JPH0612723B2 - 避雷碍子用避雷素子の固定連結方法 - Google Patents

避雷碍子用避雷素子の固定連結方法

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JPH0612723B2
JPH0612723B2 JP60126760A JP12676085A JPH0612723B2 JP H0612723 B2 JPH0612723 B2 JP H0612723B2 JP 60126760 A JP60126760 A JP 60126760A JP 12676085 A JP12676085 A JP 12676085A JP H0612723 B2 JPH0612723 B2 JP H0612723B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は主として避雷碍子に使用される複数の避雷素子
の固定連結方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、レジンモールド内に円柱状をなす複数の避雷素子
を直列に内蔵した避雷碍子が提案されている。この避雷
碍子では、避雷素子の吸湿による劣化、避雷素子間への
レジンモールドの侵入を防止するために、避雷素子外周
を熱収縮チューブにより被覆して避雷素子を固定連結し
ている。(実開昭57−48588号公報) (発明が解決しようとする問題点) ところが、避雷素子は焼成物であるため、形状が真円の
均一な製品を得ることが難しい。このため、従来の避雷
素子の固定連結方法では熱収縮チューブが素子の形状に
沿って密着できず、相隣る避雷素子の段差部と熱収縮チ
ューブの内周との間に部分的に空隙が生じる。この結
果、コロナ放電し、避雷素子の劣化が促進されるととも
に、熱により膨脹収縮して空隙の体積変化を繰り返す
と、空隙内に水分が侵入し、避雷素子が吸湿劣化すると
いう問題点があった。
本発明の目的は上記問題点を解決した避雷素子の固定連
結方法を提供することにある。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 本発明は前記問題点を解決するために、外周面に絶縁層
を形成した複数の避雷素子を導電性のスペーサを介して
直列に積層したのち、同素子の外周面に高有弾性のゴム
系接着剤を塗布して全素子を一体状に固定連結するとい
う手段を採用している。
(作用) 本発明は前記手段を採用したため、流動性のあるゴム系
接着剤が避雷素子の形状に沿ってくまなくゆきわたり乾
燥し、避雷素子とゴム系接着剤との間に空隙が形成され
ず、避雷素子は一体状に固定連結され、後にゴムモール
ドを施す際にトラブルが発生することなく、又導電性ス
ペーサとの間でアークが飛ぶのを防止する。
(実施例) 以下、本発明により固定連結した避雷素子ユニット1を
第1,2図について説明する。第2図に示すように、酸
化亜鉛を主体とした電圧電流特性が非直線性の材料より
なる短円柱状の避雷素子2の上下両面にはメタリコン3
が施され、同素子2は複数個直列に積層されている。各
素子2の間には軟金属(本実施例では鉛(Pb)の薄板
よりなる導電スペーサ4が介在され、電気的接続を良く
している。
又、各避雷素子2の外周面には絶縁層5が形成され、相
隣る導電スペーサ4の外周縁間でアークが飛ぶのを防止
するようにしている。
避雷素子2の上下両端には導電スペーサ4を介して素子
押え金具6が接合されている。
第1図に示す積層状態で、素子押え金具6,6及び避雷
素子2の外周面に、常温、常圧で絶縁性、高有弾性の高
分子接着剤であるゴム系接着剤7を塗布する。同接着剤
7が乾燥すると、各避雷素子2が素子押え金具6ととも
に一体状に固定連結される。ゴム系接着剤7として例え
ば速乾ボンドG17(商品名、コニシ株式会社製)、E
C−1368(商品名、住友スリーエム株式会社製)が
あげられる。
ゴム系接着剤7は流動性があるため絶縁層5及び導電ス
ペーサ4によって形成される 状の環状溝8内にくまなくゆきわたり、空隙が生じな
い。このゴム系接着剤7の塗布は刷毛塗り、スプレー塗
布等により行い、塗布、乾燥を繰り返して必要な厚みに
する。又、型を用い、注型によってもよい。同接着剤7
の乾燥後、避雷素子ユニット1はこのまま取り扱い可能
となる。なお、塗布厚は0.5〜5mmが望ましい。
さて、本実施例ではゴム系接着剤7により複数の避雷素
子2、同素子2の両端の素子押え金具6,6を固定連結
したので、避雷素子2の形状に沿ってゴム系接着剤7が
同素子2の表面に塗布乾燥され、又、前記 状の環状溝8内にもくまなくゆきわたって空隙の発生を
防止でき、このため、吸湿及びコロナ放電による避雷素
子2の劣化を防止できる。
又、ゴム系接着剤7と避雷素子2との接着性により、素
子押え金具6,6及び避雷素子2を一体状に固定連結し
ているので、振動等による避雷素子2の位置のずれを防
止できるとともに、避雷素子ユニット1としてこのまま
取り扱い可能となり、運搬、避雷碍子の製造等において
作業能率を向上できる。
なお、導電スペーサ4を鉛にかえて、例えばアルミニウ
ム、銅等の軟金属により形成して実施してもよい。
次に、前記の避雷素子ユニット1を内蔵した避雷碍子の
一例を第3〜8図について説明すると、避雷碍子11は
その上端部の支持金具12を介して図示しない鉄塔に支
持された連結ヨークに取付けられるようになっている。
第4,5図に示すように機械的強度に優れているととも
に、耐熱性、耐圧性のある強化プラスチック(FRP)
等の材料よりなる耐圧絶縁筒13の上端には段差部14
aを有する筒状の接地側電極14、下端には段差部15
aを有する筒状の課電側取付金具15がそれぞれ嵌合さ
れ、接着剤16により固着されている。なお、耐圧絶縁
筒13の両端外周面には環状溝13aが形成され、接地
側電極14及び課電側取付金具15の内周面にも環状溝
14b,15bが形成され、接着面積を大きくして接着
を強固にしている。接地側電極14の上部外周には前記
支持金具12が嵌着されている。又、耐圧絶縁筒13の
上部、中央部及び下部には第4図に示すように同絶縁筒
13の直径方向に180°ごとにガス逃がし孔13bが
形成されている。同ガス逃がし孔13bは接地側電極1
4及び課電側取付金具15の近傍とその中間部付近に設
けるとアークジェットの放出効率が良い。
前記課電側取付金具15の下部内周面には雌ねじ15c
が形成され、第5図に示すように外周面に雄ねじ17a
を有する締付金具17を螺合した後、前記雌ねじ15c
下部に嵌合したストップリング18によりゆるみを防止
している。締付金具17の内周面には雌ねじ17bが形
成され、雄ねじ19aを有するばね受け金具19が螺合
されている。
又、前記課電側取付金具15の下部外周面には雄ねじ1
5dが形成され、雌ねじ20aを有する有底筒状の課電
側電極20が螺合固定されている。この課電側電極20
の底部中央寄りには環状をなす突部20bが突設されて
おり、前記ばね受け金具19との間に課電側電極20の
ゆるみ防止用の複数の皿ばね21が介在されている。
又、この課電側電極20下面には放電電極22が螺合固
定されている。
耐圧絶縁筒13内には前記避雷素子ユニット1が収容さ
れ、同ユニット1上部の素子押え金具6と、第8図に示
す前記接地側電極14内側の挿通孔14cに筒状の絶縁
スペーサ24を介して貫通固定された漏れ電流引出し端
子23との間には、前記各避雷素子2に接触圧を付与す
る複数の皿ばね25及び接触圧調節用の導電スペーサ2
6が介在されている。なお、皿ばね25には断面 状の導電部材27が3箇所に介在され、電気的接続を良
くしている。
又、避雷素子ユニット1下部の素子押え金具6と、前記
締付金具17上面に係合されたばね押え金具28との間
には、前記と同様の皿ばね25、導電スペーサ26及び
導電部材27が介在されている。このようにして、避雷
素子ユニット1は漏れ電流引出し端子23と課電側電極
20との間に電気的に接続されるとともに、付勢保持さ
れている。
前記耐圧絶縁筒13と避雷素子ユニット1との間、接地
側電極14と漏れ電流引出し端子23との間及び耐圧絶
縁筒13の外側にはEPDMゴムよりなるゴムモールド
29が形成され、接地側電極14の下部外周面及び課電
側電極20の上部外周面にまで延在され、外周にはひだ
29aが一体に形成されている。このゴムモールド29
は150℃程度の流動状態にあるEPDMゴムを150
kg/cm2程度の圧力で注入して成形される。このとき、ゴ
ム系接着剤7により、避雷素子2と導電スペーサ4との
接触面間へのゴムの侵入が防止される。
前記接地側電極14の上部内側及び下部外側の環状溝1
4d、課電側電極20外周の環状溝20c及び漏れ電流
引出し端子23外周の環状溝23b部には、EPDMゴ
ム注入時の条件下でEPDMゴムと金属を接着し、気密
性を向上させるための加硫接着剤があらかじめ塗布して
ある。なお、接地側電極14と漏れ電流引出し端子23
との間のゴムモールド29は、成型時に接地側電極14
内側の透孔14eから流入したゴムによって形成され
る。
さらに、ゴムモールド29には第6図に示すように、前
記耐圧絶縁筒13のガス逃がし孔13bと対応する位置
に放圧口29bが設けられている。
前記支持金具12の一側に設けられた取付片12a、及
び課電側電極20の下部外周に固着された取付金具32
の取付片32aには、それぞれアーキングリング腕部3
0がボルトにより固着され、同アーキングリング腕部3
0の先端には前記放圧口29bとほぼ対応するようにア
ーキングリング31が設けられている。
次に、前記のように構成した避雷碍子11についてその
作用を説明する。
今、雷撃により電線に雷サージが侵入し、電流が気中放
電間隙を介して放電電極22にアーク放電されると、課
電側電極20から課電側取付金具15→締付金具17→
ばね押え金具28→導電スペーサ26→導電部材27→
下部の素子押え金具6を経て避雷素子2に流れ、さらに
上部の素子押え金具6→導電部材27→導電スペーサ2
6→漏れ電流引出し端子23を経て鉄塔から大地へと流
れる。これに伴う続流は避雷素子ユニット1により遮断
される。
又、予期しない大規模雷撃によって避雷素子2が異常放
電して高温・高圧のアークが発生すると、耐圧絶縁筒1
3のガス逃がし孔13b付近のゴム系接着剤7の一部及
びゴムモールド29の一部が軟化又は溶融破壊され、高
圧のガスによって飛散され、外部に通ずるアーク放出路
が強制的に形成される。避雷碍子11外部に放出された
アークは上下互に繋がり、両アーキングリング31間へ
移行する。
発明の効果 以上詳述したように、本発明よれば流動性のあるゴム系
接着剤が避雷素子の形状に沿ってくまなくゆきわたり乾
燥し、避雷素子とゴム系接着剤との間に空隙を生じさせ
ず、避雷素子を一体状に固定連結できる。このため、吸
湿及びコロナ放電による避雷素子の劣化及び避雷素子と
導電性スペーサとの間で発生するコロナを防止できると
ともに、振動等による避雷素子の位置のずれを防止で
き、さらに、ゴムモールド成型時に避雷素子の接触面間
へのゴムの侵入を防止できる。又、避雷素子は固定連結
された状態のまま取り扱い可能となり、運搬、避雷碍子
の製造等において作業能率を向上できる。
なお、ゴム系接着剤の弾性により避雷素子を破壊するこ
ともなく、ゴム系接着剤の塗布厚は幾層にも重ね塗りす
ることによりに調節できる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は避雷素子の固定連結方法を示す斜視図、第2図
は避雷素子の部分拡大断面図、第3図は避雷碍子を示す
正面図、第4,5図は同じく要部を示す半縦断面図、第
6図は第4図のA−A線縮小端面図、第7図は第5図の
B−B線縮小端面図、第8図は第4図のC−C線縮小端
面図である。 1……避雷素子ユニット、2……避雷素子、6……素子
押え金具、7……ゴム系接着剤、11……避雷碍子、1
3……耐圧絶縁筒、14……接地側電極、20……課電
側電極、29……ゴムモールド。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個積層した避雷素子の外周に絶縁外被
    をゴムモールドする避雷碍子用の避雷素子において、外
    周面に絶縁層を形成した複数の避雷素子(2)を導電性
    のスペーサ(4)を介して直列に積層したのち、同素子
    (2)の外周面に高有弾性のゴム系接着剤(7)を塗布
    して全素子(2)を一体状に固定連結することを特徴と
    する避雷碍子用避雷素子の固定連結方法。
  2. 【請求項2】ゴム系接着剤(7)の塗布厚を0.5〜5
    mmにした特許請求の範囲第1項に記載の避雷碍子用避雷
    素子の固定連結方法。
  3. 【請求項3】ゴム系接着剤(7)は絶縁性・高有弾性高
    分子接着剤である特許請求の範囲第1項に記載の避雷碍
    子用避雷素子の固定連結方法。
  4. 【請求項4】両端の避雷素子(2)はそれぞれ素子押え
    金具(6)を備えている特許請求の範囲第1項に記載の
    避雷碍子用避雷素子の固定連結方法。
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