JPH061123U - 作業車両用前後4輪操舵装置 - Google Patents
作業車両用前後4輪操舵装置Info
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- JPH061123U JPH061123U JP4295892U JP4295892U JPH061123U JP H061123 U JPH061123 U JP H061123U JP 4295892 U JP4295892 U JP 4295892U JP 4295892 U JP4295892 U JP 4295892U JP H061123 U JPH061123 U JP H061123U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 4輪操舵方式の作業車両の操縦安定性と、4
輪操舵時の前後輪の同期のずれとを解消する。 【構成】 後輪の中立位相でのみ油圧シリンダーを介し
てモード切り替えが実行されると共に、前輪の全操舵量
の一定範囲内の直進付近で後輪を中立位相にロックして
前2輪操舵とし、その範囲外では前後輪逆相4輪操舵に
自動的に切り替える操舵モード切り替え用電磁弁装置を
設ける。
輪操舵時の前後輪の同期のずれとを解消する。 【構成】 後輪の中立位相でのみ油圧シリンダーを介し
てモード切り替えが実行されると共に、前輪の全操舵量
の一定範囲内の直進付近で後輪を中立位相にロックして
前2輪操舵とし、その範囲外では前後輪逆相4輪操舵に
自動的に切り替える操舵モード切り替え用電磁弁装置を
設ける。
Description
【0001】
本考案は薬剤を散布するスピードスプレーヤ等の防除車やトラクタ等の作業車 両用前後4輪操舵装置に関するものである。
【0002】
一般にこの種の作業車両用前後4輪操舵装置は前輪又は後輪の2輪操舵に切り 替えることができ、更に前後輪の同位相又は逆位相操舵に切り替えられるものが 多いが、その切り替えが機械式のものと油圧式のものとでは、油圧式のものは比 較的構造上の制約が少ないが、機械式に比較してその切り替え制御が複雑である 。また、特殊な作業車両を除いて通常の作業車両は低速車であるために上記切り 替えを車速に対応する自動切り替え式にする必要がない。そこで本考案出願人が 先に出願した実願平4−10777号による4輪操舵装置では、前後輪が中立( 直進)位置にあるときにのみ前2輪操舵モード、前後4輪操舵モード及び後2輪 操舵モードの切り替えができ、前後4輪操舵モードにおける前後輪の同期ズレ、 及び2輪操舵モードにおける非操舵輪の非中立位置での車輪のロックは発生せず 、モード切り替え用電磁弁にデテントタイプのものを使用しているので、不慮の 断線等で通電が断たれてもそのまま直前のモードで操作続行が可能である。 ところで、4輪操舵方式の作業車両は、旋回半径が小さいので樹間の狭い圃場 等での作業(走行速度1.5〜3km/h程度)に適しているが、他の作業場へ の移動時等、作業時の速度に比較して速度が高く(走行速度10〜20km/h 程度)、要求される操舵量が小さい場合には前2輪操舵方式の作業車両に比較し て操縦安定性が低下する欠点があった。更に、4輪操舵方式の作業車両で前後独 立した油圧シリンダーにより操舵する方式のものでは、シリンダー及び電磁弁等 のオイルリークにより直列接続した前後のシリンダー間の閉回路部分内のオイル 量が変化して4輪操舵時の前後輪の操舵量の同期がずれ易く、そのためオイル量 の補充や何等かの補正装置を必要としていた。
【0003】
本考案は、上記問題点である4輪操舵方式の作業車両の操縦安定性の低下と、 直列接続した前後のシリンダー間の閉回路部分内のオイル量が変化した場合の4 輪操舵時の前後輪の同期のずれとを解消しようとするもので、直進付近の一定の 操舵範囲内を前2輪操舵とし、その範囲外を前後輪逆相4輪操舵に自動的に切り 替えて制御させた作業車両用前後4輪操舵装置を提供することを目的とするもの である。
【0004】
本考案に係る作業車両用前後4輪操舵装置は、少なくとも前2輪操舵モード、 及び前後輪逆相4輪操舵モードを備え、後輪の中立位相でのみ油圧シリンダーを 介して前記モード切り替えが実行されると共に、前輪の全操舵量の一定範囲内の 直進付近で後輪を中立位相にロックして前2輪操舵とし、その範囲外では前後輪 逆相4輪操舵に自動的に切り替える操舵モード切り替え用電磁弁装置を設けた構 成を特徴とするものである。
【0005】
従って、本考案に係る作業車両用前後4輪操舵装置は、後輪の中立位相でのみ 油圧シリンダーを介してモード切り替えが実行されると共に、前輪の全操舵量の 一定範囲内の直進付近で後輪を中立位相にロックして前2輪操舵とし、その範囲 外では前後輪逆相4輪操舵に自動的に切り替える操舵モード切り替え用電磁弁装 置を設けて後輪が中立となった時点で4輪操舵から2輪操舵に切り替えを可能と し、モード切り替えを任意の時点で投入しても前輪及び後輪が共に中立となる条 件が整うまでは現状を維持することができ、2輪操舵と4輪操舵の切り替えを安 全に行うことができる。
【0006】
本考案に係る一実施例であるスピードスプレーヤ等の作業車両用前後4輪操舵 装置の主要部を図1に示す。ハンドル1の操舵方向に応じた向きに操舵角に比例 した量の高圧オイルをオービットロール(油圧操舵制御弁)2を介して油圧ポン プ3より操舵モード切り替え用電磁弁装置SVに供給する。 本実施例の前記電磁弁装置SVは、図2に示す2種類の操舵モードI、II、即 ち、前輪Fのみを操作する前2輪操舵モードI、前輪F及び後輪Rを操作する前 後輪逆相4輪操舵モードIIのいずれかに切り替えるために、図3の2ポジション デテント形電磁弁のソレノイドSOLa及びSOLbに通電して、図1及び図4 に示す如く前後2本の複動式油圧シリンダー4,5を作動せしめる。図1におけ る6はキングピン、7はタイロッドアーム、8L及び8Rは左右それぞれのタイ ロッド、9L及び9Rは左右それぞれのベルクランク、そして10はセンターア ーム、LS1、LS2は前後の中立位相範囲を検出するリミットスイッチである 。
【0007】 図5は本実施例の作業車両用前後4輪操舵装置の操舵モード切り替えを制御す る制御装置Cの電気回路の一例を示し、前記電磁弁装置SVを図4で示す。図5 の電気回路において前後の油圧シリンダー4,5を制御する電磁弁装置SVのソ レノイドSOLa,SOLb、操舵モード表示ランプSL1,SL2及び一回路 の同型リレーCR1〜CR3が前後のリミットスイッチLS1,LS2によって 作動される。なお、操舵モード切り替え自動制御用リレーコイルCR1及び前後 輪同期制御用リレーコイルCR2,CR3の前後にそれぞれ接続されて前記各ベ ルクランク9のカム面の接離で作動する一回路二接点の前輪中立検出用リミット スイッチLS1及び後輪中立検出用リミットスイッチLS2は、そのメーク接点 LS1a,LS2aが同時に導通することにより前後4輪操舵モードから前2輪 操舵モードに切り替わり、その逆接点となるブレーク接点LS1b,LS2bが 同時に導通することにより前後輪の同期補正動作が開始されるように、回路が構 成されている。
【0008】 図6は前記前輪F及び後輪RのリミットスイッチLS1及びLS2がOFF状 態とON状態を示し、前輪のリミットスイッチLS1のON状態が後輪のリミッ トスイッチLS2のON状態より長く設定されている。一方、制御用電気回路は 、リミットスイッチLS1とLS2が同時にONとなる区間だけ後輪を中立にロ ックして前2輪操舵モードとなる様に構成されており、この前輪下の全操舵量の 一定範囲の直進付近区間に相当するリミットスイッチLS1のONとなる幅が2 輪操舵区間となる。 図8は図4の操舵モード切り替え用電磁弁装置SVの他の実施例を示し、3個 のノンリーク電磁バルブSV1〜SV3及びソレノイドSOL1〜SOL3を用 いたものであり、図5に対応するその電気回路の一例を図7に示し、図8に示す 如くノンリーク電磁バルブSV1〜SV3がOFFで前後輪逆相4輪操舵モード になり、ノンリーク電磁バルブSV1〜SV3がONで前2輪操舵モードになる 。
【0009】 図5に対応する電気回路の別の例を図9に示し、図9に新たに加えられたLS 3〜LS5は副変速レバー及び主変速レバーのシフト位置を検出するリミットス イッチで、リミットスイッチLS3が副変速レバーの高速(H)側で導通し、リ ミットスイッチLS4及びリミットスイッチLS5が主変速レバーの3速、4速 (トップ)側で導通する。従って破線のように結線すれば、高速走行時に副変速 レバーを高速側として主変速レバーの3速、4速(トップ)側で使用すると自動 的に常時、前2輪操舵になる。 また、図10は更に他の実施例を示す操舵モード切り替え用電磁弁装置SVで 、2個の電磁バルブSV1〜SV2及びソレノイドSOL1〜SOL2を用いた ものであり、リリーフ弁RVは操舵量が最大になると開成し、直列接続した前後 の油圧シリンダー4,5間の閉管路部分内に圧力を供給するもので、前後の油圧 シリンダー4,5の一方にストロークの余裕が残っている場合に、リリーフ弁R Vからの圧油が追加され、この余裕が除去されて前後操舵の同期ずれが修正され る。従って、コントロール回路が故障した場合に、あらかじめ前シリンダー4の ストロークを4輪操舵区間分相当範囲内に制限する機構を設けておき、前シリン ダー4のストロークを制限せしめれば、一旦最大に操舵するだけで、前記閉管路 部分内の油量が常時4輪操舵になるよう調整され、以後は前輪操向角が小さくな るが常時4輪操舵として走行可能になる。
【0010】 図11から図15は2輪操舵と4輪操舵との切り替わりにおける前輪と後輪と の同期状態、前輪の遅角修正状態、後輪の遅角修正状態、2輪操舵と4輪操舵と の切り替わり状態、及び2輪操舵時の後輪ロック外れの修正状態をそれぞれ示す もので、図6に対応する前後のリミットスイッチLS1,LS2のON状態及び OFF状態と図5に対応する電気回路図の接続状態を対比して示している。
【0011】 即ち、図11の(イ)、(ロ)、(ハ)そして(ニ)は、一方向への一連の操 舵中において前輪と後輪とが常に同期している状態をそれぞれ示すもので、(イ )は前輪と後輪との中立状態を示し、電気回路は前輪2輪操舵区間用リミットス イッチLS1のメーク接点LS1a及び後輪中立用リミットスイッチLS2のメ ーク接点LS2aがともに閉成されて、電磁バルブSV1の制御用リレーCR1 がON状態にあり、2輪操舵状態である。 (ロ)は前輪が2輪操舵区間から外れ後輪が中立状態にあり、後輪中立用リミ ットスイッチLS2のメーク接点LS2a及び前輪2輪操舵区間用リミットスイ ッチLS1のブレーク接点LS1bが閉成されるが、制御用リレーCR1〜CR 3がいずれもOFF状態であり、4輪操舵状態にある。 (ハ)は前輪が2輪操舵区間から外れるとともに後輪が中立状態から外れた状 態にあり、同期制御用リレーCR2のメーク接点CR2a、前2輪操舵区間用リ ミットスイッチLS1のブレーク接点LS1b、後輪中立用リミットスイッチL S2のブレーク接点LS2b、及び同期制御用リレーCR3のメーク接点CR3 aが閉成されており、同期制御用リレーCR2及びCR3がON状態にあり、4 輪操舵状態であるとともに、同期補正機能が作動準備状態となっている。 (ニ)は前輪が2輪操舵区間の直前にある一方で後輪が中立状態にあり、後輪 中立用リミットスイッチLS2のメーク接点LS2a、同期制御用リレーCR2 のメーク接点CR2a、前輪2輪操舵区間用リミットスイッチLS1のブレーク 接点LS1b、及び同期制御用リレーCR3のメーク接点CR3aが閉成されて おり、電磁バルブ制御用リレーCR1、同期制御用リレーCR2及びCR3がO N状態にあり、2輪操舵状態となって後輪は中立位相にロックされ前輪のみが継 続して操舵される。
【0012】 図12の(イ)、(ロ)、(ハ)そして(ニ)は、前輪の遅角修正状態をそれ ぞれ示すもので、(イ)は前輪及び後輪が同期状態から外れて、後輪に対して前 輪の位相が遅れた状態にあり、電気回路は同期制御用リレーCR2のメーク接点 CR2a、前輪2輪操舵区間用リミットスイッチLS1のブレーク接点LS1b 、後輪中立用リミットスイッチLS2のブレーク接点LS2b、及び同期制御用 リレーCR3のメーク接点CR3aが閉成されており、同期制御用リレーCR2 及びCR3がON状態となって同期修正準備状態にあり、回路全体としては電磁 バルブ制御用リレーCR1がOFF状態となって4輪操舵状態である。 (ロ)は前輪の位相が同期状態から遅れ後輪が中立状態にあり、電気回路は後 輪中立用リミットスイッチLS2のメーク接点LS2a、補助制御用リレーCR 2のメーク接点CR2a、前輪2輪操舵区間用リミットスイッチLS1のブレー ク接点LS1b、及び補助制御用リレーCR3のメーク接点CR3aが閉成され ており、電磁バルブ制御用リレーCR1、同期制御用リレーCR2及びCR3が ON状態にあり、2輪操舵状態である。 (ハ)は回路の作動状態は(ロ)と同じであるが、2輪操舵状態で前輪のみが 操向されて、前後輪の位相は同期状態に復している。 (ニ)は前輪と後輪との中立状態を示し、電気回路は前輪2輪操舵区間用リミ ットスイッチLS1のメーク接点LS1a及び後輪中立用リミットスイッチLS 2のメーク接点LS2aが閉成されて、電磁バルブ制御用リレーCR1のみがO N状態にあり、2輪操舵状態である。
【0013】 図13の(イ)、(ロ)、(ハ)そして(ニ)は、後輪の遅角修正状態をそれ ぞれ示すもので、(イ)は前輪及び後輪が同期状態から外れて前輪に対して後輪 の位相が遅れた状態にあり、同期制御用リレーCR2のメーク接点CR2a、前 輪2輪操舵区間用リミットスイッチLS1のブレーク接点LS1b、後輪中立用 リミットスイッチLS2のブレーク接点LS2b、及び同期制御用リレーCR3 のメーク接点CR3aが閉成されており、同期制御用リレーCR2及びCR3が ON状態となって同期修正準備状態にあり、回路全体としては4輪操舵状態であ る。 (ロ)は前輪が2輪操舵区間にあるが後輪の位相が同期状態から遅れており、 電気回路は前2輪操舵区間用リミットスイッチLS1のメーク接点LS1a及び 後輪中立用リミットスイッチLS2のブレーク接点LS2bが閉成されているが 、制御用リレーCR1〜CR3がいずれもOFF状態にあり、4輪操舵状態であ る。 (ハ)は後輪が中立状態まで操舵されて前輪との同期した状態を示し、電気回 路は前2輪操舵区間用リミットスイッチLS1のメーク接点LS1a及び後輪中 立用リミットスイッチLS2のメーク接点LS2aが閉成されて、電磁バルブ制 御用リレーCR1がON状態にあり、2輪操舵状態である。 (ニ)は、前2輪操舵状態に移行後、前輪が中立位相に操縦された状態を示し 、回路の動作状態に変化はないが、前輪及び後輪がともに中立位相となって同期 して直進状態に復している。
【0014】 図14の(イ)、(ロ)、(ハ)そして(ニ)は、常時前2輪操舵モードと4 輪操舵モードとの切り替わり状態をそれぞれ示すもので、(イ)は前輪及び後輪 が4輪操舵区間にある状態でモード切り替えスイッチS1を投入した後、直進方 向に操舵しつつある状態にあり、電気回路は2輪操舵と4輪操舵との切り替えス イッチS1がON状態で、同期制御用リレーCR2のメーク接点CR2a、前2 輪操舵区間用リミットスイッチLS1のブレーク接点LS1b、後輪中立用リミ ットスイッチLS2のブレーク接点LS2b、及び同期制御用リレーCR3のメ ーク接点CR3aが閉成されており、同期制御用リレーCR2及びCR3がON 状態にあって同期修正の準備状態にあり、回路全体としては4輪操舵状態が保持 されている。 (ロ)は前輪と後輪との中立状態を示し、電気回路は切り替えスイッチS1が ON状態で、前2輪操舵区間用リミットスイッチLS1のメーク接点LS1a、 後輪中立用リミットスイッチLS2のメーク接点LS2a、及び同期制御用リレ ーCR3のメーク接点CR3aが閉成されて、制御用リレーCR1〜CR3がい ずれもON状態にあり、2輪操舵状態である。 なお、切り替えスイッチS1は投入されたままなので、同期制御用リレーCR 2のメーク接点CR2aは閉成された状態を維持し、以後の回路は常時前2輪操 舵モードとなる。 (ハ)は前輪が常時前2輪操舵モードでの操舵中に切り替えスイッチS1を切 った後、直進方向ヘ操舵しつつある状態にあり、電気回路は切り替えスイッチS 1がOFF状態で、後輪中立用リミットスイッチLS2のメーク接点LS2a、 同期制御用リレーCR2のメーク接点CR2a、前2輪操舵区間用リミットスイ ッチLS1のブレーク接点LS1b、及び同期制御用リレーCR3のメーク接点 CR3aが閉成されており、電磁バルブ制御用リレーCR1、同期制御用リレー CR2及びCR3がON状態にあり、2輪操舵状態が保持されている。 (ニ)は前輪と後輪との中立状態を示し、電気回路は切り替えスイッチS1が OFF状態で、前2輪操舵区間用リミットスイッチLS1のメーク接点LS1a 及び後輪中立用リミットスイッチLS2のメーク接点LS2aが閉成されて電磁 バルブ制御用リレーCR1がON状態にあり、2輪操舵状態であるが周期制御用 リレーCR2及びCR3がOFF状態に復しているため、以後の動作は常時前2 輪操舵モードから前後4輪操舵モードに復している。
【0015】 図15の(イ)、(ロ)、(ハ)そして(ニ)は、不慮の外力が働いた場合に 於ける2輪操舵時の後輪中立ロック外れの修正をそれぞれ示すもので、(イ)は 前輪及び後輪が前後4輪操舵モードの前2輪操舵区間での同期状態にあり、電気 回路は切り替えスイッチS1がOFF状態で、前2輪操舵区間用リミットスイッ チLS1のメーク接点LS1a及び後輪中立用リミットスイッチLS2のメーク 接点LS2aが閉成されて、電磁バルブ制御用リレーCR1がON状態にあり、 2輪操舵状態である。(ロ)は不慮の外力により中立ロック状態から外れており 、前2輪操舵区間用リミットスイッチLS1のメーク接点LS1a及び後輪中立 用リミットスイッチLS2のブレーク接点LS2bが閉成されているが、制御用 リレーCR1〜CR3がいずれもOFF状態にあり、4輪操舵状態となるので、 この後の直進方向への操舵により初期状態に復する。(ハ)は前輪が常時前2輪 操舵モードで操舵された状態にあり、電気回路は切り替えスイッチS1がON状 態で、後輪中立用リミットスイッチLS2のメーク接点LS2a、補助制御用リ レーCR2のメーク接点CR2a、前2輪操舵区間用リミットスイッチLS1の ブレーク接点LS1b、及び同期制御用リレーCR3のメーク接点CR3aが閉 成されており、電磁バルブ制御用リレーCR1、補助制御用リレーCR2及びC R3がON状態にあり、2輪操舵状態である。(ニ)は後輪が不慮の外力により 中立ロック状態から外れた状態にあり、電気回路は切り替えスイッチS1がON 状態で、同期制御リレーCR2のメーク接点CR2a、前2輪操舵区間用リミッ トスイッチLS1のブレーク接点LS1b、後輪中立用リミットスイッチLS2 のブレーク接点LS2b、及び同期制御用リレーCR3のメーク接点CR3aが 閉成されており、同期制御用リレーCR2及びCR3がON状態にあり、4輪操 舵状態である。そして、この後の直進方向への操舵により、直ちに初期状態の常 時前2輪操舵モードに復することができる。 なお、本考案において、全操舵量の1/10〜1/3程度の範囲内の直進付近 を前2輪操舵とすると、実用上好適である。 また、前輪用油圧シリンダーをストローク一杯に作動せしめた時に、後輪用油 圧シリンダー側に、更に数%の余裕をもたせておくと、特に図4の如き管路構成 の場合に、オイルリークの影響を閉管路部分内のオイル量を後輪の位相を遅れさ せる方向にさせ易く、必ず前輪が後輪の中立点復帰以前に2輪操舵区間に達する ことになり、より誤動作が発生しにくくすることができる。
【0016】
以上の説明から明らかな通り、本考案の構成によれば、後輪の中立位相でのみ 油圧シリンダーを介してモード切り替えが実行されると共に、前輪の全操舵量の 一定範囲内の直進付近で後輪を中立位相(直進)にロックして前2輪操舵とし、 その範囲外では前後輪逆相4輪操舵に自動的に切り替える操舵モード切り替え用 電磁弁装置を設けたので、任意の時点で2輪操舵と4輪操舵の切り替えスイッチ を投入しても、前輪及び後輪が共に中立となる条件が整うまでは、切り替え直前 のモードを維持することができ、2輪操舵と4輪操舵の切り替えを安全に行うこ とができ、直進状態の使用割合が高く要求操舵量の小さな、作業車両の移動時に は直進近傍で自動的に2輪操舵モードになり、4輪操舵車両であっても、直進時 にはより安定した操縦性能を与えることができ、要求操舵量の大きい作業時には 前後輪逆相4輪操舵方式の旋回性能の良さも十分に発揮され、電磁弁装置の油圧 系統の構成を簡素に安価で誤動作の少ないものにでき、傾斜地での等高線走行時 等での車両の機体の傾きを修正したり、多様な環境条件に対応でき、2輪操舵と 4輪操舵との切り替えスイッチS1を任意の操舵位置で投入しても、後輪の中立 条件を満足する位置まで操舵されてはじめて中立範囲で4輪操舵から2輪操舵へ 切換えられ、目視でタイヤの操向状態を確認する必要もなく確実安全な操舵が保 証され、更には、前2輪操舵モードの時に後輪の中立ロックが外れても、その時 点で4輪操舵モードに切り替わり、僅かな操舵操作で再び2輪操舵モードに復帰 するので、違和感や危険がない。
【0017】
【図1】本考案に係る作業車両用前後4輪操舵装置の概
略平面図。
略平面図。
【図2】各操舵モードを示す前輪及び後輪の概略平面
図。
図。
【図3】2ポジションデテント形電磁弁の概略図。
【図4】操舵モード切り替え用電磁弁装置の概略図。
【図5】制御用の電気回路の一例を示す図。
【図6】前輪及び後輪のリミットスイッチのOFF状態
とON状態の一例を示す図。
とON状態の一例を示す図。
【図7】図5の他の実施例である制御用電気回路図。
【図8】図7の電気回路で制御される操舵モード切り替
え用電磁弁装置の一例の概略図。
え用電磁弁装置の一例の概略図。
【図9】図5の更に他の実施例である制御用電気回路
図。
図。
【図10】図9の電気回路図で制御される操舵モード切
り替え用電磁弁装置の一例の概略図。
り替え用電磁弁装置の一例の概略図。
【図11】一方向への一連の操舵中において前輪と後輪
とが常に同期している状態を示すもので、(イ)は前輪
と後輪とが中立状態であって電気回路が2輪操舵状態に
あり、(ロ)は前輪が前2輪操舵区間から外れた状態で
あって電気回路が4輪操舵状態にあり、(ハ)は前輪と
後輪とが中立方向に移動している状態であって電気回路
が4輪操舵状態にあり、(ニ)は後輪が中立となりロッ
クされて前輪のみが中立方向に向かう状態であって電気
回路が2輪操舵状態にあることを示す図。
とが常に同期している状態を示すもので、(イ)は前輪
と後輪とが中立状態であって電気回路が2輪操舵状態に
あり、(ロ)は前輪が前2輪操舵区間から外れた状態で
あって電気回路が4輪操舵状態にあり、(ハ)は前輪と
後輪とが中立方向に移動している状態であって電気回路
が4輪操舵状態にあり、(ニ)は後輪が中立となりロッ
クされて前輪のみが中立方向に向かう状態であって電気
回路が2輪操舵状態にあることを示す図。
【図12】前輪の遅角修正状態を示すもので、(イ)は
前輪と後輪とが同期状態から外れて後輪に対して前輪の
位相が遅れた状態で中立方向に向かっている状態であっ
て電気回路が4輪操舵状態にあり、(ロ)は前輪が同期
状態から遅れて中立方向に向かい後輪が中立状態であっ
て電気回路が2輪操舵状態にあり、(ハ)は前輪が2輪
操舵区間の直前にあって同期状態に近付いた状態で後輪
が中立ロックしている状態であって電気回路が2輪操舵
状態にあり、(ニ)は前輪と後輪とが中立位相に同期し
た状態であって電気回路が2輪操舵状態にあることを示
す図。
前輪と後輪とが同期状態から外れて後輪に対して前輪の
位相が遅れた状態で中立方向に向かっている状態であっ
て電気回路が4輪操舵状態にあり、(ロ)は前輪が同期
状態から遅れて中立方向に向かい後輪が中立状態であっ
て電気回路が2輪操舵状態にあり、(ハ)は前輪が2輪
操舵区間の直前にあって同期状態に近付いた状態で後輪
が中立ロックしている状態であって電気回路が2輪操舵
状態にあり、(ニ)は前輪と後輪とが中立位相に同期し
た状態であって電気回路が2輪操舵状態にあることを示
す図。
【図13】後輪の遅角修正状態を示すもので、(イ)は
前輪と後輪とが同期状態から外れて後輪の位相が前輪に
対して遅れた状態で中立方向に向かっている状態であっ
て電気回路が4輪操舵状態にあり、(ロ)は前輪が2輪
操舵区間にあるが後輪が同期状態から遅れて中立方向に
向かう状態であって電気回路が4輪操舵状態にあり、
(ハ)は前輪と後輪が同期状態であって電気回路が2輪
操舵状態にあり、(ニ)は前輪と後輪とが中立状態であ
って電気回路が2輪操舵状態にあることを示す図。
前輪と後輪とが同期状態から外れて後輪の位相が前輪に
対して遅れた状態で中立方向に向かっている状態であっ
て電気回路が4輪操舵状態にあり、(ロ)は前輪が2輪
操舵区間にあるが後輪が同期状態から遅れて中立方向に
向かう状態であって電気回路が4輪操舵状態にあり、
(ハ)は前輪と後輪が同期状態であって電気回路が2輪
操舵状態にあり、(ニ)は前輪と後輪とが中立状態であ
って電気回路が2輪操舵状態にあることを示す図。
【図14】常時前2輪操舵モードと4輪操舵モードとの
切り替わりを示すもので、(イ)モード切り替えスイッ
チS7を投入後前輪と後輪とが中立方向に向かっている
状態であって電気回路が4輪操舵状態にあり、(ロ)は
前輪と後輪が中立状態であって電気回路が2輪操舵状態
にあり、(ハ)モード切り替えスイッチS1を切った後
前輪が中立方向に向かって後輪が中立ロックされている
状態であって電気回路が2輪操舵状態にあり、(ニ)は
前輪と後輪とが中立状態であって電気回路が4輪操舵モ
ードの2輪操舵区間にあることを示す図。
切り替わりを示すもので、(イ)モード切り替えスイッ
チS7を投入後前輪と後輪とが中立方向に向かっている
状態であって電気回路が4輪操舵状態にあり、(ロ)は
前輪と後輪が中立状態であって電気回路が2輪操舵状態
にあり、(ハ)モード切り替えスイッチS1を切った後
前輪が中立方向に向かって後輪が中立ロックされている
状態であって電気回路が2輪操舵状態にあり、(ニ)は
前輪と後輪とが中立状態であって電気回路が4輪操舵モ
ードの2輪操舵区間にあることを示す図。
【図15】2輪操舵時の後輪中立ロック外れの修正状態
をそれぞれ示すもので、(イ)は前輪と後輪とが同期状
態であって電気回路が2輪操舵状態にあり、(ロ)は不
慮の外力により、後輪が中立ロック状態から外れた状態
であって電気回路が4輪操舵状態にあり、(ハ)は前輪
が常時2輪操舵モードで操舵され後輪が中立状態であっ
て電気回路が2輪操舵状態にあり、(ニ)は不慮の外力
により後輪が中立ロック状態から外れて同期方向に向か
っている状態であって電気回路が4輪操舵状態にあるこ
とを示す図。
をそれぞれ示すもので、(イ)は前輪と後輪とが同期状
態であって電気回路が2輪操舵状態にあり、(ロ)は不
慮の外力により、後輪が中立ロック状態から外れた状態
であって電気回路が4輪操舵状態にあり、(ハ)は前輪
が常時2輪操舵モードで操舵され後輪が中立状態であっ
て電気回路が2輪操舵状態にあり、(ニ)は不慮の外力
により後輪が中立ロック状態から外れて同期方向に向か
っている状態であって電気回路が4輪操舵状態にあるこ
とを示す図。
4 前輪用油圧シリンダー 5 後輪用油圧シリンダー I 前2輪操舵モード II 前後輪逆相4輪操舵モード III 後2輪操舵モード F 前輪 R 後輪 SV 操舵モード切り替え電磁弁装置
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも前2輪操舵モード(I)及び
前後輪逆相4輪操舵モード(II)を備え、後輪(R)の中
立位相でのみ油圧シリンダー(4,5)を介して前記モ
ード切り替えが実行されると共に、前輪(F)全操舵量
の一定範囲内の直進付近で後輪(R)を中立位相にロッ
クして前2輪操舵とし、その範囲外では前後輪逆相4輪
操舵に自動的に切り替える操舵モード切り替え用電磁弁
装置(SV)を設けたことを特徴とする作業車両用前後
4輪操舵装置。 - 【請求項2】 前記油圧シリンダー(4,5)を作動せ
しめる油圧管路を前輪用油圧シリンダー(4)に対して
後輪用油圧シリンダー(5)にストロークの余裕をもた
せた直列回路とし、前輪(F)が後輪(R)の中立点復
帰以前に前2輪操舵モード区間に達することを特徴とす
る請求項1に記載の作業車両用前後4輪操舵装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992042958U JP2599307Y2 (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 作業車両用前後4輪操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992042958U JP2599307Y2 (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 作業車両用前後4輪操舵装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH061123U true JPH061123U (ja) | 1994-01-11 |
| JP2599307Y2 JP2599307Y2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=12650540
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992042958U Expired - Fee Related JP2599307Y2 (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 作業車両用前後4輪操舵装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2599307Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015030303A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | 株式会社タダノ | 作業用車両のステアリング装置 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02179582A (ja) * | 1988-12-29 | 1990-07-12 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の補助操舵装置 |
| JPH0419267A (ja) * | 1990-05-12 | 1992-01-23 | Iseki & Co Ltd | 動力車両の四輪操舵装置 |
-
1992
- 1992-06-22 JP JP1992042958U patent/JP2599307Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02179582A (ja) * | 1988-12-29 | 1990-07-12 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の補助操舵装置 |
| JPH0419267A (ja) * | 1990-05-12 | 1992-01-23 | Iseki & Co Ltd | 動力車両の四輪操舵装置 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015030303A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | 株式会社タダノ | 作業用車両のステアリング装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2599307Y2 (ja) | 1999-09-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |