JPH0611667B2 - 高温強度が優れたアルミナ・シリカ系セラミックス焼結体の製造方法 - Google Patents
高温強度が優れたアルミナ・シリカ系セラミックス焼結体の製造方法Info
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- JPH0611667B2 JPH0611667B2 JP60117646A JP11764685A JPH0611667B2 JP H0611667 B2 JPH0611667 B2 JP H0611667B2 JP 60117646 A JP60117646 A JP 60117646A JP 11764685 A JP11764685 A JP 11764685A JP H0611667 B2 JPH0611667 B2 JP H0611667B2
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- C04B35/00—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
- C04B35/01—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ムライトを含むアルミナ・シリカ系セラミッ
クス焼結体、特に1300℃までの高温強度が常温強度より
も優れ、かつその強度の絶対値(常温で300MPa以上、高
音(1,300℃)で400MPa以上)が高いアルミナ・シリカ
系セラミックス焼結体の製造方法に関する。
クス焼結体、特に1300℃までの高温強度が常温強度より
も優れ、かつその強度の絶対値(常温で300MPa以上、高
音(1,300℃)で400MPa以上)が高いアルミナ・シリカ
系セラミックス焼結体の製造方法に関する。
従来の技術 ムライトは3Al2O3・2SiO2で代表される組成
のアルミナ・シリカ系酸化物であり、熱膨張係数が酸化
物セラミックス中では小さく、密度も低く、代表的酸化
物セラミックスであるアルミナに比較して高音での耐ク
リープ特性が優れるなどの特徴があり、耐熱性構造材料
としての応用の可能性があるため、国内外での研究開発
が盛んなりつつある。
のアルミナ・シリカ系酸化物であり、熱膨張係数が酸化
物セラミックス中では小さく、密度も低く、代表的酸化
物セラミックスであるアルミナに比較して高音での耐ク
リープ特性が優れるなどの特徴があり、耐熱性構造材料
としての応用の可能性があるため、国内外での研究開発
が盛んなりつつある。
一般に、このムライト系焼結体の原料粉末を合成する方
法としては、 (1) 粘土質(カオリン質)原料にアルミナを添加する
方法、 (2) アルミナゾルとシリカゾルを混合、ゲル化して、
加熱する方法、 (3) ケイ酸ソーダとアルミニウム塩を混合し加熱する
方法、 が代表的である。しかし、(1)は天然原料に含有する不
純物の影響により焼結体中にガラス相が多量に生成す
る。(2)はゲル化時に強固な仮像を作ることと、アルミ
ナゲルとシリカゲルのゲル化速度の相違から生じる局部
的な組成の不均質を生じることから、焼結性が低下する
とともに焼結体中にガラス相が生成しやすい。(3)はN
a塩を使用するため、焼結体中に液相(ガラス相)が生
じる。上記従来法はいずれの場合も不純物特にアルカリ
金属とりをけNa+の存在により上記ガラス相の粘性が
低下し、もって焼結体の強度、特に800℃以上の高温
強度を著しく低下させる欠点があった。
法としては、 (1) 粘土質(カオリン質)原料にアルミナを添加する
方法、 (2) アルミナゾルとシリカゾルを混合、ゲル化して、
加熱する方法、 (3) ケイ酸ソーダとアルミニウム塩を混合し加熱する
方法、 が代表的である。しかし、(1)は天然原料に含有する不
純物の影響により焼結体中にガラス相が多量に生成す
る。(2)はゲル化時に強固な仮像を作ることと、アルミ
ナゲルとシリカゲルのゲル化速度の相違から生じる局部
的な組成の不均質を生じることから、焼結性が低下する
とともに焼結体中にガラス相が生成しやすい。(3)はN
a塩を使用するため、焼結体中に液相(ガラス相)が生
じる。上記従来法はいずれの場合も不純物特にアルカリ
金属とりをけNa+の存在により上記ガラス相の粘性が
低下し、もって焼結体の強度、特に800℃以上の高温
強度を著しく低下させる欠点があった。
最近では、上記方法のほかに、アルコキシドを利用して
原料粉末を合成する三つの方法、すなわち (4) シリコンアルコキシドとアルミニウム塩の共沈
法、 (5) シリコンアルコキシドとアルキニウムアルコキシ
ドとの混合溶液の加水分解法、 (6) シリコンアルコキシドとアルミニウム塩の噴霧熱
分解法、 などが提案されている。
原料粉末を合成する三つの方法、すなわち (4) シリコンアルコキシドとアルミニウム塩の共沈
法、 (5) シリコンアルコキシドとアルキニウムアルコキシ
ドとの混合溶液の加水分解法、 (6) シリコンアルコキシドとアルミニウム塩の噴霧熱
分解法、 などが提案されている。
これら合成法と焼結法とを組合わせた方法としては下記
の製法が知られている。
の製法が知られている。
すなわち、米国特許No.3,922,333にはAlアルコキシド
とSiアルコキシドとから合成した原料粉末を500〜700
℃て仮焼し、1,300〜1,600℃でホットプレス焼結したム
ライト焼結体(Al2O371.8重量%、SiO228.2重
量%)の常温強度は269MPa発現した旨、また米国特許N
o.4,427,785では、加水分解によって合成されたAl2
O3が72.5〜76.5重量%のゲル乾燥物(原料粉末)を49
0〜1,100℃で仮焼して、水分、炭化水素を除去しアモル
ファス仮焼物をつくり、続いて、該仮焼物を1,500〜1,6
75℃で焼結し、さらに約34.5MPa,1,500〜1,700℃で熱
間等方プレスし、さらに場合によってはアニール処理
(1,700〜1,850℃)することにより、常温強度120MPa、
高温強度90MPaの透光性ムライト焼結体を製造した旨に
開示がある。
とSiアルコキシドとから合成した原料粉末を500〜700
℃て仮焼し、1,300〜1,600℃でホットプレス焼結したム
ライト焼結体(Al2O371.8重量%、SiO228.2重
量%)の常温強度は269MPa発現した旨、また米国特許N
o.4,427,785では、加水分解によって合成されたAl2
O3が72.5〜76.5重量%のゲル乾燥物(原料粉末)を49
0〜1,100℃で仮焼して、水分、炭化水素を除去しアモル
ファス仮焼物をつくり、続いて、該仮焼物を1,500〜1,6
75℃で焼結し、さらに約34.5MPa,1,500〜1,700℃で熱
間等方プレスし、さらに場合によってはアニール処理
(1,700〜1,850℃)することにより、常温強度120MPa、
高温強度90MPaの透光性ムライト焼結体を製造した旨に
開示がある。
発明が解決しようとする課題 しかし、前記の方法は不純物等にごく微量のNa2やK
2Oの混入には配慮がはらわれていなかったためにいず
れも強度が低く、用途が著しく限定されていた。
2Oの混入には配慮がはらわれていなかったためにいず
れも強度が低く、用途が著しく限定されていた。
わずかに(6)の方法(特開昭60−161371)においてのみ
得られた焼結体の強度が常温から1,300℃までほぼ400MP
aの曲げ強度を示しているが、いずれも温度の上昇とと
もに強度低下の傾向があり、常温強度を超える高温強度
は得られていない。
得られた焼結体の強度が常温から1,300℃までほぼ400MP
aの曲げ強度を示しているが、いずれも温度の上昇とと
もに強度低下の傾向があり、常温強度を超える高温強度
は得られていない。
従来のムライト系焼結体の高温強度が引い原因として
は、 (a) 不純物特にアルカリ金属酸化物がムライト結晶の
粒界には低融点低粘度のガラス相を形成すること、 (b) ムライトの合成過程において局部的な組成のズレ
が大きい場合、焼結途中で化学組成から推定されるより
多量のガラス相が焼結体中に形成されること、 の二点があり、特に原因(a)は、800℃以上の高温強度を
著しく低下させる主因となっている。
は、 (a) 不純物特にアルカリ金属酸化物がムライト結晶の
粒界には低融点低粘度のガラス相を形成すること、 (b) ムライトの合成過程において局部的な組成のズレ
が大きい場合、焼結途中で化学組成から推定されるより
多量のガラス相が焼結体中に形成されること、 の二点があり、特に原因(a)は、800℃以上の高温強度を
著しく低下させる主因となっている。
以上から本発明は、従来の欠点とされる原料粉末の不均
質性を排除し、アルカリ金属酸化物量を限定することに
よって、常温強度よりも高温強度が高く、かつその強度
の絶対値が高いアルミナ・シリカ系セラミックス焼結体
の製造方法を提供することを目的とするものである。
質性を排除し、アルカリ金属酸化物量を限定することに
よって、常温強度よりも高温強度が高く、かつその強度
の絶対値が高いアルミナ・シリカ系セラミックス焼結体
の製造方法を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段および作用 本発明者らは、上記の目的を達成すべく種々研究の結
果、下述する各工程からなる発明を完成させた。すなわ
ち、本発明は、 (A) Si源とAl源とを溶液状態で混合して得らえる
均質な混合物から、Al2O3とSiO2との合量に対
するAl2O3の重量割合が62〜72.5重量%、かつ不
純物としてのNa2O及びK2Oの総量が1,000ppm以下
からなる原料粉末を合成し、 (B) 該原料粉末を950〜1,200℃で仮焼し、 (C) 得られた仮焼物を粉砕、成形し、 (D) 得られた成形体を大気圧下、1,500−1,7
00℃で焼結して常温強度が300MPa以上、かつ高温(1,
300℃)強度が400MPa以上の強度を発現する焼結体とす
る、 アルミナ・シリカ系セラミックス焼結体の製造方法を要
旨とする。
果、下述する各工程からなる発明を完成させた。すなわ
ち、本発明は、 (A) Si源とAl源とを溶液状態で混合して得らえる
均質な混合物から、Al2O3とSiO2との合量に対
するAl2O3の重量割合が62〜72.5重量%、かつ不
純物としてのNa2O及びK2Oの総量が1,000ppm以下
からなる原料粉末を合成し、 (B) 該原料粉末を950〜1,200℃で仮焼し、 (C) 得られた仮焼物を粉砕、成形し、 (D) 得られた成形体を大気圧下、1,500−1,7
00℃で焼結して常温強度が300MPa以上、かつ高温(1,
300℃)強度が400MPa以上の強度を発現する焼結体とす
る、 アルミナ・シリカ系セラミックス焼結体の製造方法を要
旨とする。
本発明の方において、アルミナ・シリカ系原料粉末は、
アルミニウム塩と一般式SinOn-1(OR)2n+2(n1,
R:アルキル基)のシリコンアルコキシドを水溶性溶媒
に溶解し、この溶液を噴霧熱分解する方法、またはアル
ミニウムアルコキシドとシリコンアルコキシドの非水混
合溶液からの加水分解法等、原料粉末を合成する前段階
において溶接状態でSi源とAl源とを混合し、換言す
れば原子(分子)オーダーのレベレで均質に混合されて
得られた混合物から合成される。したがって極めて均質
な組成の原料粉末が得られ、従来方法のような原料粉末
を加熱してムライト化させる過程で発生する組成の不均
質性の問題が排除されている。
アルミニウム塩と一般式SinOn-1(OR)2n+2(n1,
R:アルキル基)のシリコンアルコキシドを水溶性溶媒
に溶解し、この溶液を噴霧熱分解する方法、またはアル
ミニウムアルコキシドとシリコンアルコキシドの非水混
合溶液からの加水分解法等、原料粉末を合成する前段階
において溶接状態でSi源とAl源とを混合し、換言す
れば原子(分子)オーダーのレベレで均質に混合されて
得られた混合物から合成される。したがって極めて均質
な組成の原料粉末が得られ、従来方法のような原料粉末
を加熱してムライト化させる過程で発生する組成の不均
質性の問題が排除されている。
また、原料粉末のAl2O3とSiO2との合量に対す
るAl2O3の重量割合が62−72.5重量%(48.9〜61.4
モル%)、好ましくは65〜70重量%の範囲に調整された
ものが用いられる。
るAl2O3の重量割合が62−72.5重量%(48.9〜61.4
モル%)、好ましくは65〜70重量%の範囲に調整された
ものが用いられる。
さらに、本発明の方法では、後で述べる高温における不
純物の影響を調べた実施例(第3図応力−変位参照)か
ら判るように原料粉末中の不純物、すなわちFe
2O3,CaO,MgO,Na2O,K2O,Li
2O,TiO2などを総量で2,500ppmよる少なくする必
要があり、特にNa2OおよびK2Oの総量を1,000ppm
以下、好ましくは500ppm以下になるように原料粉末が合
成される。
純物の影響を調べた実施例(第3図応力−変位参照)か
ら判るように原料粉末中の不純物、すなわちFe
2O3,CaO,MgO,Na2O,K2O,Li
2O,TiO2などを総量で2,500ppmよる少なくする必
要があり、特にNa2OおよびK2Oの総量を1,000ppm
以下、好ましくは500ppm以下になるように原料粉末が合
成される。
次いで、このようにして得られた粉末は950〜1、200℃で
仮焼され、粉砕され成形された後、1,500〜1,700℃、好
ましくは1,600〜1,650℃の温度で、空気中、又は付活性
雰囲気中で常結される。なお、特殊用途の焼結体を得る
ために空気中、真空中又は不活性雰囲気中、加圧焼結し
て製造することもできる。
仮焼され、粉砕され成形された後、1,500〜1,700℃、好
ましくは1,600〜1,650℃の温度で、空気中、又は付活性
雰囲気中で常結される。なお、特殊用途の焼結体を得る
ために空気中、真空中又は不活性雰囲気中、加圧焼結し
て製造することもできる。
前記のような不純物の既制は特に高温強度発現のために
不可欠であり、またAl2O3とSiO2との合量に対
するASl2O3の割合を前記のように限定する理由は
Al2O3の重量割合が62%から75.5重量%までの範囲
において常温強度よりも高い1,300℃高温強度が発現
し、Al2O3の割合が65ないし70重量%の範囲におい
て特に高い高温強度が発現するからである。
不可欠であり、またAl2O3とSiO2との合量に対
するASl2O3の割合を前記のように限定する理由は
Al2O3の重量割合が62%から75.5重量%までの範囲
において常温強度よりも高い1,300℃高温強度が発現
し、Al2O3の割合が65ないし70重量%の範囲におい
て特に高い高温強度が発現するからである。
前記Al2O3の割合62%よりも少なくなると、ガラス
相が増加し、ムライト粒子同志の接触点が少なくなり、
高温強度が低下する。一方、Al2O3の割合が72.5重
量%を超えると、高温強度が常温強度を下廻るようにな
る。したがって、前記いずれの場合も好ましくない。
相が増加し、ムライト粒子同志の接触点が少なくなり、
高温強度が低下する。一方、Al2O3の割合が72.5重
量%を超えると、高温強度が常温強度を下廻るようにな
る。したがって、前記いずれの場合も好ましくない。
従来の方法においては、アルミナ源とシリカ源との混合
物からアルミナ・シリカ系原料粉末を合成する段階で、
組成の不均質が生じやすく、また不純物特にNa2O,
K2Oが過剰に存在すると、シリカ過剰の組成ではムラ
イト結晶相の他に存在するSiO2ガラス相中にNa2
O,K2Oが溶け込みSiO2ガラスの粘性が温度上昇
とともに低下するため、800以上の高温度での焼結体の
強度発現が極端に低くなる傾向があった。
物からアルミナ・シリカ系原料粉末を合成する段階で、
組成の不均質が生じやすく、また不純物特にNa2O,
K2Oが過剰に存在すると、シリカ過剰の組成ではムラ
イト結晶相の他に存在するSiO2ガラス相中にNa2
O,K2Oが溶け込みSiO2ガラスの粘性が温度上昇
とともに低下するため、800以上の高温度での焼結体の
強度発現が極端に低くなる傾向があった。
本発明者らはの知見によれば本発明の方法では、組成の
均質化をしたことによって、焼結体中のSiO2ガラス
相の量をその組成における最小限に抑制できたこと、お
よび不純物の量、特にNa2O,K2Oの総量をppmオ
ーダーという極めて少ない量に低減したことにより、S
iO2ガラス相が高温度で低粘性化することを妨げる、
云いかえると高温下で高粘性のガラス相をムライト結晶
の粒子境界部に存在させることで外部からの応力を吸収
させ、焼結体が塑性変形に近い挙動を示すようにするこ
とができ、これまでの常識とは相違して、1,300℃まで
の高温度で常温強度を超える度発現が見られ、より好ま
しい組成範囲を選べば常温強度の1.5倍以上にも達する
曲げ強度を有する焼結体が得られたものである。
均質化をしたことによって、焼結体中のSiO2ガラス
相の量をその組成における最小限に抑制できたこと、お
よび不純物の量、特にNa2O,K2Oの総量をppmオ
ーダーという極めて少ない量に低減したことにより、S
iO2ガラス相が高温度で低粘性化することを妨げる、
云いかえると高温下で高粘性のガラス相をムライト結晶
の粒子境界部に存在させることで外部からの応力を吸収
させ、焼結体が塑性変形に近い挙動を示すようにするこ
とができ、これまでの常識とは相違して、1,300℃まで
の高温度で常温強度を超える度発現が見られ、より好ま
しい組成範囲を選べば常温強度の1.5倍以上にも達する
曲げ強度を有する焼結体が得られたものである。
実施例 1 硝酸アルミニウム〔Al(NO3)3・9H2O〕とオ
ルソケイ酸エチル〔Si(OC2H5)4〕(水に不
溶,アルコールに可溶)とから、原料粉末中のAl2O
3重量割合が62〜78重量%になるように溶媒に溶かして
調整したメタノール水混合溶液を600℃で噴霧熱分解法
によりアルミナ・シリカ系原料粉末を合成した。この原
料粉末950℃で1時間電気炉で仮焼したのち粉砕し、成
形し、1650℃4時間空気中で常圧焼結して焼結体を得
た。次いでこの焼結体から3×4×40mmの試験片を作成
し、常温および1,300℃における3点曲げ強度を測定し
た。結果を第1図に示す。なお、原料粉末中Na2Oお
よびK2Oの総量は300ppmであった。
ルソケイ酸エチル〔Si(OC2H5)4〕(水に不
溶,アルコールに可溶)とから、原料粉末中のAl2O
3重量割合が62〜78重量%になるように溶媒に溶かして
調整したメタノール水混合溶液を600℃で噴霧熱分解法
によりアルミナ・シリカ系原料粉末を合成した。この原
料粉末950℃で1時間電気炉で仮焼したのち粉砕し、成
形し、1650℃4時間空気中で常圧焼結して焼結体を得
た。次いでこの焼結体から3×4×40mmの試験片を作成
し、常温および1,300℃における3点曲げ強度を測定し
た。結果を第1図に示す。なお、原料粉末中Na2Oお
よびK2Oの総量は300ppmであった。
第1図において○印は常温曲げ強度を、▲印は1,300℃
における曲げ強度を示し、点線はムライト(3Al2O
3・2SiO2)の化学量論組成(Al2O371.8重量
%、SiO228.5重量%)の位置を示すものである。こ
の図からわかるようにAl2O373重量%において常温
強度と1,300℃高温強度の傾向線が交叉し、Al2O36
5〜7O重量%の範囲で常温強度の1.5倍以上にも達す
る強度が得られた。
における曲げ強度を示し、点線はムライト(3Al2O
3・2SiO2)の化学量論組成(Al2O371.8重量
%、SiO228.5重量%)の位置を示すものである。こ
の図からわかるようにAl2O373重量%において常温
強度と1,300℃高温強度の傾向線が交叉し、Al2O36
5〜7O重量%の範囲で常温強度の1.5倍以上にも達す
る強度が得られた。
実施例 2 実施例1の原料を用いAl2O3含有量を70重量%に調
整した原料粉末を実施例1と同じ条件で処理し、焼結体
を得た。その際原料粉末中のアルカリ含有量を変化させ
て、1,300℃における応力−変位の関係を試験した。試
験結果は第2図の通りである。第2図において曲線(イ)
は原料粉末中のアルカリ金属酸化物量が500ppmの場合で
あり、曲線(ロ)は2500ppm場合である。この図にみられる
ように、本発明の方法によって製造された焼結体は破壊
にいたるまでに許容しうる耐力が優れていることがわか
る。
整した原料粉末を実施例1と同じ条件で処理し、焼結体
を得た。その際原料粉末中のアルカリ含有量を変化させ
て、1,300℃における応力−変位の関係を試験した。試
験結果は第2図の通りである。第2図において曲線(イ)
は原料粉末中のアルカリ金属酸化物量が500ppmの場合で
あり、曲線(ロ)は2500ppm場合である。この図にみられる
ように、本発明の方法によって製造された焼結体は破壊
にいたるまでに許容しうる耐力が優れていることがわか
る。
発明の効果 以上述べた如く、本発明のアルミナ・シリカ系セラミッ
クス焼結体の製造法では不純物濃度を所定値以下に低減
せしめ、かつ均質に合成した原料粉末を用いるので、極
めて均質なムライトを含むアルミナ・シリカ系セラミッ
クス焼結体が得られるとともに、従来の常識を破って、
1,300℃における曲げ強度が常温における強度より高
く、その絶対値も常温強度で300MPa以上、高音強度で40
0MPa以上と著しく高い。Al2O3の割合を選べば常温
強度の1.5倍以上にも達する焼結体を得ることがで
き、本発明の方法は工業的に極めて有用な方法である。
クス焼結体の製造法では不純物濃度を所定値以下に低減
せしめ、かつ均質に合成した原料粉末を用いるので、極
めて均質なムライトを含むアルミナ・シリカ系セラミッ
クス焼結体が得られるとともに、従来の常識を破って、
1,300℃における曲げ強度が常温における強度より高
く、その絶対値も常温強度で300MPa以上、高音強度で40
0MPa以上と著しく高い。Al2O3の割合を選べば常温
強度の1.5倍以上にも達する焼結体を得ることがで
き、本発明の方法は工業的に極めて有用な方法である。
第1図は、硝酸アルミニウムとオルソケイ酸エチルを種
々のAl2O3の割合で混合した溶液を噴霧熱分解して
合成した原料粉末から製造した焼結体の常温および1,30
0℃における3点曲げ強度試験結果である。 第2図は第1図に示されてた試料のAl2O3の割合が
70重量%の場合、1300℃におけるアルカリ金属酸
化物含有量の影響を示す応力、変位図である。
々のAl2O3の割合で混合した溶液を噴霧熱分解して
合成した原料粉末から製造した焼結体の常温および1,30
0℃における3点曲げ強度試験結果である。 第2図は第1図に示されてた試料のAl2O3の割合が
70重量%の場合、1300℃におけるアルカリ金属酸
化物含有量の影響を示す応力、変位図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神崎 修三 愛知県名古屋市北区名城2−2−5−56 (72)発明者 田端 英世 愛知県春日井市岩成台9−13−2 (72)発明者 阿部 修実 愛知県名古屋市西区白菊町4−45コーポ白 菊9号 (72)発明者 山岸 千文 東京都世田谷区梅ケ丘2−20−9 (72)発明者 御立 千秋 神奈川県厚木市戸田2385北興化学工業厚木 寮 審判の合議体 審判長 加藤 公清 審判官 柳 和子 審判官 森竹 義昭 (56)参考文献 特開 昭57−175724(JP,A) 特開 昭60−161371(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】(A) 溶媒にアルミニウム塩と一般式S
inOn-1(OR)2n+2(n≦1、R:アルキル基)のシ
リコンアルコキシドを溶解し、得られた溶液を噴霧熱分
解して、Al2O3とSiO2との合量に対するAl2O3
の重量割合が62−72.5重量%、かつ不純物として
特にNa2O及びK2Oの総量が1,000ppm以下か
らなる原料粉末を合成し、 (B) 該原料粉末を950−1,200℃で仮焼し、 (C) 得られた仮焼物を粉砕、成形し、 (D) 得られた成形体を大気圧下、1,500−1,
700℃で焼結して常温強度が300MPa以上、かつ
高温(1,300℃)強度が400MPa以上の、常温
強度よりも高強度の方が高い強度を発現する焼結体とす
る、ことからなることを特徴とする高温強度に優れたア
ルミナ・シリカ系セラミックス焼結体を製造する方法。 - 【請求項2】原料粉末中の前記不純物としてのNa2O
及びK2Oの総量が500ppm以下に調製されている
特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 - 【請求項3】原料粉末中のAl2O3とSiO2との合量
に対するAl2O3の割合が65ないし70重量%の範囲
に調整されている特許請求の範囲第1項記載の製造方
法。
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