JPH06104355B2 - 吸水性を有する食品包装箱 - Google Patents

吸水性を有する食品包装箱

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JPH06104355B2
JPH06104355B2 JP63160332A JP16033288A JPH06104355B2 JP H06104355 B2 JPH06104355 B2 JP H06104355B2 JP 63160332 A JP63160332 A JP 63160332A JP 16033288 A JP16033288 A JP 16033288A JP H06104355 B2 JPH06104355 B2 JP H06104355B2
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JP63160332A
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Inventor
孝 福島
Original Assignee
栄和化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、運搬用の食品包装箱に関するもので、特に水
を含むまたは水蒸気を発散する調理した食品類を持帰え
るために使用される吸水性を有する食品包装箱に関する
ものである。
(従来の技術) 従来、水を含むまたは水蒸気を発散する食品類の包装に
は、主としてプラスチック製の容器、またはプラスチッ
クフイルムよりなる袋が使用されているが、水や水蒸気
がこれら容器内面で水滴となり、再び食品類に付着する
とその部分が水を含み、品質を害する恐れがあり、従っ
て容器に穴をあけて水蒸気を容器外に発散させる方法が
採用されてきたが、近時、アクリル系樹脂などによる固
形分の100倍から1000倍の水を吸収する高吸水性の樹脂
が開発され、これらの樹脂の粒状物を透水性のある紙や
不織布などで挟持したシートが、水を吸収するために食
品類の下敷などに使用されるようになってきた。
(当該発明が解決しようとする課題) 以上述べた如く、耐水性のあるプラスチック製の容器、
プラスチックフイルムをラミネートした容器やプラスチ
ックフイルムよりなる袋が包装容器として使用されるよ
うになってきたが、蒸気で蒸した饅頭など水蒸気を発散
する食品類や、焚いたばかりの米飯類などを包装する
と、水蒸気が容器の内面で凝縮して水滴となり、それが
再び食品類に付着するとその部分が余分に水を含み食味
を害するので、水蒸気の発散するように穴を開けるが、
その外側の包装に使用される紙袋や板紙製の箱などに吸
収され、破れたり箱が変型したりすることがあり、前記
高吸水性樹脂の応用が検討されるようになり、水が流れ
出る食品類の敷紙として使用されるようになってきた
が、高吸水性樹脂が断面などより脱落し食品に付着する
ことがあり、水で洗って更に加工され食用に供するもの
の場合は、これら高吸水性樹脂が付着しても取除くこと
が出来るのでよいが、前記の如く持帰り直ちに食べられ
る饅頭や、米飯類に付着することは好ましいことでな
く、またシートに直接食品類が接する場合、表面材が吸
水すると運搬中に食品に表面材の繊維が剥離し付着する
こともあり、従ってこの種用途にはまったく使用されて
いないのが現状であり、蒸したばかりの熱い饅頭や米飯
など水蒸気を発散するものを包装したとき、再び凝縮し
た水が再び吸収されることなく、また、吸水剤などで食
品を汚染することなく、更には吸水しても強度に変化な
く表面材の繊維が剥離せず、かつ箱の形状が崩れること
のない包装用箱の開発が要望されており、これらの課題
を解決することが本発明の目的とするところである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、かゝる課題を解決すべく種々検討の結果なさ
れたもので、高吸水性樹脂である例えば、アクリル酸ビ
ニルアルコール共重合体、アクリル酸ソーダ重合体など
の合成樹脂ポリマーの微細な粒状体を、紙または板紙を
ポリエチレン、ポリプロピレンなど熱可塑性樹脂フィル
ムで耐水性のある紙と溶着するに際し、該熱可塑性樹脂
フィルムの耐水紙側に保持せしめた貼合紙または貼合板
紙を用い食品包装箱を製函することにより解決したもの
である。すなわち、高吸水性樹脂であるアクリル酸ビニ
ルアルコール共重合体はポリエチレン、ポリプロピレン
など熱可塑性樹脂と、熱可塑性樹脂が溶融状態において
相溶性なく、かつ溶着せず該熱可塑性樹脂の表面に圧入
すると埋設されたような状態で固着保持され、脱落する
ことがないことを見出し、本発明を完成するに到つたも
のである。なお、高吸水性樹脂はエクストルダーなどで
紙に熱可塑性樹脂をラミネートするに際し、紙の上に散
布し、その上からラミネートし圧着するとよく、紙上に
散布せるのち熱可塑性フィルムを重ね、加熱圧着してフ
ィルムと紙などを融着させるも差支えない。
また、各は耐水強化剤としてとポリアミドピクロールヒ
ドリンを、製紙用木材パルプに配合して抄造した耐水
紙、またはポリエチレンなど、合成樹脂よりなる合成パ
ルプを製紙用木材パルプに配合して抄造した耐水紙を使
用すると、水を吸収しても繊維が剥離する恐れがなく良
好な結果が得られたものである。
(作用) 本発明にかゝる吸水性を有する包装箱は、高吸水性樹脂
の微粒子が熱可塑性樹脂フィルムと耐水紙を溶着せる間
に熱可塑性樹脂により保持されているので、水蒸気また
は水が耐水紙に吸着または通過し、熱可塑性樹脂フィル
ム面で水が凝縮しても高吸水性樹脂が水を吸収し、再び
被包装物に水滴が吸収される恐れはまったくなくなるも
のであり、かつ、熱可塑性樹脂フィルムは水蒸気を遮断
するのでその外側の包装材料が吸水し、強度が低下した
り、箱の形がくずれるのを防ぐ作用を有するものであ
る。また、食品に接する面の耐水紙は水を吸収しても繊
維が剥離する恐れはない。
(実施例) 本発明を実施例に従って説明する。
実施例1 針葉樹晒クラフトパルプを主原料となし、耐水強化剤の
ポリアミドピクロールヒドリンを0.5重量%添加して抄
造した坪量50g/m2の耐水紙と、丸網多筒式抄紙機で木材
パルプを主原料として抄造された坪量350g/m2のコート
板紙を、低密度ポリエチレンをエクストルダーを用いて
溶着するに際し、平均粒径20μのアクリル酸ソーダ重合
体よりなる高吸水性樹脂の微粒子を該耐水紙上に散布せ
るのち、溶融低密度ポリエチレンで被覆すると同時にコ
ート板紙を圧着し、コート板紙/低密度ポリエチレン/
高吸水性樹脂/耐水紙よりなる貼合板紙を得た。
得られた貼合板紙を用い、耐水紙が内面となるように菓
子用包装箱を製函し、蒸気で蒸した饅頭を包んだとこ
ろ、約1時間後、箱の硬さは変化せず、饅頭に水滴が再
付着することなく、また、耐水紙が水で濡れても繊維が
剥離することなく良好であった。
なお、製函時貼合板紙を切断するも、切断面より高吸水
性樹脂の粒子が離脱することなく、従って、食品を汚す
恐れもなかった。
実施例2 未晒針葉樹クラフトパルプを主原料として坪量75g/m2
抄造したクラフト紙の片面に30μのポリエチレンをラミ
ネートした防水クラフト紙のポリエチレン被覆面に、ア
クリル酸・ビニルアルコール共重合体よりなる高吸水性
樹脂の微粒子を散布したのち、ポリエチレンを原料とし
た合成パルプを20重量%配合した針葉樹晒クラフトパル
プよりなる坪量50g/m2の紙を熱圧着し、防水クラフト紙
/高吸水性樹脂/合成パルプ配合紙よりなる貼合紙を得
た。得られた貼合紙を用いて段ボールシートを成型し、
貼合紙が段ボール箱の内面となるように製函した。
得られた段ボール箱を用いてピザパイを包装して約1時
間放置せるに、ピザパイは発生した水蒸気により湿った
状態とならず、焼きたての状態を保ち良好であった。
(発明の効果) 本発明は、以上述べた如く、高吸水性樹脂の微粒子が、
熱可塑性樹脂層と、耐水紙との溶融面において、熱可塑
性樹脂の表面に圧入されるように保持されているので、
製函時貼合紙を切断するも切断面より高吸水性樹脂の微
粒子が脱落せず、貼合紙を用いて製函した食品包装箱
は、水蒸気を発生する食品を包装し、時間が経過する
も、包装時と同じ状態を保つことができるので、フライ
ドチキン、ピザパイなどを出来たての状態で家庭に配達
または持ち帰ることができる。
また、食品に接する面が耐水紙で形成されているので水
に濡れた食品を包装するも、耐水紙が水で濡れても破れ
たり、繊維が脱落し、食品に付着する恐れもなく、高吸
水性樹脂と紙、板紙との間に熱可塑性樹脂層または熱可
塑性樹脂フィルムがあり水蒸気を遮断するので、食品包
装箱の板紙や段ボールが吸湿のために剛度が低下して箱
が変形したり、多少積重ねても箱がつぶれる恐れもなく
なるものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐水強化剤を添加し抄造してなる耐水紙を
    板紙の裏面に溶融した熱可塑性樹脂で溶着するに際し、
    耐水紙と熱可塑性樹脂の間に高吸水性樹脂の微粒子を該
    熱可塑性樹脂の表面に圧入保持せしめてなる貼合板紙
    を、耐水紙が箱の内面となるよう製函したことを特徴と
    する吸水性を有する食品包装箱。
  2. 【請求項2】紙又は板紙と合成パルプを配合して抄造し
    た耐水紙を熱可塑性樹脂フィルムで溶着するに際し、耐
    水紙と熱可塑性樹脂フィルム間に高吸水性樹脂の微粒子
    を該熱可塑性樹脂フィルム表面に圧入保持せしめてなる
    貼合紙又は貼合板紙を段ボールシートの内面ライナーと
    して耐水紙が箱の内面側に位置するよう貼合製函したこ
    とを特徴とする吸水性を有する食品包装箱。
JP63160332A 1988-06-28 1988-06-28 吸水性を有する食品包装箱 Expired - Lifetime JPH06104355B2 (ja)

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JPH028048A JPH028048A (ja) 1990-01-11
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