JPH06104633B2 - 分子量分布の狭いスチレン類オリゴマーの製造方法 - Google Patents

分子量分布の狭いスチレン類オリゴマーの製造方法

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JPH06104633B2
JPH06104633B2 JP14507988A JP14507988A JPH06104633B2 JP H06104633 B2 JPH06104633 B2 JP H06104633B2 JP 14507988 A JP14507988 A JP 14507988A JP 14507988 A JP14507988 A JP 14507988A JP H06104633 B2 JPH06104633 B2 JP H06104633B2
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正彦 梶岡
義弘 成瀬
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、スチレン系樹脂等の改質材、エポキシ系等の
塗料の添加剤、UV硬化樹脂の改質材、分散剤等の原料と
して有効なスチレン類オリゴマーの製造方法に関するも
のである。
<従来の技術> 従来より、かかる有用なスチレン類オリゴマーを狭い分
子量分布で得ようとする試みがなされてきた。この試み
は、特にα−メチルスチレンに関して盛んに検討され、
例えば、反応基質の濃度を下げる方法(特開昭49−1266
55号公報)、酸強度を変化させる方法(特開昭53−2114
9号公報)、反応中間体と相互作用し得る第3成分を加
える方法(特公昭49−32845号、特公昭52−31866号、特
開昭59−190927号、特開昭59−204138号各公報)および
形状選択性を利用した方法(特開昭59−112927号公報)
等が知られている。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、上述の試みはいずれも、立体障害が大き
く反応制御の容易なα−メチルスチレンあるいはα−ア
ルキルスチレン類に対してのみ行われたものであり、反
応制御の難しいスチレンに適用されたものではなかっ
た。スチレンの重合における分子量制御に関しては、過
塩素酸アニオンを用いた方法(特公昭59−10329号公
報)、スルホネートアニオンを用いた方法(特開昭59−
62535号公報)が提案されたが、いずれも反応が均一系
であり、かつ溶媒を必要とした低スチレン濃度の系(ス
チレン濃度が5〜10%程度)であるため、触媒除去、洗
浄、生成物の分離精製及び溶媒の分離回収等の工程が必
要となり、工業的なプロセスとしては不利であった。
従って本発明の目的は、分子量が低くかつ分子量分布の
狭いスチレン類オリゴマーを工業的に有利なプロセスで
提供することにある。
特に数平均分子量が400以下でかつ分子量分布の狭いス
チレン類オリゴマーを工業的に有利なプロセスで提供す
ることにある。
本発明者等は、固体超強酸の一種であるパーフルオロス
ルホン酸樹脂のイオン交換体ンを用いて工業的に有利な
プロセスでスチレン類オリゴマーを合成する技術を既に
開発しているが(特開昭61−233004号公報参照)この技
術はスチレン類オリゴマーの重合度等の特に規定するも
のではなかった。
<課題を解決するための手段> そこで、今回各種の用途に対応するために分子量が低く
かつ分子量分布が狭く、しかも取扱いの便利な常温で液
体であるスチレン類オリゴマーが必要となってきた。そ
こで本発明者等は、かかる条件を満足するスチレン類オ
リゴマーを合成すべく鋭意検討した結果、前記反応系に
第3成分としてセロソルブ誘導体を添加することにより
目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至
った。
すなわち本発明においてスチレン類をパーフルオロスル
ホン酸樹脂触媒の存在下で反応させてスチレン類オリゴ
マーを製造するにあたり、 反応系内に次の式で表わされるセロソルブ誘導体を共存
させることを特徴とする数平均分子量が小で分子量分布
の狭いスチレン類オリゴマーの製造方法を提供する。
R1−O−CH2CH2−O−R2 (R1、R2はアルキル基および/またはアシル基) 好ましくは、前記セロソルブ誘導体がセロソルブアセテ
ートである。
また、セロソルブ誘導体がエチレングリコールジアルキ
ルエーテルでもよい。
また、前記スチレン類がスチレンおよび/またはm−,P
−メチルスチレンである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の出発原料にであるスチレンはC6H5CHCH2で表わ
され、一般にエチルベンゼンを脱水素して得られるもの
である。
またスチレンに置換基を有するもの、例えばp−メチル
スチレン、m−メチルスチレン等のスチレン類も本発明
の一般原料となり得る。
また、本発明で用いる触媒はパーフルオロスルホン酸樹
脂であり (式中のnおよびmは夫々正の整数、Rfはパーフルオロ
アルキル基である)で表わされる化合物である。例えば
米国デュポン社製のナフィオン (Nafion )として知
られているもの等がある。この触媒の使用量は、スチレ
ン類に対して0.1〜3重量%、好ましくは0.3〜1重量%
程度である。触媒量が0.1重量%未満では添加量が少な
すぎて触媒としての効果がほとんど発揮されず、3重量
%超では、それ以上添加しても触媒としての効果が上ら
ないためである。
また、本発明で使用するセロソルブ誘導体は、セロソル
ブ(エチレングリコールのモノエーテル)のエーテル又
はエステルであり、下記の一般式で表わされる。
R1−O−CH2CH2−O−R2 R1、R2はアルキル基および/またはアシル基であり、炭
素数は特に限定されるものではないが、通常沸点が200
℃を越えないものが好ましい。具体例としては、エチレ
ングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジ
エチルエーテル、エチルセロソルブアセテート(C2H5OC
2H4OCOCH3)、ブチルセロソルブアセテート(C4H9OC2H4
OCOCH3)等があげられる。
これらの沸点が200℃を越えるものは、その回収に要す
る熱量も多大となり工業上不利となる。セロソルブ誘導
体の使用量はその種類により、適宜の量を用いるが、置
換基R1、R2の合計炭素数が6個以下のセロソルブ誘導体
では重量で触媒の4〜50倍、より好ましくは10〜30倍で
ある。セロソルブ誘導体の使用量がこの量よりも少ない
と、添加効果が顕著でなく、高分子量生成物が生成し、
平均分子量が大きくなる。また、使用量がこの量よりも
多い場合もそれほど平均分子量が小さくならず、むしろ
触媒の活性が低下してしまうのでいずれの場合も好まし
くない。
反応温度は通常60℃〜140℃、好ましくは80℃〜120℃、
より好ましくは100℃〜120℃である。60℃未満の温度で
は反応速度が遅く好ましくない。また、140℃を越える
とラジカル重合による高分子量生成物の生成が顕著にな
るとともに、触媒の劣化も激しくなるので好ましくな
い。
本発明における反応は通常無溶媒で行うが、n−パラフ
ィンの如き不活性溶媒を用いることもできる。更に溶媒
としてデカリンを用いると、溶媒に分子量制御効果を持
たせることもできる。
本発明における反応は回分式あるいは流通式のいずれの
形式でも行なうことができる。目的生成物たるオリゴマ
ーは、反応終了後、例えば蒸留等により未反応スチレン
類、セロソルブ誘導体を分離することにより得られる。
生成物のスチレン類オリゴマーは、実質的に分子量分布
が2量体〜4量体と狭く平均分子量は400以下のものが
得られる。
<実施例> 次に本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
(実施例1) 内容積約300mlの4つ口フラスコに撹拌機、温度計およ
び冷却器を装着し、これにスチレン141gとセロソルブア
セテート9gを入れ、触媒としてナフィオン (Nafio
n )−117(デュポン社製パーフルオロスルホン酸樹脂
の商品名)0.42gを用いて、100℃にて2時間反応させ
た。
反応生成物をゲルバーミエーションクロマトグラフ(GP
C島津製作所製)分析で分子量分布を測定した。標準試
料として市販のスチレンオリゴマー(分子量104から480
0)を用いて分子量と保持時間との検量線を作成し、次
式より数平均分子量(Mn)を求めた。
(式中iはピークナンバーを、Miはi番目のピークの検
量線より求めた分子量を、Niはi番目のピークの面積を
それぞれ表わす) 本式によって計算した結果、数平均分子量は339であっ
た。
(実施例2、3、4、5、6、7および比較例1、2) 実施例2、3、4、5、6、7および比較例1、2は、
後記第1表に示すように混合成分、その混合比あるいは
反応温度を変え数平均分子量を測定した。
(実施例8) 撹拌器、冷却器付きの内容積400mlの反応器に触媒とし
てナフィオン −117を1.08g取り付け、スチレン94重量
部とセロソルブアセテート6重量部との混合液を100ml
毎時にて連続的に供給し、反応温度を100℃に保った。
反応生成物を蒸留により回収し、実施例1と同様の方法
でGPC分析を行なったところ、数平均分子量は339であっ
た。
(比較例3) スチレンとセロソルブアセテートの混合液のかわりにス
チレンを用いた以外は実施例8と同様の操作に従い反応
を行なった。
反応生成物を前記同様の方法でGPC分析を行なったとこ
ろ、数平均分子量は414であった。
実施例1〜3、5〜7および比較例1の結果をまとめて
第2表に示す。また、実施例1〜3および比較例1の結
果をまとめて第1図に示す。これによりセロソルブアセ
テートまたはエチレングリコールアルキルエーテルを反
応系内に共存させることにより数平均分子量を低下させ
ることが可能であることが明らかである。また、第1図
よりセロソルブアセテートの使用量は重量比で触媒の4
〜50倍が好ましいことが明らかである。
実施例4および比較例2の結果をまとめて以下の第3表
に示す。
第3表より、反応温度を120℃に変化させてもセロソル
ブ誘導体を反応系内に共存させることにより数平均分子
量を低下させることが可能であることが明らかである。
また、実施例8および比較例3の結果より、反応方式を
連続反応とした場合でも、セロソルブ誘導体の共存によ
り数平均分子量を低下させることが可能であることが明
らかである。
<発明の効果> 以上説明してきたように、本発明の製造方法では、スチ
レン類をパーフルオロスルホン酸樹脂触媒の存在下で反
応させる際に、反応系内にセロソルブ誘導体を共存させ
ることにより、スチレン系樹脂の改質材、エポキシ系等
の塗料の添加剤、UV硬化樹脂の改質材、分散剤等の原料
として有効な数平均分子量が400以下で分子量分布が狭
くかつ反応性の高いスチレン類オリゴマーを工業的に有
利なプロセスで製造することができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、パーフルオロスルホン酸樹脂触媒中にセロソ
ルブアセテートを共存させた際のその添加重量比に対す
る数平均分子量の変化を示したグラフである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチレン類をパーフルオロスルホン酸樹脂
    触媒の存在下で反応させてスチレン類オリゴマーを製造
    するにあたり、 反応系内に次の式で表わされるセロソルブ誘導体を共存
    させることを特徴とする数平均分子量が小で分子量分布
    の狭いスチレン類オリゴマーの製造方法。 R1−O−CH2CH2−O−R2 (R1、R2はアルキル基および/またはアシル基)
  2. 【請求項2】前記セロソルブ誘導体がセロソルブアセテ
    ートであることを特徴とする請求項第1項記載の製造方
    法。
  3. 【請求項3】前記セロソルブ誘導体がエチレングリコー
    ルジアルキルエーテルであることを特徴とする請求項第
    1項記載の製造方法。
  4. 【請求項4】前記スチレン類がスチレンおよび/または
    m−,p−メチルスチレンであることを特徴とする請求項
    第1項記載の製造方法。
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