JPH06107005A - 車両の駆動装置 - Google Patents

車両の駆動装置

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Publication number
JPH06107005A
JPH06107005A JP26230492A JP26230492A JPH06107005A JP H06107005 A JPH06107005 A JP H06107005A JP 26230492 A JP26230492 A JP 26230492A JP 26230492 A JP26230492 A JP 26230492A JP H06107005 A JPH06107005 A JP H06107005A
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JP
Japan
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transmission
propeller shaft
vehicle
shaft
gear
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Application number
JP26230492A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Sakurai
潔 櫻井
Shinichi Yamaguchi
慎一 山口
Masaya Watanabe
雅也 渡辺
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 四輪駆動車の車体前後方向の重量配分を適正
なものとする。 【構成】 車体前部にエンジン15及び左右の前輪12
間にデファレンシャルギヤ16が、車体後部にトランス
ミッション18、センタデファレンシャルギヤ19並び
に後輪用デファレンシャルギヤ21が配設の駆動装置に
おいて、エンジン出力は、車体前後方向に延びる第1プ
ロペラシャフト34等を経由してトランスミッションで
変速後、後輪用デファレンシャルギヤで左右の後輪13
に分配される。トランスミッションの出力は、センタデ
ファレンシャルギヤ及び車体前後方向に延びる第2プロ
ペラシャフト45を介し前輪用デファレンシャルギヤに
入力され、前輪用デファレンシャルギヤから左右の前輪
に分配される。第1プロペラシャフトは中実シャフトか
らなり、第2プロペラシャフトは中空管体で構成され、
中実の第1プロペラシャフトは中空の第2プロペラシャ
フト内に収容されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の駆動装置に関
し、より詳しくは、前輪と後輪とを共に駆動するように
した四輪駆動車(4WD車)に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のなかには、前輪と後輪とを共に駆
動するようにした四輪駆動車が知られている。この種の
車両にあっては、特開昭64ー103541号公報に見
られるように、車体前部にエンジン及びトランスミッシ
ョンを配設するのが通例であり、このトランスミッショ
ンからの出力は前輪用駆動機構に伝達されると共に、車
体前後方向に延びるプロペラシャフトを介して、後輪用
駆動機構に伝達される。
【0003】
【課題を解決するための問題点】しかしながら、従来の
四輪駆動車にあっては、重量物であるエンジン、トラン
スミッション並びに前輪用駆動機構を車体前部に搭載す
るものであるため、どうしても車体前部が後部に比べて
重くなる傾向にある。また、エンジンを車体前部、つま
りエンジンルームに配置したものにあっては、トランス
ミッションの一部をトンネル部(フロアパネルに形成さ
れている)内に侵入させるのが一般的であるため、この
トンネル部の前端部が大きくなり、このため前席乗員の
足元空間が狭められる傾向にある。
【0004】そこで、本発明の目的は、従来、四輪駆動
車が有していた問題点、つまり少なくとも車体前後の重
量配分の適正化の問題を解消する車両の駆動装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を達成
すべく、本発明にあっては、下記の構成を採用してあ
る。すなわち、左右の前輪に連結された前輪用駆動機構
と、左右の後輪に連結された後輪用駆動機構と、左右の
後輪で挟まれた領域に配設され、前記後輪用駆動機構に
連結されたトランスミッションと、該トランスミッショ
ンの前方に配設されたエンジンと、車体前後方向に延
び、前記エンジンの出力を前記トランスミッションに伝
達する第1プロペラシャフトと、車体前後方向に延び、
前記トランスミッションの出力を前記前輪用駆動機構に
伝達する第2プロペラシャフトと、を備えた構成として
ある。
【0006】
【作用】本発明によれば、エンジンと切り離してトラン
スミッションを左右後輪の間に配設してあるため、車体
前後の重量配分を適正なものにすることが可能になる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添附した図面に基
づいて説明する。第1実施例(図1、図2) 図1、図2は第1実施例を示すものである。図2におい
て、符号1は自動車を示し、自動車1は、この実施例に
あっては、車体前部に形成されたエンジンルーム2と、
車体後部に形成された荷室3と、これらエンジンルーム
2と荷室3とで挟まれた車室4とを備えたセダンタイプ
のものとされて、車室4には前席5と後席6とが設けら
れている。また、車室4の後方には、車室4に隣接して
燃料タンク7が配設され、また荷室3のフロア8には上
方に向けて開口する凹所9が形成され、凹所9にスペア
タイヤ10が横倒しにした状態で配置されている。
【0008】自動車1は前輪12と後輪13とを共に駆
動する四輪駆動車とされている。自動車1の駆動系につ
いて説明すると、エンジンルーム2には、出力軸を車体
前後方向に向けたエンジン15と、前輪用デファレンシ
ャルギヤ16とが搭載され、エンジン15には、その後
端にトルクコンバータ17が連結されている。他方、車
体後部すなわち左右の後輪13の間には、図1にも示す
ように、トランスミッション18、センタデファレンシ
ャルギヤ19を含む駆動ユニット20と、後輪用デファ
レンシャルギヤ21とが配設されている。すなわち、自
動車1の駆動形式は、いわゆるトランスアクスル式とさ
れている。
【0009】駆動ユニット20について説明すると、駆
動ユニット20には、トランスミッション18が横置き
つまりミッション軸18aを車幅方向に向けて配設さ
れ、ミッション軸18aの出力軸端に、このミッション
軸18aと同軸に配設されたセンタデファレンシャルギ
ヤ19が連結されている。また、駆動ユニット20に
は、ミッション軸18aと平行に、第1中間シャフト2
4と第2中間シャフト25とが配設されている。第1中
間シャフト24は、第1歯車列27を介して、ミッショ
ン軸18aの入力軸端に連結され、第1歯車列27は、
第1中間シャフト24の外方端に取付けられた第1ギヤ
30と、ミッション軸18aの入力軸端に取付けられた
第2ギヤ31とで構成されている。第1中間シャフト2
4の内方端は、第1ハイポイドギヤ33を介して、第1
プロペラシャフト34に連結されている。他方、第2中
間シャフト25は、その外方端がセンタデファレンシャ
ルギヤ19の一方の出力軸19aに対して第2歯車列3
8を介して連結されている。第2歯車列38は、センタ
デフ出力軸19aに取付けられた第1ギヤ40と、第2
中間シャフト25に取付けられた第2ギヤ41と、これ
ら第1、第2ギヤ40と41との間に介装された中間ギ
ヤすなわちカウンタギヤ42とで構成されている。第2
中間シャフト25の内方端は、第2ハイポイドギヤ43
を介して、第2プロペラシャフト45に連結されてい
る。尚、センタデファレンシャルギヤ19の他方の出力
軸19bには、後輪用デファレンシャルギヤ21のギヤ
21aと噛合するギヤ44が取付けられている。
【0010】第1プロペラシャフト34と第2プロペラ
シャフト45は、共に車体前後方向に延び、この実施例
では、第1プロペラシャフト34が中実シャフトで構成
され、他方第2プロペラシャフト45が中空管体で構成
されて、中空第2プロペラシャフト45内に第1プロペ
ラシャフト34が収容され、第2プロペラシャフト45
と第1プロペラシャフト34との間に複数のベアリング
47が配設されている。
【0011】第1プロペラシャフト34は、その先端が
トルクコンバータ17の出力軸17aに連結されてい
る。他方、第2プロペラシャフト45の先端は、前輪用
デファレンシャルギヤ16に連結された中継シャフト5
0に対して、歯車列51を介して、連結されている。歯
車列51は、第2プロペラシャフト45に取付けられた
第1ギヤ52と、中継シャフト50の後端に取付けられ
た第2ギヤ53と、これら第1、第2ギヤ52と53と
の間に介装されたカウンタギヤ54とで構成されてい
る。
【0012】上記の駆動系の作用について説明すると、
エンジン出力は、トルクコンバータ17から第1プロペ
ラシャフト34、第1中間シャフト24を通ってトラン
スミッション18に入力され、このトランスミッション
18により所望の変速がなされた後にセンタデファレン
シャルギヤ19で分配されて、後輪用デファレンシャル
ギヤ21(左右の後輪13)と第2中間シャフト25と
に伝達される。そして、第2中間シャフト25に伝達さ
れたエンジン出力は、第2ハイポイドギヤ43、第2プ
ロペラシャフト45、中継シャフト50を通って前輪用
デファレンシャルギヤ16(左右の前輪12)に伝達さ
れる。ここに、第2歯車列38のカウンタギヤ42によ
って、第1プロペラシャフト34と第2プロペラシャフ
ト45とが、同一方向に回転するように設定されてい
る。これにより、第1プロペラシャフト34と第2プロ
ペラシャフト45との間の相対的な回転差を小さくする
ことができ、ベアリング47の磨耗を小さなものにする
ことが可能になる。
【0013】また、第2プロペラシャフト45は、その
前後の軸端部が、夫々、トルクコンバータ17のケーシ
ングに一体化された前スリーブ56と、駆動ユニット2
0のケーシングに一体化された後スリーブ57とで囲ま
れ、これら各スリーブ56、57と第2プロペラシャフ
ト45の外周面との間に第2ベアリング58が介装され
ている。このため、前後のスリーブ56、57によっ
て、第2プロペラシャフト45は、その軸振れが防止さ
れ、トルクコンバータ17と駆動ユニット20とを連結
する剛体として機能することになる。このため、敢えて
トルクコンバータ17と駆動ユニット20とを連結する
剛性ケーシングを設ける必要がなく、したがって第1、
第2プロペラシャフト34、45を収容するトンネル部
(図示せず)の大きさを必要最小限に抑えることができ
る。
【0014】上記第1実施例によれば、エンジン15及
び前輪用デファレンシャルギヤ16がエンジンルーム2
に搭載され、他方、車体後部にトランスミッション1
8、センタデファレンシャルギヤ19、後輪用デファレ
ンシャルギヤ21が搭載されているため、従来のように
車体前部に重量が偏在することなく、車体前後方向の重
量配分を適正なものにすることができる。同様に、トン
ネル部の前端部の大きさを従来に比べて小さくすること
ができ、前席乗員の足元空間を拡大することが可能にな
る。
【0015】また、トランスミッション18が横置きに
搭載されているため、このトランスミッション18を含
む駆動ユニット20の車体前後方向長さを短縮すること
ができ、車室4の後部あるいは荷室3の容積を拡大する
ことが可能になる、ファミリー車に適用することができ
る。ちなみに、従来エンジンと切り離してトランスミッ
ションを車体後部に配設したトランスアクスル式の出力
にあっては、トランスミッションを縦置きすなわちミッ
ション軸を車体前後方向に向けて搭載するのが通例とさ
れ、また適用車種はスポーツ車であった。
【0016】図3以降の図面は、本発明の他の実施例を
示すものである。これら実施例の説明において、上記第
1実施例と同様の要素には同一の参照符号を付してその
説明を省略し、以下にこれら実施例の特徴部分について
説明を加えることとする。第2実施例(図3乃至図5) 本実施例における駆動系は、上記第1実施例の駆動系と
実質的に同一であるが、詳細には以下の点で異なってい
る。
【0017】先ず、第2プロペラシャフト45が、第1
プロペラシャフト34と同様に、中実シャフトで構成さ
れ、第2プロペラシャフト45と第1プロペラシャフト
34とが平行に配置されている。また、第1中間シャフ
ト24とミッション軸18aとを連結する第1歯車列2
7は、第1ギヤ30と第2ギヤ31との間にカウンタギ
ヤ59が介装されている。また、第2プロペラシャフト
45と前輪用デファレンシャルギヤ16(中継シャフト
50)とを連結する歯車列51は、第1ギヤ52と第2
ギヤ53とを直接噛み合わせた構成され、またこの歯車
列51には補助ギヤ60が噛合され、補助ギヤ60は第
1プロペラシャフト34に取付けられている。より詳し
く説明すると、補助ギヤ61は、第2プロペラシャフト
45の第1ギヤ52に噛合され、この補助ギヤ60を介
して、第1プロペラシャフト34の入力端と、第2プロ
ペラシャフトの出力端及び前輪用デファレンシャルギヤ
16とが連結されている。
【0018】ここに、本実施例における駆動系には、下
記の箇所に、第1乃至第4の噛み合いクラッチ62〜6
5が介装されて、これら噛み合いクラッチ62〜65に
よって、動力伝達経路の変更が行われるようになってい
る。以下に、噛み合いクラッチ62〜65の配設箇所を
説明する。先ず、第1噛み合いクラッチ62は、第1プ
ロペラシャフト34の前端部、より詳しくは第1プロペ
ラシャフト34と補助ギヤ60との間に介装されてい
る。また、第2噛み合いクラッチ63は、第1プロペラ
シャフト34の後端部に介装されている。勿論、第2噛
み合いクラッチ63の配設箇所においては、第1プロペ
ラシャフト34が前後に分断されてこの間に第2噛み合
いクラッチ63が介装されていることは言うまでもな
い。同様に、第3噛み合いクラッチ64は、センタデフ
ァレンシャルギヤ19の一の出力軸19a(前輪12へ
動力を伝達する出力軸)と、他の出力軸19b(後輪1
3へ動力を伝達する出力軸)との間に介装されている。
つまり、センタデファレンシャルギヤ19は、第3噛み
合いクラッチ64を『ON』することによってロック状
態(デフロック)となり、『OFF』することによって
作動状態となる。また、第4噛み合いクラッチ65は、
第2プロペラシャフト45の後端部に介装されている。
【0019】これら噛み合いクラッチ62〜65に対す
る制御の例を以下に説明する。第1例 第1噛み合いクラッチ61及び第3噛み合いクラッチ6
3を共に切断(OFF)し、他方第2、第4の噛み合い
クラッチ62、64を共に接続(ON)したときには、
第1プロペラシャフト34の入力端と第2プロペラシャ
フト45の出力端との連結が切断され、したがって、エ
ンジン出力は、前記第1実施例と同様に、トルクコンバ
ータ17から第1プロペラシャフト34、第1中間シャ
フト24を通ってトランスミッション18に入力され、
このトランスミッション18により所望の変速がなされ
た後にセンタデファレンシャルギヤ19で分配されて、
後輪用デファレンシャルギヤ21(左右の後輪13)と
第2中間シャフト25とに伝達される。そして、第2中
間シャフト25に伝達されたエンジン出力は、第2ハイ
ポイドギヤ43、第2プロペラシャフト45、中継シャ
フト50を通って前輪用デファレンシャルギヤ16(左
右の前輪12)に伝達される。第2例 第1、第3、第4の噛み合いクラッチ61、63、64
を共に接続(ON)し、第2噛み合いクラッチ62を切
断(OFF)したときには、第1プロペラシャフト34
の後端部が切断されて、この第1プロペラシャフト34
からトランスミッション18への動力伝達が禁止され
る。他方、第3噛み合いクラッチ63が接続(ON)さ
れていることから、センタデファレンシャルギヤ19は
デフロック状態にある。また第1噛み合いクラッチ61
が接続(ON)されていることから、トルクコンバータ
17の出力は、補助ギヤ60から第2プロペラシャフト
45の出力端及び前輪用デファレンシャルギヤ16(前
輪12)に伝達される。ここに、第2プロペラシャフト
45の出力端に伝達されたエンジン出力は、第2プロペ
ラシャフト45の入力端に向けて逆流して、第2中間シ
ャフト25から第2歯車列38を通って後輪用デファレ
ンシャルギヤ21(後輪13)に伝達される。したがっ
て、エンジン出力は、共に、トランスミッション18を
経由するとなく、前輪12と後輪13とに伝達されるこ
とになる。例えばトランスミッション18の速度比を
『1』に設定する、いわゆるオーバドライブのときに、
この第2例の態様を設定したときには、トランスミッシ
ョン18あるいはハイポイドギヤ33を経由して四輪駆
動するのに比べて、動力伝達ロスを低減することが可能
になる。第3例 第1、第2噛み合いクラッチ61、62を共に接続(O
N)し、第4噛み合いクラッチ64を切断(OFF)
し、また第3噛み合いクラッチ63を、適宜、接続(O
N)あるいは切断(OFF)したときには、第1プロペ
ラシャフト34とトランスミッション18とが連結状態
にあることから、エンジン出力は、第1プロペラシャフ
ト34を通ってトランスミッション18に伝達され、そ
の後センタデファレンシャルギヤ19を通って後輪用デ
ファレンシャルギヤ21(後輪13)に伝達されること
になる。他方、第1噛み合いクラッチ61が接続(O
N)されていることから、エンジン出力は、補助ギヤ6
0(歯車列51)を通って直接前輪用デファレンシャル
ギヤ16(前輪)に伝達されることになる。したがっ
て、例えば補助ギヤ60を含む歯車列51の組合せを、
いわゆるオーバドライブ(速度比=1)となるように設
定したときには、オーバドライブのときに、この態様を
形成することにより、前輪12への動力伝達を、車体後
部に配設したトランスミッション18を経由することな
く、直接行うことが可能になり、動力伝達効率を向上す
ることができる。勿論、1速、2速等のときには、前記
第1例の態様をとればよい。
【0020】以上、本実施例の駆動系に関しその制御例
を説明したが、例えば、常時は、第1、及び第3、第4
噛み合いクラッチ61、63、64を切断(OFF)
し、第2クラッチ62を接続(ON)状態として、後輪
13のみを駆動する後輪駆動(FR)を設定しておき、
スタック脱出時あるいは急速発進時に、第1噛み合いク
ラッチ61を接続(ON)するようにしてもよい。この
場合には、補助ギヤ60を含む歯車列51の組合せを1
速に設定しておくことで、四輪駆動の下で、スタック脱
出等が容易なものになる。尚、上記第1例〜第3例にお
ける各噛み合いクラッチ61〜64の態様を一覧表にし
て図5に示してある。第3実施例(図6) 本実施例の駆動系にあっては、第2実施例の駆動系と比
較して、基本的には、第2プロペラシャフト45が存在
しないものとなっている。すなわち、トルクコンバータ
17の出力は、第1プロペラシャフト34、ハイポイド
ギヤ33、第1歯車列27を通ってトランスミッション
18に入力され、このトランスミッション18で変速が
行われた後に、後輪用デファレンシャルギヤ21から左
右の後輪13に伝達される。他方、第1プロペラシャフ
ト34の前端部には補助ギヤ60が取付けられ、トルク
コンバータ17の出力は、補助ギヤ60、カウンタギヤ
68、第2ギヤ53からなる歯車列69、中継シャフト
50を通り、前輪用デファレンシャルギヤ16で分配さ
れて左右の前輪12に伝達される。ここに、歯車列69
における各ギヤの組合せは、いわゆるオーバドライブ
(速度比=1)となるように設定されている。また、第
1プロペラシャフト34と補助ギヤ60との間には第1
噛み合いクラッチ62が介装され、この第1噛み合いク
ラッチ62によって、前輪12への動力伝達が制御され
るようになっている。
【0021】以上のことを前提として、本実施例にあっ
ては、常時は、第1噛み合いクラッチ62が切断(OF
F)されて、後輪13のみを駆動する後輪駆動形式が設
定される。他方、トランスミッション18が『速度比=
1』に設定されるオーバドライブのときには、第1噛み
合いクラッチ62が接続(ON)されて、後輪13と共
に前輪12も駆動される(四輪駆動形式)。
【0022】本実施例によれば、トランスミッション1
8を、エンジン15と切り離して、左右の後輪13の間
に横置きに配置したトランスアクスルの利点を活かしつ
つ、パ─トタイム4WDを構成することができる。ま
た、前輪12に対する動力伝達を、トランスミッション
18を経由することなく、トルクコンバータ17から直
接的に行うようになっているため、前輪12に対する動
力伝達効率を向上することができる。勿論、オーバドラ
イブのときに4WDとなるため、高速走行の安定性を向
上することが可能である。第4実施例(図7) 本実施例の駆動系にあっては、上記第3実施例における
歯車列69において、この歯車列69における各ギヤの
組合せが、いわゆる1速となるように設定されている。
【0023】以上のことを前提として、本実施例にあっ
ては、常時は、第3実施例と同様に、第1噛み合いクラ
ッチ62が切断(OFF)されて、後輪13のみを駆動
する後輪駆動形式が設定される。他方、トランスミッシ
ョン18が『1速』に設定されるとき、あるいはスタッ
ク脱出時には、第1噛み合いクラッチ62が接続(O
N)されて、後輪13と共に前輪12も駆動される(四
輪駆動形式)。
【0024】本実施例によれば、第3実施例と同様に、
トランスミッション18を、エンジン15と切り離し
て、左右の後輪13の間に横置きに配置したトランスア
クスルの利点を活かしつつ、スタック脱出時等で四輪駆
動形式に変更可能なパートタイム4WDを構成すること
ができる。
【0025】
【効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、前輪と共に後輪をも駆動する四輪駆動車において、
その駆動形式の基本的な形態をトランスアクスル式とし
てあるため、車体前後方向の重量配分を適正なものにす
ることができる。また、エンジンをいわゆるエンジンル
ームに配設したものにあっては、車室フロアに形成され
るトンネル部の前端部の大きさを小さなものにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る車両の駆動系を上方から見た
平面図。
【図2】図1に示す駆動系が搭載された車両を側方から
見た側面図。
【図3】第2実施例に係る車両の駆動系を上方から見た
平面図。
【図4】図3に示す駆動系が搭載された車両を側方から
見た側面図。
【図5】第2実施例の駆動系に設けられた噛み合いクラ
ッチの制御例を一覧表にして示す図。
【図6】第3実施例に係る車両の駆動系を上方から見た
図。
【図7】図4実施例に係る車両の駆動系を上方から見た
図。
【符号の説明】
2 エンジンルーム 3 荷室 4 車室 12 前輪 13 後輪 15 エンジン 16 前輪用デファレンシャルギヤ 17 トルクコンバータ 17a トルクコンバータの出力軸 18 トランスミッション 18a ミッション軸 19 センタデファレンシャルギヤ 20 駆動ユニット 21 後輪用デファレンシャルギヤ 34 第1プロペラシャフト 45 第2プロペラシャフト 51 歯車列 60 補助ギヤ 62 第1プロペラシャフトと補助ギヤとの間に介装
された第1噛み合いクラッチ 63 第2噛み合いクラッチ 64 第3噛み合いクラッチ(センタデファレンシャ
ルギヤのON/OFF制御用) 65 第4噛み合いクラッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の前輪に連結された前輪用駆動機構
    と、 左右の後輪に連結された後輪用駆動機構と、 左右の後輪で挟まれた領域に配設され、前記後輪用駆動
    機構に連結されたトランスミッションと、 該トランスミッションの前方に配設されたエンジンと、 車体前後方向に延び、前記エンジンの出力を前記トラン
    スミッションに伝達する第1プロペラシャフトと、 車体前後方向に延び、前記トランスミッションの出力を
    前記前輪用駆動機構に伝達する第2プロペラシャフト
    と、を備えていることを特徴とする車両の駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2のプロペラシャフトの何
    れか一方が中空シャフトで構成されて、該中空シャフト
    内に他方のプロペラシャフトが配設されている、請求項
    1に記載の車両の駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のプロペラシャフトと前記第2
    のプロペラシャフトとが平行に延びている、請求項1に
    記載の車両の駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記トランスミッションが、そのミッシ
    ョン軸を車幅方向に向けて配置されている、請求項1乃
    至請求項3のいづれか1項に記載の車両の駆動装置。
  5. 【請求項5】 更に、前記トランスミッションで生成す
    る速度比が『1』に設定されたときに、前記第1プロペ
    ラシャフトから前記トランスミッションへの動力伝達を
    切断するクラッチと、 前記エンジンの出力を、前記トランスミッションを経由
    することなく、直接前記第2プロペラシャフトに伝達す
    る動力伝達機構とを有する、請求項3に記載の車両の駆
    動装置。
  6. 【請求項6】 更に、前記エンジンの出力を、前記トラ
    ンスミッションを経由することなく、前記前輪駆動機構
    に伝達する動力伝達機構と、 該動力伝達機構に介装され、前記トランスミッションで
    生成する速度比が『1』に設定されたときに接続され
    て、前記前輪駆動機構への動力伝達を許容する第1クラ
    ッチと、 前記トランスミッションで生成する速度比が『1』に設
    定されたときに、前記トランスミッションから前記第2
    プロペラシャフトへの動力伝達を切断する第2クラッチ
    とを有する、請求項3に記載の車両の駆動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005162198A (ja) * 2003-11-11 2005-06-23 Nissan Motor Co Ltd 車両の駆動機構配設構造
US7467678B2 (en) 2004-11-08 2008-12-23 Nissan Motor Co., Ltd. Hybrid four-wheel-drive

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005162198A (ja) * 2003-11-11 2005-06-23 Nissan Motor Co Ltd 車両の駆動機構配設構造
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