JPH0610683B2 - プラスチツク光フアイバ - Google Patents
プラスチツク光フアイバInfo
- Publication number
- JPH0610683B2 JPH0610683B2 JP59117579A JP11757984A JPH0610683B2 JP H0610683 B2 JPH0610683 B2 JP H0610683B2 JP 59117579 A JP59117579 A JP 59117579A JP 11757984 A JP11757984 A JP 11757984A JP H0610683 B2 JPH0610683 B2 JP H0610683B2
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- JP
- Japan
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- optical fiber
- core
- polymer
- monomer
- plastic optical
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、重水素化およびフッ素化された重合体、ある
いは共重合体による芯、およびこの芯よりも屈折率の低
い合成高分子のさやを有し、可視領域〜近赤外領域にわ
たり低損失であり、かつ、芯成分重合体の吸湿にもとづ
く導光損失の変動の小さいプラスチック光ファイバに関
するものである。
いは共重合体による芯、およびこの芯よりも屈折率の低
い合成高分子のさやを有し、可視領域〜近赤外領域にわ
たり低損失であり、かつ、芯成分重合体の吸湿にもとづ
く導光損失の変動の小さいプラスチック光ファイバに関
するものである。
従来の技術 従来から、ポリスチレンあるいはポリメチルメタクリレ
ートに代表される透明性にすぐれた合成高分子により芯
を形成し、その芯成分よりも屈折率の低い合成高分子を
さや成分とした同心円状の芯−さや構造により複合ファ
イバを構成し、そのファイバの一端に入射した光をファ
イバの長さ方向に沿って内部で全反射させて伝達させる
プラスチック光ファイバは良く知られている。
ートに代表される透明性にすぐれた合成高分子により芯
を形成し、その芯成分よりも屈折率の低い合成高分子を
さや成分とした同心円状の芯−さや構造により複合ファ
イバを構成し、そのファイバの一端に入射した光をファ
イバの長さ方向に沿って内部で全反射させて伝達させる
プラスチック光ファイバは良く知られている。
この種の光ファイバを形成する上で考慮すべきことは、
ファイバの内部を光が伝達するにあたり、光が吸収ある
いは散乱されることによる光の滅衰を強めるような要因
を最小にすることである。
ファイバの内部を光が伝達するにあたり、光が吸収ある
いは散乱されることによる光の滅衰を強めるような要因
を最小にすることである。
合成高分子を用いた光ファイバは、従来から知られてい
る無機ガラスで製造された光ファイバに比べて軽量であ
り、かつ可撓性に富むという長所を有するが、ガラス製
光ファイバに比べて内部を伝達する光の伝送損失が大き
いという欠点があった。
る無機ガラスで製造された光ファイバに比べて軽量であ
り、かつ可撓性に富むという長所を有するが、ガラス製
光ファイバに比べて内部を伝達する光の伝送損失が大き
いという欠点があった。
本発明者らの知見によれば、合成高分子を用いた光ファ
イバの光伝送損失は、合成高分子を構成する炭素−水素
間の赤外振動吸収の高調波に起因することが判明した。
イバの光伝送損失は、合成高分子を構成する炭素−水素
間の赤外振動吸収の高調波に起因することが判明した。
第1図はポリメチルメタクリレートを芯とし、フッ素樹
脂共重合体をさやとした従来から公知の方法によって製
造されたプラスチック光ファイバの光伝送特性を示すも
のである。第1図の特性では、炭素−水素間の赤外振動
吸収の7倍音が波長544nmに、6倍音が622nmに、5倍音
が740nmに夫々現われる。ここで倍音の次数が1つ増加
する毎に吸収強度は約1桁低下する。しかし、これらの
吸収のすそのために、いわゆる損失の窓における光伝送
損失が大きくなっており、滅衰量の最小値として波長65
0nmで250dB/km、570nm で 220dB/km、530nmで295dB/kmの値が達成されているにと
どまっている。従って、何等かの方法で炭素−水素間の
振動吸収を小さくするか、あるいはまったく無くするこ
とによって低損失のプラスチック光ファイバを製造する
ことが理論上可能となる。
脂共重合体をさやとした従来から公知の方法によって製
造されたプラスチック光ファイバの光伝送特性を示すも
のである。第1図の特性では、炭素−水素間の赤外振動
吸収の7倍音が波長544nmに、6倍音が622nmに、5倍音
が740nmに夫々現われる。ここで倍音の次数が1つ増加
する毎に吸収強度は約1桁低下する。しかし、これらの
吸収のすそのために、いわゆる損失の窓における光伝送
損失が大きくなっており、滅衰量の最小値として波長65
0nmで250dB/km、570nm で 220dB/km、530nmで295dB/kmの値が達成されているにと
どまっている。従って、何等かの方法で炭素−水素間の
振動吸収を小さくするか、あるいはまったく無くするこ
とによって低損失のプラスチック光ファイバを製造する
ことが理論上可能となる。
このため解決策としては、水素を重水素に置換し、炭素
−水素結合(C−H)の振動吸収を消失させる方法が考
えられる。これに伴い、炭素−重水素結合(C−D)間
の振動吸収が現われるが、本発明者らの知見によれば、
C−D間の赤外振動吸収はC−H間の場合に比べて著し
く長波長側に位置し、例えば可視〜近赤外領域において
生ずる赤外振動吸収の5倍音は、C−Hでは740nmであ
るのに対し、C−Dでは990nmであり、6倍音は622nmの
C−Hに対しC−Dでは905nmであるというように、250
〜280nm程度高波長側に位置している。さらに、同次数
の倍音でもC−D間振動吸収の強度はC−H間振動吸収
の強度に比べて小さくなることが明らかとなった。
−水素結合(C−H)の振動吸収を消失させる方法が考
えられる。これに伴い、炭素−重水素結合(C−D)間
の振動吸収が現われるが、本発明者らの知見によれば、
C−D間の赤外振動吸収はC−H間の場合に比べて著し
く長波長側に位置し、例えば可視〜近赤外領域において
生ずる赤外振動吸収の5倍音は、C−Hでは740nmであ
るのに対し、C−Dでは990nmであり、6倍音は622nmの
C−Hに対しC−Dでは905nmであるというように、250
〜280nm程度高波長側に位置している。さらに、同次数
の倍音でもC−D間振動吸収の強度はC−H間振動吸収
の強度に比べて小さくなることが明らかとなった。
このような事実から、合成高分子中の水素を重水素で置
換することによって、特に可視〜近赤外領域に対して極
めて低損失な窓を有するプラスチック光ファイバを製造
することが可能であることを予想することができる。
換することによって、特に可視〜近赤外領域に対して極
めて低損失な窓を有するプラスチック光ファイバを製造
することが可能であることを予想することができる。
合成高分子中の水素を重水素で置換した例として、メチ
ルメタクリレートを重水素置換し、これを重合して得ら
れる樹脂を芯としたプラスチック光ファイバがすでに提
案されている(例えば、米国特許第4,138,194号または
対応する特開昭54-65556号)。この例では、パー重水素
化されたメチルメタクリレートを連鎖移動剤および重合
開始剤の存在下で塊状重合して、芯形成用重合体を得、
この芯重合体をファイバ化することによって波長690nm
で147dB/km、790nmで158dB/kmの光伝送損失値を達成
している。これらの損失値は、従来の通常のメチルメタ
クリレート重合体の損失値が最良の場合でも570nmで220
dB/km以上であることを考えると、低損失化を実現し、
しかも伝送可能な波長域を可視領域から近赤外領域にま
で拡大し得ることを示しており、重水素置換したメチル
メタクリレート重合体の有用性が実証されているものと
いえよう。
ルメタクリレートを重水素置換し、これを重合して得ら
れる樹脂を芯としたプラスチック光ファイバがすでに提
案されている(例えば、米国特許第4,138,194号または
対応する特開昭54-65556号)。この例では、パー重水素
化されたメチルメタクリレートを連鎖移動剤および重合
開始剤の存在下で塊状重合して、芯形成用重合体を得、
この芯重合体をファイバ化することによって波長690nm
で147dB/km、790nmで158dB/kmの光伝送損失値を達成
している。これらの損失値は、従来の通常のメチルメタ
クリレート重合体の損失値が最良の場合でも570nmで220
dB/km以上であることを考えると、低損失化を実現し、
しかも伝送可能な波長域を可視領域から近赤外領域にま
で拡大し得ることを示しており、重水素置換したメチル
メタクリレート重合体の有用性が実証されているものと
いえよう。
しかし、メチルメタクリレート重合体は比較的吸湿性に
富み、常温下でも24時間程度の間に0.3〜0.4%の吸湿率
を有し〔モダンプラスチックスエンサイクロペディア
(Modern Plastic Encyclopedia)、1968年参照〕、こ
の点については重水素化された重合体についても同様で
ある。
富み、常温下でも24時間程度の間に0.3〜0.4%の吸湿率
を有し〔モダンプラスチックスエンサイクロペディア
(Modern Plastic Encyclopedia)、1968年参照〕、こ
の点については重水素化された重合体についても同様で
ある。
吸湿に基づく酸素−水素結合(O−H)間の振動吸収
は、無機ガラスで製造された光ファイバにおいても問題
であるが、有機高分子化合物では、損失の窓にO−H振
動吸収の高調波の影響が現われることが多く、少量の水
の存在によっても、特に近赤外領域における光伝送特性
が低下する。このため、重水素化によって低損失なプラ
スチック光ファイバを作製しても、使用環境条件の湿度
変化に伴って導光性が変動するという問題があった(Po
lym.Preprints Japan ,Vo132,No.4,P810,1983参
照)。
は、無機ガラスで製造された光ファイバにおいても問題
であるが、有機高分子化合物では、損失の窓にO−H振
動吸収の高調波の影響が現われることが多く、少量の水
の存在によっても、特に近赤外領域における光伝送特性
が低下する。このため、重水素化によって低損失なプラ
スチック光ファイバを作製しても、使用環境条件の湿度
変化に伴って導光性が変動するという問題があった(Po
lym.Preprints Japan ,Vo132,No.4,P810,1983参
照)。
発明が解決しようとする問題点 これまで詳細に述べたように、従来のプラスチック光フ
ァイバはその材料中の、例えばC−H結合間の振動吸収
が大きいために、光ファイバの伝送特性として重要な広
帯域性並びに低損失性の要求を十分に満足するものでは
なかった。
ァイバはその材料中の、例えばC−H結合間の振動吸収
が大きいために、光ファイバの伝送特性として重要な広
帯域性並びに低損失性の要求を十分に満足するものでは
なかった。
一方、プラスチックにおける水素を重水素で置換するこ
とにより前記特性を改善し得るが、これまでに知られて
いる重水素化プラスチックは吸湿性に富んでいるため
に、使用環境からの吸湿に基き損失の窓にO−Hの振動
吸収の影響が現われ、少量の水の存在によっても、せっ
かく広帯域化されたにもかかわらず、近赤外領域におけ
る光伝送特性が低下してしまうことがわかっている。
とにより前記特性を改善し得るが、これまでに知られて
いる重水素化プラスチックは吸湿性に富んでいるため
に、使用環境からの吸湿に基き損失の窓にO−Hの振動
吸収の影響が現われ、少量の水の存在によっても、せっ
かく広帯域化されたにもかかわらず、近赤外領域におけ
る光伝送特性が低下してしまうことがわかっている。
本発明は、この様な従来のプラスチック光ファイバの現
状に鑑みてなされたものであり、その目的は、可視領域
から近赤外領域において、光伝送特性の極めて優れた芯
−さや構造を有し、吸湿に伴うO−H振動吸収の影響が
小さい低損失なプラスチック光ファイバを提供すること
にある。
状に鑑みてなされたものであり、その目的は、可視領域
から近赤外領域において、光伝送特性の極めて優れた芯
−さや構造を有し、吸湿に伴うO−H振動吸収の影響が
小さい低損失なプラスチック光ファイバを提供すること
にある。
問題点を解決するための手段 本発明者は上記目的を達成すべく種々検討、研究した結
果、特定の重水素化かつフッ素化したモノマーの重合体
もしくは該モノマーとビニル単量体との共重合体を芯材
として使用することが極めて有効であることを見出し、
本発明を完成した。
果、特定の重水素化かつフッ素化したモノマーの重合体
もしくは該モノマーとビニル単量体との共重合体を芯材
として使用することが極めて有効であることを見出し、
本発明を完成した。
即ち、本発明につき概説すれば、本発明のプラスチック
光ファイバは、構造式: で示されるトリフルオロメチルペンタジューテロメタク
リレートをラジカル塊状重合することによって得た重合
体を芯成分とし、屈折率が1.405以下である含フッ素重
合体あるいは共重合体をさや成分とすることを特徴とす
るものである。
光ファイバは、構造式: で示されるトリフルオロメチルペンタジューテロメタク
リレートをラジカル塊状重合することによって得た重合
体を芯成分とし、屈折率が1.405以下である含フッ素重
合体あるいは共重合体をさや成分とすることを特徴とす
るものである。
また、別の態様によれば本発明のプラスチック光ファイ
バは、前記トリフルオロメチルペンタジューテロメタク
リレート90〜99.5モル%と、共重合用ビニル単量体0.5
〜10モル%とのラジカル共重合によって得た共重合体を
芯成分とし、該芯成分中の炭素−水素結合数と炭素−重
水素結合数と炭素−フッ素結合数との総和に対する該芯
成分中の炭素−水素結合数の比率が10%未満であり、前
記さやを屈折率が1.405以下である含フッ素重合体ある
いは共重合体により形成することを特徴とするものであ
る。
バは、前記トリフルオロメチルペンタジューテロメタク
リレート90〜99.5モル%と、共重合用ビニル単量体0.5
〜10モル%とのラジカル共重合によって得た共重合体を
芯成分とし、該芯成分中の炭素−水素結合数と炭素−重
水素結合数と炭素−フッ素結合数との総和に対する該芯
成分中の炭素−水素結合数の比率が10%未満であり、前
記さやを屈折率が1.405以下である含フッ素重合体ある
いは共重合体により形成することを特徴とするものであ
る。
作用 本発明における光ファイバの芯の原料となる単量体とし
てのトリフルオロメチルペンタジューテロメタクリレー
トは、パージューテロアセトンとHCNとの反応によっ
て重水素化アセトンシアンヒドリンを得、これを硫酸で
処理して重水素メタクリルアシミド硫酸塩を生成し、更
に水との反応で重水素化メタクリル酸を合成したのち、
リン酸で処理して得た重水素化メタクリラ酸クロリドと
トリフルオロメタノールとを反応させることによって得
ることが出来るが、他の合成手法の採用によって得たも
のであっても使用可能である。
てのトリフルオロメチルペンタジューテロメタクリレー
トは、パージューテロアセトンとHCNとの反応によっ
て重水素化アセトンシアンヒドリンを得、これを硫酸で
処理して重水素メタクリルアシミド硫酸塩を生成し、更
に水との反応で重水素化メタクリル酸を合成したのち、
リン酸で処理して得た重水素化メタクリラ酸クロリドと
トリフルオロメタノールとを反応させることによって得
ることが出来るが、他の合成手法の採用によって得たも
のであっても使用可能である。
本発明における光ファイバの芯となる重合体中のビニル
位およびαメチル知の重水素化率は90%以上であること
が必要であり、重合体中のエステル部メチル位のフッ素
化率も90%以上であることが必要である。すなわち、ト
リフルオロメチルペンタジューテロメタクリレート中の
ビニル位およびα−メチル位の重水素化率およびエステ
ル部メチル位のフッ素化率が90%未満である場合には、
当該重合体中のC−H結合による振動吸収の影響が大き
くなり、後で説明するフッ素の導入にもとづく光ファイ
バの吸湿抑制によってもたらされるO−H振動吸収の低
減効果が顕著でなくなる恐れがある。
位およびαメチル知の重水素化率は90%以上であること
が必要であり、重合体中のエステル部メチル位のフッ素
化率も90%以上であることが必要である。すなわち、ト
リフルオロメチルペンタジューテロメタクリレート中の
ビニル位およびα−メチル位の重水素化率およびエステ
ル部メチル位のフッ素化率が90%未満である場合には、
当該重合体中のC−H結合による振動吸収の影響が大き
くなり、後で説明するフッ素の導入にもとづく光ファイ
バの吸湿抑制によってもたらされるO−H振動吸収の低
減効果が顕著でなくなる恐れがある。
本発明において用いる芯となる重合体は、0.5〜10モル
%の共重合体用ビニル単量体を含んだトリフルオロメチ
ルペンタジューテロメタクリレート単量体の共重合体か
ら形成することもできる。この場合、芯成分共重合体中
の炭素−水素結合数と、炭素−重水素結合数と、炭素−
フッ素結合数との総和に対する該芯成分共重合体中の炭
素−水素結合数の比率が10%未満であることが、すぐれ
た光伝送特性を得る上で好ましい。このように芯となる
重合体を共重合体とすることによって、トリフルオロメ
チルペンタジューテロメタクリレートのホモ重合体に比
べ可撓性が大きくなり、機械的強度も増加するという長
所が生じる。ここで、上で述べた炭素−水素結合数の比
率が10%以上となる共重合体を用いた場合、共重合体中
のC−H振動吸収の影響が大きく、フッ素の導入にもと
づく光ファイバの吸湿抑制によってもたらされるO−H
振動吸収の低減効果が顕著でなくなる恐れがあり望まし
くない。
%の共重合体用ビニル単量体を含んだトリフルオロメチ
ルペンタジューテロメタクリレート単量体の共重合体か
ら形成することもできる。この場合、芯成分共重合体中
の炭素−水素結合数と、炭素−重水素結合数と、炭素−
フッ素結合数との総和に対する該芯成分共重合体中の炭
素−水素結合数の比率が10%未満であることが、すぐれ
た光伝送特性を得る上で好ましい。このように芯となる
重合体を共重合体とすることによって、トリフルオロメ
チルペンタジューテロメタクリレートのホモ重合体に比
べ可撓性が大きくなり、機械的強度も増加するという長
所が生じる。ここで、上で述べた炭素−水素結合数の比
率が10%以上となる共重合体を用いた場合、共重合体中
のC−H振動吸収の影響が大きく、フッ素の導入にもと
づく光ファイバの吸湿抑制によってもたらされるO−H
振動吸収の低減効果が顕著でなくなる恐れがあり望まし
くない。
共重合用ビニル単量体としては、メチルアクリレート、
エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、n−
ブチルアクリレート、iso−ブチルアクリレート、tert
−ブチルアクリレートなどのアクリル酸エステル類、メ
チルメタクリレート、エチルメタクリメート、n−プロ
ピルメタクリレート、iso−プロピルメタクリレート、
n−ブチルメタクリレート、iso−ブチルメタクリレー
ト、tert−ブチルメタクリレート、n−ペンチルメタク
リレート、n−ヘキシルメタクリレート、ラウリルメタ
クリレート、ノニルメタクリレート、ベンジルメタクリ
レートなどのメタクリル酸エステル類、スチレン、α−
メチルスチレン、フロロスチレン、クロロスチレン、ブ
モロスチレンなどのスチレン誘導体、およびこれらの重
水素化物あるいはフッ素化物などがあげられる。
エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、n−
ブチルアクリレート、iso−ブチルアクリレート、tert
−ブチルアクリレートなどのアクリル酸エステル類、メ
チルメタクリレート、エチルメタクリメート、n−プロ
ピルメタクリレート、iso−プロピルメタクリレート、
n−ブチルメタクリレート、iso−ブチルメタクリレー
ト、tert−ブチルメタクリレート、n−ペンチルメタク
リレート、n−ヘキシルメタクリレート、ラウリルメタ
クリレート、ノニルメタクリレート、ベンジルメタクリ
レートなどのメタクリル酸エステル類、スチレン、α−
メチルスチレン、フロロスチレン、クロロスチレン、ブ
モロスチレンなどのスチレン誘導体、およびこれらの重
水素化物あるいはフッ素化物などがあげられる。
本発明における芯成分の重合体を得るにあたっては、懸
濁重合、乳化重合、溶液重合などの方法を用いることは
好ましくはない。その理由は、懸濁重合や乳化重合にお
いては、工業的方法としては高純度の重合体がえられる
ものの、多量の水を使用するので、水分中の異物が重合
体に混入する恐れがあり、これらの異物が混入すると入
射する光の散乱をもたらすため、低損失な光ファイバを
得るにあたって障害となる。また、溶液重合において
も、溶媒を用いるので、溶媒中の不純物あるいは異物の
混入の恐れがあり、異物分離などのプロセスが必要とな
ってしまう。そこで、本発明では芯成分用単量体を塊状
重合することによって重合体を形成する。
濁重合、乳化重合、溶液重合などの方法を用いることは
好ましくはない。その理由は、懸濁重合や乳化重合にお
いては、工業的方法としては高純度の重合体がえられる
ものの、多量の水を使用するので、水分中の異物が重合
体に混入する恐れがあり、これらの異物が混入すると入
射する光の散乱をもたらすため、低損失な光ファイバを
得るにあたって障害となる。また、溶液重合において
も、溶媒を用いるので、溶媒中の不純物あるいは異物の
混入の恐れがあり、異物分離などのプロセスが必要とな
ってしまう。そこで、本発明では芯成分用単量体を塊状
重合することによって重合体を形成する。
本発明のプラスチック光ファイバを製造するにあたって
は、密閉した系において、減圧条件下で蒸留したトリフ
ルオロメチルペンタジューテロメタクリレート単量体へ
重合開始剤および連鎖移動剤を蒸留によって添加し、引
続き減圧状態を保持したまま重合を行って得たトリフル
オロメチルペンタジューテロメタクリレート重合体を芯
成分とすることが、低損失なプラスチック光ファイバを
得る上で好ましい。また、このようにトリフルオロメチ
ルペンタジューテロメタクリレート単量体を密閉した系
において重合した後、密閉状態を保持したまま、得られ
た芯重合体を溶融紡糸して芯ファイバを得ることが望ま
しい。これによって、芯重合体中への塵埃や不純物の混
入がないばかりでなく微小なボイドの生成も抑制され
る。さらに、重合体を紡糸するに際しての塵埃の混入が
全くないので、散乱損失が著しく低減したプラスチック
光ファイバを得ることが可能となる。
は、密閉した系において、減圧条件下で蒸留したトリフ
ルオロメチルペンタジューテロメタクリレート単量体へ
重合開始剤および連鎖移動剤を蒸留によって添加し、引
続き減圧状態を保持したまま重合を行って得たトリフル
オロメチルペンタジューテロメタクリレート重合体を芯
成分とすることが、低損失なプラスチック光ファイバを
得る上で好ましい。また、このようにトリフルオロメチ
ルペンタジューテロメタクリレート単量体を密閉した系
において重合した後、密閉状態を保持したまま、得られ
た芯重合体を溶融紡糸して芯ファイバを得ることが望ま
しい。これによって、芯重合体中への塵埃や不純物の混
入がないばかりでなく微小なボイドの生成も抑制され
る。さらに、重合体を紡糸するに際しての塵埃の混入が
全くないので、散乱損失が著しく低減したプラスチック
光ファイバを得ることが可能となる。
以上の点より、本発明で用いる重合開始剤は、低減下で
容易に蒸留し得るものであることが望ましい。このよう
な重合開始剤としては、アゾ−tert−ブタン、アゾ−n
−ブタン、アゾ−iso−プロパン、アゾ−n−プロパ
ン、アゾ−シクロヘキサン等のアルキルアゾ化合物、あ
るいはジ−tert−ブチルパ−オキサイド、ジクミルパ−
オキサイド、クメンヒドロキシパ−オキサイド等の有機
過酸化物があげられる。このようなラジカル重合開始剤
の中で、特にアルキルアゾ化合物は、重合開始剤の紫外
領域での電子遷移吸収などの吸収のすそが可視領域に影
響を及ぼすことが少なく、好適に使用できる。
容易に蒸留し得るものであることが望ましい。このよう
な重合開始剤としては、アゾ−tert−ブタン、アゾ−n
−ブタン、アゾ−iso−プロパン、アゾ−n−プロパ
ン、アゾ−シクロヘキサン等のアルキルアゾ化合物、あ
るいはジ−tert−ブチルパ−オキサイド、ジクミルパ−
オキサイド、クメンヒドロキシパ−オキサイド等の有機
過酸化物があげられる。このようなラジカル重合開始剤
の中で、特にアルキルアゾ化合物は、重合開始剤の紫外
領域での電子遷移吸収などの吸収のすそが可視領域に影
響を及ぼすことが少なく、好適に使用できる。
また、連鎖移動剤についても減圧条件下で容易に蒸留し
得るものであることが望ましい。かかる連鎖移動剤とし
ては、メルカプタン類が適切であり、n−ブチル、n−
プロピルなどの第1メルカプタン、sec−ブチル、イソ
プロピルなどの第2メルカプタン、tert−ブチル、tert
−ヘキシルなどの第3メルカプタン、あるいはフェニル
メルカプタンなどの芳香族メルカプタンが挙げられる。
得るものであることが望ましい。かかる連鎖移動剤とし
ては、メルカプタン類が適切であり、n−ブチル、n−
プロピルなどの第1メルカプタン、sec−ブチル、イソ
プロピルなどの第2メルカプタン、tert−ブチル、tert
−ヘキシルなどの第3メルカプタン、あるいはフェニル
メルカプタンなどの芳香族メルカプタンが挙げられる。
本発明において、芯重合体を溶融紡糸するにあたり、ト
リフルオロメチルペンタジューテロメタクリレート重合
体のガラス転移温度以上で重合を行った芯重合体を、当
該ガラス転移温度以下に温度を下げることなく溶融紡糸
装置へ供給することによって、内部歪の発生および重合
体の体積変化に基づく紡糸時の微小ボイドの発生がな
く、散乱損失の小さい光ファイバを得ることができる。
リフルオロメチルペンタジューテロメタクリレート重合
体のガラス転移温度以上で重合を行った芯重合体を、当
該ガラス転移温度以下に温度を下げることなく溶融紡糸
装置へ供給することによって、内部歪の発生および重合
体の体積変化に基づく紡糸時の微小ボイドの発生がな
く、散乱損失の小さい光ファイバを得ることができる。
本発明において用いるさや成分は、屈折率が1.405以下
の合成高分子である。当該合成高分子は、例えば一般
式: 式中Rfは、炭素数10以下のフルオロアルキル基を表
す、 で表されるフルオロアルキルメタクリレートのホモ重合
体、あるいは、異なる2種のフルオロアルキルメタクリ
レートの共重合体、フルオロアルキルメタクリレートと
他のビニル単量体、例えばメチルメタクリレート、エチ
ルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、n−
ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレート、
ベンジルメタクリレート、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチル
アクリレート、tert−ブチルアクリレートおよびこれら
のフッ化物などとの共重合体が挙げられる。また、これ
らホモ重合体、共重合体と、他の重合体、共重合体、例
えばフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合
体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロプロピレン三元共重合体などとの混合物があ
げられる。特に、フルオロアルキル基を異にする2種の
フルオロアルキルメタクリレート共重合体が好適であ
る。この場合、粘着性にすぐれたフルオロアルキルメタ
クリレートと、熱変形温度の相対的に高いフルオロアル
キルメタクリレートとを組合せた共重合体を用いること
によって、特にすぐれた光透過性を有するプラスチック
光ファイバを形成することが可能である。
の合成高分子である。当該合成高分子は、例えば一般
式: 式中Rfは、炭素数10以下のフルオロアルキル基を表
す、 で表されるフルオロアルキルメタクリレートのホモ重合
体、あるいは、異なる2種のフルオロアルキルメタクリ
レートの共重合体、フルオロアルキルメタクリレートと
他のビニル単量体、例えばメチルメタクリレート、エチ
ルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、n−
ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレート、
ベンジルメタクリレート、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチル
アクリレート、tert−ブチルアクリレートおよびこれら
のフッ化物などとの共重合体が挙げられる。また、これ
らホモ重合体、共重合体と、他の重合体、共重合体、例
えばフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合
体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロプロピレン三元共重合体などとの混合物があ
げられる。特に、フルオロアルキル基を異にする2種の
フルオロアルキルメタクリレート共重合体が好適であ
る。この場合、粘着性にすぐれたフルオロアルキルメタ
クリレートと、熱変形温度の相対的に高いフルオロアル
キルメタクリレートとを組合せた共重合体を用いること
によって、特にすぐれた光透過性を有するプラスチック
光ファイバを形成することが可能である。
混合物としては、フルオロアルキルメタクリレート−メ
チルメタクリレート共重合体に、フッ化ビニデリン−テ
トラフルオロエチレン共重合体を溶融混合した組成物を
用いることによって、光透過性にすぐれたプラスチック
光ファイバを得ることが可能である。
チルメタクリレート共重合体に、フッ化ビニデリン−テ
トラフルオロエチレン共重合体を溶融混合した組成物を
用いることによって、光透過性にすぐれたプラスチック
光ファイバを得ることが可能である。
ここで、フルオロアルキルメタクリレート単量体のホモ
重合体をさや成分として用いる場合、単量体の分子量に
おける全フッ素の割合が40%以上であることが好まし
い。該全フッ素の割合が40%未満の場合、芯成分との十
分な比屈折率差を得ることが難しくなる。
重合体をさや成分として用いる場合、単量体の分子量に
おける全フッ素の割合が40%以上であることが好まし
い。該全フッ素の割合が40%未満の場合、芯成分との十
分な比屈折率差を得ることが難しくなる。
これらさや成分重合体あるいは共重合体、あるいは重合
体混合物の屈折率が1.405を上回る場合には、得られる
プラスチック光ファイバの開口数が0.25を下回るほど小
さくなり、石英系光ファイバの開口数とさほど違わない
値となるため、プラスチック光ファイバの高開口数、ひ
いては光源との高結合効率という長所が得られないこと
になる。
体混合物の屈折率が1.405を上回る場合には、得られる
プラスチック光ファイバの開口数が0.25を下回るほど小
さくなり、石英系光ファイバの開口数とさほど違わない
値となるため、プラスチック光ファイバの高開口数、ひ
いては光源との高結合効率という長所が得られないこと
になる。
第2図は本発明のプラスチック光ファイバ1の構成を断
面図で示したものであり、中央部の芯2とさや3とから
なる。
面図で示したものであり、中央部の芯2とさや3とから
なる。
以上詳細に述べたように、本発明のプラスチック光ファ
イバにおいては、エステル部のメチル基がパーフルオロ
化され、かつ他の水素(ビニル位およびα−メチル位)
が重水素置換された単量体からラジカル塊状重合して得
られる重合体、もしくは同様な単量体とビニル単量体と
の共重合体であってその炭素−水素結合含有率が所定値
以下であるものを芯材料として使用し、またさや材料と
して屈折率1.405以下の含フッ素重合体あるいは共重合
体を使用した。
イバにおいては、エステル部のメチル基がパーフルオロ
化され、かつ他の水素(ビニル位およびα−メチル位)
が重水素置換された単量体からラジカル塊状重合して得
られる重合体、もしくは同様な単量体とビニル単量体と
の共重合体であってその炭素−水素結合含有率が所定値
以下であるものを芯材料として使用し、またさや材料と
して屈折率1.405以下の含フッ素重合体あるいは共重合
体を使用した。
このような材料は、従来公知の合成高分子、即ち該高分
子の水素を重水素置換したものについてみられた吸湿性
に基く問題点を解決することを可能とする。即ち、可視
〜近赤外領域の広帯域に亘り有効であり、光源として近
赤外光を使用しても良好な光透過性を示す光信号伝送媒
体として有効なプラスチック光ファイバを得ることがで
きる。
子の水素を重水素置換したものについてみられた吸湿性
に基く問題点を解決することを可能とする。即ち、可視
〜近赤外領域の広帯域に亘り有効であり、光源として近
赤外光を使用しても良好な光透過性を示す光信号伝送媒
体として有効なプラスチック光ファイバを得ることがで
きる。
実施例 以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではな
い。なお、光ファイバの光伝送特性測定用の光源として
は、タングステン−ハロゲンランプを用い、回析格子分
光器を使用して透過減衰率を求めた。また、光ファイバ
を高温高湿条件下に静置し、光ファイバの吸湿に伴う損
失値の増加を、透過減衰率の測定によって求めた。
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではな
い。なお、光ファイバの光伝送特性測定用の光源として
は、タングステン−ハロゲンランプを用い、回析格子分
光器を使用して透過減衰率を求めた。また、光ファイバ
を高温高湿条件下に静置し、光ファイバの吸湿に伴う損
失値の増加を、透過減衰率の測定によって求めた。
実施例1 実質的に酸素の存在しない密閉系の重合装置内で、トリ
フルオロメチルペンタジューテロメタクリレート単量体
に、開始剤として0.01mol/のtert−ブチルパ−オキ
サイド、連鎖移動剤として0.01mol/のn−ブチルメ
ルカプタンを添加し、十分混合した後に、120℃、12時
間で塊状重合を行い、次いで徐々に昇温して重合率を上
昇させ、最終的に160℃、6時間にて重合を完結させて
芯成分重合体を得た。この重合体の屈折率は1.427であ
った。一方さや成分として、1H,1H,5H−オクタフルオ
ロペンチルメタクリレート重合体を用い複合紡糸口金を
用いて芯重合体と共に溶融紡糸、を行い、芯の直径0.6m
m、さや成分の膜厚0.05mmの光ファイバを得た。この光
ファイバの光伝送特性を表1に示す。波長680nm、790n
m、870nmの低損失の窓でそれぞれ50dB/km、60dB/km、
100dB/kmの減衰量となっており、可視〜近赤外領域に
わたり、100dB/km以下の損失値を有する光ファイバが
得られた。このトリフルオロメチルペンタジューテロメ
タクリレートを芯とする光ファイバを60℃、90%RHの
温湿度条件下に2昼夜静置したのち、取出し、直ちに光
伝送特性を測定した。表1に示すように波長680nmでは
吸湿後の損失増加はきわめて小さいものであった。
フルオロメチルペンタジューテロメタクリレート単量体
に、開始剤として0.01mol/のtert−ブチルパ−オキ
サイド、連鎖移動剤として0.01mol/のn−ブチルメ
ルカプタンを添加し、十分混合した後に、120℃、12時
間で塊状重合を行い、次いで徐々に昇温して重合率を上
昇させ、最終的に160℃、6時間にて重合を完結させて
芯成分重合体を得た。この重合体の屈折率は1.427であ
った。一方さや成分として、1H,1H,5H−オクタフルオ
ロペンチルメタクリレート重合体を用い複合紡糸口金を
用いて芯重合体と共に溶融紡糸、を行い、芯の直径0.6m
m、さや成分の膜厚0.05mmの光ファイバを得た。この光
ファイバの光伝送特性を表1に示す。波長680nm、790n
m、870nmの低損失の窓でそれぞれ50dB/km、60dB/km、
100dB/kmの減衰量となっており、可視〜近赤外領域に
わたり、100dB/km以下の損失値を有する光ファイバが
得られた。このトリフルオロメチルペンタジューテロメ
タクリレートを芯とする光ファイバを60℃、90%RHの
温湿度条件下に2昼夜静置したのち、取出し、直ちに光
伝送特性を測定した。表1に示すように波長680nmでは
吸湿後の損失増加はきわめて小さいものであった。
実施例2 実施例1において、単量体として97モル%のトリフルオ
ロメチルペンタジューテロメタクリレートと3モル%の
メチルアクリレートとの混合物を用い、さや成分として
は、1H−ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート
重合体を用いたほかは、実施例1と同様にして複合紡糸
を行い、芯の直径0.5mm、さや成分の膜厚0.05mmの光フ
ァイバを得た。この光ファイバの光伝送特性、吸湿後の
損失増は表1および表2に示す通りであり、すぐれた特
性を有するプラスチック光ファイバであった。
ロメチルペンタジューテロメタクリレートと3モル%の
メチルアクリレートとの混合物を用い、さや成分として
は、1H−ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート
重合体を用いたほかは、実施例1と同様にして複合紡糸
を行い、芯の直径0.5mm、さや成分の膜厚0.05mmの光フ
ァイバを得た。この光ファイバの光伝送特性、吸湿後の
損失増は表1および表2に示す通りであり、すぐれた特
性を有するプラスチック光ファイバであった。
実施例3 実施例1において、トリフルオロメチルペンタジューテ
ロメタクリレート単量体のトリフルオロメチル基のフッ
素化率が95%、ビニル位及びα−メチル位の重水素化率
が90%である単量体を用い、さや成分としては、1H,1
H,5H−オクタフルオロペンチルメタクリレート80モル
%と、メチルメタクリレート20モル%との共重合体と、
フッ化ビニリデン70モル%とテトラフルオロエチレン30
モル%との共重合体を、重量比で50%づつ溶融混合して
得た組成物を用いたほか、実施例1と同様にして複合紡
糸を行い、芯の直径0.6mm、さや成分の膜厚0.05mmの光
ファイバを得た。光伝送特性、吸湿後の損失増は表1お
よび表2に示す通りであり、透過性にすぐれたプラスチ
ック光ファイバであった。
ロメタクリレート単量体のトリフルオロメチル基のフッ
素化率が95%、ビニル位及びα−メチル位の重水素化率
が90%である単量体を用い、さや成分としては、1H,1
H,5H−オクタフルオロペンチルメタクリレート80モル
%と、メチルメタクリレート20モル%との共重合体と、
フッ化ビニリデン70モル%とテトラフルオロエチレン30
モル%との共重合体を、重量比で50%づつ溶融混合して
得た組成物を用いたほか、実施例1と同様にして複合紡
糸を行い、芯の直径0.6mm、さや成分の膜厚0.05mmの光
ファイバを得た。光伝送特性、吸湿後の損失増は表1お
よび表2に示す通りであり、透過性にすぐれたプラスチ
ック光ファイバであった。
比較例1 実施例1において、単量体としてパージュテロメチルメ
タフリレート、開始剤として0.01mol/のアゾ−tert−
ブタン、連鎖移動剤として0.025mol/の−ブチルメル
カプタンを用い、135℃、12時間で塊状重合を行い、次
いで徐々に昇温して、最終的に180℃、8時間で重合を
完結させ芯成分重合体を得、さや成分として、1H,1H,
5H−オクタフルオロペンチルメタクリレート80モル%、
1H,1H,3H−テトラフルオロプロピルメタクリレート20
モル%の共重合体を用いたほかは、実施例1と同様にし
て複合紡糸を行い、芯の直径0.6mm、さや成分の膜厚0.1
mmの光ファイバを得た。この、重水素化したメチルメタ
クリレート重合体を芯とする光ファイバの光伝送特性
は、表1に示すようにきわめてすぐれたものであるが吸
湿後は、表2に示すようにO−H基の影響できわめて大
きな損失増があり、特に近赤外領域での使用は難しいこ
とが判った。
タフリレート、開始剤として0.01mol/のアゾ−tert−
ブタン、連鎖移動剤として0.025mol/の−ブチルメル
カプタンを用い、135℃、12時間で塊状重合を行い、次
いで徐々に昇温して、最終的に180℃、8時間で重合を
完結させ芯成分重合体を得、さや成分として、1H,1H,
5H−オクタフルオロペンチルメタクリレート80モル%、
1H,1H,3H−テトラフルオロプロピルメタクリレート20
モル%の共重合体を用いたほかは、実施例1と同様にし
て複合紡糸を行い、芯の直径0.6mm、さや成分の膜厚0.1
mmの光ファイバを得た。この、重水素化したメチルメタ
クリレート重合体を芯とする光ファイバの光伝送特性
は、表1に示すようにきわめてすぐれたものであるが吸
湿後は、表2に示すようにO−H基の影響できわめて大
きな損失増があり、特に近赤外領域での使用は難しいこ
とが判った。
比較例2 実施例1において単量体として80モル%のトリフルオロ
メチルペンタジューテロメタクリレートと、20モル%の
メチルアクリレートとの混合物を用いたほかは、実施例
1と同様にして複合紡糸を行い、芯の直径0.5mm、さや
成分の膜厚0.05mmの光ファイバを得た。この光ファイバ
の光伝送特性、吸湿後の損失増をそれぞれ表1、表2に
示す。光の減衰量が大きくなると共に、吸湿抑制効果も
低下していることが明らかである。
メチルペンタジューテロメタクリレートと、20モル%の
メチルアクリレートとの混合物を用いたほかは、実施例
1と同様にして複合紡糸を行い、芯の直径0.5mm、さや
成分の膜厚0.05mmの光ファイバを得た。この光ファイバ
の光伝送特性、吸湿後の損失増をそれぞれ表1、表2に
示す。光の減衰量が大きくなると共に、吸湿抑制効果も
低下していることが明らかである。
比較例3 実施例1において、トリフルオロメチルペンタジューテ
ロメタクリレート単量体のビニル位およびα−メチル位
の重水素化率が80%である単量体を用い、さや成分とし
て1H−ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート重
合体を用いたほかは、実施例1と同様にして複合紡糸を
行い、芯の直径0.5mm、さや成分の膜厚0.05mmの光ファ
イバを得た。この光ファイバの光伝送特性、吸湿後の損
失増はそれぞれ表1、表2に示す通りであり、吸湿後の
特性変動は小さいものの、光の透過性は良くなかった。
ロメタクリレート単量体のビニル位およびα−メチル位
の重水素化率が80%である単量体を用い、さや成分とし
て1H−ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート重
合体を用いたほかは、実施例1と同様にして複合紡糸を
行い、芯の直径0.5mm、さや成分の膜厚0.05mmの光ファ
イバを得た。この光ファイバの光伝送特性、吸湿後の損
失増はそれぞれ表1、表2に示す通りであり、吸湿後の
特性変動は小さいものの、光の透過性は良くなかった。
発明の効果 以上説明したように、本発明によるプラスチック光ファ
イバは、従来のプラスチック光ファイバに比べ、可視領
域〜近赤外領域においてきわめて優れた光伝送特性を有
すると共に、高温高湿条件下に曝されても、損失増が著
しく小さいため、数百メートルの距離間の光信号伝送媒
体として、近赤外領域の光源を用いても、安定して使用
し得るという利点がある。また赤色光域である680nm前
後での波長における光透過性もきわめて安定しているた
め、安価な、GaAlAsなどの可視発光ダイオード(LE
D)を用い、経済性にすぐれた光信号伝送システムを構
成できる利点がある。
イバは、従来のプラスチック光ファイバに比べ、可視領
域〜近赤外領域においてきわめて優れた光伝送特性を有
すると共に、高温高湿条件下に曝されても、損失増が著
しく小さいため、数百メートルの距離間の光信号伝送媒
体として、近赤外領域の光源を用いても、安定して使用
し得るという利点がある。また赤色光域である680nm前
後での波長における光透過性もきわめて安定しているた
め、安価な、GaAlAsなどの可視発光ダイオード(LE
D)を用い、経済性にすぐれた光信号伝送システムを構
成できる利点がある。
第1図は従来の方法で製造された低損失プラスチック光
ファイバの可視領域での光伝送特性の測定結果を示すグ
ラフであり、第2図は本発明のプラスチック光ファイバ
の断面図である。 (主な参照番号) 1……光ファイバ、2……芯部、3……さや部
ファイバの可視領域での光伝送特性の測定結果を示すグ
ラフであり、第2図は本発明のプラスチック光ファイバ
の断面図である。 (主な参照番号) 1……光ファイバ、2……芯部、3……さや部
Claims (4)
- 【請求項1】合成高分子から成る芯とさやとを有するプ
ラスチック光ファイバにおいて、ビニル位およびα−メ
チル位の重水素化率が90%以上であり、かつエステル部
メチル位のフッ素化率が90%以上であるメチルメタクリ
レート単量体のラジカル塊状重合によって得られた重水
素化メチルフッ素化メタクリレート重合体により前記芯
を形成し、屈折率が1.405以下である含フッ素重合体あ
るいは共重合体により前記さやを形成することを特徴と
するプラスチック光ファイバ。 - 【請求項2】前記さやは、一般式: 式中Rfは炭素数10以下のフルオロアルキル基を表す、 で表される単量体のうち、単量体の分子量における全フ
ッ素の割合が40%以上である単量体を主成分とする重合
体であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
プラスチック光ファイバ。 - 【請求項3】合成高分子から成る芯とさやを有するプラ
スチック光ファイバにおいて、構造式: で表される単量体90〜99.5モル%と、共重合用ビニル単
量体0.5〜10モル%との共重合体により前記芯を形成
し、芯成分共重合体中の炭素−水素結合数と炭素−重水
素結合数と炭素−フッ素結合数との総和に対する該芯成
分共重合体中の炭素−水素結合数の比率が10%未満であ
り、前記さやを屈折率が1.405以下である含フッ素重合
体あるいは共重合体により形成することを特徴とするプ
ラスチック光ファイバ。 - 【請求項4】前記さやは、炭素数10以下のフルオロアル
キルメタクリレート単量体のうち、単量体の分子量にお
ける全フッ素の割合が40%以上である単量体を主成分と
する重合体であることを特徴とする特許請求の範囲第3
項記載のプラスチック光ファイバ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59117579A JPH0610683B2 (ja) | 1984-06-08 | 1984-06-08 | プラスチツク光フアイバ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59117579A JPH0610683B2 (ja) | 1984-06-08 | 1984-06-08 | プラスチツク光フアイバ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60260905A JPS60260905A (ja) | 1985-12-24 |
| JPH0610683B2 true JPH0610683B2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=14715309
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59117579A Expired - Fee Related JPH0610683B2 (ja) | 1984-06-08 | 1984-06-08 | プラスチツク光フアイバ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0610683B2 (ja) |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4977026A (en) * | 1981-08-20 | 1990-12-11 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Amorphous copolymers of perfluoro-2,2-dimethyl-1,3-dioxole |
| US4977297A (en) * | 1981-08-20 | 1990-12-11 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Amorphous copolymers of perfluoro-2,2-dimethyl-1,3-dioxole |
| US4999248A (en) * | 1981-08-20 | 1991-03-12 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Amorphous copolymers of perfluoro-2,2-dimethyl-1,3-dioxole |
| US4982056A (en) * | 1981-08-20 | 1991-01-01 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Amorphous copolymers of perfluoro-2,2-dimethyl-1,3-dioxide |
| US4977025A (en) * | 1981-08-20 | 1990-12-11 | E. I Du Pont De Nemours And Company | Amorphous copolymers of perfluoro-2,2-dimethyl-1,3-dioxole |
| US4973142A (en) * | 1981-08-20 | 1990-11-27 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Amorphous copolymers of perfluoro-2,2-dimethyl-1,3-dioxole |
| US4977008A (en) * | 1981-08-20 | 1990-12-11 | E. I Du Pont De Nemours And Company | Amorphous copolymers of perfluoro-2,2-dimethyl-1,3-dioxole |
| US5000547A (en) * | 1981-08-20 | 1991-03-19 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Amorphous copolymers of perfluoro-2,2-dimethyl-1,3-dioxole |
| US5006382A (en) * | 1981-08-20 | 1991-04-09 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Amorphous copolymers of perfluoro-2,2-dimethyl-1,3-dioxole |
| US4975505A (en) * | 1981-08-20 | 1990-12-04 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Amorphous copolymers of perfluoro-2,2-dimethyl-1,3-dioxole |
| JPH0680441B2 (ja) * | 1984-07-10 | 1994-10-12 | 和光純薬工業株式会社 | 導波路のコア用ポリマーの単量体 |
| JPH0643464B2 (ja) * | 1988-09-30 | 1994-06-08 | 日本電信電話株式会社 | (メタ)アクリレート及びそれを用いる(共)重合体の製造方法 |
| JP4726464B2 (ja) * | 2004-11-05 | 2011-07-20 | 富士フイルム株式会社 | 光学部材形成用重合性組成物、光学部材、および、光学部材の製造方法 |
-
1984
- 1984-06-08 JP JP59117579A patent/JPH0610683B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60260905A (ja) | 1985-12-24 |
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|---|---|---|
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