコ
ーンオイルは、かかる吸着により加圧脱水成形時
に流出することなく、実質的にそのまま保持され
る。そして、乾燥時、その保持されたシリコーン
オイルが珪酸カルシウム結晶と結合することによ
り、珪酸カルシウム結晶はシリコーンオイルの疎
水性基に覆われた状態となる。このようにして、
成形体中の個々の珪酸カルシウム結晶がシリコー
ンオイルの疎水性基に覆われるため、結果として
成形体全体に亘つて撥水性が現われてくるものと
考えられる。 本発明成形体の特徴は、成形体表面部のみでな
く、中心部にも充分な量のシリコーンオイルが、
珪酸カルシウム結晶と結合して存在している点で
ある。本発明成形体中心部のシリコーンオイル含
量は後記実施例から明らかなように少なくとも
0.5重量%、好ましくは1重量%以上、より好ま
しくは1.5重量%以上であり、これにより表面部
のみならず内部にも撥水性が付与され、全体とし
て優れた撥水性を発揮する。成形体外周部におけ
るシリコーンオイル含量の成形体中心部における
シリコーンオイル含量に対する割合(重量)は、
後記実施例から明らかなように最大のものでも
0.8/2.9(第2表No.1)であり、通常4倍以下、
少ないものでは2倍以下である。成形体全体に対
してのシリコーンオイル含量は1〜7重量%程
度、好ましくは2〜4重量%程度である。この
際、シリコーンオイル含量が極端に多くなると、
例えば10重量%以上にも達するとコスト的に不利
になるだけでなく、耐熱性あるいは強度が低下し
たりする。また、極端に少なくなると充分な撥水
性を発揮させることができなくなる。 尚、シリコーンオイルの含量は、例えば次の方
法により容易に定量できる。 即ち、成形体を粉砕したものを試料とし、
KOHの存在下、エチルシリケート〔Si
(OC2H5)4〕を用いて加熱し、シリコーンモノマ
ーに分解した後、ガスクロマトグラフイーによつ
て定量できる。 本発明の成形体を製造するに際しては、珪酸カ
ルシウム二次粒子、繊維質物質およびシリコーン
オイルを含有する水性スラリーを成形し乾燥す
る。この上記の三者を含む水性スラリーを調製す
るに際しては、通常繊維質物質を含有し又は含有
しない珪酸カルシウム結晶の二次粒子の水性スラ
リーにシリコーンオイルおよび必要に応じ繊維質
物質を添加混合する。この際、使用される繊維質
物質を含有し又は含有しない珪酸カルシウム結晶
の二次粒子の水性スラリー自体はよく知られたも
のであり、本発明においては従来知られたものが
広い範囲で使用でき、例えば特公昭45−25771号、
特公昭52−43494号、特公昭55−29952号公報など
に記載されているものを例示することができる。 また、珪酸カルシウム結晶としては、トベルモ
ライト族結晶およびワラストナイト族結晶が含ま
れる。 繊維質物質としては、有機質繊維および無機質
繊維から選ばれた1種または2種以上が使用さ
れ、前者としては、パルプ、木綿、麻、羊毛、木
質繊維、レーヨン、ポリプロピレン、ポリアクリ
ロニトリル、ポリアミド、ポリエステルなどを、
後者としては、石綿、岩綿、ガラス繊維、セラミ
ツクフアイバー、炭素繊維、金属繊維などを例示
することができる。 上記繊維質物質の含有量は、上記珪酸カルシウ
ム結晶の水性スラリーの固形分100重量%に対し
て1〜30重量%程度である。 本発明において使用されるシリコーンオイルと
しては、ジメチルポリシロキサンをはじめ、その
メチル基の一部を水素原子、低級アルキル基、フ
エニル基、アミノ基、水酸基などで置換したもの
が例示することができる。 本発明においては、これらの三者を含有するス
ラリーを成形し乾燥して目的物成形体とするもの
であるが、成形に先だち各種の添加材を該水性ス
ラリーに添加することができる。上記添加材とし
ては、この種の珪酸カルシウム成形体製造に使用
されているものが有効に使用でき、例えばセメン
ト類、粘土、水ガラスなどを代表例として挙げる
ことができる。 成形手段としても各種のこの分野で使用されて
いる手段がいずれも使用でき、例えば加圧脱水成
形法などが例示できる。 ついで、得られたた成形体を乾燥させる。この
際の乾燥は、通常加熱することにより行なわれる
が、自然放冷しても良い。 本発明の成形体は、使用する珪酸カルシウム結
晶の二次粒子自体の密度、添加する繊維質物質お
よび各種添加材の種類、添加量などによつて異な
つてくるが一般的に成形時の圧力が大きくなるに
従い、換言すればその成形体の密度が大きくなる
に従い、その二次粒子の形状が圧縮方向に偏平化
する。成形体の密度が小さなものの場合には、本
発明成形体の破断面を走査型電子顕微鏡で観察す
ると、該二次粒子が相互に連結して成形体を構成
していることが認められるが、成形体の密度が大
きくなるに従い、該二次粒子の偏平化が著しくな
り該二次粒子の存在が走査型電子顕微鏡では直接
明確には判明しにくくなる。この事実は、珪酸カ
ルシウム結晶が優先配向していることを示し、成
形体のプレス方向と直角方面にX線を照射した場
合にその(00l)面の回折強度が異常に高くなる
ことにより確認することができる。 本発明成形体は、その内部まで優れた撥水性を
有し、使用時に切断したり削孔してもそのままで
優れた撥水性を発揮する。また、シリコーンオイ
ルが含有されているにもかかわらず、珪酸カルシ
ウム成形体の特性である耐熱性、断熱性などは損
なわれず、またその機械的強度も優れたものであ
る。 以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明す
る。尚、下記例における各物性はそれぞれ次の方
法で測定したものであり、また部とあるのは、重
量部を示す。 密度(g/cm3);JIS−A−9510 曲げ強さ(Kgf/cm2);同上 吸水率(%);得られた成形体を厚みの中央部を
含む断面で切断し、水頭下40mmに浸漬し、24時間
経過後の吸水量を測定し吸水率を算出した。尚、
吸水率は次の式によつた。 吸水率(%)=(W−W0)/W0 但し、Wは24時間浸漬後の成形体の重量を、
W0は浸漬前の成形体の重量を示す。 また、成形体中のシリコーンの定量は、成形体
を粉砕し、エチルシリケート〔Si(OC2H5)4〕、
KOHで熱分解して、エチルアルコールを溶媒と
してガスクロマトグラフイーにより分析した。 なお、本実施例例及び比較例で作成する成形体
の厚さはすべて40mmとした。 実施例 1 フエロシリコンダスト26.9部、珪石粉末26.9部
および生石灰46.2部(CaO/SiO2モル比=1)を
水対固形分比が24となるように水に懸濁して、原
料スラリーを調整し、これを圧力12Kg/cm2、温度
191℃でオートクレーブ中で撹拌しながら8時間
水熱反応せしめてゾーノトライト結晶からなる直
径5〜50μmのほぼ球状の二次粒子の結晶水性ス
ラリーを得た。 上記で得た結晶スラリー100部(固形分)に、
ガラス繊維7部およびパルプ2部を水懸濁液とし
て添加混合し、ついでその固形分100部に対して
ジメチルポリシロキサン(トーレシリコーン社製
「SH200オイル」500cs)を第1表に示す所定量添
加し、次のような方法で混合を行なつた。すなわ
ち、70℃の温度下、直径140mm、深さ200mmのステ
ンレス鋼容器中で、軸径95mm、羽根幅20mmの傾斜
パドル羽根を用い、回転数391rpmで20分間攪拌
混合した。ついで、加圧脱水成形し、130℃で13
時間乾燥して成形体を得た。これらの成形体の物
性を第1表に示す。また、得られた成形体を粉砕
し、n−ヘキサン中に浸漬したが、シリコーンオ
イルは全く抽出されなかつた。 比較例 1 実施例1と同じゾーノトライト結晶、ガラス繊
維およびパルプを含有するスラリーに、ジメチル
ポリシロキサンをアニオン性界面活性剤で乳化さ
せた35%水性エマルジヨン(「SM8706」トーレ
シリコーン社製)をスラリー中の固形分100部に
対してジメチルポリシロキサンが4部となる割合
でを添加混合した。これを脱水成形後、130℃で
乾燥させることにより成形体を得た。 得られた成形体の物性を第1表(No.6)に示
す。 比較例 2 上記ジメチルポリシロキサンの添加量を10部と
した以外は、比較例1と同様に行なつた。 得られた成形体の物性を第1表(No.7)に示
す。
しくは優れた撥水性を有する珪酸カルシウム成形
体に関する。 珪酸カルシウム結晶の二次粒子が相互に連結し
て実質的に構成された珪酸カルシウム成形体は、
無機質で耐熱性があり、多孔質であるために耐火
材、断熱材をはじめ数多くの用途に使用されてい
る。 しかしながら、上記成形体は多孔質であるため
に吸水しやすいという難点があり、吸水すると断
熱性が低下し、本来の性能が失われるという問題
を有している。 この難点を解消するために従来から各種の対策
が考えられており、例えば、珪酸カルシウム成形
体の表面に撥水剤を塗布したり吸着せしめる方
法、あるいは金属せつけん、パラフイン系物質な
どを含浸せしめる方法が知られているが、前者は
撥水性を有するのは表面のみであつて、使用現場
で該成形体を切断したり削孔したりすると、再び
加工面の処理を行なわなければ吸水を防ぐことが
できず、後者は充分な撥水性の付与が困難であ
り、また撥水剤の含有量を増加させると珪酸カル
シウム成形体の本来の断熱性が低下し、さらには
その耐熱性も極端に損なわれるという欠点があ
る。 一方、特開昭57−123851号には、珪酸カルシウ
ム成形体に撥水性を付与する方法として、ジメチ
ルポリシロキサン及び/又はその誘導体をアニオ
ン系界面活性剤で乳化して得られるエマルシヨン
を添加混合して脱水成形する方法が記されてい
る。しかしながら、この方法では、撥水性を発現
させるジメチルポリシロキサン及び/又はその誘
導体が成形体製造時の脱水成形工程で水と共に流
出したり、水分と共に成形体の表面部に移行し、
成形体内部に充分な撥水性を付与し難く、成形体
全体として満足すべき撥水性を発揮せしめること
ができなくなるという問題点がある。これを解決
するために大量のシリコーンオイルエマルシヨン
を配合して充分な量の撥水性を含有せしめようと
すると成形体外周部の撥水剤含有量がそれに比例
して著しく大となることを免れ得ず、成形体の曲
げ強度が極端に低下し、珪酸カルシウム成形体と
しての実用価値を失つてしまう。 このように、珪酸カルシウム結晶の二次粒子が
相互に連結して実質的に構成された、空〓率が高
くまたその空〓も連続的であるような珪酸カルシ
ウム成形体については、成形体内部にまで撥水処
理を行なうことは到底できなかつたのであり、今
日に至るも成形体としての必要な強度を保持しな
がら表面部はもとより内部にまで優れた撥水性を
有するこの種の珪酸カルシウム成形体は未だ報告
されていない。 本発明は、従来からの上記難点を解消し、撥水
性に優れ、表面部はもとより内部にまで充分な撥
水性が付与され、しかも成形体としての強度を具
備した珪酸カルシウム成形体を提供することを目
的としてなされたのである。 即ち、本発明は珪酸カルシウム結晶の二次粒子
が相互に連結して実質的に構成され、繊維質物質
及びシリコーンオイルを含有する珪酸カルシウム
成形体であつて、上記シリコーンオイルは該成形
体をn−ヘキサン中に浸漬しても実質的に抽出さ
れない状態で成形体外周部から中心部に亘つて珪
酸カルシウム結晶に結合して存在しており、且つ
成形体中心部のシリコーンオイル含量が少なくと
も0.5重量%であり、成形体外周部におけるシリ
コーンオイル含量の成形体中心部におけるシリコ
ーンオイル含量に対する比(重量)が4倍以下で
あることを特徴とする撥水性を有する珪酸カルシ
ウム成形体に係るものである。 本発明の成形体は、珪酸カルシウム結晶の二次
粒子が圧縮変形された状態で相互に連結して実質
的に構成され、且つ繊維質物質が均一に含有され
ている従来の成形体に、シリコーンオイルが珪酸
カルシウム結晶と結合した状態で成形体外周部か
ら中心部に亘つて更に含有されて成ることを特徴
とするものである。 上記シリコーンオイルと珪酸カルシウム結晶と
の結合状態は、成形体をn−ヘキサンに浸漬して
もシリコーンオイルが実質的に抽出されない強固
なものである。 本発明成形体中のシリコーンの定量分析結果に
よれば、成形体の中心部のシリコーンの含量は少
なくとも0.5重量%に達する。 また、成形体外周部におけるシリコーンオイル
含量の成形体中心部におけるシリコーンオイル含
量に対する割合(重量)は通常4倍以下であり、
少ないものでは2倍以下である。 このように本発明成形体は、珪酸カルシウム結
晶と結合したシリコーンオイルが成形体外周部か
ら中心部に亘つて存在することにより、優れた撥
水性を発揮する。この場合、成形体中心部のシリ
コーンオイル濃度は0.5重量%以上であるので、
成形体中心部も優れた撥水性を有している。 なお、シリコーンオイルと珪酸カルシウム結晶
との結合は明らかではないが、シリコーンオイル
の酸素原子(O)と珪酸カルシウム結晶表面の水酸基
(−OH)との水素結合(−OH+…O-−)による
ものと推定される。 また、シリコーンオイルが珪酸カルシウム結晶
と結合することにより、成形体全体が優れた撥水
性を発現する理由についても、本発明者の研究に
も拘らず未だ正確にはわからないが、おそらく上
記結合によつてシリコーンオイルのコイル状分子
構造に何らかの変化が生じ、この変化により上記
コイル状分子の疎水性基が珪酸カルシウム結晶の
外側表面に配向し、珪酸カルシウム結晶を覆うよ
うな状態になるためであると推測される。 つまり、珪酸カルシウムの微細結晶で構成され
た二次粒子によつて容易に吸着保持されたシリコ
ーンオイルは、かかる吸着により加圧脱水成形時
に流出することなく、実質的にそのまま保持され
る。そして、乾燥時、その保持されたシリコーン
オイルが珪酸カルシウム結晶と結合することによ
り、珪酸カルシウム結晶はシリコーンオイルの疎
水性基に覆われた状態となる。このようにして、
成形体中の個々の珪酸カルシウム結晶がシリコー
ンオイルの疎水性基に覆われるため、結果として
成形体全体に亘つて撥水性が現われてくるものと
考えられる。 本発明成形体の特徴は、成形体表面部のみでな
く、中心部にも充分な量のシリコーンオイルが、
珪酸カルシウム結晶と結合して存在している点で
ある。本発明成形体中心部のシリコーンオイル含
量は後記実施例から明らかなように少なくとも
0.5重量%、好ましくは1重量%以上、より好ま
しくは1.5重量%以上であり、これにより表面部
のみならず内部にも撥水性が付与され、全体とし
て優れた撥水性を発揮する。成形体外周部におけ
るシリコーンオイル含量の成形体中心部における
シリコーンオイル含量に対する割合(重量)は、
後記実施例から明らかなように最大のものでも
0.8/2.9(第2表No.1)であり、通常4倍以下、
少ないものでは2倍以下である。成形体全体に対
してのシリコーンオイル含量は1〜7重量%程
度、好ましくは2〜4重量%程度である。この
際、シリコーンオイル含量が極端に多くなると、
例えば10重量%以上にも達するとコスト的に不利
になるだけでなく、耐熱性あるいは強度が低下し
たりする。また、極端に少なくなると充分な撥水
性を発揮させることができなくなる。 尚、シリコーンオイルの含量は、例えば次の方
法により容易に定量できる。 即ち、成形体を粉砕したものを試料とし、
KOHの存在下、エチルシリケート〔Si
(OC2H5)4〕を用いて加熱し、シリコーンモノマ
ーに分解した後、ガスクロマトグラフイーによつ
て定量できる。 本発明の成形体を製造するに際しては、珪酸カ
ルシウム二次粒子、繊維質物質およびシリコーン
オイルを含有する水性スラリーを成形し乾燥す
る。この上記の三者を含む水性スラリーを調製す
るに際しては、通常繊維質物質を含有し又は含有
しない珪酸カルシウム結晶の二次粒子の水性スラ
リーにシリコーンオイルおよび必要に応じ繊維質
物質を添加混合する。この際、使用される繊維質
物質を含有し又は含有しない珪酸カルシウム結晶
の二次粒子の水性スラリー自体はよく知られたも
のであり、本発明においては従来知られたものが
広い範囲で使用でき、例えば特公昭45−25771号、
特公昭52−43494号、特公昭55−29952号公報など
に記載されているものを例示することができる。 また、珪酸カルシウム結晶としては、トベルモ
ライト族結晶およびワラストナイト族結晶が含ま
れる。 繊維質物質としては、有機質繊維および無機質
繊維から選ばれた1種または2種以上が使用さ
れ、前者としては、パルプ、木綿、麻、羊毛、木
質繊維、レーヨン、ポリプロピレン、ポリアクリ
ロニトリル、ポリアミド、ポリエステルなどを、
後者としては、石綿、岩綿、ガラス繊維、セラミ
ツクフアイバー、炭素繊維、金属繊維などを例示
することができる。 上記繊維質物質の含有量は、上記珪酸カルシウ
ム結晶の水性スラリーの固形分100重量%に対し
て1〜30重量%程度である。 本発明において使用されるシリコーンオイルと
しては、ジメチルポリシロキサンをはじめ、その
メチル基の一部を水素原子、低級アルキル基、フ
エニル基、アミノ基、水酸基などで置換したもの
が例示することができる。 本発明においては、これらの三者を含有するス
ラリーを成形し乾燥して目的物成形体とするもの
であるが、成形に先だち各種の添加材を該水性ス
ラリーに添加することができる。上記添加材とし
ては、この種の珪酸カルシウム成形体製造に使用
されているものが有効に使用でき、例えばセメン
ト類、粘土、水ガラスなどを代表例として挙げる
ことができる。 成形手段としても各種のこの分野で使用されて
いる手段がいずれも使用でき、例えば加圧脱水成
形法などが例示できる。 ついで、得られたた成形体を乾燥させる。この
際の乾燥は、通常加熱することにより行なわれる
が、自然放冷しても良い。 本発明の成形体は、使用する珪酸カルシウム結
晶の二次粒子自体の密度、添加する繊維質物質お
よび各種添加材の種類、添加量などによつて異な
つてくるが一般的に成形時の圧力が大きくなるに
従い、換言すればその成形体の密度が大きくなる
に従い、その二次粒子の形状が圧縮方向に偏平化
する。成形体の密度が小さなものの場合には、本
発明成形体の破断面を走査型電子顕微鏡で観察す
ると、該二次粒子が相互に連結して成形体を構成
していることが認められるが、成形体の密度が大
きくなるに従い、該二次粒子の偏平化が著しくな
り該二次粒子の存在が走査型電子顕微鏡では直接
明確には判明しにくくなる。この事実は、珪酸カ
ルシウム結晶が優先配向していることを示し、成
形体のプレス方向と直角方面にX線を照射した場
合にその(00l)面の回折強度が異常に高くなる
ことにより確認することができる。 本発明成形体は、その内部まで優れた撥水性を
有し、使用時に切断したり削孔してもそのままで
優れた撥水性を発揮する。また、シリコーンオイ
ルが含有されているにもかかわらず、珪酸カルシ
ウム成形体の特性である耐熱性、断熱性などは損
なわれず、またその機械的強度も優れたものであ
る。 以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明す
る。尚、下記例における各物性はそれぞれ次の方
法で測定したものであり、また部とあるのは、重
量部を示す。 密度(g/cm3);JIS−A−9510 曲げ強さ(Kgf/cm2);同上 吸水率(%);得られた成形体を厚みの中央部を
含む断面で切断し、水頭下40mmに浸漬し、24時間
経過後の吸水量を測定し吸水率を算出した。尚、
吸水率は次の式によつた。 吸水率(%)=(W−W0)/W0 但し、Wは24時間浸漬後の成形体の重量を、
W0は浸漬前の成形体の重量を示す。 また、成形体中のシリコーンの定量は、成形体
を粉砕し、エチルシリケート〔Si(OC2H5)4〕、
KOHで熱分解して、エチルアルコールを溶媒と
してガスクロマトグラフイーにより分析した。 なお、本実施例例及び比較例で作成する成形体
の厚さはすべて40mmとした。 実施例 1 フエロシリコンダスト26.9部、珪石粉末26.9部
および生石灰46.2部(CaO/SiO2モル比=1)を
水対固形分比が24となるように水に懸濁して、原
料スラリーを調整し、これを圧力12Kg/cm2、温度
191℃でオートクレーブ中で撹拌しながら8時間
水熱反応せしめてゾーノトライト結晶からなる直
径5〜50μmのほぼ球状の二次粒子の結晶水性ス
ラリーを得た。 上記で得た結晶スラリー100部(固形分)に、
ガラス繊維7部およびパルプ2部を水懸濁液とし
て添加混合し、ついでその固形分100部に対して
ジメチルポリシロキサン(トーレシリコーン社製
「SH200オイル」500cs)を第1表に示す所定量添
加し、次のような方法で混合を行なつた。すなわ
ち、70℃の温度下、直径140mm、深さ200mmのステ
ンレス鋼容器中で、軸径95mm、羽根幅20mmの傾斜
パドル羽根を用い、回転数391rpmで20分間攪拌
混合した。ついで、加圧脱水成形し、130℃で13
時間乾燥して成形体を得た。これらの成形体の物
性を第1表に示す。また、得られた成形体を粉砕
し、n−ヘキサン中に浸漬したが、シリコーンオ
イルは全く抽出されなかつた。 比較例 1 実施例1と同じゾーノトライト結晶、ガラス繊
維およびパルプを含有するスラリーに、ジメチル
ポリシロキサンをアニオン性界面活性剤で乳化さ
せた35%水性エマルジヨン(「SM8706」トーレ
シリコーン社製)をスラリー中の固形分100部に
対してジメチルポリシロキサンが4部となる割合
でを添加混合した。これを脱水成形後、130℃で
乾燥させることにより成形体を得た。 得られた成形体の物性を第1表(No.6)に示
す。 比較例 2 上記ジメチルポリシロキサンの添加量を10部と
した以外は、比較例1と同様に行なつた。 得られた成形体の物性を第1表(No.7)に示
す。
【表】
1及び2の結果を示す。
実施例 2 実施例1で得た結晶スラリー100部(固形分)
に、ガラス繊維7部およびパルプ2部を添加混合
し、ついでその固形分100部に対し、第2表に示
す各粘度のジメチルポリシロキサン(トーレシリ
コーン社製「SH200オイル」)を4部添加し充分
に混合した。これを脱水成形後、130℃で13時間
乾燥させることにより成形体を得た。 また、上記のジメチルポリシロキサン(粘度
630csのジメチルポリシロキサンのメチル基を1
分子中2〜3個の水素で置換したもの)、および
アミノ基置換ジメチルポリシロキサン(粘度
380csのジメチルポリシロキサンの極微量のメチ
ル基をアミノ基で置換したもの)を使用し、その
他は同様に処理して成形体を得た。これらの成形
体の物性を第2表に示す。 また、これらの成形体を粉砕し、n−ヘキサン
中に浸漬したが、シリコーンオイルは全く抽出さ
れなかつた。 また、これらの成形体の破断面を走査型電子顕
微鏡で観察したところ、ほぼ球状の二次粒子が相
互に連結して構成されていることが認められた。
実施例 2 実施例1で得た結晶スラリー100部(固形分)
に、ガラス繊維7部およびパルプ2部を添加混合
し、ついでその固形分100部に対し、第2表に示
す各粘度のジメチルポリシロキサン(トーレシリ
コーン社製「SH200オイル」)を4部添加し充分
に混合した。これを脱水成形後、130℃で13時間
乾燥させることにより成形体を得た。 また、上記のジメチルポリシロキサン(粘度
630csのジメチルポリシロキサンのメチル基を1
分子中2〜3個の水素で置換したもの)、および
アミノ基置換ジメチルポリシロキサン(粘度
380csのジメチルポリシロキサンの極微量のメチ
ル基をアミノ基で置換したもの)を使用し、その
他は同様に処理して成形体を得た。これらの成形
体の物性を第2表に示す。 また、これらの成形体を粉砕し、n−ヘキサン
中に浸漬したが、シリコーンオイルは全く抽出さ
れなかつた。 また、これらの成形体の破断面を走査型電子顕
微鏡で観察したところ、ほぼ球状の二次粒子が相
互に連結して構成されていることが認められた。
【表】
実施例 3
珪石粉末52.6部および生石灰47.4部(CaO/
SiO2モル比=0.975)を水対固形分比が12となる
ように水に懸濁して、原料スラリーを調整し、こ
れを圧力12Kg/cm2、温度191℃でオートクレーブ
中で撹拌しながら8時間水熱反応せしめてゾーノ
トライト結晶からなる直径10〜150μmのほぼ球
状の二次粒子の結晶水性スラリーを得た。 上記で得た結晶スラリー100部(固形分)に、
ガラス繊維6部を添加混合し、ついでその固形分
100部に対して実施例1と同様のジメチルポリシ
ロキサンを4部添加混合し、ついで加圧脱水成形
し、130℃で13時間乾燥して成形体を得た。得ら
れた成形体の物性を第3表に示す。 また、得られた成形体を粉砕し、n−ヘキサン
中に浸漬したが、シリコーンオイルは全く抽出さ
れなかつた。
SiO2モル比=0.975)を水対固形分比が12となる
ように水に懸濁して、原料スラリーを調整し、こ
れを圧力12Kg/cm2、温度191℃でオートクレーブ
中で撹拌しながら8時間水熱反応せしめてゾーノ
トライト結晶からなる直径10〜150μmのほぼ球
状の二次粒子の結晶水性スラリーを得た。 上記で得た結晶スラリー100部(固形分)に、
ガラス繊維6部を添加混合し、ついでその固形分
100部に対して実施例1と同様のジメチルポリシ
ロキサンを4部添加混合し、ついで加圧脱水成形
し、130℃で13時間乾燥して成形体を得た。得ら
れた成形体の物性を第3表に示す。 また、得られた成形体を粉砕し、n−ヘキサン
中に浸漬したが、シリコーンオイルは全く抽出さ
れなかつた。
【表】
実施例 4
珪石粉末56.9部および生石灰43.4部(CaO/
SiO2モル比=0.83)を水対固形分比が12となるよ
うに水に懸濁して、原料スラリーを調整し、これ
を圧力8Kg/cm2、温度175℃でオートクレーブ中
で撹拌しながら5時間水熱反応せしめてゾーノラ
イト結晶からなる直径10〜150μmのほぼ球状の
二次粒子の結晶水性スラリーを得た。 上記で得た結晶スラリー100部(固形分)に、
ガラス繊維5部およびパルプ3部を水懸濁液とし
て添加混合し、ついでその固形分100部に対して
ジメチルポリシロキサン(トーレシリコーン社製
「SH200オイル」500cs)を4.5部添加し充分に混
合した。ついで、加圧脱水成形し、130℃で13時
間乾燥して成形体を得た。これらの成形体の物性
を第4表に示す。 また、得られた成形体を粉砕し、n−ヘキサン
中に浸漬したが、シリコーンオイルは全く抽出さ
れなかつた。
SiO2モル比=0.83)を水対固形分比が12となるよ
うに水に懸濁して、原料スラリーを調整し、これ
を圧力8Kg/cm2、温度175℃でオートクレーブ中
で撹拌しながら5時間水熱反応せしめてゾーノラ
イト結晶からなる直径10〜150μmのほぼ球状の
二次粒子の結晶水性スラリーを得た。 上記で得た結晶スラリー100部(固形分)に、
ガラス繊維5部およびパルプ3部を水懸濁液とし
て添加混合し、ついでその固形分100部に対して
ジメチルポリシロキサン(トーレシリコーン社製
「SH200オイル」500cs)を4.5部添加し充分に混
合した。ついで、加圧脱水成形し、130℃で13時
間乾燥して成形体を得た。これらの成形体の物性
を第4表に示す。 また、得られた成形体を粉砕し、n−ヘキサン
中に浸漬したが、シリコーンオイルは全く抽出さ
れなかつた。
【表】
実施例 5
珪石粉栄52部、沈降容積46mlの石灰乳をCaOと
して45.5部(CaO/SiO2モル比=1)を水対固形
分比が24となるような量の水と混合して、原料ス
ラリーを調整し、これを圧力12Kg/cm2、温度191
℃でオートクレーブ中で撹拌しながら8時間水熱
反応せしめてゾーノトライト結晶からなる直径10
〜80μmのほぼ球状の二次粒子が水に分散した結
晶スラリーを得た。 上記で得た結晶スラリー100部(固形分)に、
ガラス繊維7部およびパルプ2部を水懸濁液とし
て添加混合し、ついでその固形分100部に対して
ジメチルポリシロキサン(トーレシリコーン社製
「SH200オイル」500cs)を3部添加し充分に混合
した。ついで、加圧脱水成形し、130℃で13時間
乾燥して成形体を得た。得られた成形体の物性を
第5表に示す。 また、得られた成形体を粉砕し、n−ヘキサン
中に浸漬したが、シリコーンオイルは全く抽出さ
れなかつた。
して45.5部(CaO/SiO2モル比=1)を水対固形
分比が24となるような量の水と混合して、原料ス
ラリーを調整し、これを圧力12Kg/cm2、温度191
℃でオートクレーブ中で撹拌しながら8時間水熱
反応せしめてゾーノトライト結晶からなる直径10
〜80μmのほぼ球状の二次粒子が水に分散した結
晶スラリーを得た。 上記で得た結晶スラリー100部(固形分)に、
ガラス繊維7部およびパルプ2部を水懸濁液とし
て添加混合し、ついでその固形分100部に対して
ジメチルポリシロキサン(トーレシリコーン社製
「SH200オイル」500cs)を3部添加し充分に混合
した。ついで、加圧脱水成形し、130℃で13時間
乾燥して成形体を得た。得られた成形体の物性を
第5表に示す。 また、得られた成形体を粉砕し、n−ヘキサン
中に浸漬したが、シリコーンオイルは全く抽出さ
れなかつた。
【表】
試験例 1
実施例1及び比較例1において、成形体の厚さ
を10mmとした場合の成形体の特性についてそれぞ
れ調べた。その結果を下表に示す。なお、実施例
1のもの(No.1)では「SH200オイル」の添加量
を4部とし、比較例1のもの(No.2及びNo.3)で
は「SM8706」エマルジヨンの添加量をそれぞれ
4部及び10部とした。
を10mmとした場合の成形体の特性についてそれぞ
れ調べた。その結果を下表に示す。なお、実施例
1のもの(No.1)では「SH200オイル」の添加量
を4部とし、比較例1のもの(No.2及びNo.3)で
は「SM8706」エマルジヨンの添加量をそれぞれ
4部及び10部とした。
【表】
この結果、シリコーンオイルをエマルジヨンと
して用いたNo.2では、その中心部の含有量が著し
く低下し、その含有量比も4倍を大きく上回つ
た。また、シリコーンオイルをエマルジヨンとし
て添加し、その中心部の含有量を0.5重量%とし
たNo.3では、外周部の含有量が極端に大きくな
り、No.2と同様にその含有量比が4倍を大きく上
回つた。 これに対し、本願発明の成形体であるNo.1で
は、中心部含有量及び含有量比を一定値に保持で
き、優れた撥水性と強度を発揮することがわか
る。 よつて、本願発明の成形体は、その厚さに関係
なく、優れた撥水性と強度を発揮できることがわ
かる。
して用いたNo.2では、その中心部の含有量が著し
く低下し、その含有量比も4倍を大きく上回つ
た。また、シリコーンオイルをエマルジヨンとし
て添加し、その中心部の含有量を0.5重量%とし
たNo.3では、外周部の含有量が極端に大きくな
り、No.2と同様にその含有量比が4倍を大きく上
回つた。 これに対し、本願発明の成形体であるNo.1で
は、中心部含有量及び含有量比を一定値に保持で
き、優れた撥水性と強度を発揮することがわか
る。 よつて、本願発明の成形体は、その厚さに関係
なく、優れた撥水性と強度を発揮できることがわ
かる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 珪酸カルシウム結晶の二次粒子が相互に連結
して実質的に構成され、繊維質物質及びシリコー
ンオイルを含有する珪酸カルシウム成形体であつ
て、上記シリコーンオイルは核成形体をn−ヘキ
サン中に浸漬しても実質的に抽出されない状態で
成形体外周部から中心部に亘つて珪酸カルシウム
結晶に結合して存在しており、且つ成形体中心部
のシリコーンオイル含量が少なくとも0.5重量%
であり、成形体外周部におけるシリコーンオイル
含量の成形体中心部におけるシリコーンオイル含
量に対する比(重量)が4倍以下であることを特
徴とする撥水性を有する珪酸カルシウム成形体。 2 上記成形体中心部のシリコーンオイル含量が
少なくとも1重量%であることを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載の撥水性を有する珪酸カル
シウム成形体。 3 上記成形体中心部のシリコーンオイル含量が
少なくとも約1.5重量%であることを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載の撥水性を有する珪酸
カルシウム成形体。 4 上記成形体外周部におけるシリコーンオイル
含量の成形体中心部におけるシリコーンオイル含
量に対する比(重量)が2倍以下であることを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の撥水性を有
する珪酸カルシウム成形体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20236082A JPS5992962A (ja) | 1982-11-17 | 1982-11-17 | 撥水性を有する珪酸カルシウム成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20236082A JPS5992962A (ja) | 1982-11-17 | 1982-11-17 | 撥水性を有する珪酸カルシウム成形体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5992962A JPS5992962A (ja) | 1984-05-29 |
| JPH059390B2 true JPH059390B2 (ja) | 1993-02-04 |
Family
ID=16456213
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20236082A Granted JPS5992962A (ja) | 1982-11-17 | 1982-11-17 | 撥水性を有する珪酸カルシウム成形体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5992962A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0753599B2 (ja) * | 1985-06-25 | 1995-06-07 | 松下電工株式会社 | セメント系無機質硬化体の製造方法 |
| JPH07499B2 (ja) * | 1986-11-07 | 1995-01-11 | 宇部興産株式会社 | 高強度軽量ケイ酸カルシウム成形体およびその製造方法 |
| US4780754A (en) * | 1987-09-15 | 1988-10-25 | International Business Machines Corporation | Polysiloxane modified cement |
| JPH05212615A (ja) * | 1992-08-25 | 1993-08-24 | Tomio Kasamatsu | 連続関数曲線歯車を数値制御nc工作機械を利用して製作する方法 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5298021A (en) * | 1976-02-13 | 1977-08-17 | Osaka Patsukingu Seizoushiyo K | Method of manufacturing plastics of calcium silicate having high specific strength |
| JPS5542272A (en) * | 1978-09-21 | 1980-03-25 | Sumitomo Metal Mining Co | Manufacture of waterproofing vaporrcuring light weight foamed concrete |
| JPS5585452A (en) * | 1978-12-22 | 1980-06-27 | Sumitomo Metal Mining Co | Manufacture of waterproofing steammcured lightweight foamed concrete |
| JPS57123851A (en) * | 1981-01-20 | 1982-08-02 | Mitsubishi Chem Ind | Manufacture of water-repellent calcium silicate formed body |
-
1982
- 1982-11-17 JP JP20236082A patent/JPS5992962A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5992962A (ja) | 1984-05-29 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4385135A (en) | Intumescent sheet material containing low density fillers | |
| US4144121A (en) | Method for producing asbestos-free calcium silicate board and the board produced thereby | |
| EP0127960B1 (en) | A process for the manufacture of autoclaved fibre-reinforced shaped articles | |
| EP0106246B1 (en) | Expanded perlite/alkali metal silicate insulation material and a process for the production thereof | |
| EP1558538A1 (en) | Durable medium-density fibre cement composite | |
| JPH0214285B2 (ja) | ||
| US20150361652A1 (en) | Thermal and/or acoustic insulation materials shaped from silica | |
| EP0166789B1 (en) | Formed article of calcium silicate and method of the preparation thereof | |
| JPH059390B2 (ja) | ||
| JPH0825785B2 (ja) | セメント板の製造方法 | |
| JPH0215511B2 (ja) | ||
| US5370852A (en) | Primary particles of amorphous silica composite material, secondary particles of amorphous silica composite material, shaped bodies thereof and processes for their preparation | |
| JPH05171134A (ja) | 耐熱性シール材および成形シール材の製造法 | |
| JP2631304B2 (ja) | 珪酸カルシウム成形体の製造法 | |
| RU2104252C1 (ru) | Композиция для изготовления теплоизоляционных изделий | |
| JPS6213299B2 (ja) | ||
| JPS5811037A (ja) | 珪酸マグネシウム水和物よりなる油吸着剤 | |
| JPS5992963A (ja) | 珪酸カルシウム成形体とその製法 | |
| KR960006224B1 (ko) | 전면 발수성 규산 칼슘 결정 성형체의 제조방법 | |
| JP2681203B2 (ja) | 珪酸カルシウム成形体 | |
| JPS6117463A (ja) | 無機質複合成形体の製造法 | |
| KR800001101B1 (ko) | 신규의 무정형 실리카의 복합재료 | |
| JPH0122216B2 (ja) | ||
| SU1143728A1 (ru) | Сырьева смесь дл изготовлени теплоизол ционного материала | |
| JPH0258227B2 (ja) |